※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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438 ひよこ

「う、うう……くっ、ううう……」

 

 エリカは檻の奥でうずくまったまま、歯を喰いしばって呻き声が漏れるのを懸命に耐えていた。

 股間に喰い込んでいる“痒み縄”の股縄は、いまや、どうしようもないくらいにエリカを追い詰めている。

 

「ははは、どうやら、いよいよ、本格的に痒くなってきたようじゃねえか、エルフ女? だったら、観念して、こっちに来な。痒い所をほぐしてやるからよう」

 

「それだけじゃねえ。とっても、いい気持ちにしてやるぜ。なにもかも、忘れるくらいな」

 

 いつの間にか鉄格子の向こうに集まっている牢番の男たちがげらげらと下品な笑い声を一斉にあげた。

 その向こうには、呆れ顔をしている女監守の姿も見える。

 エリカが閉じ込められている横穴型の牢の前に集まっている男監守たちに対して、女監守数名は男たちの向こうで卓を囲んで酒を飲んでいるのだ。

 いずれにしても、泣きたいくらいにエリカは追い詰められていた。

 

 エリカがここに監禁されてから、かなりの時間が経った気がする。

 ここはエリカとロウが捕らえられた水晶宮ではなく、そこからかなり離れた別の場所にある簡易牢のような場所だというのはわかった。

 ここに、エリカを連れてきたのはクグルスであり、どうやら、ロウが口づけをしたあの女隊長のブルイネンを操って、それを手配させたらしい。

 それを仕込んだのはロウであり、その思惑は、ロウと一緒に捕らわれてしまったエリカをなんとか先に逃亡させようという思惑からだという。

 実際、水晶宮のような警戒の厳重な場所とは異なり、確かに警戒は緩そうだ。

 

 ここにいる監守は十数人ほどだが、ここがどういう場所であれ、彼らが外でなんらかの見張りのようなことをしている様子もないし、それどころか、全員が集まってエリカのような女囚を檻越しにいたぶって、笑っている始末だ。

 監守というよりは完全に与太者だ。

 

 エルフ族のひとりもいないところを考えると、ここは上層地区ですらなく、下層地区というのも真実なのだろう。

 エランド・シティでエルフ族の姿がないというのは、そこが下層地区であることを示すのだ。

 逆に、上層地区では、エルフ族以外の人族はほとんど見かけなくなる。

 

 ともかく、エリカから離れていったクグルスが動いているはずだが、確かにここからなら脱走も難しくないのかもしれない。

 もっとも、エリカ自身だけでは、素っ裸の状態で後ろ手に拘束されており、足首にも足枷を嵌められているので、どうしようもないことには変わりないが……。

 

 しかも、股間のどうしよもないほどの痒み……。

 エリカの苦痛は頂点になっている。

 

 クグルスがいなくなって、もうかなりの時間がすぎている。

 そのあいだ、股間に施された痒み縄の股縄は、熱い刃物のような鋭さで、エリカの腰から背骨にかけて痒みを込みあがらせる。

 エリカは鉄格子の向こうにいる監守たちにお尻を向けたまま、必死に歯を喰いしばるのだった。

 

「あっ、ああっ」

 

 そして、エリカは思わず声をあげてしまっていた。

 どうやら、またもや無意識に腰を強く揺さぶってしまったようだ。

 あまりの痒みに刺激を求めてしまって、エリカは鉄格子の向こうの連中に背中を向けたまま、腰をもじもじと動かすということをやめられないでいるのだ。

 だが、油断するとどうしても、痒みをいやそうと耐えられる以上に腰を激しく揺さぶってしまう。

 そうすると、喰い込んでいる縄瘤が必要以上の快感をエリカに与えてしまって、いまのように甘い声をあげてしまうというわけだ。

 そんな醜態をもう何十回も繰り返していた。

 

「ははは、いつまで我慢するつもりだ? いつまでもそれを股間に抉らせたままでいると大変なことになるぜ」

 

「いいから、こっちに来な」

 

 すると、またもやお決まりのように一斉に嘲笑の声が起きる。

 口惜しさに一瞬だけ身体がすっと冷えるとともに、こいつら馬鹿じゃないかという侮蔑の感情が沸騰する。

 

「い、いい加減にして……よ……。あ、あんたらみたいなさ、三下が……わ、わたしに……て、手を出したら……、パ、パリス様に、し、叱られるわよ……。そ、そんなのわかってんでしょう……」

 

 パリスのことを引き合いに出すのは、エリカとしても、それだけで腹が煮えかえる思いだが、この連中にも、あのパリスの息がかかっている。そのことが言葉の端々に匂わせる。

 連中の口ぶりからすれば、一応はエリカには、手を出すなと言い渡されているようなので、この連中がエリカを犯そうというのは、パリスの言いつけに背くことになるのは間違いない。

 三下呼ばわりしたのは、せめてもの腹癒せだ。

 どうせ、こいつらは怒らせても、エリカには手を出せない。

 だったら、悪態のひとつやふたつはついてやらないと気が済まない。

 

 そのときだった。

 男たちが慌てたように鉄格子の前から左右側に離れた。

 次の瞬間、金属の杯が鉄格子に叩きつけられていた。

 飲みかけの麦酒らしき飲み物が檻の入口に散乱する。

 後ろ側で酒を飲んでいた女が、またもや鉄格子に飲みかけの盃をぶん投げたようだ。

 この女がこの場にいる監守たちの長らしいのはわかっているが、さっきから観察する限り、酒を飲むだけでなにもしていない。 

 それにしても、つくづく短気な女だ。

 

「本当に生意気なエルフ女だねえ──。もういい、懲罰だよ──。懲罰用の首輪をつけて連れ出しな──。檻から出すなとは命令されているけど、懲罰は別さ。手を出さない限り、それなりの扱いをしてもいいとは言われているんだ。折檻はその範疇だ」

 

 女監守の声に男たちが一斉に歓声をあげた。

 鉄格子が開いて、男の看守が数名入り込んできた。

 あっという間にエリカの首に鎖のついた首輪が嵌められた。

 そのまま檻の外に引っ張り出される。

 

「んぐうっ、ひ、引っ張るな──」

 

 首を引きずられる苦しさに、エリカは思わず悲鳴をあげた。

 だが、一方でこれは、少し都合がいいのではないかとも思った。

 壁をくり抜いた穴に閉じ込められている限り、逃亡の機会などありえないが、檻から出してくれれば、あとは拘束さえ解くことができれば、逃げられる。

 

「ひよこだ。準備させな」

 

 すると、女監守が卓の前に座り直しながら、嗜虐的な笑みを浮かべて言った。

 男たちが群がり、エリカにつけられた首輪の背中側に鎖をつけた。

 その鎖の反対側が天井の金具に装着される。

 視線を向けると天井にレールのようなものがついている。それはこの部屋をぐるりを回るようになっていて、ちょうど女監守のいる卓を大きく囲むようになっていた。

 

「ほら、これをやらせれば、気位の高いエルフ族でも、自分の立場がわかるというものさ……。調教だ……」

 

「な、なにを……」

 

 言葉を言い終わることはできなかった。

 暴れる機会を伺うこともできずに、エリカの裸身に五、六人の男監守が群がる。

 ただでさえ後ろ手に拘束されているのに、寄ってたかって身体を押さえつけられては、さすがに抵抗もできない。

 エリカの口には、いくつかの穴の開いた丸い球体が押し込まれる。

 その球体の横には革紐がついていて、顔の後ろでぎゅっと縛られた。

 

「んがあっ」

 

 苦しさに声をあげると、穴のあいだからエリカの涎が飛び散った。

 屈辱に顔が赤くなるのがわかった。

 そして、股縄が外されて、胯間をあらわにされた。

 

「おっ、気がつかなかったが、面白いものを身体につけてやがるな。丁度いいぜ」

 

 そのとき、男たちのひとりがエリカの裸体を見て、げらげらと笑い出した。

 はっとした。

 エリカの乳首と股間に装着している“ぴあす”とかいうロウの淫具だ。

 ロウがエリカに「一番奴隷」の特権だと言って施してくれたものであり、エリカの大切な宝物だ。

 しかし、それに目をつけられた……。

 

「んんんっ、んああっ」

 

 そして、あられもない声をあげてしまった。

 男たちが無防備なエリカの胸に手を伸ばして、左右から乳房を揉み始めたのだ。さらに乳首の淫具を転がすように弄られる。

 普段は大丈夫なのだが、乳首や局部のぴあすをいじくられると、信じられないくらいに全身が熱くなり、身体が脱力するほどの淫らな快感が迸る。

 しかも、股間を痒み縄に苛まれてたせいか、エリカの身体は信じられないくらいに熱くなっていたようだ。

 男たちの手が胸に触れた瞬間、電撃のような疼きがエリカの全身を襲った。

 

「んんんっ、あああっ」

 

 エリカは必死になって身体を暴れさせて、男たちの手から逃れようと必死になった。左右からこね回される胸の疼きのだけのことじゃない。

 身体に刺激を与えられたことで、ずっと耐えていた股間が、一刻の猶予もないくらいに、焦燥の炎が燃えあがったのだ。

 

「んぐううっ、んんん」

 

 触るな──。

 

 懸命に叫んだが、球体を押し込められたエリカの口は、言葉にならない呻きを涎とともに吐き出すだけだ。

 それに、自由にならない身体では、押さえつける男たちを振りほどくことなど不可能だ。

 

「んんんっ」

 

 しばらく胸を遊ばれてから、エリカは絶叫してしまった。

 いつの間にか左右の乳首のピアスに巻き付けられていた細い糸が、床に向かって思い切り引っ張られたのだ。

 激痛に声をあげた。

 しかし、男たちは容赦なくエリカの乳首に巻いた糸を下側に引っ張る。

 自然と、エリカの身体は、床に髪の毛を垂らすほどに、前に身体を折り曲げた体勢になる。

 すると、男たちは乳首に巻いた糸の先をエリカの脚の左右の親指に結びつけたのだ。

 しかも、右側の口を乳首からの糸を左の足の親指に……。左を右側に結んで、途中で交差するようにだ。

 これでエリカは、極端な前屈みの恰好から身体を動かせなくなった。

 少しでも頭を足から離そうとすれば、乳首が引っ張られて激痛が走るのだ。

 

「こっちもだ」

 

 さらに股間の「ぴあす」にも糸が結びつけられた。

 乳首と足の親指を結ばれている糸が中間付近で束ねられて、その結び目に繋げられる。

 そのため、さらにエリカは上体を屈めなければならなくなった。

 ちょっとでも動けば、乳首と股間に激痛だ。

 エリカは腰を真上にして、顔を床に密着するほどの姿勢にさせられた。

 

「いい格好になったじゃないか、囚人──。じゃあ、魔道を込めなよ。ひよこだ」

 

 女監守が下品な口調で声をかけた。

 すると、首輪の後ろ側についた鎖が、天井のレールに沿って引かれ始める。

 

「あっ、あっ、あつ」

 

 喉に首輪が喰いこんで、エリカは目を見開いてしまってから、すぐに慌てて足を前に出した。

 

「んぐうっ」

 

 しかし、動けば局部と乳首を繋いでいる糸が動いて、激痛が全身を駆け抜ける。

 痛みが走らないようにするには、糸が引っ張られないように、必死で足を前に出すしかない。

 だが、首輪と足枷、腕を後手に束ねた革帯以外は、完全に裸なのだ。

 

 それも、お尻を上側に掲げたあられもない姿勢だ。

 自分がどんなに姿勢を晒させられているのかと考えると、あまりもの恥辱に身体に震えが走る。

 

 そして、どうやってもエリカには、行動の選択肢がない。

 鎖はエリカの首輪を引っ張り続けるので、みっともない窮屈な体勢で歩き続けるしかない。

 エリカにこの屈辱の歩みを強いた男たちも、エリカが歩き回る経路に添って、椅子を引っ張り出して座り込む。

 エリカは彼らの座る場所を恥辱の行進で歩くしかなかった。

 

「しばらく、歩かせるかい。そうすりゃあ、性根も直って、少しは素直になるんじゃないかい」

 

 女監守がげらげらと笑って、すっと足をエリカの歩く方向に出した。

 ちょうど、女監守の横を歩いていたのだ。

 ほとんど身動きができないエリカは、邪魔な足を避けるために、糸をぴんと張ってしまう。

 さすがに泣き叫んだ。

 そうすると、ほかの男たちも面白がって、エリカが前に進むのを邪魔するように、脚を出したり、椅子を倒したりする。

 エリカは、それを避けるために体勢を崩すかなく、そのたびに、悲鳴をあげなければならなかった。

 エリカの装着された首輪を引っ張る鎖は、部屋を回るように動いていく。

 エリカは、三周、四周、五周といつまでも、部屋を回るように歩かされ続けた。

 

 それにしても……。

 

 ただ前屈みの恰好で歩くだけのことは、これほどに重労働とは思いもしなかった。

 しかも、股縄は外されたとはいえ、股間に施されていた痒み縄が原因の痒みと疼きは解放されたわけではない。

 エリカは追い詰められた。

 

「んぐうっ、んぐううっ」

 

 エリカは懸命に歩いた。

 部屋を十周ほどしても、連中はエリカを解放する様子もない。

 だが、鍛えあげられたエリカの健脚でも、これにはそろそろ筋肉は音をあげ始めてきている。

 それに、股間の痒みはもう限界を超している。

 この頃には、連中がどうして、これを「ひよこ」と称したのか完全にわかってもいた。

 窮屈な姿勢でよちよちと歩く姿が、ひよこのようだというのだろう。

 

 やがて、もう何十周歩いたのかわからなくなってきた。

 気がつくと、目は朦朧とし、エリカが回り続ける道筋には、水で濡らした道の痕ができていた。

 すべてエリカの汗だ。

 

「どうだい、そろそろ、詫びの言葉でも言いたくなったかい、エルフ女?」

 

 さらに十周ほどしたころ、唐突にエリカの髪が掴まれて引きあげらる。

 上体をあげると三点縛りの局部と乳首に激痛が走るエリカは、大声で悲鳴をあげてしまった。

 

「口のものを外してやりな」

 

 やっとレールが停止し、エリカの親指に結びついてた糸も刃物で切断された。

 崩れ落ちそうになる身体だったが、男監守たちが一斉に寄ってきて、膝まづいた姿勢に固定させられた。

 疲労困憊のエリカには、もう抵抗の力は残っていない。

 されるがままに、床に膝立ちをして上体を起こす。

 

「生意気を言って悪かったと謝りな」

 

 女監守がエリカの前に足を開いて立ちはだかった。

 エリカは顔をあげて、そいつの顔に唾を吐いてやった。

 

「うわっ、き、汚な……。なにすんだい──」

 

 頬に火花が飛ぶ。

 顔に張り手をされたのだ。

 さらに反対側──。

 だが、倒れることはできない。

 左右を男たちから固定されている。

 

「殴るなら、もっと、殴りなさいよ──。その代わり、覚えていなさいよ──。あんたらの顔、忘れないからね──」

 

 悪態をついた。

 女監守の酔った顔が憤怒で真っ赤になるのがわかった。

 エリカに向かって拳が叩き込まれそうになる。

 歯を喰いしばって顔面を殴られる衝撃に備える──。

 

「やめなよ──。顔を壊すのはやばいよ──」

 

 もうひとりの女監守が、エリカを殴りかけた女監守の腕を掴んでとめる。

 大きな舌打ちがして、エリカの前の女がエリカを殴ろうとした腕を下におろす。

 だが、その女が口惜しそうな表情になったのは、一瞬だけだ。

 すぐに、にやりと口元を歪める。

 

「いや……。そうだね。こんなに気の強い女を殴ってもしょうがないかもね。それよりも、このエルフ女に、女に生まれてきたことを後悔させてやるかい。あれを持って来な」

 

 女監守が言った。

 周りの男たちが目を輝かせるような表情になったのがわかる。

 エリカは急に不安になった。

 

「や、やめなさい──。ああっ」

 

 口に強制開口器具が押し入れられた。

 上下の歯がエリカの意思とは無関係に押し広げられる。

 

 なによ、これ──?

 

 叫ぼうとするが、言葉は器具によって遮られる。

 エリカの周りに、男たちが集まって来て、一斉にズボンをおろして、勃起した局部をさらけ出した。

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