※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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468 お騒がせ娘の告白

「ねえ、見て、見て、ご主人様。この本の端っこのところ、やたらに汚れているでしょう。本の横のこっち側のところもね。きっと、こいつ、この頁拡げて、ここんところのヘリで股を擦って自慰をやってたに違いないよ。しかも、何十回もね。だって、こんなにくちゃくちゃにふやけているもの……」

 

 

 クグルスが一郎が持っている古文書の周りをくるくると舞いながら、けらけらと笑った。

 言われてみると、確かに、古文書の小口の部分と上側の部分が変色するくらいに染みになっていて、ページの部分もくちゃくちゃにしおれてしまっている。

 以前に、これを見たときには、こんなにも汚れていなかったし、ぼろぼろでもなかった。

 大切な宝物というわりには、残念な状態である。

 

「うるさい、うるさい、うるさい、それ以上喋ると、また折檻するわよ──。この魔妖精──」

 

 一時的な失明状態にあるユイナが、地面に手をついたまま、大声で怒鳴った。

 だが、その顔は真っ赤である。

 

「ははは、尻娘のオナねたは、ご主人様の絵だったのか? なにを想像して、オナったんだ? ご主人様に樹にぶら下げられて、尻を犯されることを想像したか? それとも、お前の頭の中のご主人様は、優しく抱いてくれたか?」

 

 クグルスが嘲笑しながら、ユイナの周りを舞いまわる。

 ユイナは激昂して、クグルスを掴もうとするが、さすがに目も見えない状態で宙を飛び回るクグルスを捕えられるわけがない。

 ユイナの手は空を切りまくっている。

 

「ご主人様、こいつに同じことをやらせようよ。みんなの前でさあ」

 

「それもいいな」

 

 一郎は笑った。

 ユイナの顔がますます羞恥に真っ赤になる。

 

「ふうん、あんたも、ご主人様が好きだったの? 可愛いところあるじゃないのよ」

 

「はあ──? ロウ様が好きで、あの態度? なに言ってんのよ」

 

「そういうこともあるわよ。あんたみたいな、真っ直ぐなエルフ女にはわかんないだろうけど」

 

 コゼとエリカだ。

 エリカはともかく、コゼはすでに怒っているというよりは、面白がっている感じだ。

 

「……でも、確かによく描けていますね。燃やしてしまうのは惜しい感じです」

 

 ガドニエルも覗き込んで感心したような声を出した。

 

「だけど、ユイナさんも、ご主人様のことが好きだったのですか……。それで、この態度というのは意外ですけど……。だけど、ご主人様はユイナさんと接するときには愉しそうですし……。ううん……。考えますね……」

 

 スクルドはスクルドでわけのわからないことを口にしてぶつぶつと呟いている。

 一郎は、イットやミウを含めた女たち全員に、少し待っていてくれと言い、立ちあがってユイナの方に歩み寄った。

 

「あっ、ご主人様、ねえ、その本、もっと見せてよ。ぼくだったら、詳しく見れば、どんな風にこの尻娘が本を使ってオナったのかわかるんだよ……。へえ、お前、股だけじゃなくて、お尻も擦ったな? ここ、ここ……。ここだよ、ご主人様。ここは、お尻を擦った痕だ。へえ……。結構、何度も同じことしてるなあ。やっぱり、樹にぶら下げられて尻を犯されたことを想像したか?」

 

 一郎が横に来ると、クグルスが再び古文書に近づいて、じろじろと眺め回りながら笑った。

 クグルスがさんざんにからかっている樹にぶら下げられて尻を犯されたというのは、ずっと以前に、最初にユイナと出逢ったとき、一郎を冤罪で死刑にしかけて、知らんぷりをした仕返しに、里の郊外に連れ出して、尻を犯してやったときだろう。

 正確には、樹にぶら下げてやったのは浣腸であり、肛姦については地面におろしてやったと思うが……。

 一方で、ユイナの顔が激怒に歪むのがわかった。

 

「こ、このう……」

 

 ユイナがすっと息を吸う。

 一郎は、ユイナがクグルスの真名を口にする気だと悟った。

 とっさに、淫魔術でユイナの身体に暗示をかける。

 

「んふうっ、んぐうっ」

 

 ユイナが両手を首に持っていき、首輪の嵌まった喉を掻きむしるような仕草をした。

 さらに口をぱくぱくと開いて、必死に息を吸おうともがき始める。

 息がとまったのだ。

 一郎が施したことであり、ユイナがクグルスの真名を口にしようとすると、息が止まるように身体に暗示をかけたのだ。

 これで、もうユイナがクグルスを操れることはない。

 

「ユイナ、勝手なことをするな──。クグルスは俺のしもべだ。もうわかっただろうが、今後、クグルスの真名を口にしようとすれば、いまのように息ができなくなる。呼ぶなとは言わん。だが、口にすることはできないし、そのうえ、死ぬ思いをするだけだ」

 

 一郎はもがき苦しむユイナを足で軽く蹴ってうつ伏せにすると、強引に両手を背中側に持っていき、手首を粘性体でまとめて拘束した。

 足首も……。

 その状態で四肢を背中側で束ねるようにして、さらに天井から粘性体で作った紐に繋げて、ユイナの裸体を宙に引きあげる。

 

「んぐうっ、あがあっ、はがっ」

 

 いまだに息ができないだけでなく、いわゆる極端な逆海老吊りにされたユイナは、その苦しさにももがいている。

 

「ぷはっ」

 

 そのとき、やっとユイナの息が回復した。

 必死になって、呼吸をしている。

 

「さてと──。じゃあ、これは挨拶代わりのお仕置きだ。それとも、ユイナのようなマゾの奴隷娘には、ご褒美になってしまうかな」

 

「だ、誰がマゾの奴隷娘よ──」

 

 ユイナが宙吊りの状態のまま怒鳴った。

 この状況で悪態をつけるというのは大したものだ。

 まあ、それくらいないと、パリスの拷問には耐えられなかっただろう。

 

 一郎は髪の毛を掴むと、片手で思い切り引っ張った。

 すると、ユイナの裸体は下半身側が下を向くように、縦に半回転する。

 一郎は空いている片手で男根を持つと、ユイナのアナルに先端が当たるようにあてがった。

 すでに勃起している怒張に、淫魔術で潤滑油をまぶす。

 だが、もしかしたら潤滑油さえも不要だったかもしれない。

 一郎が尻を犯そうとする前に、すでに女陰から滴った淫液でかなりアナルも濡れていたが、一郎がユイナに触った途端に、一郎も驚くくらいに、さらに淫液がどっと溢れたのだ。

 

 感じている……。

 

 やっぱり、ユイナは一郎に責められようとされるだけで、驚くほどの興奮状態になってしまったようだ。

 口の悪い外見とは裏腹に、中身は一郎に抱かれたくて仕方がない娘か……。

 悪くない玩具だな。

 一郎はほくそ笑んだ。

 マゾもしっかり仕込めそうであり、鬼畜の虫がいい具合に騒ぎ出した。

 

「ぐっ、ううっ……んぐううっ……」

 

 クグルスの言い草じゃないが、淫具でも挿したりして遊んだのか、ユイナのお尻は随分と使い込まれた感じになっていた。

 それほどの抵抗もなく、ちょっと押し込むだけでつるりと亀頭が呑み込まれ。あとは一気に押すだけで、一郎の男根は全部ユイナの尻穴に吸い込まれてしまった。

 

「ご主人様、どう? こいつの尻?」

 

 クグルスが愉しそうな顔で寄ってきた。

 

「しっかりと濡れているよ。クグルスの言う通りだ。かなり自慰で使ったな、ユイナ?」

 

「う、うる……さい──」

 

 一郎がからかうと、つらそうに息をしているユイナが真っ赤になった。

 その強気の態度が面白くて、思わず鼻で笑ってしまう。

 

「どれ……。じゃあ、始めるか。だが、言っておくけど、これは罰だからな。お前を気持ちよくするわけじゃない。気持ちがいいのは俺だけだ。しっかりと、性処理用の玩具として、仕込んでやるから愉しみにしておけ」

 

 一郎は片手で髪の毛を掴み、もう一方は下を向いているユイナの片側の乳房を持って、勢いよくユイナの身体を前後に動かす。

 肉棒がユイナの尻穴の中で前後し始める。

 一郎は怒張がユイナの腸を抉るほどに、荒々しくユイナの身体を動かした。

 

「あああ、ああああっ」

 

 たちまちにユイナが苦悶の悲鳴を叫び出した。

 だが、こんな肛姦でも、しっかりとユイナは大きな快楽に襲われているようだった。

 ユイナの性感帯のもやはどんどん拡がって真っ赤になっていくし、一郎が犯しているお尻なんかは、真っ赤を通り越して赤黒くなっている。

 絶頂封じの首輪をさせているので最後の絶頂はできないが、あっという間に達してしまいそうな勢いで、快感数もゼロに向かって急降下中だ。

 

「うわっ、はっ、ああっ、ああっ」

   

 ユイナのお尻で一郎の男根が動くたびに、ユイナは、逆海老状態の裸体をもがくように捻り動く。

 

「ぐうっ、うぐううううっ」

 

 そして、ついに絶頂状態に達した。

 残念ながら、オルガニズムについては、首輪の力で直前で寸止めになったが、ユイナはそれでも満足しきったかのように、呻き声のような嬌声を甲高くあげると、全身をぶるぶると痙攣させて、愉悦の頂点に辿り着いたかのような仕草をする。

 

 しかし、いけないのだ……。

 すぐに、ユイナは苦悶するような呻きを出して、身体を震わせる。

 

「残念ながら、達するのは俺だけだ……」

 

 一郎はおもむろに精をユイナのお尻に放った。

 ユイナの腰の動きが急に止まり、逆海老の身体が硬直したようになる。

 二射、三射……続けざまに射ち込み、たっぷりと注いでやる。

 

「はああ、あああっ。ああ、も、もう勘弁してよお。いい加減に、この首輪……」

 

 しかし、やっぱり達しそうで、いくことができないのがつらいのか、ユイナの身体が激しく暴れ出す。

 一郎はその身体をぐいと引っ張り、股間をユイナのお尻に完全に密着させた。

 

「これだけじゃあ、本当にご褒美になってしまうからな」

 

 一郎はおもむろに、ユイナに入ったままの男根から力を抜き、放尿を開始した。

 

「ひ、ひいいっ、な、なにすんのよおお──」

 

 それに気がついたユイナが絶叫した。

 だが、それを拒む方法はユイナにはない。

 やがて、すっかりと尿をユイナの尻穴の中に注ぎ込んだところで、一郎はやっとユイナから怒張を抜く。

 掴んでいた髪の毛を離すと、ユイナの身体が勢いよく上下に揺れながら、やがて逆海老の裸体を床に向けるかたちで静止した。

 

「あ、あんたねえ……。な、なんてことを……」

 

 ユイナが屈辱に震える様子で歯切りしする音がかすかに聞こえた。

 やっぱり、相当に気の強い娘だ。

 一郎は笑ってしまった。

 

 そのときだった。

 少し離れている女たちから一斉に息を吐く声が聞こえたのだ。

 一郎が振り返ると、六人の女が顔だけでなく全身を紅潮させて、こっちを凝視していた。

 だが、その表情は、一郎に鬼畜にいたぶられるユイナを侮蔑しているとか、同情しているとかいうものではなく、六人が六人とも、鬼畜にユイナを肛姦する一郎の責めにあてられて、すっかりと欲情してしまったようだった。

 さすがは、一郎が仕込んだマゾ娘たちだ。

 

 また、ガドニエルとスクルドは明らかに物欲しそうな表情であり、ユイナにやっている責めを自分にもやって欲しいと言いたげに、ユイナを羨ましがる顔をしている。

 人並外れた高位魔道遣いというのは、誰も彼も共通して淫乱なマゾなのだろうか。

 一郎は噴き出してしまった。

 

「なんだ、お前たち、こんな風に乱暴に抱かれたいのか? だったら、逆さ吊りで犯してやろうか? 媚薬を塗りたくった身体を鞭打ちした後でな。誰かやってもらいたい者はいるか?」

 

 一郎は言ってみた。

 

「はい──」

 

「はいっ」

 

「わたしも──」

 

 勢いよく手をあげたのはミウとガドニエル、そして、スクルドだ。

 特に、ガドニエルは満面の笑みを浮かべて、すでに荒い息をして、しきりに唇を舐めている。

 あれは、完全に想像だけで欲情している雌犬の顔だ。

 

「あ、あたしも……獣人ですので……。乱暴なのも、全然、大丈夫です……」

 

 さらにイットも手をあげた。

 

「なにを言っているのよ、イット。大丈夫じゃなくて、やってもらいたい人が手をあげるのよ」

 

 ミウだ。

 少しばかり歳は離れているが、いつの間にか、ミウもイットもため口で話すほどに仲良くなっている。

 もっとも、どちらかといえば、まだイットに遠慮がある感じだが。

 まあ、そのうち、もっと親しくなる遊びでも考えてやろう。

 

「も、もちろん、ロウ様がなさりたいなら、なんでも受け入れます」

 

「わっ、エリカまで──。もちろん、あたしも平気です」

 

 結局、エリカもコゼも手をあげた。

 一郎は苦笑してしまった。

 そして、考えておくと女たちに言ってから、ユイナに意識を戻す。

 さっそく、小便浣腸が効果を及ぼし始めたのか、ユイナは歯を喰いしばるようにして苦悶の表情になっていた。

 一郎はくるりとユイナの身体を反転させて、亜空間から取り出した次の責め具をユイナの頬に当てた。

 

「ひっ、なに?」

 

 いまは目が見えないユイナはそれだけで、一郎が逆に驚くほどに大きな反応をする。

 また、これだけではなにを一郎が出したのかわからないと思うが、いやな予感がするのだろう。

 怪訝な表情にもなる。

 

「すぐにもよおしてくるはずだ。しかし、簡単に出させもしない。これで栓をしてやる。結構、太い蝋燭だ」

 

 一郎は言った。

 ユイナの顔がぎょっとしたように歪んだ。

 

「う、うわあっ──。や、やめてえっ──。も、もう許しててえ──。謝る──。謝るからあ──」

 

 ユイナが恐怖で顔をひきつらせている。

 一郎が出したのは、調教用の低温蝋燭などではなく、普通に使うものだ。

 そこそこの太さもあり、この世界の単位で1マヌンの直径で2センチほどだ。ただし、長い。

 長さは2マヌ。すなわち、40センチもある。

 これを尻穴に挿すだけで、それなりの拷問になるはずだ。

 

「心配するな。とっておきの潤滑油を塗ってやる。前にも使ったよな。痒み剤だ。だが、痒くても暴れるなよ。蝋が飛び散って熱いからな」

 

「わああ──。こ、この鬼畜──。や、やめてええっ──。だ、誰か、助けて──。助けてよおお」

 

 ユイナが泣き叫び始めた。

 もちろん、ここにはユイナの味方はいない。

 一郎は笑いながら、淫魔術で掻痒剤の潤滑油を蝋燭の表面に浮かべていく。

 また、横のクグルスは大喜びだ。

 ユイナに仕返しができるのが愉しくて仕方なさそうだ。

 

「じゃあ、入れるぞ。力を抜け」

 

 一郎はユイナの足側をまた自分の方に向け、ユイナのすぼまった穴に蝋燭の下側を当てる。

 

「うあああっ、くううっ──。こ、この鬼畜──、ど変態──。んぐうううっ」

 

 ユイナが呻き声をあげた。

 一郎はぱしんとユイナの太腿を軽く叩いた。

 

「そんな憎まれ口ばかり叩いているから、ほかの女たちに嫌われるんだ。俺にはわかっているけど、少しは、可愛らしいお前の心の内を教えてやれ──。じゃあ、そうだなあ。しばらく本音しか喋れないようにしてやろう。これから、お前が口にできるのは、本当に思っていることだけだ。そらっ」

 

 一郎は淫魔術でユイナの心に手を伸ばして、ユイナがなんでも正直に口にしてしまうように調整した。

 クグルスが横に来た。

 

「なに、なに? なにしたの、ご主人様?」

 

「素直じゃないエルフ娘が、嘘がつけなくなるおまじないだ……。ところで、ユイナ、尻の穴に蝋燭を入れられる感想を言えよ」

 

「い、痛い……。痛い……。で、でも、気持ちよくて……か、感じる……」

 

 すでに、一郎によって、蝋燭の半分くらいが尻穴に呑み込まれている。

 ユイナは、快感か苦痛かわからないが、しきりに身をよじっていたが、やっぱり快感の方が強かったみたいだ。

 一方で、ユイナはびくりと身体を動かして、驚愕したような仕草をした。

 口に出すつもりのなかった言葉を自分が喋ったことに驚いたようだ。

 

「へえ、やっぱり尻娘だな。お尻が気持ちいいのか」

 

 クグルスがけらけらと笑って、ユイナの顔側に舞っていく。

 

「う、うるさい──。お前なんか嫌いよ──。こいつと仲良さそうで、うらやましいし……」

 

 大きな声で怒鳴って、すぐに、ユイナがはっとしたようになった。

 

「……な、なんで、なんで──? なんで?」

 

 ユイナが狼狽えている。

 その当惑の様子に、一郎も笑ってしまった。

 

「言っただろう。本音しか口にできないようにしたってな。まあ、ひねくれるのも可愛げはあるけど、これから、一緒に暮らすことになるんだし、俺の女たちとも少しは仲良くする努力しろよ」

 

「あ、あんたと暮らすなんて嬉しすぎる……。うわあっ、ち、違う──。いまのは違うう……。い、いえ、違わない……。わっ、わっ、なによ、これ──。そ、それに、かゆいいっ」

 

 ユイナが暴れ出した。

 もっとも、逆海老状態で宙吊りでは大した暴れた方はできない。

 ただ、ゆらゆら揺れるだけだ。

 

「なんですか、面白そうなことになってますね」

 

「本音って、いまは、こいつは本当のことしか喋れないようになっているんですか?」

 

 コゼとエリカだ。

 ふたりがやってきた。

 

「あらあら、なんだか可愛らしいこと……。さすがはご主人様……」

 

 スクルドも来た。

 ほかの三人もついて来て、逆海老吊りのユイナを一郎たちの全員で取り囲むようなかたちになる。

 

「まあ、そんなことも可能なのですか? それって、闇魔道の分野ですけど……」

 

 ガドニエルも驚いたように言った。

 よくわからないけど、闇魔道ということは、この世界における禁忌の魔道ということなのだろう。

 だが、ガドニエルも純粋に驚いているだけで、咎める気配は微塵にもないが……。

 

「そういうことだ。じゃあ、訊問開始といこうかな。だが、その前に着火式といくか。ミウ、蝋燭に火をつけてくれ」

 

「はい」

 

 ミウが魔道でユイナの尻穴に挿入されている蝋燭に火をつけた。

 

「うぎゃああ、熱いいいい」

 

 ユイナが悲鳴をあげた。

 一郎は笑ってしまった。

 

「嘘をつけ──。まだまだ炎は離れているぞ。本当に熱いのはこれからだ」

 

 一郎は冷たく言った。

 そのとき、洞窟に誰かが入ってくる気配がした。

 視線を向けると、イライジャだった。

 ブルイネンが迎えにいっていたのだが、これでやっと合流できた。

 とりあえず、無事だというのは知っていたが、やはり顔を見るとほっとする。

 シャングリアとマーズのことはあるものの、一応は全員合流だ。

 

「あらあら、大変なことになっているわね、ユイナ。もしかして、ロウを怒らせた? ブルイネンからは、ユイナの態度がかなり酷いものだったと教えられたけど……。それにしても、みんな、裸んぼう?」

 

 すごい状況のところにやってきたイライジャだったが、大して動揺した様子もなく、平然としている。

 まあ、ユイナを救出する代わりに、好き勝手に弄んでもいいと、最初から了承してもらっていたし、一郎が鬼畜な性行為をすることは、すでに先刻承知だ。

 真面目ではあるが、羽目を外すことも知っているイライジャは、一郎と一緒になって女たちを責めたことが何度もある。

 義理の姪が逆海老で吊られて燭台になっているくらいでは、驚かないらしい。

 

「酷いものなんかじゃすまないわ、イライジャ。こいつ、ロウ様のことを不能にしようとして、毒の煙玉をロウ様に投げたのよ」

 

 エリカがいまだに憤慨の様子を示して言った。

 イライジャは、不能と聞いて、ちょっと驚いた顔になった。

 

「不能……。そういうこと……。それで、ロウを怒らせたということね……」

 

 イライジャが溜息をついた。

 

「どちらかといえば、怒っているのは女たちの方でね……。ところで、ブルイネンは?」

 

「外でオークに絡まれているわ。あれって、ガドニエル様の侍女たちなんでしょう? ブルイネンによれば、あんたが解呪したと言っていたけど、どうなってんの?」

 

 イライジャが言った。

 一郎は、イライジャに応じる前に、ひとまずエリカとコゼに、オーク姿の侍女を洞窟から離れた場所まで追い払うように命じた。

 ふたりが裸のまま武器を持って出ていく。

 

「連中は自業自得の罰則中だ。十日すれば、もう一度解呪することになってる」

 

 ふたりが出ていくと、一郎はイライジャに説明した。

 ミウがさらに、その五人については、一郎にひどいことをしようと、ユイナとともに襲ってきたのだと説明を加える。

 イライジャが肩を竦めた。

 

「なるほど……。助けてくれたあんたを逆に襲ったということ? それじゃあ、確かに自業自得ね。……というか、それにしても、全員が裸? なんだか、服を着ているわたしが恥ずかしくなりそうね」

 

 イライジャがぱっと破顔した。

 

「だったら、遠慮なく脱いでくれよ、イライジャ……。まあ、どっちにしても、素っ裸になってもらうけどね。自分で脱がなければ、無理矢理に剥ぐだけだ……」

 

「いいわよ……。無理矢理に剥がしてよ……。うんと、いやらしく脱がしてね……」

 

 イライジャがわざとらしく、一郎を誘うように色っぽく身体をくねらせる。

 一郎は笑いながらも、ちょんとユイナの身体を揺らしてやった。

 ユイナは痒みで暴れたいのを必死に我慢していたようだが、動かされたために蝋が飛び散って、ぼたぼたぼたとユイナの尻と局部に灼熱の蝋が飛び散る。

 

「うぎゃあああ──。ひぎゃああ──」

 

 ユイナが絶叫して、限界まで身体をのけ反らせる。

 その動きでさらに蝋が飛び散って、ユイナはまたもや悲鳴をあげた。

 

「ご、ごめんなさいいいっ──。ほ、本当は悪いことをしたと思っているのよお──。あ、あんたが、あんまり、いろんな女たちと仲いいから、わたしのことを見直させようと思っただけよお──」

 

 ユイナが泣き叫び出した。

 いまは、本音しか喋れないので、謝ったのも、騒動を起こした理由も本当の気持ちだろう。

 

「やきもちを焼いたのか、尻娘?」

 

 クグルスがまたからかいの言葉を口にする。

 それはともかく、ユイナに使っているのは、遊び用の蝋燭ではなく本物の蝋燭なので、蝋が落ちたところは、真っ赤になって火傷をしたようになっている。

 まあ、あとでまとめて治療をしてやろう。

 

「もしかして、お前もロウ様のことが好きなのか?」

 

 そのときだった。

 ガドニエルが急にユイナに声をかけた。

 

「す、好きよお──。あんたたちに、負けないくらいに大好きよお──。うわあああ──。もう、この呪い解いてよお──。あちいいいっ、ひいいい──」

 

 ユイナが飛び散る熱さにのたうちながら、悲鳴をあげた。

 

「なにが呪いだ──。大袈裟な」

 

 一郎は笑った。

 一方で、イライジャは初めてガドニエルの存在に気がついたらしく、じっとガドニエルを凝視した。そして、すぐに大きく目を見開く。

 

「えっ、ガドニエル様? もしかして、女王様ですか?」

 

 イライジャがはびっくりしたらしい。

 ガドニエルがこの狭間の森にいるとは聞いていた気配だが、まさか、一郎と一緒に素っ裸で混じっているとは思わなかったようだ。

 

「お、遅くなりました、ロウ様──」

 

 すると、ブルイネンもやってきた。

 額に汗をかいているみたいだが、再び魔物化した侍女たちに、しつこくまとわりつかれたのかもしれない。

 ブルイネンとともに、エリカとコゼも一緒に戻って来る。

 

「ああ、ブルイネンですか──。聞いてください。わたしはロウ様の(つがい)になることを許され、先ほど、(つがい)の誓いを交わしました。それで、イムドリス宮を奪い返してからのことですが、姉に女王の座を譲って、わたしについては、ロウ様とともに、ハロンドールに行きます。ついては、事が終わってから、あなたにはアスカ城から姉を連れ戻して、女王として戻る手配をつけて欲しいのです」

 

 アスカ城にいる姉……?

 もしかして、そう言った?

 だが、アスカ城にいる魔道に長けたエルフ族の女といえば……。

 

「ええええっ?」

 

 一郎は声をあげてしまった。

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