【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「あっ」
「うぐうっ」
一郎が指を鳴らすと、エリカとシャングリアは、ともに腰を引きながら大きな声で恥ずかしい声をあげた。
肉芽の付け根をぎゅっと締められて、それが前後左右から代わる代わる糸のようなもので、引っ張られるような感覚が襲ったはずだ。
だが、実際にはなにもない。
なんの淫具も身につけていない股間があるだけだ。
しかし、確かに肉芽をぎゅうぎゅうと締めつけている淫らな感覚が襲っていると思う
「い、いやっ、こ、これは……。な、なにをなさったのです、ロウ様」
「そ、そうだ。こ、これはなんだ?」
ふたりは、突然の刺激から逃れようと、懸命に身を揉み、狂気したように裸体を揺さぶっている。
当然だ。
なにもしなくても、微かに身体が動くだけで、それに応じて、肉芽が前後左右に動く感覚が襲うのだ。
急所を締められるつらさと恥ずかしさ。
それにもまさる妖しい切なさを伴った痺れだ。
エリカもシャングリアも、股間に手を当てて、泣き声をあげた。
エランド・シティである。
そこの一層部分にある中堅どころの宿屋に、一郎たちはいた。
エランド・シティは外壁のない自由に出入りできる城郭である。ハロンドール王国で一般的な城壁もなければ、城門における入門検査のようなものや、配備されている衛兵もない。
ただ街並みが続くだけだ。
だが、一郎も知らなかったが、エランド・シティは、本来は、いま一郎たちがいる下層の上にある上層部分のことであり、下層部分の天井側のことのようだ。
ただ、一層からでは本来はあるはずの天井は見えず、本当に空があるようにしか見えない。
つまりは、一層の上にあるという上層そのものが、エルフの魔道に包まれた神秘的な場所ということだろう。
それに比べれば、一層部分は、エルフ族も少なく、普通の城郭だ。
この宿屋の主人も人間族だった。
いずれにしても、ユイナの行方を捜すためには、まずは、上層に行かなければならない。
なにしろ、このエランド・シティは、実は上層が本来のシティであり、大部分のエルフ族とシティの行政府である水晶宮は、その上層側にあるのだ。
エルフ族の女王ガドニエルのいるイムドリスという隠し宮殿への転移門も、その上層側の水晶宮にしかない。
とにかく、上層に行かなければ、すべてが始まらないということだ。
まあ、ユイナが連れていかれたのも、少なくとも、その上層側だろう。
しかし、その上層に向かうには、縦に繋がる魔道式の移動設備でなければならないようだ。
いまは、イライジャとコゼが夜を使って情報収集に行っている。
夜半前には戻ると言い残していて、まあ、あのふたりの情報収集能力なら、なんらかの方法を探してきてくれると思う。
それはともかく、一郎は、今夜の相手ということになっているエリカとシャングリアが、夕食後に部屋にやって来ると、新しく考えた仕掛けを施した。
それは、『見えない貞操帯』だ。
エランド・シティの上層部分と同じように、外からは見えないが、実際には貞操帯のようなもので、股間が包まれているという仕掛けである。とりあえず、自分では自慰はできない。他人の手と同様に結界が阻むのだ。ただ、排泄は問題ない。
また、例によって、一郎が念じれば、どんな仕掛けの貞操帯にもなるのであり、とりあえず、ふたりには、肉芽の付け根に小さな輪が喰い込み、前後左右から糸で引っ張られるというタイプの貞操帯にした。
それで、さっそくに、ふたりが悶絶したということだ。
「色っぽいなあ。それが見えない貞操帯だ。お前たちの股間に仕掛けている「塔の紋章」と同じような効果だが、それの簡易版というところかな。効果のひとつは、いまのように、俺の念で自由自在に貞操帯の内側の刺激を変化させることができるということだ、もうひとつは、外側からでは不思議な結界が働いて、俺以外には挿入ができなくなるということかな」
「ま、また、おかしなことを、ロウ様は……」
エリカが両手を股間に当てて、へっぴり腰になった視線で恨み事を口にした。
だが、エリカは真っ赤に顔を上気させ、ぴったりと閉じ合わせた太腿に手を当てて、もじもじと身だえている。
なんとも色っぽい。
「おかしなことじゃないさ。貞操帯というのは、つまりは、俺以外にお前たちが犯されないようにする大切なお守りじゃないか」
一郎は笑った。
そして、エリカとシャングリアを寝台の横に立たせて、動かないように命令した。
ふたりとも、逆らわずに、一郎の立っている前に真っ直ぐに立った。
両手は体側に這わせる。
特に拘束はしないが、一郎が命令すれば、それはもう拘束と同じだ。
しかし、ふたりとも、ちょっとでも動くと、意地悪く股間が締めあげられて、妖しい刺激が襲うので、移動するだけでも大変そうだ。
「さあ、じゃあ、遊びの始まりだ。踊ってもらおう」
一郎は仮想空間から棒の先についた鳥の羽根を二本出す。
それをエリカとシャングリアの身体に這わせだした。
「ああ、いやあっ」
「くっ、んくうう」
鳥の羽根が無防備な裸身に襲うくすぐったさに耐えられずに身体を動かしたことで、エリカとシャングリアは、見えない股間の環で刺激され、またもた悲鳴をあげた。
「やっぱり、お前らは、俺のいじめがよく似合う。本当に色っぽい。俺の愉しみのために、たっぷりと可愛い声で鳴いてくれ」
一郎は笑いながら、ふたりの裸身に飽くことなく羽根を這わせた。
*
ふたりを淫魔術の刺激から解放したのは、そろそろ深夜に近い時間になってからになった。
体力のあるふたりも、見えない貞操帯の縛りによって刺激を受け続け、完全に脱力してしまった。
大きくはない寝台に、汗と体液にまみれたふたりの裸体が重なるように転がっている。
ふたりとも息も絶え絶えだ。
「エリカもシャングリアも可愛かったぞ。じゃあ、今度は優しくする時間だ。それとも、もう休みたいか? どっちでもいいぞ」
一郎は、まだ身に着けていた自分の着衣に触れて亜空間に移動させた。
身に着けてたものであろうと、生きているものであろうと、一郎は瞬時に触れているものを亜空間に収納できる。
だが、そんなことは、どんな高位魔道遣いでもできないことらしく、魔道の常識としては、生きているものを亜空間に収納することも、身につけている服だけを亜空間にしまうことも難しいみたいだ。
まあ、一郎ができるのは、淫魔師としての術ということになるのだろう。
いずれにしても、どんな相手であっても、触れた瞬間に素っ裸にできるのだから、実に便利な能力だ。
こうやって、自分の服を脱ぐときでも、下手な手間に時間をかけないでいられる。
「ああ、ロウ様……ほ、欲しいです……ロウ様が……」
「わ、わたしも……お、犯してくれ……」
エリカとシャングリアが顔だけをあげて、寝台にあがってきた一郎に寄り添ってきた。
ふたりの視線は、一郎の勃起している男根に注がれている。
一郎は、笑いながら、まずはエリカを抱き寄せ、唇を奪いながらエリカの両手を背中側で水平にさせる。
エリカは抵抗しない。
舌をエリカの口の中に差し込んで、一郎だけに見える赤い性感帯を追って舌を舐め動かす。
「あ、ああ……」
最初から脱力していたエリカが一郎の腕の中で完全にぐったりとなる。
一方で、背中で重ね合わせているエリカの両腕をまとめて包む革帯を亜空間から、エリカの腕の周りに直接に出現させる。
瞬時に拘束が終わった。
やはり、実に便利だ。
「行くぞ」
一郎はエリカの両脚に身体を入れると、猛り切っている怒張をエリカの中に沈めていく。
「ああ、き、気持ちいい──。き、気持ちいいです──」
「お前のおまんこも最高だよ、エリカ」
一郎はエリカを寝台に仰向けに横たわらせると、正常位の態勢で本格的な律動を開始した。
そのとき、エリカのクリピアスを押し動かすように腰を回す。
「ああっ、だめえええ」
エリカが悶絶して絶頂したのはあっという間だった。
さらに、激しく怒張を抽送する。
エリカは立て続けに昇天し、「ひいい」という奇声を最後に失神してしまった。
一郎は苦笑しながらエリカに精を放つ。
そして、一物を抜くと、寝台の隅に小さくなって待っていたシャングリアに向き直る。
「じゃあ、女騎士様には、まずはこれをしゃぶってもらおうかな? それとも、プライドが許さないか?」
「か、からかうな。わ、わたしはお前の性奴隷だ。ど、どんな命令でもきく」
シャングリアが四つん這いでやって来て、一郎の股間に顔を埋めようとした。
一郎はつい嗜虐心が湧いて、シャングリアの髪の毛を掴んだ。
そのまま持ちあげて、乱暴に口づけをする。
「ん、んんん」
いきなり顔を持ちあげられたシャングリアは、慌てたように両手で一郎の身体を掴んで身体を支える。
一方で、やはり乱暴にされると、マゾの性癖が燃えるのか、陶酔しきった表情でとろんと目元を潤ませる。
「淫乱な雌騎士様だな」
一郎は髪の毛を掴んだまま、シャングリアの顔を自分の股間に持っていく。
すぐに一心不乱にシャングリアが一郎の怒張を舐め始める。
しばらく、シャングリアの口奉仕を味わってから、一郎はシャングリアの手首と足首に粘性体を飛ばす。
こいつは、かなり乱暴に扱った方が快感を覚える。
乱暴にするのは、一郎としてはシャングリアへのサービスのつもりだ。
手首をまとめ、寝台の上側に密着して倒れているエリカとは反対向きに仰向けにすると、足首の粘性体を動かして、限界まで拡げさせる。
「ああっ、い、痛い──」
無理矢理に大股を拡げさせられて、股間を引き裂かれたシャングリアが悲鳴をあげる。
だが、股間はびしょびしょだ。
しかも、感じているのが明白で、この瞬間もどろりどろりと愛液が噴き出す。
「びしょびしょだな」
「い、言わないでくれ、あああっ」
一郎は男根をシャングリアの股間に突き挿す。
シャングリアが艶っぽいこえをあげて、身体を反り返らせる。
「ああ、シャングリア、気持ちいいぞ。もっと締めつけろ」
一郎は力任せに腰を叩きつけていく。
「あ、ああ、ひん、ああ、わ、わかった、あああっ」
シャングリアは嬌声をあげつつ、言われたとおりに膣をぎゅうぎゅうと締めつけていく。
気持ちいい……。
一郎は抽送を続ける。
「ああっ、いくうう」
たちまちにシャングリアが絶頂をした。
*
一郎は、エリカとャングリアをとりあえず抱き、次いで、気絶してしまったふたりを強引に起こすと、二回り目を開始した。
ふたりに本格的に休むことを許したのは、二回ずつ前側に精を放って、さらに尻に一回ずつ放ってからだ。
そのあいだに、ふたりが達した回数は数知れない。
解放を許したとき、ふたりともほとんど絶息するかのように、汗びっしょりで息も絶え絶えになっていた。
一方で、夜半前に戻ってくるはずのイライジャとコゼは、いつまで経っても戻ってこなかった。
彼女たちにも施した見えない貞操帯は、ふたりの大まかな位置を感じることができるようなっていたはずだが、一郎は、淫魔師の力を駆使しても、ふたりの居場所について感知できなかった。
また、離れた場所でも通信のできる魔道具も与えてあったのだが、それを使っても、まったく交信ができなかった。
*
結局、イライジャもコゼも、朝まで待っても、宿屋に戻ってくることはなかった……。