【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
63 性奴隷たち集合
「……とにかく、そういうことだ。まあ、俺の自己紹介はこんな感じだな」
一郎は集まっている女たちに向かって言った。
「なるほど……。新しい旦那様は、外界人であり、淫魔師様だったのですね。そうですか。改めてよろしくお願いします」
童女体型の素裸の身体に、白いエプロンだけを身につけているシルキーが一郎に向かって、深々と頭を下げた。
改めて、屋敷妖精のシルキーの裸身を眺めると、やはり、人間と同じようでありながら、やっぱり同じではないのだと悟った。
体型こそ人間の十歳くらいの童女そのものであり、一郎の性器を受け入れることができた下腹部も人間の女と同じなのだが、シルキーには腰まで届く長髪を除く体毛が一本もない。恥毛はもちろん、肌にも毛穴のようなものはなく、光沢を感じるつるつるとした肌をしている。
人間というよりは、人形を思わせる。
「わたしも、ロウが淫魔師であることは知っていたが、外界人であることは知らなかった。ましてや、ロウを召喚したのがエリカとはな。少しびっくりだ」
胸を片手で隠しながら、シャングリアが床に置いてある大皿から一口サイズに作られたホットケーキを摘まみながら言った。
「そ、それは、悪かったと思っているわ……。だ、だから、わたしなりの精一杯の償いを……」
「いや、エリカ。謝る必要はないさ。俺は召喚してもらって、いまでは感謝している。元の世界なら、こんなふうに美女、美少女を裸にして、周りに侍らすなど考えられないしな。しかも、こんな、おっさんだ」
一郎は謝罪の言葉を口にしかけたエリカに口を挟んで、自嘲気味に笑った。
すると、エリカとコゼとシャングリアの三人が一斉に「おっさん」ではないと否定した。
一郎も思わずにんまりとしてしまう。
ところで、シャングリアとエリカもそうだが、一郎も完全な裸だ。
ほかにも、コゼ、それに、魔妖精のクグルスまでいる。
いずれも、一糸まとわぬ素裸だ。
三人の女たちが素っ裸になって、恥ずかしそうに手で裸体を隠しながら、床に座って食事をするのは、実に風情ある朝の景色だ。
揃いも揃って全裸なのは、一郎が全員で服を脱いで素っ裸で朝食を取ろう言ったからだ。
例外は屋敷妖精のシルキーであり、給仕をしなければならないので、素肌に直接にエプロンをしている。
とにかく、そんなあほうげた要求にまで、彼女たちは応じてくれる。
一郎にはもったいない女たちであり、本当に一郎がこうやって、淫魔術で支配してしまっているのは申し訳ないと思う。
まあ、解放する気は皆無だが……。
ここは、昨日まで、マーリンとピエールというゴーストが支配していた王都郊外の川辺の館であり、一郎がふたりのゴーストからこの館を譲渡された最初の朝だ。
ミランダの手違いにより、一郎たちが、世間的には「幽霊屋敷」と呼ばれているこの館にやってきたのは、昨日の昼過ぎだ。
そして、紆余曲折の末、ここに住んでいたふたりのゴーストを浄化し、ゴーストにこの館を管理を任されていた屋敷妖精のシルキーとともに、屋敷を譲ると託されたのが昨日の夕方のことだった。
それから、一郎は、ちょっとした悪戯ののち、エリカとコゼとともに一度王都に戻り、馬車とウマを購い、さらに商家を回って、食材をはじめ、ここで暮らし始めるための最小限のものは手に入れ、それらの荷をその馬車で運んで戻ってきたのだ。
すでに、ウマは、屋敷の裏の
ただ、宿泊をしていた宿屋については、まだ引き払いの手続きはしていない。それどころか、荷も置いたままであり、まるで一郎たちが行方不明になっているような体裁にしている。
それはこれから企てようと考えているある処置のためだ。
「……ところで、シャングリア、ジーロップの案件について、大伯父さんが認め、お前が冒険者になることを承知したというのは耳にしていたが、うまく説得できたのか?」
一郎はシャングリアに訊ねた。
「そ、そうだ。それを説明しないと……」
にっこりと笑顔を浮かべたシャングリアが顔をあげる。
シャングリアは、国王に任命された正式の王軍騎士だ。
美貌で知られている反面、男勝りの勝気な性格であり、銀髪のじゃじゃ馬とも称されている。
しかし、そんなシャングリアも、ジーロップ事件がきっかけとなり、一郎の性奴隷になりたいと進んでやってきた。
すでに精の呪縛を刻んでいて、一郎から離れることが不可能になっている。
このシャングリアは、騎士をやめて冒険者になることを承諾してもらうため、育ての親であるモーリア男爵である大伯父のいる領地に戻っていた。
だから、一郎たちは、シャングリアが戻ってきたら、この館がわかるように、シャングリアの所属している騎士団に伝言を置いてきたのだが、なんとシャングリアが戻ったのは、昨日の夜遅くだったのだ。
どうやら、夕べ遅く王都に到着したシャングリアは、騎士団の詰所で一郎の伝言を受け取ると、その足で急いでここにやって来たようだ。
そのとき、シャングリアの使っていたウマも、いまは厩の中にいる。
とにかく、それでやっと、一郎の女たちが、この新しい一郎の家に集まることができたということだ。
「いろいろと話し合ってな、ロウ。とりあえず、わたしは、騎士は辞めないことになった。だが、籍を置くだけで、実際には冒険者として活動をする。まあ、そういうことになった」
「なるほど……。だが、ひとつだけ言っておきたいことがあるんだが……」
一郎はシャングリアを見た。
騎士の身分のままであるということは、シャングリアは、この王都、少なくともハロンドールという国に縛られるということだ。
だから、話しておかなければならないことがある。
「いや、わかっている……。わたしも、さっき事情を聞いて承知した。お前とエリカを探しているアスカという魔女のことだな? 承知だ。もしも、お前たちが、アスカに見つかってしまい、このハロンドール王国を逃げる必要があれば、わたしも一緒に行く。だから、それについての心配はいらない」
シャングリアの力強い言葉に、一郎は安心して頷いた。
「まあ、いずれにしても、俺の望みは、ここにずっと永住することだ。こんなに俺の理想とする住まいは二度と手に入れることもないだろうしな。本当にいい館だ。とにかく、よろしく頼むな、シルキー」
「はい、旦那様」
シルキーがにっこりと笑った。
「それにしても、お前、ご主人様に女にしてもらったというのは本当か? 妖精族が人間の男と普通に交合して、感じることができたというのは信じられないぞ」
全員が集まって床に直接に座っている上を舞っているクグルスが、興味深そうにシルキーの前にやってきた。
魔妖精をクグルスも、この集まりに参加してもらうために、さっき呼び出したところだ。
「わたくしめにも、それはよくわからないのです、魔妖精さん。ただ、この旦那様に触られると、とても気持ちよくなりました。そして、性の快感と快楽の極みを教えていただきました」
「股にご主人様の性器を挿してもらったのか?」
「もらいました。精も頂きました。なんともいえず、いい気持ちでした。まるで宙に浮きあがるような……」
シルキーがにこにこしながら言った。
クグルスは、半信半疑という感じだ。
シルキーは人間社会に同化している屋敷妖精であり、クグルスは魔族に属する淫魔族の魔妖精という違いはあるが、突き詰めれば、同じ妖精族という括りにもなるらしい。だから、クグルスは、同じ妖精であるシルキーがロウと結ぶことができたというのが信じられないようだ。
実際に、クグルスも一郎とは直接的な性行為はしない。クグルスが小さすぎて、現実的に無理だという話もあるのだが、クグルスは一郎が愛撫することで、直接に淫気を身体の表面から注がれるというかたちで快楽を得る。クグルスにとっては、そういう淫気の交換というのが、妖精族の性行為であり、人間族のような性器の結合によって愛を交わすというのは、自らはやらないらしい。
ただ、合点がいったところもある。
実はクグルスのステータスには、男女とも“999人”を超える性経験があるとなっている。
接触だけで性行為が成り立つなら、それも頷ける。
それはともかく、この屋敷妖精というのは、本当に便利な存在だ。
館の持ち主に支配されて屋敷妖精として棲み付くと、その屋敷の管理に関して、魔道を駆使することができるのだ。
だから、屋敷の掃除や手入れ、庭の管理、飼育するウマなどの世話、あるいは、屋敷にやってくる侵入者の警戒など、屋敷の管理をなんでも魔道でやってくれる。
朝食として、床に並べている料理もそうだ。
一郎たちが起きてくるのに合わせて、シルキーが準備したものであり、大きな皿に焼きたてのホットケーキ、焼き菓子、ビスケット、塩焼の肉、生野菜や果物などが三個の皿に分けて置いてある。飲み物は、杯とともに横のトレイに乗せていて、果汁入りの水、コーヒー、赤葡萄酒、お茶などを自由に選んで飲めるようになっている。
すべて、シルキーが準備したものだ。
一郎は水をもらっていた。
ほかの者も、それぞれに好きな飲み物をとり、食材を手掴みで食べている。
ただ、食事をする必要のないシルキーとクグルスだけは、なにも口にしていない。
いずれにしても、これが一郎が淫魔師の呪術で性奴隷にした女たちが、新しい住まいであるこの館で一同に会して食事をする最初ということになる。
もっとも、まだ、この館を完全に一郎が手に入れたというわけではない。
この館を手に入れるためには、もうひとつ、冒険者ギルドという関門があるのだ。
一郎の予測では、この幽霊屋敷は、ギルド預かりのクエスト案件になっているはずだ。それをなんとかしないと、幽霊退治にやってきた冒険者にたびたび襲われるということになってしまう。
ならば、幽霊屋敷のクエストを一郎たちが解決したことにしてもらえばいいのだが、できれば一郎は、ここを未解決の幽霊屋敷のまま、住みたいと思っている。
遠く離れていて、いまだ、追手の気配のないあのアスカだが、おそらくは、行方をくらませた一郎やエリカの居場所をいまでも血眼になって探しているはずだ。
だから、幽霊屋敷ということになっているこの館は、そんな一郎とエリカの隠れ処として好都合だ。まさか、そんなところに隠れているは考えにくい。
あとは、冒険者として、これからはあまり目立つ存在にならないようにしなければならないというのがある。
冒険者として、この王都ですごすようになって、一箇月余り──。
意図に反して、随分と目立つ存在になってきている気もする。それについても、なんとかしなければ、なにがきっかけで、あのアスカの目がこの王都ハロルドに向くかわからない。
それには、ミランダの協力を得るのがいい──。
すでに、一郎は今回のことをきっかけにして、ミランダを取り込むことを考えている。
性奴隷にまでする必要はないが、進んで一郎の望みに協力するような関係にはしておきたい。
まあ、一郎の精の呪術は影響が強いので、あの人のいいミランダを精の力で支配するというのは、ミランダを罠にかける気もして、少し気が咎めるが……。
「さて、話は変わるが、せっかく、こうやって、家と定める場所にみんなで集まったんだ。どうだろう。改めて、それぞれを披露し合うことにしないか? ひとりずつな」
一郎は言った。
「紹介とはなんですか? いまさら、改めて教え合うこともないと思いますけど……」
エリカが口を挟んだ。
「いや、俺が言っているのは、生い立ちとか、知りあうきっかけとか、そういうことを披露しようということじゃないんだ。身体の披露だ。性感帯がどこであるとか、性癖がどうであるとか……。みんなの前でひとりずつ達するんだ。順番にな」
「い、嫌です。そんなの──」
エリカが身体まで真っ赤にして抗議した。
だが、もちろん、聞く耳は持たない。
一郎はシルキーに腕を背中で拘束する革帯を持ってくるように命じた。
「はい、旦那様」
シルキーがなにかをすくうように両手を上に向けた。
屋敷妖精のシルキーは、この館内においての屋敷の管理に関する限り、自在に魔道を遣える。
次の瞬間には、この館の持ち主だったピエールというゴーストの男が集めた淫具が置いてある裏庭の霊廟から、シルキーは一郎が命じた物を魔道で取り寄せていた。
革帯が一郎に渡された。
「まずはエリカから行きなさいよ。なんといっても、一番奴隷なんだから」
エリカの隣に座っているコゼが笑ってけしかけた。
コゼは、一郎が拘束具を取り寄せさせたことで、なにをしようとしているか悟ったのだろう。
「わ、わたし? で、でも、最初だなんて……」
しかし、さすがに、エリカも、ほかの女がまだ平然としている前でひとりだけよがるのは恥ずかしそうだ。
「な、なあ、ロウ。もしかしたら、ひとりひとり披露というのは、ひとりひとりをお前が可愛がってくれるということなのか?」
すると、シャングリアが真面目な顔をして口を挟んできた。
「まあ、そういうことだ、シャングリア。なんだ、お前からやりたいか?」
一郎はからかうような声をかけた。
「そ、そうだ。で、できれば……。だ、だって……」
すると、シャングリアが顔を赤くして、大きく首を縦に振った。
ちょっと一郎は驚いた。
しかし、考えてみれば、シャングリアは最初に女にして以来、半月以上抱いてない。どうやら、シャングリアは一郎に抱いて欲しいようだ。
一郎はほくそ笑んでしまった。
まあ、素直で自分の心に正直なのはシャングリアのいいところだ。
一郎はほくそ笑んだ。
「わかった、来い……」
一郎はシャングリアを呼んだ。
素裸のシャングリアが嬉しそうに寄ってくると、一郎に向かって背を向ける。そして、自ら両手を背中に回すと、腰の括れの後ろ付近で水平に合わせた。
「シャングリアはまだ、数が少ないから、縛らずに抱いてやろうか?」
「なにを言ってる。わ、わたしは括られたいんだ」
顔を真っ赤にしたシャングリアが振り返って声をあげた。その顔は縛らないと一郎が口にしたことが不満そうだ。
一郎は思わず吹き出した。
「わかった。縛ろう。でも、淫乱な女騎士殿だな。俺好み」
改めてシャングリアに背中を向けさせると、一郎はシャングリアの両腕を束ねて革帯で巻いて、しっかりと固定する。
そのまま、一郎のあぐらの上にシャングリアの腰を乗せ、背後から両手でシャングリアの豊かな乳房を掴みあげた。
「ふうっ」
シャングリアが大きく息をして、顔を俯かせる。
いきなり激しい反応だ。
一郎は嬉しくなった。
すでにシャングリアの全身は、一郎に抱かれるのを待ち望んでいたように、あちこちに赤いもやが浮いている。一郎はとりあえず、挑発的に上を向いて突き出している乳首を指で摘まみ、左右の乳房を手でゆっくりと揉んだ。
そこはまだ薄い桃色の状態だったが、一郎が愛撫を加えると、瞬時に真っ赤なもやの場所に変化した。
「はあ、はあん、はあ……」
一郎のあぐらの上で後手に拘束されているシャングリアが身体を悶えさせ始める。
「全員、集まれ……。こうやって、ひとりずつ抱くからな。しっかりとほかの女がよがるのを見てやれ」
一郎はシャングリアの胸を揉みながら、ほかの女に言った。
女たちがシャングリアに接するくらいに集まってくる。
「うううっ」
シャングリアがぶるぶると身体を震わせてきた。
すでに、「快感値」の数字が“30”に近い。
胸だけを少し揉んだだけで、こんなになるというのは、異常なくらいの感じ方だ。
「随分と感じているな、シャングリア……。もしかしたら、半月も俺に会えなかったことで、身体が疼いていたか? それで急いで戻ってきたか?」
一郎はシャングリアをからかった。
シャングリアの実家のモーリア男爵領は、一郎たちがやって来たナタル森林に近い国境近くだ。一郎たちは、そこから一箇月くらいかかって王都にやってきた。
ウマとはいえ、同じ距離を半月余りで往復するというのは、かなりの強行軍だろう。
しかも、到着したのは夜だ。
夜を撤して進んできたということであり、余程に急いで戻ってきたということに違いない。
「そ、そうだ……。う、疼いた……。た、たった一晩抱いてもらっただけなのに、次の夜には、お、お前に抱かれたくて、と、とっても……ああ、き、気持ちいい……。む、胸だけで……こ、こんなに……ああっ……」
シャングリアの正直すぎる告白に嬉しくなるとともに、この勝気な女騎士への愛おしさが大きく膨らむ。
このシャングリアは、本当に一郎に早く再会するために、急いで戻ってきたのだと思った。
胸を揉む手管に一層心を込めながら、やはり、赤いもやで包まれている耳を唇で挟み、耳の穴に舌を這わせる。
「ふわあっ」
シャングリアが身体をもがかせた。
そのとき、一郎は、シャングリアの激しい反応に、目の前の女たちの身体が反応しはじめたのがわかった。
さすがにクグルスには浮かんでいないが、エリカ、コゼの身体には、欲情している証拠である赤色や桃色のもやが浮かんでいる。
ただ、驚くのは、屋敷妖精のシルキーにも同じような反応が見えることだ。
この屋敷妖精も一郎の呪術を受けたことで、すっかりと感じる身体と心に変化しただろう。
「さあ、白状しろ、シャングリア……。いまは、赤裸々な告白をする時間だ。俺に会えないあいだに、自慰をしたか? 正直にいうんだ」
一郎は、すでに胸揉みだけで息を切らしているシャングリアに言った。
「し、した……。で、でも気持ちよくなかった……。か、却って苦しくなるだけで……。も、もう、お前じゃないと駄目だ。た、頼む……。わ、わたしを……お、お前に仕えさせてくれ……。い、一生……あああああっ──」
シャングリアが弾かれたように身体を反応させた。
一郎が、すっと片手をシャングリアの股間に移動させ、シャングリアの恥毛に添って、すっと頂きをなぞったのだ。
さらに、肉芽の周囲に刺激を与え続ける。
シャングリアの悶えがさらに激しくなる。
「もう一生、お前は俺に仕えると決まっている……」
一郎は微笑みながら言った。
そして、一度手を離して、シャングリアの身体を前倒しにした。
腕を後手で縛られているシャングリアが、両肩を床に密着させて、臀部を高く掲げた体勢になる。
一郎は尻の亀裂の下から、勃起している一物をシャングリアの股間に滑り込ませた。
「うんっ」
シャングリアは裸身をおののかせた。
すでにたっぷりとシャングリアの股は濡れている。
半月前に処女を奪ったばかりのシャングリアの膣はまだ狭かったが、一郎にかかれば、挿入に問題ない。なぜか、自分の身体のように、シャングリアの膣道を把握できる。
一郎はシャングリアに負担が掛からないように、まっすぐ中心を貫く。
怒張があっという間に根元までシャングリアを貫いた。
律動を開始した。
「ああ、ああ、ああっ……」
シャングリアが大きく喘ぎだした。
一郎は背後からシャングリアを犯しながら、前後で抱える手で肉芽とお尻の穴を刺激している。
感じる場所のもやの地図を駆使した三箇所への責めに、あっという間にシャングリアの絶頂への数字は一桁になった。
「シャングリア、やっぱり縛られた方が感じるか?」
一郎はシャングリアの腰に股間を打ちつけながら言った。
「し、縛った方が……く、括られた方が感じる……。こ、これからも……で、できれば……く、括られて……抱かれ……たい……。も、もう……もういく……。いぐうう──」
シャングリアががくがくと震え始めた。
確かにもう達するようだ。
シャングリアの身体に官能の昂ぶりが満ち切っているのが伝わってくる。
「はああんん──」
シャングリアの身体がのけ反った。
そのシャングリアの絶頂に合わせて、一郎は力強く精を放った。
「ありがとう、シャングリア。気持ちよかったぞ」
一郎は満足して男根を抜く。
すると、うつ伏せで尻を高くあげていた姿勢のシャングリアが、力尽きたように横倒しになった。
「わ、わたしこそ……あ、ありがとう、ロウ……。き、気持ちよかった……」
シャングリアが倒れた体勢のまま、肩で息をしながら言った。
気の強い女騎士の精魂尽きたようなあられもない姿に、一郎はくすりと笑ってしまった。
だが、こんなに若くてきれいな女騎士を犯して、お礼を言われるなど、男冥利に尽きるというものだ。
「……ほら、シャングリア、呆けている場合じゃないわよ。ちゃんと、ご主人様のお道具を綺麗にしないと」
コゼが笑いながら、シャングリアに声をかけた。
「ああ……。そ、そういうものか……。つ、つまり、口でするんだな……」
シャングリアが気だるそうに、まだ後手に縛られたままの身体を起こした。
「大丈夫です。わたくしめが致します。前の旦那様たちから、そういうことも習いましたから……」
一郎は胡坐に座り直していたが、その一郎の一物を裸エプロンの童女姿のシルキーがさっと口で一郎の一物を含んだ。
一度や二度の射精では、淫魔師の一郎の怒張は収まることはない。
シルキーが一郎の勃起状態のままの性器を口腔の粘膜で締めあげながら、舌先でシャングリアの愛液で汚れた一郎の性器を舐めあげてくる。
この童女人形の屋敷妖精の素晴らしさは、驚くような舌遣いの巧みさだ。おそらく、ゴーストになる前のこの屋敷の元主人の夫婦は、それこそ徹底的にシルキーを仕込んだのだろう。
シルキーも倒錯しているとはいえ、ふたりの愛情に精一杯に応じようと、懸命にそれを覚えたのだと思う。
その結果、やたらにフェラ上手の屋敷妖精が誕生したというわけだ。
「おう、シルキーか……。じゃあ、次はシルキーにするか」
一郎は両手をシルキーのエプロンの舌の胸に移動させた。童女体型のシルキーの胸はなんの膨らみもないが、そこにもしっかりと性感が隠れていることは、一郎の眼にはしっかりと映っている。
一郎はその性感の地図であるもやに従って指を揉み動かした。
「んんっ」
口に一郎の性器を含んだままシルキーがぶるりと震える。
「あっ……」
「ず、狡い……」
エリカとコゼが同時に呟いた。
だが、次の瞬間、ばつの悪そうな表情になり、恥ずかしそうにふたりとも、一郎とシルキーから眼を反らした。
一郎は笑ってしまった。
シャングリアを一郎が犯すのをじっと見ていたふたりの身体が、すっかりと火照った状態になってしまったことは、一郎にはわかっている。
だから、エリカもコゼも、次は自分が抱いてもらおうと思っていたのかもしれない。
だが、屋敷妖精のシルキーに先を越された感じになり、思わず不満の声を出してしまったに違いない。
しかし、それをはっきりと表に出してしまったので、急に恥じらいの仕草を示したのだ。
「ところで、シャングリア」
一郎はシルキーの胸を刺激しながら、後手のままぼんやりとこっちを見ている女騎士に声をかけた。
「な、なんだ……?」
「性奴隷のくせに、主人の俺の後始末を忘れた罰だ。今日は一日、その腕の拘束は解いてやらん。ひとりだけ、ずっと裸ですごせ」
一郎はにやりと笑った。
「そ、そんな……。ひ、ひとりだけなんて……。み、みんなもそうするんだろう?」
「馬鹿を言うな。いまやっている朝の遊びが終われば、ちゃんと服を着るさ。だが、シャングリアはそのままだ。これは罰だからな。一日中、そのままでいるんだ」
一郎は言い放った。
「だ、だって……。そ、そうしたら、小用とかのときはどうするのだ? 一日中だなんて……」
シャングリアが焦ったように言った。
「心配するな、腕が使えなくても股は丸出しなんだ。厠にしゃがむ分には問題ないだろう。汚れた股を拭くのは誰にでも頼め。どの女であっても、舌できれいにしてくれるよ。大きいときは俺を呼べ。俺が拭いてやる。これでも、そういうのは得意だ」
一郎は笑った。
嘘じゃない。
召喚される前は、介護員として数年の経験があり、何百人も他人の糞便の始末をした。
抵抗などない。
ましてや、シャングリアなど大歓迎だ。
「そ、そんなあっ」
シャングリアは抗議の声をあげて、全身を真っ赤にさせた。
だが、そのくせ、一郎だけに見える「快感値」の数値が一気に下がりもした。それが下がったというのは、シャングリアの真の心は、そんな恥辱責めに満更でもないと感じているという証拠だ。
今日一日、後手縛りのまま裸で過ごさなければならないと言い渡されたことに対して、シャングリアは羞恥による抵抗心の一方で、性的な興奮もしているらしい。
本当に愉快なマゾ騎士だ。
「ねえ、ご主人様、そのときには、昨日、エリカにも使ったお尻洗浄用の専門の筆で洗ってあげましょうよ……。ねえ、エリカ、あれは気持ちよかったでしょう?」
コゼが横から茶々を入れ、隣りのエリカをからかうように声をかけた。
「う、うるさいわよ、コゼ──。あ、あんた、卑怯よ。なんだかんだで、昨日はひとりだけ免れちゃって……。わ、わたしにだけ、あんなに恥ずかしいことさせるなんて……。こ、この裏切り者──」
エリカが昨日のことを思い出して、怒りを爆発させた。
コゼがぷっと噴き出した。
当事者の一郎もつられて笑ってしまう。
昨日、女ゴーストのマーリンが、エリカとコゼを調教するために、大量の浣腸をふたりに施した。
結局は、その直後に一郎がゴーストからふたりを解放してやり、マーリンもピエールとともに浄化して消えたのだが、ふたりの激しい便意はそのまま残された。
それを面白がった一郎は、ふたりを一郎の前で排便させようと、地下室から一階の厠まで連れていったのだ。
だが、途中で、コゼが浣腸後の責めのアイデアとして、ただ汚れを拭くだけではなく、筆で水洗いするという思いつきを一郎に提供した。
一郎はそれを喜び、コゼが一郎の前で排便するのだけは許し、エリカだけに一郎の眼の前で排便させた。
もちろん、排便をしながらエリカの股間を悪戯し、排便が終わってからも、エリカは汚れた肛門を繰り返し、一郎とコゼから筆で水洗いされた。
エリカはもがき泣いた。
そのことについて、エリカはまだ怒っているようだ。
「裏切り者はないわよ。ご主人様の決めたことじゃないのよ」
しかし、コゼは、悪びれることなくけらけらと笑うだけだ。
エリカが思い出したように、全身を羞恥に染めて、唸り声のようなものを出した。
「それよりも、エリカ、シルキーの股を後ろから舐めてやれ……。シャングリア、遠くにいないで、近くで見学させてもらえ。エリカは百合の性癖もあるからな。女責めも意外にうまいぞ」
一郎は言った。
今日一日、全裸で後手拘束の罰を言い渡されたシャングリアは、いまだに困惑した表情だったが、一郎に声をかけられて、身体をこっちに寄せてきた。
「は、はい……」
一方で、エリカについては、怒りの表情を収め、シルキーの腰の後ろにやってきて、四つん這いの体勢になる。
一郎はシルキーに両足を開くように指示した。
シルキーは肩幅の倍くらいに大きく脚を開く。
エリカが開脚したシルキーの股間に顔をくぐらせるようにして、舌を這わせだす。
「んふうっ」
シルキーの身体がぴんと跳ねる。
エリカの舌がシルキーの股間を動き続ける。
その舌は、シルキーのお尻の穴と女の源泉、そして、その間のわずかな皮膚の表面を丁寧に這いまわっている。
一郎には、シルキーが股間のもやを赤黒く変色させたのがわかった。
シルキーも感じているようだ。
「エリカ、もっと舐めてやれ。シルキーは気持ちよさそうだ」
一郎は言った。
その指示でエリカの舌がさらにねちっこくシルキーの股間を舐め動き出す。
強く……。
弱く……。
そして、強く……。
ふたつの股間の穴とその周囲一帯を余すことなく……。
「んっ、うむっ」
鋭い歓喜に見舞われたらしく、シルキーが舌を動かす余裕がなくなって動かなくなった。
「やめるな、シルキー、舌を動かすんだ」
一郎はそう言ってから、淫魔の術で屋敷妖精のシルキーの身体の感度を操れるかどうかを試してみた。
一郎は性奴隷にした女たちの身体を好きなように遠隔操作で刺激を与えたり、心や身体を操ったりできる。
ただ、シルキーと一郎は屋敷妖精と主人というかたちで支配が結びついていることになっている。そうであれば、一郎の淫魔術で操るということはできないはずだ。だが、いま、一郎には、屋敷妖精のシルキーの身体を支配できるという感覚がある。つまりは、一郎は屋敷妖精としてシルキーを支配したのではなく、淫魔術による性奴隷として支配したのではないだろうか……。
そんな気がするのだ。
一郎は一心不乱に奉仕に耽っているシルキーの口を一気に十倍くらいに感度をあげることを念じた。
おそらくできる……。
「うううううっ、うむむむむっ」
シルキーが目を大きく見開いた。
舌を動かしているシルキーが凄まじいばかりの欲情に見舞われたのがわかる。
一郎は自分がはっきりとシルキーの身体の感覚を鷲づかみにして操っているのを悟った。
やっぱりできた……。
一郎は我ながら感心した。
淫魔師としての一郎は、屋敷妖精という人間族でも、亜人族でも、淫気で結びつく淫魔族でもない相手まで支配することができたのだ。
しかも、少し以前までは、こうやって性奴隷の身体を操るには、かなりの性行為の繰り返しが必要だった。
いまは、たった一度性行為をしただけの性奴隷の女を自在に操れる。
自分の淫魔師のとしての能力がまたあがっていることがわかった。
自分のステータスを覗いてみる。
“ロウ(田中一郎)
人間(外界人)、男
年齢35歳
ジョブ
淫魔師(レベル70)
戦士(レベル1)
冒険者(レベル10)
生命力:20
直接攻撃力:20
魔力:0
経験人数:女10
支配女
エリカ
クグルス(魔妖精/淫魔族)
コゼ
シャングリア
シルキー(屋敷妖精)
特殊能力
淫魔力
魔眼
ユグドラの癒し”
やっぱりだ。
淫魔師としてのレベルが70までなっている。ついでに、冒険者としてのジョブレベルも10だ。ちっとも鍛練してない戦士ジョブは1のままだが……。
「す、すごいな……。本当にこの屋敷妖精はしっかりと感じているぞ。全身から淫気がたくさん発散している。すごい、すごい──」
クグルスが一郎とシルキーの周りを飛び回りながら陽気な声をあげた。クグルスは淫魔族という種族に属する魔妖精であり、人間族が性行為で発散するという淫気をエネルギーとして喰らう魔族の一種だ。
クグルスはシルキーから放出される淫気を吸い込んでいるのだと思うが、とても満足そうに身体を震わせている。
しばらく、困惑顔のシルキーに奉仕を続けさせていたが、間もなく、そのシルキーがぶるぶると大きく身体を震わせた。
達したのだ。
感度を十倍にもあげられた口で一物を舐めるということは、ほとんど性器に怒張を貫かれていると同じだ。
しかも、股間はエリカからの舌責めだ。
前と後ろに激しい刺激を受けていたシルキーはひとたまりもなく昇天してしまったのだ。
「よし、もういい、シルキー。昨日と同じように、俺に抱きつくようにして、腰の上に乗れ」
一郎は命じた。
「は、はい……、だ、旦那様……」
絶頂の影響の残るシルキーが、おぼつかない足取りで一郎に寄って来る。
シルキーがそそり勃つ一郎の怒張に跨るように股間を乗せてきた。
童女体型のシルキーと抱き合うと、まるで子供でも抱いているような感じだ。
その小さな股間にしっかりと一郎の怒張の先端を合わせる。
シルキーの膣に一郎の一物が突き挿さっていく。
狭くて小さいシルキーの股間だが非常に柔軟性がある。
シルキーの性器はしっかりと一郎の怒張を包み込んでくれた。
一郎は小さなシルキーの身体を抱きしめるようにしながら、怒張を締めあげるシルキーの股間を上下に激しく動かした。
「ああ、き、気持ちいです……。わ、わたくしめ……こ、これ……好き……ああっ……」
シルキーが嬉しそうな声をあげた。
「あんっ、あんっ、ああんっ」
さらに、シルキーは熱っぽい声をあげながら顔を仰向かせる。
横では「すごい、すごい」と嬉しそうな出して、クグルスが飛び回る。
やがて、シルキーは一郎の腕の中で感極まった声をあげて、全身をわななかせた。
すっかりと性交の歓びを覚えた屋敷奴隷の今日二度目の昇天だ。
一郎は、あっという間に二回目の絶頂に達したシルキーの股間にたっぷりと精を迸らせた。
シルキーはさらにオルガニズムに身体を振るわせ続けた。
「はあ……。だ、旦那様……。本当に気持ちよかったです……。あ、ありがとうございました……」
少しのあいだ余韻に耽ってたようにしていたシルキーは、しばらくして一郎の股間から身体をあげ、再び口で一郎の一物を舐める動作になった。
掃除フェラだ。
だが、さっき十倍にした感度を保持させたままだ。
口腔に一郎の亀頭が触れるたびに、シルキーは官能に身体を震わせる仕草を示す。
「ご主人様、すごいよ──。本当に屋敷妖精まで性奴隷にしちゃったんだね。こいつ、とても喜んでいたよ。ぼくにはそれがよくわかった」
クグルスが悶え震えるシルキーを見つめて感心したように言った。
一郎は、見た目は童女のシルキーの身悶えを堪能してから、やっとシルキーを解放してやった。
「はあ、はあ、はあ……」
シルキーは今度はすぐに喋ることもできずに、その場で腰が抜けたように脱力してしまった。
「じゃあ、次は、お前だ、クグルス」
シルキーを解放した一郎は、今度はクグルスを呼び寄せて、手のひらに乗せた。
そして、両手でクグルスを包んで、揉むように動かしてやる。
「ふうううんん」
クグルスが快感の戦慄に手の中でのたうちまわった。
一郎のしもべである魔妖精のクグルスは、一郎の愛撫によって加えられる淫気を肌から吸い取るようにして、身体の内部に快感を取り込む。
だが、クグルスによれば、一郎の発散する淫気は強すぎるらしい。
たちまちに二度、三度、そして、四回、五回と連続で昇天し、クグルスは一郎の手の中からほとんど転げ落ちるように床に落ちていった。
「あ、相変わらず、ご主人様の愛撫はすごすぎだよ……。こ、こんなのが味わえるというだけで、ぼく、ご主人様の正しもべになってよかった」
床に横倒しになったクグルスは、全身で息をしながら一郎に向かって嬉しそうに笑った。
「あ、あの……」
エリカが一郎に近寄ってきた。
だが、さっとコゼがそのエリカを押しのけた。
「つ、次は、あたしにしてください」
前に出てきたコゼが言った。
「あっ、ず、狡いわよ、コゼ」
割り込みされたようになったエリカが頬を膨らます。
「へへへ、エリカ、悪いわね」
言葉とは裏腹に、コゼには悪びれた表情はまったくない。
一郎は、飛び込んできたコゼを四つん這いにさせると、当然のようにアナルを犯し始めた。
一郎のところに集まった性奴隷たちの中で、アナルでまともに一郎の相手ができるのは、実はまだコゼだけだ。
性奴隷になったばかりのシャングリアはもちろん、エリカにもまだ肛門調教はしていない。
お尻を犯されてよがり狂うコゼをほかの女たちが圧倒されたように眺め続けた。
最後はエリカだ。
エリカについては、シャングリアと同じように、両手を後手に拘束をして犯した。
エリカの特徴は、感じやすい身体だ。
一郎はうつ伏せに寝かせたエリカの局部に触れず、あえて、足の指から責めてやった。
足の指を一本一本としゃぶられ、さらに指と指の付け根を音がするほどに吸いあげてやると、エリカは甘い声ですすり泣きのような声を放った。
指の次はふくらはぎ──。
そして、立膝にさせた太腿の内側を舐めあげる。
「はああああ」
そのとき、エリカが最初の絶頂をした。
だが、休ませはしない。
間髪入れずに一郎は、太腿の付け根に顔を近づけ、美しくも悩ましく濡れているエリカの股間を舌で左右に引っ張るように押し開く。
さらに、肉芽を舌で刺激する。
とにかく、赤いもやのある股間を余すことなく舐めあげてやる。
「ふううっ、い、あああっ」
エリカが大きな声をあげて、全身をのけ反らした。
二度目の絶頂だ。
結局のところ、エリカは舌の愛撫だけで四度達し、怒張によって膣を犯すことで、さらに二度昇天した。
そして、最後に一郎が精を放つときにも絶頂した。
併せて七回の絶頂だ。しかも、まったく間隔を与えなかった。
それを立て続けにやったエリカは完全に失神状態だ。
「エリカも罰だな。シャングリアと同じだ。後始末ができなかったのだからな」
一郎は完全に気を失って横になっているエリカから性器を抜きながら笑った。
「わ、わたしが……」
「い、いいわ、シャングリア……。あたしがするから……」
すかさず、シャングリアとコゼが寄ってきて、争うように一郎の男根を口にしようとした。
結局、左右からふたりの美女が一郎の性器を舌で綺麗にしてくれた。
こんなにも美女、美少女が集まり、一郎の性器を競って奪い合ってくれる。
男冥利に尽きるとはこのことだろう。
一郎は心からの満足を覚えた。
そのときだった。
シルキーが急に真面目な表情で一郎の前に進み出てきた。
「……あ、あの、旦那様、お取込み中のところですが、この屋敷に誰か来ました。屋敷に入る門のところに誰かがやってきたのを感じます……。そ、それに……武器を持っているようです……」
ちょうどふたりがかりの掃除フェラが終わった頃だった。
屋敷妖精であるシルキーは、この屋敷に誰かがやってくれば、それを魔道で感知することができるのだ。
「どんな人物だ?」
一郎は訊ねた。
「背の低い女性の方です……。革製の上下のスーツを着ています。背丈と同じくらいの大きな斧を両手に持っています……。おそらく、ドワフ族ではないでしょうか」
シルキーが意識を集中した様子で、ここからは見えない遠い景色について説明した。
「ドワフ族の女で、革のスーツ……? もしかして、ミランダか?」
後手の拘束から解放されていないシャングリアが小首を傾げた。
「確かに、ミランダだな……。シルキー、それはひとりか? それとも、ほかにも誰か一緒か?」
一郎はシルキーに訊ねた。
そろそろ、ミランダがやって来るころだとは思っていた。
昨日、斡旋屋は一郎たちに紹介する家の場所のメモを渡すつもりで、ミランダが、この幽霊屋敷の場所のメモを間違って渡したのは明らかだ。
そして、昨日のうちか、あるいは、今朝になり、その斡旋屋からミランダに対して、一郎たちがやって来なかったことを知らされただろう。
そのとき、ミランダは、初めて自分が誤った場所を一郎たちに教えたことに気がついたと思う。
ミランダは焦ったはずだ。
なにしろ、ここは、何人もの冒険者がゴーストに殺されているような危険な幽霊屋敷だ。そんなところに、なんの準備もしていないはずの一郎たちを行かせてしまったとなれば、ミランダが驚き焦るのは間違いない。
一郎たちが幽霊屋敷に捕らわれてしまったという体裁を作るために、昨日まで泊まっていた宿屋には、荷を置いてそのままにしている。
ミランダは一郎たちの宿屋を知っている。
危険なゴーストのいる幽霊屋敷のメモを渡したと気がついたら、ミランダはすぐに、まずは一郎たちが宿屋にいるかどうかを確認しようとしたと思う。
そして、そこに自ら向かったか、あるいは、人をやるかしたならば、一郎たちが戻っていないことも知っただろう。
ミランダの気性であれば、自分の失敗を取り戻すために、一郎たちを救おうとして、急いでこの幽霊屋敷に駆け付けるのではないかと予想していた。
「ひとりです……。それに、随分と焦っている感じです。門を壊すような気配もあります」
千里眼で屋敷の門の前を見ているシルキーが言った。
一郎はほっとした。
ミランダが、数名の仲間とともにやって来る可能性もあった。
その場合は、ミランダだけをこの屋敷に入れるために、凝った処置をすることが必要だった。しかし、ミランダだけでやってきたなら話は簡単だ。
「門を開け、シルキー。そして、お前は、服を急いで身に着けて迎えに行け……。ほかの者も手筈通りだ……。みんな、遊びは終わりだ。ミランダが来たぞ──。ミランダ攻略作戦の開始だ──」
一郎は、ほかの女たちに声をかけた。
もっとも、性交の疲労で三人娘はのろのろとしか動けない。
エリカなど、コゼに揺すり起こされて、まだ身動きもしないでぼうっとしている。
一郎は笑ってしまった。