【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「おい、ここには誰も入れるなと言っただろう──。いや、お前は、誰だ──」
サイラスの怒鳴り声が響くのが聞こえた。
同時に部屋に複数の人間が雪崩れ込む気配を感じた。
しかし、床に倒れ込んでいるエリカが知覚できたのはそれだけだ。
「あ、ああっ、だ、誰……ああっ、くあっ……」
あまりの媚薬の強さに、ぐるぐると視界が回っている。
また、凄まじい淫情の暴流が全身を駆け巡っていた。
辛うじて腕で上体を支えているが、それさえもぎりぎりだ。
なによりも、ずきずきと痛みにも似た疼きが股間を襲っている。
「ちっ、ここまで強いと媚薬じゃなくて、ほとんど毒薬だろうが」
すると、舌打ちとともに、いきなり身体が抱き抱えられた。そのまま、温かいものに引き寄せられる。
「いやっ、あふうううっ」
しかし、エリカは服越しに誰かの手が擦れるだけで、白目を剥きそうに感じてしまう。
咄嗟に、その身体を跳ね返そうとするが、全身は弛緩して脱力してしまっていた。
そのまま脱力して、逆に身体を預けるようになってしまう。
「ぐあっ、ほごおおっ」
一方で、サイラスの声と思う男の呻き声と、床にどさりと崩れ落ちる音も聞こえた。
「ほら、しっかりしろよ、エリカ……」
エリカを椅子に押しつけている“男”が怒鳴る。
男……?
そして、エリカは自分を助け起こしたのが、男であるということがわかった。
しかも……。
「んあっ」
そして、いきなり、“彼”がエリカの口に唇を押しつけてきた。
舌とともに大量の唾液が入ってくる。
エリカは無我夢中でその舌に、自分の舌を絡みつける。
温かいもの……。
エリカを助けるもの……。
なにも考えられない。
とにかく、口の中に入ってくるものに取りすがる。
「んんっ、んっ、んんんっ」
ほとんど、本能のままの行為だった。
誰の口づけであるかもわからないまま、それを受け入れてしまうなど、後で考えれば、ぞっとしたが、このときエリカは、ただただ、夢中になって、口に入ってくる甘美なものに吸いついていた。
いや、もしかしたら、本能によって、気がついていたのかもしれない。
しばらくして、注入されてくる唾液が身体に染み込むとともに、あれだけ暴れ狂っていた媚薬の影響が薄くなり、次第に知覚も戻ってきた。
そして、椅子に強引に押しつけられ、ロウに抱きしめられていることに気がついた。
「はあ、はあ、はあ……、ロ、ロウ様……?」
我に返ったときには、エリカは椅子の背もたれに身体を預けるとともに、ロウの身体を力一杯に抱きしめてもいた。
だけど、なぜ?
どうして、ここにロウが?
エリカには、状況が理解できない。
「俺の唾液はよく効くだろう、エリカ? 並みの毒消しよりも、ずっと強力だ。もっとも、俺の女限定だけどな……。まあ、精液でもよかったけど、さすがに時間もかかる……。いずれにしても、あとでお仕置きだぞ」
エリカを椅子ごと抱きしめているロウが柔和な笑みを浮かべて言った。
それで、やっと状況が少しのみ込めた。
どうやら、エリカは助けられたみたいだ。
食事に一服盛ったのはサイラスの仕業だと思うが、そこにロウたちが乗り込んできてくれたのだと思う。
淫魔師であるロウは不思議な術を遣う。
エリカのような淫魔術で支配する女を精液や唾液で身体を癒したり、怪我を治したりするのだ。おかげで、エリカもコゼも、古傷さえ消滅して、驚くほどに綺麗な肌に変わったりしている。
おそらく、エリカが飲まされた媚薬の効果をロウが一瞬で消滅してくれたのだろう。
「ま、待って──」
それではっとした。
どうなっている?
ロウが危険では?
エリカは状況を確認しようとしたが、ロウに抱きしめられているので、視界が遮らえている。
頭を出そうとするが、まだ痺れのようなものが残っていた。
手足に力が入らない。
「ご主人様、半日くらいしかもたないと思うよ……。とりあえず、この料理店にいる人間全部を眠らせているけど、本当によかったのか? ぼくは構わないけどね……。おう、エリカ、正気に戻ったな? だけど、ご主人様がいるのに、浮気するなんていい度胸してるじゃないか」
すると、突然に顔の真横に小さなものが出現した。
魔妖精のクグルスだ。
言葉の中身が頭に入ってこなかったが、最後の言葉だけは理解できた。
愕然とする。
浮気などと──。
なんてことをロウの前で口にするのだ──。
「な、なんてこと、言ってんのよ、クグルス──。浮気ってなによ──」
「この状況が浮気でなくてなんなんだ? この男を食事をしてたんだろう? ご主人様に嘘をついてな。お前、女友達って言ったそうじゃないか」
クグルスがけらけらと笑っている。
かっとなる。
エリカはクグルスをひっ捕まえようとした。
しかし、さっと宙を舞って逃げてしまう。
「エリカをからかうなよ、クグルス……。まあ、エリカ、とにかく事情は認識している。この部屋の話を傍受していたしな。魔道契約だっけ? 四ノスをこれと一緒にいれば、情報を洩らせないだろう……。まあ、一応は理解はしたよ。一応な……」
「えっ?」
傍受?
話を聞いていた……?
どういうこと……?
「それと、こっちも謝っておく。事情が察知できたんで、しばらく様子をみることにした。だけど、さっさと踏み込むべきだったな。まさか、毒薬にも等しい強烈な媚薬を使うとは思わなかった。いつでも突入できると思って、油断してしまったよ」
やっと、ロウがエリカから身体を離した。
それで、やっと周囲を見ることができた。
サイラスがいた。
テーブルの向かい側で椅子に座っている。しかも、針金のようなもので、椅子に四肢を拘束されていた。
そのサイラスのところに、小柄な給仕が立っている。
また、サイラスには、首にも針金が巻かれていて、それがサイラスの喉を圧迫しており、ひゅうひゅうとおかしな息をしていた。
声を出せないようにされているみたいだ。
拘束されたサイラス後ろにいる給仕には見覚えがある。
ほかの給仕とともに、何回か出入りしていた男であり、その中で一番小柄だった給仕だ。
いや……。
いまのいままで、給仕だと思い込んでいたが、どうやら、変装をしたコゼだったみたいだ。
「コゼ?」
エリカは訳がわからなくて唖然としてしまった。
確かにコゼだ……。
どうしてわからなかったのだろう……。
「うう……ひゅ……くっ……ふっ、うっ……」
すると、椅子に座らせられて、顔を真っ赤にしているサイラスが呻き声を出す。
憎悪の表情を向けて、こっちを睨みつけている。
睨んでいる相手はロウか……?
エリカは立ちあがった。
やっと、脱力が抜けてきたのだ。
ロウを守るように、サイラスとロウのあいだに立つ。
それにしても、たったいまの数瞬のあいだに、サイラスを倒して、さらに針金で椅子に縛ったのはコゼの仕事か?
相手は、A級ランク冒険者ほどのサイラスなのに、こんなに呆気なく?
「まだ、喋るのを許可してないわよ……。勝手に騒いだら、首絞めるって、たったいま忠告したじゃないのよ。本当になかなか理解しない馬鹿ねえ……」
給仕姿のコゼがサイラスの後ろに手をやったのがわかった。
「んごっ」
サイラスの目が一瞬にして大きく見開かれる。
首を絞めていた針金がぐっと絞られたのみたいだ。おそらく、簡単に後ろで締めつけを強くできる仕掛けにしてあるのだと思う。
サイラスの身体が小刻みに痙攣する。
「もう一度、薬を刺すわよ……。そうすれば、息を少ししかしなくて済むようになるから、苦しさは軽くなるわよ……。その代わり、身体も意識も弛緩するけどね……」
コゼがサイラスの首に針のようなものを突き刺した。
あっという間の早技だ。
サイラスの痙攣が小さくなり、その代わり目つきがとろんとなった。
「ど、どういうこと……?」
エリカは呟いた。
周りには、ロウとクグルス、そして、給仕に変装をしたコゼ……。
また、縛られているサイラス……。
ふと見ると、この個室の扉はしっかりと閉まっている。
「どうもこうもないわよ……。あんたの様子がおかしいから、ご主人様と一緒に後を付けてきたのよ。そうしたら、ここに辿りついたというわけ……。一応はあたしも本職だしね。変装用の魔道具もあるわ。それで身体つきの似た給仕に入れ替わったというわけよ」
「ぼくも手伝ったぞ。この女奴隷のいうとおりに、店主を操ったんだ。向こうの席で食事をしていたご主人様に、この部屋の声を送っていたのはぼくだしね」
コゼ、次いで、クグルスが言った。
向こうの部屋……。
個室ではなく、テーブルが幾つか並ぶ広間のことか?
そっちにロウたちがいて、エリカたちを見張っていたということ?
エリカは目を丸くした。
「そ、そんな、まさか──。まったく気がつかなかったわ。あんたが給仕に?」
エリカはコゼを見た。
「素人のあんたにばれるようなら、アサシンは務まらないわよ……。ついでに、ほんの少しずつ、こいつの食事に弛緩剤を混ぜていたんだけど、まさか、同じことをあんたに仕掛けるとは思わなかったわ。そっちについては、しくじった……。ごめんなさいね」
コゼが言った。
給仕に化けて入り込み、サイラスに痺れ薬のようなものを仕掛けていたということだろうか?
だから、一瞬で制圧できたのか?
「そうだな……。コゼが仕掛けた音声傍受の魔道具とクグルスからの報告で、すぐに事情が理解できた。そして、様子見を指示したのは俺だ。それについては、俺も謝っておく。判断ミスだ。こんな場所で一服盛るような下衆野郎とはね……。この料理屋の者も買収されていたみたいだ……」
ロウが言った。
それで思い出した。
「そ、そうだ。この店の者は? 店の警護とかが──」
こういう高級料理屋は、ほとんどが専門の護衛を幾人か雇っている。
サイラスのような上客が入っている個室を襲撃したりすれば、すぐに駆けつけてくるのでは?
もっとも、その気配もないが……。
「この部屋の外には見張りのような男たちがふたりいたな。そっちはコゼが片付けくれた。店そのものも、クグルスが制圧している。ええっと、さっきの話だと半日はもつんだな?」
ロウの言葉の最後は、クグルスに向けられたものだ。
クグルスが空中で誇らしげに胸を張る。
「そうだよ。この店にいたものは、みーんな、いい気持ちで寝てるよ。ぼくの淫夢をみながらね……」
「い、淫夢? あんた、そんなことできるの?」
「おう、できるぞ。ご主人様に支配してもらったからな。能力爆あがりなんだ。こんなに大勢の人間に、一度に淫夢をかけるのは初めてだけど、いまも、この店のあちこちで、男は眠ったまま射精して、女は潮をまき散らしている、ちょっとすごいかな」
クグルスがけらけらと笑った。
エリカは唖然としたが、自分を助けるためだとわかっているので、なんとも言えない。
しかし、かなり、やばい状況だということも悟ってきた。
高級料理店の店員と客が一度に淫夢に襲われたのである。
発見され次第に、大騒ぎになるのは間違いない。
魔妖精が絡んでいるとわかれば、魔道師隊も派遣されるだろう。あの褐色エルフの里であったみたいに、魔妖精の存在と悪戯は、どの土地でも禁忌と掃討の対象だ。
「に、逃げないと……」
エリカは咄嗟に言った。
すぐに、この城郭を立ち去った方が……。
しかし、ロウは肩をすくめた。
「いや、それは悪手だな。いまのところ、クグルスのおかげで、俺たちを認識しているのは、もうこいつだけだ。だから、このまま宿に戻って、知らぬ存ぜぬで明日予定通りに出立した方がいい。慌てて逃げれば、むしろ、後で手配が伸びる可能性が高い」
「そ、それは、そうかも……」
ロウの言葉に理屈がある。
この料理店の騒動はすぐに騒ぎになる……。
捜査も入るだろう……。
そのときに、慌てて宿を出ていった客がいれば、当然に怪しいとなる。宿では顔が割れている。
宿の者は、問われれば、エリカたちの人相などを教える。
当然に、人相書きが追いかけてくるかもしれない。
それよりも、エリカたちが、ここにいたことがばれないのであれば、むしろ、予定どおりにした方がいい。
だけど、本当に情報は洩れない……?
「クグルス、エリカの姿の記憶は淫夢でいじってると思うけど、特に、こいつの記憶は、ぐちゃぐちゃにしてくれ。エリカの過去の記憶を含めて、きれいさっぱりと失くしてしまうんだ。ちょっと後遺症が残って、生活に不便が出ても問題ない。思い切りやっていい」
「わかった。ご主人様──。その代わり、ご褒美ちょうだいね。ぼく、かなり働いたよ」
「わかってるよ」
エリカの後ろでロウが頷くのが気配でわかった。
「き、記憶を消すって……。そんなことができるの?」
エリカはクグルスに向かって声をあげた。
「おう、できるぞ。頭の線を滅茶苦茶にすればいいだけだろう。そんなに難しくないな。記憶を消すんじゃなくて、ぐじゃぐじゃにするんだけどな。まあ、これもご主人様に能力をあげてもらったおかげだ」
クグルスが得意そうに言った。
エリカは脱力する思いになった。
だっから、最初から、みんなに相談すればよかった。
回りくどく契約魔道で情報を封印するよりも、そっちが早かったかも……。
「正気に戻る前に、こいつは路地にでも放り出します……。結局のところ、この店も騒ぎにはしたくないと思うので、死んだ者も、怪我した者もなく、さらに、盗まれたものもないとなれば、兵を呼ばれることもないと思います。店の者と数名いた客を口封じして終わると思います」
「だといいけどな……。まあ、手配されたときは、そのときだ」
コゼの言葉のあとに、ロウも言った。
「はあ……」
エリカは嘆息してしまった。
自分のやろうとしたことは、なんだったんだ……。
本当に失敗した。
「コゼ、そいつを一度正気に戻してやれ。最後に一言いいたい」
「わかりました」
ロウの指示でコゼがサイラスの首に巻いていた針金を緩める。さらに、鼻に布に染み込ませたなにかを嗅がせる。
サイラスの表情がだんだんとまともになっていく。
「おっ、おっ、な、なんだ? なんなんだ? おおおおおっ?」
サイラスが大声をあげた。
「サイラスだったか? 俺のことは知らないだろうが、まあ、俺の女に手を出そうとした酬いは与えてやる。覚悟しておけ」
ロウがサイラスに向かって言った。
だが、サイラスは目をしばたかせて、呆気にとられている。
まだ、状況が理解できないのだろう。
エリカはそのサイラスの前に進み出る。
「あ、あんた、さっきはよくもやってくれたわね……。わたしに、なにしようとしたのよ──」
エリカはサイラスに向かって怒鳴った。
サイラスは、少し目を白黒させていたが、すぐに、自分が捕らえられたということだけは悟ったみたいだ。
横のコゼ、さらに、ロウを代わる代わる見て、怯える表情になる。
また、クグルスは一時的に身を隠したのか、気がつくと姿を消している。
そして、サイラスがエリカにすがるような視線を向ける。
「おっ、おお……。ま、待ってくれ、エルスラ……。いや、エリカか……。と、とにかく、わ、悪かった……。や、やり方は間違っていたかもしれんが……、俺はお前に惚れてるんだ……。な、なあ、一緒に行こう……。こんな男よりも、俺の方が……」
「いいたいことは、それだけ……?」
エリカは大きく片足をあげた。
そして、そのままサイラスの股間に足の裏を叩きつけた。
「ほごおおおおおお──」
サイラスが絶叫とともとに泡を噴いた。
一瞬にして悶絶して脱力する。
「おうおう、怖いな、エリカ……。ちょうどいい、じゃあ、ご主人様、行ってくる。すぐに終わるから」
再び出現したクグルスがサイラスの身体に入っていった。
束の間の沈黙がやってきた。
すると、ロウが振り返った。
「さて、エリカ……、ところで、これで終わると思ってないよな」
ロウがぽんとエリカの肩に手を置く。
エリカは、そのロウの表情に接し、どっと背に冷たいものが流れるのを感じた。
ロウは微笑んでいた。
だが、怒ってもいた。
いや、もしかして、結構怒っているかも……。
「ロ、ロウ様……」
「クグルスの言葉じゃないけど、俺たちになんの相談もなく、のこのことこいつの罠にかかりにいくとはな……。あのままだと、どういうことになっていたのかわからないぞ。それはわかっているか?」
「そ、それについては申しわけ……」
エリカは頭をさげて謝罪しようとした。
しかし、ロウに途中で言葉を遮られた。
「手を後ろに回せ。背中で親指を合わせろ」
「えっ?」
エリカはきょとんとした。
しかし、ロウがエリカを無言で睨んだ。
エリカは顔が引きつった。
やっぱり、怒っている。
すぐに反応できなかったが、慌てて言われたとおりにする。
すると、ロウがエリカの背後に回って、エリカの両親指の付け根をきゅっと細い紐で結んでしまった。
あっという間の早技だ。
「あ、あのう……。ひぐっ」
エリカはびっくりして手を離そうとしたが、両方の親指の付け根に紐が食い込む痛みが走るだけだった。
「エリカのやろうとしたことは一応は理解している。だが、お仕置きは必要だ。そう思うだろう? 俺を騙して、ほかの男と一緒に外出するなど、ちょっとした裏切りだと思うがな」
ロウがエリカの前に回り込んできて言った。
エリカは意気消沈した。
「う、裏切りなんて……。い、いえ、ごめんなさい、ロウ様──」
エリカは心の底から言った。
すると、ロウがエリカのスカートにすっと手を入れる。
驚いたが、あっという間に下着をずりさげられる。
はっとしたが、抵抗はしない。
そのまま足首から抜かれた。
「だったら、罰は受けないとな。そうだよな?」
ロウがにやりと微笑んだ。
「は、はい……。罰を与えてください……」
エリカは仕方なく言った。
「そうか……」
すると、ロウが懐から小さな瓶を取り出して蓋を取りだす。さらに、中の油剤をたっぷりと指に載せる。
それが強烈な掻痒剤であることがわかり、エリカの顔は引きつった。
だが、容赦なく、ロウはその薬剤をエリカの股間に塗っていく。
「しばらく、ここで待っていろ。クグルスの仕事が終われば、すぐにコゼと一緒に、路地裏にこいつを捨ててくる。それが終わったら、宿屋まで歩く。小雨が降っているから通行人も少ない。羞恥責め遊びにはちょうどいいかもな」
「そうですね……。たっぷりと遊ぼうね、エリカ」
コゼが笑って、紐のようなものをロウに投げた。
すると、ロウがエリカの首に軽く紐を巻き、エリカがうずくまらなければならないくらいに、長さを短くして、テーブルの脚に端末を結ぶ。
「あ、ああ、ロウ様……」
だが、早くも股間の猛烈な痒さが襲い掛かってきたエリカは、首を激しく左右に振って、泣き声をあげてしまった。
(第50話『【番外編】旅の三人』終わり)
第2部完結