【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
356 魔女の愛人
「エマ、可愛いのう……。こんなに男の子の性器を勃起させて。だが、そこは、責めてやらん。射精もさせてやらん」
アスカがくすくすと笑いながら、再び、ノルズの胸を揉みしだき始める。
手の中で溶けるような柔らかい愛撫に、ノルズも顔を右に左にと動かして、派手な嬌声を洩らすしかない。
しかし、アスカの愛撫は、まだまだ本格的なものじゃないことがわかっている。
エマに変身しているノルズの身体をとことん焦らし抜いて、苛めるための責めだ。
だから、わざと深くまで抉ろうとはせず、焦らすように指を伸ばして、上側や下側からすっすっと手を這い回らせる。
本当に切ないばかりの刺激だ。
「あ、あああっ、ゆ、許してください、ア、アスカお姉様、あああ……、いやああ──」
堪らずにアスカの手に乳房を押しつけるように身体を弓なりにしていた。
ノルズは寝台に仰向けになり、四肢を拡げて、革ベルトで寝台の四隅に拘束されている。
身動きすることもできず、ただただ、一方的な愛撫を受けるだけだ。
そんな時間が延々と続いている。
とにかく、こうやって一方的に責められるだけの性愛ということを経験していないノルズにとっては、拘束をされて、ただ受け入れるだけの愛撫というのは、それだけでもかなり恥辱的だ。
しかも、こんな男根など股間に生やされて……。
だが、この女を手に入れる準備のために、こうやって、アスカの私室に自由に出入りできる日々が必要だったのだ。
そのために、屈辱に耐えているのだ。
「ふふふ、とても嫌そうには見えないよ、エマ……。ほら、ここをもっと激しくしてあげるよ」
アスカが手でノルズの乳房……すなわち、エマの乳房を上下に激しく弾ませる。
この女の愛撫は巧みだ。
それだけで、ノルズは快楽の波が全身に駆け抜けていく。
「あっ、あっ、ああっ」
「ここはどうだい?」
しばらくのあいだ、乳房を揉んでノルズの反応を愉しんだアスカは、今度は乳房の頂点に指をあてがう。
「あんっ、お、お姉様、ひあああっ」
乳房からの甘い痺れのせいですっかりと熱くなっていた乳首にアスカの指が触れた瞬間、ノルズの背中に凄まじいまでの電撃のような衝撃が駆け抜けた。
ノルズは背中を弓なりにして、悲鳴をあげた。
「淫乱な身体だよ、お前は──。面白いねえ……。ほら、また絶頂寸前まで刺激してやるよ」
アスカが笑いながら乳首を指で挟んでこりこりと刺激をする。
それだけでなく、片側の手をすっとノルズの股間にやった。
拘束されて動くことのできないノルズの股間に、アスカの指が這う。
股間で勃起している小さな男根の先っぽに、アスカの指が触れる。
「んふううっ、それはいやああ」
ノルズは心の底から叫んだ。
本当にいやなのだ。
得体の知れない男根を生やされて、そこを刺激される感触は、快感というよりは気持ち悪かった。
それでいて、女の快感とは異なる性の疼きが全身に走り回る。
おかしくなりそうだ。
激流のような痺れが全身を駆け抜けて、ノルズは全身を震わせた。
「……エマ、このところ、お前は本当の淫乱で可愛いよ。どうしたんだい? まるで、お前じゃないみたいだよ」
「ああ、そ、そんな、わ、わたしは変わりなくて……」
ノルズはよがりながらどきりとした。
まさか、エマに変身をして近づいているのがばれた?
そんな感じはないが、このアスカに接するようになり、時折、いまのような思わせぶりな発言をすることがある。
もしかして、気がついてるのではないだろうか……?
いや、そんなはずはないはずだ……。
そのたびに、ノルズは自分を納得させる。
もしも、本当に、アスカの大切な「恋人」であるエマが何者かに入れ替わっていると悟れば、こうやって呑気に性愛に狂う態度をとるわけがないのだ。
だが、どうでもいいけど、ノルズは女を苛めて興を覚える悪癖はあるのが、逆はない。だから、こうやって嗜虐の性愛を受けなければならないノルズにとっては、このエマに変身している日々は、屈辱と当惑の日々でもあった。
「そうかい?」
アスカの手が男根から離れて、今度は女の敏感な肉芽を弄び始める。
「ああっ、いや、んんんっ、ひああああ」
ノルズの大きく開かれた両脚ががくがくと痙攣する。
こうやって四肢を拘束されて愛撫を始められて、おそらく二ノスはすぎている。
工作のためにどうしても必要で、アスカに密着できるエマに変身して、十日余り……。
ほぼ毎日、いまのような辱めともいえる百合の性愛を受け続けている。
しかも、なにを思ったのか、今日は久しぶりに男根を生やしてやろうとか口にして、いまノルズの股にある小さな男の男根を生やされた。
味わったことのない男の性器による刺激に、ノルズはすっかりと狂乱をしてしまった。
それにしても……。
アスカの口ぶりからすれば、男根を生やしてふたなりにして、エマを愛する行為をするというのは、日常茶飯事のことのようだったが、そんなことは知らなかった──。
少なくとも、この城塞に潜入して、アスカやエマを観察した事前の十日においては、そんなことはなかったし、エマの股間にもふたなりの状況など存在しなかった。
いや、それどころか、エマはアスカのお気に入りとはわかっていたが、潜入して十日のあいだに、エマがアスカに抱かれたのは数回程度であり、それもほとんどおざなりの接触でしかなかったのだ。
ノルズがエマの姿を乗っ取った日など、アスカはエマの誘いにもかかわらず、性愛を拒絶したくらいだった。
潜入前には、アスカは狂ったように淫乱で、しかも、女相手の嗜虐癖もあると耳にしていたので、ある程度の覚悟はしていたが、これなら思ったよりも楽だと考えていた。
ところが、エマに変身してアスカの傍に侍るようになると、このアスカは、潜入していた十日間とは人が変わったみたいに、エマに変身しているノルズを百合の技で責め始めた。
毎日だ──。
しかも、とてつもなく長い──。
ほとんど丸一日……。
朝に、昼に、夜にと、アスカがノルズを苛む日々が続く。
ノルズにとっては、たまったもんじゃない。
「ひああ、あああ、あっ、あああっ」
クリトリスの周りをアスカの指が動くたびに、ノルズの下半身は燃えるように熱くなる。
このあいだも、ずっと乳房の愛撫は継続しているのだ。
じんじんとした痺れが腰を震わせる。
「そろそろ、天国に昇りたいかい?」
アスカが今度は肉芽全体をつまみあげるように、激しく愛撫をしはじめた。
「ああ、それいやあああ」
ノルズは演技ではない、本気の嬌声をあげた。
「いやらしい娘だねえ。ちょっとくらい、我慢できないのかい」
アスカが胸を責めていた手も股間に移動させて、男根も擦りだした。
女の快感と男の快感が同時に湧き起こる。
こんな快感など知らない。
ノルズは必死に拒絶しようとしたが、それも長く続かない。
喉から湧きあがる嬌声に、すべてが遮られる。
「ああ、はうう、あああ、ああああ」
もうどうしようもない。
身体は痺れ切り、意識までも朦朧とする気さえする。
もう、ノルズには自分の身体を制御できない。
そして、ついに崩壊のときがやってきた。
女の部分と男の部分が同時にだ。
「だめえ、ああっ、あああああ」
背中が大きく反り返り、喘ぎ声も大きくなる。
白い霧が掛かったような視界……。
大きな快感の波に飲み込まれる……。
「ふふふ、ほら、お預けだよ」
だが、ぎりぎりのところでまたしても、アスカは手を引いてしまった。
ずっと続けられている仕打ちだ。
寸止め責めだ。
ノルズは、快感はあがりきっているのに、女側でも男側でも発散だけをさせてもらえない。この執拗な責めには、さすがのノルズも頭がおかしくなる。
「ははは、いい顔じゃないかい、エマ。それに、そんなに物欲しそうにするんじゃないよ」
悦に更けるアスカが大笑いした。
ノルズは歯噛みした。
「だ、だって、な、長すぎます……。どうか、もう、気をやらせてください」
ノルズはエマの声で不平を口にした。
「まだまだだよ。慌てるんじゃない……。ほら、もう一度だ……」
「あ、ああっ」
アスカの愛撫が再開する。
ノルズは激しく身悶えてしまった。
とろ火でゆっくりと煮られるようなアスカの責めが再開した。
まったく、この女はいつまで、このエマの身体で遊び続けるのか……。
始まったのは昼もかなり過ぎた頃だったので、おそらく二ノスくらいは過ぎているから、そろそろ夕方ではないだろうか。
ただ、このアスカの私室には、窓はない。
ノルズも、こうやって責められ続けられている状態では、時間感覚も麻痺している。
だから、正確なところはわからない。
いずれにしても、ここには、エマ以外の侍女もいない。
誰も来ないし、近づきもしない。
禁止されているのだ。
その例外が、このエマだ。
いつもそうだし、おそらく、これからもずっとそうだ。
だから、アスカに近づくには、このエマでなければならないかった。
しかし、この女の異常な性欲と淫乱さはなんだ──。
エマに変身してこのアスカに接することに成功するや否や、最初の対面のときに、このあいだは済まなかったとか言いながら、激しすぎる百合の性愛の洗礼を受けた。
そして、同じような日々が続いている。
とにかく、かつては、パリスに仕える女だったノルズは、当然ながらアスカとパリスの真の関係を承知していた。
パリスは表向きには、アスカに仕える従者ということになっているが、実際は逆だ。
ただ、ノルズ自身は、アスカ城に入ったこともなく、アスカがどういう境遇で、この城塞ですごしているかということについては知らなかった。
従って、改めて潜入することで、アスカについて再確認し、やはり、この女は女王とは言いながら、完全な傀儡であり、実際にはただの女囚に過ぎないということを認識した。
政治的なものには一切関わっていないし、官吏や大臣のような存在は誰もアスカに接しようとはしない。
アスカが、この私室から出ることもない。
すべての時間をこの部屋ですごす。
自分の姿を「影」として外に出し、魔道の杖で分身として動かすことはできるようだが、アスカ自身の本体は外には出られない。
そのため、このアスカの私室には、強力な結界紋が刻まれていて、内側からでは破れないようになっている。
このアスカは希代の魔女だというが、あの結界紋は、さすがにこっち側からでは破れないだろう。
ノルズは、それも確認している。
すなわち、アスカは完全に監禁されていた。
しかも、アスカに侍っていたエマを締めあげて掴んだ情報によれば、半年ほど前に、パリスがアスカに、なにかの護符を強制的に作らせたことをめぐり、決定的な仲違いをしたらしく、それ以降は、アスカが影を外に出すことも禁止して、魔道錠の結界を強化したという。
完全な虜囚だ。
囚われの女王……。
それがアスカ……。
そのアスカが唯一心を開くのが、このエマなのだ……。アスカに接近するには、エマになりきるしか方法がない。
だから、ノルズはエマになった……。
この城塞に潜入してから十日ほどを準備に費やし、エマを捕らえて監禁し、かつて一度は捕らえられたロウのところから脱走するときに奪った『変身リング』を使って、エマになり変わったのだ。
それにしても、あれは実に便利な機能だ。
あれのおかげで、ノルズの飼い主だったパリスが実際には、なにを考えているのかがよくわかった。
あの男は本物の悪党だ。
それがわかってくると、あの男に命を捧げ、パリスの道具として、友人だった者たちの命までを犠牲にした自分が恥ずかしい。
いずれにしても、あちこちに潜入したが、まだ一度も変身を見破られたことはない。
当代一の魔道遣いとして知られているエルフ族の女王のガドニエルのいるイムドリスという隠し宮殿にさえ、あの変身の魔道具を使って入り込むことができたほどだ。
とにかく、エマに成り代わったノルズのアスカとの生活が始まった。
最初にノルズが考えていたことは、ロウを恨みに思っているのだというアスカに近づき、その危険な存在を排除することだ。
ロウの敵は、ノルズの敵──。
彼の命を狙っているアスカという女を始末することは、そもそも、その組織の一員だったノルズにしかできないこと……。
そう思った。
だから、捕らわれていたロウの前から出奔した。
ロウのところにいたままでは、パリスやアスカを出し抜いて、彼らに敵対するということなどできないからだ。
ただひとつ確かなのは、かつて神学校の同窓だったスクルズたちを操り、ハロンドールの王都にパリスの組織を作りあげるという任務に失敗し、いつの間にか植えつけられていたパリスの死の呪文が発動したとき、それまでのノルズは死んだということだ。
いまのノルズは、あのときに命を救ってくれたロウのために生きている。
ノルズは、ロウに恩を返すために、ロウの前から姿を消し、そして、ロウの敵を排除していくということを始めた。
つまり、アスカだ。
アスカというこの城塞の魔女がロウのことを恨み骨髄に考え、いつか殺してやると息巻いているということは、かつてから耳にしていた。
そして、ここまでやってきた。
ついに、アスカ城にまで潜入を果たすことができた。
長かった……。
いま、そのアスカはノルズの目の前にいる。
殺そうと思えば、いつでも殺せる……。
しかし、実際にアスカに接することで気が変わった。
アスカの以前の恋人だったあのエリカと、彼女を連れて逃亡したロウのことをどれくらい怒っているのだろうと思っていたが、実際に接触してみると、このエマに夢中になっていて、こっちが脱力してしまうほどに、ロウのこともエリカのことも忘れ果てていた。
性格は、我が儘で、気紛れで、喜びも怒りも激しいのに、すべて刹那的で一過性だ。
なによりも、すべてを諦めて、快楽だけを求めているような退廃感に覆われている女……。
それがアスカだ。
この女を殺す?
ノルズに迷いが生じた。
それよりも、もっと愉快なことをやったとしたらどうだろうか?
ロウは、むしろ喜ぶのではないだろうか……?
そう思った……。
ノルズは、計画を修正した。
その結果、ノルズが考えているもうひとつのことをするために、さらなる時間と、自由にこのアスカの部屋を出入りできる状況を得ることが必要になった。
だから、ノルズは、エマとして、アスカに侍ることにした。
そして、十日……。
アスカとのふたりきりの百合の愛……。
ノルズがエマになって、一日とあけずに繰り返している女同士の愛の行為が始まった。
女と女で愛し合う。
ここには、女王も侍女もない。
そんなものは、身につけているものと一緒に脱ぎ捨てている。
獣のようにまぐ合いをする二匹の女と女がいるだけだ……。
愛し、愛され、嗜虐と被虐の行為……。
それがアスカとエマ……。
アスカがエマを大切にしているということは、改めてこの十日でわかった。
「はしたないのう。じゃあ、しばらくは、男の子の方で遊んでやろうか」
アスカが笑いながら、あたしの腰の位置に自分の顔を移動させた。
ぴんと勃っている男根を口に含む。
先端の縦に切れている場所に添って、アスカの舌がちろちろと動く。
「ひいいいん──。そ、それはだめです、アスカお姉様──」
あっという間に込みあがった射精の前兆に、ノルズは限界まで四肢を突っ張らせた。
しかし、やはり、射精させてくれない。
射精寸前になると、アスカが下の刺激をとめる。
そして、しばらく快感を逃してから、再開する。
だが、また、とめる。
それを繰り返される。
ノルズは狂乱した。
性の地獄だ。
女としても快感や焦らされる苦しみに、男の性愛の苦しみが加わるのだ。
「ふふふふ、切なそうだねえ、エマ……。女の子の股は、物欲しそうに涎を垂れ流しているじゃないかい。いやらしい娘だ……。だけど、そこは舐めてあげないよ。悪戯するのはこっちさ」
アスカが顔の位置をまたもやずらして、今度はお尻の穴をちろちろと舌先で突き始める。
「んふううっ」
ノルズは堪らずうなじを浮き立たせるように首をのけぞらせながら、がくがくと腰を震わせた。
長時間に及んでいるアスカの愛撫に、もうどうしようもなく身体が燃えきっているのだ。
そんな場所を刺激されれば、あっという間に絶頂してしまうそうだった。
「ああっ、も、もう、お許しください──。お許しください──。ひいいっ」
だけど、今日のアスカは、どこまでも残酷だ。
エマの姿のノルズがいきそうになると、すぐに責める場所を変えてしまう。
それでも達しそうになると、中断だ。
拘束されているあたしには、どうすることもできない。
ただただ、恥ずかしいおねだりをアスカに繰り返すことしかできない。
「も、もう、お願いです。お情けを……。もう苛めないで、お姉様」
演技ではない。
心からの叫びだ。
このアスカに責められると、いつもこうなる。
目的のためにアスカに接近したが、アスカとの性愛を繰り返すたびに、だんだんとこの女から離れられない気持ちになってしまっている気がする。
もちろん、ノルズが心の底から愛しているのは、「彼」だけだ。
それでも、それとは別に、この女の無邪気さ、天真爛漫さ、子供のような我が儘ぶり、さらに、垣間見える切なさや哀しみのようなものが、なぜかノルズを魅了する……。
なによりも、全身が溶けきってしまうようなこの被虐の快感が、この女から離れられなくさせる心地にさせていく……。
不思議な感覚……。
「苛めないでかい……。じゃあ、まだ足りないね。心の底から苛め抜いて欲しいと思うようになるくらいに、その可愛らしい身体に快感を溜め込んであげるよ。わたしには、いくらでも使える時間があるしね。どうせ、この部屋から出られないし、出たくもない……。さあ、もっと愛し合おうよ、エマ……。愛しているよ、エマ……。お前がいれば、もう、なにもいらないさ……」
アスカはそう言って、再び顔をノルズの顔の方向に近づけてきて、首筋に接吻を注いできた。
彼女の豊満な乳房がノルズの乳房と重なり合う。
それだけでなく、開かれて固定されているノルズの股に、アスカの女陰を乗せてきた。
ノルズの股間には、アスカに作られたことになっている小さな男根がある。
アスカは悪戯っぽく笑うと、体勢を変えて、ノルズの股間に馬乗りになると、そこにすっと自分の股間を埋めてきた。
小さな男根はがアスカの女の肉に完全に包まれた。
「ああっ、お、お姉様あああっ」
あまりの気持ちよさに、ノルズは絶叫していた。
アスカは包み込んだ男根を股間に筋肉だけで下から上に向かって絞り上げるようにしてくる。
「んふうううっ」
ノルズは今度こそ、精を搾り取られる感覚に襲われて、全身を激しく痙攣させてしまった。
でも、やっぱりだめだ。
アスカがまたしても、射精寸前のところで、腰の動きをとめてしまい刺激を遮断する。
あまりの切なさに、ノルズは泣きじゃくってしまっていた。
「泣き顔も可愛いよ、エマ……。ああ、素敵だねえ……。さて、わたしについては、ひと足先にいかせてもらうよ。でも、お前はまだお預けさ……」
アスカがノルズの腰のふたなりの男根を包んだまま、ぶるぶると身体を震わせて、ぐいと身体を仰け反らせる。
ノルズは、それに合わせるように、腰をがくがくと痙攣をさせて、一緒に極めようとした。
だけど、アスカは、ノルズの男の子の性器以外の刺激を巧みに操り、射精できるほどの刺激を与えなかった。
「ああっ、いいいっ」
アスカが吠えるような声を発しながら、ノルズの上で全身を痙攣させた。
達したのだ。
逆に置いてきぼりにされたノルズは、アスカの絶頂の声を恨めしく聞きつつ、被虐性の燃えるような疼きに心を抉られた。
「ず、狡いです……。アスカお姉様……。あたしも一緒に達したかったです」
アスカの身体の震えが静止するのを待ち、ノルズは、拘束された四肢を抗議するように揺さぶりながら訴えた。
「心配しなくても、最後には嫌というほど絶頂することになるさ。ただ、飽きるまで、わたしがお前を可愛がりたいだけさ。なにしろ、お前が発散できない快感で、苦しそうに顔を歪めるのが可愛くて仕方がないのさ……。さあ、いつまでも、このまま愛し合おうよ。時間はいくらでもあるしね……」
アスカは愉しそうに笑いながら、ノルズの男根から女陰を抜いた。
そして、片手をノルズの女側の股間に動かして、ゆっくりと肉芽を回し始める。
たちまちに火のような官能の昂ぶりに襲われ、ノルズは絶叫した。
アスカが唇を重ねてくる。
その口はノルズ自身の蜜やアスカ自身の唾液や汗でべっとりと汚れていた。
ノルズは、唇が押し当てられると、夢中になってアスカの舌に自分の舌を絡めた。
もうなんでもいい……。
いまは考えるのはやめだ。
唇を吸われ、今度は女の性器に刺激を与えられて、名状できない快美感が全身で暴れまわる。
快感の極みがくる──。
ノルズはほんのすぐそばまでやって来た絶頂の快感に、身体を大きく反りかえられた。
「い、いくううっ」
しかし、またもや、アスカは意地悪く、ノルズの股間から手を離してしまった。
「だめだめ、まだまだ、お預けさ」
アスカが愉しそうにけらけらと笑った。
ノルズは泣きじゃくるしかなかった。
それからも、アスカの残酷な責めは果てしなく続いた。
アスカは、ノルズの快美な恍惚感を可能な限り長く持続させるように、ノルズが極めかけると、責めをとめたり、急に指を離したり、それでいて、わざとお尻の穴あたりと指先で優しく撫でたり、愛撫をしたりする。
その技巧は卓越したものであり、ノルズは言語の絶する切なさと身体の疼きに苦悶し続けた。
あと一歩──。
いや、数瞬のところで昂ぶりが中断されて、ゆるやかに下降させられる。
そして、頃合いを見計らって再び愛撫を再開する。
アスカの責めは、本当に神がかりの上手さだった。
あの男……。
その技巧の卓越さは、ノルズがどんなに忘れようとしても、忘れられない……。
いや、忘れるなど、とんでもない、心の底から大切に想っている彼の手管を思い出させる。
「いやああ、やめないで、お姉様──」
もう何度目の絶叫だろうか。
またもや、九合目くらいに追い詰められたあと、あとひと息のところで責めを引き揚げられて、ノルズは狂ったように拘束された身体を揺さぶって号泣した。
「焦らし抜かれて、血が昇ったかい……。じゃあ、そろそろ、絶頂させてあげようかねえ。その代わり、身体の感度を十倍にするよ。一度始まったら、とまらない連続絶頂地獄だよ……。気絶したって終わらない……。本当の女の地獄さ。それでもいいんだね……?」
アスカが笑った。
ノルズの答えを待つことなく、アスカがさっと手を振った。
途端に身体が沸騰するかのように熱くなった。
そして、男根の根元に喰い込んでいた輪が音を立てて外れて、そのまま消えるように消滅していった。
「ねえ、ねえ、アスカ、アスカお姉様、もう意地悪はなさらないでください。その代わり、このエマをもっともっと苛めて構いません。あたしは、もうアスカお姉様のものです」
ノルズはささやくように言った。
すると、アスカが嬉しそうに笑った。
「いいよ……。その代わり、音をあげても終わらないよ。まずは、精を出し続けて、出すものがなくなったのに、それでも勃起させられる男の子の苦しみを味わおうか……。その次は、十回、二十回と続く連続絶頂の女の苦しみだ。そして……」
「ああ、お姉様、愛してます──」
ノルズはアスカの言葉を最後まで待てずに叫んだ。
もうなんでもいい。
とにかく、刺激が欲しい。
この淫乱で無邪気で、そこはかとない哀しみを背負っている女と一緒に、とことん情欲の最終地点を極めない。
「……じゃあ、始めよう……、エマ……」
アスカがノルズの男根を指で挟んで、数回上下に動かした。
「んんあああああっ」
ノルズは、自分でもびっくりするくらい簡単に絶頂して、男の性器からぴゅっと、まとまった精液を噴射してしまった。
*
明日は連続投稿できないかもしれません。
そのときは、ご了承ください。