【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「う、うう……」
わたしは、前手に持つ鞄を股間に押しつけるようにしながら、満員電車の中で内腿を擦り合わせた。そして、小さな足踏みを繰り返す。
痒いのだ。
背後に貼りついているはずの一郎お兄ちゃんが触ってくれるまで、じっとしていようと思うのだが、股間の痒みが四肢にまで伝わり、じわじわとわたしを追い詰める。
「……お……が……い……」
わたしは知らず、呟いていた
それなりの時間が経っている。
停車した駅も五個を超えた。
もう、わたしが我慢できないのは、一郎お兄ちゃんもわかっているはずだ。
多分、わたしが苦しむのを愉しんでいるのだと思うけど、すでに限界だった。
わたしは、お兄ちゃんに哀願することにした。
背中越しだけど、お兄ちゃんとわたしは、ぴったりと密着しているから、呟くような声でお兄ちゃんの耳には届くはずだ。
また、電車の喧噪は会話を消してくれると思う。
「悪い子だな。堪え性がなくて……」
頭の上からお兄ちゃんの笑うような声がした。
次の瞬間、下着に入れられて股間に密着していたローターが動き出した。
「んくっ」
わたしは身体を強張らせた。
しかし、痒い場所を振動で刺激される快感は、頭に突き抜けるくらいの気持ちよさだ。
あまりもの衝撃に我を忘れそうになる。
だけど、すぐに、ここが満員電車の中だということを思い出す。
お兄ちゃんは真後ろだけど、ほかにもたくさんの他人に囲まれている状況だ。
声は耐えないと……。
「う、うう……くく……」
振動がとまらない。
周りの視線を感じながら、わたしは耳元まで真っ赤に上気するのを感じつつ、懸命に唇を噛んだ。
とにかく、鞄を力一杯に股間に押しつける。
そして、振動がとまる。
「ふう……」
わたしは脱力しそうになった。
すると、お兄ちゃんの膝がすっとわたしの脚と脚のあいだに強引に入ってきた。
ぎょっとする。
これで、もう脚を閉じることはできない。
「もう一度だ」
お兄ちゃんの声……。
次の刹那、またもや股間に振動──。
「おっ、ぐっ」
必死に声を呑み込んだが、首は天井を仰ぐように動いていた。
咥えられる振動の刺激は、掻痒感を癒してくれるだけじゃない。お兄ちゃんに躾けられたわたしの身体がわたしの淫らな欲望を四肢の隅まで呼び起こす。
だが、振動のスイッチが切断された。
そうやってしばらくのあいだ、何度となく、ローター振動と停止が繰り返された。
刺激を受けるときも衝撃だが、それを待つあいだも、焦燥と期待で頭がおかしくなりそうだった。
とにかく、わたしは翻弄され続けた。
「しばらく、お預けだ……」
電車がカーブにさしかかって騒音がきしむのを利用して、お兄ちゃんが耳元にささやく。
言葉のとおりに、しばらくのあいだ、なにもされない時間が続いた。
満員電車の中で痴態を晒す恐怖はないが、一度、癒されることを覚えた掻痒感は、与えられる刺激を狂い求めてしまう。
触って欲しい……。
ローターを動かして欲しい……。
痒い……。
痒い……。
だが、脚のあいだの一郎お兄ちゃんの脚が今度は、腿をすり合わせることさえ、わたしを阻む。
歯を噛みしめて俯いている顔からぽたぽたと汗が胸元に滴るのがわかった。
そうやって幾度か目かの駅を発車した後、電車は次のターミナル駅に向かい始めた。
そこでは、大勢の乗客が入れ替わるはずだ。
「次で降りる」
一郎お兄ちゃんに声をかけられた。
「あっ、はい……」
そして、電車がターミナル駅に停まった。
人の動きに合わせて、わたしは出口の扉に向かう。一度もこっち側は開かなかったが、今度も開く扉のホーム側は反対側だ。
わたしは、人の動きに合わせて、出口に向かった。
しかし、その瞬間だった。
これまでとは比べものにならないくらいの強い振動が股間に襲い掛かった。
「あくううっ」
悲鳴のような声をあげて、全身を硬直させてしまった。
しかも、その場でくの字に身体を折り曲げて、跪きそうになる。
何事かと周囲の客が注目するのがわかった。
その身体をがっしりと両脇から支えられる。
「大丈夫か? 気分が悪いのか?」
一郎お兄ちゃんだ。
わざとらしく声をかけてきたお兄ちゃんを涙目で振り返ると、意地悪のお兄ちゃんがにやにやと笑って、わたしを見ていた。
「だ、大丈夫……じゃない」
わたしは、お兄ちゃんを睨みつける。
「そうか。ならホームで休むか」
「う、うん……」
そのまま抱えられるように、ホームに連れ出される。
だが、振動はそのままだ。
「ほら、座れ」
くすくすと笑いながら、一郎お兄ちゃんがホームのベンチにわたしを座らせた。
やっと、ローターの振動が切断される。
「ひ、ひどいよ、一郎お兄ちゃん」
わたしは頬を膨らませた。
「そう言うなよ。とてもいやらしてく、可愛かったぞ……。これは、お詫びの印だ」
お兄ちゃんは指錠の鍵を外して、わたしの両手を自由にすると、鞄から小さな箱を取り出した。
小さなリボンのついている可愛らしい箱だ。
「なあに?」
「メリークリスマス」
お兄ちゃんがベンチに座って、ぴったりと横に来た。
箱の包みを開くと、桃色のケースが出てきて、その蓋を開けると、ふたつの指輪が出ていた。
わたしはびっくりした。
両方の指輪には、小さいけど四角くて赤い石が嵌め込まれている。
「えっ、指輪?」
「来月の享ちゃんの誕生日に合わせたガーネットだ。ねえ、籍だけは入れよう。お義父さんとお義母さんには、やっと許可はもらった。一緒に暮らすのは、享ちゃんが大学を卒業してからになるけど、享ちゃんを誰にも渡したくないんだ。俺にも約束が欲しい」
一郎お兄ちゃんが言った。
「ええ? つまり、これは結婚指輪?」
「結婚しよう、享ちゃん。断ったら、もっとひどい調教をするよ」
一郎お兄ちゃんが赤い顔をして照れたように言った。
わたしは吹き出してしまった。
「じゃあ、プロポーズを受けたら、もう遊んでくれないの?」
「そのときは、もっと過激な調教をする。もう俺の享ちゃんだしね」
一郎お兄ちゃんが笑った。
わたしも一緒に笑う。
「……お受けします」
そして、小さく頷いた。
一郎お兄ちゃんが箱の中から小さい方の指輪を取り出して、わたしの左手の薬指に嵌める。
次いで、お兄ちゃんが左手を出したので、もうひとつの指輪をお兄ちゃんの薬指に嵌めた。
わたしたちの指に同じ石の指輪が光る。
「あ、ありがとう、お兄ちゃん。だけど、これって、お兄ちゃんの分はわたしが準備するんじゃないの?」
「細かいことを気にするな。結婚すれば、家計も一緒になるんだ。これからは、享ちゃんの学費もお小遣いも、お義父さんたちじゃなくて、俺があげるよ」
「お、お兄ちゃん、ありがとう……。だけど、痒いいいっ」
我慢していたが、やっぱりもう限界――。
薬を塗られた股が痒すぎる――。
わたしは、両足を擦り合わせながら、悲鳴をあげた。
お兄ちゃんが意地悪く笑った、ポケットに手を入れる。
すると、いきなり股間のローターが振動を開始した。
「んんんっ、んぐううう」
わたしは股間を押えて、身体を前に曲げた。
「近くのホテルを予約してる。行こう。今夜は帰らないと連絡もしているから、しっかりと朝まで付き合ってもらうよ。部屋に着替えも準備している」
お兄ちゃんがわたしの手をとって無理矢理に立ちあがらせた。
だけど、ローターのスイッチをとめてくれない。
やっぱり、お兄ちゃんはとても意地悪だ。そして、変態に違いない。
まあ、わたしもしっかりと変態の欲望に染まっているから仕方ないが……。
こうして、わたしは高校の卒業を待たずして人妻になった。
年が明けた登校日には、友人たちから左手の指輪について質問責めに合ったのは言うまでもない。
幸いだったのは、お兄ちゃんと結婚しても苗字は同じ“田中”だったことだろう。
これで、苗字が変わりでもしたら、もっと大変なことになったのは違いなかったからだ。
*
「おおっ、ああっ」
一郎お兄ちゃんの怒張がわたしのお尻にめり込み始めたのがわかった。
股間には、すでにバイブが突き挿さっていて、それが淫らで狂おしい刺激をわたしに与えているが、小さな器官に打ち込まれようとしているお兄ちゃんの生身の肉棒は、なににも増して強烈にわたしの欲望をそそってくる。
お兄ちゃんが本格的に、わたしのアナルの調教を開始してから三年──。
浣腸プレイから始まるお兄ちゃんによる、わたしのお尻開発は、あの高校三年生で籍を入れた日の記念日から開始された。
あれから、三年──。
いまでは、お兄ちゃんのお尻を犯されるのが、大好物になっていた。
なによりも、妊娠の危険がない。
一応、ピルも飲んでいるし、危険日は避けているのだが、生身の精を子宮に注ぐことは、どうしても妊娠のリスクが生まれる。
まあ、妊娠したらしたで、お兄ちゃんとの子供だし問題はないのだが、お兄ちゃんと話し合って、子供はわたしが大学を卒業してからと決めている。
いまは、大学三年なので、妊娠解禁はあと二年だ。
それからは、自然に任せることになっている。
わたしの勘だが、これだけ毎日のように子宮にお兄ちゃんの精を注がれれているのだから、解禁後はあっという間に子供もできるような気はする。
「いやらしい身体だ。日に日にきれいになる。学校で男に声をかけられないか心配だよ」
お兄ちゃんがアナルにゆっくりと怒張を挿し入れながら、背中から声をかける。
ふたりで暮らしているアパートの部屋にあるベッドの上だ。
今日のわたしは、お兄ちゃんに縄掛けされ、後手縛りの恰好でお兄ちゃんにお尻を犯されていた。
お兄ちゃんに可愛がられるようになって六年……。
籍を入れて三年──。
すでに、女としての本能に目覚めきっているわたしは、今日ももう自分の淫らな身体をコントロールできなくなっていた。
「お、お兄ちゃん以外の……お、男なんて……、あ、ああっ」
お兄ちゃんが縄がかかっている乳房を揉みながら、アナルに深く深く怒張を挿し入れていく。
だんだんと深く肉棒が貫くにつれて、前に挿し入れてあるバイブがお兄ちゃんの亀頭の先に皮一枚で擦れるようになり、狂おしいほどの嘉悦が全身にみなぎる。
大学を卒業してすでに社会人のお兄ちゃんに対して、わたしはまだ大学生だ。
だから、お兄ちゃんはいつも、わたしが若い男の子に言い寄られないかと心配するような言葉を使う。
わたしからすれば、これだけお兄ちゃんに調教されてしまっているし、ほかの男の子なんて考えれないのだが、お兄ちゃんはちょっと心配らしい。
一度だって合コンも男女サークルにも参加してないわたしだし、男の子なんて、あり得ないんだけど……。そもそも、人妻だし……。
まあ、声をかけてくる男子は少なくはないのは確かだけど……。
いずれにしても、わたしとお兄ちゃんは、一年前からついに同居を開始した。
入籍のときの約束では、籍を入れても、同棲はわたしの大学卒業を待ってからということになっていたが、一週間のうち、五日か、六日、ときには全部の日に、お兄ちゃんの部屋に宿泊するようになってくると、ついに、親が呆れて、さっさと家を出ていけと言ってきた。
まあ、そんなわけで、いまはこうやって、毎日のようにお兄ちゃんに可愛がられる日が続いている。
「あああ……」
お兄ちゃんの怒張がついに、お尻を深々と貫いた。
今度は静かに抜かれていく。
わたしは淫らな声をあげてしまう。
「いやらしい声だな。ほら、ご褒美だ」
お兄ちゃんが胸を持つ手を離して、前に嵌まっているバイブのスイッチを入れたのがわかった。
静止していたバイブが頭を回しながら、蠕動運動を開始する。
「ふおおおっ、だめえええ」
わたしは背中をのけぞらせた。
「いやらしい先生だ。一度達しておくか?」
お兄ちゃんが手を乳房からわたしの股間に移動したのがわかった。
バイブが嵌まっている上側のクリトリスを押して、振動しているバイブに押しつけるようにする。
「んふううううっ」
衝撃にわたしは全身を痙攣させた。
あっという間に絶頂してしまったのだ。
「今度はお尻でもいくんだ、先生──」
お兄ちゃんが少しアナルを犯している怒張のストロークを早めた。
達したばかりの身体に、新しい快楽の大波が襲い掛かる。
「だめえええ、んくうううっ」
わたしはあまりの気持ちよさに、一瞬意識が飛びそうになった。
また、お兄ちゃんがわたしを“先生”と呼ぶのは、わたしが通っているのが、教育学部だからだ。
そこで、中学の国語の先生になるために勉強をしている。
つまりは、わたしがこうやって快感に耽っているときに、いちいち“先生”と呼ぶのは、我に返らせることで、意識をお兄ちゃんの与える快感のほかに向けようとするお兄ちゃんの意地悪なのだ。
本当に、お兄ちゃんは意地悪だ。
「先生になったら、最初の参観日には必ずこっそりと行くよ。バイブ付きの貞操帯を嵌めさせて、女教師をいたぶるのが俺の夢だ。夢をかなえてくれてありがとう」
お兄ちゃんが笑いながらアナルを犯し続ける。
わたしは抗うことのできない嘉悦と欲情のうねりの中で、ひたすらに悶え続けた。
だけど、先生になって、授業中にそんなことをされるなんて、冗談じゃない。
しかし、そうは思ったけど、もしかしたら、お兄ちゃんに命令をされたら、わたしはそれに従うような気もする。
多分、もうお兄ちゃんには逆らえない。
それが、どんな破廉恥で破滅的なことでも、わたしは一郎お兄ちゃんに与えられる被虐の快感から逃げられないに違いない。
「勝手にいくのは禁止だ。しばらく我慢しろ」
お兄ちゃんがまたもや意地悪な命令をする。
前の穴と後ろの穴から咥えられる猛烈な快感は、わたしの全身を席巻している。
我慢するなんて無理だ。
「む、無理いい、いかせてええっ」
わたしは哀願した。
生身のストロークに加えられる、前からの玩具による翻弄──。
だけど、達してはいけないという命令だから、懸命に耐える。
でも、無理──。
我慢できない──。
次の崩壊はそこまできている。
「わかった、いけ──」
お兄ちゃんがお尻を犯しながら声を放つ。
「いぐううう」
悲鳴とともに襲い掛かった嘉悦に身を投じた。
二度目の爆発だ。
衝撃のすさまじさに、一段と高い絶頂に昇り詰めた。
「んくっ、くうっ」
すると、お兄ちゃんの絶息するような声……。
お兄ちゃんもまた、欲望の迸りをわたしのお尻の中に放ったのだ。
嬉しい……。
お兄ちゃんと一緒にいけて嬉しい……。
わたしは、落ちてくる兆しのない快感の昇天の中に意識を飛ばした。