【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ち、違うの、お姉様――。も、もちろん、お姉様が一番なの。ほ、本当よお」
「うーん、じゃあ、二番はロウ殿なのね。この浮気者めえ――」
「あっ、そ、そうじゃなくて……」
「わかってる。わかってる。あいつの精を求めて身体が熱いんでしょう? 気がついてるわよ……。きっと得体の知れない力があいつの精にはあるのよ。むかつくけど……。でも、その正直さは可愛いわ。ういやつ、ういやつ」
ゼノビアは笑いながら、シズを物陰に連れて行ってしまった。
略奪が終わってまだ数日も経っていないというのもあるのか、ほとんどの住民は呆けたようにところどころに集まってじっとしているだけだ。
だから、街の全体的に動く者があまりいなくて、通行人という者がほとんどいない。従って、物陰に隠れてしまえば、誰かの視線にさらされる気配が消滅してしまうのだ。
それがわかっているのだろう。
シズを物陰に押し込むと、ゼノビアは、昼間だというのに大胆にも、シズの背中を瓦礫の柱に押しつけて、手をスカートの中に入れて、下着に手をかけてきた。
「ま、待って、お姉様、ここはいやよ。あちこちに死んだ人だっているのよ」
シズは頬を強張らせた。
いくらなんでも、こんなところで破廉恥なことはできない。
「だけど、シズの心にあたし以外が巣食っているというのは嬉しいことじゃないわ。シズはあたしのものだしね。だから、考えたんだけど、これは荒療治が必要なのかなあって……。たって、シズにとって、いまのところ、ロウ殿が唯一の男でしょう? それが余計にシズの心を縛ってるのよ。だって、女って、最初の男は忘れられないっていうわ」
「あたしの最初はお姉様よ……。男なんて数には入れないわよ。だけど、いま、荒療治って言った?」
「まあね……。いいから力を抜きなさい。あんたがこういうことが好きなのはわかってるのよ。それとも逆らうの?」
ゼノビアがぐいぐいと迫ってくる。
シズは焦ってきた。
「ねえ、お姉様、こ、こんなところでやめましょうよ。どんなことをされてもいいけど、ここは危ないわ。みんな殺気立っている、襲われたりしたら……」
「つべこべ言うと、あんたを全裸にして素っ裸で歩かせるわよ。そんな者もここでは珍しくないんだから」
ゼノビアがシズのスカートの中で下着を掴んだ。
確かに、略奪から生き残った者には、服さえも失い裸に近い者も少なくない。
だけど、こんな野外で裸にされるなど……。
「ま、待ってったら……」
シズは、スカートの中で下着を握っているゼノビアの腕を掴んだ。
「手をは、な、し、な、さ、い」
ゼノビアがシズに向かって微笑みかけてきた。
しかし、ゼノビアの目が笑ってないことに気がつき、シズは困惑してしまった。
あるいは、この惨たらしい情景の中で、シズとは違う意味で、ゼノビアも冷静ではいられないのかもしれない。
あちこちから漂う死臭や人間の肉が焼けた臭いには、シズだって頭がおかしくなりそうだ。
この廃墟にある異常な雰囲気がゼノビアを変にしている気もする。
とにかく、シズを襲うゼノビアの眼は血走っていて、異常なほどに興奮していた。
こんな風になったら、もうゼノビアはとめられないと思った。
いずれにしても、シズはすっかりとゼノビアの言いなりになるように、心も身体も調教されている。
迫られてしまえば、どんなことでも逆らうことなどできない。
シズは抵抗をやめることにした。
ゼノビアの腕から手を離す。
すると、立ったまま、するすると下着を足首までおろされてしまった。
「あっ」
シズは小さな声をあげた。
脚のあいだに、強引にゼノビアの片脚を割り込まされたのだ。
これでシズは脚を閉じることができなくなった。
「手を後ろで組みなさい。いやらしいシズのおまんこをあたしに見せるのよ」
ゼノビアが耳元でささやいた。
仕方なく、シズは両手を背中で組んだ。
すると、スカートを腰の上までたくし上げられた。
「あんっ、やっ、お姉様──」
股間に触れた外気のひんやりとした感触に、シズは思わず身体を捻って股を隠そうした。だが、ゼノビアは片腕でしっかりとシズの腕を掴んで、それを許さない。
「なんだかんだ言って、しっかりと濡れているじゃないのよ。この淫乱女──」
ゼノビアが目を充血させて、合わせ目に指をなぞりあげてきた。
「うっ、くううっ」
シズは息を弾ませてしまった。
ゼノビアの言葉のとおり、ここでゼノビアに襲われた瞬間に、シズは激しく股間を濡らしてしまっていた。
そうなるように、躾けられてしまっているのだ。
「ほら、舌を出して。いいと言うまで出したままよ」
ゼノビアの命令により、シズは口から舌を出した。
すると、その舌をゼノビアの口が包む。
一方で、股間ではゼノビアの指が挿入されて本格的な愛撫が開始された。淫らな音が口と股間で鳴り出し、それとともに激しい快感の波が全身を襲い始める。
「んはっ、ああ、お、おねえしゃま……」
シズはゼノビアと激しく舌を絡ませながら、口づけの合間に声を出した。
気持ちいい……。
肉の悦びが全身を席巻する。
「おふっ、んんんんっ」
「淫乱なまんこねえ。しかも、火傷するかと思うほど熱い。やっぱり、こんな風に辱しめられるのが好きなんじゃない。とにかく、ロウなんて、シズの頭から追い出してあげるわ。シズはあたしのものなんだから……。ほら、いくのよ」
股間に挿入している指が二本になるとともに、親指でクリトリスを軽く押し揉むように動かされた。
「んくううううっ」
衝撃が股間から脳天を貫き、シズは身体を震わせて軽く達してしまった。
「いやらしいわねえ。ここをどこだと思っているのよ──。こんなところで絶頂? 信じられない──」
しかし、ゼノビアの責めは終わらない。
愛撫を続けながら、いったん口を離したゼノビアがシズを口汚く罵った。
大好きなゼノビアに罵倒され、大きな被虐の興奮がシズを襲う。
「ああ、お姉様、そんなこと言わないで……。あっ、あああっ」
股間の愛撫は続いている。
あっという間に二度目の波が襲ってきた。
「今度は我慢しなさい。許可なく達したら罰だからね」
ゼノビアが笑った。
だが、指による愛撫が激しくなる。
これでもかというくらいに、しつこくクリトリスを責められる。
「うぐううっ──。無理いいいいい」
シズは絶叫した。
快感の旋律が砲弾のように脳天を突き抜ける。
必死に耐えたが、それをあざ笑うかのように、衝撃が追い打ちする。
「いぐうううう」
シズは呆気なく昇天した。
ゼノビアがシズの股間から手を抜くと、支えのなくなったシズはその場にしゃがみ込んでしまった。
腰が抜けたみたいになったのだ。
「はしたないわねえ。少しくらい我慢できないの。許可なく達したら罰だと言ったでしょう」
ゼノビアが呆れた声を出す。
「ご、ごめんなさい、お姉様……」
シズは意気消沈して言った。
すると、ゼノビアがシズを抱くようにしながらしゃがみ込んだ。
なんだろうと思ったら、背中越しに手錠をかけられてしまった。シズの両手は最初のゼノビアの言いつけに従って、いまだに背中で組んだままだったのだ。
しかも、瓦礫の柱があり、それに両手首を拘束するようにされてしまった。
シズはびっくりした。
「ど、どうして、お姉様──。離れられないわ──。どうしたの? 外してよ」
両手を揺すったが、しっかりと立っている柱に手錠をかけられたので、シズは動けなくなってしまった。
それだけでなく、ゼノビアは足首にも手錠をかけてしまう。
さらに、目隠しも施された。
「罰だと言ったでしょう。まあ、ここなら誰も来ないわよ。夕方までここにいなさい。あたしはもう少し聞き込みをしているからね。誰にも見つからないようにしてるのよ。ふふふ……。それと、剣も荷物も預かっておくわ。しばらく愉しんでね」
ゼノビアがそう言って、さっと荷と剣をシズから剥ぎ取る。
続いて、ゼノビアが遠ざかっていく気配がした。
シズは驚愕した。
「待って──。置いていかないで、お姉様──。怖いわ。嘘でしょう──」
声をあげた。
しかし、ゼノビアは本当にどこかに行ってしまった。
それは気配でわかった。
シズは動顛してしまった。
こんなところに拘束されて、しかも目隠しをして放置されてしまったのだ。
ゼノビアを呼び戻そうと思ったが、急に怖くなって声を出せなくなった。
*
どれくらいの時間が経っただろうか……?
誰かが近づいてくる気配がして、シズははっとした。
ゼノビアか──?
しかし、足音は複数だ。
シズはすくみあがった。
「ほう、本当だな。こんなところに、エルフのべっぴんが落ちているぜ。しかも、拘束されてんのか?」
「上玉だろう? こりゃあ、金になるに決まっている。さっきあんたが言った女衒に伝手があるんだろう。売り飛ばそうぜ。だが、見つけたのは俺だ。しっかりと分け前はもらうぜ」
「ああ、わかったよ。だが、その前に味見しようぜ。こんなべっぴんは滅多にいないしな」
シズはびっくりした。
ゼノビアではない。
しかも、人売りだ。
シズをどこかに連れて行って売ろうとしているのだ。
「やめとけ。見ていたいが、この女の連れがいる。こういう遊びをするような仲らしいが、さしずめ放置責めというところのようだぜ。だから、すぐに戻ってくる可能性がある。それよりも早く連れてくんだ」
「連れ? だったら、そいつもついでに……」
「馬鹿野郎──。隙のなさそうな女冒険者だったぜ。俺たちの腕じゃあ、反撃されて殺されて終わりだ」
目の前の男たちが言った。
シズは絶叫して、助けを呼ぼうとした。
「おっと、静かにしな」
しかし、拘束され、目隠しまでされていては抵抗も不可能だ。
あっという間に、鼻と口を布で押さえられてしまった。
「んぐっ」
強い刺激臭を感じたと思った。
そして、その途端にシズは意識を失ってしまった。