【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「はあ、はあ、はあ……」
ジャスランが特別に設置させた拷問用の天幕の中では、激しく肩で息をするスクルドの苦痛の声が続いている。
もっとも、かなり弱々しくなっていた。
なにしろ、ジャスランの力で乗馬鞭を三百発は喰らわせたのだ。
そして、三度死にかけた。
もっとも、最初は鞭でなく殴打だったが……。
だが、それだと十発も殴らないうちに、内臓も骨もぐしゃぐしゃになって死にかけたので、慌てて治療術をかけさせて、鞭打ちに変えた。
おかげで、こいつが瀕死状態から回復するまでに、一ノスもかけてしまった。
まったく忌々しいくらいに弱い身体だ。
一度回復させたあとは、殴打から鞭打ちに変更し、さらに死なないように注意して拷問したつもりだった。
治療術もあまり重ねると、時間もかかるようになるし、なによりも術が効かなくなるのだ。
こんな人間族の女など、いくら死んでもいいのだが、こいつにはまだまだ死なせる前に絶望を味わってもらわないとならないし、殺すのは、こいつが心から慕っているという人間族の男を殺させてからだ。
それから、およそ考えられる限りに残酷に殺すつもりである。
従って、しばらくは自重だ。
あまりにも、早く殺しては愉しみもなくなるというものだ。
しかし、結局、興奮するあまり、鞭でもやり過ぎたみたいであり、百発を越えたところで反応がなくなったので、再び治療術師を呼んで調べさせたら、またもや死にかけていた。
確かに、全身が真っ赤になるくらいに血だらけになったし、逆さ吊りの頭の下にはバケツで五杯も六杯もこぼしたくらいのスクルドの血で溢れていた。
そして、結局、回復させてから休憩を一ノス──。
三度目こそ、かなり加減したつもりであり、せいぜい皮膚が破れるくらいの勢いにしたつもりだったが、三百発でさっきと同じ状態になり、三度目の瀕死からの治療になった。
モーリアという人間族の男爵が集めた治療師であり、人間族にしてはかなりの能力のようだが、三度連続の重ね掛けでは、一度目と二度目とは異なって、鞭打ちの皮膚の破れがなくなっただけで、蚯蚓腫れまでは消えなかった。
治療師が、これ以上の連続治療は、術の効果がなくなるので、すぐに拷問をやめるべきと言ったので、蹴り飛ばして追い出した。
「仕方ない。鞭打ちは終わりよ。回復させて意識は戻ったでしょう──? いい加減に目を開けなさい」
ジャスランは、逆さ吊りであり、ジャスランの腰の位置ほどの高さにあるスクルドの顔に、魔道で作った水流をぶっかけた。
「くわっ、くはっ、ああっ、はぷっ、く、くわっ、んはああっ」
すぐに終わろうと思ったが、水流をかけられているあいだ、息ができなくて苦しむスクルドの姿が愉しくて、ジャスランはしばらく続けた。
最初に比べれば、苦しみ方も弱々しかったが、それは体力が尽きかけているからだろう。
スクルドはもがき続ける。
ジャスランは、満足感とともに水をとめた。
ずぶ濡れのスクルドが薄っすらと目を開く。
「み、水は……もう、十分ですわ……。た、たくさん……頂きました……」
すると、か細い声だが、スクルドがジャスランを見上げて言った。
しかし、その顔には、薄っすらと微笑みさえも浮かんでいる。
かっと、ジャスランの頭に血が昇る。
生意気な……。
めらめらとスクルドに対する殺意が込みあがる。
だが、ぐっと拳を握ってそれに耐える。
まだ、早い──。
一瞬で間違いなく殺せるが、まだ早い……。
「ふ、ふふ……、ど、どうしたのですか……。わ、わたしは……ま、まだ、生きてますよ。三度目では、も、もう治療術も……こ、効果が、な、なくなってきていたし……こ、今度こそ……死ぬと……お、思いましたけどね……」
そして、スクルドがにこにこと微笑む。
わざとらしい挑発だとわかっているが、さすがにこんな風に馬鹿にされると、ジャスランも我慢できない。
ジャスランは、スクルドを逆さ吊りにしている足首に手をかけた。
スクルドを吊っているのは、太い二本の直材に繋げた一本の横材なのだが、スクルドの足を拘束しているのは縄ではない。
左右一本ずつの太い鉄杭だ。
それで足首を横材に貫かせているのだ。
すでに止血治療は終わっているので、血は滲んでいるだけになっているが、激痛はそのままのはずだ。
ジャスランは、突き出ている鉄杭を持つと、ぐりぐりと揺すったやった。
「はがああああっ」
スクルドが虫の息だったのが嘘のように大きな悲鳴をあげる。
「おう、元気ではないか。それなら、まだまだ私の拷問を受けれるな」
ジャスランは手を離して笑った。
「いえ、も、もうお腹いっぱいで……。よければ、そろそろ……終わりにして欲しいですわ……。これなら……ご、ご主人様の責めの……方が……すごくて……。物足りませんわ……」
スクルドが水と脂汗と、涙か涎か、とにかく、わけのわからないものが集まって濡れている顔でにこにこと微笑む。
またもや、頭に血が昇る。
「く、くそう……。その減らず口だけは気に入らないねえ……」
ジャスランは呻くように言った。
この女の魂胆はわかっている。
最初に瀕死になったとき、ロウという男を殺させるくらいなら、死ぬべきだということを口走ったのだ。
もちろん、スクルドが意識して口にしたことではなく、虫の息になっている状況でついつい、心の中のことを外に出してしまったという感じだった。
つまりは、スクルドはジャスランを怒らせて殺させ、自分がロウを殺す道具になるのを防ごうと考えているということだ。
なにしろ、それが自殺を禁止されているスクルドの唯一のそれが抵抗手段なのだ。
それもあって、ジャスランは我に返って、殴打とするのをやめたのだった。
いずれにしても、スクルドはまだ殺さない。
ロウという男を殺させるまではと、考えている。
とにかく、ジャスランがスクルドに対して、ロウを殺させるつもりだと言ったことで、スクルドはすっかりとその前に死ぬ気になっているのは確かだろう。
さもなければ、ここまで拷問をしている真っ最中に、ジャスランを小馬鹿にしたような言葉を吐くわけがない。
もちろん、自殺は禁じた手段は洗脳球だ。
とにかく、このスクルドに洗脳球が効果があってよかった。
かなりの高位魔道遣いにも効くことはわかっていたが、スクルドについてはさすがに五分五分というところだった。
とにかく、これで、どうにでもなる。
できれば、エリカのように、ジャスランの血を飲ませて身体に血紋を刻んでしまいたいが、おそらく、スクルドでは効果がないだろう。
だから、絶対に、スクルドの洗脳球は奪われないようにしないと……。
エリカとスクルドに襲撃されたとき、その可能性もあるのかと肝を冷やしてしまった。
「じゃあ、こんなのはどうかしら? あんたのでか乳に飾りをつけてあげるわ」
ジャスランは亜空間から、一本の串を出した。
それなりに長く、針のように細くはなく、大きな釘ほどの太さがある。
スクルドにそれを見せると、さすがにぎょっとしたように、スクルドが目を見開いた。
ジャスランはスクルドの片側の巨乳を鷲掴みにした。
「ひぎゃあああっ」
スクルドが絶叫する。
ジャスランがその串をスクルドの乳房に突き刺したからだ。
そして、串は左の乳房の乳首よりもちょっと低い位置に突き立ち、さらに力を入れると、右側の乳房を貫いて、反対側から先端が顔をだした。
「あ、あああああ」
スクルドががくがくと身体を痙攣させて、股間からじょろじょろとおしっこが飛び出し始める。
失禁したのだ。
すかさず、串から手を離して洗脳球を出して手に握る。
「小便は禁止する。私が許可をするまで全力で尿道口をつぼめなさい」
ジャスランは笑いながら言った。
本来は頭で制御するはずの身体をジャスランの言葉で乗っ取るのが洗脳球の力だ。無意識の自然現象だって制御可能である。
物理的に筋肉や骨の力で不可能なことはできないが、大抵のことは支配できる。
スクルドの股間から迸っていた小便がぴたりととまる。
「くっ、ううっ」
初めてスクルドが追い詰められたような顔になった。
だが、これでスクルドは、ジャスランがするまで失禁することでもできない。
面白くなってきた。
「口を閉じなさい。さっき、水のことを言っていたわね。遠慮しないで、たくさん飲みなさい。お前のための特性の水を準備することを思いついたわ」
ジャスランは洗脳球を握りしめたまま言った。
スクルドの口が洗脳球の影響で閉じられるとともに、顔がぎょっとした表情になる。
なにをされるかわからないのだろう。
スクルドの顔に、やっと恐怖のようなものが浮かび出したことで、ジャスランは満足した。
また、途中で失禁をとめてやったことも、つらそうだ。
スクルドの頬からは、さっきまでのような余裕の笑みはなくなっていた。
ジャスランは天幕の外にいさせている人間族の男の兵を呼んだ。
兵は、スクルドの裸体にちょっと相好を崩したが、乳房を貫いている串を見て、かなり引きつっていた。
ジャスランが指示をすると、駆け足で天幕の外に出て行く。
「ちょっと待つのよ」
ジャスランは洗脳球を亜空間に収納すると、代わりに大きなヤカンを出現させる。人の頭がすっぽりと入る程の大きさだ。
それに、半分ほど水を魔道で注いでいく。
その光景をしっかりとスクルド見せてやる。
スクルドは、眉間に皺を寄せて顔を引きつらせた。
「持ってきました、ジャスラン様」
さっきの兵が大きな麻袋を担いでやってきた。
袋を地面に置かせて、兵を外に出す。
中味は真っ赤な唐辛子だ。
それをひと掴み、ふた掴みと手で握って、大量にヤカンに入れていく。
三掴み目を放り込んだところで、ヤカンの中の水と唐辛子を高速で掻き回す。
「んんっ、んんんっ」
やっと何をされるのか、わかってきたのだろう。
スクルドが首を横に振って、怖がりだした。
だが、口を閉じさせているので言葉は発せない。しかし、十分に恐怖しているのはわかる。
ジャスランは、やっと溜飲がさがってきた。
「さあ、いい具合にできあがったさ。まずは股で味見をしてもらうか。クリトリスに塗ってやるよ」
ヤカンの中は完全に唐辛子が水に溶けきって、真っ赤な粘性の汁状になっていた。
それを指ですくって、スクルドの無防備なクリトリスに塗りつけていく。
しかも、しっかり皮まで剥きながらだ。
何度も何度も、汁を指に塗り足しながら、股間を抉ってやる。
「んぐうううううっ、んぎいいいいいっ」
スクルドがものすごい勢いで逆さ吊りの身体を揺さぶりだした。
これは壮絶に効きそうだ。
「はははは、さっきの余裕はどうしたんだい? 世の中には耐えきれないこともあることがわかったかい。殉教者のような顔をしていたけどねえ……。さて本番だ。動くんじゃない。ぴたりと身体をとめるんだ。命令だよ」
もう一度洗脳球を出して命令する。
スクルドの身体が静止する。
しかし、苦しいのだろう。
顔は真っ赤になって凄い形相だ。
股間も真っ赤に腫れて、まるで別の生き物のようにうごめている。
ただ、股間からは、小便とは違う体液が滲みだしてきてもいた。
大したマゾだと思った。
それにしても、股間やアナルになにも挿入できないのだけは残念だ。もしも、なにかを挿入できたなら、この辛子汁を膣に注ぎ、肛門にも大量に浣腸してやったのに……。
「さあ、たっぷりと飲みな。お代わりも、いくらでも作ってやるからね」
ジャスランは亜空間から、大き目の
身体を静止させられている逆さ吊りのスクルドの鼻の穴の片側に漏斗の管の部分を差す。
そして、無造作に漏斗の拡がっている部分から、真っ赤な色の辛子汁を注いでいく。
「んぐううう、んぐうううう」
スクルドが獣のような呻き声を出した。
だが、身体だけはぴたりと静止したままだ。さすがは、洗脳球の力だろう。もしも、洗脳球によって身体を操っていなければ、足の杭を引き千切ってでも暴れ続けたかもしれない。
それくらいの凄い形相だった。
「どんどんと飲みな。さもないと、息ができなくて窒息するよ」
ジャスランは漏斗を魔道で固定しつつ、片手でヤカンから辛子汁を注ぎ、亜空間から粘土を指の先半分ほど出す。それで、スクルドの片側の鼻の穴を塞いでしまった。
さっきから、いくらかの辛子汁が逆流をして、そっちから外に逃げていたのた。
口を塞がれ、片側の鼻の穴を塞がれたスクルドの身体は、息が苦しくなって勝手に鼻で必死の呼吸をする。
洗脳球でとめてないので、それは自然現象だ。
しかし、そっちには漏斗で注がれ続けている辛子汁がある。
だから、それを鼻で吸い続けて、喉奥に押し込むしかない。
あまりもの苦しさにスクルドが号泣を始める。
それでも、身体が全く動かないのが愉快だ。
大きなヤカンの辛子汁がやっとなくなったところで、口の開放をしてやる。
だが、片方の鼻の穴に突っ込んで宙に固定している漏斗はそのままだ。塞いでいる鼻の穴もだ。
「んげええっ、んがあああっ、あああ、も、もう許じでええ、お、おねがいじまずううう」
やっとスクルドが泣きじゃくって哀願を始めた。
これだ──。
この姿が見たかったのだ。
「ああ、いま追加を作っているからね、ちょっと待っておくれ」
ジャスランはいつの間にか鼻歌を奏でていた。
二杯目の辛子汁をたっぷりと作り、再びスクルドの口を閉じさせる。
そして、二杯目を注ぐ。
スクルドが開かない口で悲鳴を絶叫した。
辛子汁を鼻の穴から注ぐのをやめたのは、三杯目を終ったときだ。
スクルドの腹は、妊婦のようにふっくらと膨らんでいる。
「しばらく休憩だ。これはおまけだよ」
ジャスランは、シャングリアにも使った猛烈な痒み液の原液をスクルドの股間にひと瓶全部をぶっかけた。
そして、スクルドの首に鎖付きの首輪をつけると、足首の杭を引き抜いて地面に落とす。
しかし、口の封印はそのままだ。
せっかく、たっぷりと飲み込ませた辛子汁だ。
嘔吐で戻させるわけにはいかない。
「んぐううう、んんんん、んぎゅうううう」
スクルドがのたうち回っている。
腕のない手がばたばたと肩の部分で踊っているのが面白い。
「ちょっと飯を食ってくるよ。それまで待ってなさい。戻ってきたら、陣内を散歩でもしようか」
ジャスランは、太い木杭を魔道で出して、地面にぶっ差すと、スクルドの首についている首輪の鎖を巻きつける。
そして、思い出して、スクルドの乳房に突き刺している鉄串の両端を捻って円状にし、そこに、それぞれ大きな鉄球を金具でぶらさげた。
「んふううっ」
泣きじゃくっているスクルドの乳房が地面から離れられなくなって、地面に押しつけられた状態になる。
「休憩のあいだ、その状態で這い動けるようになっておきな。動くことができないなら、鼻の穴から、また辛子汁のお代わりをご馳走してやるよ」
ジャスランの言葉に、泣いているスクルドが懸命に首を横に振った。
心からの満足とともに、ジャスランはいったん天幕を後にした。