【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ああ、も、もうだめっ、また、また、いきます、ロウ様──。ま、また、いきます──。い、いっていいですか──」
寝台に上体を倒すようにさせているエリカを一郎は背後から犯していた。そのエリカが寝台の敷布を鷲づかみにして、上体を大きくのけ反らせる。
ふたりとも素っ裸だ。
ジーロップのクエストをする前から使っている宿屋であり、ずっと家代わりに寝泊りをしていた部屋だ。
一郎は、そこでエリカの上半身を寝台の上に押し倒し、背後から獣のように犯していた。
脱ぎ散らかしたふたりの衣類がもうひとつの寝台の上に無造作に重ねられている。
「さあ、どうするかな? 俺はまだ満足してないしなあ……」
一郎は腰を動かしながら、意地悪く言った。
エリカに申し渡しているのは、許可なく達してはならないということだ。許可なく達すれば、罰ということになっている。だが、すでに一郎によって、すっかりと感じやすい身体にされてしまっているエリカに、快感を制御するなんてことができるわけがない。
もうすでに二度、無許可で達したことになっていて罰は決定している。それでも三度目のいまも、なんとか一郎の「命令」に応えようと必死で快感を我慢しようとしているのだ。
「残り二十回擦るまで待て──。そうしたら、いっていい──。そのときには、俺も精を出す」
一郎は言った。
だが、一方で一郎はエリカの膣の中に感じることのできる真っ赤なもやの部分を強く擦るように亀頭を動かす。
「あはあっ──だ、だめえええ──」
エリカが絶息するような声をあげて、上体をのたうたせた。
相変わらずの大きな嬌声だ。
もしも、エリカが音を遮断する魔道をこの部屋にかけていなければ、何事かと宿屋の者がやってくるのは間違いない。
そして、結局、呆気なく達してしまった。
しかも、二十回と言い渡してから、まだひと擦りをしただけだ。
一郎もこれには苦笑するしかない。
まあ、こんなに感じやすいというのもエリカの魅力なのだが……。
こんなエリカだが、実は魔道も駆使する一流のエルフ戦士であり、並の男では歯が立たないような武辺を示す。特に弓術にかけては、おそらくエリカの右に出る者などいないと思う。
そんな女傑をこんなふうに女奴隷扱いして、好きなように犯すことができる。
なんと素晴らしい人生だろう。
いまなど、まだ陽の明るい昼下がりだ。
こうやって、思う存分にエリカを犯しているのも単なる気まぐれだ。
シャングリアを路上で羞恥責めにするコゼたちを眺めていると、どうにも性的興奮が我慢できなくなり、ひと足先にエリカだけを連れて宿に戻り、性欲を発散することにしただけだ。
そんな風に気分次第に凌辱のようなことをしても、エリカやコゼは嬉々として受け入れてくれる。本当に一郎には過ぎた女たちだ。
そして、今日からは、さらに新しい性奴隷にシャングリアという女騎士が加わる。
立派な家柄に生まれた女騎士でありながら、どこの馬の骨ともわからないはずの一郎の性奴隷になりたいと向こうから言ってきた奇特な女だが、男勝りの強さと気性、そして、人並み外れた美貌で知られる国都の有名人でもある。
そんな女傑が、一郎の女になりたいと一途に告白してくれ、はいたことなどないはずの丈の短いスカートまで身につけてきたのだ。
さらに、一郎が言い渡した馬鹿げた羞恥責めを「試験」だと受けとめ、コゼたちの施す淫具と掻痒剤による苦痛と快感に顔を歪めていた。
そのことを思い、さらに女同士の淫靡な悪戯の光景を眺めていると、どうにも一郎は興奮が収まらなくなってしまった。
もちろん、一郎は、もうシャングリアを自分の女にすることは決めている。
「試験」などと言ったのは、単なる遊びだ。
自ら望んでやってきた美人の女騎士に手を出さないほど、一郎は慎み深い男ではない。それに、シャングリアは可愛いし、いい女だ。抱きたいに決まってる。
一郎はいまだにエリカの中に怒張を入れたまま、真っ白いエルフ美女の裸身を見下ろした。
三回目は余程に深い絶頂だったのか、エリカの身体の震えは、いまだに続いている。
これ以上は、快感よりも苦痛が強くなるだろう。
もちろん、一郎はそれをいとわずに、毎夜のようにエリカやコゼを責めるが、いまは、まだ昼間だ。
一郎は自重することに決めた。
それにしても……。
改めていまの一郎の立場を考えると、少し怖くなる。
なにせ、元の世界では想像もしたことのない美女というだけでなく、まだ若くて一騎当千の女たちが、一郎の命令に絶対服従であり、一郎の言葉ひとつで、進んで股でも、口でも、尻の穴でも提供する。
とにかくやりたい放題だ。
こんなに、いい思いをしてもいいのだろうか……?
このエリカに召喚されたことで始まった異世界生活だが、いまは召喚してくれたことに感謝している。
やっと、エリカの三度目の長い絶頂の震えが小さなものになった。
「ご、ごめんなさい……。ま、また、いってしまいました……」
かなりの時間、興奮しきった喜悦の迸りを示していたエリカだったが、やっと我に返ったような感じでか細い声をあげた。
「三度目も我慢できなかったな。夜は罰ゲームだぞ……」
一郎は笑いながら、まだ勃起状態の怒張を抜いた。
ただ、まだ一郎の欲情は鎮まらない淫欲に猛り狂っている。
エリカの二度目の絶頂のときに一度精を放っていたが、このところ、一郎は二度や三度の精ではとてもじゃないが満足することはない。
そのために、毎夜のようにエリカとコゼを抱きつぶすことになるほどだ。
それでも、エリカとコゼのふたりはよく尽くしてくれている。
「は、はい、罰でいいです……。で、でも、ロウ様はまだ満足してないですよね……。あ、あのう……。もう一度、どうぞ……。どうか、わたしの身体を心ゆくまで使ってください……」
怒張を抜いたことで、力尽くように床に崩れ落ちたエリカが、顔を一郎に向けて言った。
しかし、一郎は首を横に振った。
「いや、口でしてくれ。そろそろ、コゼとシャングリアが戻ってきてもいい頃だと思う。エリカの口は最高だしな。どうか、口で頼む」
一郎がそう言うと、エリカが嬉しそうな表情になった。
すぐに、一郎の前に膝立ちをする姿勢になる。
エリカがごくりと喉を鳴らして、舌を差し出した。
口吻が始まる。
粘っこい舌遣いで、一郎の亀頭の先端やそそり立つ幹の裏側などを次々に舐めてくる。
「ふう……」
一郎は思わず息を吐いた。
気持ちがいいのだ。
エリカの舌の奉仕の技は最高だ。
いまはすっかりと、一郎という「男」の愛人になっているエリカだが、もともとは、百合の性癖の強いマゾ少女であり、一郎と出逢う前には、アスカという女領主の愛人のようにされていた。また、少女時代には、イライジャという姉貴分の幼馴染の少女と百合の関係にあった。いずれも、エリカは相手に「調教」される側であり、それぞれに舌で奉仕する技を徹底的に仕込まれたらしい。
だから、舌技はすごいのだ。
奉仕に徹するということを骨の髄まで刻んでいて、こうやって命じると、それこそ、一郎の些細な反応を見逃さずに、一郎の感じる場所、感じる場所にと舌の触れる場所を変えてくる。
テクニックも多彩だ。
甘噛みしたかと思えば、ねちっこく舐め、あるいは、唇全体で横に動かして刺激をしてきたり、はたまた、先端から汁を吸いだすようにしたりもする。
睾丸への奉仕も忘れない。
いまも、エリカはぴんと反り返った怒張から一度口を離すと、両手で捧げ持つように一郎の袋を手の上に乗せて、一個一個唇に押し当ててきた。
最初は片方ずつ──。
それが終わると、ふたつ両方を頬張って吸いつくように力を入れた。
一郎がこの刺激に弱いことをしっかりと記憶しているのだ。
その様子は本当に淫らだ。
普段は生真面目な女エルフの少女が、一郎だけに見せる淫らな一面でもある。
股間を一心不乱に舐めるエリカのおかげで、一郎の欲情は一気に高まった。
そろそろ、精を出そう……。
一郎は思った。
すると、まるで一郎の心を読んでいるかのように、エリカが怒張全体を喉近くまで頬張るようにした。
一郎はすかさず、淫魔師の力でエリカの口の中を膣と同じくらいの感覚にしてやった。
「んんっ」
エリカが戸惑いの声をあげる。
舌で奉仕しているつもりが、いきなり股間を律動されるときのような快感が襲ってきたはずだ。
鋭い歓喜に襲われたのか、エリカの舌が止まった。
「やめるな──。続けろ」
一郎は強く言った。
エリカが慌てたように奉仕を再開する。
しかし、すぐにエリカの身体が震えてきた。
さっきまでと異なり、エリカは口の中を「性器」そのものの感度にされている。
奉仕をすればするほど、エリカは追い詰められていくのだ。
実際、一郎の魔眼でも、エリカがあっという間に達しそうになったのがわかった。
「んんっ、んんんっ、んんっ……」
口に一郎の一物を頬張りながらも、エリカの洩れてくる声がはっきりと聞こえだす。
一郎の眼には、いまや性感の密集地帯に変化しているエリカの口中のどこをどう刺激すれば、エリカが快感を覚えるかがはっきりとわかる。
エリカの頭を後ろから片手で掴み、真っ赤なもやの部分に一郎の亀頭の先端が当たるようにして、二度三度と強く擦った。
「んんぐうう──」
エリカが一瞬喉を大きくのけ反らせて吠えた。
絶頂に達したのだ。
一郎はがくがくと身体全体を痙攣しはじめたエリカの口に精を放った。
それに気がついたエリカが夢中になって、一郎の精を吸い取っていく。
「そのまま飲め」
完全に精を放ち終わった一郎は、性器をエリカの口から抜きながら言った。
エリカがうっとりとした表情で精を飲み干していく。
そのとき、タイミングよく、この部屋にやってくる人の気配を一郎は魔眼によって感じた。
コゼとシャングリアだ。
一郎の頭の中には、ふたりのステータスがしっかりと映っている。
扉が外から叩かれた。
「エリカ、開けろ」
一郎が命じると、素裸のままのエリカが気だるそうに立ちあがって、扉に向かった。
扉が開く。
汗まみれのシャングリアが転がるように入ってきて、一郎の足元にしゃがみ込んだ。
「ロ、ロウ──は、早く──。早く、犯してくれ──。お、お願いだ──」
シャングリアに続いて部屋に入ってきたコゼが扉を閉めるなり、シャングリアが叫んだ。
常軌を逸したようなシャングリアの乱れように、一郎は苦笑してコゼに視線を向けた。
「相当にきているな……。派手に苛めたのか?」
一郎は笑いながらコゼに言った。
「派手に苛めたのはご主人様でしょう。シャングリアにご主人様の唾液を媚薬にして飲ませたりしたから……。あたしは、預かっていた掻痒剤を服の下の胸や股間の亀裂にたっぷりと塗り足してあげただけです。すっかりと奥の奥まで痒み剤が沁み入っていっているんじゃないですか……。それで、淫具の刺激もずっと与えなかったから、狂いそうになっているんだと思いますね」
コゼがそう言いながら、手から「ローター」を出した。シャングリアをコゼに預けてやって来る前、シャングリアの肉芽の上に装着していたものだ。
それを使って、痒み剤をたっぷりと塗ったシャングリアの股間を責めて羞恥責めをさせていたのだが、一方で、その淫具の振動は、あまりの痒みでシャングリアが狂ってしまわないようにという処置でもあった。
どうやら、コゼはその痒みを癒す唯一の手段までとりあげて、さらに痒み剤を塗り足して、シャングリアをここまで「連行」してきたようだ。
おかげで、シャングリアは半狂乱だ。
「シャングリア、自由が利かなくなっていた腕の拘束を解除してやるから、自分で服を脱げ──。エリカ──」
一郎はエリカに視線を向けた。
エリカは、シャングリアとコゼが入ってきたことによって、解除されてしまったこの部屋の防音と遮断の魔道をかけ直していたが、一郎の指示を受けて、シャングリアの前までやってきて、その両手首を掴んだ。
シャングリアの手首には、エリカが施した「魔錠」の魔道がかけられ、まったく動かない状態になっていたのだ。
それを解除している。
いつもは魔道の杖で魔道を駆使するエリカだが、あのウーズという粘性体の魔獣に杖を飲み込まれて失くしてしまった。それでああやって、直接に触れなければ魔道がかけられなくなっていて、このところ苦労している。
発動そのものは、杖がなくてもいいらしいが、魔道に必要な魔力を集めるためには、杖を懐に入れていた方が効率がいいようだなのだ。
エリカのために、すぐに新しい杖を見つけてやらなければと思った。
「ああっ」
両手が自由になったシャングリアは、いきなり狂ったように自分の胸を揉み始めた。
それだけ、痒みの苦しみが激しかったのだと思う。
一郎はシャングリアの頬を平手で一度はたいた。
「きゃあ──。な、なに──?」
そんなに力は入れていないので、大きな痛みはなかったはずだが、シャングリアは、叩かれたということ自体に衝撃を受けたようだ。
痒みの苦しささえも忘れて、シャングリアは身体を硬直させた。
そして、険しい視線で眼の前に立つ一郎の顔を睨んだ。
さすがは気の強い女騎士だ。
ここまで追いつめられても、そんな視線ができるのだと思った。
「なにじゃない──。俺はなんと命令した──。俺の女なら、まずは、俺に命じられたことを実行しろ。許可なく、自分の身体に触るな──」
わざと大きな声で怒鳴る。
シャングリアの顔が少し正気に戻ったようになる。
「わ、わたしは、お前の女か?」
激しい息をしながらシャングリアは言った。
その全身は悶えるように続けている。
コゼが塗った掻痒剤がシャングリアの全身を責めたてているはずだ。それで動きを止めることができないのだ。
「俺は自分の女を徹底的に鬼畜に扱うのが趣味なんだ──。そんなことは知らなかったかもしれないが、もう、逃げられないと思え。こんな俺に、女にしてくれと自分から言ってきたのはお前だ──」
一郎はにやりと笑った。
「し、知っている──。お、お前は鬼畜だ──。そ、そして、好色で……変態で……。で、でも、わたしはお前が好きだ……。もう、離れられない……。お、お願いだ──。わたしを本当にお前の女に……」
シャングリアはそれだけを言い、すぐに慌てたように服を脱ぎ始めた。
一郎はシャングリアが素裸になるのを待ち、どんと肩を寝台に向かって押した。
さっきまでエリカと一郎が愛し合っていた場所だ。
その上に、シャングリアが押し倒されるかたちになった。
「わっ、な、なにを──」
びっくりしたシャングリアが叫んだ。
だが、一郎はシャングリアの身体を仰向けに固定した。
「エリカ、コゼ──」
声をかける。
エリカだけでなく、コゼもまた、すでに全裸だ。
ふたりは、なにを命じられたか、あれだけでわかったのだろう。
それぞれに、シャングリアの頭側と足側に移動すると、最初から取り付けてあった隅の革紐にシャングリアの手首を足首を結び始める。
しばらくこの部屋を使っているので、エリカやコゼの「調教」のための仕掛けが、寝台などに施してある。この寝台の四隅も革紐もそのひとつだ。
「な、なにをするのだ、ロウ──? し、縛らなくても、わたしは抵抗しない──。暴れない──」
あっという間に寝台の上に大の字に固定されてしまったシャングリアが狼狽の声をあげた。
「どうかな? シャングリアは俺がこれからやることついて、抵抗しようとすると思うし、暴れるとも思うがな」
一郎は荷から取り出した三本の「筆」のうち、二本をエリカとコゼに手渡した。
そして、シャングリアが拘束される寝台に乗ると、自分が持っている一本の筆で、手前側のシャングリアの乳首をずっとなぞりあげた。
「うふうう──」
まるで電流でも流されたように、シャングリアの身体が跳ねあがった。
一郎は、すっかりとそそり勃っているシャングリアの乳首に向かって、豊かな膨らみを裾野側から「筆」ですっとなぞりあげた。
「ふううっ──な、なにを?」
シャングリアが狼狽の声をあげて、筆を避けようと反対側に身体を咄嗟に向けた。
だが、しっかりと四肢が伸びきるように革紐で手首と足首を縛られているシャングリアの身体は、一郎の筆から逃げ切るには至らない。しかも、その反対側には、寝台にあがっているコゼの筆が待ち受けている。
コゼが一郎がやったのと同じように、反対側の乳房を筆でくすぐった。
「いやあっ」
シャングリアが今度は一郎に向かって身体をよじる。
すかさず、また乳首を筆で擦ってやる。
反射的にシャングリアの身体は、またコゼ側を向く。
しかし、そこにも筆だ。
「はああ──も、もう、意地悪をしないでくれ──ふぐううう──」
左右どちらに逃げても、筆の攻撃から逃れられないシャングリアは、身体を上側にのけ反らせてブリッジの体勢になる。
「可愛い声で泣きだしたな、シャングリア。痒み剤を塗られた身体をこうやって筆でくすぐられるのはたまらないだろう? そのうち、病みつきになって、この責めが待ち遠しくなるぞ」
一郎は弓なりになることで、大きく突きあげたかたちになったシャングリアの太腿の付け根をするりと撫ぜた。
「はああっ──か、痒い──た、助けてくれ──あああっ」
シャングリアが悲鳴をあげながら、筆が撫ぜあげるままに、股間をさらにぐいと浮きあがらせた。
「ほら、シャングリア、もっと逃げなさい。さもないと、筆が襲うわよ」
コゼが笑いながらシャングリアの無防備な脇の下に筆を向けた。
どうしても身をよじらずにはいられないシャングリアの半身がこっちに向いたところで、股間から筆を後ろに差し入れて、尻の亀裂を撫ぜあげた。
「ひううう──も、もう、いやああ──ロウ、許して──許して──」
シャングリアはすでに半狂乱だ。
構わずに、ふたりがかりで左右からシャングリアの全身を筆で責めたてる。
一郎とともに、シャングリアを興に乗ってくすぐっているコゼは、すっかりと嗜虐酔いしたような笑みを顔に浮かべている。
マゾ気の強いエリカと異なり、コゼは実はエス気が強い。
気の強いシャングリアが体液をまき散らしながら、泣き叫ぶのが愉しくて、すっかりと興奮してきたようだ。
一郎も、負けじとシャングリアを責めたてる。
すでに一郎は、シャングリアを自分の精の呪術で性奴隷にすることを決めている。そうと決めれば、一郎はこの気の強いお転婆女騎士を徹底的に一郎好みのマゾ女に仕上げるつもりだ。
幸いにもこのシャングリアは、実はかなりマゾ気が強いようだ。
さっきまでの外での羞恥責めもそうだったし、いまのように手足を拘束して痒みを助長するような筆責めに対しても、ステータスに映る「快感値」がみるみる下がっていく。
「ほら、エリカ、なにをぼうっとしているのよ──。なんのために、ご主人様から筆を渡されたと思っているのよ」
コゼが、おろおろとした様子で筆を持ったまま立っていたエリカに声をかけた。そのあいだも、コゼの筆はシャングリアの首筋から肩、さらには腕から手首へと這わせ続けている。
一郎は一郎で、魔眼を駆使して、シャングリアの裸身に浮かぶ真っ赤な性感帯のもやをしっかりと筆で刺激している。いまや、赤いもやはシャングリアの全身に及んでいて、赤くない部分を探すのが大変なくらいだ。
「う、うん……で、でも、どこを……?」
エリカが慌てたようにやってきた。
いつも責められ側に回ることの多いエリカは、責め側に回っても、なにをしていいかわからないようだ。
やはり、エリカは根っからのマゾっ子なのだ。
このシャングリアと組み合わせれば、責めのバリエーションも増えそうだ。
一郎はいまから、すでにわくわくする気持ちを味わっている。
「もういい、エリカ。筆はコゼに渡せ。その代わり、シャングリアの足の指を舐めてやれ。お前の舌の技でシャングリアの足のすべてを舐めあげて来い」
一郎は言った。
「あっ、は、はい」
エリカがコゼに筆を手渡して、シャングリアの足側に顔を伏せた。そして、跳ねまわるシャングリアの脚を両手で掴んで固定し、足の指を口で含む。
エリカの舌が動き出すのと同時に、シャングリアの漏らす声に甘い官能の響きが大きく混じるようになった。
「シャングリア、ここが痒い? 痒いわよねえ……。あんなにたっぷりと乳首にも痒み剤を塗りつけたものね……。それをこうやって筆で撫ぜられると、もっと痒くなって苦しいのよね。わかっているわ……。あたしたちも、何度もご主人様にやられているもの……」
コゼは、エリカから渡された筆を左手に持ち、今度は二本の筆で、シャングリアの左右の乳首を同時に擦り始めた。
今度はシャングリアは右にも左にも逃げられない。
唯一の逃げ場は上だ。
だが、その上から、一郎は、突きあがってくる肉芽をそろそろと撫ぜてやる。
シャングリアは勢いのいい魚のように、寝台というまな板の上で激しく跳ね続けた。
すでに快感値は一桁にまで下がった。
痒みも筆のくすぐったさも、いまは完全に快感を目覚めさせる愉悦に変わったはずだ。
シャングリアの銀色の恥毛からまるでおしっこでももらしたかのような潤沢な蜜が溢れてきている。
これだけ濡れれば、破瓜とはいえ、痛みは大きくないとも思う。
とにかく、処女膜を破られる痛みさえも、ある程度は快感として受け取ってしまえるくらいに、もっと責めたてようと思った。
一郎はさらに筆責めを続けた。
それに、シャングリアの限界がどこまであるか見極めたい。
これから、このシャングリアとも長い関係になるはずだ。
シャングリアの心も身体も、一郎の「調教」で一郎好みのマゾ女に完全に変えてしまう事になると思うが、そのためには、そういう知識は絶対に必要だ。
コゼとふたりがかりの左右からの筆責め──。
エリカの舌による足責め──。
それをしばらく続けた。
かなりの時間をシャングリアは耐え続けた。
いつしか、さすがのシャングリアも、すっかりと気の強さが消えてしまい、すすり泣くようなか細い悲鳴をあげるだけになった。
いまや、筆から逃げ回る力まで尽きてしまい、ただ、身体を震わせて筆にくすぐられるままだ。
一方で、これだけ筆で弄られても、実は、気をやるほどの刺激には繋がらないのだ。
痒みも癒えず、昇天することもできず、それなのに快感の猛りだけが、天井知らずに昇っていく。
そんな状況に追い詰められて、シャングリアはほとんど意識を保つのさえ難しくなっていきているはずだ。
そろそろ限界だろう──。
一郎は頃合いだと判断した。
「もういい。革紐を解け」
一郎は宣言した。
責めをやめたコゼとエリカがシャングリアの四肢の革紐を解く。
しかし、拘束を解かれてもシャングリアはぐったりとしたままだ。
もう、筋肉が弛緩して動くこともできないのだろう。
「……エリカとコゼは、しばらく、ふたりで愛し合うんだ。どちらかが果てるまでやれ。まずは、シャングリアを俺が犯す。それが終われば、四人で一緒に愉しむからな」
一郎は言った。
そして、淫魔術でコゼだけ身体の感度を急上昇させた。
「ふううっ」
コゼががくりと膝を割った。
あっという間にコゼの全身が真っ赤になる。
「コゼ?」
エリカはコゼの様子のいきなりの急変にびっくりしている。
コゼの感度だけをあげたのは、エリカに対するハンデだ。
普通にやらせたら、いつもの嗜虐心を発揮して、コゼが主導権を握るのはわかりきっている。コゼに責められて、エリカは気絶するまで、連続絶頂をさせられるに違いない。
だが、コゼを風が吹いても感じてしまうくらいに肌を敏感にしてやった。
その状態では、コゼとはいえ、いくらももたないとは思う。
まあ、たまには、エリカに主導権を握らせてやるのもいいと思ったのだ。
コゼとエリカが、隣の寝台にあがっていく。
ふたりの裸身が絡み合い始めた。
すぐにふたりの大きな嬌声が部屋に響き始める。
「さあ、そろそろ、いくぞ、シャングリア……」
一郎は寝台で喘ぎ声のような息をし続けているシャングリアに集中した。