【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ああっ、ロウ様、ロウ様──。このまま、このまま、またいかせてください──。なんでもしますからっ──。わたしに……このガドに慈悲を──。お慈悲を──」
ついに、ガドニエルが絶叫して泣き出してしまった。
どうやら、快感が大きすぎて、感情が壊れた感じになったらしい。
一郎はガドニエルを翻弄するのをやめて、絶頂させた。
同時に精を放つ。
今度は一郎の射精が二射、三射、四射と続くあいだ、ずっと絶頂状態を保持するように愛撫を続ける。
「おおお、あああ、はああ──」
ガドニエルの股間は、これでもかというと程に一郎の怒張を締めつけ、最後の最後まで一郎の精を絞りとらんとするかのように収縮して動いた。
やがて、がっくりとガドニエルの全身が脱力する。
失神したのだ。
一郎は、気絶状態になったガドニエルから怒張を抜き、とりあえず、一郎のそばに横たえた。
意識はないようだが、ガドニエルの美しい身体は、快感を極めた余韻をひくひくと湛えており、太腿はお尻まで痙攣を続け、一郎の一物が出たばかりの亀裂は存在しない男根を引き込むかのように、どろどろの樹液を出しながら、いまだに強い収縮を繰り返している。
「おい、ガドニエル様を頼むよ」
一郎はとりあえず覚醒をしているエリカとコゼに声をかけた。
呆けたようにぼうっとしていたエリカたちが、慌てたように寄ってくる。
「す、すみません、ロウ様……。じゃ、じゃあ、コゼ、女王様をお願い……。わたしはロウ様を……」
エリカがガドニエルをコゼに押しつけるような物言いをして、一郎に寄ってくる。
エリカは汗拭き用の布のようなものを持っていて、それで一郎の身体の汗を拭くような仕草をした。
そのエリカの髪をコゼが後ろから掴んだ。
「痛いっ、な、なによ──」
エリカが血相を変えた感じで振り返って怒鳴る。
「なに都合がいいこと言ってんのよ──。エルフ族の女王様でしょう。あんたが面倒看なさい──。次はあたしがご主人様に抱いてもらいます」
コゼがさっとエリカから布を取りあげて、一郎に迫ってきた。
だが、そのときには、さっとミウが横から一郎の膝の上に乗り込んできている。
たったいままで、気絶していたと思ったが、いつの間にか覚醒していたみたいだ。
「ちょっと、次はあたしよ、ミウ――。それよりも、いつの間に起きたのよ――?」
「さっきです……。自分に回復術をかけました。あたし、まだ精をもらってません。だから、コゼお姉さんは、その次に……」
「いいから、どきなさい──。あんたは、あ、た、し、の、つ、ぎ、よ──」
「い、や、で、す」
すでに一郎の膝に座っているミウが、一郎にしがみつくようにして、剥がされまいと力を入れてくる。
それをコゼがきっと睨む。
「ね、ねえ、ちょっと話し合いましょうよ……。ねえ、ロウ様?」
出遅れた感じになったエリカもやって来て、ふたりを宥めるような物言いをしたが、そのエリカも、いつの間にか、またもや、べっとりと股間を濡らしていて、耐えられないかのように太腿を動かしている。
コゼもミウも同じようなものだ。
どうやら、一郎とガドニエルの性愛を眺めているうちに、またもやできあがってしまったみたいだ。
まったく、淫乱な女たちだ。
一郎は嬉しくなった。
しかし、どうでもいいが、ガドニエルは放置されたままだ。
一郎は、一郎をめぐって女たちが争ってくれるそんな光景にほくそ笑んでしまった。
一方でイットとスクルズはまだ、起きそうもない。
「ううっ……」
すると、やっと、ガドニエルが意識を戻した。
気だるそうに裸身を起こし、一郎にちょっと身体を近づけて、一郎に身体を真っ直ぐに向けるように座り直す。
「だ、大丈夫ですか、ガドニエル様……? とりあえず休憩を……」
エリカが遠慮した感じで声をかけた。
「い、いえ。ま、まずは、お礼を……。とても……、とっても……気持ちがよかったですわ……。ま、また、し、躾けてくださいませ」
ガドニエルがまだ息を荒くしながらも、一郎を見て微笑んだ。
その顔は赤く上気していて、汗で貼りついた前髪も潤んだ瞳も、まさに淫情の直後という感じで色っぽい。
なによりも、やはり、このエルフ族の女王は本当に美しいのだ。
それが、あれだけ激しく乱れ、いまは、まるで童女のような笑顔で、調教をしてくれて感謝をしていると口にして、また、やって欲しいと口にするのだ。
このあまりにも大きすぎる落差に虜にならない男はいないだろう。
一郎も正直、この無邪気そうな女王様のことをすっかりと気に入ってしまった。
「それはよかった、女王様。俺と俺の女たちは、十日間、ここでやり続けるつもりですよ。いつでも、来てくれれば歓迎します」
一郎は笑った。
しかし、ガドニエルは、ちょっと失望したように顔を険しくした。
「ガドです──」
「えっ?」
「ガドです。そうお呼びください──。お願いです。俺の雌犬にするとおっしゃいました。丁寧な言葉もご不要です。突然に話し方を変えられると、悲しくなります」
ガドニエルが真剣な表情で訴えてきた。
一方で、一郎の取り合いをしていた感じのコゼとミウも、ガドニエルが真剣な表情で一郎に話しかけてきたので、さすがに遠慮してか、一郎から少し身体を離した感じになってる。
一郎の周りに、四人の裸女が集まった感じだ。
それで我に返った気持ちになったが、考えてみれば、そのうちのひとりは、エルフ族の最高女王の大美人だ。
勢いとはいえ、その女王を相手に遠慮のない嗜虐的な性交をしたのかと考えると、もしかしたら、大変なことをしでかしたかもしれないという気がしないでもない。
しかも、このエルフ女王は、その激しかった情欲の余韻のまま、自分のことを愛称で呼べともいう。
そうしてもいいのだが、いろいろと、うるさそうな気もする。
特に、追い出したガドニエルの侍女たちとか……。
いまは、魔道波が乱れているので、一郎も大きな顔ができたが、そういえば、かなりの魔道遣いレベルだった。
また、このガドニエルにしても、あまりにも、一郎好みのマゾっ子で、いやらしい身体をしているので、性行為の真っ最中には気にならなかったが、改めて考えると、これでも、ナタルの森だけでなく、大陸中にかなりの影響力を持っているエルフ族の女王である。
なにせ、この世界の各国にある魔道具に使われる魔道石は、全てこのナタルの森に拡がる各地のエルフの里でしか生産することができず、そのため、ひとたび、このガドニエルが魔道石の売買に制限を加えたりすれば、たちまちに、その国のすべてが停止してしまうくらいの事態に陥ってしまう可能性もあるらしい。
高貴さで一目置かれているだけじゃなく、大変な影響力を持っている。
実際のところ、実はこのガドニエルは、ハロンドールような大国の国王にも匹敵するほどの権威の持ち主なのである。
パリスが自分たちの陰謀のために、このガドニエルに目を付けたのも、そういう彼女の権威に注目したところもあるだろう。
「……さっきの話、ただの戯れだとは言わないですよね──。ロウ様は、わたしを雌犬に躾けるとおっしゃいました。ずっと躾けるって……。俺の雌犬だとも……。どうか、これからも、ずっと躾けてください」
「えっ?」
絶句した。
いや、ただの戯れだ。
そんなものは、マゾっ気の強いガドニエルの被虐の気分を盛りあげるための、男女の営みにおける戯れに決まっている。
だけど、そんなことをいま言おうものなら、目の前のガドニエルは泣き出してしまいそうだ。
そんな表情をしている。
もしかして、本気……?
一郎は、あまりにも真剣な表情のガドニエルに接して困惑してしまった。
「ロウ様、どうか、わたしをあなたの“
「
一郎は首を傾げた。
「な、なにを仰っているんですか、女王様──」
しかし、黙って聞いていた横のエリカが、びっくりしたように叫んだ。
エルフ族にとっては、特別な言葉なのだろうか。
エリカは目を丸くしている。
一方で、コゼとミウは、一郎と同様に首を傾げている。
「このガドニエルは、生涯、もう、あなた様だけしか愛しません──。エルフ族の神であるアルティスにかけて──。アルティスの夫であり天空神のクロノスにかけて──。そして、代々のエルフ族の女王であった父祖にかけて──、また、母たる祖先にかけて──。わたしは誓います──。ロウ様はわたしの生涯の
「えっ、
コゼが声をあげた。
「もちろん、クロノスであるロウ様を独占しようという気持ちは、まったくありません。あなた方の末席に加えていただければいいのです──。皆さまと同じ……。いえ、それ以下でも構いません。このガドニエルをお認めください」
そして、ガドニエルは、呆気にとられているエリカ、コゼ、ミウに順番に頭をさげていく。
「ちょっと、起きなさいよ、あんたら。なんか大変よ」
コゼが寝ているスクルドとイットを無理矢理に起こす。
まだ、最初は、呆けていたふたりだったが、ガドニエルに土下座をされ、わけもわからない感じから、すぐに目を丸くして驚く様子になった。
「えっ? えっ?」
特にイットは、エルフ族女王から、土下座をされて、目を白黒している。
構わずに、ガドニエルはふたりに同じ言葉を繰り返す。
「まさか、
それが、なんなのかは知らないが、スクルドは“
それにしても、年端もいかないミウや、獣人族のイットにさえ、この女王は、絨毯を敷いている地面の上にしっかりと頭をつけている。
とにかく、五人とも唖然としている。
ガドニエルは再び一郎に向き直る。
「ロウ様には、わたしの全てを差しあげます。エルフ族を治める王の座がご要望なら差しあげます──。族長会議は面倒ですがなんとかします──。それとも、全土に流通する魔道石を自由にできる流通の統制権はどうでしょう。やり方によっては、かなりの利益にもなると耳にしたこともあります。それを自由にしてください……」
「い、いや、待て……」
「それから、このガドニエル個人も、魔道さえ回復すれば、ひとりの魔道遣いとして、それなりの実力を持っていると自負しています──。その能力をロウ様に捧げます──。あなたが信じろというものを無条件に信じ、あなたの敵を敵とします──。ですから、わたしをあなたの妻のひとりに加えてくださいませ──」
「妻?」
やっぱり求婚をされているのだと悟った。
「いいええ――。やっぱり、それは求めません。犬です。奴隷です。だから、ガドを一緒にどこにでも連れていってください。一生――。飽きたら捨ててもいいです。そのときには死ねと言ってください」
「死ね?」
一郎は思わず言った。
どうでもいいが、あまりの迫力に一郎も圧倒されてしまった。
それくらい、ガドニエルは真剣であり、言葉に力があった。
「そのときは死にます。断られても死にます。だめなら、せめて死ねと……。ただ、死ねとだけ言ってください。あなたのガドは、あなたに死ねと命じられたことを心からの悦びとして、命を絶ちます」
ガドニエルが全裸のまま一郎に土下座をした。
一郎は完全に硬直してしまった。
ただ、このエルフ女王様がたったいま口にしたことは、冗談でもなんでもなく、すべて彼女の本音だということだけはわかった。
淫魔術でガドニエルの感情を眺めたのだ。
彼女の言葉には、一片の誤魔化しや、駆け引きや、嘘もない。
ただただ、本気だ。
つまりは、一郎が拒否すれば、このガドニエルは本気で自殺をするに違いない。
びっくりしてしまった。そして、圧倒された。
だが、面倒な女とは思わない。
しかし、これは相当の覚悟で一郎に求婚してきた……。
それだけはわかった……。
さらに、もうひとつわかったのは、このエルフ族の女王様は、マゾというだけじゃなく、とんでもない激情家だということだ。
さて、どうしよう……。
そのとき、スクルドが口を開いた。
「……ご主人様、ガドニエルさんにとっての“
スクルドが早口で横から言った。
「もちろんです。わたしのロウ様への想いは、裏表のない真実そのものですから。考えられるすべてに誓います。エルフ族女王であるガドニエル=ナタルの真実の誓いです」
ガドニエルがロウから目を離さずに言い、言葉が終わってからも、ロウの返答を待つようにじっとロウを見つめてくる。
さて、本当にどうしよう……。