※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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54  新たなる騒動

 ねちゃねちゃと淫らな音が馬車の荷台に響いている。

 コゼが馬車の荷台に仰向けに寝そべっている一郎の怒張を股間で上下するたびに、結合している部分が水音をさせているのだ。

 

「ご、ご主人様……、コ、コゼはもう……」

 

 服の上から後手縛りをさせているコゼが全身をぶるぶると震わせながら言った。服の上から縛っているといっても、それは上半身だけのことだ。下半身については、完全な裸にして、しかも、股間で一郎の一物を咥えさせている。

 

 コゼにやらせているのは、寝そべっている一郎をコゼが騎乗位で犯すことだ。コゼには、そうやって一郎の股間の上で両足をM字にして跨り、股間を上下する運動をずっと続けさせていた。

 かなりの長い時間同じことをやらせているので、体力的にもつらいのかもしれないが、まだ一度も気をやるのを許していない。それがコゼを追い詰めている。

 いまも、「快感値」の数字が一桁にまでなっている。

 このまま腰を動かし続けるだけで、もうすぐコゼの待ち望む絶頂が襲うはずだ。

 しかし、一郎はもう少しコゼが性の拷問に苦悩する光景を味わうつもりだ。

 

「お預けだ。止めろ」

 

 一郎は寝そべったまま大きな声をあげた。

 

「ああ、また……。も、もう、勘弁してください……。そ、そろそろ、お情けを……」

 

 コゼが喉を大きくのけ反らせて、泣くような声をあげた。

 それはそうだろう。

 一郎が声をかけたとき、コゼの数字は“1”から“0”に変化する刹那だったのだ。コゼはまさに絶頂しかけていたのに、そこでそれ以上の刺激を中止させられたのだ。

 

 本当に苦しそうだ。

 一郎は自分の中の鬼畜がかっかと燃えてくるのを感じた。

 

「駄目だ──。そのままだ。しばらく、じっとしていろ。そうしたら、また絶頂寸前まで刺激をむさぼっていい」

 

「そ、そんな……。そろそろ、一度、いかせてください。お願いします」

 

 コゼが必死の口調で言った。

 

「だったら、俺が精を放ちたくなるように擦るんだな。どうやったら、俺を悦ばせることができるか考えながら腰を動かすんだ。つべこべ言わずに、じっとしていろ」

 

 一郎はうそぶいた。

 快感を取りあげられたコゼは荒い息をしながら、がっくりと顔をさげた。

 だが、実際には淫魔師の「命令」の縛りはコゼには、いまは与えていない。だから、コゼは一郎の言葉を無視して、そのまま腰を動かして絶頂に至る快楽をむしり取ることもできるはずだ。

 しかし、それはコゼはしない。

 それは、コゼが一郎からの「調教の躾」をすっかりと身体に刻み込んでいるという証拠だろう。

 

「さて、もうひとりの女戦士殿はどうかな?」

 

 一郎は首を曲げて、両手両足を背中側で束ねるという拘束をされている全裸のエリカを見た。

 エリカの全身には「ローター」が全身に装着されている。両乳首には乳首を挟むように二個ずつ、肉芽にも二個、肛門には三個のローターが埋め込まれ、さらに菊門そのものに蓋をするようにローターが置かれている。圧巻は股間だ。五個のローターを押し込まれ、外襞にもローターがついている。

 すべてがクグルスの「とりもち」で接着してあり、暴れても外れないようになっている。

 動かしているのはクグルスだ。

 クグルスは仰向けになっているエリカの腹の上で胡坐をかき、十七個のローターを操っているのだ。

 もちろん、ローターという淫具は、この世界にはもともと存在しない。一郎がクグルスの淫魔の能力を使って、わざわざ作らせたものだ。

 

「あうう、ぐううう、ふぐうう──」

 

 エリカが獣のような声で吠えてがくがくと全身を震わせ、そしてがっくりと脱力した。

 

「また、いったね──。ご主人様、これで三十二回目だよ。もしかしたら、新記録かも──」

 

 とりあえず、エリカに装着している全淫具の振動を止めたクグルスが陽気に言った。

 三十二回というのはもちろん、エリカが達した回数だろう。

 それだけの絶頂を続けざまにさせられたエリカは、すでに二度の失禁をし、口からは泡を吹いている。全身の穴という穴から体液という体液が噴き出していて、凄まじい状態だ。

 しばらく前までは、必死の哀願をしていたが、いまは喋ることもできないらしく、ただ、はあはあと激しく息をするだけだ。

 

「だが、気絶をさせるなよ、クグルス──。最後は、俺の怒張で終わらせるつもりなんだ」

 

「わかってるよ、ご主人様──。もしも、気を失いそうになったら、電撃を浴びせて起こすよ。実際、もう三回電撃を浴びせたけどね」

 

 クグルスがけらけらと笑った。

 

「ほら、エリカ、じゃあ、三十三回目を頑張ろうか──」

 

 クグルスがいうと、再びエリカが大きな声で吠えた。

 一郎はエリカに装着しているローターが一斉に最大振動で動き出したのがわかった。

 クグルスはエリカの狂態を愉しむように、さらにエリカの裸身の上を歩き回り、脇をくすぐるような悪戯をしている。

 度重なる絶頂で、全身が敏感になりすぎているエリカは、クグルスの悪戯に対しても、狂ったように四肢を背中に回した胴体だけの姿をのたうたせている。

 

 王都に帰る馬車の中だった。

 

 往路と同じで二日がかりの馬車の移動であり、今夜は野宿となる。

 すでに陽は暮れていて、食事とその片づけも終わった。一郎たち三人は休むために、馬車の中にランプを持ち込んで荷台にあがってきていた。

 

 シャングリアは、すでにいない。

 事後処置のために麓の里に残った一郎たちに対して、シャングリアが王都に戻ったのは、オーヌを倒した翌朝のことだ。

 どうしても、早く王都に戻って、処置をしたいことがあるということで、ひと足先に王都に戻っていったのだ。その足にするためのウマは、里でシャングリア自身が購ってウマを用立てていた。

 よくはわからないが、とにかく急いで帰りたいようだった。

 

 まあ、考えてみれば、なにもかも直情的な女騎士だった。

 面白かったのは、それまでの態度とは打って変わって、急に一郎にしおらしい態度を取り始めたことだった。まあ、そうはいっても、あの性格だから、ぞんざいな態度と口調はそのままなのだが、「軽蔑」そのものの視線を向け続けていた当初とは大違いだ。

 

 とにかく、シャングリアはそうやって戻っていった。

 一方で、一郎たちは、ウーズという魔界の粘性生物を操ってシャングリアを襲おうとしたオーヌという男を倒してから二日間、麓の里に留まった。

 必要な残務処置を終えるのに、それだけの時間が必要だったのだ。

 

 洞窟の中に残ったウーズが完全に死滅するのに一日。

 さらに、急遽やってきた政府の魔道師の小役人に、特異点の発生とその消滅を確認してもらうのに一日だ。

 また、魔界の生物のウーズとそれを操っていたオーヌという男の報告を受けた魔道師の小役人は、特異点が地物や魔獣ではなく、人間にも憑依可能だということに驚いていた。

 

 だが、とにかく、何事もなく封印されたということで、安堵の声をあげていた。

 それは里の者も同じだ。

 一郎たちは、改めて、実は行商人でなく、盗賊退治のクエストを受けていた冒険者であるということを紹介されて、里の者たちからのお礼の歓待を受けた。

 

 すべての事後処置が終わり、王都に向けて馬車を出立したのは、今朝のことだ。そして、一日目の移動が終わり、一郎たちは馬車での野宿をしようとしているところだ。

 夜になれば、いつもの営みと決まっている。

 この数日間は、里長のところに宿泊したので、激しいことはできなかった。

 その憂さを晴らすつもりで、一郎はエリカとコゼを限界まで搾りあげるような「調教」をしているのだ。

 

「よし、動かしていいぞ──」

 

 一郎はコゼに言った。

 コゼが腰を動かしだす。

 だが、さっきよりは上半身もくねらせたりして、一郎を誘うような仕草も加えている。

 一郎を悦ばせるようにやれという言葉をコゼなりに忠実に実行しようとしているのだろう。

 

 可愛い女だ。

 一郎はにんまりとしてしまった。

 

 結局のところ、一郎がコゼに絶頂を許し、精を与えたのは、さらに五回の寸止めを繰り返してからだった。

 

「んはああ──ご、ご主人様、ありがとうございます──」

 

 ほとんど発狂寸前のようだったコゼは、凄まじい歓喜を爆発させて、一郎の股間の上で泣き叫んだ。

 そして、まるで糸でも切れたかのように、そのまま失神してしまった。

 

「次はエリカだな。クグルス、膣のローターを外に出せ」

 

 一郎は完全に気を失っているコゼを床に横にして、白目を剥いているエリカの前にやってきた。

 

「もう、四十九回だよ、ご主人様──。次で五十回──」

 

 クグルスが笑って言った。

 そして、一郎がエリカの前に屈むと、まるで卵でも産むかのようにぼとぼとと振動を続けるローターが大量の愛液と一緒に床に次々に落ちた。

 一郎はエリカの腰を引き寄せて、一気に怒張を貫かせた。

 

「ほおおお──」

 

 エリカは、ほとんど意識のない状態だったが、一郎の性器が挿入されたのはわかったのだろう。エリカは顔いっぱいに悦びを示して、あられもない声をあげた。

 

 そして、挿入しようとする刺激で一回──。

 子宮近くまで押し込まれて一回──。

 さらに、律動を開始して、二度続けての絶頂をした。

 

 一郎は壊れたように絶頂を繰り返すエリカに苦笑した。

 そして、おもむろにエリカの体内に精を放った。

 そのとき、エリカは、さらに二度連続の絶頂をした。

 

 総計五十五回──。

 

 ほとんど死の一歩手前まで追い詰められて、エリカもまた、壮絶に意識を失った。

 

 

 *

 

 

 馬車とウマを業者に返し、一郎たちはクエスト終了の報告をするために、冒険者ギルドにやってきた。

 なんとなく騒然とした気配のあるギルドのロビーを横切り、空いている受付に近づこうとすると、奥の扉が開いて、副ギルド長のミランダがやってきた。

 まるで待ち構えていたかのような、いそいそとした感じだ。

 それにしても、相変わらずの「小学生」を思わせる小柄な身体と童顔だ。いつものように、童女のような外見に似合わない、身体の線がはっきりとする革のスーツを身に着けている。

 

 そのミランダは、なんとなく複雑な表情をしている。

 怒っているような、困っているような、あるいは、呆れているような……。

 とにかく、そんな複雑な表情だ。

 

「やってくれたわね、ロウ──。あれほど言ったのに……。依頼人はかんかんよ。残念ながら、今回はクエスト成功とはみなせないわね……。依頼人は報酬は支払わないと言っているもの……。まあ、特異点封印の功績については、あなたたちの冒険者の加点として扱うわ。ただ、宮廷からの報奨金はギルドで没収するわ。罰金だと思ってちょうだい」

 

 ミランダが両手を腰に置いて言った。

 口調は厳しいが、なんとなくミランダはそんなには怒ってはいない感じだ。周りには多くの冒険者が取り巻いているので、その連中の手前、一応の叱責をしようとしているという雰囲気だ。

 

 ただ、なんのことかわからない。

 

「ちょ、ちょっと待ってよ──。なんのことを言っているのさ、ミランダ──。失敗したクエストって、ジーロップの盗賊退治のことを言っているんじゃないよね?」

 

 一郎は言った。

 

「そのジーロップのクエストよ」

 

 ミランダは、まるで苦虫でも噛み潰したような顔で言った。

 

「あ、あのう……。クエストは終わらせました。盗賊は退治をしました。盗賊団はオーヌという魔獣遣いに乗っ取られてたんです。でも、そのオーヌも倒し、特異点の封印もしました」

 

 エリカが横から口を挟んだ。

 

「すべて、確認しているわ、エリカ。それについては、ご苦労様。さすがはあなたたちね。ただ、ロウ……。あんた、クエスト条件を覚えているの?」

 

「条件?」

 

 一郎は首を傾げた。

 すると、ミランダがぐいと一郎に近づいた。

 

「……シャングリアに、手を出すなと言ったでしょう……。出したわね……」

 

 ミランダが周りを憚った小さな声で言った。

 一郎は驚いた。

 そう言えば、そんな条件があったのは覚えているが、断じて手は出していない。

 最後に口づけはしたが、まあ、あんなのは手を出したうちには入らないだろう。

 

「だ、出してない──。出してないよ、ミランダ──」

 

 一郎は言った。

 

「だったら、なんでこんなことになっているのよ……。それにしても、あんたって、本当に女たらしねえ……」

 

 ミランダが我慢できなくなったかのように噴き出した。

 そのとき、さらに奥の扉が開いた。

 

「ロウ、戻ってきたのか──?」

 

 嬉しそうな声をあげて出てきたのはシャングリアだ。

 だが、驚いたのは、その服装だ。

 なんとなく女冒険者を思わせる格好であり、しかも、スカートだ。あんなに、頑なに嫌がった女の服を身につけている。

 それだけでも驚きなのだが、なによりもスカートが短い。

 一郎がエリカに強要しているようなミニスカートだ。

 シャングリアの登場にギルドのロビーが騒然となった。

 

「シャングリア、騒ぎになるから、奥に引っ込んでいろと言ったでしょう──」

 

 ミランダが声をあげた。

 

「だが、ロウが戻ってきたのだろう──。わたしはロウに用事があるのだ」

 

 シャングリアが言った。

 そして、一郎にさっと視線を向けた。

 

「ロウ、すべて片付いた──。お前が戻るまでに処置をしようと思って急いだのだ──。わたしは王軍騎士団を退職した。これからは冒険者となる──。お前と一緒に仕事をする──。よろしく頼む──」

 

「えっ、ええ──?」

 

 一郎はびっくりした。

 

「シャングリア、あなたの退職は正式には認められていないと確認しているわ。仮にも、騎士は直接に国王の任命を受けて、騎士の職を授かるのよ。簡単にやめるとかいうのはできないのよ」

 

 ミランダが呆れたという口調で言った。

 

「だが、わたしは決めたのだ──。どうせ、騎士団にいても、嫉まれて邪魔にされるだけだ。それよりも、このロウはわたしを受け入れ、仲間にしてくれた。わたしはこっちがいい──。なあ、ロウ、わたしをお前のパーティに入れてくれ──。お前をクロノスと認める。どうか、わたしをお前に仕える女に加えてくれ」

 

「ま、待て、待てよ、シャングリア、落ち着けよ──。なにがなんだか……」

 

 一郎は困って、横にいるエリカとコゼに視線を向けた。

 ふたりとも呆気にとられた表情をしている。

 

「なあ、いいであろう──。頼む──。好色なお前が気に入るように、こんなに短いスカートもはいてきたのだ。なにをしてもいい……。性奴隷になる──。それに、わたしはエリカやコゼと同じように、冒険者としても役に立つぞ。頑張るから──」

 

「性奴隷──?」

 

 横で聞いていたミランダがシャングリアの言葉に驚いて声をあげた。

 

「うるさい、シャングリア──。そ、そうだ──。とにかく、奥に行こう──。ミランダ、個室を借りる──。空いている個室を使わせてくれ」

 

「そうね……。それがいいわね……。そして、話が片付いたら、ちゃんと報告してちょうだい。さっきも言ったけど、シャングリアの実家のモーリア家はかんかんよ。なにしろ、騎士団に所属していた一族の女が、騎士をやめて、冒険者ふぜいになんかに成り下がろうとしているんだもの……」

 

 ミランダは言った。

 すると、シャングリアがさっとミランダに視線を向けた。

 

「それもわかっている、ミランダ──。実家とはちゃんと話をして納得させる。男爵の大伯父にはわたしが説明する。クエストの報酬も払うように言う──」

 

 シャングリアが声をあげた。

 

「そうしてもらえると助かるわ、シャングリア──。なにせ、今回は強制クエストだから、クエスト失敗はロウたちだけでなく、それを決めたあたしにもペナルティがあるのよね──。あんたがちゃんと、その辺りのことを始末してくれるなら、とりあえず、ロウのパーティに入れるように、あたしからもロウに頼んであげてもいいわ──。なにせ、シャングリアほどの女騎士が冒険者ギルドに加入ということになれば、話題にもなるし、まあ、大きく考えればギルドにとってもいいことでもあるかもしれないわね」

 

 ミランダが悪戯っぽく笑った。

 

 

 

 

(第9話『男まさりの女騎士殿』終わり、第10話『性奴隷試験』に続く)

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