【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「あごおおお、んぐうううっ」
ジャスランの悲鳴が夜闇に響き続けている。もっとも、そろそろ夜も明けるだろう。そんな時間のはずだ。
エリカはたまたまあった大きな石を椅子代わりにして、それを見守っていた。
だが、ここからではジャスランの姿は見えない。
見えるのは、蟻のようにジャスランに群がっている男たちの後ろ姿だ。
一応はほとんどがズボンをはいているが、中には性交のときに脱いだまま下半身を剥き出しにしている男たちの一群もいる。
エリカはうんざりした気持ちでそれに視線を送っていた。
なにしろ、エリカは目の前の醜悪な光景をひと晩中ずっと見守っているのだ。
多くの種族の中で、ひと際身体が丈夫なエルフ族なので、ひと晩、ふた晩くらいは、寝なくても問題はないのだが、身体よりも気力がめげそうだ。
「まだまだ、元気ねえ、あいつ……。だけど、人間族ならとっくの昔に心臓がとまっているだろうにねえ……。何回絶頂するんだろう。もう軽くニ百回は超えたんじゃない」
ちょっと離れた場所で、石ではなく大きな樹木を背もたれにして地面に座っているコゼがあくび混じり言った。
「もっとよ……。もしかして、その三倍は達しているかも……。わたしが見張り始めたときから、あの頻度だったわよ。魔族というのは、ほかの種族とはかけ離れて丈夫だしね。あいつは相の子だけど、その魔族の中でも強い個体みたいだし、あの感じなら、明日の朝までかけても死ねないんじゃないの」
エリカは言った。
夜半過ぎにマーズと見張りを交代をしたコゼとは異なり、エリカは始まりの段階をミウに託しただけで、ずっとこうやって、輪姦されるジャスランを見守っている。
瀕死になってもガドニエルが覚醒できるのだが、ロウは傭兵隊長に、輪姦の刑については、ジャスランの息の根が一度とまったら終わりだと伝えていた。
だから、傭兵隊長も、叩いたり蹴ったり、あるいは、首を絞めたりという乱暴はさせてないものの、あまりもの連続絶頂の繰り返しの様子に、エリカとしては、もしかしたら、夜半には身体の死を迎えるのではないかと思っていた。
なにしろ、ロウは人間嫌いのジャスランへの罰として、沸騰するくらいにジャスランの性感をあげ切ってから、傭兵隊長に引き渡したみたいなのだ。
おかげで、ジャスランは嫌悪しているはずの人間族の男たちに犯されては、嫌々ながらも絶頂するということを果てしなく繰り返している。
可哀想とは思わないが、あそこまでいくと多少は憐れみを感じる。
ロウもある意味、冷酷な仕打ちをしたものだ。
それはともかく、エリカの予想とは異なり、ジャスランはいまだに気丈さを持ち続けている。
体力が続いているというだけではなく、まだ気力も十分みたいだ。
男たちが交代するときや、絶頂と絶頂のあいだになれば、人間族の男たちへの悪態をしたりしている。
大したものだとは思う。
一方で、傭兵たちからすれば、それだけ自分たちを嫌っているジャスランが、一度犯しさえすれば、すぐに連続絶頂を繰り返して女の反応をするので、むしろ、愉しくて仕方がないみたいだ。
もう朝になろうとしているにもかかわらず、まだまだ、男たちは愉しそうにジャスランを囲んでいる。
そのときだった。
突然に、首に冷たいものを感じた。
驚いて手をやると、首に金属のチョーカーのようなものが嵌まっている。
振り返ると、そこにロウがいた。
エリカはびっくりした。
いつの間に……?
「ロ、ロウ様?」
その一郎がエリカを後ろから抱くように、エリカの座っている石に座った。エリカは、ロウに抱えられて、ロウの脚に挟まれて石に座った感じになった。
「えっ、ロウ様って?」
コゼがこっちを見る。
しかし、すぐに嘆息して視線を前に戻した。
「なんだ、名前を呼んだだけ? そういえば、ご主人様は朝近くなったら、こっちに顔を出すかもって言ってたわよ。もしかしたら、来るくれるかもね」
コゼが言った。
エリカは驚いた。
ロウはここにいる。エリカに視線を向けたなら、ロウの姿が入らないのはおかしい。ましてや、コゼは超一流のアサシンでもある。
人の気配には敏感だ。
「……ガドに作らせた『欺騙リング』という魔道具を装着している……。俺の姿も声も気配も、他人にはわからない。ぎりぎり位相空間に存在をずらしているということらしい。エリカに嵌めたのも似たようなものだ。小さな声ならコゼには聞こえない。もっとも、嬌声のような大きな喘ぎ声は別だぞ。それはしっかりと漏れ出るように調整している」
ロウが耳元でささやくように言った。
「あんっ」
また、おかしなものをと思ったが、背後からロウに抱きすくめるようにされ、しかも、服の上からだが胸をくすぐるように触れられて、思わず声をあげてしまった。
「大声をあげるなって言うのに……」
ロウがくすくすと笑いながら、服越しながらも、ロウの手が乳首に嵌まっている乳首ピアスを揺するように触る。
「んああっ」
エリカは悲鳴をあげてしまった。
しかも、思ったよりも自分の声は大きかった。
エリカは身体を弾かせそうになった。
「えっ?」
コゼが再びこっちを見る気配がした。
だが、それどころじゃない。
いつの間にか、足の裏が地面に貼りつき、両手の手のひらも石の表面に貼りついていた。スカートもである。
ロウの粘性体だ。
エリカは唖然とした。
「な、なんです……? ひいいっ」
エリカは背中を振り返って一郎に困惑に視線を向ける。
しかし、次の瞬間、顔が引きつりそうになった。
いきなり、猛烈な尿意が込みあがったのだ。
ロウの悪戯に決まっている。
だが、途端に漏れそうになり、エリカは慌てて尿道にぐっと力を入れた。
「えっ、なによ、エリカ? いきなり声を出したりして……」
コゼが訝しむ口調で言った。
背中でロウがくすくすと笑った。
「気をつけろよ。俺の姿は見えないけど、エリカの姿はコゼにも、傭兵どもに見えるからな。それと、大きな声は聞こえると言っただろう? 声は我慢して出さない方がいいぞ。コゼはともかく、傭兵たちもこの距離なら耳には入るだろう。許可なく漏らしたら、スカートをまくって、エリカの放尿姿を公開するからな」
ロウが愉しそうに、耳元で小さくささやいた。
エリカはぐっと歯を噛みしめて、激しい尿意を我慢する。
「あ、悪趣味です……」
エリカは小さな声で言った。
「それが俺だ……。それよりもコゼを誤魔化せよ。俺がいることがコゼにばれたら、スカートをまくって、さらに尿意を倍にする」
ロウが言葉を終えると同時に、スカートの下の下着が消滅した。ロウの術だろう。
股間に外気を感じたことで、エリカはさらに顔が引きつりかけた。もしかしたら、本当にここで放尿姿を晒させられるかもしれない。
こっちには注目しておらず、ちょっとは距離があるとはいえ、傭兵たちとエリカたちとは、視線を遮るものはなにもないのだ。
冗談じゃない。
エリカは必死で内腿を閉じて力を入れる。
「な、なんでも……ないわよ。ちょ、ちょっと虫がいて……。も、もう大丈夫……」
エリカはとりあえず言った。
そのあいだにも、どんどんと尿意が大きくなっていく。
あっという間に脂汗のようなものが全身に流れ出す。
「虫?……。なにか変ねえ……」
コゼが訝しむ感じで首を捻った。
本当にロウの気配を感じないのだろう思った。
しかし、それ以上はなにも言ってこない。コゼの視線は元に戻った。
とりあえず、エリカはほっとした。
「よかったな……。だけど、声は出すなよ。声を出したら、スカート捲って、あの連中が注目するような大声を俺が出す。まあ、コゼもいるから、性欲を暴発させた男たちがやってきても、追い払えるだろうさ。そういえば、あの集団の近くに男が四人ほど転がっていたな。死んでるのは生きているのかわからなかったが、下半身丸出しの男が四人倒れているのはどういうわけだ?」
一郎が訊ねた。
実は、前半夜のうちに小さなある騒動があり、その四人は瀕死になった状態で傭兵隊長の指示でどこかに運ばれていた。
どこに連れられて行ったのかは知らないし、興味もなかったが、ロウはそれをここに来るまでの途中で見たのだろう。
それはともかく、その言葉から判断して、傭兵隊長は特に治療もせずに、あれらをそこら辺に放り投げさせたのだと思った。
「ひ、ひとりは……ジャ、ジャスランの口に中に性器を深く入れ過ぎて、奥歯で噛み千切られて……。残りの三人は、わたしとマーズが……」
エリカは必死に尿意を耐えながら説明した。
なにがあったかと言うと、その四人のうちのひとりは、“あれ”をジャスランに噛み千切られたのだ。
ロウが前歯を溶かして引き渡したのだが、面白がった傭兵のひとりがジャスランの口の中を蹂躙するように性器を入れて動かしまくったのだ。それで噛み千切られたというわけである。
エリカからすれば、馬鹿としか言いようがない。
残りの三人は、ジャスランを犯し続けている最中に、興奮した傭兵たちの数名がエリカたちを襲おうとしたのである。
すでに、ミウとイットは天幕に帰還させて、エリカとマーズで見張りをしていたが、下半身を丸出しにして眼を血走らせて襲い掛かった三人をマーズとふたりで瞬殺した。
ただ叩きのめすだけでなく、剥き出しの睾丸を蹴りあげて玉を潰してやった。
それまでは、隙あらばこっちも襲おうという感じだった傭兵たちが、一瞬にして顔を蒼ざめて、近寄るどころか視線も向けなくなった。
傭兵隊長が平謝りで謝罪したが、あれからかなり経つ。
いまだに起きあがってないのだとすれば、もしかしたら、死んだのかもしれない。
まあ、そうだとしても、エリカにはまったく悔いはない。
同じことをしてきたら、今度は潰すどころか、性器を斬り捨ててやろうと思っている。
「なにい……」
ロウがむっとした表情になった。
エリカたちが襲われたと知って、怒ったみたいだ。
「そ、それよりも、も、もう堪忍してください……」
エリカは限界に迫ってきた排尿感を必死に耐えた。
とても耐えられないような尿意なのだ。
本当に、ロウは意地悪だ。
「そう言うなよ。今夜はジャスランのことで殊勲賞の女を順番に回ってるんだ。一番はアルオウィン、二番はユイナ……。イライジャが辞退したんで、エリカのところに来たということだ。ジャスランを相手によく頑張ってくれた……。それに、スクルドのことにも気を配ってくれてありがとう……」
ロウが後ろから言った。
殊勲賞?
どうでもいいけど、ロウはちゃんと休んだのだろうか?
エルフ族とは異なり、人間族のロウには、一日のうちに一定時間の睡眠が必要なはずだ。
昨夜はジャスランとの戦いがあり、引き続き訊問のようなことをしていたので、ずっと眠っていないはずだが……。
「ロ、ロウ様は休んだんですか……?」
エリカは小声で言った。
それにしても、尿意が……。
エリカは懸命に内腿を震わせながら耐える。
「心配ない。ちゃんと寝たよ。アルオウィンもユイナも、そんなには長くもたなくてね。しっかりと寝てからこっちに来たんだ。この後でスクルドのところにもいく。ちょっと覗いたが、さすがに苦しんでいたな。防音術が刻んでいるボールギャグを嵌めてきたけどね」
防音術が刻んであるボールギャグというのが、なんなのかわからないが、ガドニエルあたりに作らせたのかもしれない。
それはいいが、スクルドは昨夜の謝罪のあと、ロウから股間の前後に女淫玉とかいう淫具を挿入されて貞操帯で封印されていた。
あの時点でかなりきつそうだったので、あれからひと晩がすぎたいまは、七転八倒する感じになっているかもしれない。
ロウも、嗜虐のときには容赦ないので、まあ頑張ってもらうしかないが……。
「それよりも、エリカもそろそろ放尿してしまえ……。仕方ない。声は出さないよ。スカートをめくるだけだ。多分、コゼにしかわからない」
「い、いやです──」
エリカは声をあげた。
「そう言うな……」
ロウがエリカのスカートの中に手を入れた。
ぎょっとした
ロウがクリピアスを掴んだのだ。
しかも、引っ張り動かされる。
「あっ、駄目ですうう」
「すごい濡れているな……。さすがは、恥ずかければ恥ずかしいほど、濡れてしまうエリカだ。すっかりとびしょびしょだぞ」
激しくピアスを刺激された。
一気に脱力するとともに、強烈な快感の疼きが股間から爆発する。
そうなるようにロウが術を加えているのだ。
普段はなんでもないようになっているが、ロウが触ると、乳首ピアスもクリピアスも、瞬時に快感の暴流が発生してしまう。
「うくううっ、くうううううっ」
エリカはあっという間に絶頂してしまった。
そして、股間からしゅっと音を立てるように放尿が迸った。
ロウがエリカの身体を押し、前にエリカを倒す。
「んはああっ」
エリカは悲鳴をあげた。
放尿が続くエリカの股間に、後ろからロウが怒張を貫かせたのだ。
すでに達して脱力しかけていたエリカだったが、激しい戦慄とともに、さらに絶頂感に襲われる。
身体ががくがくと揺れ、そこら中におしっこが飛びまくる。
「いやああああ」
「ええ、えええ、ええええ?」
コゼが立ちあがって、こっちを驚愕の表情で見ているのがわかった。
自分がどう映っているのかわからない。
一郎の姿が見えないから、いきなりエリカが放尿しながら前倒しになり、スカートを捲りあげて、身体を悶えさせた感じになっているのだろうか……。
とにかく、コゼはともかく、ちょっと離れている傭兵たちにばれないように、エリカは懸命に声を我慢した。
だが、ロウは、いまだに放尿が続いているエリカの股間を犯しながら、クリピアスまで刺激するのだ。
「ひいっ、ひいいっ、ひいいいっ」
エリカは悶え狂った。
ロウの容赦のない怒張の抽送──。
エリカはあまりの衝撃に、わけがわからなくなった。
またもや、快感が頂上に向かってせりあがっていく。
「いやああ、ロウ様あああ」
そして、エリカは、おしっこをまき散らしながら、またもや、その場で絶頂してしまった。
「エ、エリカ?」
コゼが目を丸くしている。
だが、はっとしたように、すぐにエリカと傭兵たちのあいだに立つようにして、エリカの姿を隠した。
エリカの股間の中にロウが射精をするのを感じた。
その瞬間、エリカの手足を貼りつかせていた粘性体が消滅した。
エリカは精魂尽きた感じになり、その場の地面に四つん這いになってしまった。
気がつくと、ロウの気配を感じなくなった。
手を首にやる。
やっぱり、首にあった金属のチョーカーがなかった。
ロウに嵌められていた魔道具は外されたので、気配を感じることができなくなったのだろう。
一方で、やっと放尿がとまった。
エリカは、絶頂をさせられて放尿を開始したところでロウから犯され、それが終わる前に二度目の絶頂をしてしまい、さらに精を放たれたのだ。
あまりもの急激な性感の爆発で完全に疲労困憊の状況になった。
後ろを振り返っても、ロウはいない。
どこにいるかもわからない。
一切の気配がない。
ただ、さっきまで座っていた石の上に、数枚の布と新しいスカートが置いてあった。
エリカのスカートは、まき散らした放尿でびしょびしょになっている。
その替わりということだろう。
しかし、よく見れば、置いてあるのは、エリカの替えのスカートだけじゃなく、コゼの半ズボンもある。
エリカは首を傾げた。
「ど、どうしたのよ、エリカ? ロウ様って叫ばなかった? もしかして、ご主人様がいるの?」
コゼが眉をひそめている。
しかし、さすがに勘づいたみたいだ。
だから、咄嗟にエリカの醜態を隠してくれたのだろう。
「な、なにって……」
エリカはどう説明したものかと考えた。
だが、頭が働かない。
息も苦しくて、ちょっとすぐに喋れそうにもなかった。
「えっ?」
しかし、次の瞬間、コゼが不意に声をあげた。
そして、急に真っ赤な顔になって、立ったまま悶えだす。
「あっ……そ、そんな……ああ、だ、だめです、ご主人様……。ああっ」
艶めかしく身体をくねらせ出したコゼだが、エリカにはコゼ以外の姿は見えない。
ただ、いつの間にか、首に細い銀色のチョーカーが嵌まっている。
あれが、さっきまでエリカがされていたものだろう。
どうやら、ロウは次の悪戯の標的をコゼに向けたみたいだ。
「ああっ、いやああ──」
すると、コゼが両手で股間を押えて悲鳴をあげた。
もしかして、コゼも……?
エリカは、地面についていた手を離して、やっと上体を起こした。
絶頂の余韻は続いていたが、なんとか立ちあがる。
スカートも下半身もびしょびしょで、ちょっと気持ちが悪い。ロウもエリカの放尿を浴びて濡れているのではないだろうか。
少し心配になった。
「んんんっ、んんんん」
突然にコゼの悶えが大きくなる。
しかも、なにかに押さえられえているかのように、コゼの口が閉じていて、そこからよがり声のような呻きが迸った。
しかも、コゼの顔が真っ赤だ。
やがて、突如としてコゼの痙攣が速くなる。
「コゼ? うわっ」
コゼのはいている半ズボンの股間の部分が、みるみるうちに大きな丸い濡れを作った。
しかも、かなりの水量の液体がコゼの内腿を伝って地面に垂れ流れだす。
失禁だ──。
コゼもまた、ロウの悪戯の洗礼を受けたのだと思った。
すると、そのコゼの半ズボンがすっと消滅した。
コゼが横の樹木に向き、両手を樹木につけた前屈みになる。
「あっ、あっ、ご、ご主人、さ、さま、ああっ、あん、あんっ」
そのコゼの腰が激しく前後しはじめる。
しかも、いまだにコゼの股間からは放尿が続いている。
「ま、待って──」
エリカは慌てて、コゼの痴態を隠すために、コゼと傭兵たちの集まりのあいだに身体を躍らせた。