【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「んぎいいいっ」
ロウは軽く手の甲を一閃しただけのように思えたけど、信じられないような激痛がクリスチナの手に迸った。
これでも、ソロの
そのクリスチナが思わず、泣き叫ぶような激痛だった。
「鞭が当たる瞬間に、その場所に全身の神経を集中させた。痛みも快感も何十倍になって、脳天に響くだろう?」
ロウがそう言った。
意味はわからない。
そして、さらに、スカートが垂れさがったことで丸出しになった尻に鞭を振ってきた。
「ひぎゃああああ」
想像したこともない痛みが襲いかかり、クリスチナは逆さ吊りの身体を反り返らせた。
衝撃も大きいが、屈辱もすさまじかった。
このクリスチナともあろうものが、男に逆さ吊りにされて、泣き声をあげるなど……。
「ほら、さっきの元気はどうしたんだ? ちゃんとスカートを押さえて、脚を閉じてないと、次は股ぐらを打つよ、クリスチナさん」
いま気がついたが、クリスチナの身体は吊られている一本の鎖を基点に、ゆっくりと回転をしていた。
後ろを打たれたときには、背後に立っている位置だったロウが、今度は前側になっている。
そのロウが鞭を大きく振りかぶった。
戦慄が襲う。
手を打たれ、尻を叩かれただけであの痛みだ。
股間を打たれるなど、冗談じゃない──。
「や、やめなよ──、ひいいっ」
自由な手をロウに向かって伸ばすとともに、さがっていた片脚を鎖で吊られている脚側に引きあげる。同時にもう一方の片手で垂れ下がっているスカートをあげて股を隠す。
「そうそう、そうやって、脚を隠しているあいだは、股を打つのは勘弁してあげるよ。だから、しっかりと脚をあげるんだ」
ロウが笑いながらクリスチナの腕を避けつつ、鞭をおろす。
ほっとしたが、回転させられ、ロウに背を向けたところで再び尻を打たれた。
前側にしか手を置いてないので、そっちは薄い下着一枚だ。
「いぎゃああああ、いやだってんでしょう。くそおおおおっ」
クリスチナは身体を踊らせながら絶叫した。
「いい声だよ、クリスチナさん。ご褒美だ」
ロウが寄ってくると、すっと脚の付け根のところに指を這わせてきた。
「んはあああっ」
なんでもないくらいの刺激のはずなのに、いきなり頭が真っ白になるような快感の衝撃が訪れて、クリスチナはびくんと身体を跳ねあがらせてしまった。
なんだ、いまのは?
クリスチナは唖然とした。
「ははは、ほらね。痛みだけでなく、快感も数倍だ。ちょっと触っただけですごいだろう? 俺の指や鞭が当たる場所に全神経を集めているからね。どんな場所でも最大の性感帯にできるぞ。こことか……」
やっぱり、なにを言っているのは意味がわからない。
ただ、このロウが得体の知れない術でクリスチナの身体を操っているようだということはわかる。
さもないと、痛みであっても快感であっても、こんなにクリスチナを追い込むことはあり得ない。
だが、ロウがスカートを押さえている腕をすっと撫ぜて、その衝撃で頭が一瞬にして白くなる。
「ひゃはあああ、あああ」
まるで電撃でも打たれたような快感の刺激が走り、クリスチナは悶絶しかけた。
「女っぽい声になった。どうやら、いつもは調教する側のようだけど、たまには、される側もいいだろう?」
ロウがクリスチナの胸に向かって手を伸ばした。
「こ、このうっ」
クリスチナはその隙を逃さず、ロウの腕を掴もうとした。
足枷が嵌まっているのは、片脚の足首だけで、片脚も両手も自由なのだ。
「おっと」
だが、今度も簡単に避けられた。
それだけでなく、一瞬にして手錠を両手首にかけられてしまう。
クリスチナは目を見張った。
なにしろ、クリスチナともあろうものが、ロウが手錠を取り出したことさえわからなかったのだ。
「ほら、スカートから手を離しちゃだめだろう。脚もさがってきたぞ」
ロウが鞭を振りあげ、上から下に振りおろして、下着の中心に乗馬鞭を炸裂させた。
「はぎゃあああああ」
クリスチナはあまりもの激痛に全身を脱力させてしまった。
あげていた片脚はさがり、水平に折れ曲がる。
「股を隠さないと、鞭だと言っただろう?」
ロウが再び鞭を振りあげる。
恐怖が襲う。
必死に手錠のかかった手でスカートをあげた。だが、さがった片脚はどうしても力が入らずにあげることができない。
そのあいだに身体が回転がして、ロウに背を向けた体勢になる。
「もう降参か? 案外にだらしないね。もう少し粘るかと思ったよ」
ロウが馬鹿にしたように言って、鞭を尻に振ってきた。
「んぎいいいい」
股は打たれなかったが、お尻だってかなりの激痛だ。
あまりの屈辱に、ぎりぎりと歯を喰いしばった。
とにかく、こういう状況になったのが信じられない。男に小馬鹿にされ、嘲笑の対象になっているということに、クリスチナの全身が怒りで熱くなる。
そして、くるくると回転をして、ロウに正対する位置に戻る。
だが、今度は短い鎖と留め具について鉄球をロウが持っていた。
それを手錠のあいだの鎖に繋げられた。
「うわっ」
たった数発だが、その重さを支えられるような体力は削ぎ落とされていた。
重さに耐えられなくて、がくんと両手がさがり、スカートが垂れ落ちる。
「また、股ぐらにいくぞ。今度は痛みを倍だ」
ロウが鞭を股間に放った。
「あぎゃあああああ」
クリスチナは絶叫した。
一瞬頭が真っ白になり、気がつくと温かいものが身体にあたっていた。それが自分自身の失禁だということに気がつくのに、少しの時間がかかった。
「感度数十倍の鞭打ちは、さすがに応えるか? 腕を上げてスカートを戻せ。もう一度いくぞ」
ロウが笑って鞭をあげるのが見えた。
そのときには、回転で視界が後ろ側になる。
とにかく、冗談じゃない。
クリスチナは必死で鉄球のついた手をあげて、スカートをあげる。
「そうだ。スカートがあがっているあいだ、それとも、脚があがっているあいだはほかの場所にしてやる。だが、力尽きたら股だぞ」
ロウが鞭で胴体を横から叩く。
「うぐうう、ひいいいっ」
クリスチナは状態を捻った。
「次だ」
今度はまた尻──。
「いぎいいい」
身体が脱力する。
腕がさがりかける。
「股にいくぞ」
ロウが笑ったのが聞こえた。
「ひいっ」
懸命に腕をあげる。
だが、これが限界だということがわかる。
今度さがったら、もう腕をあげられない。
鉄球でロウをぶん殴ってやろうかとも考えるが、とてもじゃないが、そんな力はない。こうやって重さに逆らってあげることで精一杯だ。
それももういくらももたない。
「ち、ちくしょおお──。おろせええ、おろしてよおお──」
クリスチナは再び絶叫した。
憤怒で身体が覆われる。
こんなことを受け入れられない──。
クリスチナともあろうものが、非力そうな男になすすべなく鞭で叩かれ、嘲笑されているのだ。
回転してロウに視線が合う。
クリスチナはロウを睨みつけた。
大抵の男など、この眼光だけで、クリスチナにひれ伏す。
しかし、ロウが愉しそうに笑っているだけだ。
それが口惜しい……。
「股を叩かれたいのか? 腕がまた、おちているぞ」
ロウが鞭を股間に振るう。
「いやああ、やめてええ」
女っぽい声が自分の口から迸ったのが信じられなかったが、クリスチナはそれどころじゃなかった。
とにかく、股を打たれたくなくて、懸命に腕をあげる。
だが、できない。
「ひぎゃああああ」
またもや股を打たれて白目を剥きかける。
両手は完全にさがり、床に鉄球がついて、両手は床に伸ばした体勢になった。
「や、やめてええ、やめてって言っているじゃないのよおお」
クリスチナは悲鳴をあげた。
股そのものではないが、すぐ近くに鞭が炸裂する。
「そうだな。じゃあ、重りと手錠を外してやるから、服を脱げ。そうすれば、鞭打ちをやめてやろう。君が俺にやらせようとしたことだ」
ロウが言った。
すると、どうやったのかわからないが、手錠ががちゃりと音を立てて外れた。
「えっ?」
ロウは魔道遣い?
そうとしか思えなかった。
手を触れずに、手錠を外すなど、そうとしか信じられない。
だが、さっきからのことを考えれば、間違いないだろう。
そして、はっとした。
クリスチナは、いまのいままで、自分が魔道でこの状況を脱出することを考えもしてなかったことに気がついたのだ。
武技だけでなく、魔道でもクリスチナは超一流を自負している。だからこそ、ソロの
「あれ?」
しかし、なんの魔道も放てなかった。
魔道など存在しないかのように、魔道の手応えがない。
「この空間では、クリスチナは魔道を遣えないよ。ところで、もう言わないよ。鞭打ちをやめて欲しければ、服を脱ぐんだ。足もおろしてやるよ」
だが、この空間?
おかしな言い回しを……。
しかし、鞭がクリスチナに炸裂して、思考が吹き飛ぶ。
「いぎゃあああ、な、なんだよおお、くそおおお──」
重しのなくなった手を両手の前にやった。
だが、もちろん、服を脱げなどという命令に応じるつもりはない。
男に屈服して、クリスチナが自ら服を脱ぐなどという恥辱に耐えられるわけがない。
「んぎゃああ」
だが、ロウの容赦のない鞭打ちが襲う。
それからは、ロウはなにも語りかけなかった。
ただ、回転を続けるクリスチナの全身のあちこちに鞭を打つだけだ。
股だけじゃないが、忘れたように股に加わる鞭は、なによりも恐怖だった。重りがなくなったことで一度は股を隠したが、十発を超えたところでクリスチナは、再び腕をあげられくなった。
おそらく、二十発をすぎると、クリスチナはもうなにも考えられなくなる。
三十発──。
回転をしながら四方八方から鞭打ちされる。
四十発──。
五十発──。
「うがうっ、うぐううっ、むぐうう……、脱ぐううう──。脱ぐから、やめてええ」
ついに、クリスチナは叫んだ。
そして、重い腕をあげて、服を脱いでいく。
しかし、そのあいだも鞭は炸裂し続ける。
上体の服も、スカートも外し落とした。
胸当てと下着だけになる。
「な、なった──。裸になった――。脱いだよおおお」
クリスチナは叫んだ。
「それでか?」
だが、返事は連続の鞭だ。
しかも、ロウは腕や肘、さらに手の甲も鞭打ちをして意地悪をする。
「ああ、許してえええ、脱ぐよおお」
さらに重くなった腕で胸巻きも外す。
乳房が露わになった。
「ほう、形はいいけど、案外に小さいな。乳首は綺麗だし、綺麗な身体じゃないか……。まあ、俺の精を受ければ、もっと綺麗になるぞ……。とにかく、よく頑張ったな」
ロウが鞭をおろして言った。
すると、回転がとまって、鎖が引きあがる。
ロウの腹くらいまで頭があがる。
揶揄うような口調とともに、ロウが手をクリスチナの乳房に伸ばす。
「ひんんっ、んふうう、は、早く、お、おろしてええ、いいいいっ」
乳首をくりくりとこねられると、大きな快感の渦が巻き起こる。
たったそれだけの刺激なのに、これまでに味わったことのもないような法悦の境地にクリスチナを突き入れる。
「そうだね。約束だから、足をおろしてあげるよ」
ロウが言った。
だが、足首を吊っている鎖が緩んだのは、ロウが再びクリスチナの両手首に手錠を填めてからだ。
そして、一度おろされて、手錠に天井からの鎖を付け替えられる。
今度は両手を真っ直ぐに伸ばし状態に身体を引きあげられて立たされた。
さらに、足首には、肩幅ほどの金属の棒が挟まった足枷を両足首に嵌められてしまった。
「こ、この、ふ、ふざけないでよ──。いい加減に外しなさいよ──」
クリスチナは猛然と抗議した。
宙には浮いてないものの、つま先立ちほどには身体を引きあげられている。
しかも、今度は脚も閉じられない。
「まさか、あれで終わりのはずがないだろう? まだ、調教は始まってないぞ。さっきのは挨拶のようなものだ。セックスもしてないじゃないか」
ロウが笑って、クリスチナに残っていた下着に手をかけた。
刃物でも隠していたのか、クリスチナの下着は両端を切断されて、布切れになって床におちていく。
「く、くそおおお──。こ、こんなことして覚悟しな──。わ、わたしは忘れないからね──。お、犯すなら、もう犯しなよ──。その代わりに、あとで殺してやるから──」
クリスチナは叫んだ。
だが、ロウはそれを無視して、部屋の棚のところに向かう。
しばらくして、台車に小さめの壺を載せて持ってきた。ロウが壺の蓋を開けると、つんとした刺激臭が漂ってきた。
「月並みの手だし、調教としては古くさいけど、まあそれだけ効果があるしね。君のような気の強い女性を落とすには、一番有効な方法でね……」
ロウが壺に指を入れて中から油剤をすくい、クリスチナの乳房に塗りたくし始める。
「うわっ、や、やめろおお──。な、なに塗ってんのよおお──。うわあっ」
全身を揺すって抗議するが、ロウは黙々の作業のように油剤をクリスチナの身体に塗り続ける。
股間とお尻にも、油剤を塗り込められていく。、
「ああっ、んふううっ、ああああああ」
口惜しいけど、ロウの指が触ったところに、大きな快感が迸る。
クリスチナは甘い声とともに、身体を悶えさせてしまった。
そして、ロウが油剤を膣の奥や菊座の中の深いところまで塗り入れていく。
「さて、クリスチナさんが泣きべそをかき始めるまで、どのくらいかな?」
ロウが股間から手を離したときには、早くも恐ろしい刺激が襲ってきていた。
痒みだ──。
クリスチナは愕然とした。
まさか、この自分が痒み責めにあわされるなど……。
「あああ、痒いいいい──。ひいいいい──。ひ、卑怯よおおお──。痒いいいい」
クリスチナはやがて絶叫した。
意識すると、どんどんと痒みは拡大する。
収まることなく、痒み数瞬ごとに拡大していく。
「あああああ、痒いいいい。ああああああ」
クリスチナは泣き叫んだ。