※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

566 / 1059
566 蠢動(しゅんどう)

 物流が滞っていた。

 

 いや、いまや完全に停止しているといっていい。

 そして、久しぶりに戻った領地には貧民が溢れ、領都の城郭は浮浪者でいっぱいだった。

 長らく王都にばかりいたクロイツは、領都の荒れぶりに驚てしまった。代官から報告を受けていたものの、これほどとは思っていなかったのだ。

 

 物流の停滞は、もともとは南部地域の多くの商家が一度に没落したのが原因だ。

 キシダイン卿の失脚の時期を挟んで、借金を背負って家財を失った商家の数は、領内だけでも、大小合わせて、およそ五十にものぼっている。

 ひとつひとつは政治とは無関係の事業の失敗だったが、あれだけ連続すれば、なんらかの統一した意思が働いていたといっていいだろう。

 王国の南部地域は、通称「南部連盟」とも称される政治的にも、大きな力を持つ地域集団だったのだ。

 だから、狙われたのだと思っている。

 

 あの南部連盟が、先年、次期国王としてキシダイン卿を担いだとき、南部地域を基盤に持つ豪商たちが次々に大きな商売に失敗するということがあり、南部域の経済圏が瓦解した。

 その直後に、キシダインの失脚があったのだから、あるいは、当時の王女派が、キシダイン卿の支援基盤を崩すために秘密裏に工作をやった可能性はある。

 

 だが、侯爵であるクロイツにもどうしようもなかったし、ほかの領主たちも同様だ。

 結びついていた豪商たちが没落すると、クロイツをはじめとする領主たちの事業も当然に巨額な損失を出すことになり、こぞって借金を背負うことになってしまった。

 さらに、追い討ちをかけたのが、南部連盟をまとめていたデュセル卿の処刑だった。

 王女アンに手を出した罪と言われているが、その裏にあるのはわからない。

 ただ、この結果、中心すら失った南部連盟は完全に崩壊した。約一年前になる。

 

 それからは、失った財を取り戻すために、クロイツはがむしゃらに働いた。

 王都から戻って来れなかったのはそのためだし、失ったもの取り戻して借金を支払うことができなければ、侯爵家とはいえ、待っているのは家財と爵位の没収だ。

 頑張るしかない。

 

 クロイツは、領民にかけている税率をあげ、その財を資本として新しい事業に奔走している。

 領地経営を任せている代官からは、税率をあげたことで領民が苦しんでいるという報告はあったが、新たな事業を起こせなければ、どのみち侯爵家は潰れるのだ。

 税を支払えなければ、家族を奴隷として没収までしても、税収を確保するように厳命をした。

 その結果、代官からは、農民の逃散と都市部における失業者の増大による治安の悪化の報告を受けていたが、クロイツはなんとかしろとだけ返事をした。

 それどころではないのだ。

 

 事業の回復──。

 クロイツの考えていたのは、それだけだ。

 

 だが、ここにきての王都における流通の大混乱──。

 王都から新たに拡がろうとしていた自由流通の流れが、国王命による商会の追放によりとまり、さらに商業ギルドが摘発されたことで、王都の物流までが崩壊したのである。

 ギルドに関係していた主要な商家の家財は没収されて、王家に徴収された。

 さらに、王都に居住する貴族たちの粛清のようなものまで始まり、クロイツは文字通りに、身ひとつで領地に戻るしかなかったのだ。

 

 そして、戻って唖然とした。

 領地の治安悪化は予想を遥かに越えるものだったし、クロイツが戻るのを待っていたかのように、領土のあちこちで、暴徒の火の手があがったのだ。

 これについても、ひとつひとつは大規模なものではなく、すぐに鎮圧できるほどのものだったが、問題は領土内の離れた場所で、はかったように暴徒が領軍の軍営や役所、あるいは、奴隷商などを同じ一日の中で同時に襲ったことだ。

 これについては、なにかの統一された意思があるとしか思えなかった。

 

 クロイツは、領都にある屋敷を臨時の軍営として情報を集めさせた。

 その結果、不確定ではあるが、やはり、ある集団の存在が浮かびあがった。

 これが真実なら、クロイツ領は大変な状況に陥りつつあるということだ。

 

「……わかっているだけでも、二十箇所で暴徒は発生しました。しかし、領軍を派遣することで落ち着きかけてはおります。しかし、なにか、おかしいのは確かです」

 

 軍議のようなかたちになっている会議の場で代官が言った。

 クロイツが領都に戻って二日目だが、クロイツの領土帰還を待っていたかのように事象が発生したので、今日は朝から、この会議室に詰め切り状況になっている。

 代官には、これまで領土経営を任せきりにしており、情報を集めて管理する役割をさせていた。また、クロイツここに戻るまでのあいだ、当面の処置を対応したのも、彼である。クロイツの信頼は高い。

 また、この会議室に集まっているのは、領主であるクロイツと代官のほか、五、六名の主要な家人や領地軍の責任者だ。

 ほかにも家人はいるが、昨日からの事態に対応するために、現地に出ていたりする。

 

「とりあえず、おかしいというのは、同時に事象が発生に発生したことか?」

 

 クロイツは訊ねた。

 

「それだけでなく、領軍の影響が及びやすい場所に、適当な距離を置いて、あちこちで蜂起しているというかたちなのです。さらに、いえば、お館様の帰還を待っていたかのようにです」

 

 代官が続ける。

 クロイツは首を傾げた。

 

「わしの領地への帰還か? 偶然だろう」

 

 二十箇所以上の暴動が同じ日に発生したのは、偶然ではないかもしれない。

 だが、さすがにその時期がクロイツが領土に戻った昨日と今日だというのは偶然だと思う。

 そもそも、領主が戻る時期を選ぶという意味はわからない。不在の弱点の時機を狙うというなら、理解もできるが……。

 

「そうですね……。しかし、不思議な感じです。さっきも言いましたが、暴動が起きたのは、領地軍による治安維持が比較的良好な場所だけです。それらは、領地軍の兵が農民か市民を殺すというところから暴動が起きました。同じ時期に、同じ切っ掛け……。これはなんらかの統一した意思が働いていると思っていいでしょう」

 

「まあな。混乱も暴動も、さまざまな原因で起こる。領地の運営が必ずしもうまくはいっていないこともあった……。だが、確かに同じ日に、同じ切っ掛けで二十箇所以上ということになれば、さすがに、それを導いている存在があるのだろう。だが、場所はいずれも、治安の安定している場所だと言ったか?」

 

「そうです、お館様。これについても、逆ならわかるのです。でも、暴動が発生したのは、領軍を派遣しやすい場所ばかりなのです。しかも、あちこちで……」

 

 クロイツには、やっと代官がなにを疑念に感じているのかがわかってきた。

 確かにこれは、誰かがなにかを仕掛けようとしているのかもしれない。

 だが、そうであれば、暴動は治安のよくない場所で発生するのが自然だ。

 しかし、昨日からの事態は、いずれも対処しやすい場所ばかりで起こっている。

 代官には、これを不自然なものと考えているようだ。

 

 こいつは頭がいい。

 だからこそ、クロイツが不在であるのに、広大な侯爵領の運営を任せられたのだ。

 やっと、代官が感じている得体の知れない違和感がクロイツにも伝わってきた。

 

「とにかく、糸を引いているのは、つまりは、王領から潜入したという賊徒団か……?」

 

 クロイツは呟くように言った。

 実のところ、道化師(ピエロ)団と自称している大きな賊徒団の一部がクロイツ領に入ってきているかもしれないという情報には、少し前から接していた。

 王都にあったクロイツが急遽、領地に戻る決心をしたのは、王都の混乱に巻き込まれたくないというのはもちろんだが、その賊徒団の潜入という不確定情報もあったからでもある。

 もともとは、クロイツ領よりも北側の王軍直轄領に属する山中に拠点を築いていた盗賊団であり、その勢力は一万以上とも噂されていた。

 

 ただ、隊商や貴族の馬車などは襲うが、自給自足をしていて、基本的には暴れたりしないし、これまで王軍には絶対に手は出さなかったので、取り締まるべき地方王軍も、積極的には対処しなかった。

 むしろ、治安悪化の原因となる流民などの受け入れ先になってくれるために、必要悪のようにみなされた気配はある。

 ただ、クロイツ領のように周辺の領主たちからすれば、移動のためにそれなりの護衛を準備しなければならず、たびたび抗議はしていた。しかし、管轄の王軍はずっと重い腰のままだったのである。

 

 それが最近になって、王都から王軍の砦に向かうはずの王軍の輸送団を襲撃するということがあった。

 そして、次にもたらされた情報が、武装したその盗賊団がひそかに南下して、クロイツ領に入ってきている兆候あり、というものだったのだ。

 驚いたクロイツがその対応をしようとした矢先に、領土のあちこちにおける同時発生暴動という事態があったのだ。

 これが関連していないと考えるのは、難しいだろう。

 

「お前は、あの連中が今回のことを仕掛けたと考えるのだな?」

 

 クロイツは代官に訊ねた。

 

「そうです」

 

「では、どうする?」

 

「わかりません。でも、それを調べるのが先決だと考えています。今もやっています」

 

「調べてわかったとしても、叩き潰すだけだろう……。所詮は逃げ出した流民たちだ。大したことはできまい。連中が考えていることもどうでもいい。当面は暴徒の鎮圧だ。徹底的に潰せ。首謀者は捕らえ次第に、家族を含めて残酷に処刑しろ。いい見せしめになる」

 

「わかりました。しかし、もしも、これが賊徒団の連中が手を引いているとすれば、連中は単純なやり方はしていないということでもあります。あるいは、策のようなものを企てる者もいるのかも……」

 

「いてもいい。それも潰すだけだ。だが、本当に大規模な賊徒団が動いているということであれば、危険なものであるのも確かだ。見つけ次第に討伐するが、近傍の領主たちにも兵の派遣を依頼しよう。無論、王軍もだ。もともとは直轄領の連中なのだ。いずれにしても、情報だ──。とにかく、情報を集めろ。賊徒団については、その動向に対する情報に賞金もかけろ。冒険者ギルドにも依頼しろ」

 

 クロイツは嘆息しながら言った。

 さらに細かい指示を次々に与える。

 代官をはじめとして、クロイツの命令を受けた者たちが次々に散っていった。

 

 

 

 

「旦那様、お疲れ様でございます……」

 

 会議室にしていた広間を抜けて、自室で休もうと思っていると、声を掛けられた。

 妻のシャロンだ。

 

 もっとも、ほとんど領地に戻っていなかったクロイツは、この若い妻に会うのは数年ぶりになる。

 もともとは、没落しかけていた伯爵家の子女だったが、前の妻が子をなさなかったために、子供を産ませるために、策を弄して妻として迎えた。

 絶世の美女ということではないが、まあ、この南部地域での地方貴族の中では、群を抜いた可愛さを持っていたし、気立てがいいことも評判だった。

 ただ、当時は幼い頃からの婚約者がいたようであり、実家の伯爵家に打診をしたところ、それを理由に断られた。

 だから、手を伸ばして、幼馴染だという婚約者の子爵家を没落させてやったのだ。

 すると、シャロンの父親の伯爵は、慌てたようにシャロンを差し出してきた。

 もう十年も前のことだ。

 

 しかし、結局のところ、この結婚は失敗だった。

 運の悪いことに、前妻に続いて、このシャロンも石女だったようであり、しかも、実家については辛うじて貴族としての体面を繋いでいるだけでの経済力でしかなく、侯爵家の危難にも、まったく力にはならない。

 離縁をするべきだったかもしれないが、クロイツの生活拠点が王都になったこともあり、放っておいた。

 いまや、すっかりと夫婦としての関係はなくなっている。

 たまに戻って来ても、会話のようなものもない。

 まあ、こいつからは話しかけてはくるが、クロイツが一方的に会話をしないだけだが……。

 

「どうかしたのか?」

 

 クロイツは不機嫌さ隠さないまま言った。

 

「いえ、あの……朝からお食事をなさっていないのではないかと思いまして……。よければ、お部屋にお持ちします……。それと、なにかわたしにもできることがあれば……」

 

「無用だ──。わしにまとわりつくな。部屋で大人しくしておれ、穀潰しが……」

 

 クロイツはただそれだけを言って、シャロンに背を向けた。

 

 

 *

 

 

「あと、砂は一回転分だぞ、お姉ちゃん……。それまでに気をやれなければ、残念ながら弟は死ぬことになる。副頭領の俺が命令すれば、すぐに処刑が実行されるだろう。弟を殺したくなければ、少しでも早く昇天することだ」

 

 ルロイは胡坐に座って酒を飲みながら、張形責めに遭っている目の前の姉に向かって言って笑った。

 脂汗を流しながら張形責めに遭っているのは、まだ十六歳だという姉である。

 ルロイは、その娘の両手を天井から縄で吊るして立たせ、さらに両膝を棒を使って閉じないようにしてから、張形で昇天をすることを命令していた。

 制限時間は、砂時計を三回ひっくり返すあいだであり、張形を持たせて責めさせているのは、二歳下の妹だ。

 

 近傍の街道で襲った隊商から誘拐してきた姉妹であり、すでに親を含めた家人たちは皆殺しになっている。生き残っているのは、ここにはいない五歳の男の子を含めた三人の兄弟姉妹だけであり、そのうちの姉妹のふたりを今回の功績として、ドピィにあてがわれたのだ。

 ルロイは、早速、十名ほどいる直接の直属の部下たちと一緒に犯し、いまは余興として、姉妹に百合責めを強要しているところである。

 

 すなわち、規定の時間内に、妹が姉を張形で絶頂させることができなければ、もう一人残っている幼い弟を殺すと告げているのだ。

 さすがに、処女を失ったばかりの娘にとって、張形で絶頂するというのは難しそうなのだが、それでも姉妹は必死になって、姉の絶頂に向けて奮闘を続けている。

 もっとも、実際のところ、ドピィに許されたのは、姉妹の扱いだけなので、もう一人残っている男の子の生殺与奪の権限は、ルロイにはない。

 だが、そんなことは、目の前の姉妹にはわからないだろう。

 とにかく、必死になって、妹が張形で姉の股間をいじっている。

 お互いに泣きながら、妹が姉を責めている光景は、なかなかの酒の肴である。

 ルロイも、すっかりと愉しんでいた。

 

「ああ、お姉ちゃん、どうしたらいいの? ねえ、どうしたら……」

 

 妹は必死になって、張形を出し入れしながら、姉に声を掛けている。

 しかし、まだ生娘の証だった血が内腿に残っているくらいの状態で、いくらなんでも、この十四歳の娘に、姉を絶頂させるなど不可能に違いない。

 気持ちいいどころか、姉は苦痛に喘いでいる。

 しかし、張形以外の手段で刺激を与えてはならないと厳命しているので、妹も懸命に持たされた淫具で姉を責めている。

 

 さて、どうなることか……。

 ルロイはぐびりと酒をコップの酒を飲み干した。

 すると、部下がすかさず、酒を注ぎ足してくれる

 

「もう、砂が半分くらいになりそうだぞ。弟が死んでもいいのか? もっと頑張らんか……。仕方ない……。張形はよい。舌を使っていい。時間も追加してやろう。砂時計の二回分を足してやろう。その代わり、失敗すれば、部下に弟を殺しに行かせる」

 

 ルロイは嘲笑った。

 姉妹の泣き声が大きくなったが、妹は張形を投げ捨てて、舌を姉の股間に這わせだす。

 すると、今度は快感を覚えたのか、だんだん姉の泣き声に、快感の呻きが混じるようになってきた。

 

「どうしたい、お姉ちゃん。まだ足りねえのか? よければ、おっぱいを揉んでやろうか? いいですねよね、ルロイ様?」

 

 見物をしている部下のひとりが笑いながら言った。

 

「お姉ちゃんよ、手伝って欲しいか?」

 

 ルロイが訊ねると、姉が我を忘れたように口を開く。

 

「は、はい、む、胸を揉んでください──」

 

 ルロイは頷くと、さっきの部下だけでなく、さらに、もうひとりも立ち上がり、左右から姉の乳房を揉みほぐしだす。

 

「ううう、ああああっ」

 

 姉がやっと、それなりの快感を覚えたような反応をしはじめる。

 ルロイは、ほかの部下とともに声をあげて笑った。

 

 ここは新しく拠点にしたケルサ村というクロイツ侯爵領にある小さな山村である。

 これまで拠点にしていた王家直轄領から移動して、賊徒団のほとんどがここに進出したのは、昨日のことだった。

 入ったのは数千ほどであり、必要な物資も、部落を取り囲む砦の柵も、事前にルロイの手配で集積が終わっていた。

 いまは、集結した全員でこの部落を砦にする仕事をしているが、事前の物資を集めたルロイたちについては、こうやって褒美の娘をドピィから贈られたということだ。

 だから、さっさと、ここから逃げ出すつもりだった計画を変更して、こうやって、ひとり遊びをしてから、ここにいる部下とともに、こっそりと逃亡を企てようと計画を変更した。

 

 いずれにしても、ここにいるルロイの直接の部下だけは、ドピィがやろうとている侯爵領における叛乱に加わらず、事前に逃げることを決めている。

 そのために、今夜にでも理由をつけて、この砦になった山村を抜けるつもりだ。

 兵糧を手配しにいくとでも告げれば、あの頭領もルロイを疑わないはずだ。

 こうやって、わざわざ弄ぶ娘を与えるくらいなのだから、それなりの信頼は得ていると思っている。

 

 それにしても、一万に近い盗賊団が隠れる拠点として、ひとつの山村を丸ごと確保するというのは、思い切ったことをしたものだと思った。

 ルロイは物資の集積を命じられるまで知らなかったが、数年がかりの準備だったらしく、この山村はいつの間にか、すっかりとこの賊徒団の手の者と人間を入れ替えていたらしい。

 もともと住んでいた者たちがどうなったのかは知らないが、おそらく、皆殺しにして埋めたのだろう。

 いずれにしても、うまいことを考えたものだと思った。

 

 そして、一箇月ほどの時間をかけ、数十人の単位で分散して、ここまで移動してきた。特に混乱もなく順調に賊徒団の移動も完了してきたみたいだ。

 その途中に偶然に出会った旅人や隊商などは、目の前の姉妹たちのときのように、ことごとく殺すか、あるいは捕まえるかしたらしい。

 ルロイにあてがわれたのは、それで得た戦利品の一部ということになる。

 

「ああ、あああ、も、もっとして──。もっと擦って──。お願い──」

 

 姉が泣きじゃくりながら、切羽詰まった声を出す。

 妹も姉の名を呼びながら、必死に姉の股間に舌を動かしている。

 そのときだった。

 

「相変わらず、下衆なことをしてるわねえ……」

 

 心からの軽蔑の響きの含まれた女の声が背後でした。しばらく前に、ルロイの調教で、砦の奴隷になった女魔導師のスージーだ。その首には、隷属の首輪が光っている。

 

「おう、スージーか……。一緒に遊んでいくか?」

 

 ルロイは振り返って微笑んだ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。