【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「んああっ、ああっ、ああっ、だめええっ」
あっという間だった。
イットが舌で、エリカの股間を刺激すると、エリカは立て続けに三回の絶頂をした。
「よし、いい子だ……」
すると、ロウがイットを地面に引き倒した。
腰には貞操帯を装着されていたが、ロウがそれに触れると、一瞬にして消滅する。
股間に入っていた張形もなくなった。
「ああっ」
その刺激だけで、声が出てしまう。
恥ずかしくて、慌てて口を閉じる。
「ああ、やめないで、イット──。まだ、痒いのおお」
一方で、イットが奉仕をやめたエリカが樹木に立姿の状態で拘束されたまま、悲鳴をあげた。
イットもそうだが、エリカはロウの不思議な術で股間に猛烈な痒みを発生させられている。
ロウに誘導されて、頭を地面につけ、お尻を高く上げた格好になっていたイットは、その姿勢のまま首だけをイットに向けた。
すると、コゼがエリカのところに寄っていくところが見えた。
コゼはたったいままで、シャングリアとともに、ロウの性器を口で奉仕していたのだ。
「ふふふ、かわいそうね。寸止めでよければ、あたしが相手してあげようか?」
すると、コゼが乱れた服を直しながら、膝立ちのままエリカににじり寄り、スカートをあげて、エリカが細剣を吊っている腰のベルトに裾を挟み込んで股間を露出させる。
そして、ふっとエリカの股間のクリピアスに向かって息を拭きつけた。
そのピアスリングは、ロウの一番奴隷である証らしく、とてもいやらしいのだが、エリカはそれに触れられると、とても感じてしまうのだ。
さっきも、イットは舌で集中的にリングを動かし、それでロウに命じられた三回の絶頂をあっという間に引き出すことができた。
「ああ、馬鹿なことを言っていないで、なんとかしてよお、コゼ──」
「だったら、わたしのいやらしい股間を触ってくださいって、お願いしてみて」
「ふ、ふざけないでよお──」
エリカが絶叫した。
また、横でシャングリアが苦笑している。
たったいままで、コゼとふたりがかりで、口奉仕をしていたとは思えないほどに、凛とした姿だ。
「お前たちにも呆れるなあ」
シャングリアが笑っている。
エリカの苦悶の表情のわりには、まったく動じた様子もない。
この一行に加わって慣れてきたが、一団の「主人」であるロウが、鬼畜で好色な遊びが好きなせいで、こういう光景は日常茶飯事だ。
イットも慣れてきた。
前戯代わりに、ロウに命じられて、女同士に愛し合うことも、ロウの女たちはよくやっている。
単に愛し合うだけでなく、ときには目の前のように、ちょっと鬼畜な責めをやり合うこともある。
それでも、普段は仲がいい。性愛を通じた信頼関係を築いているのだともいえるかもしれない。あるいは、ロウという男を通じた団結力というべきか……。
「ほら、よそ見しちゃだめだぞ」
そのとき、立膝になった後ろから、勃起しているロウの男根を当てられた。
熱くて硬い怒張がイットの股間に突き刺される。
痒みで狂いそうだった股間が、ロウの剛柱がめり込んだ途端に、その痒みが癒されて圧倒的な快感にとり変わる。
泣きそうなくらいに気持ちいい。
「ああっ、ああっ、き、ご、ご主人様──。んあっ」
思わず叫んでいた。
ぐいと子宮の奥を揺さぶられるように強く押され、それが抜かれていく。ロウの怒張の先が触れるところから、爆発するような快感が次々に発生する。
腰が震える。
全身の毛穴が粟立つ。
駆け巡る甘い痺れに、イットの身体が悦びを暴発させる。
やっぱり、ロウとのセックスは気持ちいい。
性奴隷として童女時代をすごしたイットだったが、自分がこういう行為を好んで受け入れることがくるとは思いもしなかった。
「なにも考えるな……。快楽に身を任せるんだ。声を出せ……」
抽送が続く。
イットはロウの言葉に酔うように、快楽に身を任せ、子宮からの痺れのなすままに声をあげた。
なにも考えない……。
快楽だけ……。
本当に気持ちがいい。
ロウの怒張が膣肉を搔き分ける。
イットは小柄なので男を受け入れる秘肉も小さめだ。それが強引に拡がされ、痛みのような刺激も走る。
しかし、それが気持ちがいい。
気持ちがいいのだ。
イットは身体の芯まで痺れかけてきた。
「ああ、ご主人様、気持ちがいいです──。気持ちがいい──。も、もっとください──。もっと──」
訳が分からなくなり、イットは叫んでいた。
「主人」であるロウに「要求」をするなど、常識では考えられない非礼行為だが、気がつくと口走っていた。
はっとしたが、ロウに下から乳房を包みもたれて、ぐいと身体を軽くあげるようにされた。
それで一切の思考が失われた。
「素直になってきたイットにご褒美だ。もっと気持ちよくしてあげるぞ」
男根の抽送を続けながら、乳房を抱えるロウがイットの身体を上下に揺する。
そのリズムに合わせるように、イットの身体がもちあがれば腰を引き、沈めば腰を突き出してくる。
「あああ、き、気持ちがいいい──。もっとおお」
イットは腰骨が砕けるかと思うほどの快感に鳴き、そして、腰を振って喘いだ。
「ああっ、ひぐうっ、ああ、くうっ、はあっ、ああっ、あああっ、んんはあああ」
呼吸が苦しい。
身体ががくがくと震える。
「あああ──」
ロウに抱かれるまで股間を蝕んでいた痒みがすべて快感に変わる。
怒涛の甘美感が全身を駆け巡る。
「いくときには、“いく”と言えよ、イット」
ロウが激しくイットを突きあげながら言った。
「いくううっ、いきますう」
イットは絶叫した。
目の前の視界がなくなる。
すべてが快感に押し流されて、イットは真っ白な光にすべてを包まれた。
そのとき、イットの中にいる“別の存在”を感じた気もしたが、その存在もまた快楽に狂っていて、イットとともに幸福な絶頂感に押し流されていった。
「股間を締めつけろ。気絶しても、精を外に出すな。命令だ」
最後に知覚したのは、ロウのその命令だった。
気を失う直前の最後の力を振り絞って、イットは必死で股間を締めつけた。
命令をされるという、心からの嬉しさとともに……。
*
目が醒めた……。
まず耳に入ってきたのは、女の嬌声だ。
エリカ……?
一番奴隷のエリカの声だとわかった。
泣くような、あるいは歌うような声……。
リズミカルに息をいきませるような音もする。
犯されている?
イットは目を開けた。
視界に映ったのは、下から見上げている女の乳房だ。もちろん、服を着ている。
そして、はっとした。
イットは誰かの膝の上に仰向けに寝かされていた。
つまり、膝枕をされて横たわっていたのだ。
誰の膝──?
慌てて起きあがろうとして、腰に力が入らずに立ちあがることできなかった。がくりと身体がずれ落ちそうになる。
「おっと、大丈夫か?」
地面に落ちそうになる頭を両手で抱えられた。
驚いた。
シャングリアの声だったのだ。
つまりは、イットは女騎士のシャングリアの膝に頭を乗せて横たわっていたのだ。
「も、申し訳ありません、シャングリア様……。いえ、シャングリアさん──」
シャングリア……ほかの者もそうだが……“様”で呼ばないように強く言われていた。油断すると“様”付けで呼んでしまい、いまも慌てて呼び直す。
それはともかく、獣人の自分が、人間族の、しかも、れっきとした「騎士」の爵位を持つシャングリアに膝枕をされるなど……。
「横になってなさい。なんだったら、抱えさせて、馬車まで運ばせるわよ。腰に力が入らなんでしょう? そういう感じだもの。覚えてないかもしれないけど、ご主人様は、気絶したあんたを無理矢理に引き起こして、五回連続で精をお放ちになったのよ」
声は横からした。
今度はコゼだ。
どうやら、イットはシャングリアとコゼがしゃがみ込んでいる草の上に、横たわっているようだ。
それにしても、五回?
覚えていない……。
記憶しているのは、最初に精を放ってもらったときに、意識を失ったところまでだ。
あれから、まだ抱かれ続けたのか……?
「くうっ、おおっ、あああっ」
エリカの声が響く。
また、本当に腰に力が入らない。
イットの身体は獣人族だけに、丈夫に作られていて、こんなこと信じられない。しかし、事実だ。
とりあえず、シャングリアの膝から頭をおろそうとするのだが、シャングリアがしっかりと抱えてそれを阻止される。
「いいから、横になっていろ。ロウが悪いのだ。横で見ていたが、かなり乱暴にお前を抱いていたぞ……。まあ、だけど、ロウもそういうのが好きだからな。ロウも愉しそうだった。ありがとう……。とにかく、もうすぐ終わると思うから横になっていろ」
シャングリアがイットの頭を抱えたまま笑った。
だが、イットは恐縮してしまって、落ち着かない。
「んんあああっ」
エリカの吼えるような嬌声が響く。
視線を向ける。
エリカは立衣で樹木を背に拘束されたままだ。
その状態で、前からロウに犯されている。
「ああっ、また、いきますううっ」
エリカの身体ががくがくと震えた。
顎をあげるようにして、全身を突っ張らせた。
達したみたいだ。
だが、ロウの腰の律動はまったく変化がない。
ずっと同じように、突き続ける。
すると、脱力したエリカの股間からじょろじょろと尿が流れ落ち出した。
「あーあ、あの子、漏らしちゃったわ。ご主人様の腰から下がびしょびしょ」
コゼが笑った。
流れ出ているエリカの尿のようなものは、律動を継続しているロウの下半身を濡らし続けている。
幸いにも、ロウは腰から下にはなにも身に着けてはいないので、服を汚したわけではない。
とにかく、ロウもエリカを犯し続けるだけで、意に返す様子もない。
「また、いぐううっ」
放尿が収まったと思ったら、またもやエリカの身体ががくがくと震えだした。
「とりあえず、一回目だな」
ロウが腰を突っ張らせる仕草をした。
精を放ったのだろう。
しかし、ロウはやめる様子はない。
すぐに、律動を再開する。
イットは改めてロウの絶倫に感嘆した。
男は女とは違う。
果てれば萎える。
それは、イットも知っている。
だが、ロウはついさっき、イットに精を放ち、さっきのコゼの物言いによれば、イットには数回は精を放ったのかもしれない。
そして、いま、エリカにも精を放ったみたいだが、まだ勃起した状態を保っているみたいだ。
そんなに連続でできるものなのだろうか……。
しかし、事実、ロウはまだまだ力強い抽送をエリカに繰り返している。
「終わりました……。あっ、エリカ姉さん……。あれっ、イットも、どうしたの?」
ミウの声がした。
マーズもいる。
さっき、死んだ魔物群の死骸を焼却するようにロウに指示されていたので、作業が終わって、戻ってきたのだろう。
身体が動くようになってきたのを感じて、イットは身体を起きあがらせた。
しかし、やはりちょっとだるいかもしれない。
だが、気持ちのいい脱力感だ。
恥ずかしくもあり、はしたないが性の余韻も心地いい。
「ご主人様に犯されて、腰が抜けちゃったのよ」
コゼが笑った。
「うわっ、狡い──。ロウ様、あたし、頑張りました。ご褒美欲しいです」
ミウがイットたちの横に座り込みながら、エリカを犯し続けるロウに声をかけた。
「ご、ご苦労さん……。マーズもな……。まて、もう終わらせる……。幌馬車の中で、なにかのごっこ遊びするか。イットと一緒に、ミウにも尻尾をつけるか……」
ロウがエリカに向かって腰を動かしながら言った。
「は、はい──」
元気のいいミウの声──。
ふと見ると、顔が真っ赤になっている。でも、嬉しそうだ。
まだ出逢って間もないが、この小さな大魔道遣いは、とても性に開放的だ。そして、積極的でもある。
年齢は、イットが奴隷商に売り飛ばされて、性奴隷にされたときと同じくらいだと思うが、イットが死ぬほど嫌だった鬼畜っぽい性行為を、ミウは嬉々として受け入れている。
だけど、教えてもらったところによれば、ミウはミウで、イットに負けず劣らず、不幸な過去を持っているみたいだ。
それでも、ああやって、心から愉しそうにしていれられるのは、ロウのおかげなのだろう。
出逢って間もないが、イットに親しんでくれるミウに、イットは友誼の感情を抱きつつあった。
「先生、あたしはひと足先に馬車に戻ります。念のために、イライジャさんのところに戻って、警戒しています」
まだ立ちあがったままだったマーズがロウに声をかけた。
ロウが背中越しに、「承知した」という感じで軽く片手を振り、マーズは森の道を街道に向けて歩いていった。
「ああ、もう駄目です──。ああっ、またああっ」
そのとき、エリカが絶叫した。
またもや、激しく身体を痙攣させた。
ロウがエリカの身体を樹木ごと抱きつくようにして、ぐいと腰を突き出す。
「ああっ」
すると、粘性体で樹木を背中に抱くように拘束されていたはずのエリカの両腕が不意に自由になった。
エリカが感極まったように、ロウの背中に抱きつく。
「あああっ、ロウ様あああ」
エリカがぶるぶると震える。
絶頂したみたいだ。イットが目が醒めてからだけで、三回目だ。こっちもすこい……。
ロウも腰をぐいぐいと動かす。なんとなくだが、精を放ったみたいだ。
エリカの脚も自由になる。
前のめりに倒れるエリカをロウが、さっきの放尿を避けさせるようにして、腰をおろさせる。
ロウは胡坐に座り、エリカはその上に横抱きにされた。
こっちからは、少しだが距離のある位置だ。
「はあ、はあ、はあ……、ひ、酷いです、ロウ様……。だけど、気持ちよかったです。ありがとうございます……」
ロウの膝の上に横抱きにされているエリカが荒い息をしながら言った。
こうやって改めてエリカを眺めていると、信じられないくらいに美しいし、可愛いらしい。
やっぱり、ロウの一番奴隷だけあると思った。
なんだかんだで、ロウはエリカを一番可愛がっているように思える。まあ、それは、一番、ロウの鬼畜な悪戯を受けているという意味だが……。
「あんたご主人様におしっこ引っ掛けたのよ……。もっと自重しなさい。ご主人様に抱かれて気持ちよかったのはわかるけど」
コゼがからかうように声をかけた。
すると、エリカがきっとコゼを睨んできた。
「あ、あんたが寸止めでしつこく追い詰めるから──」
エリカがコゼを睨む。
「やめないか、はしたない」
シャングリアが笑って言った。
コゼは顔に笑みを浮かべたままだが、エリカはむっとした感じだ。
そのときだった。
エリカの視線がイットに移ったのがわかった。
はっとした。
あのいつもの視線だ。
睨みつけるような、怒っているような、蔑むような視線……。
時折、見せるイットに対するエリカの表情である。
イットはたじろいだ。
そして、思い出した。
さっきは、ロウの言いつけとはいえ、エリカの股間を舌で刺激して、三回絶頂させるということをした。
そのときには、エリカは快感に酔っている様子だったが、改めて我に返って、はやり、獣人のイットに股間を舐められるなど、気に入らなかった?
とりあえず、謝ろうかと思った。
だが、エリカがさっとイットから視線を外して、なにかをロウに囁き出した。
イットは、謝り損ねてしまった。
「はあ? イットを……?」
小さな声だが、ロウがそう呟くのが聞こえた。
ほんの小さな声だが、獣人のイットは耳がいい。
呟いた程度の声だったが、しっかりと聞き取った。
だが、自分のことを話している?
なにを……?
「……まあ、イットならいいかもな……。ちょっと様子を見てだけど……」
さらに、ロウが言ったのが耳に入ってきた。
一方で、エリカの話している声はよく聞き取れない。エリカはロウの顔に自分の顔をすり寄せるよにして、耳元で話しているのだ。
さすがに、そこまでされると、よく聞こえない。
それはともかく、なにを話している?
ロウのことだから、たとえ、エリカがイットに悪意あることを耳に入れたところで、取り合わないような気もするが、いまの言葉によれば、それお受け入れた?
もっとも、エリカがイットについて、なにを言ったのか……?
だけど、ロウの一番のお気に入りはエリカであり、そのエリカはエルフ族で、エルフ族は、もっとも獣人差別の激しい種族だ。
そして、よく考えれば、イットはいまだに訳が分からないが、そのエリカの頬をいきなり張ったりしたのだ。
さらに、破廉恥に股間を舐めて追い詰めるということまで……。
冷静になったエリカが、イットに対して改めて腹を立てた……?
「ただし、条件がある──」
そのとき、ロウの声が響いた。
ささやき声ではなく、普通の声量だ。
「条件……ですか?」
エリカも声も普通になった。
きょとんとしている口調だ。
「ああ」
すると、ロウがにやりと笑うのが見えた。