【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「どうする? 交代で責めて、誰がこいつを堕とすか勝負する?」
声をかけたのは人間族の小娘だ。ジャスランの頭の下側で、ジャスランの髪を束ねて縄で縛り、床に貫いた杭に結び付ける作業をしている。
すると、ジャスランの目線の前側にいるエリカが口を開いた。
「勝負なんていいわよ。まあ、順番に責めるのはいいけど……」
「とにかく、まずは、わたしからいくぞ。こいつには、随分と苛められたから、鞭打ちくらいでは、腹癒せの足しにもならないけどな」
エリカに次いで、応じたのはシャングリアだ。
しかし、ジャスランは我に返っていた。
あの男が近くから消えた途端に、かすみが取れたように恐怖心がなくなったのだ。
やっぱり、あの男は得体の知れない技を使う。
そうでなければ、ジャスランともあろうものが、人間族ごときに泣いて憐れみを乞うなどということがあり得るわけがないのだ。
怒りがかっと蘇ってくる。
いずれにしても、あいつが離れたことで、圧倒的な恐怖も消えたし、自分を取り戻すこともできた。
そして、考えてしまうと、ジャスランともあろうものが、一介の人間族に晒してしまった失態で怒りで身体が熱くなる。
とにかく、そのロウは背中側だ。
視界にも入らない。
女を抱いているよう気配もあるが、ジャスランの視界に入らないなら怖ろしくない。
「ほう、こいつ、また反抗的な目になったぞ」
「つくづく、羨ましい性格しているわね。心がめげるということがないのかしら」
「頭が悪いから、感情が持続しないのよ。怒るのも、泣くのも、屈服するのも一時的……。動物と一緒ね。低能の……」
シャングリア、エリカ、そして、名前はよくわからない小娘が逆さ吊りになっているジャスランを囲んで代わる代わる好き勝手なことを喋っている。
ジャスランは歯噛みした。
絶対に殺してやる……。
いまは捕らわれてしまったが、ジャスランは自分の不死身性には自信がある。血の一滴が残っている限り、いつか逆転の目は残る。
そして、いつか復讐を……。
しかし、それにしても、なんという身体の痒みだ……。
そして、頭がおかしくなるほどの疼きも……。
股間が……。
お尻が痒い……。
「ああ、あああああっ、か、痒いいい。ひぎいいいい」
ジャスランは絶叫してしまった。
「……ふっ……。じゃあ、とにかくやるか。ロウにばかり、手間をかけさせたら申しわけないしな」
正面になる位置にシャングリアが回ってくる。
その手には、乗馬鞭を持っていた。
しかし、ジャスランはその鞭よりも、シャングリアが“ロウ”という名を口にした途端に、全身が震えるほどの恐怖が蘇ってしまったことに、自分でも驚いてしまった。
「ひいい、ロウ……。ひいいい、許してええ、いやあああ」
絶叫していた。
あんな男を怖がりたくはない──。
しかし、恐怖はどうにもならないのだ。
怖い……。
怖い……。
あいつが怖い……。
怖くて仕方がない……。
ジャスランは震え続けてしまう。
「これは驚いたな。一瞬にしてまるで別人だ。やっぱり、ロウにはなにをしてもかなわないか」
目の前のシャングリアが自嘲気味に笑ったのがわかる。
だが、やはり、“ロウ”の名は耳にするだけで心が潰れそうになる。
ジャスランは、自分の眼からぼろぼろと涙が落ちていくのがわかった。
「ロウ様のお出ましは不要よ。とにかく、首輪をつけるわね」
エリカがシャングリアが鞭を持っている手の反対の手に持っていた首輪をとった。
はっとした。
そういえば、奴隷の首輪だとか口にしていた。
こいつらは、ジャスランに奴隷の首輪を結ぼうとしているのだった。
やっと、記憶が繋がってきた。
「うわっ、じょ、冗談じゃない。ぜ、絶対に許さないよ──」
ジャスランは怒鳴った。
しかし、逆さ吊りの身体には手も足もなく、抵抗など不可能だ。しかも、さっき髪の毛を束ねて縄をかけられ、床の杭に縄で結ばれてしまったため、首さえも動かない。
エリカは簡単にジャスランに首輪を嵌めてしまった。
「泣いたり、怒ったり、本当に忙しいわねえ……。ちょっと羨ましくなったかもしれないわ。あれだけロウ様に拷問されて、まだ正気を保てるのね」
「頭が悪いだけよ」
エリカに次いで口を開いたのは小娘だ。
くそう……。
口惜しい……。
しかし、身体が……。
「とりあえず、口のきき方から教えるか。犬の鳴き声は“わんわん”だ、ジャスラン。言葉の終わりには、必ず“わんわん”とつけろ」
シャングリアが乗馬鞭でジャスランの腹を横殴りにした。
「ぎゃおおお」
絶叫が口から迸った。
身体が大きく揺れたが、上下に繋がっている鎖と縄がジャスランを引き戻す。
しかし、考えらないようなものすごい衝撃だった。ジャスランは戦慄した。
「おっ、なんだ? 随分と力が入るぞ。どうしたんだ?」
一方で目の前のシャングリアが驚いた顔になっている。
いずれにしても、この自分が人間族に叩かれて、悲鳴をあげるなど、絶対に容認することなどできない。
怒りが込みあがる。
「怒れば怒るほど、それとも、戦う心に変われば、腕も脚も普段の十倍も、二十倍も力が出る。試して慣れていくといいぞ」
少し遠くから聞こえたのはロウの声だ。
背中側からだが、その瞬間にジャスランは怖くなって、改めて悲鳴をあげてしまった。
「なるほど、それがロウの贈ってくれた義手と義足というわけか」
シャングリアが二発目の鞭を股ぐらの近くに放った。
「うぎいいいっ」
身体が反り返る。
だが、いま気がついたのだが、鞭打たれた瞬間、その一瞬だけは全身をむしばむ痒みと疼きが消滅していきもする。
その高揚感は圧倒的だ。
「う、ぐううう……」
しかし、すぐに痒みが戻って来る。
そして、一度でも痒みが癒えると、それが戻ったときの苦しみは、倍にも三倍にも感じるということもわかった。
ジャスランは全身を悶えさせてしまった。
「なんか、悦んでるか? これじゃあ、拷問にならないか?」
シャングリアが苦笑している。
その顔に、ジャスランの中には、すぐに怒りが戻った。
「そうかもね。まだ、“わんわん”も言わないしね。むしろ、放っておいた方が“わんわん”と言いそうよ」
後ろで笑ったのは、小娘だ。
悪態を返そうと思ったが、次の瞬間、お尻の穴を背後から指で刺激される感触が襲い掛かった。
「ひうううう、や、やめろおおお」
声をひきつらせた。
鞭打ちとは次元の違う屈辱だ。
しかし、気持ちがいい。
あっという間に、快感がお尻から全身を貫き、ジャスランは絶頂しそうになった。
それが血を吐くほどに口惜しい。
「あっ、そう? 気持ちよさそうだけどね」
小娘が笑いながら指を離した。
だが、逃げていく快感に我を忘れて、それを追いかけそうになり、ジャスランは必死で自分がおかしな言葉を吐きそうになるのを耐える。
「鞭と飴のどっちで首輪を受け入れるかな……? まだ、“わんわん”と言わないか?」
シャングリアが振りあげた鞭をシャングリアの股間の頂点に叩きつけた。
「ほごおおお」
ジャスランは絶叫した。
股間をまともに打ち抜かれる激痛は、それだけで気が遠くなるかと思ったが、同時に痒みと疼きが一瞬にして消滅する快感でもある。
わけがわからなくなって、ジャスランはただただ声をあげるしかなかった。
「“わんわん”だ、ジャスラン──」
シャングリアの鞭が、股間の寸分違わぬ場所を貫く。
「ひぐううう、おわああああ」
最も敏感な股間の突起を再び思い切り叩かれて、ジャスランはまたもや絶叫した。
しかも、少し甘い声で混ざっている。
屈辱なのだが、やはり、快感が上回る。
もっと欲しい──。
「わんわんだと言っているだろう」
シャングリアの鞭が今度は腕を切断されている肩の部分に炸裂した。
激痛には違いないが、今度は痒みと疼きが消える快感に関係のない衝撃だ。
ジャスランは身体をくねらせてしまった。
「ああ、さ、さっきのだ──。股を打ってくれ。股だよおお」
思わず声をあげた。
「えええ?」
すると、面食らったようなシャングリアの声が聞こえてきた。
「だめね、エリカと交代しなさい、シャングリア」
哄笑はさっきの小娘だ。
シャングリアは肩をすくめて、乗馬鞭を引きあげて正面の場所からどいた。
「ま、待ってよ。鞭だよ。鞭を打ってくれ。打てったらあああ」
自分でもなにを喋っているのかわからなくなってきた。
しかし、あの痛みがなければ、狂いそうな痒みが戻るのだ。
ジャスランはただ本能の赴くままに叫んでいた。
「ロウ様と同じことするしかないのは不満だけど……。コゼ、頭を押さえて」
今度はエリカが前にきた。
頭が後ろから両手で握られる。
そうか……。
後ろの人間族の小娘は、“コゼ”か……。
しかし、思念はそこまでだ。
エリカが持っている水鉄砲が顔に接近してきたのだ。
あの水鉄砲の恐ろしさは、身体が覚えてしまっている。水鉄砲から飛び出す液体に歯を溶かされる痛みは、この世のものとは思えないような苦しみだった。
心からの発狂を望むような……。
「ひいいいいっ、やめてええ」
ジャスランは懸命に口をつぐむ。
今度は、あのおかしな金具は顎に嵌められていない。
強引に口を開けさせられることはない。
「ロウ様の拷問の恐怖は身についているのね。じゃあ、“わんわん”くらいは言えるんじゃない」
すると、エリカはジャスランの一方の目を指で強引にこじ開けた。
そこに、水鉄砲の先を向けてくる。
ぎょっとした。
「わ、わっ、なにを」
しかし、すぐに液剤が眼に飛びかかり、瞬時に片目から光が消滅する。
脳天を直撃するほどの激痛も……。
「うぎゃあああああ、なにをするうううう」
ジャスランは絶叫して身体を暴れさせた。
縄で束ねている髪がぶちぶちとまとまって千切れるのを感じた。それくらい、強い暴れ方なのだ。
「もっと慎みなさいよ、ジャスラン。頭の一部が禿げになったわよ」
背中側のコゼが、しゃがみ込むと、緩くなった髪を縛り直すのがわかった。
「イライジャには、自分の指で目玉をほじらせたんでしょう? それよりはましじゃないの」
エリカが無表情のまま、反対側の目に指をかける。
ぐいと目を強引に開かされて、水鉄砲を向けられる。
「いやああ、やめろおおお」
ジャスランは絶叫した。
「物覚えの悪い犬ねえ……」
エリカがわざとらしく嘆息する。
「わ、わんわん、わんわん」
慌てて叫ぶ。
犬と言われて、“わんわん”と鳴けと言われたのを思い出したのだ。
しかし、さらに水鉄砲の先が目玉に近づけられる。
ジャスランは怖くて身体が凍りつきそうになった。
「ひいいいっ」
悲鳴をあげた。
必死に頭を振って水鉄砲の先から目を逃がそうとした。
だが、コゼがしっかりと頭を後ろから押えていて、逃げられない。
「……わんわんでしょう? やっぱり、物覚えが悪いようね」
液剤が眼にかかる。
凄まじい痛みとともに、一切の光がなくなった。
「うぎゃああああ、ぐがあああああ」
ジャスランは暴れまくった。
「次は鼻の穴から入れるわよ。顔の裏側から脳みそを溶かされたいかしら? その次は耳、いくらでも穴はあるのよ」
「まんこも、尻の穴もね」
エリカの声とコゼの声だ。
しかし、ジャスランはしばらくのあいだ、ただただ悲鳴しかあげられないでいた。
「どうするの? 返事は──?」
鼻の穴になにかが押しつけられた。
恐怖で身体ががくがくと震えた。
「ひいい、許してええ、わんわん、わんわん」
叫んだ。
すると、鼻の穴から異物が離れる。
心の底からほっとした。
「心が回復するのも早いけど、屈服するのも早いな」
呆れたような口調で言ったのはシャングリアだろう。
ジャスランはむっとした。
「な、なんだとう、お前──」
思わず怒鳴ったが、鼻の穴にぐいと固いものの押しつけられる。
「ひいい、ご、ごめんなさいいいい、わんわん、わんわん」
エリカの水鉄砲だと悟って、ジャスランは泣き叫んでしまった。
「まったく、こいつには呆れるわねえ。本当にロウ様って、よくこんなのを躾けたわねえ」
「ご主人様だけは、まだ怖いみたいだものねえ」
エリカとコゼの声だ。
「近くにいるとき限定だけどな。すぐにそれも忘れて、牙を剥く」
「もう牙もないけどね。もう、二、三本、歯を溶かす、エリカ?」
今度はシャングリアとコゼだ。
だが、また、歯を溶かされるだと?
ジャスランは震えあがった。
“ロウ”の名を聞かされたことでも、ジャスランに肌が粟立つ。
「もう、やめてえ、わんわん」
泣きながら言った。
「ほら、奴隷の誓いをしないさい、犬──。犬の鳴き声を忘れるんじゃないわよ」
鼻の穴から水鉄砲がどけられて、そのまま口の中に水鉄砲だと思うものを突っ込まれた。
「んびいいい」
びっくりして舌で押し戻そうとするが、すでに前歯は溶かされているし、うまく外に排除できない。
ジャスランは震えあがった。
「三つ数えるわ──。わたしに向かって奴隷の誓いをしなさい。心の底から念じるのよ。さもないと、水を出すわ。いくらやっても、死なないものね。死ぬ以上の苦しみが待っているわよ……。三……、二──」
「ひ、ひひゃう──。はんはん、はんはん──」
水鉄砲を口の中に入れられたままだと喋れなかったが、懸命に言った。
すると、なにかが頭を鷲掴みするような感覚が襲い掛かった。
はっとしたときには、もう隷属の魔道が全身を縛りつけているのが自分でもわかった。
「おっ? もしかして、首輪が刻まれたか?」
シャングリアだ。
「思ったよりも呆気なかったわねえ」
「本質的に意気地がないのよ」
エリカとコゼだ。
だが、コゼはともかく、今度はさっきまで感じなかった、エリカに対する怖さと畏怖心のようなものが全身を支配する。
隷属の効果だと悟ったが、自分ではどうしようもない。
「まあいいわ。とにかく、ご褒美よ……。皮を抜いてあげたからね。きっと痒いわよ」
コゼの声がしたと思ったら、異物が股間に当てられる。
皮を剥いた?
もしかして、さっき口にしてた山芋のこと?
「ほわあっ」
ずんと滑り込むようにして、股間に太くて大きいものが挿入されてきた。
全身をすくみあげそうになったが、痒みが癒えていく気持ちよさは、全身が蕩けんばかりだった。
ジャスランは愉悦に我を忘れそうになった。
しかも、疼きに疼いていた性感も発散し、もっと大きな快美感になって全身に拡がりわたる。
膣の奥底からジャスラン自身の果汁が噴き出るのがわかる。
「ひおおお、うう、あああああっ」
そして、貫かれただけじゃなく、抽送が開始される。
泣くほどに気持ちいい。
ジャスランは悲鳴のような嬌声を迸らせた。
「まだ、躾ができてないようね。お預けよ、犬」
すっと山芋が出ていく。
「ああ、やめないでええ」
快感と掻痒感の切迫感に、ジャスランはそう叫ばずにはいられなかった。
「もう忘れたの、犬」
だが、山芋はさっと抜けてしまう。
残ったのは、なまじ解消されただけに、さらに拡大した猛烈な掻痒感だ。
ジャスランは、ただれそうに痒い股間を懸命に揺すった。
そして、はっとして口を開く。
「わんわん、わんわん」
「はい、よくできました、犬」
コゼが笑いながら、再び股間に山芋を挿入してきた。
火のような掻痒感が消滅する。
ジャスランは痺れるような快感に、今度は愉悦の震えをした。
「しばらく挿入しておいてあげるわ。必死に締めつけて痒みを癒すといいわよ。言っていくけど、勝手に落としたら罰よ、犬」
ぎりぎりまで山芋を膣に押し込まれる。
痛みよりも、気持ちよさが強い。
ジャスランは身体をのけぞらせた。
「返事しないか──」
シャングリアの怒鳴り後とともに、乳房に鞭が飛んできた。
「ひぎいいいい」
乳首が千切れるかと思う激痛に、ジャスランは身体をうねらせた。
だが、その反動でつるりと山芋が抜けそうになる。
「うわっ」
ジャスランは必死に山芋を股間で締めつける。
「あら、上手」
「器用ねえ」
エリカとコゼが嘲笑の声を出した。
その態度にかっとなる。
「まったく動物そのものだな」
するとシャングリアの小馬鹿にしたような笑い声もした。
「まあまあ、シャングリア、犬には躾けよ。よくやったらご褒美……。駄目だったら罰……。ほら、ご褒美よ、わんわんちゃん」
コゼの声がして、今度はお尻に山芋らしきものが当てられた。
掻痒剤を塗られてから、一度指でいじられた以外は、ほとんど刺激されずに、鞭打ちでも放っておかれた場所だ。
ジャスランは知らず、ぶるぶると震えてしまった。
しかし、いくらなんでも、人間族の女に尻を犯されるなど、恥辱的すぎる。
「うわああ」
ジャスランは腰を揺らして山芋を拒んだ。
「行儀の悪い犬ねえ。欲しくないならいいのよ」
コゼが擦りつけていた山芋をすっと引き離した。
「いやあ、だめええ──。な、なにしているのよおお」
刺激が消えた瞬間に、火のような掻痒感が蘇る。
しかも、前側の穴では挿入された山芋をぐいぐいと搾って、痒みがちょっとだけいえる快感をむさぼりまくっているのだ。
一度でも刺激を受けてしまうと、もうそれがなくなることには耐えられるものじゃない。
「どっちなの、犬? 尻に山芋を挿して欲しいの? 欲しくないの? 犬として答えなさい」
「ああ、欲しい……。欲しいよおお、わんわん」
「よくできました」
山芋がお尻深くに力強く入ってくる。
ジャスランは、快感に雄叫びをあげた。
*
もう少し続きます……。