【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「ちょ、ちょっと、ロウ……。い、いきなり、そんなこと言われても……」
ミランダは当惑して、乳房を揉みしだくロウからなんとか逃げようともがいた。
だが、全身の腕からはまったく力が入らない。
それに、異常なほどの身体の火照りだ。
湯に弛緩剤が混入されていたことは察しがついたが、まさかとは思うが、いま浸かっている湯には、媚薬のような成分が混じっているの……?
それがミランダの身体を熱くし、しかも、全身を弛緩させている……?
おそらく、間違いないと思う……。
だが、そこまでやるということは、ロウがミランダを犯すと言っていることが、嘘でも冗談でもないということだ。
それにしても、湯に細工をしてるなら、一緒に浸かっているロウにも影響がありそうだが、ロウはなんともなさそうだ。
どうなっているのか……。
「俺はミランダを犯す。それで、ミランダの失敗で俺たちが危険な目に遭ったことは水に流そう。大人しく抱かれてくれ」
ロウがくすくすと笑いながら言った。
「そ、そんなこと言われても……」
確かにミランダの失敗で、ロウたちを危険なゴーストの巣食う幽霊屋敷に行かせてしまったのは事実だ。彼らの力でなんとか危険は回避してくれ、しかも、ゴーストの浄化にまで成功してくれたようだが、間違っていれば、ロウたちが死んでいてもおかしくはなかったとは思う。
そう考えると、逆らってはいけないような気もするし……。
だからといって、身体を?
「いいから、いいから……。とにかく、これは預かっておくよ」
ロウがそう言いながら、乳房から手を離して、ミランダの右の指から魔道の指輪、すなわち「魔道リング」をすっと抜いた。
「あっ、それは──」
ミランダは思わず叫んだ。
ドワフ族は、指に嵌めている魔道の指輪の力で魔力を集めて魔道を発揮する。それを奪われたら、ドワフ族はまったく魔道を遣えなくなる。
エルフ族や人間族たちにとっての魔道の杖のようなものだが、ドワフ族にとっての「魔道リング」はもっと切実だ。エルフ族や人間族は、杖がなくても、ある程度は魔道の力は多少は発揮できるし、高位魔道遣いになれば、杖は懐に入れておくだけでよく、発動そのものに杖は要らない。
しかし、ドワフ族は指輪がないと、まったく魔道が遣えなくなるのだ。
だが、ロウはあっさりと、ミランダから指環を抜いた指環を浴場の隅にあった小さな棚に置いた。
これで、身体を弛緩させられたうえに、完全に魔道も遣えなくなったということだ……。
つまりは、ミランダはまったくの無力の状態にされたのだ。
どうしよう……。
ミランダの身体を大きな不安が襲う。
「なにも考えない……。俺の与える快感に酔えばいい、ミランダ……」
ロウがそう言いながら、改めて、背後からミランダを抱いて乳房を蹂躙するように揉み始めた。
ミランダは、慌てて歯を喰い縛った。
少しでも口を開けば、恥ずかしい声が迸ってしまいそうだったからだ。
だが、ドワフ族の女が快感に負けて、はしたなく嬌声をあげるなど恥だ。戦闘種族であるドワフ族が快楽に押し流されて我を忘れるなど、あってはならないことだとされている。
実際、ミランダもこれまでに経験した性行為において、絶頂を極めることはあっても、大きな声をあげて達したという経験はない。
もちろん、身体を愛撫されながら快感で声を発したということはない。
それがドワフ族の女なのだ。
しかし、ロウの愛撫は、そんなミランダの懸命の我慢などあっという間に砕ききってしまうかのように凄い。
だんだんとミランダの息もあがる。
だが、ロウは無造作そうにミランダの乳房を揉んでいるだけだ。
それなのに、ミランダはもうすっかりと追い詰められている自分を感じていた。
これほどまでに圧倒的な性の波濤というのを経験したことはない。
そういえば、最初に出会ったとき、ロウは自分の得意は、房中術、つまりは、性技だとうそぶいたことがある。
あのときは、彼特有の少し品のない冗談だと思っていたが、こうやって実際に愛撫を受けると、それが嘘でも誇張でもないことがはっきりとわかる。
ロウの手管は、ミランダがこれまでに感じたことのないくらいの性の技だ。なにがどうなっているのかわからないが、ロウに裸身を直接に触られると信じられなくらいの愉悦が全身を駆け巡る。
ロウが触るところから快感が走るというよりは、ロウが触れることにより、ミランダの身体の内部から官能という官能が絞り出されるような感じだ。
ミランダは、すでに自分が理性を保つことが難しいくらいになってしまいつつあるということを悟った。
「は、はあっ……」
やがて、耐えられなくなって、ついにミランダの口から甘い声が出てしまった。
大きな羞恥がミランダを襲う。
「ううっ、くっ、はあ……」
さらに、また続いて出た。
一度出てしまうと、もう歯止めが利かない。
声を我慢できないのだ。
ミランダは恥辱に包まれるのを感じながら、自分の口が小刻みに甘い声を出すのを静止できないでいた。
そのとき、ふと後ろのロウが笑った気がした……。
「ふわっ」
次の瞬間、全身に衝撃が走った。
なにが起きたということはない。
ロウが片手を乳房から離してすっと肩口に擦った。
それだけのことだ……。
それなのに、ミランダは自分でも信じられないくらいの身震いをして、悲鳴に近い声をあげてしまった。
また、かっと恥ずかしさがミランダを包む。
だが、ロウの手はまるでミランダの身体の芯に潜む性感の中心に直接の攻撃をしてきたかと思うくらいに衝撃だった。
「こんなところに性感帯かな、ミランダ?」
ロウがもう反対の手も乳房から離して、二の腕と脇のあたりに走らせてくる。さざ波のような愉悦の波が一気にそこから身体を駆け抜ける。
「くっ……。な、なにを言っているのよ……」
ミランダは言い返したが、その声はどうしようもなく震えている。
とにかく、性行為であっても、興奮したりせず、常に自分を保持する……。
それがドワフ族の女……。
ミランダは強く自分にそれを言い聞かせる。
「そうかなあ……。俺にはここもしっかりとミランダの性感帯だと思うけどねえ……」
ロウが愉し気な口調で、脇と二の腕を擦る手の力を強めた。
「くううっ、ううっ、むううっ」
ミランダは今度こそ大きな声をあげた。
ロウがほんの少し力の調子を変化させただけで、ミランダの身体を破壊的な快感が襲ったのだ。
「そして、ここだ……」
ほかの部位に刺激の矛先が移動することで油断していた乳房に再びロウの手が撫ぜまわった。
「あああ──」
また、ミランダの声が浴場に響き渡った。
目の覚めるような快楽の連続に、ミランダは我を忘れそうになる。
「ミランダの感じている声は素敵だ……。とても可愛いし……」
ロウがくすくすと笑った。
だが、ミランダはその言い方に思わずかっとなりかけた。
「か、可愛いなんて、ドワフ、族の、女への、ぶ、侮辱よ」
ミランダは怒鳴った。
「でも、可愛いものは、可愛いのさ」
ロウが手のひら全体で乳房の表面をなぞりまわした。
「おおっ」
乳首をくりくりと刺激されて、ミランダはたまらずに顔を上にあげた。
もう、だめだ……。
ミランダは思った。
これ以上、声を噛み殺すことも、理性を保つことも無理……。
ミランダは思った。
それくらい襲ってくるものが凄まじい。
拡がっていく甘美感の峻烈さは、ミランダが想像できるものを遥かに凌駕している。
おそらく、湯の中でロウに受けた刺激は、時間にすればそれほど長いものではなかっただろう。
だが、すでにミランダは押し寄せる愉悦の大波の中にすっかりと飲まれそうだ。
そして、なによりも歯痒いのは、ロウの与える快感を悦んでいるもうひとりのミランダがいることだ。
そのミランダが、このまま、ロウに犯され尽くすことを欲している。
もう、どうしようもない……。
「はああっ」
ミランダは何度目かの大きな声をあげた。
ロウの手が初めてミランダの下腹部に伸びて、ミランダの豊かな陰毛をかけ分けるように動き回ったのだ。
肉芽を軽く二度三度と撫ぜられる。
ロウの指で感じた灼けるような熱さに、ミランダは全身をおののかせた。
「そろそろ、入れるよ、ミランダ」
ロウがミランダの身体をくるりと反転させた。
ミランダの顔がロウの顔とほとんど密着するようになる。
「はああっ……」
その瞬間、なぜかミランダの身体から完全に力が抜けていた。
ロウの体臭を感じた途端に、ミランダの身体に酔いのようなものが走っていた。
考えてみれば、最初からそうだった……。
このロウの不思議な体臭……。
それは、いつもミランダを落ち着かなくさせた。
なぜか、ロウの匂いを感じると、股間の中心がきゅっと熱くなった。
その理由はわからない。
とにかく、恥ずかしいのだが、ロウの体臭を感じるくらいに近づくと、ひそかに身体が欲情に襲われた。
そして、いま、これ以上ないくらいに、ロウの体臭を嗅がされている。
もう、だめ……。
ミランダは覚悟を決めた。
「ねえ、いいね、ミランダ? これはクエスト完了の報酬の一環なんだ。ミランダはそれを受け渡す義務がある。そうだろう?」
ロウは湯の中でミランダの身体を腰の下から持って浮かびあげる。
「ふうっ──」
ヴァギナの入口にロウの怒張の先が当たったのを感じた。
「これはミランダの義務だ。いいね……」
ロウが強い口調で言った。
「え、ええ……」
ミランダは賛同の言葉を発していた。
もう、どうでもいい……。
とにかく、この快感に身を委ねたい。
これは、クエスト報酬の一環だ──。
自分に向かって、ミランダは心の中で言い聞かせた。
「ふううっ」
ロウの怒張にミランダの股間が落とされていく……。
男の性器を受けるのは久しぶりだ。
ロウに向かい合って抱かれるようなかたちで股間をロウの一物で貫かれながら、ミランダはひとりの女として、めくるめく官能の歓びに浸った。
ミランダの両脚は胡坐に座るロウを跨ぐようにさせられているので、信じられないくらいに大きく開いている。
その股間をロウの男性器が下から出し入れする。
なんだろう、この快感は──。
ミランダは広がってくる感覚に我を忘れた。
ロウの怒張がミランダの股間を貫くたびに、快感の激しさが倍加する。
二度目よりは、三度目──。
三度目よりは、四度目──。
ミランダのヴァギナをロウの怒張が出し入れするごとに、どんどんと快美感が拡大する。
十回を超える頃には、すっかりとミランダの腰の動きはリズミカルになっていた。
いまや、腰を動かしているのがロウなのか、それともミランダ自身なのかわからない。
ロウの怒張はまるで、魔道のそれのようだ。
一打一打が凄まじい快感を呼び起こす。
ミランダはいつの間にか、吠えるような嬌声をあげ続けていた。
やがて、とても大きなものがミランダの身体に込みあがってくるのがわかった。
圧倒的で……。
激しく……。
「んぐうううっ」
ミランダは灼熱の劣情のままに全身をのけ反らせて震えさせた。
ロウががっしりとミランダの小さな身体を抱きしめる。
とてつもない快感……。
ああっ……。
ロウの腕に抱かれながら、ミランダは全身を震わせて快感の極みに到達していた。
「ミランダ、俺もいく」
ロウが初めて余裕のない声を発した。
次の瞬間、ロウの精の熱い迸りがミランダの子宮に勢いよく到達するのがわかった。
そして、なにかに心をぐっと掴まれる。
それは、決して嫌なものではなかった。
大きなものに身も心も包まれて支配される……。
満たされる……。
ミランダの意識が、与えられるものの巨大さに耐えられずに、すっと遠のいていく。
薄らぐ意識の中でミランダは、全身が快美感そのものになって、いつまでもがくがくと痙攣が続くのを感じた。
*
「ミランダ……、ねえ、ミランダ……、ねえっ」
声がした。
ミランダは目を覚ました。
目を開くと、にこにこと笑っているコゼが、上からミランダを見おろしていた。
コゼは床に直接に座っていて、その前にミランダは横たわっている。
コゼを通したさらに上には、どこかの屋敷を感じさせる豪華な燭台が吊られた天井が見える。
一瞬、どういう状況なのかわからなかったが、そういえば、浴場でロウに犯されて、それから、なにもかもわからなくなったのだということをぼんやりと思い出した。
まさか、あのときに失神……?
「ミランダも可愛いところがあるんですね。ご主人様に浴場で犯されて、たった一度で失神しちゃたんですってね。そんなに気持ちよかったですか?」
ミランダを見おろしているコゼが愉しそうに笑った。
どうやら、コゼは裸のようだ。
ミランダの視界には、にこにこと微笑んでいるコゼの小ぶりの乳房がはっきりと映っている。
しかも、コゼの首には赤い革の首輪が嵌まっていた。
それはともかく、一体全体、自分はどうしたのだろう……?
疑問が走る。
覚えているのは、浴場でロウに犯され、経験したことのない快感に我を忘れたことだ。
そして、怒涛のような愉悦に気が遠くなるほどの感覚を味わった。
もしかして、本当に気絶?
たった一度の性交で気を失うほどの快楽を得てしまうなど、信じられるものではないが、どうやらそれは事実なのだろう。
そして、ここまで運ばれてきたということなのか……?
よくはわからないが、そういうこととしか考えられない。
やがて、次第に頭がすっきりとするにつれて、ここがどこなのかもやっとわかった。
ここは、つい昨日までは幽霊屋敷と呼ばれていた場所のホールであり、ミランダがここにやってきたとき、シルキーという屋敷妖精の案内を受けて通りすぎた場所だ。
いずれにしても、浴場でロウに犯されてあられもない姿をミランダがさらしたことをコゼが知っているということに羞恥が走る。
そして、ミランダは愕然とした。
絨毯に横たわっているミランダは完全な裸だ。
なにも身に着けていない肌に、部屋の風が直接に触れる感覚がはっきりと伝わる。
「な、なに?」
驚いて上半身を起こした。
すると、がちゃりと鎖の金属音がした。
そのとき、はじめてミランダの首にも、コゼが嵌めているのと同じような首輪が嵌まっているようだということに気がついた。
しかも、両手首にも革枷が嵌められていて、手首と手首のあいだには肩幅ほどの細い鎖で繋がっている。さらに、首輪の真ん中から別の鎖が繋がっていて首輪と繋げられている。
首輪と手首の枷を繋げる鎖は短いものであり、どんなに伸ばしてもミランダの胸辺りまでしか伸びない。
そして、気がついたが、足首にも同じような革枷が嵌められいて、それも肩幅程度の鎖で繋がっている。
ミランダは呆然としてしまった。
「ミランダ、気がついたか? 今日はミランダのために趣向を凝らしたよ。俺の雌犬たちと一緒に雌犬ごっこだ。どうか、ゆっくりと愉しんでいってくれ」
ロウの声がした。
視線を向けると、脚を開いて椅子に腰かけている素裸のロウが、童女に股間を口で奉仕させていた。
それが誰なのか、一瞬ではわからなかったが、あの屋敷妖精だということはすぐにわかった。
その屋敷妖精の童女も裸だ。
やはり、屋敷妖精の首にも赤い首輪があり、それがロウの股間の前で動いている。
「こ、これは、あんたの仕業なの、ロウ? ちょ、ちょっと、どういう状況なのよ?」
ミランダは狼狽えて声をあげた。
だが、次の瞬間、全身に違和感を覚えた。
熱い……。
股間が……。
お尻が……。
「うわっ、なに──?」
ミランダは叫んでいた。
胸や股間に不快な掻痒感が襲いかかってきたのだ。
「か、痒い」
ミランダは悲鳴をあげた。
なにがどうなっているのかはわからない。
ミランダはほとんど無意識に、手を痒みの中心である股間に伸ばそうとした。だが、首輪に繋がった鎖のために、それが阻まれる。
仕方なく、太腿の擦り合わせて痒みを癒そうとした。
だが、とてもじゃないが、そんなものでは痒みは消えてなくならない。
コゼがけらけらと笑った。
「眠っているあいだに、ミランダのお股とお尻にたっぷりと痒みの剤を塗りました。怒らないでくださいね。ご主人様の命令ですから……」
コゼが背中から壺を出した。
そこからはつんとするような刺激臭がした。
気絶しているあいだに、掻痒剤をミランダの股間に塗った?
「な、なんですって?」
その信じられないコゼの言葉にミランダは愕然としてしまった。
「でも、これを塗ると、とっても素直になれますからね。見てください、エリカとシャングリアを……」
ミランダはコゼが示す方向を見た。
びっくりした。
気がつかなかったが、部屋の片隅では吠えるような声をあげて、汗まみれの裸身を擦り合わせているエリカとシャングリアの姿があった。
驚くことに、ふたりは股と股を合わせるようして脚を絡み合わせ、狂ったように股間を擦り合わせている。
ふたりの両手は、浴場で見たままの革帯で背中側で括られていて、さらにふたりの首にも赤い首輪がある。しかも、エリカとシャングリアは、その首環と首輪を鎖で繋げられていて、ふたりの口には小さな穴が幾つか空いた嵌口具が嵌められていた。
ふたりはその嵌口具の穴から大量の涎を垂れ流しながら、大きな声を出し、乳房と乳房、股と股と懸命に擦り合わせているのだ。
その姿には、あのエリカとシャングリアの平素の姿はまったくない。
常軌をすっかりと逸してしまったふたりの雌の姿があるだけだ。
ミランダは唖然とした。
「この薬を塗られて放っておかれると、あんな風にどんなに恥ずかしいことでも、素直にできるようになります。だんだんと薬が効いてきますからね。どんな風にミランダが変わるのか愉しみです」
コゼが笑った。
「コゼ、あいつらに薬を塗り足してやれよ。その薬は塗れば塗るほど、痒くなるんだ。せっかくのいい機会だ。もっと仲良くなってもらおう」
ロウが意地悪い口調でにんまりと笑った。
「はい、ご主人様」
コゼが元気よく返事をして、壺を抱えてエリカとシャングリアのいる方に歩いていく。
ミランダは、愉しそうにふたりに向かって歩いていくコゼの裸の後ろ姿に呆然と目を送った。
はっとして、ロウを見る。
「あ、あのふたりにもこれを塗って苦しめているの? ど、どうして?」
ミランダはロウに向かって声をあげた。
だが、そのあいだもミランダは狂おしい掻痒感に追い詰められている。
一度、意識すると収まることのない痒みだ。
あっという間にミランダの全身には汗が吹きだした。いくら歯を食い縛って平静を保とうとしても、保つことなどできない猛烈な痒さだ。
「ただの“ごっこ遊び”だよ、ミランダ。“調教ごっこ”さ。これが俺の愛し方でね……。それよりも、おいで。痒いところを癒してあげるよ」
ロウがぽんと屋敷妖精の肩を叩いた。
屋敷妖精がロウの前からどいて横に移動する。
ロウの逞しい怒張がミランダの視界に映る。
無意識のうちにミランダは息を飲んだ。
かっと身体が熱くなるのがわかる。
なぜか、ロウの言葉に逆らえない。
それにしても、ロウという男がまったくわからなくなった。
いつもギルドで会うロウは、どちらかといえば、冒険者としては大人しい部類になり、礼儀も正しい。
だが、目の前のロウには、ミランダさえたじろぐような威厳と迫力、そして、鬼畜さを感じる。
なんなのだ……?
また、ミランダは、ロウに見すくめられると、とても落ち着かず不安な気持ちになる。
ロウのような男程度に、このミランダが気後れするなどあり得ないと思うのだが、どうしても、ミランダには、いまのロウに逆らうという気持ちが沸かない。
とにかくミランダは、ロウの「命令」に従い、ロウに向かって移動しようした。
ロウは、媚薬の入った湯の中に誘い込むという罠のような手段でミランダを強姦し、いまは、鎖を嵌めて自由を奪い、さらに掻痒剤のようなものを使って、ミランダを追い詰めているような男だ。
そんな理不尽で卑怯なことをされているというのに、ミランダは少しもロウに対する怒りの感情が起こらない。
むしろ、どちらかといえば、この状況を愉しもうという気分が強い気がする。
ミランダには、自分の感情が理解できないが、いまは、このおかしな状況に圧倒されてしまって呆然としている感じだ。
「駄目だ、ミランダ。四つん這いで来るんだ。犬のようにね」
ロウが微笑みながら言った。
口調は優しげだが、やはり、内容は鬼畜だ。
しかし、ミランダはまるで操られるようにロウの言葉に従っていた。
二本脚で歩こうとした体勢から、両手を床に着けた体勢になる。だが、手首と首輪を繋げる鎖が短すぎて、ミランダはほとんど床に顔を密着させたような格好しかできない。自然と尻は大きく天井方向にあげた状態になる。
這うようにしてミランダは歩いた。
不思議だが、ぞくぞくとした愉悦が全身を包む。
「よくできたな、ご褒美だ。こっちに尻を向けろ」
ロウの前に辿り着くと、ロウが椅子を降りた。
ミランダは命令のまま、高く掲げたお尻をロウに向ける。
なぜ、こんなにロウの言葉に従順になれるのかわからない。だが、ロウには絶対に逆らいたくない。
その気持ちがミランダを支配している。
自分の感情が理解できない。
いずれにしても、これ以上我慢できない。
股間の痒みはどうしようもないところに来ていた。
脳天を突き刺すような痒みが股間を襲い続けている。
「そんなに腰を振って恥ずかしくないか、ミランダ」
ロウがミランダの尻たぶに手を触れながら笑った。
「もう、意地悪言わないで、早く痒みを癒してよ」
ミランダは声を張りあげた。
「生意気な雌犬だな……。まあいいや。とにかく、使うのはこれだよ。いいね、ミランダ」
一郎が手を伸ばして、ミランダの顔の前に一本の張形を見せた。
太さは普通だが、表面にねばねばとした油剤がたっぷりと塗ってある。
しかも、つんとする刺激臭……。
ミランダは思わず、目を見開いた。
その張形から、さっきコゼが示した壺の中の油剤と同じ匂いがする。
「これは痒み棒という責め具でね、ミランダ。こんなものを股間に挿入されれば、痒くて痒くて死にそうになる。しかも、重ね塗りすればどんどんと痒くなる油剤が、際限なく表面に浮かぶようになっている」
ロウが痒み棒という名の張形を股間側に持っていく。
「う、嘘っ」
ミランダは竦みあがった。
だが、次の瞬間には、背後からミランダの花唇に痒み棒の先端がぐいと当たった。
その刺激で痒みが弱まる気持ちよさは、全身が溶けるような心地だ。
思わず、うっとりと目を閉じたミランダの股間に痒み棒がぬるりと入ってきた。
「はあああっ」
ミランダは我を忘れたような声をあげた。
痒みが消滅する快感と安堵感……。
同時に全身を痺れさせる快感……。
ミランダはがくがくと全身を震わせていた。
股間から熱い果汁がどろりと流れるのがはっきりとわかった。
「ああっ、あっ、ううっ、あああっ」
ロウによる痒み棒による挿入が続く。
ミランダは愉悦と恍惚に震え続けた。
声を耐えるなど不可能事だった。
それどころか、自分でも信じられないような甘い声のすすり泣きが口から迸る。
なんという快感……。
痒みが癒えていく。
全身に染み透るような愉悦……。
もう、どうでもいい……。
女副ギルド長としての矜持や誇りなど、いまは捨て去っていた。
それよりも、ロウのいうこの“調教ごっこ”に身も心も委ねよう……。
ミランダは心の底からそう思った。
痒み棒の挿入が続く。
怖ろしいほどの快感がミランダを包み込む。
だが、同時にそれは、取り残された一点の痒みの苦しさを増長させてもいた。
股間の痒みを癒される気持ちよさが大きいだけに、いまだに刺激を受けていない菊座の痒みはミランダは発狂させるほどの苦しさを与えている。
「ロ、ロウ、お尻もして……。お、お尻も……」
恥ずかしいとか言ってはいられない。
駆け引きもない。
股間の愉悦とお尻の掻痒感の狭間で、ミランダは心の底からの欲望を叫んだ。
「はしたないドワフ女だな。自分から尻をほじってくれというのかい?」
「い、いまはドワフ女でも、副ギルド長でもないわ……。ただの雌犬よ。だ、だから、お尻を」
ミランダは言った。
自分が戦闘種族のドワフ族だとか、ハロルドに集まる大勢の冒険者の強者を事実上束ねる副ギルド長だとか考えると、こんな仕打ちに耐えられるはずもなかった。
だが、これはただ一時だけの“ごっこ遊び”の一環だと考えれば耐えられる。
このめくるめく恥辱の快感に酔うことができる。
「そうだったな……。いまのミランダは、ただの雌犬だ。俺が悪かった……」
ロウの笑う声がした。
次の瞬間、ついにお尻の穴に痒み棒が押し入ってきた。
「あはあっ」
ミランダは愉悦の声を迸らせた。
だが、ミランダは生まれて初めて味わう肛姦の快感に震えあがった。
あまりにも気持ちよすぎる。
ミランダは怖くなり、無意識のうちにお尻を激しく振って、痒み棒を拒んでしまっていた。
「じっとしてくれよ、ミランダ。それとも、急にお尻が恥ずかしいという当たり前のことに気がついたのか」
ロウがくすくすと笑って、すっと痒み棒を引っ込めてしまった。
その瞬間に火を噴くような痒みがお尻の内側から襲いかかる。
「ああ、だめえっ──。ご、ごめんなさい。挿して──、挿してよお」
ミランダは泣き叫んだ。
「どっちだい、ミランダ? お尻に挿すのかい? 挿さないのかい?」
「さ、挿して──挿して、ごめんなさい。挿して欲しいのよ」
もうわけがわからない。
痒いのか、熱いのか、くすぐったいのかも判別できない。
とにかく、お尻に刺激を受けたい。
さもないと発狂してしまう。
いや、刺激を受けるのも怖い。
あまりの快感に、おそらくミランダはミランダでなくなってしまう。
それが怖い。
再び、痒み棒がお尻に押し当てられる。
「それ、欲しいものだ」
ずんという衝撃とともに、ミランダの菊座の中心に痒み棒が力強く押し入った。
「あああっ」
ミランダは窮屈な前のめりの四つん這いの裸身をのけ反らせた。
初めて味わうお尻への挿入は、圧倒的な愉悦のうねりとなってミランダの全身に襲いかかった。
これまで味わった性の歓びとは桁外れのものがミランダの肉という肉を打ち抜く。
息をするのさえ苦しいような快楽がミランダに襲い続ける。
「奥まで入ったぞ、ミランダ。どうやら、アナルセックスが病みつきになりそうな感じだな」
ロウが愉しそうな声をあげた。
「これが好きなんだな、ミランダ。俺にはわかる」
ロウがそう言いながら痒み棒をすっとお尻から抜いてしまった。
はしたなくも抗議の声をあげようとしたミランダに、新しい衝撃が加わった。
張形ではない。
ロウの怒張そのものだ。
それが痒み棒が抜かれた菊座を貫き始めた。
お尻が灼ける──。
全身が──。
脳天が──。
ゆっくりとロウの一物がミランダの肛門を出入りしていく。
巨大な快楽の波濤がミランダを揉みくちゃにする。
「はあっ、はああっ」
ただ叫んだ。
快感と呼ぶには、あまりもの衝撃だ。
ロウの肉棒がミランダの肛門を出入りするごとに、砕けるような巨大な快楽がミランダを圧倒する。
あっという間に絶頂感に追い詰められる。
ミランダは我を忘れた。
「いきそうだな、ミランダ。今度は気絶するなよ……。それから、いくときには“いく”というんだ。それが、俺の雌犬の掟だ」
ロウがからかうような声をあげながら抽送を続ける。
しかし、もうミランダには、それはどこか遠くで喋っている声のようにしか聞こえない。
なんという快感……。
なんという愉悦……。
ミランダは自分が解き放たれるのを感じた。
「いぐうう──」
ミランダは声をあげた。
強烈な快感が全身を貫いていた。
「俺の精だ──。しっかりと受け入れろ。言っておくが、俺の精を受けるたびに、俺に逆らえなくなるぞ」
ロウが言った。
熱いものがお尻の奥で迸るのを感じた。
そして、あの支配されるという大きな快感が、ミランダの心を再び鷲づかみにした。