【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「さあ、そろそろ、いくぞ、シャングリア……」
一郎は寝台で喘ぎ声のような息をし続けているシャングリアに集中した。
しかし、返事はない。
まるで
「シャングリア」
一郎は大きな声でシャングリアの名を呼んだ。
「は、はい──」
びっくりしたようなシャングリアの声が戻ってきた。
だが、まだ完全には正気には戻っていないようだ。
構わず、一郎はシャングリアの身体に覆いかぶさった。
もう、前戯は不要だ。
一郎はシャングリアの様子を見て思った。
……というよりは、これ以上刺激を加えると、シャングリアは事が終わるまで意識を保てないと思う。
すでに、シャングリアは虫の息だ。
一郎は両手でシャングリアの両腿を抱えた。
シャングリアの腿は妖しく震えている。
一郎はすっかりとそそり勃っている肉棒の先端をびっしょりと濡れたシャングリアの亀裂に押し当てる。
シャングリアがやっと、我に返ったように眼を開けた。
「ロ、ロウ……?」
シャングリアの眼は虚ろではあるが、しっかりと一郎を見つめてきた。
「いくぞ……。お前を俺の女にするぞ……」
「う、うん……。き、来て……。ロ、ロウの……お、女に……」
シャングリアは大きくうなずいた。
一郎は魔眼を駆使する。
シャングリアの膣の中をまるで目の前にある景色のように感じることもできる。
腰をゆっくりと突き出していった。
「ううっ」
怒張を挿し入れることで痒みが消失する快感か、あるいは、一度も男を受けいれたことのない膣を無理矢理に男の性器で貫かれる痛みなのか、とにかく、シャングリアの裸身が大きく跳ねた。
おそらく、その両方の反応だと思う。
一郎は、なるべくシャングリアに痛みを与えないように、できる限り真っ直ぐに怒張の楔をシャングリアに打ち込んでいった。
さすがにきつい──。
だが、さすがにこれだけ濡れていると、ある程度の滑らかさを保って奥に挿入することができる。
思った以上の抵抗はない。
「ううっ──ぐううう──んぐううう──」
シャングリアが全身をのけ反らせた。
一郎の怒張が、いまシャングリアの処女膜を突き破った。
それがわかる。
一郎は、淫魔力と魔眼を駆使して、シャングリアの身体を感じようとしていた。
「痛ければ、俺にしがみつけ。爪でもなんでも立てろ」
一郎はさらに猛った肉棒をさらに奥深くに侵入をさせながら言った。
「ち、違う。き、気持ちがいいのだ。い、痛くはない。そ、それよりも、もっと乱暴に……したっていい……。す、好きなように……んぐううっ──。わ、わたしの身体は……ロ、ロウの好きなように……。あがああ──」
シャングリアが声をあげた。
そして、一郎の背中をがっしりと両手で掴んできた。
痒みが消失する快感で痛みは軽減されているは思うが、まったく痛くはないことはないはずだ……。
しかし、シャングリアは痛くないという。
一郎はシャングリアの受ける感覚のすべてを感じようとした。
すると、だんだんとシャングリアの味わっている衝撃が一郎にも伝わってくる。
シャングリアは、本当に一郎との初めての交合で快感を受けとめているようだ。
強がりではない。
感じているのだ。
確かに、シャングリアの快感の度合いを示す数字は一気に下がった。
挿入の最初は、シャングリアが激痛を感じることで、「快感値」の数値が一瞬上昇したが、いまは“0”に向かって、どんどんと下がっている。
一郎は少し驚いたが、やはりシャングリアはマゾッ気が高いのだ。破瓜の痛みでさえも、快感に変えることができるらしい。
あるいは、相手が一郎であるということが、シャングリアを性の陶酔に追い込んでいるのだろうか……。
一郎は慎重に怒張をシャングリアに埋めていく。
シャングリアの息がかなり荒くなった。
だが、やはり圧迫感は大きくない。
膣の窮屈さを打ち消す蜜がどんどん一郎が挿入している肉棒の周りで充実していく。
ついに、一郎の怒張は真っ直ぐにシャングリアの膣の奥深くまで完全に貫くことに成功した。
「奥まで入った。頑張ったな、シャングリア」
一郎はその状態で律動を行うことなく、両手でシャングリアの乳房を柔らかく揉みしだいた。
「はんんっ」
シャングリアの全身がのけ反った。
シャングリアの乳房にも、コゼがたっぷりと痒み剤を塗り、さんざんに筆で焦らし責めにかけた。それを一郎が魔眼を使って、痒い場所をなくすように揉んでいるのだ。
凄まじい快楽を感じているはずだ。
さらに今度は片手をシャングリアの下腹部に這わせて、肉芽をいじる。
そして、上半身を倒すと、シャングリアに体重をかけすぎないように注意しながら、シャングリアの口も舌で蹂躙した。
「んんっ、んああああ──」
シャングリアが声をあげた。
一郎の魔眼を駆使した峻烈な四箇所責めだ。
いくら処女でも、これで達しないわけがない。
「あああ──」
舌を差し入れられているシャングリアが、我慢できなくなったように顔を横に曲げて一郎の舌を外に出して、声を張りあげた。
全身をがくがくと震わせる。
完全なエクスタシーにシャングリアを追い込んだ。
一郎はほっとするとともに、大きな達成感を覚えた。
生まれて初めて性交をする女に、挿入で絶頂を極めさせることができたのだ。
シャングリアがまさに大きな絶頂状態にあるのを魔眼で確認しながら、一郎は挿入した怒張から動かさないまま精を放った。
「シャングリア。お前に、俺から二度と離れられない呪術をかける。お前は死ぬまで俺の性奴隷だ」
「あ、ありがとう。わ、わたしを──し、支配してくれ──んああああっ──ロウ──ロウ──。わ、わたしをロウの女……性奴隷に」
シャングリアが声を張りあげ泣き声をあげた。
一郎の心に、シャングリアの心を鷲づかみにする感覚がはっきりとやってきた。
“この女を俺の性奴隷にする”
一郎はありったけの呪術をシャングリアに刻み込んだ。
*
「ロウ、わたしは、しばらく王都を離れることになる。男爵の大伯父のいる領地に戻らなければならない。それで、わたしが騎士をやめることを納得させてくるし、例のジーロップのクエストについても、きちんと冒険者ギルドに成功報酬の支払いをするように説得する。本当は、もっとみんなと一緒にいたいのだが、こればかりは早く処理をしないと、お前にも、ギルドにも迷惑をかけるしな」
向かいに座っているシャングリアが言った。
一郎たちが泊まっている宿屋の食堂だ。
もう、朝というには、少しばかり遅い時間だ。
昨日は、新しい仲間になったシャングリアの歓迎する乱交を四人で夜遅くまで続けた。
おかげで、四人揃って寝坊してしまい、陽がかなり高くなるまで、起きることができなかったのだ。
もっとも、クエストを実行していないときの冒険者など、ただの風来坊と同じだ。
別に予定があるわけでもなし、朝、何時に起きようが問題はない。
ただ、普通に仕事をしている者であれば、とっくの昔に働き始めている時間になっても、まだ寝ていたというだけのことだ。
だから、宿に泊まっていたほかの客はもういない。
一郎たち四人のいるテーブルのほかには、誰も客はいなくなっていた。
料理を運んでくれた宿屋の主人も、いまは厨房の奥に引っ込んでいる。
「どのくらいで戻るの、シャングリア?」
コゼがスープにパンを浸しながら訊ねた。
今日の朝食は、パンに塩豚、じゃが芋と人参の入ったスープに、水のような飲み物だ。ほかに生野菜のサラダもある。スープは各人にあるが、ほかのものは四人が囲むテーブルの真ん中にある大皿に集めて置いてある。
それを好きな分だけ、それぞれに目の前の皿にとって食べるというやり方だ。
「街道を馬で駆け抜けるが、男爵領は西の国境沿いだ。それなりの日数がかかる。でも、半月以内には戻りたいな。そのときは、昨日の仕返しをするぞ、コゼ。覚えていろよ」
シャングリアが苦笑しながら言った。
昨日は、このコゼがシャングリアを相手に、洗礼代わりの羞恥責めと痒み責めをして、シャングリアを徹底的に追い詰めた。そのことを言っているのだ。
「でも、シャングリアは、責める方よりも、責められるときの方が気持ちよさそうだったわ。このエリカと同じようにね」
コゼが言い返す。
「わ、わたしの名を出すんじゃないわよ。それに、こんなところで、そんな話はしないの」
エリカが顔を赤らめてぴしゃりと言った。
叱られたような感じになったシャングリアとコゼが顔を見合わせて、照れたように笑った。
なんだかんだで、昨日は四人で恥という恥を曝け出して、痴態を見せ合った。それがよかったのだろう。
すっかりと三人の女は打ち解けたような感じだ。
一郎もほっとしている。
「説得できそうか、シャングリア……?」
一郎はシャングリアに視線を向けた。
シャングリアの大伯父というのは、シャングリアの属するモーリア一族の当主であり、すでに二親を失っているシャングリアの親代わりの存在らしい。
「大伯父」とはいうが血の繋がりは薄く、親族が尊敬の意味を込めて呼ぶ愛称のようなものだそうだ。
元はといえば、シャングリアは前代のモーリア男爵の嫡女であり、本来であれば、シャングリアが死んだ父親を継いで女男爵になってもおかしくはない立場だったようだ。
しかし、当時は、まだシャングリアが幼かったこともあり、なによりも、女が一族の当主になることを嫌った一族の者たちが、遠縁だが、やり手と評判の高いユンケルという男を当主に選んだのだそうだ。それがシャングリアが「大伯父」と呼ぶいまの当主だ。
そういうこともあって、シャングリアは、女扱いされることに、異常な反応を示したのだろう。
しかし、たったひと晩で、シャングリアも吹っ切れた感じだ。
とにかく、そんな経緯もあり、いまの当主は、先代の実の娘であるシャングリアのことを可愛がっていて、ずっと大切に面倒を看てくれていたようだ。
そもそも、一郎たちとシャングリアが親しくなるきっかけとなったジーロップ山の盗賊退治のクエストも、王軍騎士団で疎まれたかたちになっていたシャングリアを心配して、なんとか箔のつく功績を作ってやりたいという配慮だったのだ。
それが、王軍騎士団をやめて、よりにもよって冒険者になるなど、烈火のごとく怒るのではないかと思わないでもない。
「まあ、大丈夫だと思う。大伯父は昔から、わたしには甘いからな。なんだかんだで、最後にはわたしの言い分を聞いてくれると思う。まあ、簡単ではないだろうがな。だから、大丈夫だ」
「ならいいがな。どうしても、説得できないようなら逃げて来いよ。別に、このハロンドールで冒険者をどうしてもやらないとならない理由はない。お前の大伯父さんが納得しないなら、お前を連れてみんなで逃げてやる。もう、俺たちは一心同体だ。それを忘れるなよ」
「あ、ありがとう……。う、嬉しいよ。だが、大丈夫だ。まあ、そのときは、よろしく頼む」
シャングリアがはにかむように視線を落とした。
どうやら、柄にもなく照れているようだ。
すっかりと一郎たちに溶け込んだ感のあるこのシャングリアだが、実は、他人と協調することが不得手で、王軍騎士団では、ほかの騎士から浮くように感じになってしまっていたのだ。
だが、このパーティーに限ってそんなことはない。
一郎の淫魔術の呪術を介してのことだが、強い信頼と愛情で結びついている。一郎が心を縛っているので、お互いを裏切ることや不審を抱くことが不可能なのだ。
シャングリアもそれを肌でわかっている。
だから、いま、シャングリアは生まれて初めて、信用のできる仲間を得た心を味わっているはずだ。
それはシャングリアをすっかりといい方向に変質させたように思う。
最初に出会ったときの頑固女の雰囲気は、いまのシャングリアには皆無だ。
「それと、ふたりともありがとう。昨夜のうちに、わたしの服を洗濯してくれたのだったな。感謝する。戻ってきたら、わたしにも洗濯や料理を教えてくれ。冒険者になったのだから、そんなこともできるようにならないとな」
シャングリアがエリカとコゼに軽く頭をさげた。
シャングリアがいま着ている服は、昨日一郎と冒険者ギルドで再会したときのミニスカートのままの服装だ。
コゼたちの責めでかなり汚れていたので、コゼとエリカが夜中にふたりがかりで洗濯をしてあげたらしい。
それに対して、シャングリアは感謝の言葉を告げたのだ。
「そんなことはいいわよ。まあ、教えもするけどね……」
コゼが笑った。
シャングリアに対して、よくコゼが喋る。
そのことを改めて、一郎は心地よく眺めていた。
このコゼは人見知りの傾向があり、あまり他人には積極的には話さない。そのコゼがこれだけ自分から話すということは、すでにシャングリアを身内のように思っている証拠だろう。
まあ、あれだけ徹底的にシャングリアを苛めたコゼだ。
それも当然とは思うが……。
そうやって、しばらく、他愛ない話をして朝食を続けた。
やがて、食事も終わった。
シャングリアは、さっそく王都を発つために、一度騎士団の軍営に戻るということだった。まだ、シャングリアの生活の品物はそこにあるので、旅の支度はそこに置いてあるのだという。
シャングリアは名残惜しそうに、宿屋を去っていった。
「結構、付き合ってみると、いい子でした。仲良くやれると思います」
シャングリアがいなくなると、エリカが言った。
ジーロップのクエストのときには、いまにも斬り合いでも始めそうな険悪なエリカとシャングリアだったが、すっかりと仲良しになったようだ。
もっとも、それは、昨日の乱交の顛末が理由でもある。
四人で淫らにもつれ合って愛を交わしていると、次第にそれぞれの性癖がはっきりと顕著になり、いつの間にか一郎とコゼが責め側になり、エリカとシャングリアが受け側になるというように分かれてしまった。
それで、エリカとシャングリアは、結局のところ、一郎とコゼに、さんざんに一緒に責められたのだ。
それがふたりに奇妙な連帯感を生んだのかもしれない。
「そうですね……。とっても、仲良くやれると思うわ」
コゼも言った。
だが、コゼの「仲良く」というのは、裏の意味もあるだろう。
そんな表情をしている。
一郎は苦笑した。
そのとき、宿屋の外から大きな声がした。
誰かが争うような声だ。
女が男に向かって怒鳴っているように思える。
訝しんだ一郎だったが、その声がシャングリアの声だとわかり、すぐに宿屋の外に飛び出した。
エリカとコゼも続く。
果たして、宿屋からいくらもいかない辻のところで、シャングリアがふたりほどの男を打ちのめしている光景に遭遇した。
「どうしたんだ、シャングリア。やめないか」
一郎はびっくりして、さらに男たちを蹴り飛ばそうとしているシャングリアを止めた。
「ひ、ひいっ、す、すみません。ま、まさか、シャングリア様だとは……」
「も、もうしわけありませんです。か、勘弁してください」
シャングリアの足元でうずくまっているふたりの男が喚いている。
たちの悪そうな与太者という感じだ。
ただ、二、三発殴られたか、蹴られたかして、その場で自分の身体を抱えてうずくまっていた。
「なんの騒ぎなんだ、シャングリア?」
一郎は憤慨している様子のシャングリアを羽交い絞めするようにしながら言った。
一緒に来たエリカとコゼも、シャングリアの権幕に横で呆気にとられている。
すでに、たくさんの野次馬が集まりかけている。
「どうしたも、こうしたも。こ、こいつらは、このわたしに向かって下品な言葉をかけてきたのだ。とても卑猥な言葉をな」
シャングリアは声をあげた。
一郎は嘆息した。
そんなことか……。
「その程度で怒るな、シャングリア。そんなに可愛い恰好をしていれば、そんなこともよくあるだろうさ。いちいち反応していたら、お前、城郭中の男を殴ってすごさないとならないことになるぞ」
一郎は言った。
すると、怒っていたシャングリアが急に脱力したようになった。
「そ、それ、本当か?」
そして、さっと振り返って、一郎に顔を向けた。
その顔はとても嬉しそうで真っ赤だ。
シャングリアの態度の急変に、一郎はちょっとたじろいでしまった。
「な、なにがだ?」
思わず言った。
「い、いまの言葉だ。わたしのことについて、可愛い恰好と言ったぞ」
「えっ? ああ、そうだ。とても可愛いさ。スカートも短いしな。俺好みだ」
一郎は慌てて言った。
すると、シャングリアがますます相好を崩した。
「そ、そうか……。可愛いか……。へへ……よかったな……。だったら、戻ってきたときにも、同じような短いスカートをはいてくるな。いや、お前の前では、ずっと短いスカートをはく……。そ、そうか……。可愛いか……。へへ、嬉しいな……」
シャングリアが本当に嬉しそうに微笑んだ。
あまりの無邪気な笑みに、一郎の方がたじろぐほどだ。
「……あんたら、行きなさい……」
横では、いまのうちにと、エリカがシャングリアに殴り倒された与太者を追い払っている。
それにしても、すっかりと気性が穏やかになったと思ったのは、一郎たちに対してだけのことのようだ。
やっぱり、シャングリアはシャングリアだ。
一郎は、目の前でにこにこと微笑んでいるシャングリアを見て、改めてそう思った。
(第10話『性奴隷試験』終わり)