【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「わっ、すまない」
明らかに動揺しているミランダが、真っ赤な顔になって扉を閉めようとした。
「ミランダ、待っていたよ。とにかく、話があるんだ。入ってきてくれ」
すかさず、一郎は言った。
だが、ミランダは目を白黒している。
ミランダの背丈ほどもある大きな大斧を両腕に抱えて、完全武装をしているところを見ると、狂った女ゴーストと対決するために、ミランダは余程に気合を入れて、ここにやってきたのだろう。
それなのに、屋敷妖精のシルキーに案内されて連れてこられたのは、一郎たち四人が素っ裸で浴槽に浸かっているという、およそ緊張感のない場面だ。
しかも、一郎がエリカを膝の上に抱き、淫らにいたぶりをしているというおまけつきだ。
ミランダの思考は吹っ飛んでしまっただろう。
まずは、第一段階は成功というところだ。
一郎はエリカを膝からおろして、横に移動させた。
「は、入るって……。な、なんで……?」
明らかにミランダは動揺している。
人生経験も豊富で、冒険者としても百戦錬磨のミランダが、意外に男女の関係については初心であることを一郎は知っている。
別に経験がないわけでもない。
性体験の数も多分人並みだ。
ただ、押しに弱く、性格的に、男女の性交となると、どうしても主導権をとれないようだ。
だから、そのミランダを混乱させるには、こういう状況が一番いいのはわかっていた。
案の定、ミランダはすでに思考停止状態に陥った様子だ。
「話があると言ったろう。なにしろ、家を紹介してもらうつもりでやってきたら、おかしな女ゴーストに捕らわれて、殺されそうになったんだからな。このエリカとコゼなんて、とんでもない目に遭ったんだ」
一郎は言った。
「そ、そうね。そのことだったわ。それは、全部あたしが悪いのよ。謝るわ……。でも、一体全体、どういうことになっているの?」
ミランダがはっとしたように声をあげるとともに、早口で昨日間違った場所のメモを一郎に渡したことを説明して、謝罪した。
「お、女ゴースト? そういえば、ここは有名な幽霊屋敷だったな。なんで、ロウはここの主人ということになったのだ?」
そのとき、シャングリアが横から口を出した。
そういえば、シャングリアがやって来たのは昨日の夜中であり、ゴースト騒動はすっかりと終わっていた。
特に詳しい説明もしなかったので、シャングリアは幽霊のことは知らないのだ。
だが、ここでシャングリアに出てこられると話が面倒になる。
一郎は黙っていろという言葉の代わりに、淫魔力を遣って、シャングリアの肉芽の付近に、ローターでも当てたような振動の刺激を加えてやった。
「う、うわっ」
シャングリアの頭が湯の中に潜った。
いきなり、股間を刺激されて、体勢を崩してしまったようだ。
だが、シャングリアの両手は背中でしっかりと拘束している。脚をばたばたさせて、溺れるような格好だ。
一郎は笑いながら、シャングリアの腕を掴んで身体を起こしてやった。
だが、シャングリアの股間の刺激はそのままだ。
「ちょ、ちょっと、ロウ……。ミ、ミランダがいるのに……」
シャングリアが必死に悲鳴を噛み殺して、すがるように一郎を見た。その慌てふためく仕草が愉快で、少しのあいだ刺激を続けてから、振動を止めてやった。
シャングリアががっくりと脱力した。
さて、いまはミランダだ。
ミランダに視線を向けると、ミランダが顔を真っ赤にして、こっちを凝視している。
「エ、エリカもそうだけど、シャングリアも手を拘束されているの? な、なんで?」
「どうということはないさ。これは罰だ」
一郎はにやりと笑った。
「ば、罰? あ、あんた、シャングリアに罰を?」
ミランダは驚いたような声をあげた。
一郎は、なぜミランダがそんな声をあげたのかわからなかったが、すぐに、シャングリアが、実際にはモーリア男爵家に繋がる令嬢であり、国王から騎士の称号をもらった女騎士であるほどの身分であることを思い出した。
ミランダは、シャングリアが望んで一郎の女のひとりになったことを知っている。
それでも、一介の冒険者である一郎が、シャングリアに罰を与えるという状況をすぐに受け入れることができなかったのだろう。
「俺の女たちのルールでね。セックスの後では、ちゃんと口で舐めて綺麗にする。それを忘れたから、こうやって罰を与えているんだ……」
「セ、セックス?」
ミランダの声が裏返っている。
一郎は思わず笑ってしまった。
「まあ、気にしないでよ。こんなのは俺たちの“ごっこ遊び”のようなものさ。なあ、シャングリア?」
一郎はミランダを煽るように、シャングリアの肩を抱き寄せて、ふっと耳に息を吹きかけてから、ペロペロと耳の穴に舌を這わせる。
「ロ、ロウ、そ、それはだめ……」
シャングリアがくすぐったそうに、拘束された裸体を悶えさせた。
「き、気にしないでって……」
だが、ミランダの息が荒い。
本人にその自覚があるかどうかは知らないが、ミランダの隠されている被虐の性癖に一郎は気がついている。
ミランダは、一郎がエリカやシャングリアを拘束していたぶっているような場面に遭遇し、かなり身体が熱くなってきたようだ。
ミランダのステータスには、はっきりとその兆しが表れている。
しかも、ミランダは、これで一郎たちがいままで男女の営みをしていたことをはっきりと悟っただろう。
無論、こんな光景をあからさまに見せているのは、ミランダを冷静さを失った状態にしておくためだ。
「そんなことはいいよ。それよりも、早く湯に入ってきなよ。話があると言っただろう」
一郎は言った。
「あ、あたしに、そこに入れって言ってんの? そ、そこに? そ、そこに一緒に?」
ミランダが困惑した声をあげた。
一郎はおかしかった。
冒険者ギルド本部では、いつも颯爽としている副ギルド長のミランダが、たかが男女の性行為を連想させる行為を目の当たりにしただけで、あんなに狼狽えるとは……。
「いいじゃないですか、ミランダ。それに、ミランダだって、なにかひと言、二言、ご主人様だけじゃなく、あたしたちにも言うべきことがあるんじゃないですか。あたしも、エリカも本当に酷い目に遭ったんですよ……。ねえ、エリカ」
コゼだ。
一郎はほくそ笑んだ。
いつも、あまり他人の前では自らは話をしたがらないコゼだが例外はある。
コゼの隠れている性癖である嗜虐に火がついたときだ。コゼは、すっかりとたじたじになっているミランダに、マゾ女の匂いを察したのだろう。
一郎は、コゼの気の強そうな声にそれを感じた。
「うわっ──。さ、触るんじゃないわよ、あんた──」
そのとき、横でエリカが悲鳴のような声をあげた。
ふと横を見ると、コゼの手が湯の中でエリカのお尻を触っている。
だが、後手に拘束されているエリカには、その手からうまく逃げることができないのだ。
いちゃついているように裸身を接するふたりに、一郎は笑ってしまった。
すると、ミランダがごくりと唾を飲む音が聞こえた。
一郎は、視線をミランダに向けた。
落ち着きがない……。
いい感じだ。
そのとき、一郎はミランダと視線が合った。
「と、とにかく、い、一階で待っているわ。そこで話をしましょう」
ミランダは慌てたように、戸を閉めようとした。
「駄目だ、ミランダ──。話があるんだ──。そのまま入って来い──」
一郎はわざと大きな声で怒鳴った。
動揺を隠すことができないでいるミランダがびくりとなった。
そして、立ち去ろうとするミランダの動きが硬直したように止まる。
一郎はほくそ笑んだ。
ミランダの性の本質が、実は強気の男の言葉に逆らえない従順さにあることも知っている。
それは先日、告白剤で白状させた。
もしも、これが男女の営みと関係のないことであれば、こんなにもミランダは、一郎ごときにたじろぐことはなかっただろう。
だが、ミランダは予想外の一郎たちの行動に動揺をしている。
すでに、思考停止状態になっているのだ。
「ここでしか話のできないことがある。だから、わざわざ浴室に来てもらったんだ。とにかく、入ってきてくれ」
一郎は言った。
ミランダがちょっとだけ険しい表情になった。
「こ、ここでしか話せないことって……。それは、クエストに……つまりは、ゴーストに関係あること……? もしかして、ゴーストはまだ、この屋敷に……?」
ミランダがさっと周囲を見回すとともに、警戒するような表情になった。
一郎の言葉でなにを連想したかは知らない。
あるいは、ゴーストの影響が屋敷に残っていて、それはここでないと、まだ危険な状態であり、一郎があえて、浴場にミランダを招いたとでも思ったのかもしれない。
そんな表情をしている。
まあ、勝手になんでも想像してくれればいい。
とにかく、ミランダに湯舟に浸かってもらえばいいのだ。
それで、詰む。
「恥ずかしければ、そこにあるタオルでも、なんでも使えばいい。とにかく、入ってくれ。急いで──」
一郎はすかさず言った。
「わ、わかったわ……」
ミランダは真面目な顔になり、脱衣所の奥に引っ込んだ。
気配を殺したように控えているシルキーが見えた。
シルキーは、ミランダの後ろでずっと立って待っていたのだ。
一郎は静かにうなずいた。
もしも、あくまでもミランダが湯に浸かるのを拒むようであれば、屋敷妖精としてのシルキーの魔道で、ミランダを拿捕してしまうことも考えていた。
だが、かつてはシーラ・ランクの冒険者として名を馳せたミランダを強引に捕えるのは危険だ。
できれば、それは避けたかった。
一郎が目で合図したことで、その必要がなくなったことを察したのだろう。
シルキーはにっこりと微笑んだ。
「は、入るわ」
そのとき、ミランダの声がした。
顔だけでなく全身を羞恥で真っ赤にしているミランダが入ってきた。
準備してあったタオルは大きなものではない。だから、身体に巻きつけて裸身を隠すというようなことはできない。
ミランダは裸身の胸から股間の前を白いタオルで隠して、浴場側に入ってきた。
「湯を浴びて入ってきてくれ。話をするから」
一郎は言った。
ミランダは一郎の視線を気にするように、必死の感じでタオルで前を覆って押さえている。その仕草と緊張ぶりが面白い。
まるで少女のような恥ずかしがりようだ。
そして、しっかりと前を隠しながら、湯桶で身体を濡らしてから、湯に入ってくる。
湯舟の高さは、大人の腰よりも少し低いくらいだ。
人間族の子供並みの身長しかないミランダは、大きく股をあげないと入れない。
一郎は、ほくそ笑みながら、湯舟に入ってくるミランダの裸身の風景を愉しむことにした。
改めて思ったのは、やはり身体が小柄であるだけで、身体の曲線はしっかりと大人の女であるということだ。
スタイルのいい女をそのまま縮小したような感じだ。
それに胸が大きい。
いや、実際にそれほど大きいというわけでもなく、単純な大きさとしては、エリカやシャングリアと変わらない感じだ。
だが、「小学生並み」の背丈のミランダの胸に、あの大きさの乳房があると、随分と大きく感じるのだ。
「ミランダ、そんなに恥ずかしがらないでいいじゃないですか。それに、ご主人様に教わったんですけど、こういう皆で入る湯船には、タオルは浸けてはならないらしいですよ」
コゼがさっと手を伸ばして、ミランダが身体を隠している小さなタオルを奪い取った。
さすがは、熟練のアサシンだけある。
ミランダの隙をついた早業だ。
「わっ、ちょっと、コゼ──」
ミランダが慌てふためいて、両手で前を隠しながら、さっと湯の中にどぼんと身体を沈めた。
だが、一郎はミランダの見事なくらいに鍛えられた腹筋の割れ目と、小さな身体には及びもつかないような大量の陰毛をしっかりと見た。
あれがドワフ族の女の身体なのだと感心した。
「面白いですね、ミランダ……。まるで、純情可憐な少女みたい」
ミランダから奪ったタオルを湯舟の縁に置いたコゼがけらけらと笑う。
「あ、あんたねえ……」
ミランダがコゼを睨んだ。
しかし、いまは羞恥に動揺しているだけだろうが、すぐにそれ以外のものに襲われるはずだということを一郎は知っている。
いや、すでに効いてきたようだ。
本能的に身体を護るように自分を抱いているミランダの身体がもじもじと動き出した。
まだ気がついていないようだが、身体は先に反応してしまったようだ。
「それよりも、ミランダ。ゴーストの話だ」
一郎は言った。
すると、ミランダが我に返ったように一郎に視線を向けた。
「そ、そうだったわ。なによ、話というのは?」
ミランダが一郎を見た。
さすがに、少し距離を置くように離れている。
だが、大丈夫……。
「……お前たちはあがっていろ」
一郎は周りにいる女たちに声をかけた。
三人がさっと立ちあがる。
予定の行動だ。
「ちょ、ちょっと、あ、あんたたち、行くの?」
一郎と湯舟でふたりきりにされると悟ったミランダが動揺した声を出した。
一方で、その視線は、エリカとシャングリアの後手の拘束に見入ってもいる。本当に腕を拘束されていることに、呆気にとられてもいるようだ。
「はい、行きます。ごゆっくり、ミランダ……。では、ご主人様」
コゼが返した。
「じゃ、じゃあ、ロウ様……」
コゼに腕を掴まれるように湯舟から出されたエリカが小さく頭をさげた。
続いて、シャングリアも湯舟から出る。
「ロウ、ほ、本当に、これ、明日まで外してくれないのか? こ、このコゼ、わたしたちが自由を奪われていることをいいことに、意地悪ばかりするのだ」
すると、シャングリアが言った。
「罰なんだから我慢しろ、シャングリア」
一郎は笑って言った。
三人は脱衣所側に出て行った。
浴室の扉がぴしゃりと閉じる。
一郎は、ミランダとふたりきりで湯舟に浸かるかたちになった。
「……あ、あんた、いつも、自分の女たちをあんな風に……?」
ミランダが茫然とした表情で言った。
「まあね。でも、あんなのは遊びだよ。彼女たちも、別段嫌がっている雰囲気でもなかったろう?」
「ま、まあ……」
ミランダは小さな声で頷いた。
「ところで、ミランダ、ゴーストは浄化させた。この屋敷はすでに安全だ。そして、そのゴーストの遺言により、この屋敷は俺に譲渡された」
一郎はミランダに言った。
すると、ミランダの顔が真面目なものになった。
「つまり、あなたたちによる安全化が終わったということ? それは確か?」
一郎は簡単に昨日のことをミランダに説明した。
話を聞き終わったミランダは、納得したように数回うなずいた。
「……わ、わかったわ。それがゴーストの意思であれば、あなたを屋敷の新しい主人として認めるわ。そのゴーストの手紙というのを実際に確かめてからになるけど……。とにかく、それは請け負う。正式に手続きもするから、安心して……。特に問題は生じないと思う。この屋敷そのものは、すでに冒険者ギルドの預かりになっていて、持ち主は消えているのよ……」
「おう、それはよかった。もうすっかりと気に入っていて、取りあげられたらどうしようかと思ってた」
一郎は本心から言った。
「それと、もう一度、あなたたちに謝罪するわ。今回のことは、なにからなにまで、あたしの失策よ。実は、このクエストには依頼者がいない状態になっているんだけど、あたしが依頼主になるわ。報酬はあたしの個人的な資産から支払う……。それにしても、これは、シーラ・ランク級のクエスト案件だったんだけど、それを一日で解決してしまうなんて、さすがはあなた方ね」
ミランダが微笑んだ。
「それなんだけどね、ミランダ。実は、お願いがある。この幽霊屋敷は未解決のクエストとして扱って欲しい。俺たちが、ゴーストに代わって、この屋敷の当主になったというのは、対外的には伏せて欲しいんだ……。それと、今後は、この案件だけに関わらず、俺たちの名は極力、外には出さないで欲しい。クエストはこれまで通りに受けるけど、俺たちの名は記録から適当に削除してもらいたい……。これが、今回のクエスト成功の報酬の要求だ」
一郎の申し出に、ミランダは驚いている。
「ど、どういうこと?」
不審の表情を見せたミランダに、一郎は、詳しい事情は言えないが、一郎とエリカは、不当な理由により命を狙われていて、あまりにも冒険者として名が売れてしまうと、自分たちの命を狙う集団に居場所がばれてしまうからだと説明した。
ミランダはとりあえずは、理解だけはしてくれたようだ。
だが、湯舟に出ている首をはっきりと横に振った。
「……なんとなく事情があるというのは理解したわ。だけど、それはギルドの規則に反するわ。解決したクエストを未解決のままとすることはできない。また、命を狙われているというのは気の毒だけど、あなたたちだけを特別扱いというわけには……」
ミランダは困ったように言った。
一郎は嘆息した。
そう返されると予想していた。
残念だが、やはり、第二案の策に移行するしかなさそうだ……。
「……わかったよ、ミランダ。だったら、要求する報酬を変更するよ。別のものを要求させてもらう」
一郎の言葉に、ミランダはほっとした表情になった。
「わ、悪いわね……。さっきも言ったけど、これはあたしの資産で適切な報酬をきちんと支払う。これは、シーラ・ランク級のクエストだったし、ちゃんとそれなりの代価を準備するわ」
「金子による報酬はいらないよ……。俺が要求するのは別のものだ、ミランダ。そのために、ここで話をすることにしたんだ」
一郎はにやりと笑った。
ミランダが眉をひそめた。
一郎の表情に、なにか危険なものを感じたのだろうか……?
「べ、別のもの……? そのために、ここで?」
ミランダの顔に不審の色が浮かんだ。
「そう、別のものだ……。実は、ミランダも知っている通り、俺はいい女に目のない女たらしでね……。報酬はミランダでいい。抱かせてもらうよ。つまりは、謝罪報酬というところかな。月並みな悪党もどきの物言いで悪いが、身体で払ってもらうよ」
一郎は笑いながら、すっと湯の中でミランダに近寄る。
ミランダが身体をびくりと震わせて、逃げ腰になった。
だが、もう遅い……。
すでに、処置は済んでいる。
「そ、そんなわけには……」
ミランダは動揺している。
やはり、ミランダは、男の性的な押しに弱い。
一郎は改めてそう思った。
「いいだろう、ミランダ」
一郎はミランダの身体に手を伸ばす。
「あ、あがるわ──」
だが、ミランダは一郎の手を避けようと、慌てて湯舟から逃げようとした。
だが、ちょっとだけ浮きあがっただけで、すぐに湯舟に戻ってしまった。
「な、なんで……? か、身体が……?」
ミランダが慌てている。
もう遅いのだ。
実は一郎は、ミランダが湯舟に入り、三人娘が浴槽から出た瞬間から、弛緩効果のある大量の媚薬を身体の表面から発散していたのだ。
ミランダは、この湯に浸かっているあいだ、強烈な媚薬風呂に入っているだけでなく、すっかりと身体の筋肉を弛緩させられてしまっていたというわけだ。
ずっと真面目な顔で一郎の話を聞いていたミランダだが、媚薬の影響がしっかりと出ていたことは、一郎はステータスを覗いてわかっていた。
一郎はがっしりとミランダの腕を掴んだ。
そして、自分に向かって引き寄せる。
「嫌なら、強引に俺を突き飛ばすなり、殴るなり、それとも、殺すなりしてよ……。さもないと、俺はミランダを犯すからね」
一郎はミランダの裸身を抱きしめながら、さっと手をミランダの身体に浮かんでいる赤いもやに這わせた。
「ふうっ、ちょ、ちょっと、だ、駄目だったら……。は、離しなさい……。ああっ、わっ、な、なんで、こんなに……」
ミランダは懸命に逃げようとしているが、力が入らずに逃げられないでいる。しかも、一郎はミランダの性感帯をしっかりと刺激しているのだ。
媚薬風呂に浸かって、すっかりと火照っている女体を無理矢理にものにすることなど、いまの一郎には赤子の手を捻るようなものだ。
あっという間に、ミランダの息はあがり、甘い声が口から漏れ始めた。
「どうしたの、ミランダ? 逃げないのであれば、合意してくれたものとみなすからね……。逃げないと、本当に大変なことになるよ。俺は、今日一日、ミランダを犬にしてしまうつもりなんだ。雌犬にね……」
一郎は懸命にもがき動いているミランダをさらに引き寄せると、後ろから抱くような体勢に変え、ミランダの乳房を無遠慮に揉み始めた。
豊かな乳房と陰毛を除けば、小柄なミランダは本当に子供のような大きさだ。
また、弛緩剤で力が入らないようにさせているので、抵抗らしい抵抗はできないが、それでもささやかに抵抗している。
それが一郎の鬼畜心を煽る。
「い、犬? な、なにを馬鹿なことを……。わっ、ああっ……ちょっと……か、身体が……動かない……た、助けて……」
ミランダが激しく悶えだした。
「助けてはないでしょう……。こんなのは、ただのごっこ遊びさ。雌犬なんてのも一日だけのことだ。それにしても、ミランダは逃げないね。だったら、合意したものと考えるよ」
一郎はミランダの乳房を揉みしだきながら笑った。