【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
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「誰が姿勢を崩すことを許可した──」
ロウの蹴りが飛んできた。
ノルズは慌てて立とうとしたが、長時間立ち続けていた影響か、身体がふらついてしまい、簡単に立つことができない。
「ほら、さっさとしろ」
股間を上から思い切り踏み蹴られる。
「うぐううっ」
衝撃とともに吐気のようなものが襲った。
もしかしたら、骨くらい折れたかもしれない。
そのくらい、まったく配慮のない体罰だ。
しかしながら、すぐに温かいものが身体を包み、治療が施された気がする。
ロウは魔道遣いではないが、自分の女に対しては世界最高の光魔道以上の治療術を遣える。
この温かさがロウの力なのだ。
それを思うと、幸福感にノルズは包まれた。
「立て、ご主人様の命令がまだ聞けないか、ノルズ──」
さらに肩を蹴られる。
ノルズはやっと立ちあがった。
火の出るような張り手が右頬に飛んできた。
「んぎいっ」
途端にまた膝が折れかけた。
ノルズは懸命に耐えた。
「俺の奴隷のくせに、命令に従えないのだから、当然に罰を与える。それが当然だろう、ノルズ?」
ロウがにやりと微笑んだ。
だが、その微笑みは冷酷さそのものだ。
ノルズはぞっとした。
そして、いまこそ、自分はロウの本気の調教を受けているのだと自覚した。
ロウの調教──。
ロウの本気の躾──。
それをいま……。
そう考えると、激痛さえもありがたい。
いま、この瞬間はロウはノルズだけのものだ。
ずっと会いたかったロウ様……。
そのロウの女になれただけでなく、本気の調教を……。
ノルズはめまいのような恍惚感に包まれた。
「返事は──」
逆の頬を引っぱ叩かれる。
「は、はい──。罰は当然です、ロウ様──」
ノルズはごく自然に悲鳴のような声をあげていた。
これまでの人生において、ノルズは怖いと思う相手に出逢ったことはない。
パリスでさえ……。山小屋でアスカに調教されたときだってそうだ……。
だが、いまのロウは普通に怖い。
演技ではなく、ロウから出る不思議な迫力が、ノルズを勝手に恭順させてしまう。
ロウによる支配……。
自分が完全にロウに圧倒されていることが心地いい……。
ロウにはノルズを殴る権利があり、それを行使しているだけだ。
そういう目をロウはしていた。
本気の表情だ。
ロウがノルズに本気になってくれている。
ノルズはそれだけで股間が熱くなるのがわかった。
「背中側で両手を水平に組め」
「はい」
返事よりも早くノルズは背中で手を組んでいた。
周囲からざわめきのようなものが起こっているのは知っているが、いまはロウだけだ。
ロウもまた、ノルズしか見ていない。
「ノルズ、これは勝手なことをした懲罰だ。その懲罰の最中にもかかわらず、動くなという命令に逆らうとは何事だ──」
スカートを握られ、力いっぱいに引っ張り下げられる。
前側はさっき引き破られて、胸当ての布が剥き出しになっていて、スカートが足首までおちたことで、腰の下着が露わになる。
ノルズはじっとしている。
「動くな」
「はい、動きません」
ノルズは声をあげた。
すると、背後にロウが回り、視界から消える。
「ひっ」
びくりと身体を震わせてしまった。
ロウの手が後ろから下着に手を入れて、尻の亀裂をすっとなぞったのだ。
叩かれたことで敏感になっていた身体に、一転した優しい愛撫はノルズに身体の芯から響くほどの愉悦を送り込んできた。
なによりも、ロウに身体を触られただけで、ノルズは燃えるような快感を覚えてしまう。
おそらく、あまりにもロウへの思いが強すぎるせいだと思うが、そのロウに感じる場所を刺激されて、反応を止めることなどできない。
「また、動いたな。どうにも、命令に従う躾が身についていないようだな。だから、勝手なことをして、俺の女たちに調教なんてことをしたのだろう。俺の女は俺が調教する──。余計なことをするな──。俺の愉しみを奪うつもりか──」
ロウがまた前に回る。
しかしながら、後ろの下着はお尻をぺろりとめくられたままだ。
一方で、ロウの言葉に女将兵たちが反応して、歓声に近い声があがった気がしたが、ノルズはロウにだけ意識を集中させる。
「は、配慮が足りませんした。申し訳ありません」
普通に謝罪の言葉がノルズの口から出てくる。
これは本当に演技ではない。
身体が反射しているのだ。
ノルズはぞくぞくしていた。
「まずは五発の鞭だ。股間に五発打つ。途中で失禁するなよ。心配しなくても治療はし続けてやる」
「えっ?」
思わず言ってしまった。
股間に鞭など、さすがのノルズもぎょっとした。
「まだ逆らうんだな。十発だ」
「いえ、そうではなく……」
「不服なら十五発だ」
「うっ、十分です」
ノルズは歯を喰いしばった。
両脚は最初の命令で肩幅に開いている。
拘束はされていないが、ロウの命令は拘束と同じだ。
ノルズには逆らうなど思い及ぶこともできない。
「股間を打って欲しいのだな?」
「は、はいっ」
「声が小さい──」
いきなり腿を乗馬鞭で打たれた。
いつ鞭を出現させたかもわからなかった。
「ひっ、はい、そうです」
「自分の口でお願いしろ」
頬を張られた。
今度は鞭が消えている。
魔道だとしても、すごい。
これも淫魔術なのか?
「あ、あたしの股間を打ってください。お気の済むまで」
ノルズは声を張りあげた。
さすがに脚が震えるのがわかる。
股間に鞭──。
それを十五発……。
耐えられるだろうか……。
耐えて、ロウの期待に応えることができるだろうか……。
ノルズは異様なおののきに貫かれていた。
「よし、じゃあ、打ってやろう。ただし、勝手に小便をするな。小便をしていいのは許可したときだけだ。小便に限らず、調教中については、なにをするにも許可を取れ」
「はいっ」
言い終わらないうちに、一発目の乗馬鞭が下から上に向かって振りあげられた。
「んぎいいいいいっ」
ノルズは膝から崩れていた。
あまりもの激痛だ。
しかし、ぐらついたところをロウに肩を蹴飛ばされた。
「動くなと命令しただろうが──。次──」
倒れたところを懸命に立ちあがって元に戻る。
足首のスカートは蹴り捨てた。
立ち直して脚を開いたところで、二発目が来た。
「あがあああ」
覚悟をしていても、股間に鞭打たれて静止したままなどいられない。
立っていることも必死だ。
三発、五発、九発──。
十二発目で下着が布切れになって床に落ちた。
いつの間にか、広間は完全に静まり返り、ロウがノルズを鞭打つ音とノルズの呻き声だけがしている状態になっている。
「目障りだ。全部脱げ──」
ロウが言った。
上半身にまとわりついている破れた服のことだ。
それを脱ぐ。
その途中で鞭が来た。
「ひいいっ」
来るとは思わなかったので、まったく油断していた。
今度こそ膝が崩れてノルズはしゃがみ込んでしまった。
しかも、熱いものが股間を流れる。
小尿が迸っていた。
「おいおい、まだ終わってないぞ。しかも、失禁をするなという命令に従えなかったな? つくづく俺の言いつけに従えないんだな、ノルズ」
ロウが呆れたという顔になった。
ノルズは脱力している身体を懸命に立ちあがらせた。
まだ、放尿は続いている。
それでも、ノルズは立った。
上衣もやっと脱ぎ捨てた。胸当ての布も取り去る。
ノルズは生まれたままの恰好で、手を背中に回して脚を開く恰好になる。
やっと尿が終わった。
ロウがノルズの股間に顔を近づける仕草をした。
「おい、ノルズ、なんだこれは──?」
乗馬鞭の先で股間をすっとなぶられる。
「ひっ、あああっ」
肉芽と女陰の上を鞭先で擦られて、ノルズは思わず喘ぎ声をあげてしまった。
その鞭先がノルズの顔の前に突きつけられる。
べっとりと粘性の体液がそこにあった。
「勝手に失禁しただけでなく、まん汁まで流しているのか。なんという恥知らずだ。股間を打たれて感じたのか、奴隷?」
ロウがノルズの股間から出ているものを鞭先で見せながら言った。
自分でもこんなに愛汁が流れているとは思わなかったが、事実なのだろう。
確かに、ロウに鞭打たれて、ノルズは感じてしまっている。
激痛もあるが、激痛だからこそ、快感なのだ。
ロウに責められているという実感だ。
それがノルズを酔いのような心地に引きずり込む。
そのときだった。
「ロウ様、待って、待ってください──」
泣きそうな声がして、誰かが走ってきたのがわかった。
ノルズとロウのあいだに、女が割って入った。
金髪の美しいエルフ女……。
エリカだ。
「こ、こんなのあんまりです。もう許してあげてください。全部、わたしが悪いんです。そもそも、ブルイネン隊にロウ様のことを相談したのはわたしなんです。わたしが罰を受けますから……」
エリカの声が泣きそうな感じだ。
その向こうのロウは苦笑したような表情になっている。
ノルズはエリカに声をかけた。
「じゃ、邪魔するんじゃないよ、エリカ……」
舌打ちもした。
エリカがびっくりしたように振り返る。
「えっ?」
エリカは驚いたような顔をしている。
ノルズがエリカに文句を言うとは思わなかったのだろう。
「せ、せっかく、ロウ様がこのあたしに構ってくれているんだ……。こ、こんな幸せを、奪わないでおくれ……。あ、あんたらみたいに、いつもいつも、ロウ様と一緒にいる女たちには、わかんないのさ……。その幸せが……。ロウ様の……本気の嗜虐だ。う、嬉しいに、決まっているじゃないか」
「えっ……。そ、そうなの……?」
エリカはきょとんとしている。
「だったら、いまからでも遅くないぞ、ノルズ。俺たちと一緒に……」
「そ、それはできません、ロウ様。もう決めたことですから──」
ノルズは身体を真っ直ぐにして答えた。
素のロウにいきなり話しかけられて、思わず声が裏返ってしまった。
そのことに顔が赤くもなった。
「頑固だな」
「しょ、性分ですから」
笑いかけたロウに、ノルズははっきりと断言した。
ロウが苦笑するような表情になる。
「はあ……」
エリカがこっちを見て、脱力したようになった。
ノルズは微笑んだ。
「あ、あたしがあんたらにしたことは忘れられないだろうに……。そのあたしを無条件に庇ってくれるとは、本当に性格がいいんだね……。あの女兵たちのことも、ロウ様がどう思うかは、あんたの言うとおりだったよ……。やっぱり長くいるだけ、よくわかっているんだね。羨ましいよ……」
「そんなんじゃないさ、エリカは根が正直で気性が真っ直ぐなのさ。それだけだ。俺の女たちは、誰も彼も好きなようにしているよ。そんなに俺に気を使ってない。俺もまた好き勝手するけどね……。ノルズ、片意地張らなくても、俺のそばでもできることはたくさんあるぞ……」
ロウが言った。
この周りでしか聞こえないように声を落としている。
ノルズもそうしていた。
三十人の女たちは、ちょっと離れているので、ここでなにをぼそぼそと話し合っているのか理解できないだろう。
「いいえ……。あたしはこのままで……。それと、あたしがロウ様の奴隷であることは、どうかこの部屋の中のことだけでお願いします」
ノルズは後ろ手に手を組んだまま言った。
パリスやアスカという敵を退けたロウだが、世に出ることを選択した以上、これからのロウの敵は国内外の権勢者がそれだろう。
まずは、タリオ大公のアーサーだ。
ガドニエルもイザベラも一流の女は自分に靡くのが当然と思っているあの男なら、そのいずれもロウに奪われているということを知れば、ロウを目の仇にすることは目に見えている。
だから、これからもロウを守るためには、ノルズがタリオの間者でい続けることが必要なのだ。
「わかった……。いまだけだ。この話はここから出ない……。だが、本気でやらせてもらうぞ、ノルズ……。徹底的に辱めてやる。身体の芯まで、ノルズが俺の性奴隷であることを刻み込む」
「ありがとうございます」
ノルズは言った。
「ほら、エリカ、戻るよ。放っておきな。ノルズはノルズで身体張ってんだ」
アスカだ。
エリカを迎えに来たようだ。
「そ、そうですね……。すみませんでした……」
エリカがばつが悪そうに頭をさげる。
すると、ロウがにんまりと微笑んだ。
「いや、まあ、かなり、放っているから気になるんだろう? 悪かったな。じゃあ、これで遊んでいてくれ」
ロウが言った。
「ひやあっ、んはああっ」
その言葉が終わるとともに、エリカが悲鳴をあげてしゃがみ込んだ。
なにが起きたのかわからない。
「ひゃあああ、ロ、ロウ様──。やめて、やめてください──。ああああっ」
エリカが自分の身体を抱くようにして嬌声を預けている。
淫靡な悪戯をされているのは明白だが、よくわからない。
そのとき、エリカのスカートの下の剥き出しの生足の部分に、蛇の刺青のようなものがすっと浮き出てきた。
それが動いて、脚を這い回り、再びスカートの中に消えていく。
「いやああっ」
しゃがみ込んでいるエリカが、スカートの上から股間を押さえて悶える仕草を続ける。
なんだ、あれ?
「ほう、こりゃあ、大した魔道だねえ。身体の上を蛇の刺青が這い回って、刺激しているのかい。よくできているねえ。わたしにはできない術だ。しかも、身体の下だから何をされても抵抗のしようもないということかい」
アスカがエリカの胸元からエリカの肌を覗き込むようにして言った。
「俺の女たちの何人かには仕込んでいる。我が好色魔王のボルグ家の紋章だ。その二匹の蛇は自由自在に女の肌を泳いで責め抜くのさ。あいつもだ……」
ロウの言葉とともに、遠くで女の悲鳴が起きた。
「うわあっ、んはああっ」
シャングリアだ。
顔を向けると、エリカと同じように身体を抱くように声をあげている。
「じゃあ、エリカは連れていくよ……。ところで、ノルズの次はわたしへの罰なんだろう? 存分にしておくれ」
アスカが言った。
だが、ロウが首を横に振った。
「……いや、ラザはここではしない……。もっとラザが嫌がることをするさ。さっき五人の侍女がいたな……。ガドニエルに調教を頼まれた……。そいつらに、あんたを責めさせる。最後には息もできないくらいに、俺が徹底的に犯す。まあ覚悟しな。明日来るよ」
「ば、馬鹿だねえ……」
アスカが真っ赤になった。
そして、悶え苦しんでいるエリカを抱えるように連れていく。
歩きながらも、さっきの刺青の蛇に興味津々のようだ。
服をめくるような仕草をして、それにもエリカは悲鳴をあげている。
「さて、ちょっと興醒めしたが、再開だ、ノルズ」
ロウが肩を竦めた。
そして、ノルズの背後にまた回ってくる。
「はい」
ノルズは緊張気味に返事をした。
だが、そのとき、大きなざわめきが三十人の女将兵側でした。
なにかをロウが取り出している気配である。
しかし、ノルズにはそれは見えない。
そのとき、お尻に短い管のようなものが挿さったかと思うと、冷たいものがぎゅっと一気にノルズのお尻の中に注ぎ込まれたのがわかった。
「あっ、なっ」
ノルズは狼狽えた。
なにをされたのか一瞬にして理解したからだ。
かなりの量だと思うが液体はあっという間にノルズの体内に注がれ尽した気配だ。
すぐに管が抜かれて、またもや液体が入ってくる……。
「んくっ、ああ……」
ノルズは絶望的な声をあげてしまった。
注入されたのは浣腸液だ。
おそらく浣腸袋の魔道具であり、管を入れて袋を掴めば勝手に女の身体に薬液を注入する仕掛けになっているものだ。
それをされたのだ。
二袋も……。
いや、三袋目になった。
ノルズは自分の前側の下腹部がぽっこりと膨らむのがわかった。
すでに激しい便意も……。
ロウが管を抜く。
にやにやしながら前に回ってくる。
その手にはまたもや乗馬鞭を持っている。
なに……?
これ……。
便意だけじゃない……。
まさか……。
「あああっ、か、痒いいいい──。痒いいいいいっ」
薬液を入れられたお尻の中に引き千切られるような痒みが襲いかかっていた。
便意だけじゃなく、痒みもだ──。
さすがにノルズは絶叫した。
「勝手に姿勢を崩すな──」
前側から腹に鞭が叩きつけられる。
同時に粘性体が飛んできて、背中の両腕を粘着させるとともに、足を床に密着させられた。
これで意思とは別に、物理的にノルズは身動きできない。
「鬼軍曹殿の排便姿を見せてやれ……。それと、そのあいだ、命令に従う調教だ。気持ちよくても感じることを禁じる。声も出すな。動くな。ましてや絶頂するな」
ロウが鞭先でクリトリスをゆっくりと捏ねまわしてきた。
「んぐうっ、んふううう」
凄まじい愉悦が爆発し、ノルズは懸命に口をつぐんで嬌声を堪えた。
「感じるなと言っているだろう──。命令に従うこともできんのか──。ほら、我慢しろ──」
ロウが鞭ではなく、舌先で乳首をぺろぺろと舐め始める。
「あふううっ」
噴きあがった快感に、ノルズは限界まで身体を反り返られてしまう。
「感じるなと言っているだろう。いい加減にしろ」
ロウが口を離して怒ったように怒鳴り、乳首をぎゅっと抓る。
しかし、それさえも快感だ。
「んぐうう」
ノルズは悶え声を必死に我慢した。