【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「はあ、はあ、はあ……、も、もう……ゆ、許して……はあ、はあ、はあ……」
シズは、床に敷かれた魔道の布の上を懸命に走り続けている。
「奴隷の首輪」によって強要されている「命令」なので、シズの意思に関わらず、シズの身体は、後ろに後ろに向かって、表面を動かしている魔道の絨毯の上に身体を保持すべく、駆け続けているのだ。
しかし、冒険者として鍛えてあるとはいえ、両腕が拘束されて使えないので、かなり窮屈な体勢だ。
シズは、背中側で両腕を水平に組まされた状態をしっかりと縄で緊縛され、「後手縛り」に拘束され直されていた。
また、なによりも股間に喰い込まされている媚薬液染みの股縄を施されているとあっては、満足に走ることなど不可能だった。
股縄には、局部を苛み続ける縄瘤まで作られているのだ。
しかも、マクリーヌ兄弟に渡されているこの魔道の絨毯は、彼らの持っている遠隔器具で絨毯の表面が移動する速度を調整できるらしく、最初は比較的ゆっくりとした速度だったのが、三ノス(※約二時間半)ほどが過ぎているいまでは、シズが全力疾走しなければならないほどの速さに変わっていた。
シズは汗みどろの身体を懸命に動かしている。
もしも、隷属による強要がなければ、あまりにも苛酷なこの運動など、とても耐えられず、とうの昔に、シズは絨毯の上から転げ落ちてしまっていただろう。
しかし、隷属の魔道は、一度「命令」されれば、シズの意思に関わらず、絶対に身体を限界まで動かす。
だから、シズは息も絶え絶えになっても、拘束されている全身から大量の汗をまき散らしながら走り続けるしかない。
「兄貴、生意気な雌エルフが、また弱音を吐き出したぞ」
「そうだな。まだまだ、尻に電撃鞭が欲しいんじゃないか?」
「いや、尻じゃあ、気合いが不足するんじゃないか、兄貴。今度は前の穴に電撃を叩き込むのはどうだ? 雌エルフには“避けるな”と命令してやればいい」
「どうだろうなあ」
シズが汗まみれで走る姿を椅子に座って見物しているマクリーヌ兄弟が揶揄するように笑った。
ぞっとした。
股間に電撃など冗談だろう……。
しかし、“命令”と告げられれば、シズはただ、それを受け入れるしかない。
汗まみれの身体に、別の汗が混じる。
彼らは、このシズの苛酷な運動を見物しながら、果実酒をちびちびと酒を飲んでいるのだ。
しかも、時折気紛れのように、「エルフ女への気合い入れ」と称して、指し棒のような電撃鞭を使って、シズの身体に電撃を送り込む。
これまでに十回以上も電撃の衝撃を受けた。
そのうちの二度だけは耐えたが、ほかの全部については、布から転げ落ちてしまった。
ただ、「命令」されているので、シズの身体はすぐに起きあがって、再び絨毯に飛び乗って駆け足運動に復帰したが……。
しかし、一度運動をやめてから、瞬時に全力疾走に戻るというのは、シズが思う以上に筋力を使う。
これを繰り返して、休息なしに走り続けるのは、さすがにもう限界だった。
「はあ、はあ、はあ……、お、お願い……します……。も、もう……、あ、ああっ、また、ああ……はっ、はっ、はあっ」
懸命に哀訴の言葉を吐こうとしているのだが、うまく声を紡げない。
しかし、もう限界だ……。汗と疲労で視界はぼやけてきたし、意識も朦朧としてきた。激しい吐き気にも襲われている。
だが、「命令」を解除してもらわなければ、シズの身体は四肢の筋力がずたずたに切断しようとも、意識が残っている限り、運動を継続するだろう。
なによりも、股間に喰い込む股縄がつらい──。
連中に仕掛けられた股縄には、いやらしくシズの股間やお尻の穴を強く刺激する縄瘤が三個作られていて、それがシズの体力を激しく削ぎ落としてもいる。
この縄瘤のために、すでに二度気をやっている。
そのときは、さすがに動く絨毯の上から転げ落ちた。
だが、絶頂の余韻に浸ることも許されず、すぐにシズの身体は「命令」によって駆け足に復帰する。
絶頂で脱力しているのに、身体だけは強引に動かされる。
これによって、シズの体力は完全に消失させられた。
もう、彼らに逆らう気力もない。
そして、いまも、瘤の刺激で股間が刺激されすぎて、三度目の気をやりそうだ。
これだけ股縄のまま運動をすれば、縄に染みていた媚薬は完全にシズの股間に染み通っている。
そのうえに、すでに二度の絶頂でシズの身体は限界まで敏感になっていた。
「ははは、みっともない雌エルフめ──。走りながら気をするがいい」
「そうだな。命令にしてやろう。走りながら腰を動かして、もう一度絶頂するのだ、エルフ女。命令だ」
そんな無茶な……とは思ったが、「命令」を与えられてしまった。
“命令”という単語が引き金になって、隷属の効果が発生する仕組みである。
シズの身体は、ばらばらになるかと思うような駆け足運動をしながら、快感を上昇すべく、その場で淫らに腰を動かしだした。
「ああっ、あっ、ああっ、ああああっ」
縄瘤をこれでもかと思うほどに股間が擦り動かして、一気に快感が上昇する。
あっという間に快感が弾けた。
「んぐうううっ、きゃあああ」
一瞬にして頭が白くなり、シズは走りながらの三度目の絶頂をしていた。
それで体勢を崩して、またもや後ろにひっくり返った。
「よし、運動の命令を解除する」
マクリーヌ兄弟のひとりが笑いながら言った。
「奉仕しろ。精を出させるんだ。その後でおまえの臭いまんこに、俺のちんぽを入れてやる」
尻をついてひっくり返っているシズに、兄弟のひとりが言った。多分、兄貴の方だろう。
「命令」ではないので、シズの身体は勝手には動かない。
シズは、全身がいうことを効かずに、立つことができないでいた。
それだけ、これまでの「運動責め」が苛酷だったのだ。
とにかく、息が苦しい。
こんなにも汗をかけば、喉もからからだ。シズのいる場所があっという間に、水たまりみたいになっていく。
「立てないなら、もう一度走るように、小生意気な雌エルフに命令してやろうじゃないか、兄貴」
「そうだな。もう三ノス続けるか。通常の三倍の金を払って、このエルフ女の時間は、明日の朝まで借り切っている。その全部を運動させてもいい。気合いの入らないエルフ女には、やはり駆け足が似合うだろうさ」
ぞっとした。
もう一度、あれをさせられるなんて冗談じゃない。
こいつらに犯された方がましだ。
とにかく精を吐かせれば、男など大人しくなる。
やるしかない……。
「はっ、はあ、はあ……、や、や、やります……」
シズは必死になって身体を起こす。
だが、膝が笑って立てない。
とにかく、後手縛りの身体を揺すって、肩と膝で這い進む。
「しっかり、立たんか、雌エルフ──。兄貴のちんぽをしゃぶるんだ──」
そのとき、もうひとりのマクリーヌ兄弟──弟が立ちあがり、這い進んでいたシズの脇腹を鋭い振りで蹴りあげた。
「んごおおおっ」
シズの身体は大きく浮きあがり、床に落ちる。それだけ威力のある蹴りだった。
「立たんか、奴隷エルフ──」
さらに脇腹を五回、六回と蹴られる。
しかし、隷属の魔道は、彼らが“命令”という言葉を使ったときに、効果を発生する仕組みになっている。
まだ、“命令”と言葉を足されてないので、隷属魔道はかからない。勝手に身体が動くことはない。
とにかく、シズは懸命に立とうとした。
「んぐうっ」
再び蹴りが身体の下から加えられて、それが
「んぐうっ、じゃねえだよ──。立てと言っているだろう──」
弟がシズの後頭部を踏み潰した。
「あぎいいっ」
顎を思い切り床に叩きつけられた。
骨が折れなかったのは、シズの身体が冒険者として鍛えあげられていたからだろう。だが激しい
もう「命令」して欲しい……。
隷属の魔道による「命令」であれば、シズの身体はどんなに疲労困憊でも、勝手に動く。
だが、股間に奉仕しろというのも、立てというのも、まだ「命令」として与えられていないので、シズの意思でそうするしかない……。
「ぐずめ──」
なんとか立ちあがろうと頭を起こしたところを、再び思い切り後頭部を床に踏みつけられる。
「んぶうっ」
またもや顔を床に打ちつける。
「早く顔をあげろ──。お前らは生意気なんだよ、雌エルフ──。もたもたするな──。馬鹿にしやがって──」
頭の上に男の靴が乗る。
ぐりぐりと力一杯に頭を踏みつけられる。
こいつらが昔、エルフ族にどんな扱いを受けたかなど知らない。だが、その恨みつらみをシズにぶつけられるなど理不尽だ。
「どっちにするんだ、雌エルフ? もう一度駆け足か? それとも奉仕か?」
椅子に座ったままの兄が笑って言った。
それでやっと、弟がシズから離れてくれた。
シズはふらふらになりながらも、やっとのこと立ちあがる。
「ご、ご奉仕します」
シズはよろめきながらも、兄の座っている椅子に向かって歩いた。
マクリーヌ兄の脚のあいだに跪く。
兄がズボンから男根を露出させた。
まだ半勃ちの股間を口に咥える。
もっとも、男の奉仕するやり方など、あまり知らない。ロウに一時的に捕らわれたときに、解放の条件としてやらされたことがあるくらいだ。
とにかく、そのときのことを思い出して、舌先で先端を舐めさするようにする。
あのとき、なんと言われただろうか……?
舌先で強く吸い上げたり、少しずつ唾液をつけながら、舌の先っぽで先側の膨らんでいる部分を強弱をつけて刺激しろとか言われたっけ……。
そして、ときどき幹の部分を口全体で刺激する……。
男が快感を覚えたのがわかったら、喉まで呑み込んで遮二無二に吸いあげるとか……。
いまとなっては、ロウに調教されて、犯されたときが懐かしい気がする。
同じことをしているのに、あのときには酔うような情欲が身体の奥底から込みあがっていたのを思い出すが、いまはおぞましい嫌悪しかない。
早く終われ──。
シズは必死になって舌を動かした。
「おうおう、まだまだ下手くそだが、一応はやり方を知っておるのだな。しばらく吸っておれ、エルフ女」
マクリーヌ兄が満更でもない口調で言った。
多少は快感を覚えているのだろう。
すでにしっかりと勃起しているし、シズの口の中で男根が膨らみを増しだしてもいる。男根の先端からにじみ出る精液の量が多くなってきたことからもそれがわかる。
だが、さっきまで息も切れるような運動をしていたのだ。
その息を整えることも許されずに、口で奉仕するのはつらい。
それに、とにかく、喉が渇いて……。
水が飲みたい……。
シズは必死に鼻で息をしながら、マクリーヌ兄の怒張を舐め続けた。
だが、しばらくすると、別の苦悶がシズを襲ってきた。
股間を締めあげている股縄だ。
媚薬がどっぷりと染みているこの縄は、気がつくとどうしようもなく、シズの身体を熱く疼かせ、燃えあがらせていた。
股間やお尻の奥まで染みこんでしまった媚薬は、シズの身体の芯まで疼くような甘い痒みを生じさせていたのである。
意識をすると、もう我慢できない。
シズは身体を小刻みに震わせてしまっていた。
「おう、雌エルフ、また汗をかき出したな。運動で火照っていたが、いまはさらに身体も真っ赤だぞ。どうかしたか?」
マクリーヌ弟が揶揄するように言った。
「んふっ、んんっ、んふっ」
シズは甘い鼻息を出してしまうのをとめることができなかった。
すでに股間からはかなりの量の愛液が垂れ流れているのがわかる。股縄をされているにもかかわらず、内腿にはそれでもあふれ出る樹液がびっしょりと濡れ流れてるのを感じる。
「このエルフ女は随分と気分を出しているようだ。命令もせんのに、自分で股間を擦りだしたぞ」
そのとき、シズの奉仕を受けているマクリーヌ兄が嘲笑の声を出す。
どうやら、シズは内腿をしきりに擦り合わせるような仕草をしていたらしい。慌ててそれをやめる。
「やめることはあるまい、エルフ女。そんなにこの媚薬染みの股縄はつらいか?」
マクリーヌ兄がシズの髪を掴んで、股間から顔を離させる。
さらに髪を後ろに引っ張られて、顔を無理矢理にあげさせられた。
「はあ、はあ、はあ……、つ、つらいです……。か、痒くて……。お願いします。外してください……。はあ、はあ、はあ……」
シズは言った。
疲労困憊のうえに、股間の痒みと疼き……。
もう、どうにかなってしまいそうだ。
「ならば、俺の精を早く口で搾り取ることだな」
マクリーヌ兄が笑って、シズの髪を離す。
「そうだな。だが、兄貴、不甲斐ないようなら、もう一度、布の上を走らせようじゃないか。そうすれば、この馬鹿エルフも、気合いを入れ直すと思うぜ」
「そうだな。不甲斐ないようなら、運動からやり直させるか」
マクリーヌ兄弟が笑い合った。
冗談じゃない──。
シズは自ら、目の前のマクリーヌ兄の怒張を咥え込んだ。
再び、舌を動かして、男の男根を舐め回す。
「もっと必死でせんか──。それとも、運動をまたしたいか?」
マクリーヌ兄がシズの頭に手をやり、自分の股間に向かって押さえつけるように力を入れる。
とにかく、あの苛酷な運動責めだけはいやだ。
シズは必死に舌を動かし続ける。
それにしても、股間とお尻が痒い──。
狂いそうだ──。
なにも考えない──。
どにかく、早く終わりたい──。
そういえば、ロウは武芸の技を性技にも使えと言っていたか……?
相手の気を読むことを性技に応用するのだ。
なぜか、こうやって惨めに嗜虐されると、しきりにロウのことを思い出す。
会いたい──。
ロウに会いたい──。
ゼノビアはどこにいるのだろう──。
生きているのか……。
ロウにも会いたい……。
しばらく必死に奉仕をしていると、男が快感を大きくしていくのが、気を読むことでわかる。
シズは一気呵成に舌と口の刺激を激しくさせた。
さらに、気を読む──。
男が快感を拡大させた刺激と場所を覚え込み、そこに奉仕を集中する──。
「おおっ、これは──」
マクリーヌ兄が急に息詰まった声を出した。
シズの両肩を持って、ぶるぶると震える。
シズはとり憑かれたように、遮二無二、顔と舌を動かす。ロウに教えられたことをなぞるように……。
ロウにしていると思って……。
「ううっ」
ついに男が射精をした。
口の中に汚臭が拡がる。
「口を離すんじゃねえぞ、雌エルフ──。兄貴の精を口から出してみやがれ。もう一度走らせてやる。しっかりと吸え──。一滴残らず、兄貴のものを呑み込むんだ」
マクリーヌ弟が横から口を出す。
シズは、反吐を出しそうになるのを我慢して、マクリーヌ兄がしたたらせたものを受け入れた。
懸命に飲みくだす。
やがて、なんとか全部を喉の奥に押し込むことに成功した。
「はあ、はあ、はあ……。お、終わりました……。な、股縄を……。あ、あとできれば、水を……」
シズは哀願した。
もう、疼きも痒みも、正気を失わせるほどに、シズを追い詰めている。
また、喉の渇きも限界だった。
かなりの運動をして汗だくになのに、いまだに水を飲んでいない。一度口の中を洗いたくもある。
「なにを言っておる。まだ、俺の弟が残っておるだろうが。次は弟の一物をしゃぶり抜け。それが終わったら、俺たちふたりが明日の朝までお前を抱く。覚悟していくことだな」
「そうだな。エルフ嫌いの俺たちは、明日の朝まで借り切っているお前に、水も飯も与えるつもりはないぞ……。だが、それでは可哀想だから、水分だけはやろう。俺の精を絞った後で、小便を飲ませてやる。だから、しっかりと奉仕しろ。早く水分をとりたければな」
マクリーヌ弟がけらげらと笑った。
シズは鼻白んだ。
もう少し続けましょう(作者)。