【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「調教官様、雌奴隷七番、アドリーヌのお股の検分をお願いします」
「調教官様、雌奴隷九番、カミールのお股の検分をお願いします」
「調教官様……」
アドリーヌたちは素っ裸のまま、脚を拡げて、膝を曲げずに足首を両手で掴むという極端な前屈の姿勢で屈辱的な肉体検査の言葉を叫ばされている。
ここに集められたのは、三十数名の赤チョーカーのうちの十人ほどだ。
比較的調教が進んでいると認められた者とのことだ。
まだ奴隷精神が不足と判断された他の全員は、炎が燃えている溝の上を左右から羽根くすぐりと鞭打ちを代わる代わる受けながら、大股開きでゆっくりと進むという責め苦を受けている。
そういう肉体的な苦痛を快感と感じるための訓練なのだそうだ。
それに比べれば、ここにいる者はせいぜいお尻を乗馬鞭で叩かれるくらいなので、楽には違いない。
アドリーヌは、組分け後の初日からこっちの組に入っていて、隣は親友の妹のカミールであり、カミールは昨日からこっちだ。
でも、親友のエミールはまだである。
朝の集合のときに見させられる映録球の映像、すなわち、ほかの貴族夫人が国王陛下に残酷にいたぶられる光景を眺めて、股間を濡らすことができなければ、こっちの楽な調教の組には入れないのだ。
恥ずかしいけど、アドリーヌは最初からこっちだ。
また、叫んだ番号はここにいる奴隷の固有番号であり、乳房にその数字が刺青が刻まれている。調教官は基本的にはアドリーヌたちを番号でしか呼ばない。
「全員、おねだり開始──」
何人かのお尻が一斉に叩かれる。
こっちの組には三人の調教官がついていて、適当に選んだ三人が合図代わりに、尻を叩かれたのだ。
アドリーヌもカミールも鞭は免れた。
叩かれた令嬢は悲鳴を口から迸らせている。
こういう鞭の傷も、調教が終わるごとに、魔道で完全回復させられる。
そして、次の調教を受けるというわけだ。
アドリーヌはできるだけいやらしい仕草を選んでお尻を揺り動かす。そうするように躾られている。
これはマゾの心を骨身にまで沁みさせて、さらに自覚させるために役に立つのだそうだ。
調教官の説明によれば、徹底的にマゾに染めあがった雌奴隷の仕上げの段階のひとつであるらしい。
「ほらほら、早く垂らせよ。できないと懲罰だよ」
調教官が十人の後ろから叱咤した。
開いている脚のあいだに、白い布が置いてある。
そこに、こういう屈辱の行為で燃えあがった愛汁を垂らすのだ。
死ぬような恥ずかしい仕草だが、もう半月もやらされれば、だんだんと貴族の誇りもどこかに消え、自分は奴隷なんだという自覚が生まれてきた。
とにかく、アドリーヌは尻をくねくねと振り立てて、自分で自分を興奮させるように心をけしかける。
すると、次第に身体が熱くなる。
惨めさに泣きたくなるほどなのに、一方で股間がじんじんと疼いてもくるのだ。
それがさらに、アドリーヌの恥辱を誘う。
調教官たちはアドリーヌたちの周りを動きながら、誰の股がどんな風に濡れてきたとか、赤くなってきたとかを口にしながら、気紛れのように乗馬鞭で尻を叩いている。
すると、どんどんと全身に心地よい痺れのようなものが襲う。
乳首はすでに痛いくらいに勃起している。
なんの愛撫もないのにだ。
本当に、自分の身体はどうしてしまったのだろう。
アドリーヌははしたない自分の身体に死にたくなる。
そのとき、ぽたっぽたっと愛液が垂れた。
少量でも音が出るようになっているのだ。
こんなことで、愛液を垂らせるようになってしまった自分に、さらに惨めさを感じる。
「七番は合格。他の者も、もっと興奮しろ。そんなことで、ご主人様を悦ばせる雌奴隷になれるか──。七番はその調子だ」
気合の入った鞭がお尻に炸裂した。
「んぎいいっ、が、頑張ります。ご主人様にお悦びいただける雌奴隷を目指します」
アドリーヌは悲鳴をあげ、すぐに調教官が気に入るような迎合の言葉を口にした。
伯爵家の令嬢ともあろうものが、素性もわからぬ調教官たちに、こうやって媚びを売るのは恥辱だが、それよりも罰が怖ろしい。
電気責も、鞭責めも、水責めも、とにかく懲罰をして与えられる責め苦の苦しさは、アドリーヌの骨身にまで沁みている。
それは他の者も同じだろう。
例えば、公爵令嬢のエリザベスは、一度、調教官に悪態をつき、クリトリスに糸を結ばれ天井から吊られ、痒み剤を塗られて朝から夕方まで爪先立ちで放置された。
朝から夕方までである。
そして、次の日の朝は、厠当番を命じられて、赤チョーカー組だけでなく、黄色チョーカー組の排便後のお尻の穴の掃除を泣きながら、舌でやらされていた。
アドリーヌも舐められた。
エリザベスは社交界では、取り巻きを集めた傲慢な振る舞いで有名だったが、その一回ですっかりと大人しくなり、カミールとともに、昨日こっちの組に入ってきた。
また、数名の中途編入組のひとりであり、赤チョーカー組では最年長になる王軍騎士のベアトリーチェは、目付きが生意気だという理不尽な理由により、甕一杯の水の強制飲水をさせられ、決まった時間しか許されない排尿のうち、朝と昼の排尿禁止を申し渡されたりした。
結局午後の調教中に漏らしてしまい、さらに懲罰で逆さ吊りにされて、お尻の穴に蝋燭を突っ込まれて、火がお尻を焼くまでそのままにされたのだ。
蝋燭刑は夕食席の場所で行われたので、アドリーヌは、武官の家柄であり、いつも美しくて、凛としており、男らしさまで感じるあの気丈なベアトリーチェが号泣するのを初めてみた。
ベアトリーチェはまだ向こうの組だが、なぜかひとりの調教官に目をつけられていて、昨日の夜は、やはり態度が生意気という理由で、永々と卑猥な言葉を股間が濡れるまで絶叫するという特別懲罰を夜中までやらされていた。
しかも、やっぱり甕一杯の水を飲まされて、排尿を我慢させられたようだ。
さらに、その調教官は、特別懲罰によって排尿許可時間が流れたにもかかわらず、決まった時間じゃないからと、ベアトリーチェに排尿を許可せず、今日の「朝礼」後まで我慢させのだ。
よく耐えきったと思ったが、朝礼中ではあまりの尿意にしくしくと泣くベアトリーチェは本当に気の毒だった。
当然に濡れるわけもなく、ベアトリーチェはこっちには来れなかった。
とにかく、一応は調教時間は決まっていて、一定時間だけ頑張れば自由にもなるし、傷も体力も回復してもらえるのだけれど、懲罰は別だ。
懲罰のときは責め苦が無制限になり、終われば傷の回復はしてもらえるものの、懲罰時間に定めはなく、調教官の気紛れが終わるまで容赦なく罰が続く。
だから、懲罰は怖い。
「九番合格」
調教官が怒鳴った。
隣のカミールだ。
まだ、童女のあどけなささえ残っている童顔のカミールだが、すでにマゾ奴隷としては濡れやすい方に入ってきていた。
「じゃあ、七番と九番、どんな奴隷になりたいか言ってみろ」
「は、はい、七番アドリーヌは、で、できるだけいやらしくて、恥ずかしいことが大好きなマゾ奴隷になりたいです」
「きゅ、九番のカミールは、叩かれて悦ぶ淫乱で恥知らずなマゾ奴隷になりたいです」
アドリーヌ、カミールの順で大きな声で言った。
ちょっとでも気を抜いたことを言えば懲罰だし、同じことを繰り返しても、心がこもってないと叩かれる。
そして、こんなことばかり口にしていると、本当にそんな女になっていくような感じがするのが不思議だ。
この数日は、アドリーヌは実際に鞭打たれることで、自分の股間がじゅんと濡れることに気がつかないわけにはいかないでいる。
「ふん、いい心がけだね。じゃあ、七番、お前はどんなことをして、ご主人様に悦んでもらうんだ──」
ひとりの調教官が完全にアドリーヌとカミールの後ろについた。
一方で、他のところでも、なんとか腰振りで愛液を垂らすことに成功して、同じような問答をさせられている令嬢が何人かでてきた。
こうやって、会話のやり取りを通じて、奴隷の心がけがしっかりとできているかどうかを点検されるのだ。
「ど、奴隷のご奉仕を……」
「どんな奉仕だい? 具体的に言ってみな」
また一発の鞭──。
今度は歯を喰いしばって耐えた。
「セ、セックスをしていただいたり……。お、お口に口づけとか……」
「それはお勤めのご褒美だよ──。そもそも、お前たちは全員が生娘だろう。セックスでご奉仕なんておこがましい」
「ひぎいいっ」
お尻の下の股間に近い部分を叩かれて、アドリーヌは絶叫した。
「なら、九番、お前だ──。どんな奉仕でご主人様を悦ばせる」
「ひぎゃああ」
ばしりと肉が叩かれる音がして、カミールも泣き声をあげた。
「お、お仕置きを受けて、た、愉しんでもらいます──。叩かれたり、拷問を受けたりして、お股を濡らします。恥ずべきマゾ女になって悦んでもらいます」
「ははは、なかなかいいねえ。じゃあ頑張りな。ほら、七番、お前は、もう一度だ。なにをしてご主人様を悦ばす。同じことを言うんじゃないよ」
またアドリーヌはお尻を引っぱたかれた。
「あううっ、お、おねだりします。調教をおねだりします。ご主人様に叩いてもらえるように。わ、わたしはマゾ奴隷で叩かれて興奮することをご説明します」
アドリーヌは必死に頭を巡らせて、気に入ってもらえそうな言葉を口にする。
「ははは、だったら、しっかりと叩かれて興奮するマゾ奴隷にならないとね。股間を下から打ってやろうか? 叩かれて興奮するマゾ奴隷というのが嘘じゃないなら、打って欲しいはずさ」
心の底からの恐怖が走る。
この前屈で脚を開いている状態で鞭を股間に下から受けるなど……。
しかし、拒絶すれば、嘘を言った罪で間違いなく懲罰だ。
「う、打ってください。雌奴隷アドリーヌは鞭で打たれて興奮するマゾです。ご主人様に、それで可愛がってもらいます」
「わかった」
鞭が風を切る。
衝撃が下から股間を貫く。
「ひがあああ」
一瞬にして意識が飛び、ひっくり返りそうになったけど、多少は手加減をしてくれたようだ。アドリーヌは倒れなくて済んだ。
「おおっ、流石に、赤チョーカーで、いまのところ最優秀の奴隷だねえ。きっとご主人様はお前に興味を持ってくださるよ」
「は、はい、ありがとうございます」
アドリーヌは叫んだ。
もっとも、ずっと言わされている「ご主人様」というのが誰のことなのかわからない。
最初は、ルードルフ王陛下に犯されるのかと思っていたが、どうやら、別の相手のようだ。
調教官が言うには、まだご主人様は王都にはおらず、しばらくしたらやってくるのだそうだ。
それまでに、ちゃんと雌奴隷になりきり、ご主人様が喜んで抱いてくれるようなマゾ奴隷になりきらなければならないと厳しく言われている。
グーラ監督長にしても、各調教官にしても、調教官よりももっと恐ろしいサキ様にしても、「ご主人様」はとても優しいと繰り返す。
もっとも、サキ様以外は、どうやら、その「ご主人様」には、会ったことがないみたいだが……。
いずれにしても、早く「ご主人様」に会いたい。
そうすれば、この過酷な毎日も終わるはずだ。
いつしか、アドリーヌも一日も早く、そのご主人様に奉仕をし、調教してもらいたいという倒錯した気持ちになりつつある。
「よし、ところで、ふたりとも、ちゃんとここは洗ったかい?」
すると、いきなり、お尻の穴に調教官の指が入ってきた。
なにかを塗っているのか、ぬるりとした感覚とともに、すっと奥まで指が挿入してきた。
「ひ、ひいっ、あ、洗ってもらいました」
「わ、わたしもです──」
ふたりで叫んだ。
お尻に指を入れて洗ったのは、横のカミールの母親のサンドベール夫人だ。
夫人は黄色チョーカーの召使い組であり、乳房を丸出しの惨めな恰好で、四六時中貞操帯の振動でよがり悶え狂わなければならないらしく、とてもつらそうだった。
しかも、アドリーヌや実の娘たちにそんな惨めな姿を見られなければならないのだ。死ぬほど恥ずかしいはずだ。
だが、調教官たちは、夫人がアドリーヌたちと親しいことや、エミールやカミールの母親であることを知り、あえて、アドリーヌや実の娘たちの世話を夫人に命令したようだ。
世話をする夫人にしても、世話をされるアドリーヌたちにしても、肉親や知人から受ける恥辱行為ですら、快感に変えるのが雌奴隷への調教なのだそうだ。
そして、夫人は調教官たちに、見込みがあるので、生娘ではないが、母娘奴隷として特別に赤チョーカーに推薦してもいいと言われていた。
しかし、娘と一緒に責めるのだけは許してくれと夫人が言うと、調教官たちは途端に不機嫌になったが……。
アドリーヌは、調教官に逆らって、夫人がどんな懲罰を受けるのだろうと心配したが、過激な懲罰は赤チョーカーだけと決まっているらしく、調教官たちは夫人には手は出さなかった。
それだけは安心した。
「お前たちはなかなかに筋がいい。だから、お前たちふたりは、これから、アナルセックスの訓練に入る。生娘のまま、アナルセックスの訓練を受けるんだ。覚悟はいいね」
「は、はい。か、覚悟はできています。幸せです。ご主人様にアナルで悦んでもらえる雌奴隷になりたいです」
アドリーヌは言った。
本当は嫌に決まっている。
お尻でセックスをするなど……。
それを悦ぶはしたない身体にされるなど……。
でも、そう言わないと、きっと懲罰だ。
「わ、わたしも……ひ、ひいっ」
「あひいっ」
アドリーヌに次いで、カミールが言葉を喋ろうとしたところで、お尻の中の指が、指と一緒に入った潤滑油のようなものを内側の粘膜に塗るようにいきなりくねくねと動き出した。
アドリーヌもカミールもあられもない声を出してしまった。
しばらく、お尻の中を愛撫される気持ち悪さと、それでいてその刺激がなぜか股間の疼きのようなものを誘発するような感じになってわけがわからなくなり、アドリーヌはだんだんと口から漏れる恥ずかしい声を必死に我慢した。
そして、しばらくしてからだ。
急激に強い痒みがお尻の中に襲いかかってきたのた。
「あ、ああっ、痒いっ」
「か、痒いです」
アドリーヌはカリールとともにほぼ同時に悲鳴をあげた。
「効いてきたようだねえ。じぁあ、これからが本番だ。どっちからでもいいから、できるだけ卑猥な物言いでアナルセックスをお願いしな。あたしをその気にさせたら、尻をいじってやる。だけど、勝手に尻を動かしたら、懲罰だよ」
調教官が大笑いした。
しかし、ただれるような痒みだ。
それなのに、自ら動いたら懲罰だなんて……。
そして、必死に考えて、思いつく限りの卑猥語を口にする。
すると、調教官が大笑いした。
「“けつまんこ”だ。マゾのお前たちはそう言うんだよ。人間族の貴族娘だなんて忘れな。お前たちの尻は、ご主人を悦ばすけつまんこだ」
お尻に鞭が一発――。
しかし、痒みに襲われているアドリーヌには、それはご褒美だ。
「ひぎいっ、あ、ありがとうございます――。け、けつまんこに鞭をありがとうございます――」
アドリーヌは叫んだ。
「わ。わたしのけつまんこにもお願いします、調教官様――」
横でカミールが悲痛な口調で叫んだ。
*
仮想空間で十日、現実世界で五日ほど過ぎている状況です。