【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「終わりよ」
まさに絶頂しようとする瞬間、突然にジャスランの声が響いた。
「えっ?」
男たちの操っていた白い棒はエリカの身体から引かれたが、昇天の一歩手前で絶頂を取りあげられたエリカは、一瞬だけきょとんとしてしまった。
そして、我に返り、醜態をさらしていたことを思い起こして、羞恥に包まれる。
だが、下手に刺激をされたことで、全身を苛む媚薬による沸騰しそうな疼きが蘇り、エリカはぎりぎりと歯ぎしりをした。
「おやおや、友達の脚よりも、快感を取りあげられた方が残念そうじゃないかい。やっぱり、エルフ族というのは、魔族とは違って好色にできているようさ」
ステージの下のテーブルの前にいるジャスランが揶揄するように笑う。
エリカは頭の後ろに置いている手をぐっと握る。
じっとしていても、脚が震えるほどの全身の疼きだった。
なにもされていないのに、肩幅に開いているエリカの股間からは、つっつっと愛液が内腿を滴り落ちている。
また、気がついたが、いつの間にか、ジャスランのいるテーブルには、一個の砂時計が乗っている。砂は下に落ちきっていた。
「準備した砂時計が短すぎたかもねえ。たったの五タルノスじゃあ不満だったかい?」
ジャスランが笑い続ける。
五タルノス(*)計か……。[*1タルノス=1分]
くそう……。
馬鹿にして……。
「も、もう……いいでしょう……。い、いくらでも、わたしは辱めてもいいから……シャングリアは休ませて……」
エリカは肩で息をしながら言った。
男たちからいたぶられた時間は、ほんの短い時間だっただろう。しかし、エリカにとっては、地獄のような苦悶の時間だった。
あの快感地獄で受けた刺激から絶頂を耐える時間は、エリカから途方もなく体力を奪ってもいる。
「そうはいかないさ。さあ、お代わりだよ。次も同じだ。時間はたったの砂時計一回分だ。そのあいだ、絶頂を耐え抜いてごらん、エリカ」
ジャスランの合図で、まだステージに残っていた五人の傭兵男たちは、残念そうにステージからおりていく。
代わりにあがってきたのは、五人の女傭兵の人間族たちだ。
女傭兵といっても、筋肉質の女から、見た目は町女のようにほっそりとしている者までさまざまだ。年齢は三十歳を下回る者はなさそうだ。
今度は、男たちのような棒は持っていない。
「このエルフは、男たちの前戯じゃあ、物足りないそうさ。お前たちで可愛がってやりな。砂時計のあいだに絶頂させるんだ。できなければ、全員を傭兵用の性奴に落とすからね。ここには女傭兵はいても、女娼婦はいないみたいだ。こいつらにやらせようと思ったけど、残念ながら得体の知れない術がかかっていて、男の珍棒は受け付けなくてね」
ジャスランの言葉に、女たちがぎょっとなったのがわかった。
エリカも唖然とした。
「……さて、エリカ、お友達の脚を守るために、死ぬ気で頑張るんだよ。絶頂すれば指を鳴らして吹っ飛ばす。じゃあ、始め──」
ジャスランがテーブルの上にある砂時計をひっくり返す。
「い、いくわよ。性奴なんて冗談じゃない。男は二百人もいるんだ。それをあたいたちだけなんて、毀れちまうよ──」
「エルフ族なんて、どいつもこいつも気取っていて、いけ好かない。好色の化けの皮を剥いでやろうぜ」
リーダー格らしき女の最初の掛け声とともに、女たちが一斉に寄ってきた。
全身に十個の手が向かってきて、一斉に愛撫が始まる。
「うくっ、うううっ、うう……」
エリカは必死で歯を喰いしばる。
さっきの男たちによる愛撫とは、また違った刺激だ。
男たちは、振動する玩具のついた棒越しとはいえ、自分の欲望をぶつけてくるような強引な感じのいたぶりだった。
だが、今度は違う。
あくまでも、エリカの性感を刺激するための愛撫だった。もっと乱暴なら耐えやすいが、女たちの手はどこまでも優しくて、丁寧だった。
「ひぐううっ」
そして、女たちのひとりが陰核に強烈な刺激を送ってきて、一気にエリカは忘我の頂点に昇りそうになる。とにかく、懸命に耐える。
だが、左右の乳房にふたりがかりで別々の刺激を送られて、身体の芯を貫くような快感が迸る。
しかし、そっちに気を取られると、またしてもクリトリスが無防備になり、絶頂寸前に追い込まれる。
「ああっ、はぎいいいっ」
とにかく絶叫して我慢する。
しかし、こんなのはきつい。これほどに強い媚薬に苛まれて、五人がかりの刺激に耐えるなど無理だ──。
砂時計を見る。
まだ半分──。
エリカは、血が出るほどに歯を噛みしめる。
「し、しぶといわ──。それに、穴が入らない。お尻も肉で固くなってガードされている。どうなってんの?」
女たちのひとりが焦ったように言った。
エリカたちの身体は、ロウによって、ロウやロウに支配されている女以外の者からの、股間やアナルへの責めを受けつけないようになっている。
見えない貞操帯ということだ。
そのことには、助けられている。
「そうだ。耳よ──。エルフ族は感覚が鋭くて、耳も敏感よ」
別の女がそう言って、胸をさすりながら、耳に舌を這わせてきた。
一瞬、ぞくっとなって、全身を襲う快感が一気に拡大した気がした。
「こっちもよ」
すると反対側も……。
エリカは思わず、首を振ってよけようとした。
しかし、がっしりと手で頭を押えられて首を捻るのを封じられる。
「効いているわ。もう少しよ──」
「こっちも舌でいきましょう。あたいに任せてくれない」
女がエリカの前に跪いて、クリトリスに舌を這わせてきた。
「あああああっ」
懸命に股間にガードを集中する。
しかし、そうすると、胸が無防備に……。
乳首への愛撫が左右とも、舌に代わった。
片側の耳から舌がなくなり、すぐに尻たぶを両手で拡げられて、お尻の穴の周りを舐められる。舌は入ってこないが、アナルの入り口をねっとりと舐められる。
「ああっ、だめええええ」
さすがに全身で五箇所同時の舌責めに、エリカは目がくらむような陶酔感に襲われていった。
しかも、舌だけでなく、十本の手も全身を這いまわっているのだ。
五体のあちこちから、爆発するような甘美感が繰り返し襲い続ける。
エリカは、脚を拡げて立ったまま、裸身を狂ったように捻らせる。
無理──。
もう、無理──。
あと、どのくらいか──?
砂時計は、すでに落ちきりかけている。
「うふふ……」
そのときだった。
酒を舐めたグラスをテーブルに戻そうとしたジャスランが、こつんと砂時計にグラスを当てて横に倒した。
エリカははっとした。
「あら、倒しちゃったわ」
わざとらしく言いながら、ジャスランが砂時計を縦にする。
しかし、落ちきっていた状態ではなく、砂が集まっている方を上にして……。
「ず、ずるい──。ひ、卑怯よ──」
エリカは絶叫した。
ジャスランが大笑いする。
「なにを文句言われているのか、わからないねえ」
ジャスランが笑い続ける。
しかし、これ以上耐えるのは不可能だった。
媚薬の爛れている裸体への強烈な刺激は、全身の官能という官能を狂ったように呼び起こす。
さすがに、絶頂は間近だ。
耐えなければとは思うのだが、エリカはすでに追い詰められている。
ただただ、皮一枚でとどまっているだけである。
「んぎいっ、痛い──」
すると、クリトリスを舌で責めていた女が、急にエリカの肉芽に根元に歯を立ててきた。甘噛みであり、強いものではなかったが、愛撫とは違う刺激に、エリカは全身を硬直させてしまう。
「いまよ──」
そして、その女が一瞬口を離して合図する。
女たちの舌が一斉に刺激を強くする。
「あぐうううっ、んふうううっ」
身体ががくがくと痙攣をして、エリカはついに絶頂してしまった。
すると、どんという音が横で鳴った。
そして、革の口枷で口を封鎖されているシャングリアのくぐもった悲鳴──。
安堵の息をする女たちが離れて視界が開く。はっとして、視線を向けると、シャングリアの右足が付けねから落ちていた。
すでに、治療師による止血と爆発傷の封鎖が始まっている。
「あああっ、そんなああ」
エリカはぼろぼろと涙を流して絶叫した。
「ちょっとくらい我慢できないなんて、友達がいのないエルフだねえ。呆れたものさ」
ジャスランが笑っている。
エリカは、涙で歪む視界でジャスランを睨んだ。
「お、お前を……ゆ、許さない……。ぜ、絶対に……絶対に殺してやる……」
誰かをこれほどまで憎いと思ったことは初めてだと思った。あのパリスだって、ここまで憎悪を膨れあげはしなかった。
「そうかい。じゃあ、次の見世物だ。今度は簡単だよ。手を離していいから、いまから渡す透明の筒に、お前の愛液を充満させな。制限時間はやっぱり砂時計一回分だ。友達の脚を守るよりも、快楽を極めることを選ぶほどに好色なお前だ。わけもないことだろう?」
ジャスランがそう言うと、ステージの横からひとりの傭兵が出てきて、エリカに小さな円筒状の筒を手渡した。
エリカはそれを受け取りつつ、とにかく、手で胸と股間を隠す。
脚を閉じれば、シャングリアに装着している炸裂環を作動させると言われているが、身体を隠すなという命令は取り消された。
問題はないはずだ。
「こ、これを……?」
改めて、渡されたものを見る。
長さは人差し指の二倍くらいだろう。円筒状の筒の太さも、やはり人差し指一本分くらいというところだ。
これに、愛液を満たせって?
「見たことはあるかい? 錬金術で使う“試験管”という試薬を入れたりする容器だ。ちょうどいいから使うことにしたよ」
ジャスランが言った。
錬金術?
確か、得体の知れない実験を繰り返したり、怪しげな鉱物や植物を集めたり、不可思議な器具を作ったりして、とにかく、未知の魔道や魔道具を作り出すということを目的する研究術のことだ。
しかし、その多くは世捨て人のように閉じこもっている者が多いので、実際には、あまり、彼らの研究が表に出ることはない。
だが、ドワフ族の一部では、その錬金術が拡まっているとは耳にしたことがある。
ミランダのように、町に出てきて人里で暮らすようにドワフ族ではなく、旧態依然として、山中に作った地下部落で生活をしている”山ドワフ”と称される者たちでの話だ。
だが、ジャスランは、その錬金術をするのか?
もしかして、「洗脳球」というような魔道具は、それにより作られたもの?
「じゃあ、始めな。エルフ女のオナニーショーだ。ただし、いくら愛撫しても、絶頂はするんじゃないよ。お友達の脚はもう一本だから、次は首だよ。後がなくなるよ」
ジャスランが酷薄に言った。
またもや、怒りでかっと血が昇る。
畜生……。
相変わらず、ジャスランの左手には、エリカの身体を制御している「洗脳球」が握られていて……。
あれさえ、手から離れれば、何とかなるかもしれないのに……。
「始め──」
ジャスランがグラスを持っていた手を離して、砂時計を返す。
砂が落ち始める。
「くそうっ」
エリカは悪態をついて、股間に試験管の縁を当てる。
ただでさえ、強烈な媚薬のために、内腿どころか足首まで、ねちょねちょと愛液は滴っているのだ。
縁を股間に当てるだけで、試験管の中には、愛液が溜まり始める。
開いている片手で乳房を持った。
爛れるように疼きていた乳房をきゅっきゅっと揉む。
「自慰をはじめたぜ──」
「いやらしいぜ」
「おうおう、やるもんだぜ」
大天幕内の傭兵たちが歓声をあげるとともに、一斉に野次を飛ばしだした。
エリカは、彼らの声に一瞬だけ、表情を歪めそうになったが、すぐに彼らのことは頭から消すことに決めた。
やらなければ、シャングリアが殺されてしまうのだ。
だったら、ちょっとくらい恥をかくなど、なんでもない。
「ああっ」
没頭すると決めたら、胸から響き渡る大きな快感に、エリカは甘い声をあげてしまった。
気持ちいい……。
全身を襲っているただれるような媚薬による欲情は、官能という官能を呼び起こしている。
しかも、一度達したことで、エリカの身体はさらに敏感になっていた。
あっという間に、すさまじい快感がエリカを貫く。
「ううっ、ああっ」
揉みあげるほどに、峻烈な快感の嵐が駆けあがる。
エリカはがくがくと身体を震わせた。
「そんな悠長にやっていいのかい、好色エルフ?」
ジャスランの声……。
視線を向けると、砂時計がすでに半分近くなっていた。
一方で、試験管の中の愛液は、まだ四分の一もない。
「くっ」
手を胸ではなく、股間に持っていく。
試験管を膣から離さないように注意しながら、クリトリスに指をあてる。
「あううっ」
悲鳴のような声をあげてしまうとともに、エリカは身体を弓なりにのけぞらせてしまった。
胸への刺激とは比べものにならない快美感が四肢を貫く。
「ああっ、だめええ」
気持ちよすぎて我を忘れそうになる。
傭兵男たちの視線を感じつつ、エリカは欲望のまま下腹の内側にも、指を挿入した。入り口の近くのざらざらした部分を強く内側から押すように愛撫した。
いつもロウは、ここを怒張の先で押し揉むように動かしてくれる。
そんなときは、いつもエリカは途方もない快感に飛翔されられる。それを思い出す。
「あああ、はあああっ」
ロウのことを頭によぎらせた瞬間、一気に絶頂が襲ってきた。
慌てて、指を抜いて股間からも離す。
「あくうっ」
ぎりぎりのところで快感を寸止めできた。
ほっとする。
試験管には、すでに半分をずっと超えた愛液が溜まっている。
砂時計は、残り四分の一……。
「いまのは危なかったんじゃないかい? だけど、自分でなら、穴に指が入れられるのかい? もしかして、仲間内では膣に入れ合いはできるということ? そういえば、仲間の女同士でもたくさん経験があると言ってたっけ……」
ジャスランがぶつぶつと言っているのが耳に入ってきた。
気にしない。
もう少しだ……。
早く……。
エリカは再び股間に手を持っていく。
愛撫を再開する。
鎮まりかけた快感が一気に膨れあがる。
「あっ、はうっ、ああっ」
呼吸をするように甘い声が断続して出る。
一瞬、砂時計を見る。
どんどんと砂が上の部分からなくなる。
間に合わない──。
エリカは膣に入れる指を二本にした。
これはロウの指……。
そう考える……。
快感が大きくなる。
「はああっ、気持ちいい、ああ、ロウ様あああ」
大きく身体がのけぞった。
そのまま指を抽送させる。
「んぐうううっ」
噴きだす愛液による淫らな水音をさせながら、猛烈に指を出し入れした。
さっきよりも、遥かに芳烈な絶頂のうねりが襲い掛かってきた
指を離す。
「くうう……」
寸止め……。
やめると、途方もない欲情が身体をさらに激しく燃えあがらせる。
苦しい。
疼きが苦しい。
一度上げて確認したら、たまりにたまった愛液は、もうすぐ縁に届きそうになっていた。
すぐに試験管を股間に戻す。
愛撫を再開する。
「そうやって、狂うまで寸止めを自分でやりな。ほら、砂がなくなるよ」
ジャスランが揶揄の声をあげた。
エリカは砂時計に視線を向ける。
確かに、もうちょっとしかない。
慌てて、手を股間に戻す。
「んふうっ、んふううっ」
指の抽送を再開すると、たちまちに大きな快感が蘇る。
エリカは恥ずかしい声をあげて、全身を震わせた。
「終わりだ──」
そして、ついに砂時計が落ちきった。
エリカは脱力する感じに襲われつつ、手を股間から離す。
「はあ、はあ、はあ……」
エリカは肩で息をしながら、ジャスランに向かって試験管を示した。
しっかりと縁まで愛液が満たされている。
「さすがに、人前で自慰をするような恥知らずだけあるさ。好色さは人一倍だねえ」
ジャスランが立ちあがる。
そして、ゆっくりとステージにあがってきた。
エリカは注意深くそれを見守った。
左手に握っている「洗脳球」……。
あれさえ、離させれば……。
しかし、エリカは洗脳球によって、ジャスランに攻撃するように身体を動かすことを制御させられてしまっている。
どうしても、体当たりのようなことをすることができない。
「試験管をそのまま出しな」
ジャスランがエリカに、愛液入りの試験管を真っ直ぐに差し出させた。
すると、ジャスランが試験管に洗脳球を持ってない手をかざす。
風のような小さな魔道が起きて、ジャスランの手のひらに赤い線が入ったと思った。
その線が開いて、血が滴り落ちた。
試験管にジャスランの血が混ざり、濁った赤い色になる。
「飲みな」
ジャスランが言った。
ちょっと躊躇ったが、さっきのペニスの姿煮に比べればどうということはない。
エリカは試験管を口につけて、試験管の中のものを一気に飲み干した。
ジャスランがにやりと微笑んだ気がした。
「さて、次の趣向はどうしようかねえ。女同士で乳繰り合わせようか」
ジャスランが陽気な口調で言って、ステージ横の係員のような傭兵を呼んだ。
何事かを指示をして、突然にシャングリアに向かって手を向ける。
ばんと音がして、シャングリアを拘束していた革紐が直柱から全部切断される。
「んぐっ」
すでに両手が付け根からなく、脚も片足だけになったシャングリアが地面に落ちた。
「シャングリア──」
エリカは叫んだ。
そのシャングリアが魔道で、ぐんとエリカの前まで跳んできた。
「んふううっ」
頭を打ち付けられたらしいシャングリアが口枷の下から呻き声をあげた。
「ふふふ、じゃあ、次は、お前がシャングリアを犯すんだ。今度は時間以内にシャングリアを絶頂させな。さもないと、シャングリアの脚はなくなるからね」
ジャスランがシャングリアに近づくと、宙から小瓶のようなものを取り出し、シャングリアの股間に傾けた。
半透明の液体がシャングリアの股間に注がれる。
「ふふふ、これは拷問用だけど、普通は原液じゃ使わないからね。まったく薄めていないで直接に股間を濡らしたりしたら、この私でもどうなるのかわからないさ。もしも、狂ったら悪いね」
ジャスランが笑った。
すると、シャングリアが突然と大きく目を見開いたかと思うと、狂ったように片足をばたつかせて、身体を揺さぶりだした。
折れている脚をあんなに動かすほどのシャングリアの苦悶に、エリカは驚いた。
「んんんんっ、んんんんっ、んぐうううう」
シャングリアの激しい苦悶の声は続いている。
そのシャングリアの全身はたちまちに真っ赤になり、脂汗まで流れ出した。
「強烈な痒み液さ。私からの贈り物だよ。前戯の手間が省けるだろう。さて、やりな、エリカ」
ジャスランがステージからおりていく。
また、いつの間にか、エリカの周りにふたりの男が出てきていて、エリカの口になにかを挿入してきた。
「んんっ」
完全に口に入れられる前にちらりと見れたが、それは革を固めた男根のディルドだ。
それが口いっぱいに挿入されたのだとわかった。そして、そのディルドの根元には口を覆う革がついていて、ディルドが口から出せないように、エリカの顔半分がそれで包まれて、顔の後ろで留められる。
また、その革の口覆いの外側にも、黒い革で固めたディルドが外に出ている。
エリカは、口からペニスを生やしたような恰好になってしまった。
「その口につけてやったペニスでシャングリアを犯しな。さて、今度は絶頂させるんだ。五タルノスで間に合うかねえ」
テーブルに戻ったジャスランが、砂時計を返すのがわかった。
仕方ない……。
エリカは、シャングリアに向き合う。
「んんんんっ、んんんんっ、んんんんっ」
掻痒液とか言っていたが、余程に痒いのだろう。
シャングリアは地面でのたうち回っている。
「んんっ、んんんっ」
とにかく、落ち着かせようとして、エリカはシャングリアに声をかけつつ、彼女の横に跪く。
シャングリアもエリカの存在に気がついたのか、涙目で大きく数回頷くような仕草をした。
そして、エリカに向かって股を向けてきた。
「んんっ」
エリカも頷く。
顔を近づけて、口の前のディルドをシャングリアの膣に一気に挿入した。
「んんんんっ」
シャングリアが腕大きくのない身体をのけぞらせた。
傭兵たちが大喜びの声をあげる。
エリカは屈辱に耐えながら、口の前のディルドでシャングリアを犯し続けた。
「んふうううっ」
一本脚のシャングリアが地面でよがる。
エリカの顔がシャングリアが噴きこぼす愛液まみれになっていく。
そのときだった……。
突然に身体になにかが襲った。
そして、エリカはずっと襲われ続けていた身体の小さな硬直感が消滅していることに気がついた。
シャングリアからディルドを抜く。
「んぐっ」
シャングリアが悶え苦しむような仕草をしたが、それよりもジャスランだ。
どうなった──?
すると、大天幕内が騒然となっている。
ジャスランが椅子から転げ落ちて、すぐそばに洗脳球が転がっていた。
もしかして、転がっているのは、エリカの身体を縛っていた洗脳球か?
やっぱり、それから手離したから、エリカの身体が自由を取り戻した?
「お痛はいけませんよ、ジャスランさん。随分と勝手なことをしてますね。これはお仕置きをしないと、わたしがご主人様に叱られてしまいます……。それと、エリカさん、シャングリアさん、すぐに片づけますから……。ああ…。多分、半分はわたしのせいですね。申し訳ありません」
天幕の入口にいたのは、肩で息をしているスクルドだった。
まるで走ってきたような感じだ。
実際に、どこかから、走ってきたのだろう。
ロウのところにいたはずだが、移動術で転移してきたか?
しかも、もしかして、ひとりで来た? そんな雰囲気だが……。
それはともかく、半分は自分のせいって言った?
半分だと──。
「ス、スクルドおおおおお──」
一方で、地面にお尻をつけていたジャスランが半身を起こして絶叫した。
地面に転がっているものとは違う別の洗脳球を手に持っている。
エリカは、はっとした。