【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「しっかりと気合を入れないか、ノルズ」
乗馬鞭が乳房を弾き、肌が破けて鮮血が飛び散る。
しかし、瞬時に温かいものに包まれて、傷が塞がるのを感じた。
すると、ロウがさっき弾かれたばかりの乳房をくるくるとなぞるように手で包む込む。
「んああっ、はっ」
思わず上体を捻ってしまい、声まであげてしまった。
耐えるなど不可能だった。
それくらい凄まじい愉悦だ。
次の瞬間、火花が飛び散ったかと思うような平手が頬に喰い込んだ。
満身の力を込めた容赦のない打擲だ。
それだけでノルズは一瞬意識が遠のくかと思った。
「んがっ」
「能無しか──。動くな。声を出すな。感じるな──。たったこれだけの命令がきけないのか──」
ロウの罵声が飛ぶ。
そのときには、さっきの乗馬鞭が消滅しているのだ。
魔道にしてはまったく、その波動の動きを感じない。
出現したり、消したりと自由自在だ。
改めて接すると、本当にすごい。
「ほら、我慢しろ、奴隷──」
ロウがノルズを抱くようなかたちで両腕をノルズの裸身に回し、尻たぶの肉を掴んで擦るようにする。
「くっ、ぐっ」
声をあげまいとは思うのだが、引き締めているお尻の中心が緩みそうになって、ノルズは目の前が真っ暗になって下肢を竦みあがらせた。
そして、ロウの手がすっと前側に回る。
陰毛をロウが撫で、さらに奥の秘裂を指で探ってきた。
「うあっ」
瞬時に快感の槍が股間から脳天を直撃し、ノルズはまたもや膝を折ってしまった。
ロウが愛撫をやめ、陰毛を握って一気に引っ張る。
「あぎいいっ」
股間に針の束を突き刺されたかと思うような激痛が走る。
すると、またもや頬に平手だ。
「何度言ったらわかる──。声を出すな、ノルズ──。なんとかいえ、この馬鹿女──」
ロウの罵倒が広間に響き渡る。
「も、もうしわけ……」
「声が小さい──」
反対側の頬を張り飛ばされる。
「申し訳ありません──」
ノルズはありったけの声で叫んだ。
それでわかったが、自分の声が完全に泣くような声だ。
ノルズは自分がこんなに哀れそうな響きで声をあげるということが信じられない気持ちにもなった。
しかし、追い詰められている。
なにをやっても叱られ、否定され、打たれて罵られる。
痛みに備えようと思ったら、優しく愛撫をされ、愛撫に耐えようと思えば身体を鞭で打たれ、あるいは、平手で殴られる。
なにをしていいかわからず、おかしくなりそうだ。
大量に注入された浣腸液は、ノルズの肛門からいまにも大便を噴出させようと切迫したものになっていたし、浣腸液に混ぜられたらしい掻痒剤は、気が狂うような痒みをノルズの尻の奥に起こしている。
それに加えて与えられるロウの恐ろしいほどに気持ちのいい愛撫──。
いや、全身を襲う鞭や平手の激痛さえも、いまのノルズのは陶酔するような甘美感を与えてくれる。
これだけのものに、どうして声や身体の悶えを耐えることができるというのか……。
ロウのために編成した新たな三十人のエルフ族将兵の親衛隊の前で続けられているノルズへの懲罰だ。
それがずっと続いていた。
ノルズは素っ裸になって、両脚を肩幅に拡げ、両手を後ろ手に拘束されて、さらに大量の浣腸液を注入されてしまい、便意にのたうつ状態のところを愛撫を受け、そして、殴られ、それでも声を出さず、身体を動かさず、一切の反応をしないようにロウに命令されていた。
それで、ずっと責め苦を受けているのだが、気が狂うような便意とお尻の痒み、さらに、ロウの愛撫と繰り返す打擲の前には、なにひとつ抵抗もできないでいた。
快感であろうと、痛みであろうと……いや、たとえ、なにもされずに放置されても、ノルズは一瞬ごとに苦痛や快感のために身体を反応させずにはいられない。
いまや、ロウとノルズを除けば、広間は完全な静寂だった。
しわぶきひとつする者もいない。
すべての視線がロウとノルズだけに、息をひそむように向けられている。
怖ろしいほどの緊張感が広間を包んでいるのがわかる。
延々と続く、ノルズとロウの一対一の調教だ。
とにかく、ロウの本気で全身全霊を込めたような容赦のない調教──。
これだけ痛めつけ、侮辱され、どん底に追い詰められながらも、それでもノルズはまさにロウの調教を受けているのだということを実感し、不思議な恍惚感に包まれたようにもなっていた。
「ほら、見ろ、ノルズ。お前の股を触って汚れた。俺は勝手に感じるなと言わなかったか、ノルズ──。答えろ──。俺は感じるなと言ったぞ。それなのに、なんでまん汁を流している──」
ロウがわざと侮辱するように、ノルズの体液のついた指をノルズの頬に擦りつけた。
「も、もうしわけ……んぐうっ、はああっ」
謝罪の言葉を口にしかけて、ノルズはまたもや愉悦の声を放っていた。
いつの間にかロウの手に乗馬鞭が出現していて、それがゆっくりと股間を前後し始めたのだ。
「ああっ、あっ、あっ、ああっ」
嬌声が迸る。
泣きなくなるほどの気持ちよさだ。
だが、肛門の一点だけは懸命に力を入れ続ける。
一瞬でも気が緩んだら終わりだ。
あっという間に糞便は周りに飛び散るに違いない。
「答えろ、ノルズ──。まん汁を垂れ流しているのはなんでだ──?」
ロウがすっと乗馬鞭をおろす。
ほっとしたのは数瞬だ。
今度は痛みにも似た痒みがお尻の奥から襲いかかる。
薬液に混ぜられた掻痒剤だ。
信じられないくらいの痒みだった。
それがお尻の奥から……。
「ほら、答えろ、ノルズ──」
背後に回ったロウが乗馬鞭で尻たぶを引っぱたく。
それで束の間、痒みを忘れられる。
しかし、なにもなくなれば、またもや痒みが……。
ノルズは、いまはすっかりと追い詰められていて、痛みでも快感でもいいから、なにかをロウから与えてもらわないと、狂うような痒みが襲ってくるということを理解した。
「あ、あたしが、い、淫乱で、ま、まぞだからです──」
ノルズは必死で言った。
すると平手が頬に襲う。
「マゾのくせに、俺の女たちを調教しようとしたのか──。どうしようもない女だな。やはり、調教が必要だ。ノルズ、これが本物の調教だ。わかるか──。お前がこの瞬間に刻まれているのが、本物のマゾの快感だ。追い詰められ、どうしようもなくなり、なにをやっても否定される。これが調教だ。そして、お前を支配するのは俺だ。俺の気紛れで、お前は叩かれ、愛撫され、理不尽な躾を受ける。忘れるな──」
今度は一転して股間への愛撫……。
「んひいっ、ふううっ、うぐうう」
歯を喰いしばって声を耐えようとする。
でも、どうしても甘い声が漏れ出るし、腰が震え悶えてしまう。
「お前は淫乱でマゾだ。大きな声で全員に教えてやれ──」
ロウが愛撫を続けながら言った。
口を開けば嬌声が出るのはわかっていたが、ロウの命令には逆らえない。
もはや、ノルズの思考からはロウに反抗するという意思は消滅している。
「あああっ、あたしはまぞです──。い、淫乱です──。はああっ」
「もう一度──」
「まぞで、淫乱です──」
「もっとだ──」
ロウが耳元で怒鳴りあげた。
「まぞで淫乱です──」
力の限り叫んだ。
すると、ロウの顔がすっとノルズの顔に近づく。
「……いいぞ、ノルズ……。よく言えたな」
急に口説くような優しい口調になった。
唇に唇が重なり、舌が口の中に挿し入れられる。
「んふうっ、はあっ」
気が遠くなるほどに気持ちのいい口づけだ。
いつの間にかノルズは口の中のロウの舌をむさぼり尽していた。
本能のままにロウの唾液を呑み込む。
なにも考えられない。
ノルズはただただ、ロウの与えてくれるものに酔った。
だが、ただひとつ……。
お尻だけは締め付け続ける。
必死で……。
「じゃあ、マゾで淫乱のノルズには、命令を手加減してやろう。どうせ、お前には俺の愛撫を我慢することなんてできないだろう。だから、絶頂しそうになったら、自分から声をかけて愛撫をとめていい。その代わりに、手加減してもらうんだから、その分の罰則を受けるんだぞ。ただし、とめていいのは絶頂寸前のぎりぎりのときだけだ。マゾで淫乱のお前だけど、それくらいできるだろう」
ロウが嘲笑するように言った。
すぐに股間と乳房への愛撫が始まる。
稲妻が駆け抜けたかと思うような愉悦だ。
あっという間に切迫した高揚感にノルズは身体が浮遊するような錯覚を覚える。
そして、これは危険な快感だ。
もしも、完全に我を忘れてしまえば、尻穴の崩壊は必至だ。
それに、今度は自ら寸止めをしなければならない。
ノルズは泣きそうになった。
「んはあっ、はあっ、はあっ」
ロウの股間への愛撫が続く。
無造作に指を秘部に出入りさせているだけのように思えるのだが、すぐに切迫した高揚感に全身を打ち抜かれた。
「んふうっ、いぐうっ、いきそうですう」
ノルズは悲鳴をあげた。
よがり泣くような声をあげて、ノルズは必死に快感を耐えようとした。
しかし、あまりの気持ちよさに腰が動き、必死につぶる目から熱いものが溢れる……。
そのとき、ロウがノルズに加えていた愛撫をやめる。
「はああっ」
ノルズは脱力した。
まさに絶頂の一歩手前だったのだ。
同時に寸止めの苦悶がノルズに襲いかかる。
しかも、お尻の痒みまで……。
ノルズは本当に泣きそうになった。
そのとき、横腹に乗馬鞭が喰い込む。
「んぎいっ」
さらに頬を叩かれる。
「ぐふっ」
「黙っているやつがあるか──。淫乱なお前のために、愛撫を中断してやったんだ。なにか言うことはないのか──」
「は、は、はいっ、あ、ありが……」
「遅い──」
今度は内腿を鞭打たれる。
崩れそうになる脚を踏ん張り、なんとか倒れるのを防ぐ。
「ありがとうございました──」
「今度はすぐに言え──。じゃあ、言った通りに手加減の罰だ。しゃがめ」
頬を打たれた。
腰を落とす。
だが、両足首を床に張りつけられているので、腰を落とすとそれだけでお尻が開きそうになる。
ノルズは懸命に肛門を締めつけながら、言われるまま完全に腰を落とした姿勢になる。
「罰は俺の小便を飲むことだ。それっ、一滴もこぼすな」
突然に顔におしっこをかけられ始めた。
「あぶっ、はっ、あばっ」
慌てて口を大きく開けてかけられる尿を追いかける。
だが、ロウはわざと顔全体にかかるように男根を動かすので、おしっこが飛び散りなかなか口に入らない。
結局、ほとんどをこぼしてしまったと思う。
「愚図め──。またもや、言われたことができないか──。だったら、これならできるか──」
髪の毛を掴まれて、口の中に男根を突っ込まれる。
いきなり喉の奥まで怒張が挿し込まれて、大きくえづいた。
だが、ロウは容赦なく後頭部の髪を掴んでノルズの口全体と喉を使って男根を擦りあげる。
まるでノルズの喉に亀頭を叩きぶつけるような乱暴な動作だ。
「ほら、餌だ、奴隷──」
しばらく乱暴に、ノルズの口と喉で男根を擦ったかと思うと、さっと口の外に出して、顔に白濁液を掛けられた。
「あっ、おげっ」
顔に射精されたことよりも、喉の奥まで突っ込まれ過ぎて吐気が起きる。
「何度言われてもわからんな。お礼はどうした──」
髪の毛を掴まれて立たされ、平手をぶたれる。
ノルズは慌てて、お礼の言葉を口にする。
「もう一度だ──。まだまだ、お前の罰は終わらんぞ」
またもや愛撫が始まる。
指が秘部を出入りし、クリトリスを刺激され、もうひとつの手が乳房を左右に動き回る。
脳天を突き抜ける感覚に、ノルズは再び狂乱する。
それでも歯を喰いしばり、なんとか理性を保とうとする。
しかし、そこだけに意識を集中するわけにはいかない。
今度こそ、洩れる……。
油断すれば糞便が……。
やがて、強烈な絶頂の閃光が全身を走る。
「や、やめてください──。いきそうですうう」
ノルズは悲鳴をあげた。
絶頂寸前のところで再び快感が中断される。
「ありがとう、ございます……」
さっき殴られたことを思い出して、お礼の言葉を言う。
しかし、心が追い詰められ、身体もぼろぼろだ。
もう意識も保つのもつらい。
「次の罰はこれだ。しっかりと息をしろよ」
ロウが宙から白い布をいきなり出した。
戸惑う余裕もなく顔にくるくると巻かれる。
息……?
巻かれたのは絹の布のようだ。
顔全体に巻かれたので、息は薄地の布を通してするしかない。
絹ごしのぼんやりとした視界に、ロウがなにかを抱えているように見えた。
部屋のあちこちから一斉に悲鳴があがる。
水が顔にかけられた。
途端に口と鼻の部分に水に濡れた布が張りつき、呼吸ができなくなる。
「んぐうっ、ぷはああっ、ああっ」
声をあげた。
予想もしていなかったので、頭が大混乱する。
すると、粘着体で密着していた足首の片側から、急に粘着体が消滅したのがわかった。
ロウがその片脚を抱えて、股間に怒張を挿入してきた。
「んんんんんっ」
必死で首を横に振る。
身体を抱かれるようにして律動が始まる。
ロウの男根の尖端が子宮の入口にごつごつと当たり、死ぬような快感が一発一発迸る。
駄目……。
出る……。
緩む……。
ノルズは恐怖に襲われた。
「いぎがっ、いぎがまっ」
濡れた布で鼻と口を封鎖されたまま、懸命に「終わって」と叫んだ。
最初にロウが教えてくれたこの調教をやめるための合言葉だ。
絶対にその言葉だけは使うつもりはなかったが、おそらく、もう数瞬しかもたない。
この体勢では、ロウに糞便をかけてしまうのは間違いない。
だが、ロウは律動をやめない。
息ができない。
どろりとした灰色のものが頭を包むような気がした。
息ができなくて意識が遠のく。
しかし、いま気を失えばロウに……。
そのとき、巻かれていた布が外された。
「ぷはあっ、お、終わって……。は、離れて……。よ、汚してしまう……。き、汚いです……」
ノルズは懸命に言った。
そのあいだも、ロウの律動は続いている。
ノルズの声はもう完全に泣き声だった。
「……気にするな、ノルズ……。ノルズの出すものに汚いものなんてない……」
ノルズを抱き締めるようにして律動を続けながら、ロウがささやいた。
信じられないくらいに優しい口調だ。
ロウに後手に拘束されている身体を力いっぱいに抱き締められる。
乳房がロウの裸体の胸に密着した。
「ああああっ」
ノルズは雄叫びをあげた。
ロウの唇が耳元に接近するのがわかった。
「……もう頑張るな……。お前が頑張っているのは知っている……。だから、俺の前では奴隷でいろ……。俺に全てを委ねろ……。なんにも頑張るな……。ほら、力を抜け。もういいんだ……」
ロウがノルズに再び口づけをした。
頭から一切の思考が消滅する。
ロウの舌をむさぼり、律動の快感に身を委ね、その他のことのすべてをノルズは消滅させた。
あちこちから一斉に悲鳴が起きる。
お尻から噴水のようなものが飛び散るのがわかった。
だが、気持ちがいい……。
ノルズは汚物をまき散らし、ロウとともに汚れながら、駆けあがった絶頂に身体を飛翔させる。
全身が信じられないくらいに震え、限界まで身体をのけ反らせた。
「いい子だ……。そのまま続けるんだ。一切の思考を捨てろ。俺とノルズだけだ。ほら、いくよ」
ノルズの肛門は汚水が終わり、いまは固形物に近いものが出続けている。
もう何も考えられない。
長い絶頂も続いている。
快感の矢が貫き、やっとそれが余韻のようなものに変化し、ノルズの全身からすべての力が抜けたとき、ぼたんぼたんとノルズは床に最後の汚物を落としていた。
ノルズは泣いていた。
号泣していた。
悲しいというよりは、感情の制御ができなくなった感じだった。
見ると、ロウの顔は微笑んでいた。
神様のような優しい笑顔だった。
その神様がぐっと腰を揺すり、ノルズの子宮に精を放つのがわかった。