※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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 色々と途中ですが、少し話を進めます。
 乱交については、ニーズがあれば、付け足します。






668 御曹司の忠告(その1)

「ロウ、水晶宮のケイラから届け物が来たぞ……。おっ、なんだ、これ?」

 

 一郎たちがいるモーリア男爵の別宅の中で一番広い部屋を一郎用の客室としてあてがわれているが、一郎がソファに腰をおろしてしばしの休息をしていると、シャングリアがトレイに載せてなにかを運んできた。

 しかし、そのシャングリアが部屋の中を眺め見て、呆れたような声を出す。

 

 無理もない。

 部屋の中には一郎のほかに、いままで一緒に大浴場に行っていた女たちもいるのだが、全員がまともに座らず、床やソファーなどに突っ伏して気怠そうに横たわっているのだ。

 ちょっと浴場で一郎がはしゃぎすぎたらしく、全員が抱き潰されて、横になっている。

 しかも、全員が乳房と股間を隠す下着だけの半裸だ。

 女たち同士で責め合ったというのもあるが、最終的には一郎が全員に精を注いだ。一郎が精を注ぐということは、相手をする女は文字通り気絶寸前までよがり狂わされるということであり、その結果、まるで野戦病院のような状況ができあがったというわけだ。

 

 ここまで連れてくるのも大変だった。

 脱がせるのは、一郎の淫魔術で一瞬で女から衣類を剥ぎ取れるのだが、着せるのは普通にやらないといけない。

 まったく動かなくなった九人の女を亜空間にいったん連れ込み、ここまで運んで出し、ひとりひとり身体を拭いて髪を乾かさせ、下着を着せたのである。

 かなり大変だった。

 

 そして、九人の女の全員に、後ろ手に革の手錠を嵌めさせてたのだが、それは愛嬌のようなものだ。

 まだ、昼前だ。

 今日はまだまだ長い。

 これからも抱くしかわいがる。

 しかし、浴場の乱交に参加せず、男爵家の本宅側にいるモーリア男爵とこれからのことを話し合ってもらっていたシャングリアは、この状態を見て驚いたというわけだ。

 

「ちょっとはしゃぎすぎてな。それよりも、ケイラということは、享ちゃんからか?」

 

 ケイラ=ハイエルこと、エルフ王族の「大長老」と言われるエルフ族の女王族のケイラは、多くの外来人の魂を融合させている人格の集合体なのだが、その意識のひとりだった一郎のいとこの享子と仮想の一生を送って戻ってくると、なぜか集合体の中心が元々のケイラ=ハイエルではなく、仮想空間の中で仮の一生をすごした「田中享子」になってしまったのだ。

 あれから、姿は女長老のケイラ=ハイエルだが、中身は一郎の前世の妻の享子になっている。

 まあ、前世とはいっても、仮想空間の話なのだが……。

 ともかく、ケイラ=ハイエルというのは、一郎と前世の妻だったという「記憶」を持っている田中享子だ。

 だが、その享子から届け物?

 

「チョコレートの菓子だぞ。だが、見たことのない菓子だ。チョコレートパイだといっていた。しかし、最重要の特別緊急扱いで移動門を使って送ってきたものだから、ブルイネンが不満をもらしていたな。こんなものを送るためにエルフ王族の最高権限を使うなとな」

 

 シャングリアが一郎の前にやって来て、両手に抱えているトレイを見せるために身体を屈めた。

 なるほど、チョコレートパイだ。

 仮想空間の中で、一生分の享子との人生を送った一郎だったが、享子は菓子作りも趣味で、時折こんな風に菓子を作っては、一郎に食べさせてくれていた。

 このチョコレートパイも、一緒に暮らしていた子供たちや祥子と一緒に、みんなでよく食べたものだ。

 享子の人格になったケイラは、それを思い出したのだろう。

 だから、さっそく作って、ここまで送ってくれたということだ。

 可愛い女だ。

 一郎はほくそ笑んだ。

 

「チョコレート……ぱいですか? なんでしょう、それは……?」

 

「お菓子?」

 

 一郎の足下にうずくまっていたガドニエルとミウは身体を起こして顔をあげた。

 手錠を後手に嵌められているので、動くのが不自由そうだが、膝立ちで一郎の足下ににじり寄ってくる。

 

 女たちは、失神から目が覚めた女もいるが、まだ失神状態の女もいる。

 一郎の足下にいるのが、いまのガドニエルとミウであり、長椅子に横たわって一郎の膝を枕にして横になっているのがコゼだ。この三人は一度は目を覚まして、一郎の近くの場所を確保して、それで再び寝た三人である。

 ほかの女は、床に適当に寝かせているが、一度も目を覚ましておらず、いまも半覚醒の状態だ。

 一郎は淫魔術で一斉に股間に舌で舐め挙げるような刺激を送りつけてやった。

 

「ひんっ」

 

「きゃっ」

 

「あん」

 

 あちこちで女たちの可愛らしい声が沸き起こった。

 そして、自分の状態に気がついて、困惑の表情を示し出す。

 

「あれ? 下着……」

 

「手錠? なんでえ?」

 

「あら、これはどうしたことでしょう……」

 

 エリカ、ユイナ、スクルドだ。

 ほかの女たちも、戸惑っている感じだ。

 

「みんな浴場で気を失ってしまったんだ。ここまで大変だったぞ。ところで、水晶宮から特別緊急品だそうだ。チョコレートパイだ。享ちゃんの菓子は絶品だよ。食べるといい。シャングリア、床に置いてくれ」

 

 一郎はシャングリアに声を掛けた。

 シャングリアが言われたとおりに、一郎の足下にトレイを置こうとする。

 だが、腰を屈めてこっちに背を向けたシャングリアのスカートに、一郎はさっと手を差し込んだ。

 

「ひん、なんだあ?」

 

 下着越しに股間を愛撫する。

 一郎と一緒に暮らすようになってから、シャングリアは短いスカートしか身につけない。

 だから、簡単に手を差し込める。

 そういえば、モーリア家にいた頃のシャングリアは、女らしい格好を嫌悪して男の格好だけをしていたらしく、女性らしい短いスカートのシャングリアの格好に、男爵も家人たちも驚いていたっけ……。

 

「わっ、ロ、ロウ──」

 

 シャングリアがびくりと身体を起こしかけた。

 

「おっと、動くなよ。命令だ……。今日はシャングリアの相手はまだだったからな。些細な朝の挨拶だ」

 

 一郎はシャングリアの股間を擦り続ける。

 淫魔術を使うまでもなく、シャングリアの弱点は知り尽くしている。しかも、ちょっと乱暴な愛撫がシャングリアのお好みだ。

 あっという間に濡れてきたシャングリアの股間をさらに探って、クリトリスを乱暴にぎゅっと押し揉む。

 

「ひぐうっ、いたっ、ロ、ロウ──」

 

 動くなという命令で、こちらに背を向けて中腰のままのシャングリアが大きく身体を震わせた。

 両手で持っているトレイががたりと揺れたのがわかった。

 

「そのままだ。トレイを落とすなよ」

 

 一郎は愛撫を続ける。

 下着をずらして膣に指を挿入する。

 十分に濡れていて、簡単に一郎の指を受け入れた。

 少し激しめに抽送する……。

 

「ひいっ、ひっ、や、やめて……。あ、ああっ、はああっ」

 

 ひと際大きな嬌声をシャングリアが放った。

 シャングリアが絶頂に向かって、快感を一気に駆けあがらせているのは、魔眼で確認しているのでわかっている。

 

 “快感値 25……”

 

 “15”

 

 “……10”

 

 どんどんと数値が低くなる。

 すでに下着も股間もびしょびしょだ。

 

「んぐうううっ」

 

 そして、ついに、あられもなく叫び、シャングリアはその場で絶頂ししてまった。

 膝を割って崩れ落ちそうになるのを一郎は立ちあがって、後ろから支える。

 そのまま、静かに腰をおろさせる。

 

「おはよう、シャングリア。これが俺の挨拶でな」

 

 一郎は床に座り込んで、肩で息をしているシャングリアに笑って声を掛けた。

 

「こ、こんな挨拶、いらん──。それに、もう昼近くだ」

 

 シャングリアが真っ赤な顔を一郎に向けた。

 一郎は声をあげて笑ってしまった。

 

「相変わらず、見境ないわねえ」

 

 ちょっと離れた場所にいるユイナが揶揄するような声をかけてきた。

 

「性分でね」

 

「ロウ様、あのう、この手錠は……」

 

 すると、エリカが声をかけてきた。

 多分、外せと言いたいのだろう。

 

「浴場からここまで、俺に手間を掛けさせた罰だ。今日一日、全員はその手錠のまま暮らしてもらうぞ。その代わりに、なにかして欲しいことがあれば俺に言え。おしっこしたいとか、うんちをしたいとか、顔が痒いとかな。なにもかも世話をしてやる」

 

 一郎は笑いながら言った。

 女たち全員の顔が真っ赤になる。

 

「そんな──」

 

「悪趣味よ、あんた──」

 

「ちょ、ちょっとロウ、せめて、厠には……」

 

 文句を言ったのは、エリカ、ユイナ、イライジャだ。

 ほかの女たちは、眼を大きくしてまごついた顔になる。

 

「それよりも集まれ。享ちゃんからの贈り物だ。口にしてみろ。多分、おいしいぞ」

 

 一郎の呼び掛けに女たちが後手のまま立ちあがって集まってくる。全員がシャングリアが床に置いたトレイを中心に、一郎のいるソファーの前に集合した。

 

「これはなんですか? チョコレート? でも、チョコレートって、こんなになるんですか?」

 

 ガドニエルだ。

 

「これは初めて見るわねえ……」

 

 イライジャも感嘆の声を出す。

 そういえば、一郎もこの世界にやってきて二年以上になるが、チョコレートをこんな風に加工して作られた菓子は見たことがない気がした。

 王宮に遊びに行ったときや、マアの屋敷で出してもらった菓子にチョコレートがあった気がしたが、塊を小さく割っただけのものだったと思う。

 確かに、一度もこんな風に菓子の材料として用いたものは目にしてない。

 もしかしたら、まだこの世界にはないものだろうか?

 ちょっと思った。

 

「いいから食べろよ。順番にな」

 

 食べろと言われても、後手の手錠を掛けられているので、床に置いている菓子を口で迎えにいって食べるしかない。

 全員が困惑している。

 

「ミウ、食べさせてくれ……。そして、次は、エリカ、まずは一番奴隷様からだ。どうぞ」

 

 一郎は声を掛けた。

 ミウがはっとしたように頷き、だが嬉しそうに口でチュコレートパイに噛みついた。

 すでに一口サイズに切り分けられているので、摘まんで食べるのにちょうどいい大きさだ。

 パイ生地の表面も、よく見れば薔薇の花も模様で見た目よく飾りつけしている。

 さすがは享子だろう。

 

「んんっ」

 

 菓子を咥えているミウが膝立ちで口を寄せてきた。

 一郎は上体を屈めて、ミウを抱き寄せるように、それを口で迎えにいく。

 だが、唇をあわせると、舌で菓子をミウの口に中に押し込み、そのままミウに咀嚼させた。

 ミウの口の中で崩した菓子を半分だけ、一郎の口に中に戻していく。

 

「んんっ、んっ、んんんっ」

 

 舌の刺激が気持ちいいのか、ミウが悶え声を出す。

 まだ童女だが、性感については、すでにひとりの女だ。

 一郎はしばらくのあいだ、ミウとの口づけとミウの唾液混じりの菓子を堪能してから、ミウをやっと離した。

 一方で、ちょっとこっちを凝視する感じだった女たちだが、すぐに菓子に視線を戻す。

 一郎の命令のとおりに、まずはエリカが口で菓子を口にした。

 そして、順番に食べ始める。

 

「んっ、おいしい──」

 

「すごいわ」

 

「これが菓子ですか……」

 

 エリカ、イライジャ、そして、イットが感動した声を出した。

 それを合図にするように、全員が菓子を交代で口で取り始める。

 

「ご主人様、次はあたしから食べてください」

 

 横に座っていたコゼが一郎に甘えるようにくっついてきた。

 

「おう、頼む」

 

 一郎が返事をすると、コゼが嬉しそうにソファーからおりていく。

 

「あ、あたしも、その次に、もう一度……」

 

 ちょっと呆けた感じだったミウが一郎にすがるような視線を向ける。

 一郎は笑い出しそうになったが、「頼むよ」と応じた。

 ミウも、トレイに向かった。

 

 一郎はそのあいだに、シャングリアに手を伸ばした。

 シャングリアは、いまだに、絶頂の余韻に浸って荒い息をしているままだったのだ。

 そのシャングリアに亜空間から手錠を出して、後手に拘束してしまう。

 がちゃりと音がして、シャングリアが我に返った感じになった。

 

「わっ、ロウ──。ちょ、ちょっと待ってくれ」

 

 シャングリアが慌てている。

 一郎はにんまりとしてしまった。

 

「待たないぞ。みんな下着姿なんだ。シャングリアもそうしてもらう」

 

 亜空間術で、シャングリアの身につけているスカートを収納してしまう。

 シャングリアが上半身はシャツだが、下半身は下着だけの破廉恥な格好になる。

 

「わっ、だめだ──。ブルイネンから伝言を預かっているんだ。シモン殿がロウに面会をしたがっているそうだ。辺境候のところに到着してからのことで伝えたいことがあるとか……。陣営に入るための割り符も渡すとか言っていて」

 

 そういえば、この別宅内で今朝、まさたまたま会ったときに、そんなことを言っていた。

 思い出した。

 

「ああ、問題ないぞ。ガド、言玉(ことだま)をブルイネンに送ってくれ。シモン殿にこっちまでいつでも来てくれと伝言を頼む」

 

 一郎はガドニエルに言った。

 お菓子を口にしていたガドニエルがそれを喉に押しながら、大きく数回頷く。

 

「ま、待って、ここにシモン殿を──? ガド、言玉を送っちゃだめええ──」

 

 エリカが絶叫した。

 だが、そのときには、ガドニエルが言玉を放ち終わってしまっていた。

 

「ね、ねえ、ここにシモン殿を呼ぶの──?」

 

「ロウ、スカートを返してくれ。こんな格好じゃ……」

 

 イライジャとシャングリアも声をあげた。

 ほかの女たちも、身体を硬直させている。

 

「気にするな。裸じゃないんだ……。それよりも、コゼ、ほら……」

 

「あっ、はい……」

 

 トレイの前にいたコゼが一郎に声を掛けられて、慌てて動き出す。一郎に口移しで菓子を運ぶために、半分を咥えてこっちに戻ってくる。

 すぐにミウも同じようにしてきた。

 

「あっ、ガドも……。ガドからもお願いします」

 

「おう、どんどん来い」

 

 ガドニエルがうらやましそうにこっちを見たので、一郎はそう言った。

 すると、ガドニエルがトレイに向かう。

 

「んんっ」

 

 一方でコゼが菓子を咥えて寄ってくる。

 さっきのミウと同じように、コゼを抱き寄せて口づけをしながら、口の中で菓子を分け合って食べる。

 コゼが脱力したみたいになるとともに、舌を絡ませてきた。

 しばらくのあいだ、舌と舌を愛撫し合う。

 後ろには、すでにミウがパイを咥えて待っている。

 

 すると、トレイ側ですっと小さなパイの一切れが宙に浮くのが見えた。

 それがスクルドの口の中に入る。

 魔道だ。

 それを咥えて、スクルドもやってきた。

 

「あら、狡いですわ、スクルド様──。わたしがご主人様の許可をもらったのに……」

 

 追い抜かれたかたちのガドニエルがそれに気がついて声をあげた。

 しかし、スクルドは素知らぬ感じで、ミウの後ろに並んでしまう。

 一郎はコゼと口づけをしながら噴き出しそうになった。

 

「ありがとう、コゼ。おいしかったぞ」

 

 一郎はコゼから手を離した。

 

「はああ、ご主人様……」

 

 コゼが気怠そうに、さらに脱力した。

 

「ちょ、ちょっと、みんな、ここにシモン殿が来るのよ。ねえ──」

 

 エリカだけは、ひとり慌てたように下着姿でまごまごしている。

 

「諦めなさいよ、エリカさん……。こいつはこういうやつなのよ」

 

 ユイナが言った。

 そして、そのユイナも女たちをかき分けて、トレイから小さなパイの切れ端を口にしにいく。

 

「ロウ殿、失礼します……。シモン殿とクリスチナ殿です……。ええええっ──」

 

 一方で、部屋にシモンたちを誘導して、近衛兵姿のブルイネンがふたりとともに入ってきた。

 だが、部屋の状況に声をあげた。

 後ろのシモンも目を丸くしているのがわかった。

 

「ああ、シモン殿、どうぞ……。ちょっと取り込み中ですけどね」

 

 一郎は笑いながらシモンに声を掛けると、待っていたミウを抱きしめて、菓子ごとミウの唇に口づけをした。

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