【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「じゃあ、ちょっとばかり、鳴いてもらおうかな。まあ、こんな性癖の男に囚われたのが残念なことだと思ってもらおう」
突然に白い空間に連れてこられたイットに、ロウが白い歯を見せた。
イットの両腕は、さっき縛られて後手にきつく縛られている。
獣人族としての力を使えば、縄脱けくらいできないことはないはずなのだが、なんとなくだが、やろうとしても成功はしない気がした。
ロウの縄は、イットをして、まるで母親が幼子を包み抱くような心地好さを与えてくれるし、いまも痺れに近い疼きが裸体に走っている。
あの魔道のような指と同じだ。
ロウは、愛撫でも、縄でも、女の抵抗力を奪うなにかの力がある。
施す縄の奇妙な拘束は、実際のことでも、心のことでもイットを縛っている。
「い、いえ、お受けします。よろしくお願い……します……。でも、どうして、あんなことをしようとしたのか……」
イットは後手縛りの裸体を折って、ロウに向かって頭をさげた。
とにかく、どうしてあのとき、急に頭が真っ白になったのか……。
込みあがった途轍もない憎悪はなんだったのか……。
いずれにしても、縛られて「調教」されるなど、嫌悪しかなかった行為のはずなのに、ロウが相手だと、まったく嫌ではないのが不思議だ。
それは、ロウの周りに集まっている女傑たちも同じように思っているみたいだ。
さっきのエリカもそうだが、結局のところ、女たちはロウに鬼畜に抱かれるのを悦んでいるのは間違いない。
「ああ、やっ」
そのとき、イットは思わず声をあげてしまった。
頭をさげた瞬間、ロウに抱きつかれて、裸体をぐいと引き寄せられて、尾の付け根を愛撫されたのだ。
獣人族のイットにしてみれば、たとえ視界がなくても、気配を悟ることなく距離を縮められるなどあり得ないのだが、実際、完全に不意をつかれてしまった。
「んふうっ」
すぐに、敏感な尾の付け根を擦られながら、イットの首に舌を這わされる。
たちまちに電撃のような快感がいきなり全身に迸った。
やっぱり、ロウの手は凄い。
イットは腰が砕けてしまった。
「まずは、挨拶代わりかな?」
ロウがイットを押し倒す。
床などあるのか、ないのかわからない不可思議な場所だが、そこに仰向けに寝かされた。
ロウがのしかかるかたちになる。
「んあああっ――、ああっ」
イットは悲鳴のような声をあげてしまった。
相変わらず、ロウの指は腰の下で尻尾を擦り続け、さらにもう一方の手がイットの全身のあちこちを触りだした。
なんでもない場所が、ロウに触れられることで、とんでもない性感帯になっていく。
びりびりとした熱い痺れが一気に駆け抜ける。
「あっ、あああっ、き、気持ちいいです、ご主人様──」
イットの身体に甘い痺れが走り、全身がぶるぶると震える。
どうにもならない快感が迸る。
「それにしても、イットは小柄のわりにはおっぱいが大きいな。思わず、揉みたくなる」
すると、縄に挟まれて突き出ている乳房に、ロウの手が伸びてゆっくりと愛撫が始まる。
ロウの言葉のとおり、イットは、十五歳の獣人族の少女にしてはかなり胸が大きい。戦いの邪魔なので、この大きめの乳房がいまのいままで全く好きではなかったのだが、ロウが愉しそうに揉むので、だったらいいかと考えてしまう。
「ああっ、はんっ」
慣れた手付きでイットの柔らかい肉を揉みあげる。
イットは身をくねらせて喘いだ。
「乳首がびんびんだな」
ロウがイットを抱き締めるような体勢に変え、背中側から手を滑らせるようにして、指で乳首をこりこりと動かした。
「ああっ、だ、だめです、ご主人様──」
イットは裸体を弓なりにして突っ張らせる。
本当に、凄い愛撫だ。
胸責めで、あっという間に達しそうになった。
身体が痺れて力が奪われる。
獣人族の戦士であるイットにとっては、いままでも性交の経験でも、こんなにも翻弄された記憶はない。
主人の気紛れによって、媚薬漬けになって半ば自意識を失ったことはあるが、ロウの愛撫はそれに匹敵する。
股間がぎゅんと熱くなる。
「さあて……。そろそろ、獣人族の最強の女戦士のおまんこを見せてもらうか」
ロウが身体を下にずらせて、イットの足首を両手で握り、鍛えあげている脚を左右に引き裂いた。
「あはあっ、は、恥ずかしいです」
さすがにイットも羞恥の悲鳴をあげた。
これまでの性奴隷時代に、もっと恥ずかしいことをされたが、性器を凝視されるのは、慣れるということはない。
しかも、イットの秘部は、まるでお漏らしでもしたように、びっしょりと濡れているのを知っている。
そんな状況を観察されるのは嫌なのだ。
「いやらしいまんこだ。だけど、可愛いな」
ロウがひと息ついたようにして笑った。
イットは思わず口を開く。
「か、可愛いなんて――。あ、あたしは獣人ですよ」
これまで、性処理の道具として扱われ続けられてはきたが、可愛いなどという言葉をかけてくれた男はなかった。
実の父親でさえもだ。
ましてや、ロウは人間族だ。
人間族やエルフ族が、本質的なところで、獣人族を蔑んでいるのは、イットは身をもってわかっている。
獣人族というのは、いつだって差別の対象だ。
女神に見放された種族とも称されている。
「変なこと言うなあ。獣人だからどうした? だったら、ご奉仕させてもらおうかな。最強戦士のイットのお股だし……」
「ごほうし……? あっ、奉仕?」
ロウの顔はいまは、イットの股間のすぐ前にある。
奉仕と聞いて、イットはロウの一物を口に入れることを想像したが、奉仕をロウがするというのはどういうことだろう……?
すると、ロウがにやりとした微笑みをイットに向け、ぬっと舌を出して見せた。
イットはびっくりした。
「あ、あたしは獣人族です──。そんな汚いところを──」
思わず叫んだ
ロウがイットの性器を舐めようとしているということを悟ったのだ。
もしも、間違いでないなら、あの仕草はその予告に違いない。
だが、人間族であり、隷属は解除したといはいえ、奴隷身分のイットの股間をロウが舐めるなど……。
あり得ない──。
快感への想像よりも、恐怖が走る。
「獣人族だからどうした? 時々だがイットは変なことを言うことがあるな。奴隷だったことを気にしているのか?」
ロウがちょっと真顔になり、軽く首を捻った。
もしかして、わかってないのか?
ロウの表情はそんな感じだ。
まさかとは思うが、もしかして、ロウは獣人族に対する真の意味でわだかまりのない人間族なのだろうか……?
確かに、ロウのパーティに引き取られて以来、イットは奇妙な心地よさに浸ってはいた。
ロウを含め、ロウの仲間の女たちからの、獣人族のイットに対する差別意識の視線を全く感じないのだ。
もちろん、アンドレの性奴隷であったときにも、同じ性奴隷だった人間族の少女たちから、なにかの差別的な行動をされたことはあまりない。
しかし、それは、彼女たちがそうふるまっていただけで、心底からの差別意識がないわけじゃない。心の奥底には、どうしても、獣人族に対する蔑みの感情が見え隠れていた。
そういうものだと思うし、それだけでも、イットが育ったカロリック公国では、少なくともあり得ないほどの博愛心だ。
でも、ロウたちからは、それ以上のものを感じる。
完全に公平なのだ。
貴族のシャングリアからも、ほかの女からも、ロウの女であるということで、まったくの対等な立場だという姿勢で接してくれ続ける。
差別もされない。
同情もされない。
居心地の悪い博愛のような感情をぶつけられることもない。
ロウの女のひとりとしての完全な平等……。
これまでも、獣人族以外の種族からそういう態度で接してもらったことがないので、ずっとイットは戸惑いのようなものを感じていたのだ
もっとも、例外は一番奴隷のエリカだ。
彼女だけは、時折、睨むような鋭い視線をイットにぶつけてくるのを知っている。さっき、ロウに敵意を示してしまったイットに怒ったときだけじゃなく、ずっとエリカはイットを見張るような視線で見ていた。
イットはそれに気がついていた。
だが、まあ、あれは普通の態度だ。
同じエルフ族のイライジャは褐色族でもあって、エルフ族の中では異端になるので、エルフ族特有の選民意識が低いのか、イライジャからも差別感情は感じないが、エリカは典型的な白エルフ族だし、やはり、エルフ族として、獣人族への忌避感が強いのだろう。
だが、それ以外の者からは、イットを完全な同格な立場として接してくる……。
しかし、そうだとしても、「主人」であるロウがイットの性器を舐めるなど……。
そんなことはあり得ない──。
「だ、だって、あたしは獣人族で──、ああ、だめええっ」
ロウの生温かい舌が秘裂に触れるのを感じて、イットは身を捩って悲鳴をあげた。
「あああっ、ああっ、ああああっ」
引き裂かれている両脚の付け根にロウの舌が這い回る。そして、溢れ出ているはずのイットの愛液を舐め取るように敏感な粘膜をもてあそぶ。
ロウがイットの性器を舐めてくれている──。
これまで、逆の行為は無数にあるが、反対に奉仕されるなど、イットの記憶にはない。
強い痺れが全身を貫く。
「ここも勃起してるぞ、イット」
ロウが一度顔をあげて笑うと、今度は亀裂の上側の肉に突起に吸いつく。
「ああっ、いやああ、ひああああ」
わざとらしい水音を奏でながら、ロウがイットのクリトリスを吸い始める。
イットの身体が突然にがくがくと激しく震える。
緊縛されている身体が弓なりに反り返る。
「そして、ここだな。やっぱり、獣人族の女はここが急所だね」
身体が裏返されて、尾の付け根をぱくりと咥えられた。
舌が這い、ぎゅっと吸いつかれる。
「ああっ、ひいいいっ、んあああああっ」
電撃を帯びたような快感の塊が裸身を駆け抜けた。
瞬間的な絶頂が爆発して、イットの意識が一瞬遠のく。
達した──。
だけど、ロウは尾を離してくれない。
思わず腰を逃がそうとしてしまったイットを逃がさないように抱えて、さらにちゅうちゅうと尾の付け根を吸い上げられる。
絶頂感が消えないのに、すぐに次の絶頂感が襲いかかってきた。
「あああっ、は、離してください──。怖い──。怖いです──」
快感を飛ばす経験は限りなくあるが、ロウから与えられるものは、獣人族の少女戦士であるイットにとっては、ひとつひとつが深すぎるのだ。
深い快感への本能的な忌避感に襲われたと思った瞬間、ロウがイットを抱く力を緩めた。
もう一度仰向けにされて、ロウが再び姿勢を変えるのがわかった。
いつの間にか閉じていた自分の眼を開き、ロウを見る。
全裸のロウが怒張の先をイットの股間に当てていた。
「いくぞ、イット」
ロウが腰をぐいと押し出して、イットの中に侵入を開始した。
「んんっ、あああっ」
イットは身体をのけ反らせた。
「さすがに筋肉がすごいな。締め付ける」
ロウがちょっとだけ苦しそうな息を吐いたが、肉棒はどんどんとイットのお腹に突き挿さってくる。
「あっ、うくっ、んんっ、ああ、だ、だめええ、ですううっ、ああああ」
イットは喘いだ。
小柄なイットには股間を貫かれる苦痛を感じないわけじゃないが、それよりも快楽の方が大きい。
ロウの怒張の先端が子宮に届いたのがわかる。
大きな快感の波が全身に拡がる。
「イットの膣肉が絡みついてくるな」
ロウが嬉しそうに抽送を始める。
いつも思うのだが、ロウは本当に愉しそうに女を抱く。それは鬼畜な悪戯のときも同じだ。
この不思議な空間に連れ込まれる直前に、ロウは一番奴隷のエリカを豆吊りにして惨く責めていたが、それすらも愉しい触れあいに見えた。
実際、エリカも、そのときは苦しそうに悲鳴をあげていたが、終わってみれば満足そうな表情になっていた。
やっぱり不思議だ。
「ああっ、はあ、はんっ、ああっ」
膣をいっぱいにしているロウの肉の塊が動く。
ひと擦り、ひと擦りがとてつもなく気持ちいい。
イットは全身を震わせて嬌声をあげた。
「ひいっ、ひんっ、ああっ、す、すごいです、ああっ、ご主人様──」
肉棒が前に出れば、子宮がこじ開けられて、熱い痺れが背骨を襲う。
引いていくときには、イットの気持ちいい場所をしっかりとぐいぐいと刺激していく。
休むことのできない快感が次々に襲う。
なにも考えられない。
ひたすらに気持ちがいい──。
「だ、だめですっ、あああああ」
津波のような快感が全身を溶かしきる。
やがて、それが脳天に達した。
「いきます──。いきそうです──。あああっ、ああああっ」
縛られているイットの裸身が大きく波を打つ。
「あああっ、ああああ」
エクスタシーの波に襲われて、イットはまたもや裸体を激しく震わせて絶頂した。
「出すけど、妊娠はしないから安心しろ。もっとも、逆にいつでも孕ませることでもできるけどね。いつか、イットには俺の子供を産んでもらうかもな」
脱力したイットに、さらに律動を続けながらロウが笑った。
ロウの子供……。
自分が子を作って、母親になるなど、想像もしたことはなかったが、ロウに言われると、新しい甘美感がイットを包み込む。
ロウとイットの子供……。
悪くない……。
まったく悪くない……。
「お、お願いします。ご主人様……。いつか、ご主人様の子種を……」
「おう、任せておけ」
ロウの腰がぶるりと震える。
それとともに、ぎゅっとロウが腰を突き出して、イットの中に精を放ったのを感じた。イットは幸福感に心を浸らせた。
「さて、じゃあ、そろそろ懲罰を始めるか」
すると、ロウがイットの上から身体をどけた。
「懲罰……?」
絶著の余韻に浸っていたイットは、なにも考えることなく、ロウの言葉を繰り返した。
すると、ロウが横たわるイットを見おろしながら微笑んだ。
「当然だろう。いまのはイットも気持ちがよかっただけだ。本当の罰はこれからだぞ」
ロウが言った。
それで気がついたが、ロウの右手には、細い糸のようなものが握られている。
股間に違和感を覚える……。
えっ、締めつけられている……?
まさか──。
我に返った。
そして、驚愕した。
ロウが手に持っていた糸はイットの股間に伸びていたのだ。
しかも、クリトリスの付け根がしっかりと糸で緊縛されていた。
いつの間に……?
イットは目を見開いた。
「ほら、立つんだ」
ロウが微笑みながら糸と引っ張る。
「んぎいいっ」
クリトリスに激痛が走って、イットは慌てて身体を起こす。
股間に繋がっている糸を手繰り寄せるようにして、ロウが上に引っ張ったのだ。
まだ脱力しているのだが、それでも懸命に脚に力を入れて踏ん張る。
「さて、じゃあ、その縄に跨ってもらおう。それがイットへの罰だ」
ロウの後ろには突然に出現した二本の太い柱があり、普通の寝室の倍ほどの間隔で立っていた。
しかも、その柱のあいだには、一本の縄がイットの腰の括れ程の高さにぴんと張られている。
どうして?
イットは呆気にとられるしかなかった。
このクリトリスの糸といい、目の前の縄と柱といい、一瞬前にはなかったものだ。
ロウの魔道……?
それにしても、その縄には無数の縄瘤が作られている。
しかも、なにかを塗られててらてらと光っているような……。
「ほら、早くしろ、イット。特別に縄にはたっぷりと掻痒効果のある油剤を塗ってやったぞ」
ロウがにやりと鬼畜に微笑んだ。
とても、嬉しそうに……。