※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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635 危険な情事(その4)

「うあああ、ああああ」

 

 クリスチナはなにも考えられずに腰を激しく振り続けた。

 前後に深く挿入されている二本の張形は、どういう仕掛けになっているのかわからないのだが、クリスチナが腰を振ると膣とアナルの中で鎌首を動かすように蠕動のような動きをする。

 しかも、クリスチナが気持ちがいいと思う場所を最高の強さで刺激をしてくれるのだ。

 あまりにも気持ちよくて、クリスチナが我を忘れるのはあっという間だった。

 

「女王様の腰振り自慰の姿はいいねえ……。浅ましさが最高だよ」

 

 ロウが嘲笑するように言った。

 わざとクリスチナを侮辱するような物言いをしているというのはわかる。

 だが、なにも考えられない。

 張形が股間とお尻の中で動くときの喜悦は、苛烈で頭が溶けるかと思うくらいに奥深い。

 素晴らしい快感だと思った。

 また、同時に、どんどんと自分が追い詰められていくのがわかる。

 刺激が足りないのだ──。

 確かに激しく腰を振っているあいだは、とてつもなく気持ちいい。激しい掻痒感も忘れられる。

 しかし、抽挿もなしに引き起こせる快感には限界がある。

 張形から湧き出す快感で昇り詰めることを許されぬまま、とめどもなく快感が裸身に膨れあがっていく。

 

「君はいいねえ。こうやって遠慮なくプレイできる久しぶりの素材だよ。もっと悪口を言っていいかい? 君も気持ちよさそうだし、マゾに慣れてきたんじゃないか」

 

 “ぷれい”という意味はわからなかったが、雰囲気は理解できる。

 だが、そのロウによってなにかを後ろ側から肩にかけられてはっとした。

 ワイン?

 赤い液体が肩から乳房にかけて注ぎ落ちていた。

 

「な、なにを……」

 

「いいから、気にしなくていい……。しっかりと腰を振ってるんだ」

 

 ロウが前に回り込んできて、濡れ落ちた赤いワインの汁を追うように舌を舐め動かす。その舌がクリスチナの乳首に当たった瞬間、すさまじい愉悦が全身を席巻した。

 

「うあっ──。ひやあああっ」

 

 あまりの衝撃に腰が抜けそうになった。

 しかも、激しく動いたためにロウを弾き飛ばすみたいになったとともに、股間に打ち入れられていた二本の張形がぼとんぼとんと床に落ちていった。

 

「おやおや、根性があると思ったけど残念だねえ」

 

 ロウが少し離れた場所にあるソファに座り込んだ。

 なにもない床だけの部屋のはずであり、そんなものがあっただろうかと疑念に感じたが、苛酷な現実が始まったことでクリスチナの思念は吹き飛んだ。

 張形がなくなったことで、満たされることがなかったままの欲情の火と重なり合って、狂うような痒みが全身を駆け巡ってきたのだ。

 

「ああ、な、なにを座ってんのよおお──。か、痒いいのよおお。痒いったらああ──」

 

 クリスチナは絶叫した。

 そういえば、床に落ちた二本の張形は振れば振るほど表面から痒み液を染み出させると教えられた気がする。

 それをあれだけ振れば、かなりの痒み液を股間とアナルの内部にまき散らしたことになるのかもしれない。

 とにかく、もはや一瞬も捨て置けない緊急事態だ。

 

「腰を振って絶頂しろと命じたはずだ。だが、できなかった。そして、張形を落とせば罰だとも伝えていた。だから、罰だ」

 

「ず、ずるいわよおお──。こ、こんなのないわああ」

 

 クリスチナが激しく身体を動かした。

 もう我慢の限界だ。

 

「これが調教だ。屈服すればいい。そうすれば最高の快感を与えてあげるよ。罰を受けたいと言ってごらん?」

 

 ロウが余裕たっぷりに微笑んだ。

 クリスチナは歯噛みした。

 掻痒感は切羽詰まっている。

 この場だけでも屈服するしかないことはわかっている。

 だが、口だけであろうとも、このクリスチナともあろうものが、男に許しを乞うような物言いをすることには耐えられないのだ。

 

「……時間はたっぷりある。いつまでも待つこともできる……。まあ、だけど、屈服しやすいように、クリトリスの感度をあげてあげよう。痒みが数倍になるはずだ」

 

 ロウの言葉が終わるとともに、なぜかクリトリスがさらに熱くなり、股間の痒みが増大した。

 クリスチナは全身をのけぞらせていた。

 

「ひいいいいっ、な、なにしたのよおおお──。あああ、痒いいいい──。許してええ──。な、なんでもするわああ──。だから、もう許してえええ」

 

 クリスチナは泣き叫んだ。

 

「罰を与えてくださいと言うんだ」

 

「ひ、卑怯者おおお」

 

「だったら、そうやっていつまでも腰を振るんだね」

 

 ロウが笑った。

 

「くううう……。わ、わかったわよおお。罰を与えなさいよおお」

 

「聞き間違いか? 俺に命令するつもりか? 今度はお尻の奥の痒みを倍増してやるぞ」

 

 次の瞬間、狂うような痒みがお尻の奥で発生する。

 方法はわからないが、ロウがクリスチナの身体を操っているのは確かだ。

 こんなの我慢できない――。

 

「罰を与えてくださいいい」

 

 クリスチナはついに言った。

 さすがに、これ以上耐えるのは限界だった。

 とにかく痒いのだ。

 

 すると、ロウが立ちあがった。

 そして、後ろから最初にされていた膝枷を嵌められる。

 肩幅ほどの長さの金属の棒の両端に枷が付いている拘束具であり、それを両膝に嵌められたのだ。

 次いで、ロウはクリスチナの首に首輪をかけた。さらに、両手を吊っている鎖を緩め、首輪の後ろにあるらしい金具に手枷を繋げている短い鎖を繋げ直す。

 

 首の後ろに繋ぎ直されたとはいえ、やっと天井から自由になったことで、クリスチナはロウに体当たりをしてやろうとした。

 しかし、なぜかその感情が一瞬にして消滅する。

 

「じゃあ、お望みの罰だぞ。しばらく、運動してもらおう」

 

 ロウがさらに二つの枷を取り出すと、クリスチナの両足首にそれぞれ嵌め、それぞれの反対側を枷を左右の腿に装着した。

 クリスチナは、腿と足首を繋げられてしまい、脚を広げてしゃがみ込んだ体勢から立てなくなってしまった。

 

「さあ、散歩の時間だよ、クリスチナ」

 

 再び天井の鎖をおろしたロウは鎖の先端をクリスチナが嵌められている首輪に繋ぐ。

 

「な、なにするんだ──、ほがっ、あがっ」

 

 抗議しようと思ったが、口に丸いものを咥えさせられる。

 球体に小さな穴を開けたボールギャグだとわかったのは、球体についている革紐を顔の後ろに縛られてしまったからだ。

 

「ちょっときついかもしれないけど、ソロで(アルファ)ランクの冒険者だから、体力も問題ないはずだ」

 

 首輪の鎖が動き始める。

 天井についているレールによって、首輪の鎖が引かれていく。

 

「んあっ、んああっ」

 

 首輪が喰い込んできて、慌ててクリスチナはしゃがんだ姿勢のまま脚を前に出した。

 そのまま、しゃがみ歩きをする。

 容赦なく首輪が鎖で引っ張られる。

 

 クリスチナは、この状況が信じられないでいた。

 あまりもの恥辱だ。

 首輪を上に引かれているので身体を真っ直ぐにしなければならないが、脚を曲げた状態で拘束されているので立つこともできない。

 そして、膝のあいだには金属の棒があり、股を閉じることもできず、しかも素っ裸だ。

 クリスチナは、よちよちと脚を動かして懸命に交互に脚を出すしかない。

 

「ああっ、あがっ」

 

 懸命に文句を言おうと思ったが、それさえもボールギャグで阻まれている。

 クリスチナに行動を選ぶ自由はない。

 首輪の鎖に引っ張られて、身体を動かすだけだ。

 

 窮屈な格好なので、あっという間に汗が噴き出してきた。

 身体に疲労を感じてくる。

 

 ロウが部屋の真ん中のソファに座り直した。

 クリスチナは、その周りを大きく回るように部屋をしゃがみ歩きで進み続ける。

 それにしても、この姿勢で歩かされることがこんなにも重労働とは思いもしなかった。

 

 それでなくても、全身はすでに疲労困憊なのだ。

 なによりも股間とアナルの痒み……。

 

 狂う……。

 

 あまりにも心と身体を追い詰められて、もしかしてこのまま自分は狂ってし舞うのではないかとさえ思った。

 だが、異常なほどに官能も昂ぶってもいて、すさまじい緊張感のようなものが全身を性感とととに貫かれもしていた。

 

 苦しい……。

 

 痒い……。

 

 つらい……。

 

 しかし、その苦悶と恥辱の中にクリスチナは、輝きのような快感を見いだしかけてもいた。

 恥辱と苦悶の中にある魂を揺さぶるような快感……。

 

 こんな激情のような愛し合いもあったのか……。

 クリスチナは認めたくはなかったが、ロウから与えられる屈辱に、快楽を覚えだしている自分に気がついていた。

 

 だが、いやだ……。

 

 認めたくない……。

 

 この被虐が気持ちいいなどと……。

 

 未知の扉……。

 

 クリスチナは必死に脚を動かしながら、涎をまき散らしつつ、ぎりぎりとボールギャグを噛み続けた。

 

 そして、十周──。

 

 まだ許されない。

 すでに全身は汗にまみれていた。

 そのあいだ、ロウが口を開かない。

 ただ、にやにやと重労働を続けるクリスチナを眺めるだけだ。

 

 いや、見ることもしてないかもしれない。

 視線に入ってきたときだけちらりと眼を向けるだけで、それ以外はクリスチナを無視したような態度だ。

 

「うがっ、んぐう」

 

 十五周を超えたとき、クリスチナはも鎖の引っ張る速度で進めなくなってしまった。

 鎖で少し引きずられるかたちになり、クリスチナが苦悶の声をあげたところで、鎖がとまった。

 ロウが近づいてボールギャグを外される。

 

「もう降参か? まあいい……。一度だけ訊いてやろう。俺に犯されたいか? ちゃんと頼むことができたら犯してやろう。しかし、いやなら、さらに二十周だ。奴隷らしく、犯されたいと言ってみな」

 

 かっとなった。

 だが、同時にぞっとする。

 さらに二十周など無理に決まっている。

 

「ひ、卑怯者……」

 

「なにをされたいか言うんだ、奴隷」

 

 ロウがクリスチナの髪を掴んで顔を上に引きあげた。

 クリスチナは歯を喰いしばった。

 

「お、犯して……ください……」

 

 だが、クリスチナは言っていた。

 悔しさに歯を噛みしめた。

 

「いいだろう……」

 

 ロウが鎖を緩めてクリスチナの身体を前に倒す。

 そして、高くあがった尻側からロウが怒張を股間を貫かせてきた。

 

「あっ、んはああああ」

 

 次の瞬間、クリスチナは心の底からの快楽の愉悦の声をあげた。






 *

 いつもよりも短めですが……。

 さて、先週末から一週間ほど実家に戻っておりました。
 二年ほど戻っていなかったのですが、父親が随分と老いていることに驚いてしまいました。ただ、相変わらずに口だけは達者でした。

 今回に限らず、一定期間更新のできない場合は「活動報告」にあげておきます。それがない場合は、単に続きを書きあぐねているとお思いください。
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