【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
519 夜這い宣言
「おさげしますね、ノルズお姉様」
エマが寝台に置いた夕食を食事用の台ごと持ちあげた。
そのまま、部屋に備え付けられている仕切りの裏の洗い場まで持ち去っていく。
「飲み物を持ってきておくれ。そっちが終わってからでいいから」
ノルズは寝台の上で上体を起こしたままの恰好で、仕切りに向かって声をかけた。
すぐに、「はい」という元気のいい返事が向こうから返ってきた。
水晶宮に備えられている客室のひとつだ。
ノルズは、ここで治療としての養生をしている。
もう二日になる。
“ラザニエル”に戻ったアスカは、四肢を切断されたノルズの治療のために、実に最高級の客間を準備したようだ。
本来であれば、ノルズには分不相応の部屋だというのは、部屋に備え付けられている調度品や美術品を見れば、ひと目でわかった。
部屋の造りの豪華さには、あの淫乱魔女も、やっぱりナタルの森の支配者になるはずだった王家の嫡女なのだと改めて思わされる。
奥で洗い物をしているエマとともに、三人でなにもない山小屋で幾日も過ごしたのは、いまや懐かしささえ覚える思い出みたいな感じだ。
ノルズがこの客室に寝かされているのは無論治療のためなのだが、ノルズとしては、別段、こうやって寝ていなければならないほどの状態とは思っていない。
すでに四肢は繋がっているし、生活をする分の動作に支障はない。
一時の衰弱状態からは脱しているし、もう元気だ。
だが、ラザニエルの手配した魔道医師によれば、魔道によって一気に治療し過ぎた場合は、本来の身体の自己治癒能力を損なわないように、それに見合う養生期間を置かなければならないそうだ。
それで、その医師の許可がおりるまで、横になっているというわけだ。
ノルズとしても、いまやらなければならないことがあるわけでもない。
だから、大人しくそれを受け入れた。
それに、じっと休むことも悪いものじゃない。
この一年以上、ノルズは全力を尽くして駆け続けてきた。
心の底からの休息を味わうのも、久しぶりの気分だ。
しかし、あれから、二日か……。
その二日のあいだに、スクルズ……名をスクルドと改めたらしいが……彼女とは三度会った。
向こうから見舞いにきてくれたのだが、ハロンドールの王都で起こったという神殿長スクルズの処刑は、なんと、スクルズがロウの旅に合流するための狂言だったのだという。
ノルズは、驚きを通り越して、心の底から呆れてしまった。
いくら恩になったロウのためだとはいえ、史上もっとも若い王都神殿の神殿長として、約束されていたはずの将来の栄華を捨て去るだろうか?
まあ、だけど、スクルドは幸せそうだった。
従って、問題はないのだろう。
本人もそう言っていたし……。
そして、スクルドとは和解もした。
なにしろ、ノルズはスクルドとノルズとベルズをパリスの野望のために犠牲にしようとし、一度も謝罪もすることなく、スクルドの監禁から逃亡して、そのままになっていたのだ。
スクルドは笑って、ノルズの謝罪を受け入れてくれた。
あいつの物言いによれば、ノルズのしたことは、結果的にスクルドたちがロウに仕えるきっかけを作ったのであるから、望ましいことだったという。
お人好し過ぎるとは思ったものの、ノルズとしては、スクルドが少女時代の神学校のときのように、本当に打ち解けて接してくれたのは嬉しかった。
感無量だ。
だが、それはともかく、ノルズが感じたのは、本当に彼女は、あの優秀だが気の弱かったスクルズという巫女と同一人物なのかという疑念だ。
ロウにぞっこん惚れているというのはわかったが、大人の風格というか、全体におおらかな余裕のようなものが醸し出していた。
なによりも、魔道力がノルズが認識していた時期のスクルズとは桁違いだ。
ロウに愛されることで、ここまで人間が変わるのかという成長ぶりを感じた。
いずれにしても、そのスクルドも、いまは忙しいらしく、面会の三度とも、慌ただしくやってきては、話だけをしてすぐに戻っていった。
スクルドは、荒れてしまった水晶宮とイムドリス宮の魔道結界の張り直し支援や、イムドリスで発狂して頭を損なったエルフ族たちの治療支援に当たっているらしい。
とにかく、忙しそうだ。
まあ、いいか……。
それにしても、治療が完全に終わったらどうするか……。
まあ、考えていることはあるが……。
しかし、いずれはウルズやベルズにもきちんと謝りたい。なにしろ、スクルドには謝罪できたが、ベルズとウルズにはまだなのだ。
特に、スクルドによれば、ウルズについては、幼児返りということで、大変に気の毒なことになっているみたいだ。
ノルズにも責任はあるし、しっかりと償いたいとは思う。
だが、まだだ。
まだ、することはある。
ノルズは身体を寝台に横たわらせた。
眼を閉じる。
そして、いつものように考える。
ロウのことだ。
そして、いまは、それ以外はなにをすることもできない。
ずっと一緒にいるエマを悪戯して遊ぼうという気にもならない。
ロウに会ったのだ。
ロウに……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
ロウ……。
それだけでなく、ロウは確かにノルズのことを覚えていて、ずっと探していたとさえ、口にしてくれた。
ロウがノルズのことを気にかけてくれていたなど、あり得ないことであり、そんなはずはなかった。
だが、彼は確かに、ノルズのことを心配して探し続けていたと言った。
とても優しい視線でノルズを見てくれた。
あの視線は、確かに本物だった。
本物だった……。
ああ、なんということだろう……。
ロウがノルズのことを覚えていて、そして、探してくれていたと言ったのだ。
探してくれたと言ったのだ――。
そんなこと、ありうるのか――?
あれから、二日間、ロウのことを考え続けている。
いや、ロウのことしか考えていない。
はっきりいって、スクルドのことさえ、どうでもいいと思ってしまう。
とにかく、胸は締めつけられるように苦しい。
だが、それは心地よい苦しさだ。
まだ、会ってはいないものの、ロウたちも、この水晶宮に滞在しているらしい。
同じ建物のすぐ近くの場所に彼がいる。
直接に姿は見なくても、ロウがひとつ屋根の下にいるのだと考えるだけで、心が温かくなるのを感じることができた。
“ロウはノルズのことを覚えていて、そして、探してくれていたと言った。”
ノルズは、もう何千回目になるかわからない、その言葉を心で繰り返す。
それで、ノルズは幸せになれた。
ロウがノルズを覚えていてくれているというのは望んでいたことではなかったが、そうであって欲しいという願望はあった。
いや、そんなことを願っているつもりはなかったが、ロウがノルズに声をかけてくれたとき、ノルズは、それが自分の真からの思いであったことを悟ったのだ。
ロウはノルズのことを覚えていて、そして、探してくれていたと言った。
それだけで……。
たったそれだけのことの、なんという心地よさ……。
「お帰りください、ノルズお姉様はお休みです──」
そのときだった。
エマの不機嫌そうな声が部屋に隅から響いた。
あれ?
まどろんでいた……?
そんな気はなかったが、もしかして、眠りそうになっていたのだろうか……?
そして、はっとした。
エマに入室を拒まれるようにして、入り口の扉の向こうに立っているのはロウだったのだ。
びっくりした。
「やあ、ノルズ、入れてくれないか。君の護衛さんが邪魔をして入れてくれないんだ」
ロウがお道化た口調で、ノルズに声をかけてきた。
「なにをしてるんだ──。殺されたいのかい、エマ──。すぐに、そこをどくんだ」
噴きあがった感情のまま激昂して怒鳴り、すぐに後悔してノルズは赤面した。
ロウの前で、なんというはしたない言葉を……。
一方で、エマが不本意そうに身体をずらす。
ロウが真っ直ぐにやって来て、寝台の横にあった小さな椅子に腰掛けた。
「あっ、も、申し訳ありません――」
やっと我に返って、慌てて身体を起こそうとした。
だが、ロウの手がそれを阻んで、ノルズを寝台に押しとどめる。
それだけで、喜悦が全身に走り、悲鳴さえあげそうになった。
「そのままでいい……。語り合いに来たんだ。もっと早く来たかったんだけど、治療の一貫で、囚われていた女たちを片っ端から抱いていたんだ。それに丸二日かかった。そのあと、寝落ちした。面目ない。やっと目が醒めて、こっちに来たんだ。礼も言わずに、放っていたかたちになって申し訳ないよ」
「そ、そんな──」
ロウが頭をさげたので、ノルズは慌てて首を横に振る。
とんでもないことだ。
ロウがノルズに頭をさげるなど……。
「治療が困難なはずだった女たちが、ロ、ロウ様のおかげで、全員正気を取り戻したんですよね……。き、聞いています。アスカ……いえ、ラザニエルから……」
ノルズは急いで言った。
すると、顔をあげたロウがくすりと笑った。
「そんな喋り方だったか? 普通の喋り方にしてくれないか。それに、俺のことは呼び捨てでいい」
「む、無理です──」
ノルズは心の底から断言した。
もう無理だ。
ロウを呼び捨てにするなど……。
そんなことは、もう絶対にできない──。
「まあいいか……。そういえば、スクルドと和解したってな。まあ、あいつは、ノルズのことを心配はしていたけど、怒ってもいなかったからな。ノルズが無事で喜んでた。ベルズからは説教のひとつも喰らうかもしれないけど、やっぱり会いたがってる。ウルズはまあ、いろいろだから記憶は残ってないけど、とてもかわいくなっている。ノルズなら気に入ると思うぞ」
「そ、その節は、ロ、ロウ様にはご迷惑を……」
「いや、謝罪も、礼ももうやめようか……。ただ、もしも、気に病んでいる可能性があるなら、大丈夫だと伝えたかっだだけだ……。それよりも、スクルドも変わったろう? 外見もそうだが、中身がね」
ロウがくすくすと笑った。
「か、変りすぎです。すごく成熟した人間味というか……余裕というか……。なによりも、魔道力が凄まじくて……」
「まあ、ノルズには隠さずに教えるけど、実は俺の秘密のひとつでね……。俺が性支配した女は例外なく、なんらかの能力が向上する。しかも、エルフ族の女王様を性奴隷にしたことで、俺自身も限界突破をした。スクルドだけじゃなく、エリカやほかの女も、二度目の成長期というわけさ」
「成長期?」
「まあね。だから、ノルズも、もう一度俺に性支配しにきた……。拒否は許さない。強引に犯すよ」
「お、犯す──」
自分の声が裏返ったのがわかった。
ものすごい速さで心臓が鼓動する。
全身がかっと熱くなって、恥ずかしくも小刻みな震えさえ起きる。
すると、ロウが笑って、椅子から寝台に身体を移した。
「ひっ」
ノルズは腰を跳ねあげさせてしまった。
「ノルズお姉様、お飲み物です」
そのとき、エマが割り込むようにして、寝台の横に小さな台を寄せて、糖蜜水を持ってきた。
冷やした水に蜂蜜を一滴と香り用の果汁を垂らしたものであり、ノルズがこの二日間、好んで口にしていたものだ。
そういえば、さっき頼んだか……?
しかし、どうでもいいが、エマが持ってきたのは、ノルズの分だけしかない。このロウのものはなさそうだ。
「エ、エマ──。ロウ様のものは……」
「まあまあ」
またもやかっとして怒鳴りそうになったが、それをロウが制した。
そして、横の台からひょいと蜂蜜水の入った杯を手に取る。
「なにするんです、お前──。それはノルズお姉様の──」
エマが激昂して声をあげかける。
「心配するな、エマ。ノルズには俺が口移しで飲ませるさ。そのとき、一緒にもらうよ」
その言葉が終わると同時に、ロウが水を口に含んで、いきなりノルズに覆いかぶさるように、唇を重ねてきた
蜂蜜水とともに、ロウの舌が入ってくる。
身体が凍りついたように硬直した。
頭が白くなった。
そして、ロウの舌がノルズの舌に絡みつき、吸いあげ、擦りつく。
激しすぎる快感が五体に響き渡る。
凄まじい感激にノルズは襲われた。
こんなに柔らかくて、優しくて、それでいて激しい口づけを味わうのは生まれて初めてだと思った。
あとからあとから気持ちよさが、刺激を受けている口の中だけでなくて、全身に走り回る。
「んああっ」
我慢できなくて声が漏れる。
口づけだけで気が遠くなると思った。
やっとロウがノルズの顔から口を離した。
「な、なにをするんですか──。ノルズお姉様はまだ身体が本調子ではなくて……」
エマが金切り声をあげた。
ノルズは口を挟もうと思ったが、突然の口づけに心が動顛して、うまく言葉を紡げない。
すると、ロウがエマに視線を向けた。
「心配するなよ。俺の精はそこらの魔道よりも……、そして、下手な治療よりも余程に効果がある。すでに実証済みだ。だから、俺はこのノルズを夜這いに来たんだ」
「よ、夜這い──?」
エマの顔が怒りで真っ赤になるのがわかった。
ノルズは慌てて口を開く。
「もういい──。隣の部屋に行ってな、エマ──。呼ぶまで戻って来るんじゃない。命令だよ──」
エマはほとんど、この部屋に泊まり込みだが、実は隣室が侍女用にあてがわれている小部屋である。エマは一瞬険しく顔をしかめたが、ノルズが睨みつけると、すぐに怯んだようになり、やがて、悲しそうにすごすごと扉に向かっていく。
そして、黙ったまま一礼をして、部屋を出ていった。
「忠実な番人様だね」
エマがいなくなると、ロウが小さく笑った。
「も、申しわけ……。そ、そうだ。あいつも、性奴隷にして支配してはどうですか……。あれは、あたしとラザニエルの玩具で……」
「いや、無理だ」
ロウがノルズの言葉を遮って、首を軽く横に振った。
「無理?」
「俺の淫魔術は強すぎるんだ……。精を放つと彼女の本来の人格に俺の淫魔術が絡みつき、複合しているほかの人格が剥がれてしまう。彼女の心は分裂状態になると思うよ」
ロウが言った。
ノルズは、ロウがラザニエルとふたりで作りあげた複合人格のエマを察知したということにびっくりした。
「そ、そうだ……。ラザニエルが何度かここに来ました。あいつをあそこまで調教してしまうとはさすがですね。貞操帯に責められて、たじたじになってましたよ。でも、満更でもないみたいで……」
今日もやって来たが、あのときのラザニエルの様子を思い出して、ノルズはくすくすと笑った。
ノルズ自身の性癖は根っからの“S”だと思っているが、ラザニエルは実は“S”でもあるが、“M”でもある。
どちらかというと、本当はマゾっ気の方が強いかもしれない。
いつ動くかわからないディルド付きの貞操帯に苛まれて、すっかりと嗜虐の悦びに浸っているような表情になっていた。
話すのも、ロウのことばかりだった。
一応は
もしや、パリスが死に瀕していることから、ラザニエルに刻まれているはずの
「ノルズが、アスカだったラザニエルとすっかりと仲良くなっていたのは、俺も驚いたよ……。アスカのこと……。パリスのこと……。本当に感謝してる……。俺の敵を排除し続けてくれたんだな。ありがとう……。なんにも知らなかった……」
「いえ……。結局、なんの役にも立っていませんし……。ラザニエルを堕としたのはロウ様です……。パリスを無力化したのもロウ様です」
ノルズは首を横に振る。
そして、身体をやっぱり起こそうと思った。
横になったままでは話もしにくい。
だが、ロウがノルズの肩を軽く押さえてそれを阻み、驚いたことに寝台にあがってきて、ノルズに添い寝をするように横たわってきた。
心臓が爆発するかと思うほどに、激しく動悸が起きる。
「そんなに卑下するもんじゃないよ……。どうでもいいけど、喋り方を戻せないのか? そんなに余所余所しくされると、どうにも愛し合いにくいよ」
「あ、愛し合う──?」
声が裏返った。
ノルズの顔の近くで、ロウが声をあげて笑った。
「夜這いだと言ったじゃないか。ほかになにをすることがある」
ロウがノルズの耳元でささやく。
驚いたことに、一瞬にしてロウの身体から身に着けているものが消滅した。
ノルズは目を見張った。
そして、はっとした。
敷布に覆われているノルズもまた、一糸まとわぬ素裸になっていたのだ。
「な、な、なんで服が……?」
狼狽えて声をあげた。
「また、能力があがってね……。どんどんとできることが多くなる」
ロウがにやりと微笑んだ。
唖然とした。
ロウがこんなことができるというのは、ノルズの情報にはなかったことだ。
「……話をしたいんだけどね……。とりあえず、やろう。ノルズ、お前を俺の女にする……。嫌なら抵抗することだ。ノルズの腕なら俺を一瞬で殺せるだろう」
馬鹿な……。
ノルズがロウを拒むなど……。
ロウがノルズの上に掛かっていたものを取り去った。
ノルズの裸身にロウの裸体が重なってくる。
「ふわあっ」
ノルズは声をあげていた。
ロウが片手でノルズの乳房を下端の丸みの方からゆっくりと捏ねあげるようにしてきたのだ。
たったそれだけの愛撫なのに、ノルズの身体は弾けるような快感にわななく。
そして、ロウがノルズの乳首を口に含む。
内腿の内側にロウの手が這う。
ロウの身体……。
ロウの唇……。
ロウの手……。
ロウの息……。
ロウの匂い……。
それがノルズの身体を動き回る。
身体のすべてが……いや、心のすべてが鋭く反応する。
気持ちいい……。
いや、そんな言葉などで表せるものじゃない。
ロウに愛されている。
その感激がノルズの全身を駆け回る。
「ああ、ロウ様──。ロウ様──」
ノルズはロウの背中にしがみついていた。
ロウにいま愛されている。
そう考えただけで、凄まじいほどの歓喜が全身を包んだ。
「お前は俺の女だ、ノルズ……」
ロウが胸とノルズの股間を愛撫しながら、口づけをしてきた。
唾液が注がれ、それを飲み下し、舌と舌を絡ませて、ロウの口をむさぼる。
そのあいだも、ロウの手がノルズの身体のあちこりを動き回る。
まるで魔道の手だった。
どこをどんな風に触られても、電撃を浴びせられたような快感が迸る。
「ひあああ、あああああ」
ノルズはロウの顔から口を離して、悲鳴のような声をあげた。
次の瞬間、がくがくと全身を震わせて、昇天していた。
まるで、ずっと眠っていた性感という性感が、突如として目覚めたかのようだった。
女同士の性愛では手に入らない、真の歓喜がロウとの交合から沸き起こった。
「もういっちゃった?」
ロウがノルズの裸体に愛撫を続けながらくすくすと笑ったと思った。
そして、態勢を変えて、ロウがノルズの身体を跨ぐようにして、両腿を手で抱えあげる。
「覚悟しろよ、ノルズ。俺の精を注がれたら、もう逃げられないぞ。今度はもう誰にも解除できない。ノルズは俺の女だ。一生な」
「あ、あたしをロウ様の女に──」
ノルズはロウの背中にしがみつきながら叫んだ。
ロウの怒張がノルズの股間にぐっと侵入してくる。
「んああああっ」
ノルズは声をあげた。
全身が絶頂に近い興奮で打ち震える。
ノルズはロウを受け入れながらがくがくと身体を痙攣させた。
「ああああっ、あああああ」
吠えた。
なにもかも気持ちがいい……。
ノルズはなにも考えることができず、心からの歓喜とともに、二度目のエクスタシーを迎えてしまった。