※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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661 ある悪徳兄弟の末路(その2)

「おえええええ」

 

 ローヌが何回目かの嘔吐をした。

 

「ローヌ様──」

 

 後ろの茂みに駆け寄っていったローヌの身体を獣人の女戦士のルカリナが支える。

 胃液を吐くローヌの背を心配そうにさすっている。

 

「大丈夫、ローヌ……? ねえ、もういいんじゃないですか、セイレーンさん?」

 

 さすがにシズは、セイレーン……本来の名前はビビアンというらしいが……彼女をたしなめた。

 一応、呼び掛けは“セイレーン”と呼ぶようにしている。

 ビビアンは、あの仮面女のターナーが紹介してくれた相手であり、今回シズたちを助けてくれる人物だ。

 

 カロリック公国の公都ファンゴルンから、いくらか離れた山の中である。

 人の近づく道とはかなり離れている場所であり、しかも、いまは真夜中だ。わざわざこんな辺鄙な場所を選んだのであり、しかも、こんな時間だ。万が一にも、偶然に誰かに、この状況を見られるということなどない。

 そこで、マクリーヌ兄弟への拷問が続いていた。

 

「だめよ。この大公様をハロンドールに逃がす代償は、こいつらの始末を最初から最後まで見守ることだって言ったでしょう。そうじゃなければ助けないわ。あんたらについては、ロウ殿の関係者だから無条件で助けるけど、この大公様を助ける義理はないもの」

 

 セイレーン、すなわちビビアンが面白くなさそうな顔で言った。

 シズは嘆息した。

 

「だけどねえ……」

 

 今日は四個の月が出ているので、樹木に空が隠れているにもかかわらず、十分にお互いの顔が見えるほどの明るさがある。

 目の前で行われている光景に耐えられずに何回も嘔吐しているローヌの顔色がすでに真っ白なのがわかるのだ。

 

「い、いえ……、だ、大丈夫です……」

 

 ローヌがルカリナと一緒に戻ってくる。

 そして、健気にビビアンとシズのあいだに立つ。

 拷問の場所はいくらも距離はない。ローヌはさっきから続いているマクリーヌ兄弟への凄惨な拷問の光景と血の匂いにあてられて、何度も嘔吐しているのである。

 

 実は、このビビアンがシズたちだけでなく、さらにカロリックへの亡命を求めている少女大公のロクサーヌを助ける条件として出したのが、目の前でやっているマクリーヌ兄弟への拷問に立会することだったのだ。

 

「そもそも、あたしはタリオの諜報員なのよ。そのタリオ軍が目の色変えて追いかけてる女大公を勝手に逃亡させたとあっては、あたしが処刑されるわ。やばい橋渡るんだから、この人にもやばい案件に立会してもらうわよ。そもそも、こいつは気に入らないの。カロリックがこんなになっているのに、自分の命の可愛さで逃げ回っているんだものね」

 

 ビビアンが鼻を鳴らす。

 このビビアンは、ローヌが大公としての義務を捨てて、ずっと逃亡していることをなじり続けているのである。

 

 しかし、シズは政治的なことについては縁もないし、国主としてあるべき行動などということにも興味もない。

 本当は大公という大変な身分にも関わらず、ローヌが実に優しい性格だということをシズはよく知っているし、誰に対しても親切で、人当たりがいい本当に優しい少女だとわかっている。

 このちっとも大公らしくないローヌのことが、シズは気に入っていた。

 施政家としてどうかは知らないが、人としては好人物だ。

 シズにとっては、それで十分だ。

 

 だが、ビビアンによれば、大公としては最低だそうだ。

 タリオ軍がカロリックを征服しようとして国境から軍を入れたとき、カロリック国内には裏切り者が続出して、さらにその騒乱に乗じてあちこちの獣人族が騒乱を起こすなどということが頻発し、大変な状況になった。

 そんなときに、このロクサーヌは、自分がやるべきことを捨てて、身ひとつで逃亡することを選んだのだ。

 その結果、混乱に拍車がかかり、カロリック国内では大勢の者が死んだし、捕縛もされる結果になったという。

 

 ローヌひとりのせいではないが、ビビアンに言わせれば、大公であるロクサーヌがいなくなったことで、事実上のカロリック公国の滅亡が早まったのは事実なのだそうだ。

 ビビアンはそれが気に入らないという。

 

 ビビアンの主張はこうだ。

 ロクサーヌという施政者が、大貴族たちの傀儡にすぎず、まったく権力を持っていなかったとはいっても、国が滅びるときの施政者は、その国と運命をともにするのが当然だ。

 それにも関わらず、このロクサーヌは、タリオ軍に捕らわれれば処刑されることがわかってるので、公都の騒乱に乗じて、護衛獣人戦士のルカリナだけを連れて逃げてしまった。

 ビビアンにいわせれば、義務から逃げた呆れた大公なのだそうだ。

 

 それを糾弾されたとき、ローヌはしょげ返りながらも、処刑されるとわかって、大公宮に留まるのはとても怖かったと話した。

 これまでロクサーヌのことなど、なにひとつ話を聞いてくれなかった貴族たちが、タリオ軍が近づくことで、ロクサーヌに全責任を被せ、なんとかしろとか、早く指示を下せと怒鳴りまくるのが理不尽に感じて仕方なかったとも言った。

 だから、逃亡したと──。

 

 だって、死ぬのは怖い──。

 

 ローヌは泣いて謝りながらも、はっきりと言った。

 ビビアンは、本当に呆れていた。

 

 しかし、シズはローヌがとても正直な少女なのだと思い、むしろ好印象だった。

 誰だって、死ぬのは嫌に決まっている。

 

 だから、大公だからとか、王だからといって、死ぬべきときに潔く死ぬべきだいうのは、シズはよくわからない価値観だ。

 みんなにも、国民にも悪いけど、死ぬのが怖いから逃亡しているというローヌの心情が、実にわかりやすくて、とても納得できる。

 

「は、はい……。最後まで見ます……。だから、どうか、わたしとルカリナを助けてください。お願いします」

 

 ローヌがビビアンに頭をさげる。

 すると、またもや、ビビアンがローヌを軽蔑したように嘆息した。

 

「わかったけど、ショーも話が違うじゃないのよ……。ロウ殿の愛人をハロンドールに逃がす協力というから引き受けたのに、賞金かけられて手配されているロクサーヌ大公を匿うなんて……。何度も言うけど、あたし、本当はタリオの間者なのよ……」

 

 ビビアンがぶつぶつと独り言のように呟く。

 セイレーンこと、ビビアンは、ロウの女のひとりである女豪商マアの子飼いの女部下である美人商人という触れ込みだったが、それは表向きの看板であり、実は、タリオ公国のカロリック征服のために送り込まれていたタリオの間者だという。

 しかも、そのタリオの諜報員ということさえも真実の立場ではなく、本当はタリオを裏切って二重間者のようなことをしているロウの女のひとりだという。

 そんな人間をロウが使っているということなど知らなかったから、シズも驚いてしまった。

 

 とにかく、そのセイレーンが女商人として看板を出している商会をシズとゼノビアが訪ねていくと、すでにターナーから話が通じていたらしく、すぐに奥に連れて行かれて、詳しい話をした。

 

 また、ターナーに言われていたので、セイレーンには、シズとゼノビアがロウの愛人のひとりだと口にしたのだが、どうやら知っていたらしく、親しそうな口調でハロンドールへの帰還の面倒を見てくれることを約束してくれた。

 こんなに簡単に請け負ってくれていいのかと思うくらいに拍子抜けするほどの気楽さだった。

 シズも、ロウの持っている人脈にちょっとびっくりしてしまった。

 

 そして、詳しい事情を説明しているあいだに、シズとゼノビアがカロリック公都の闇娼館に数日間捕らわれていたという話をした。

 ビビアンは思いのほか陽気な女であり、折檻娼婦としてシズが受けた仕打ちをなにかの笑い話のように愉しく聞いていたのだが、その中でマクリーヌ兄弟の話題になったときに、ちょっと表情が変わった。

 どうやら、その兄弟はマア商会と敵対する商売仇のような立場らしく、しかも、有名な悪党であり、その兄弟の悪徳は業界内で鳴り響いているようだ。

 ところが、タリオ公国のアーサーと昔から昵懇だったこともあり、なかなかの影響力を持っていて、それを笠に着て好き放題していらしい。

 また、戦人(いくさびと)としてのアーサーを支える火薬生成に関わる技術を抱えていて、しばらく前から、マアという女豪商がそのマクリーヌ兄弟の商会を狙っていたのだという。ビビアンはその実行の尖兵のような立場なのだ。

 

「お姉様、そろそろ代わろうか?」

 

 シズは、ゼノビアに声をかけた。

 少し離れた場所には、四肢の骨を折って転がしているマクリーヌ兄弟がいて、いま、兄の方を拷問しているのがゼノビアなのだ。

 ここにいるのは、食事処から誘拐して、ここに連れてきたマクリーヌ兄弟のほかには、シズとゼノビア、ローヌことロクサーヌ少女大公と護衛のルカリナ、そして、ビビアンと彼女が連れてきた十人ほどの部下である。

 部下は全員が若く、男もいれば、女もいる。

 彼らは、タリオでもマアでもなく、純粋にビビアンに奴隷の誓いをしていて、絶対に裏切らないという。

 話をきけば、全員が孤児であり、路上で餓死するところだったのをビビアンが引き取って育てたのだそうだ。

 いまは、全員が自ら望んでビビアンを主人とする奴隷の誓いを交わしているとのことである。

 

 また、仮面女のターナーはいない。

 彼女については、シズたちをビビアンに引き渡してから、本物のテレーズ=ラポルタ女伯爵たちを連れて、どこかに立ち去ってしまった。

 ビビアンに仲介するだけでなく、まとまった路銀までも融通してくれた。

 なんだかんだといい人物だった。

 

「ショーって? ターナーのこと?」

 

 拷問をしているゼノビアのところに向かおうとして、ふと、シズはビビアンの呟きで疑念に感じたことを訊ねた。

 

「ああ、そうよ。“ターナー=ショー”──。あいつの名前ね」

 

 ビビアンが言った。

 

「へえ、あいつ、家名持ちなの。前世持ちだとか言っていたけど、お貴族様でもあるのね」

 

 すると、ゼノビアがシズと交替するために、こっちに歩いてきながら言った。

 どうやら、ゼノビアもこっちの会話に耳を傾けていたみたいだ。

 

「どちらかというと、ターナーが家名だそうよ。ショーが呼び名。だけど、貴族じゃなくて庶民らしいわ……。それはともかく、あいつって、タリオに与していたときには、そりゃあ、根暗で陰湿な性格だったのよ。まあ、奴隷にされているのは知っていたけど、奴隷から脱してタリオの諜報員から抜けたら、本当によく喋るようになったし、陽気な女になったわね。もっと早くから仲良くしておけばよかった」

 

 ビビアンがちょっと思い出したように言った。

 ここにはいないターナーだが、このビビアンもターナーも、お互いにタリオの諜報員という肩書きを持っていたふたりだそうだ。

 ビビアンはその諜報員の立場のまま、ロウに情報を売る二重間者のようなことをしているのに対して、ターナーはタリオの諜報組織から抜けてしまった存在であると教えられた。

 

 タリオの組織に属しているあいだは、ほとんど話したことはなかったみたいだが、ターナーがタリオの諜報組織から抜けてしばらくして、セイレーンと名乗る大商人にやつしていたビビアンを訪ねてきたらしい。

 訝しむビビアンだったが、ターナーはビビアンが実はタリオを裏切っていることを知っていて、自分も同じ立場だと語ったようだ。

 

 また、なによりもふたりが仲良くなったのは、どういう経緯でそうなったのか理解できないものの、ターナーとビビアンが百合の技で競った性愛勝負だそうだ。

 その結果、ビビアンが負けたという。

 どうやら、ターナーが口にしていた、ビビアンに貸しがあるというのは、その百合勝負のことのようだ。

 

「あいつが根暗で陰気ねえ……。想像はできないわね。それに、ターナーという家名があるのに貴族じゃないって?」

 

 ゼノビアがビビアンに言っている。

 横にいるシズもそれは疑念に思った。

 名乗りの前側が家名であろうと、後ろ側が家名であろうと、家名がある時点で貴族だ。

 家名というのは、貴族しかないものなのだ。

 ターナーという家名がある時点で、彼女は庶民出身ではない。

 

「よくわからないけど、前世のときの名前だそうよ。前世の世界では、庶民でも家名があったと言っていたわ」

 

「へえ」

 

 ゼノビアが応じている。

 彼女が前世持ちだというのは、シズたちも彼女自身から教えられたが、ビビアンもまた知っていたようだ。

 

「これも、どうでもいい話だけど、ターナーというのは大切な名とか言っていたわ。死ぬほど好きだった前世の愛人と一緒の名なんだってよ。閨でそれを語るときには、あいつは可愛い女の顔になっていたわよ」

 

「あら、似合わない」

 

 ゼノビアがくすりと笑った。

 

「そうよね。まあ、だけど、その前世の愛人が死ぬほど好きだったみたいね。彼の奥さんのことも……。だから、夢でもいいから、もう一度ふたりと話せたら、命と交換してもいいなんて呟いてたわよ」

 

「らしくなわいねえ……」

 

 ゼノビアは声を出して笑った。

 シズはその会話を背にして、マクリーヌ兄弟のところに向かった。

 さっきまでゼノビアが拷問をしていたのは兄の方だ。

 

「ううう……」

 

 その夜闇の中に、マクリーヌ兄弟の呻き声が響く。

 だが、それ程は大きな声ではない。

 シズやゼノビアたちが徹底的に拷問をして、完全に体力を削いでしまっているからだ。

 しかも、抵抗できないように手足の骨を何箇所も砕いている。それだけでなく、金属の棒を使って腹の内蔵を破壊してやった。

 従って、こいつらは悲鳴をあげたくても、大きな声すらも出せない状況だ。だが、はっきりとした言葉は発することはできる。

 そんなぎりぎりのところに追い詰めているのだ。

 

「シズ、そろそろいいわよ──。もう処置してもいい。あんたに任せるわ」

 

 すると、後ろからビビアンに大きな声をかけられた。

 このふたりを捕らえてずっと訊問していたのは、このふたりがやっていた悪事を含めた商売のことだ。

 特に「ペテロの塩」の錬金法のことである。

 

 「ペテロの塩」というのは、どうやら火薬の製法に欠かせない特殊技術らしく、ビビアンはマアと組み、マクリーヌ商会を通じて、タリオ国のアーサーが半独占をしているその技術をロウのために、横取りすることを狙っているらしい。

 それで、この一件を機会に、しばらく兄弟の偽者をマクリーヌ商会に送り込み、数ヶ月ほどをかけて、すべてを乗っ取ってしまおうしているらしい。

 

 とんでもないことを考えるものだと思ったが、だから、偽者と入れ替わってることがばれないように、色々なことをふたりから聞き出しているということだ。

 本当はもっと時間をかけて情報を集める予定だったが、シズたちが今回の話を持ってきたことで、乗っ取りの予定を早めたそうだ。

 

「さて、次は、またあたしよ……。ねえ、ほかに話したいことはある?」

 

 シズは呻き声をあげている兄貴に向かってしゃがみ込んだ。

 すでに、視力はない。

 最初の方の時点で、小枝で何度も両眼を突いて視力は潰していた。また、手の指は全部切断してなくなっている。

 ゼノビアは二の腕を裂いて、骨を削ったみたいだ。

 蒼白い腕の骨が表に出ている。

 それでいて、出血は大したことはない。

 出血死しないように、肩の下をきつく縛っている。

 

「ゆ、ゆ、許して……くれ……。も、もう……全部……はなした……。な、なんでも……」

 

「あっ、そう」

 

 シズは一度立ちあがってマクリーヌ兄の身体を蹴り飛ばした。

 ふたりの横には大きな穴がそれぞれに掘ってある。

 その中に蹴り入れたのだ。

 

「こっちはいいわ。次は弟の方への最後の質問に入るわ」

 

 シズは、ゼノビアとビビアンに声をかけた。

 すると、ビビアンの指示を受けたビビアンの部下たちがショベルを持って寄ってきて、次々に穴に土を入れ始める。

 

「……や、やめてくれ……。ま、まだ……生きてる……」

 

 すると弟が苦しそうな声で言った。

 こっちについても拷問を続けているが、まだ訊問はあまりしていない。

 先に兄貴から手をつけていたのだ。

 だから、まだ、さっきの兄ほどには痛めつけてない。

 まだ目も潰してないし、爪は剥がしたが指は全部残っている。

 

「知っていることを話しなさい。そうすれば、楽に殺してあげる。そばにいて見てたでしょう。あんたの兄貴は、喋るのに時間をかけさせた。だから、苦しむように殺しているのよ。だけど、進んで喋って手間をかけさせないなら、一瞬で殺してあげるわ」

 

 シズは脅した。

 すると、マクリーヌ弟が泣き出して失禁をした。

 

 そして、色々なことを喋りだした。

 次から次へと……。

 

 あまりにも語り出したので、ビビアンとゼノビアも寄ってきた。

 ローヌとルカリナについては、いまもちょっと離れた場所から近寄らなかったが……。

 

 弟についても、もう聞き出すことはないと判断したのは、夜明け前だった。

 シズは小刀で心臓を刺し、約束通りに一瞬で絶命させてから、穴に放り込んだ。

 

「さて、終わったわね」

 

 弟を埋めた穴を完全に埋め終わったときには、白々と夜が明けかけていた。

 ビビアンが何事もなかったかのような明るい口調だ。

 そして、十人連れてきている部下のうちのふたりを呼んだ。

  

「……彼らが案内するわ。このまま公国を去るといい。準備しているのは荷を運ぶ船よ。必要なものは船に積んでいる。船に隠れて川を下ったあとで、安全なところで岸につけるわ。そこからは自分たちでよろしく。任せて。全く問題なく国境を超えられるわ。そこの大公様もね」

 

「感謝するわ」

 

 ビビアンの言葉にゼノビアが頭をさげる。もちろん、シズもだ。

 すると、慌てたように、横でローヌも頭をさげた。

 

 とにかく、やっとハロンドールへ帰還だ――。

 

 

 

 

(第6話『女伯爵の行方』終わり)






 *

 明日から長崎に行きます。再投稿は一週間後先になると思います。『嗜虐西遊記』はすでに日数分の予約投稿をしているので、定時投稿ができます。
 よろしくお願いします。
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