【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「では、次の問題に進みましょう。新しい画面が送信されたら、ディスプレイをペンでタッチしてください……。ただし、七番さんと十一番さんと十五番さんは、いまの問題の補備問題を送信します。それを解き直してみましょう……」
わたしは、手元の端末を操作して、前の問題に解答することができなかった生徒の端末に、あらかじめ準備している補備問題を送信した。
そして、ほかの生徒には、新しい問題を送信する。
すると、正面にいる二十人の中学三年生の塾生たちが一斉に、与えられている端末を操作を始めるのがわかった。
それを確認すると、さらに手元の送信端末を動かして、口元のマイクから流れる声が補備の三人のヘッドフォンだけに流れるようにする。
「……七番さん、十一番さん、十五番さんは解答が終わったら、ノートをカメラ台に置いて、信号を押してね。時間は十分以内です……。やり方ですが、それぞれの文章の“どうした”の部分に印しをつけてみましょう。そして、“人物”に当たる言葉にも丸を付けて、一番意味の通る人物が主語だと思ってください。ただし、古文の場合は、同一人物が違う言葉で表現されている場合もあります。それに注意して文章を追ってください。では、はじめ──」
次いで、今度は音声を逆に、ほかの生徒のヘッドフォンに繋げる。
「……次の問題を送ってます。今度も制限時間は十分です。先ほどと同じように、誰が主語なのかに注意して文書を追ってみましょう。ただ、同一人物でも表現が違う場合もあります。ほかに、主語そのものが省略されている場合もあります……。まずは、なにも参照せずに、解いてください。解答はカメラ台に……。わからない単語は、とりあえず、画面に印しだけをつけておきましょう。その印しを判断して、必要により、その単語の現代語の訳が送信されます。では、はじめてください」
すでに、画面の問題を開始している生徒もいたようだが、わたしの合図でほとんどの者が解答を開始したみたいだ。
静かな時間が流れだす。
しわぶきすらもほとんどない。
二十人の生徒は、まったく無言で真剣に問題に取り組んでいる。
いまやっているのは、この学習塾の中でも、高校受験を対象とした最上級クラスの講座だ。
わたしは、国語を中心とした講師として、この学習塾で働いているのだ。
最近の学習塾の傾向は、とかく個人指導をうたうところが多いが、お兄ちゃんが総合責任者になっているこの塾のやり方は、競争意識の取入れと、デジタル機器を取り入れた教育管理だ。
また、講師の養成にも力を入れていて、わたしがやっているような講義も、徹底的にマニュアル管理されていて、講師用の端末の画面には、AIを活用した指導基準が投影されるようになっており、それに従えば、こういう通常の講義では水準以上の教育ができるようになっている。
つまりは、講師の能力により、教育の質に大きな差ができにくいようにという、お兄ちゃんの考えみたいだ。
ただ、わたしのように、学校の教諭経験などがあり、教育技術が高いと判断されている講師については、教育のやり方については自由度も保証される。教育がマニュアル管理されすぎると、やりがいを失う講師もいるからだ。講義用のデーターを改良することが許可されるのだ。
ただ、講師についてもランク付けがあって、上から、S級、A級、B級、C級、そして、新入りのD級ということになっており、講義のやり方に自由を許されるのは、B級以上となる。
しかも、成績評価が徹底されており、受け持ちの生徒の成績があがれば、査定もあがって給与などに反映されるものの、逆に成績が振るわないと、容赦なくランクを落とされて、自由裁量権も失う。
わたしも、お兄ちゃんの妻であっても、ランク付けに忖度などなく、先日やっとS級ランクをもらったばかりだ。
もっとも、元中学教諭ということで、入社時のランクは、通常の新人のDではなく、Bランクではあった。
ただし、これはわたしだけの特権ではなく、教育経験に応じて、下級ランクを免除されることになっていて、わたしは五年以上の教師の実務経験が評価されて、Bランク保障を受けただけのことだ。
「ふう……」
とりあえずの指示を出して、わたしは教卓の向かう椅子の背もたれに身体を預けるようにして、ひと息ついた。
忙しくなるのは、最初の生徒が問題を解き終わるであろう七、八分後くらいであり、それまではちょっと余裕がある。
教卓の正面のテーブル部分には、各生徒が動かしているタブレット端末の画面が二十分割になって映っている。
また、左右には大きなディスプレイがあり、それぞれ撮影されている各生徒の姿とカメラ台に乗っている生徒のノートの映像がやはり二十分割で投影されている。
問題文や参考資料は、タブレット表示なのだが、生徒が解くのは、自分の筆記具とノートになる。それは、実際の受験が肉筆なので、端末操作に慣れ過ぎて、筆記具で解答する癖を失ってしまう弊害を回避するための処置だそうだ。
これも、お兄ちゃんの考えらしい。
そのときだった。
内ポケットに入れているスマホが振動した。
全講師が勤務中に持たされているものであり、講義についての指導事項や業務連絡などは、その端末を通じて発信されるのだ。
わたしは、端末を出して画面に視線をやった。
“その場でスカートを脱げ”
そこには、そう表示されていた。
びっくりして顔をあげると、一生懸命に問題を解いている児童たちの背後になる教場の後ろの壁に、いつの間にか、スーツ姿の一郎お兄ちゃんが立っていた。
腕組みをして微笑んでいるが、目だけは厳しい視線をこっちに向けている。
お兄ちゃんは、この新しいタイプの学習塾の経営責任者なので、ああやって、各講師の講義を視察に来るのは頻繁なのだが、わたしが講師のときには、大抵はこうやって、卑猥な命令を出して、わたしに意地悪をする。
ああ……、調教が始まるんだ。
わたしは緊張で動機が激しくなるとともに、じゅんと股間が熱く濡れるのを感じた。
お兄ちゃんに躾けられると、いつでも、どこでも、わたしの身体は火照り、どうしようもなく淫靡になってしまう。
それは、結婚をして十五年以上が経ち、子供もふたり生まれて、母にもなったいまでも変わらない。
教育学部を卒業として最初に配置された中学校から次の中学校に異動になったのは、五年目の春のときだ。
しかし、その年に最初の子供である娘を妊娠して産休に入り、復帰して二年が経って二度目の子である息子を妊娠したのを契機に、わたしは二度目の産休をとることなく、中学教師を退職することにした。
三十歳のときだ。
その頃、お兄ちゃんは務めている大手学習塾の最年少の重役になっていて、いま管理しているこの新システムの学習塾の経営責任者に抜擢され、その大手企業の子会社扱いではあるが、その経営責任者になった。
社長だけは、本社から年代の高い人物が送られてきたが、名目だけであり、事実上の新しい会社の運営者は、お兄ちゃんになったのだ。
わたしは、お兄ちゃんが会社の重役に近いポストだとは認識していたが、近いどころか、重役そのものであり、しかも、そんな大きなビジネスを任されるほどに重要な人物とは知らなかったから驚いてしまった。
だけど、お兄ちゃんは、約束だから、わたしの再就職の場所を作っただけだと笑い、子育てに余裕ができたら、いつでもおいでと言ってくれた。
だから、三年前から、わたしも、お兄ちゃんの経営するこの学習塾の講師として雇われている。
年齢は三十五歳になり、ふたりの子供は六歳と四歳になった。ふたりとも保育園に預けているが、上の娘は来年には小学校に入る。
お兄ちゃんが任された塾は、成績向上に関し、ほかの老舗の学習塾と比べて特出する結果を残し、いまや同じやり方で首都圏を中心に大きな十個の教室を抱えるようになった。
ただ、お兄ちゃんは、ほかの教室については、やり方だけを伝えて、完全に人に任せていて、お兄ちゃん自身は、わたしのいるこの最初の教室だけを直接に管理している。
お兄ちゃんに言わせれば、あくまでも、わたしのために基盤を作っただけであり、責任が大きくなって、わたしと接する時間が減れば、本末転倒なのだそうだ。
本社も、もっとお兄ちゃんには、大きなことを任せたいみたいだけど、お兄ちゃんは、わたしとの時間を減らす出世は断固として拒絶し、強要するとやめるとまでごねているので、お兄ちゃんの希望に沿っているのだという。
本当なのかとは思うけど、お兄ちゃんではなく、会社のほかの人が本当だと告げるので真実なのだろう。
いずれにしても、お兄ちゃんの命令だ。
従わなければならない。
わたしの前には教卓があり、ましてや、問題を解くためにタブレットに向かっている生徒たちは、こっちなど見ていない。
わたしは、ひそかにスカートのファスナーを引き下ろす。
そして、かすかに上体を屈めて、足首からスカートを抜きとった。
結婚して以来、ずっと一郎お兄ちゃんから下半身は管理されていた。
まともに下着を身に着けることを許されることはほとんどなく、ディルド付きの貞操帯を装着されるか、あるいは、ノーパンであるかがほとんどだ。
今日は、ノーパンの日だった。
しかも、スカートは腿を半分以上隠すものは許してもらえない。
もう、三十五歳なのに、生脚のミニスカートは恥ずかしいのだが、実のところ、わたしは、まだ二十代前半にしか見えないらしく、会社の中では“魔性の女”と呼ばれている。
そして、美肌を保つコツをしつこく訊ねられるのだが、特別なことをしていないので答えようもない。
ただ、相変わらず、毎日お兄ちゃんに、調教されて抱かれているのが特別なのかもしれないが……。
そういえば、あの丹羽祥子、すなわち、祥ちゃんも同じようなことを言っている。
彼女は、わたしがまだ最初の中学校の教諭だったとき、わたしたちのセックス・パートナーを二年ほどしてくれたが、驚くことに、突然に同僚の男性教諭と結婚して、そのときにわたしたちの関係を一度解消した。
だが、三年後に離婚して、教諭までやめてしまった。
それはともかく、その祥ちゃんが主張するには、お兄ちゃんとの関係を断った、三年のあいだに肌の衰えのようなものを実感したのだそうだ。
肌の衰えとはいっても、当時は彼女も二十代であり、そんな年齢ではないと思うが、祥ちゃんはお兄ちゃんに抱かれていた期間は、十代の肌を保っていて、結婚した瞬間に、年相応になったという。
だが、離婚して、再びわたしたちのセックス・パートナーに戻ると、本人曰く、ぴちぴちの十代の肌を取り戻したと言っている、
確かに、いまだ外見を若作りしている祥ちゃんは、知らないと二十代どころか、高校生に間違われたりする。
わたしに言わせれば、本物の魔性の女は、彼女に違いなかった。
いずれにしても、わたしは講義に合わせてスーツ姿だった。
上半身が正装姿で、下半身が丸裸など、こんなに恥ずかしい恰好はない。
こんな破廉恥な格好をしているのかと考えると、大きな罪悪感が膨れあがるとともに、子宮の奥がかっと熱くなる気がする。
気がつくと、興奮で身体が少し震えてもいた。
すると、再びスマホが振動で動いた。
“そこでオナニーしろ。制限時間は五分だ”
スマホに再び文字が……。
あまりもの羞恥に頭が白くなりかける。
しかし、命令に従わないという選択肢はない。
とにかく、右手は端末に置いて、操作をしている素振りをしながら、左手を股間にもっていく。
恥毛など一本もない股間の亀裂に指をくい込ませる。
スマホの画面が変わった。
“4.59”
画面の左隅に数字が表示されて、目まぐるしく数字が動き出す。また、なぜか教卓の内側そのものが真っ白く光った。ライトが点灯したのだ。
また、スマホの画面の数字は、タイムリミットということだろう。
すでに、“4.40”になった。どんどんと、数字がさがる。
そして、スマホについては、白かった背景が変わって、肌色のものが映った。
ぼんやりとしていた画面がはっきりとなる。
「ひっ」
思わず大きな声を出した。
幾人かの生徒が、顔をあげてこっちを見た。児童はヘッドフォンをしているので、耳栓をしているのと同じなのに、余程に大きな声だったのかもしれない。
とにかく、慌てて平静を装う。わたしの声に前を見た児童も、すぐに手元のタブレットに意識を戻した。
だが、画面に映ったのは、紛れもなく、正面と上からと下側から撮影されているわたしの下半身に間違いなかった。
しっかりと股間にめり込んでいるわたしの指まで映っている。
気がつかなかったが、この教卓には隠しカメラが設置されているに違いない。それが画面に映っている。
顔をあげた。
お兄ちゃんが笑いを耐えるような顔でこっちを見て、手に持っているスマホをこっちに向けた。
顔がひきつる。
遠目だからはっきりとはわからないが、多分同じものが映っている。
わたしは口だけで、“やめて”と言った。
しかし、お兄ちゃんはにやにやするだけだ。
本当に意地悪だ……。
わたしは、諦めて指を動かし始める。
すでに内側はねっとりと濡れていた。
お兄ちゃんに、破廉恥な意地悪をされると、わたしはいつもどうしようもなく濡れてしまう。そんな風に躾けられているのだ。
恥ずかしい……。
とにかく、急いで指を動かす……。
淫靡な水音が鳴り出す。
そんなには時間はない。
間に合わせなければ……。
“3.30”
倒錯の快感がせりあがる。
前側の児童に、その音が聞こえるのではないかという恐怖が走る。
だが、気持ちいい……。
そして、死にそうなくらいに恥ずかしい……。
“2.50”
喘ぎ声が出そうになるのを耐える……。
信じられないくらいに興奮する。
わたしは、かすかな息を小刻みに吐きながら、身体の芯から沸き起こる陶酔に身を任せる。
興奮する。
身体の芯に甘い陶酔がうねる。
“1.55”
ちょっと焦りが込みあがる。
緊張が快感を邪魔する。
意識して、指を激しく動かす。一番感じる場所を探して、そこに集中する。
大きな愉悦が込みあがってくる。
“1.20”
お兄ちゃんのことを考える。
これは、お兄ちゃんの手だと思う。お兄ちゃんが愛撫をしてるのだ。
お兄ちゃん……。
お兄ちゃん……。
お兄ちゃん……。
そして、いきなり、激しいものがきた。
そして、ついに、びくびくと身体を震わせながら絶頂をした。
わたしは、画面に目をやった。
“0.44”
数字はとまっている。
ほっとした。
よかった……。
一郎お兄ちゃんの言いつけを守れたのだ。
すると、教卓の内側の光が消滅して、スマホの画面が切り替わった。
いままでの動画でなく、静止画だ。
呆けたようなわたしの顔写真であり、どうやら達した瞬間のわたしの顔のようだ。どこに隠しカメラがあるのかわからないが、顔についても撮影されていたらしい。
わたしはお兄ちゃんを睨んだ。
お兄ちゃんが口だけで“よくやった”と伝えてくる。
本当にお兄ちゃんは意地悪でエッチだ。
すると、スマホの画面がまたもや震えた。
メールだ。
操作をすると、そのままの恰好で講義を続け、次の問題のときにも、自慰をするようにというお兄ちゃんの指示が伝わってきた。
わたしは、絶句してしまった。
結局、あれから四回同じことをして、一時間の講義の中で五回も達してしまった。
スカートをはくのを許してもらったのは、ほとんど講義が終わる直前のことだった。
そのときには、お兄ちゃんは教場から立ち去っていた。
すると、最後にメールが入った。
お兄ちゃんからだと思ったが、送ってきたのは、自宅にいるはずの祥ちゃんだった。
“先輩のオナニー姿は可愛かったですよ。ご馳走さまです。子供たちは元気です”
伝言にはそうあった。
子供たちというのは、わたしたちの子供のことだ。
実をいうと、祥ちゃんが離婚をしてセックス・パートナーに戻ったとき、三人で話し合って、家政婦として祥ちゃんも、わたしたちの家に一緒に住むことになったのだ。
三年の結婚生活のあいだに、子供を授からなかった彼女は、こうやってわたしたちが働いている時間も、子供たちの面倒を看てくれている。
いまでは、子供たちも、祥ちゃんのことを“しょうママ”と呼んで、二番目の母親扱いだ。
いや、むしろ、ずっと一緒にいる祥ちゃんの方にこそ、懐いているかもしれない。
それだけは、釈然としないが……。
いずれにしても、どうやら、あの画面をお兄ちゃんは、彼女にも流していたみたいだ。
恥ずかしさで、かっと身体が熱くなった。
わたしは、講師用に部屋に戻ろうとした。
さすがに、足がふらつく。
すると、またもた、連絡用のスマホにメールが入った。
“役員室に来い。享ちゃんのいやらしい姿で興奮した。抜いてもらわないと仕事にならん。奉仕しに来い。”
今度こそ、お兄ちゃんからのメールだった。
奉仕というのは、フェラチオのことだ。
ファラチオについては、最近の一郎お兄ちゃんのマイブームであり、妊娠しているあいだに徹底的に鍛えられたが、最近になって、よくお兄ちゃんの部屋である役員室で奉仕を強要されるようになった。
だが、お兄ちゃんの役員室は、ひっきりなしに指示を受けにくるスタッフが出入りし、あるいは電話も結構かかってくる。
多分、今日も、お兄ちゃんの座る机の下に隠れて、人前のいる部屋の中で、口で奉仕することを命じられるのだと思う。
この前なんか、わざと役員室で会議を実施して、会議の声を聞きながら、わたしはお兄ちゃんの股間を一心に舐め続けることをさせられた。
しかも、わたしの股間に淫具を埋め込んでである。
会議のあいだ、お兄ちゃんの机の下で奉仕をするわたしの股間をお兄ちゃんは、遠隔操作で淫具を動かしたり、とめたりを執拗に繰り返した。
わたしは、必死に声が出るのを我慢しなければならなかったが、あれはつらかった。
今日は、どんなことをさせられるのだろう……?
わたしは、ぞくぞくするような甘美感と危険な期待を心に覚えながら、役員室の方向に歩みを変えた。