【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ロ、ロウ様、も、もうだめ……」
「ご主人様、ガ、ガドは……も、もう……」
エリカとガドニエルが音をあげたのは、水晶宮の広い前庭の庭園を三周ほどした頃だった。
魔道具により他人の眼には認識されないとはいえ、ふたりとも首輪に繋がれて人の中を歩くのだ。
気絶するほどの緊張感に苛まれたことだろう。
しかも、一郎もふたりを連れていきながら思ったが、認識をされないだけで、見えてもいるし、声が聞こえてもいるようだ。
ただ、気にしなくなるし、記憶には留めないだけなのだ。
その証拠に、すれ違う者たちは、ちゃんと首輪に繋がった紐で引っ張られるエリカとガドニエルを避けて歩いてくれる。
だから、エリカたちからすれば、恥ずかしい姿を晒されているということに変わりはなかったはずだ。
振り返って、ふたりを眺めるたびに、エリカもガドニエルも恥辱に顔を真っ赤にしていた。
もちろん、被虐の快感を顔に浮かべて……。
それに、ただの羞恥散歩じゃない。
エリカの首輪の前の輪っかを通っている紐は、エリカのクリピアスに繋がり、この散歩のあいだ、ずっとエリカのクリトリスを上に引きあげ続けさせ、絶え間ない刺激を与えていただろうし、ガドニエルに至っては、痒みと尿意と便意の三重の苦悶だ。
さすがに、ふたりとも、ついに足が動かなくなってしまったようだ。
「雌犬たちが散歩を拒否とは、仕方がない連中だなあ」
一郎は笑ってからかった。
いま歩いていたのは、人通りの多い
まばらな樹木の向こうには、行き交うエルフ族たちも見えるが、近くには人はまばらだ。
こちら側は水晶宮の裏口に当たる側に通じる路しかないからだろう。
ここに来る可能性があるのは庭師くらいか。
しかし、いまはその庭師の姿もない。
まあ、場所としては、野外セックスの場所としては手ごろか……?
道の真ん中でセックスをするのもいいが、認識阻害の魔道具をつけているのは、エリカとガドニエルであり、一郎ではないのだ。
ふたりに関わることは認識阻害の範囲とはいえ、性行為の最中に、一郎の姿が認識阻害の効果から外れる可能性がありすぎる。
なにしろ、認識阻害の耳飾りをさせているふたりはいいが、装着していない一郎については、通行人からひっきりなしに声をかけられる。
この魔道具の特性として一度、認識してしまうと、それ以降は、魔道具の効果は消滅するようだ。
つまり、人のいるところでは、一郎は認識阻害の中にはほとんど入れない。
一郎よりも先に向こうが認識してしまう。
最初は、紐で引っ張っているエリカとガドニエルの羞恥を誘うのにちょうどいいと思ったが、声をかけられすぎて、一郎自身がなにもできないということがわかって閉口した。
人目を惹く美貌のエルフ女ふたりを隠しさえすれば、さまざまな羞恥責めの遊びができると思っていたが、一郎もまたナタルの森で英雄認定を受けた有名人だということを失念していたのだ。
それに比べて、ここはお誂え向きだ。
完全ではないが、樹木がまばらに立っていて、適度に隠れる場所が多い。
なによりも、人が歩いたり、長椅子に座ったりしているところから距離がある。
「さて、じゃあ、次の実験だ。ガド、こっちの木の陰に隠れる側の地面に穴を開けてくれ」
一郎はガドニエルの首輪からリードを外しながら言った。
ガドニエルが、極端な内股になり、貞操帯の食い込んでいる股間を太腿で強く擦り合わせるようにしながら、涙目を一郎に向ける。
「ああ、お、お願いです、ご主人様──。ガ、ガドは堪え性のない雌犬でした……。で、でも、か、痒くて死にそうです。ど、どうか、もうお慈悲を……」
調教なのだから、なにをされても甘受すると口にしたガドニエルだったが、さすがに痒み責めには耐えられなかったようだ。
身体どころか、歯も震えており、一郎に哀願しながら、歯をがちがちと噛み鳴らしている。
一郎は、エルフ女王の追い詰められている姿に、すっかりと鬼畜の虫を興奮させてしまった。
可哀想という気持ちよりも、もっと追い詰めて泣かせたいと思ってしまうので、我ながら困った性分だと思う。
しかし、よく考えれば、元々この世界に召喚されたばかりの頃、ここまで強烈な性格でも性癖でもなかったはずだ。
だが、気がつくと、性に関することについては過激なことも平気でやるようになったし、女たちの扱いは、どんどんと容赦のないものになっていた。
一郎自身も、自分の性格の変化を気もしないわけでもないが、おそらく、これも淫魔師としてのレベル向上が原因だと思う。
たとえば、一介の素人が剣技に覚醒し、その剣技を極めるうちに、性質や身の振る舞いに変化が生じるように、一郎もまた、淫魔師として覚醒し、それを極めることで、性格や行動、そして、思考や価値観などに変化をしていったのだと思う。
また、性の素人だった一郎が、神がかりな女扱いの玄人になるにあたり、性格や女扱いが変わらない方が不自然だ。
だから、これでいい……。
一郎も、別段に、いまの性格も性癖を修正をする気持ちは皆無だ……。
「死にそうなのは痒みだけじゃないだろう、ガド? 命令よりも、自分の欲求を優先させるとは、大した性奴隷だな。本当に躾けがなかなか身につかないな」
一郎はわざとらしく冷酷な口調で言った。
ガドニエルがはっとした表情になる。
一方で、一郎も我ながら、マゾ気質が高いとはいえ、本来はエルフ女王のガドニエルに、ここまで容赦のないことができるというのも、ちょっと自分に呆れるところもある。
だが、ガドニエルは、こうやって、一郎に冷たく扱われたり、きつく接されるのが、実はひそかに一番興奮しているのだ。
これはガドニエル自身も、わかっていないかもしれない、ガドニエルの気質だ。
それを知っているので、一郎もそれに応じるために、過激にもなるし、冷酷にもなってみせるのだ。
ガドニエルを心の底から満足させるために……。
いずれにしても、ガドニエルには、痒みだけじゃなく、便意と尿意の苦しみも負荷させた。
だが、この貞操帯のいいところは、外からの一切の刺激を遮断するだけじゃなく、この貞操帯をしている限り、どんなに苦しくても排尿も排便も淫魔力によってできなくなることだ。
だから、一郎が貞操帯を外さない限り、ガドニエルは痒みと便意と尿意の三重苦に、何日でも七転八倒しなければならない。
それでいて、身体を壊させることもない。狂うこともできない。
性奴隷の身体を病気のようなものから守るのも淫魔力だ。
いまでは、悪意のある呪いや、操心のような洗脳からも、一郎の淫魔術が守っている。
負傷を負っても、性奴隷の刻みのある女であれば、一郎は瞬時に回復させることができるし、その回復効果は美容にも貢献している。
現に、一郎の女たちの肌は、全員が完璧な瑞々しさと健康さを保させており、傷どころか生まれながらも肌のしみのようなものさえ消している。
さらに、能力の著しい向上、外観の美しさなども女に与えているのだ。
その気になれば、おそらく、老化も回復できると思う。
なによりも、女たちには、毎日のように死ぬような性の快感もあげている……。
だから、なにをしても、女扱いが酷いということはないとも思ったりする。
「ああ、申し訳ありません……。あ、穴ですね……。お、お待ちを……」
後手に拘束されたままのガドニエルが適当な場所を探すように、きょろきょろし始めた。
一方で、いまだにチョーカーの金具を通ってクリピアスに繋がっているリードを一郎に握られているエリカが、すっかりと淫情に蕩けたような表情を一郎に向ける。
「ああ……。ロ、ロウ様……、ところで、穴って、なにを……?」
エリカの顔も汗びっしょりで真っ赤だ。
なにしろ、こっちはずっとクリピアスを引っ張られて、ぴくぴくとクリトリスを刺激させられながら、歩かされ続けたのだ。
下着を剥いだ股間からは夥しいほどの愛液が垂れ、エリカの内腿を伝って膝どころか足首にまで届いている。
「雌犬の散歩で、穴といえば決まっているさ。それよりも、こっちの穴はどうだ? もう苦しいだろう? そういえば、徹夜の偵察の報酬をまだあげてなかったな……。これはご褒美だ、エリカ」
一郎はいきなり、エリカを強く抱きしめた。
「えっ?」
エリカがびっくりして身体を強張らせる。
構わず一郎は、リードを持ったまま、その手でエリカの片足の膝を抱え込むようにして、側の樹木の幹にエリカの背中を押しつけた。
人のいる
方向的には、一郎の身体も樹木で隠れている。
「いぎいっ」
一郎がリードを持ったままだったので、紐が引っ張られてエリカのクリピアスが強く引っ張られたのだ。
エリカ大きな悲鳴をあげた。
「大きな声を出すと、認識阻害の効果が切れるぞ。ちょっとは慎め」
一郎はうそぶきながら、素早く空いている片手でズボンの前から怒張だけを出す。
そして、エリカのスカートを捲りあげ、下から突きあげるようにして、エリカの股間に肉棒を一気に挿入した。
「んふううっ」
樹木を背にしているエリカの身体が、大きく弓なりにのけ反る。
ずるりとエリカの身体がさがり、子宮近くの奥まで一郎の亀頭が貫く感じになる。
「んはああっ」
エリカがさらに大きな声を出した。
「幹にしがみつけ。それと声を我慢しろ──。大声で認識阻害の効果が消滅するぞ」
一郎は、リードを持つ手でエリカの片膝を抱えながら、エリカの股間に一郎の股間を叩きつけるような激しい律動を開始した。
「は、はああっ──。だ、だ、だめえっ──。ひいっ、ひっ、ひいいいっ、はあっ、はっ、はっ、はっ……。うわっ、あああっ、な、なにかを──。うふうっ──。な、なにかを口に咥えさせてください──。んふううっ、はああっ──」
エリカが両腕を背中側に回して樹木の幹を掴むとともに、必死の口調で一郎に訴えた。
そのあいだも、一郎はエリカの股間を下側から突き浮かせるような律動を激しく続けている。
また、実のところ、エリカは一郎の女たちの中で一番声が大きい。
一番の恥ずかしがり屋のくせに、我を忘れるのも一番なのだ。
人のいるところまでかなりの距離があるが、エリカの嬌声は聞こえないということはないだろう。
エリカの声が大きすぎて認識阻害が破られれば、エリカと公然と性交をしている一郎の姿についても、認識阻害は途切れると思う。
それも面白いかもしれないけど、エリカが可哀想か……。
とりあえず、一郎は仮想空間に収納していたエリカの下着を口に突っ込んでやった。
エリカが懸命に下着を噛んだ。
「んぐううっ、んふうっ、んふっ、んふっ」
エリカが大きく悶える。
一郎は、立姿の体位で律動を続けた。
エリカは、そのひと突き、ひと突きに絶息するような激しい鼻息をあげながら、大きく身体を痙攣させたように反応させる。
これはあっという間に達しそうだな……。
「んぐうううっ、んぐうううっ」
思った通りに、エリカは一郎の子宮を抉る破るかと思うような強い怒張の連続の貫きに、早くも悶絶して果てそうになった。
しかし、まさにエリカが絶頂しようとする寸前を狙って、一郎は、指に絡ませているリードを思い切り引っ張った。
「くひいいいいっ」
エリカが大きく目を開いて全身を突っ張らせる。
クリピアスを引っ張られる激痛の衝撃に全身を硬直させたのだ。
それとともに、絶頂しようとした身体が一瞬にして、快感の飛翔から引き戻されたようだ。
一郎はさらに律動を継続する。
「んぐうっ、んんぐうっ、んんぐううっ」
そして、だんだんとエリカの反応が、またもた激しくなる。
一郎はガドニエルに声をかけた。
「ガド、俺とエリカが結合している部分に奉仕しろ。お前の舌でエリカのクリピアスを弾きまくれ。お前の先輩奴隷の一番奴隷へのご奉仕だぞ──。手を抜くなよ──」
「は、はいっ」
ほかの女との結合部に舌を這わせるなど、恥辱ではないかと思うのだが、この女王様はそういうことは気にしない。
むしろ、屈辱的に扱えば扱うほど、内心では燃えてくるのだ。
いまの一郎の鬼畜な命令に、嬉々としているとさえ聞こえる口調で返事をすると、すぐに後手の身体をしゃがませて、一郎とエリカの性器に舌を這わせだした。
「んふうううっ」
エリカが大きく身体を震わせて、再び絶頂に向かう反応を示す。
一郎はまたしても紐をぐいと引いて、激痛によりそれを阻んだ。
「んんっ、んっ、んんっ」
二度も絶頂寸前の快感の飛翔をクリトリスを引っ張られる痛みで阻まれたエリカは、もう涙目になって首を激しく横に振った。
しかし、一郎の律動とガドニエルの舌で、すぐに快感を昂ぶらされる。
一郎は、三度目も紐を引っぱって、エリカの絶頂を阻止した。
「んぎいっ、もう、やめてえっ」
エリカが口から下着を吐き出してしまいながら、悲鳴をあげた。
そろそろ許してやるか……。
一郎はエリカの子宮近くの快感の急所のつぼを怒張の先で抉るように突き擦った。
「あああああっ、あああっ」
エリカが絶頂しそうになる。
今度は紐は引っ張らない。
雄叫びのような声をあげて、ついにエリカが絶頂に達した。
これまでの分も併せたかのように、激しい反応をエリカは一郎の腕の中で示した。
それにしても、なんという大声だ……。
一郎は苦笑しながら、それに合わせて精を放った。
「あああっ、あああ……」
エリカの身体が限界まで弓なりになり、腰を一郎側に突き出すようなかたちになる。
そのまま、脱力してずるずると樹木を背にしたまましゃがみ込んだ。
力を失ったエリカがしゃがみ込んでしまい、一郎の怒張が抜け出る。
「きゃっ」
そのエリカに突き飛ばされた感じになり、ガドニエルもまた尻もちをついた。
「大丈夫か、ガド?」
自分の性器をズホンにしまってから、一郎は、ガドニエルの腕を取って立ちあがらせた。
一方で、視線を樹木の陰から人のいる大路の方向に向ける。
もしかしたら、エリカの大声で認識阻害の効果が途切れたかと思ったのだ。
だが、何人かきょろきょろしている者もいたが、一郎たちに視線をとめる者まではいない。
樹木の影になっているとはいえ、声を完全に認識して、視線をこっちに向けて探せば、容易に見つけることができる程度の距離と隠蔽だ。
かなりの激しいエリカの声だったが、なんとか、ぎりぎりで完全に認識阻害効果がなくなる事態にはならなかったらしい。
とりあえず、エリカとガドニエルのためにも、ほっとした。
「は、はい、だ、大丈夫です」
ガドニエルの口の周りは、エリカと一郎の精と愛液ですっかりと汚れていた。
一郎は舌で丁寧にその全部を舐め取ってやる。
また、エリカについては、もう腰が抜けてしまったかのように、樹木を背にして呆けたままだ。
虚ろな目で、まだ荒い息をしている。
エリカについては許してやるか……。
一郎はチョーカーもリードもクリピアスに結ばれていた糸もエリカから外して、全部、仮想空間に収納した。
さらに、さっき口から吐き出した下着に代わる清潔な白い下着を、乱れているスカートの上に出現させる。
だが、エリカは反応を示さない。
手を動かすのもだるいのか、まだ座り込んだままだ。
とりあえず、エリカはそのままにして、一郎はガドニエルの顔を綺麗にする作業に没頭することにした。
「んああっ、ああ……ご、ご主人様……あああ……」
一郎に抱かれて顔を舐められ、ガドニエルはもう感じ入ってしまったらしく、艶めかしく身体を悶えさせる。
ただ、太腿だけは激しく擦り合わされ続けている。
痒いのだろう。
露出しているガドニエルの身体は、すっかりと上気し、全身が脂汗で濡れ光っていた。
「痒いか、ガド?」
一郎は舌を動かすのをやめて、貞操帯の上からぐっと股間を押すようにしてやった。
あらゆる外部からの刺激を遮断する貞操帯において、唯一の例外が一郎の手だ。
「ああああっ──」
固い革だから大した刺激ではないはずだが、痒みに襲われ続けたガドニエルの股間にやっと加わった刺激だ。
ガドニエルが声を張りあげた。
しかし、一郎が困惑するほど、こっちの声が大きい。
おいおい……。
大丈夫か……?
一郎はちらりと樹木の影から前庭に視線をやった。
まあ、いざとなったら仮想空間に隠せばいいかとも考えた……。
とりあえず、今度も通行人に変化はない。
これも魔道具の許容範囲ということか……。
一郎はガドニエルの貞操帯から手を離す。
すぐに、ガドニエルが激しく腰を振りだした。
「ご、ご主人様、もう気が狂いそうです。お願いです。どうか、ガドにお慈悲をください」
そして、ガドニエルが必死の表情で声をあげた。
涙をぼろぼろとこぼしている。
痒みで、どうかなりそうなのだろう。
一郎はガドニエルに挿入したままの張形の蠕動をさせた。
「おおおおっ」
長い脚を擦り合わせるようにして、ガドニエルの身体が突っ張る。
一郎は後手に拘束されたままのガドニエルの身体をぎゅっと抱き締めた。
股間の淫具に淫魔力を注ぐ。
一気に最大振動だ。
ただ振動しているだけじゃなく、さらに掻痒剤と媚薬を股間の中に撒き散らしてもいる。
ガドニエルの顔が白目を剥いたような感じになった。
「ほおおおっ、んふううっ、あああああっ」
そして、ガドニエルがひっくり返りそうになるくらいに、一郎の腕の中で全身を弓なりにした。
その腰ががくがくと震える。
そのまま、あっという間に絶頂してしまった。
一応、すぐに前庭に視線を向けて確かめる。
まだ、大丈夫……。
もっとやっていいかもしれない……。
今度は、一郎は振動を停止してしまう。
苦しいのはこれからだ。
一度刺激を受けてしまうと、それからの痒みの苦しみは二倍にも三倍にも感じるだろう。
「あああっ、ま、またあ──」
やはり、絶頂の余韻に耽る様子もなく、ガドニエルがまた痒みに身体を暴れさせる様子を示して出す。
一郎は、腕の中にいる女王のあられもない姿に、思わずにんまりしてしまう。
「とりあえず、小便と大便だけはさせてやろう……。ところで、穴は……。おおっ?」
エリカを犯し始める前に命じた穴はどうなっただろうと思って視線をやってびっくりした。
樹木と樹木に囲まれた場所に、直径一メートルくらい……、この世界の単位では“一ベス”程度の大きな穴が開いている。深さもそれくらいだ。
これは一郎がまずかったか。
なんに使う穴かということも説明しなかったから、こうなったのだろう。
まあいいか……。
一郎は苦笑した。
「随分とでかいな……。仕方がない……。この穴を跨げ、ガド……。魔獣並みに排便したって、この穴なら十分だろう」
「えっ?」
ガドニエルは一瞬呆けるような表情をした。
まさか、魔道で作らされた大穴が、自分の厠代わりとは想像もしていなかったのだろう。
「ところでガド、認識阻害の耳飾りは、身に着けているものが、身体から離れればどうなるんだ?」
一郎はガドニエルを穴に押しやりながら訊ねた。
「か、完全に離れた瞬間以降は、もちろん、認識阻害の効果の外です。で、ですが……跨げって……。まさか……。こ、ここで……ですか……?」
ガドニエルは穴の縁に追いやられて当惑気味に言った。
「できるだけおしとやかにしろよ、ガド。女王らしくな……。今度はもっとばれやすいかもだから……」
一郎は、ガドニエルの身体を前側から支えるようにしながら、強引に穴を跨らせる。
「そ、そんな──。こ、こんなところでなど……」
さすがにガドニエルが狼狽えた声をあげた。
だが、抵抗だけはしない。
一郎に強要されるまま、大きく脚を開いて大穴を跨ぐ。
「これが調教だ。しっかりと狙いを定めろと言いたいところだけど、これじゃあ、ずれようもないか」
一郎は笑いながら、貞操帯を仮想空間に収容した。
そこ瞬間に、限界を越えた尿意と便意を堰き止めていた淫魔術も消滅する。
「ああっ」
ガドニエルが放尿するとともに、大便を噴出したのはすぐだった。
すかさず一郎は、まだ挿入したままのディルドの運動を再開した。
前庭の通行人に反応があれば、すぐに中断する準備もあったが、距離もあり、排便の匂いも届かないためか、反応は皆無だ。
一郎は容赦なくディルド責めを継続した。
「ああっ、ひいいいいっ──。ご、ご主人様──。そ、それはお許しを──。ご主人様ああ──」
糞便をしながら、淫具を動かされるという仕打ちに、ガドニエルが泣き声をあげて、腰をがくがくと揺らす。
そのため、垂れ流している尿と便が大きな穴に広くまき散らされる。
それだけじゃなく、ガドニエルはしなやかな身体をくねらせて、一郎に掴まれたままのたうち始めた。
とにかく、世界一の美女とも謳われるガドニエルのすごい恥態だ。
やがて、やっと排便が終わった。
ガドニエルは精根尽きたような感じになってしまった。
しかし、静かだったのは束の間だ。
「ああ、痒い──。痒いですう──」
すぐに「痒い、痒い」と身体を暴れさせだす。
「あんまり動くな。拭きにくいだろう」
一郎は穴の上からガドニエルを引きあげさせると、仮想空間から出した水の入った桶を布で、ガドニエルの股間や下半身を拭き始める。
ガドニエルが恐縮したように身体を竦めたが、一郎はぴしゃりとガドニエルの臀部を叩いて、これもご主人様の仕事だと言った。
ガドニエルは一郎の汚れた身体を拭いてもらいながら、だんだんとうっとりとした表情になっていく。
しかし、やはり、痒みが我慢できないようであり、太腿はぶるぶると震えているし、苦悶の呻きのような声も漏らし続ける。
「ロウ様、この穴はわたしが……」
まだだるそうだが、いつの間にか復活したエリカが穴に向かって魔道を放つ仕草した。
「頼むよ。俺はガドと、もうひと周りして来る」
一郎は仮想空間から貞操帯とリードを出して言った。
「まだやるんですか?」
エリカが一郎が出した貞操帯などを見て、呆れた声を出す。
「当り前だ。まだまだ、調教は足りないよな、ガド?」
「ああっ……」
さすがに、痒みで死にそうになっているガドニエルが、いつものように「存分に調教をしてくれ」とは口にしなかった。
排便の衝撃に動顛したせいか、涙をこぼしていたが、その顔をつらそうに引きつらせている。
しかし、一郎は、問答無用で痒みに苦しむガドニエルの股間を再び貞操帯で封印した。
ガドニエルが絶望的な声を出した。
そして、雌犬散歩の再開だ。
一郎は、再びガドニエルの首輪にリードをつけ、大路側に連れていった。
二周ほど歩かせる。
すぐにガドニエルは、一郎の歩みについていくことがつらそうになり、たびたび脚をよろけるような仕草になった。
もちろん、それは振動と停止を繰り返している一郎の悪戯によるところもある。
一郎は今度は、何度も何度も、股間の淫具を振動させたり、とめたりとした。
そのたびに、ガドニエルは悶絶するような仕草をして、身体をよろけさせた。
しかし、ガドニエルは滝のような汗を流しながら、必死の様子で歩き続けた。
一郎も気がついていたが、ここまでくると、ガドニエルは股間の振動がしているときの方が、とまっているときよりも幸せそうな表情をするようになる。
なにしろ、振動がとまっているときには、死ぬような痒みに股間が襲いかかられるのだ。
また、それが、股間を動かされているときには、喜悦の身を委ねて、快感を堪能するような雌の表情に変わる。
二周目ほど歩かせて、エリカが待っているさっきの場所にガドニエルを連れていったときには、ガドニエルは、精根尽きたのか、その場に膝をついてしまった。
それでも痒みの苦しさに、腰だけは激しく動いている。
「ガド、大丈夫?」
エリカが心配そうに声をかけた。
「よく頑張ったな、ガド。お前もご褒美だ。おかげで、かなりの淫気ももらったし、感謝するぞ。もちろん、エリカもだ。お前らがとても淫乱なので、俺も助かる」
「そんな……」
待っていたエリカが恥ずかしそうに顔を赤らめる。
エリカは、すっかりと服装も整え、いつもの状態に戻っていた。
ガドニエルが魔道で作って、跨って糞便をまき散らした大穴もまら、跡形もなく消えている。
魔道で埋めたのだろう。
「はあ、はあ、はあ……。ご、ご主人様、もう……」
ガドニエルはこれ以上進めそうにないくらいに、疲労困憊状態だ。
「わかっている……。もう許してやろう。うつ伏せになって尻をあげろ。俺の精を受ければ、痒みは収まる」
一郎は地面の上にガドニエルを四つん這いにさせると、張形を抜き、ガドニエルの股間を後からぐいと怒張を挿入する。
すぐに激しく律動させた。
「んぐううっ──。あああっ」
ガドニエルは、全身をのけ反らせた。
そして、あっという間に二度三度と達した。
さらに、ガドニエルは、悲鳴にも似た嬌声をあげ、身体を激しく悶えさせる。
「うわっ、これも声が大きいな。エリカ、口を押えてくれ──」
さっきのエリカよりも激しい声に、一郎は慌てて、エリカにガドニエルの口を押さえてもらわなければならなかった。
ガドニエルは狂ったようにいき続けた。
これはかなりのものだ──。
しかし、このまま続けると、体力のないガドニエルは、そのまま起きあがれなくなるかもしれない。
早めに終わることを決め、一郎はガドニエルの股間に精を放ち、痒み地獄からも解放してやった。
ガドニエルは、完全に脱力してその場に果ててしまった。
「さて、部屋に戻るか。そろそろ、みんな待っているだろうし」
だが、これが完全に終わりではない。
一郎は、ガドニエルから男根を抜いた後、すぐに張形を挿入し直して、再びガドニエルの股間を封印した。
さすがに掻痒剤や媚薬は許してやったが、今度はいくにいけないような微妙な振動だけを継続するということをするつもりだ。
あがりきった快感の波を収めることができないようになり、ガドニエルは身体の強い疼きに苦悶し続けることになる。
ふと顔をあげると、エリカが呆れたような表情を一郎に向けているのがわかった。
一郎はにやりと微笑んでみせた。
エリカが深く嘆息した。
「ねえ、大丈夫、ガド? 立てる?」
一郎が身支度のために離れると、エリカが心配そうに声をかけて、ガドニエルを抱き起こす。
「はい、エリカ様……。でも、ああ……」
拘束からも解放されて、上体を起こして身体をくねらせるガドニエルは、色っぽい声を吐息とともに吐き出した。
その両手は股間を押さえるように貞操帯の股間部分に置かれている。
さっそく、解放されない淫情の継続に身体をくねらせだしてもいる。
一郎は、そのガドニエルに、スカートとマントを返してやった。
「とりあえず、部屋に戻るぞ。調教の続きは後でな」
一郎は笑った。
「お、お情けありがとうございます……。そして、また、調教もお願いします。ガドはもう、ご主人様無しでは生きれません……。どんな破廉恥なことでも喜ぶ雌犬になりますから……」
「それも、規約だったか?」
一郎は軽口を言って笑った。
「だ、第六条です」
すると、ガドニエルご間髪いれずに答えた。
(第48話「クロノスの悪戯」終わり)