【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
二十九人目に精を放った。
ナギトという女兵だ。
彼女は、エルフ族にしては珍しくて、髪を短く切り揃えていて全体がボーイッシュだ。しかし、実はそれは彼女の小さな胸の劣等感の裏返しであることに、一郎は気がついている。
淫魔術を注いで性奴隷の刻みをすると、相手の女に関することが一気に情報として頭に入ってくる。
これも、成長した淫魔師レベルのなせる技だろう。
以前はステータスとして数字の範囲でしかわからなかったが、いまはそれよりも大きなことがわかる。
例えば、一郎にはここにいる三十人の誰にも、夫や恋人のような相手がいないということがわかっている。
淫魔術を活性化したときに、その情報も入ってきたのだ。三十人を選定したのブルイネンのはずだから、もしかしたら、こうなることも見越して人選したのかもしれない。
「はあ、はあ、はあ、あ、ありがとうございました……」
ナギトについては、いわゆる後背位で抱いていたのだが、精を放たれたことを感じたのだろう。彼女がお礼のような言葉を口にした。
終わりだと思ったに違いない。
まあ、いままで二度精を放った相手はいない。
女については、いきやすい女性とそうではない女性がいるから絶頂の回数はそれぞれに異なるが、精を放つのは二度やっていない。
時間的な理由だ。
かなり急いでやったつもりだが、すでに三十人と性交を開始してから|六ノス、つまりは約五時間がすぎている。
仮想空間の外の時間が継続している女性たちにとっては、夜中に近い感覚のはずだ。
もっとも、いまは時間の流れを調整しているので、実際には、半ノス、一郎の時間間隔では約二十五分くらいしか経ってはいないが……。
とにかく、女たちについては、そのあいだ、すでに寛いだ態勢でいてもらっている。三十人については、こちら側に集まっていて、一郎が抱いていない女については、手で口にできる簡単な菓子や果実、そして、飲み物などを床に拡げて準備し、自由に喫食もしてもらっている。
終わった者は服も着ていいと言ったのだが、なんとなく全員が全裸のままだ。
いずれにしても、性交の終った三十人に近いの女ともなると、それだけで悶々とし、いまでも全員から淫気が発生し続けていて、その量もすごい。
かなりの量を彼女たちに提供してもらった。
また一方で、エリカ、シャングリア、ブルイネン、アスカの四人についても、同じようにゆっくりしてもらっている。
こことは場所は違うが、部屋の片隅に陣取らせ、彼女たちも同様に、軽食などを口にできるようにした。
そして、全員用に厠代わりの「落とし箱」の魔道具もこしらえているのだが、いまのところ使った者はいなさそうだ。
いずれにしても、ここにいる女たちの中でずっと責め苦を与えられているのは、ガドニエルとノルズだ。
ガドニエルはいまも、ナギトと性交をしている一郎のすぐ横に、床に乳房を密着させて伏せた姿勢でじっと性交を凝視するように命じているし、ノルズはほぼ広間の中央付近で、いまでも直立不動の姿勢のままである。
ふたりともかなりの疲労状態だ。
ガドニエルは、かなり窮屈な姿勢で長い時間いるので、それだけで疲労困憊だし、間近でたくさんのセックスを見学させられたことで、すっかりと欲情してしまって、四つん這いの股間からは、まるで尿でも洩らしたのかと思うくらいの愛液が垂れ流れている。
さすがに女たちも気がついていて、ひそひそと遠慮がちに囁いたりしている。
なにしろ、途中からガドニエルの進むところに、ずっと糸で引いたような愛液の滴った道が細く続いているのだ。
また、もうひとりのノルズはもっと酷い。
体力のあるノルズにしても、これだけの長時間じっと真っ直ぐに立ったままでいるというのは、かなりの責め苦なのだろう。
いまは、全身が汗びっしょりで、身体の下には水たまりまでできている。
それでも、ノルズは息を殺すように、じっと立ったままだ。
一郎に命じられた言葉をいまでも健気に続けているということだ。
こちらについても、女たちはいまでは同情的な視線をちらちらと向けたりしている。
手酷い仕打ちを受けたはずだが、一郎が性交で与えた快感と幸福感により、ノルズを恨む気持ちはほとんどなくなってしまったような感じだ。
いずれにしても、いまはナギトだ。
抱くときにはひとりひとりに向かい合う。
それが一郎のやり方だ。
「まだだよ。ところで、いい胸だね。触っていて、とても気持ちいい。感度だっていいしね」
一郎は挿入を続けたまま、すっと手をナギトの小さめの乳房に持っていった。
「そ、そんなこと──、ああっ」
ナギトが全身を真っ赤にして、身体を捩った。
自分の小さな胸が恥ずかしいようだ。
しかも、両手で隠そうとする。
すかさず、粘性体を飛ばして両腕の動きを封じ、背中側に回させて拘束してしまう。
「悪い手だな。勝手なことをする腕はこうだ」
「あんっ、も、申しわけ……、あああっ」
一郎は笑いながら、胸を揉み、乳首をくすぐるように刺激を与える。
ナギトの胸が感じやすいというのは本当だ。
触り心地がいいのもだ。
さらに、淫魔術でナギトの胸の感度を上昇させて、クリトリスに繋げてしまう。
これで、ナギトは胸を刺激されるだけで、クリトリスを刺激されるのと同じくらいの快感を覚えることになる。
「んふうっ、ふわああっ」
ナギトがいきなり身体をのけ反らせて弓なりにした。
動いたところを、一郎はナギトの膣の中にある快感の急所のような場所を亀頭の尖端でぐっと擦ってやる。
「あはああっ、いぐううっ」
ナギトが甲高い声をあげて、一気に絶頂してしまった。
一郎はそれに合わせて二度目の精を放った。
ナギトはしばらくのあいだ、身体を反らせたまま痙攣のような震えを続けていたが、やがて完全に脱力した。
実はボーイッシュのナギトだが、身体の感度は抜群で、これで五度いきしている。
半分気を失ったようになってしまった。
一郎は男根を抜いて、彼女を横抱きにする。
耳元に口を近づけた。
「……ナギト、命令だ。毎日一度以上、胸だけで自慰をしろ。それだけ感じる胸だ。俺好みに開発させてもらう。それと、望むなら胸を大きくすることができるぞ。俺は精を放つことで、相手の女性をどんどんと美しくさせることもできるんだ。身体も好きなようにできる……」
小さな声で言った。
もっとも、周りには女たちが密集しているので、女たちは完全に聞き耳を立てているようだが……。
ナギトが目を開く。
「……はあ、はあ、はあ……、ク、クロノス様は……こ、こんなぼくの胸を気に入ってくれるの?」
「気に入っている。そう言った」
一郎はにんまりと笑った。
すると、ナギトが嬉しそうに破顔した。
「だ、だったら、この胸がいいです。ご命令は必ず実行いたします」
「わかった」
一郎はナギトを床におろした。両腕の拘束も消滅させる。
さっとナギトの周りに、ほかの女兵たちが寄って来て、クロノス様の命令を受けるなんて羨ましいと声をかけている。
一郎は苦笑した。
そして、床に置いていたリードをぐいと引く。
「ガド、掃除だ」
「んぐうっ、は、はいっ」
ガドニエルが苦しそうに息を吐きながら、からからと乳首に嵌めているクリップを床に這わせながらやって来る。
ナギトの体液のついた一郎の男根を口に咥える。
幸せそうな顔だ。
一郎は思わず微笑んだ。
ガドニエルは、本当にこうやって一郎に惨く扱われるのが大好きのようだ。
魔眼で読めるステータスでもそうなっているし、そんなものを使わなくても、ガドニエルの表情を見ていれば勘違いのしようもない。
「もういい、次だ」
一郎は手に出現させた乗馬鞭でガドニエルの背中を引っぱたいた。
「んふうっ、か、かしこまりました──」
鞭打っても一郎の男根に歯を立てるようなことはしない。
それだけは気をつけているみたいだ。
すぐに、口を離して、床に身体を這わせる体勢に戻る。
周囲の女将兵たちは、そんな女王の姿に困惑の視線を向け続けているが、一郎が鞭打てば打つほどに、股間から愛液を滴り垂らすのが丸わかりであり、すっかりとマゾ女王の正体は三十人には知れ渡ってしまっている。
「…次はブラムだね。よろしく……」
今度も女兵だ。
一郎がそばに寄る。
もちろん、一郎が動くと、それに合わせてガドニエルが床を這ってついてくる。
しかし、ちょっと腰が微妙に震えてもいる。
理由はわかっている。
三十人との性交のあいだ、ガドニエルにはちょっとずつ尿意が大きくなるように細工をしている。急激なものではないので、ガドニエルは自然な生理現象だと思っているはずだが、すでにかなりの尿意のはずだ。
まあ、さすがに、いまおしっこをさせて欲しいとは口には出せないだろうが……。
一郎がブラムの横に胡坐をかく。
ブラムに緊張が走るのがわかった。
ちょっと恥ずかしそうに、胸だけを手で隠したブラムが正座になった。
股間は無毛のようだ。
避け谷の監禁の中で、悪戯で剃りあげられたり、無毛の魔道をかけられた者は大勢いたが、ガドニエルの治療と一郎の淫魔術ですべて元の健康な状態に戻した。
だから、彼女の股間に毛がないのは天性のものなのだろう。
「ク、クロノス様、よろしくお願いします。末永く……」
ブラムが一郎が問いかける前に頭をさげる。
これまで一郎が、ひとりひとりに一郎の女になる意思確認をしていたのをわかっているので、自分から口にしたようだ
「そうか……。なら、よろしく」
一郎はブラムを横たえて、全身に手を這わせ始める。
すでに、これまでの性交を眺め続けるだけで、ブラムは大きな欲情状態にあったらしい。
股間はべっとりと濡れているし、全身も赤く火照ってとても色っぽい状態だ。
これは大した前戯は必要ないな……。
一郎はそう思いながら、ブラムの身体に手を這わせ続けた。
「ああ、あああっ、はああっ、あ、あのう、ク、クロノス様──。わ、わがままな……お、お願いが、んふいいっ」
ブラムが一郎男の与える愛撫に激しくよがりながら、嬌声の合間に懸命に言葉を継ぐ。
我が儘……?
なんだろう?
一郎は少し責めの手を緩める。
「はあ、はあ、あ、あたしも、ナギトみたいに、う、腕を拘束されたいです。も、申し訳ありません──。わがままで──」
ブラムが叱られるのではないかと思っているみたいな表情になる。
一郎のやることに全てを任せないと、一郎が気を悪くするとでも考えているのだろうか。
でも、拘束はされたいみたいだ。
一郎は噴き出した。
「嬉しいね。俺は縛って女を抱く方が興奮するんだ。腕を背中に回せ、ブラム」
「あ、あたしもです──」
ブラムはぱっと顔を輝かせたように笑うと、さっと身体を起こして、両腕を腰の括れの後ろに持っていく。
一郎は、粘性体のロープで瞬時に緊縛した。
再びブラムを横たえ、今度は両足を抱えて、そのまま挿入する。
一方で、一斉に周りから、自分も縛られて問題ありませんとか、拘束されたいですという言葉がかけられてきた。
一郎はにやついてしまった。
「ふううっ、はああっ」
いずれにしても、ブラムが緊縛されるのが好きというのは真実だった。
拘束する前と後では、彼女の興奮の度合いがまるで違っていた。
ほとんど愛撫も律動もしないのに、早くもブラムは一度目の気をやってしまった。
「なるほど、打てば響くようなマゾということか。これからも愉しみだ」
一郎は笑いながら、そのまま律動を続けた。
ブラムがさらに悶え狂う。
だが……。
一郎はブラムを抱きながら、ブラムの右肘の違和感に気がついた。
ほんの少しだが、内部の筋に変形がある。
魔道が繁栄しているこの世界では、治療についても魔道ですることが多いようだが、おそらく、以前にブラムは肘を負傷し、それを魔道で治したのだと思うが、そのときにかすかに筋がずれたまま治してしまったのではないだろうか。
そんな感じだ。
「ああっ、あっ、ああっ、クロノス様、き、気持ちいい──。気持ちいいです。また、いきそうで……」
「いくらでもいくといい。俺は女の人が俺に抱かれて達してくれるのを眺めるのが一番好きなんだ」
一郎は乳首の付近を舌で刺激し続けていたが、すっとブラムの顔に近づけて唇を重ねた。
口の中を舌で蹂躙する。
ブラムが一郎の口にむさぼりついた。
「んはあああっ」
しかし、ブラムはあっという間に一郎から口を離して、二度目の絶頂をした。
「まだ、頑張れるな?」
一郎はさらに抽送を続けながらブラムに声をかける。
律動を続けながら、舌であちこちを舐めまくる。
さらにブラムが悶え狂う。
そのブラムの三度目の絶頂に合わせて、一郎はやっと精を放った。
また、精を放つと同時に、ブラムの右肘に意識を集中して、ずれた筋を完全に治療し直してやる。
男根を抜く。
ガドニエルが寄って来て、一郎の股に顔を潜り込ませて、舌を使い出す。
「ブラムの得意の武器は?」
一方で一郎は、ガドニエルをそのままにして、性交の余韻にで呆けているブラムに訊ねた。
「えっ? ぶ、武器……、ですか……? あ、あたしは……剣士で……」
ブラムが言った。
やっぱりだと思った。
ステータスを確認する限り、ブラムは剣よりも、遥かに弓が得手なのだ。おそらく、以前は熟練の弓兵だったと思う。
それが負傷によりうまく操れなくなり、剣の修行をやり直しているというところだろう。
ステータスにはそれが表れている。
「だったら、明日から弓兵に復帰だ。ブルイネンには言っておく。君の右肘は完全に治しておいた。治療術では完全には治ってなかったらしいが、今度は大丈夫だ。それどころか、以前とは比べ物にはならないくらいに弓が扱えると思う」
すでに「淫魔の恩恵」によりブラムのステータスはあがっている。
影響があったのは、やはり弓の技術だった。
性交の前の状態でもかなりのレベルだったが、いまはレベル五十を超えており、まあ、エルフ族でもちょっといないくらいの弓の達人にまで成長している。
「えっ、ど、どうして、あたしが以前弓兵だったことを知っているのですか、クロノス様? それに、治療って?」
ブラムがびっくりしている。
横たわったまま目を丸くした。
「なぜだろうな。まあ、俺は勘がいいのさ。とにかく、弓兵だ。いいな」
「は、はい。あ、あたしのことを知っていてくれて感激です。あ、あのう、尽くします。尽くしますので、どうかこれからもよろしくお願いします」
ブラムが感激したように声をあげた。
眼に涙を溜めている。
そんなに、大袈裟なものじゃないんだがね……。
一郎は彼女の微笑みかけてから、いまでも股間に顔を埋めている女王様に視線をやる。
「さて、じゃあ、やっとガドの番だ。お前への罰は、全員の前で犯されることだ」
一郎はガドニエルを股間から離させ、手を伸ばして乳首のクリップを外してやった。
「んはああっ、あああっ」
ガドニエルはそれだけで大きくよがり狂った。
ずっと圧迫していた乳首に一気に血が流れたのだ。
それで巨大な疼きがガドニエルの胸に襲いかかったのだと思う。
「はあ、はあ、はあ……、ガ、ガドはご主人様がお望みなら、どこでも抱かれます。どんなことをされてもいいです。なにも考えません。すべて、ご主人様に従います」
ガドニエルが荒い息をしながら言った。
すでに完全にできあがっている。
前戯が不要というよりは、これは前戯をするのも難しい。
これ以上刺激を与えれば、それだけでガドニエルは終わってしまう。
しかし、ガドニエルの罰については考えていることもある。
簡単に絶頂はさせるつもりはない。
一郎はほくそ笑んだ。
「俺に尻を向けろ。雌犬のように犯してやる」
一郎の言葉に、すぐにガドニエルが反応して、尻側を一郎に向ける。
周りには女将兵が大勢いるのだが、まったく気にしていない。
……というよりは、いまのガドニエルには、一郎の言葉しか知覚することができない感じだ。
まったく……。
一郎は苦笑した。
「いくぞ」
一郎は怒張をガドニエルの股間に一気に貫かせる。
「んはあああっ、あああ、ご主人様ああああっ」
ガドニエルが吠えるような声をあげて全身を弓なりにする。
とりあえず律動はしない。
ガドニエルが挿入だけで、いきそうになったからだ。
そのまま静止していると、やっと少しだけガドニエルが落ち着いた感じになった。
ゆっくりと律動をする。
だが、やはり、あっという間に絶頂しそうになるので、すぐに動きを止めることになる。
そんな感じで、ガドニエルを追い詰めてはやめ、やめては律動で刺激を与えるということを続けた。
そして、そのまま抜いてしまう。
「ああ、ご、ご主人様──」
ガドニエルがびっくりしたように顔だけをこっちに向ける。
だが、一郎は返事代わりに、またもや取り出した乗馬鞭でガドニエルの尻を引っぱたいた。
「明日まで俺の精はお預けだ。それがガドの罰だ。明日気が向いたら犯してやる。だが、気の向いたときだけだからな。四六時中側にいないと、気が向いたときにガドが横にいなかったら、犯してやらん」
「ああ、そんな……。ガドはずっとご主人様のそばにいます。どうか、雌犬のガドが横に侍る許可をください」
「わかった。ずっと横にいろ」
一郎は笑って、ガドニエルの首輪を外すとともにリードも手元に引き寄せた。
ガドニエルは、首輪が外されたことで、ちょっと残念そうな表情になった。
本当にマゾなんだな。
一郎は思った。
大きな首輪の代わりに、親衛隊の将兵がしているのと同じ赤いチョーカーを取り出して、改めて嵌め直す。
これくらいなら不自然な感じはない。
首には将兵と同じように、ボルグ家の紋章の丸い飾りがぶら下がっている。
「あっ、ありがとうございます……」
ガドニエルがそっとチョーカーに手を触れて、嬉しそうな顔になった。
一郎は小さく頷き、一個のディルドを出現させた。
勃起状態の一郎の男根とまったく同じ形状をしていて、色は真っ赤だ。色に別に意味はない。ただ、一郎が好きな色というだけのことだ。
しかし、このディルドの特徴は内部が空洞になっていることだ。
その空洞に緑のリードを畳んで押し込む。
「これは、ガドの首輪につけるリードだ。いつもしっかりと持っていろ。俺が必要だと言ったらすぐに使えるようにな」
一郎はそう言って、ガドニエルの股間にディルドを持っていく。
「あっ、は、はいっ、あああっ」
ガドニエルが慌てたように股間を開いて、一郎が挿入しやすいようにする。
ゆっくりと挿入して、完全に根元まで埋まった。
ガドがもじもじと身体を震わせだす。
全身には沸騰寸前の疼きが襲い続けているはずだ。
しかも、さっきは絶頂寸前まで引きあげては中断するということを繰り返して、まだ一度も達しさせてはいない。
そこにディルドを挿入されて、早くも狂いそうになっている気配だ。
一郎は真っ赤な貞操帯を取り出した。
特に仕掛けはない。
ただ、封印するだけのものだ。
股間に当たる部分も細くなっていて、貞操帯というよりは、一郎の感覚ではTバックに近い。だが、一度嵌めれば、ずれることもないし、内側に刺激も伝わらない。
もちろん、ガドニエルの魔道でもこれは破れない。
外せるのは一郎が淫魔術を注いだときだけだ。
「よし、これで終わりだ。じゃあ、明日までこのままだ。股間の愛汁もこのままだ。朝になって一度外してやる。そのときに入浴を許す。こっちに来い」
一郎は貞操帯を持って、ガドニエルに告げた。
だが、ガドニエルが困惑した表情になった。
理由はわかっている。
ガドニエルがちらりと「落とし箱」が準備してある方向に目をやったからだ。
「どうした、ガド?」
わざと訊ねる。
しかし、ガドニエルに襲いかかっている尿意は、一郎の仕掛けなのだから、ガドニエルが急にそわそわしだした理由は、誰よりも一郎が知っている。
このまま封印されそうだということがわかって、急に焦っているのだ。
「も、申し訳ありません、ご主人様……。あ、あのう……ガドは……おしっこがしたいです……」
小さな声で顔を赤らめて言った。
一郎はにやりと笑ってしまった。
「そうか。なら、していいぞ。すぐにここで垂れ流せ」
「えっ、ここで?」
ガドニエルがびっくりして声をあげた。
さすがに、ここは周りに女兵たちが取り巻いている。
いまでも、一郎とガドニエルの鬼畜な会話を驚いたような表情でずっと見守りながら聞いている。
「嫌ならいい。じゃあ、封印だ」
一郎はガドニエルの腕を掴んで引き寄せ、股間に貞操帯を密着させた。
「あっ、ま、待ってください。し、します。させてください。ここでします」
ガドニエルが狼狽えて言った。
しかし、一郎はそのまま貞操帯を嵌めてしまう。
「明日まで我慢だ。それが雌犬調教だ。糞尿は俺に管理される。それがガドだ。だが、ガドは魔道が遣えるだろう? その気になれば、貞操帯は外せないが、おしっこは魔道で外に出せるはずだ。したらいい。俺の調教を無視するのであればね」
「ああ、意地悪を言わないでください、ご主人様……。わ、わかりました。我慢します。ガドはご主人様の雌犬ですから」
すでに貞操帯が喰い込んでいて、淫魔術による錠がかけられた状態だ。
ガドニエルは両手で股間を押さえるような姿勢で身体を小さく震わせている。
最後に、ガドニエルの裸身についた無数の鞭痕を完全消滅させた。
それに気がついて、ガドニエルがまたもや残念そうな顔になった。
やっぱりマゾだな。
一郎は思った。
「ガドの罰はこれで終わりだ。このまま、ここで待機しろ。飲み物は飲んでおけよ。食事もだ」
一郎は意地悪く言った。
ガドニエルは、寸止めの疼きと尿意の苦しさの苦悶を顔に浮かべている。
しかし、その表情がなんとも色っぽく艶やかだ。
苦しませれば苦しませるほど、ガドニエルは美しく輝く。
いまも、本当に綺麗だ。
さて……。
一郎は今度はひとりで歩いて、ずっと立ちづけているノルズの前にやって来た。
全身は水でも浴びたかのように汗びっしょりだ。
ノルズの苦しさがそれを現している。
一郎の元の世界の感覚で、およそ五時間──。
じっと真っ直ぐに立ったままでいるというのもつらかっただろう。
「さて、お前への罰の開始だ、ノルズ、待たせたな。足を開け」
一郎は言った。
ノルズが足を肩幅に開く。
挨拶代わりの火の出るような平手をノルズに放った。
「んぐうっ」
脚に疲労が効いていたのだろう。
一郎程度の平手では、本来のノルズであれば、受けとめられるはずだが、ノルズは小さくよろめいてしまった。
「勝手に動くな──。俺の命令が効けないか──」
「も、申し訳ありません、ロウ様──」
ノルズは慌てたように姿勢を戻す。
だが、すでにうっとりと被虐に酔ったような表情になっている。
本当に、一郎の女たちは一郎を悦ばせる。
一郎はさらに反対側から叩く。
「んふうっ」
今度は耐えた。
一郎はすっとノルズの耳元に口を寄せる。
「……ノルズ、お前をこれから全員の前で徹底的に痛めつける。ひどく罵倒もするし、尊厳を傷つけることもする。だが、お前については拒否を許す。どうしても我慢できなくなったら、“終わって”と呼べ。それが合図だ。それを合言葉に調教をやめてやる……」
誰にも聞こえないくらいの声でささやく。
ノルズの眼が驚いたように見開いたが、すぐに緩んだ。
「ど、どうか、ご存分に……。ロウ様になら殺されても嬉しいです。本当です……」
ノルズも一郎にしか聞こえない声でそう言った。
一郎はノルズと束の間視線を合わせ、しっかりと頷く。
そして、ノルズの襟首に手をやった。
一気に首から下まで引き破って、服を真っ二つにする。
「うわっ」
さすがにノルズが体勢を崩してひっくり返って尻もちをつく。
「誰が姿勢を崩すことを許可した──」
一郎は倒れたノルズの横腹を思い切り蹴り飛ばした。