【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
68 女衒男への依頼
ランがジョナスに案内されてやってきたのは、大きな商家の建ち並ぶ界隈の片隅にある建物のひとつであり、そこから地下通路に降りた場所にあった最初の小部屋だった。
調度品もほとんどない殺風景な部屋だ。部屋には簡易寝台がひとつと椅子と部屋を照らしている壁際の燭台があった。ほかにはなにもない。
ただ、地下全体には、まだまだ、部屋もたくさんある感じだ。しかし、一階の階段からおりて、もっとも手前の部屋がここであり、さらに地下の奥側については、ランにはわかりようもない。
「きょ、今日はここで……ですか……?」
ランは横にいるジョナスに視線を向けた。
さまざまな場所でランを抱いて辱めるのが常のジョナスだったが、今夜はふたりきりで抱いてくれるのだろうかと思った。
鬼畜趣味のジョナスとしては、大人しいシチュエーションだ。
「一切の質問は禁止と言ったはずだ、ラン……。とにかく、後ろに腕を回せ。服は着たままでいい」
ジョナスは下品な笑い声をあげた。
ランは、この笑いに接するたびに、どうして自分がジョナスというこの中年男に惹かれるのだろうかと疑問に思う。
だが、好きなのだ。
好きだという気持ちに理由などない。
ランは、この鬼畜趣味のジョナスを愛していた。この気持ちは、もうどうしようもない。
この髭面の四十男の恋人になってから、なにも知らない少女だったランは、ありとあらゆることを覚えさせられ、あらゆることをされた。
当たり前の場所だけではなく、口やお尻を使ってジョナスを悦ばすことも覚えた。
半裸に近い恥ずかしい服装で賑やかな城郭を歩かされたこともある。
酒場のテーブルで他の酔客の見ている前で、ジョナスに犯されたこともある。
また、ジョナスは、自分の女を他人に抱かせて眺めるのも趣味であり、縄で括られて三人の男に犯されたこともある。
大便や小便さえも、辱めの材料にされた。
ジョナスは、これを「調教」と呼ぶ。
とにかくジョナスは、女が恥ずかしがったり、屈辱に顔を歪めたりするのがなによりも好きなのだ。
ジョナスは好きだが、鬼畜な調教に慣れることはない。
見世物のような辱めを受けるたびに、ランの心は嫌悪感で覆われる。
それでも、ランがジョナスと離れないのは、ジョナスを心から愛しているからだ。
ジョナスと出逢ったのは三箇月前だ。
そのころ、ランは小さな食堂で働いていて、数週間後に結婚式を控えていた青年もいた。
ジョナスは、ランが働いていた食堂にふらりとやってきた冒険者であり、お世辞にも素敵な男性とは思えなかった。
ぱっとしない風采だ。決して美男子というわけでもない。なによりも十八歳でしかないランにとっては、ジョナスなど父親の年齢に近い中年男だ。
また、心を奪われるような魅力が溢れているという感じでもない。
話がうまいわけでもない。
むしろ、客としてやってきたジョナスは、あからさまにランに好色な視線を送っていて、しかも、露骨な口説き文句を語ったりして、ランはすぐに腹がたったのを覚えている。
だが、なぜか、そのジョナスが店を出るときには、ランはジョナスから離れられないという気持ちになっていた。
その感情を説明することなどできない。
ランは、店を飛び出してジョナスに声をかけ、連れ込まれた安宿で処女を捧げた。
そして、ジョナスの女になった。
ジョナスに命じられるまま、働いていた食堂をやめ、婚約も解消した。
そのまま、ブラボー・ランクのフリーの冒険者だという彼の身の回りの世話をする「妻」のような立場になり、彼が家として使っている安宿の部屋に寝泊りし、彼の求めるままに身体を捧げた。
ランはどんなことでもした。
ジョナスが望めば、どこであろうと身体を許したし、それがどんなに破廉恥で受け入れることができないことであろうと、受け入れた。
捨てられたくなかったのだ。
血が凍るほど嫌なことでも、逆らえば、ランを捨てると言われれば、もうランには逆らう気力がなくなった。
ジョナスに捨てられるというのは、いまのランにとっては、死ねと言われるのと同じなのだ。
ランが背中に回した細腕に革帯がしっかりと巻かれて固定される。腰の括れの後ろで水平に重ねるように腕を回していたが、重ねた二本の腕全体を覆うように革帯を巻きつけられたのだ。
「いつも、可愛いぞ、ラン」
ジョナスが後ろから耳元にささやいた。
たったそれだけで、ランの身体にはぞくぞくとした期待感が胸に込みあがる。
「舌を出せ」
ジョナスがランの身体を自分に向かせた。
ランは大きく口を開いて舌を出して伸ばす。
命じられたら、どんなことでも逆らってはならない。
それが、この三箇月間、ジョナスにしっかりと刻まれた躾だ。
すでに心にも身体にも刻み込まれている。
ジョナスは、思い切り舌を前に出しているランの顔を満足気に眺めてから、おもむろにランの舌を舐め始めた。
そして、舌全体を口で包み込み、長い時間をかけてランの舌と口腔を口で愛撫した。
やがて、ジョナスは口を離した。
まだ、舌を戻していいと言われていないので、ランは涎の垂れる舌を出したままだ。
「これで終わりかと思うと、もう少し長く愉しんでもよかったかと思うな。まあ、未練が残るくらいが潮時なのだろう。次のご主人様にも可愛がってもらえ」
ジョナスが笑った。
ランは、ジョナスの言葉に目を丸くした。
「さよならだ。達者でな。普段は“奴隷の首環”を装着させてから売っ払うんだが、魔道具で服従を余儀なくされている女を調教しても面白くないという先方の注文でな」
それだけを言い、ジョナスはランを突き放すように部屋から出ていく。
驚いているランの前に、ジョナスと入れ替わるように入ってきたのは、腹の出た初老の男だった。後ろに付き人のような男を従えていた。
男はその右手に細い杖のようなものを持っている。
とりあえず、ランはジョナスがいなくなったので舌を引っ込めた。
これはどういうことだ?
いまのは別れの言葉?
ジョナスがランをいまさら捨てるということはないと思うが、これはなにかの演出なのだろうか?
「お前がわしの新しい奴隷か?」
初老の男が、ランの姿態を眼踏みするように上から下までじっくりと見回す。
「あ、あの、あなたは……?」
誰だと訊ねようとしたら、男が持っている杖が伸びて、ランの腹をぐいと突いた。
「んぐううっ」
凄まじい苦痛に、ランは悲鳴をあげてその場にうずくまってしまった。
着衣の上からだったが、その杖が触れた場所に、怖ろしいほどの激痛が加わったのだ。
「な、なにを……」
下から男を見つめ返すと、すかさず杖が首筋に突きつけられた。
「あがああっ」
ランはスカートがめくれるのを構うこともできずに、ひっくり返った。
「立て──立たんか──。さもないと、何度でも『電撃棒』を食らわせるぞ」
電撃棒──?
すでに、それがどういうものであるかは、ランはすでに身体で知った。
相手に怖ろしいほどの電撃の苦痛を与える魔道具に違いない。
とにかく、ランは懸命にその場に立ちあがった。
電撃棒による苦痛と恐怖はまだ続いていて、立ちあがったランの膝はがくがくと震えていた。
「お前は、今日からわしの奴隷だ」
「ち、違います。わ、わたしはジョナス様の……」
「ジョナスは、わしにお前を売った」
「う、嘘です──」
ランは信じなかった。
しかし、男は再び電撃棒をランに向けた。
鞭の先が当たったのは、ランが身に着けていた短いスカートの内側だ。
ランはジョナスの命令で、いつも膝の半分よりも短いスカートをはいていたのだが、その裾をめくるように男の杖が入ってきた。
はっとした。
しかも、棒の先はランのはいている下着の中心に触れている。
「うぐううっ」
避ける暇もなかった。
思考が飛ぶような激痛が股間に拡がった。
気がつくと、ランは失禁とともに、その場にしゃがみ込んでいた。
「小便をもらしおったか。ちょうどいい──。その小便の上に土下座をしろ。それが奴隷の挨拶だ」
電撃棒が伸びる。
ランは慌てて退がろうとした。
だが、いつの間にか、あの部下らしき男がランの背後に立って、逃げ場を塞いでいる。
逃げられない。
やむなく、ランはその場に両膝をついて、自分が作った尿だまりの上に正座をして頭を下げた。
「遅い──。それに、額をちゃんと床につけんか、奴隷──」
肩にずんという衝撃がした。
またもや電撃棒だ。
ランは自分の尿の上にひっくり返った。
「勝手に寝るな──。今度痛がる素振りをしたら、我慢できるようになるまで、百発ほど電撃を食らわせるぞ、奴隷──。言っておくが、この電撃棒はこれが最大じゃない。まだまだ、電撃をあげられるのだぞ」
ランは今度こそ、心の底からの恐怖に覆われた。
もう、男に逆らうという気持ちは消し飛んでいた。
ランは起きあがると、しっかりと正座をして、額を自分の尿がこぼれている床に擦りつけた。
「お前はわしのなんだ?」
男が上から叫んだ。
「ど、奴隷でございます」
ランは声をあげた。
大きな哄笑が頭の上から聞こえた。
*
「お愉しみでしたね、ルロイ様」
ジョナスは口にしていた杯をテーブルに置いて頭をさげた。
富豪のルロイがランを責めあげる状況は、この別室からずっと見守っていた。
この地下は、ルロイが趣味である嗜虐の性癖を満足させる場所であり、ランが拷問まがいの凌辱を受けた部屋は、ルロイが「調教室」と呼んでいる部屋だ。
その調教室の状況については、ルロイが調教室の壁に設置した魔道具により、この部屋の壁に映し出されていた。
ランという新しい「玩具」をルロイに連れてきたご褒美というところだ。
いまでも、そのランの姿は壁に映し出されている。
最初は着衣のままルロイの操る電撃棒で打ちのめされ続けていたが、やがて、鎖で宙吊りにされ、身に着けているものをびりびりに破かれて、ルロイに前と後ろの穴を一発ずつ犯された。
そのあいだも、繰り返し電撃棒を浴びていたので、すでに虫の息だ。
「まあ、小娘だがいい味だった。だが、簡単に鞭で屈伏したのは興醒めだったな。もう少し抵抗して欲しかったところだ……。まあいい。一箇月程度は愉しませてもらう」
ルロイはジョナスと向かい合う椅子に座りながら言った。
ジョナスは苦笑した。
操り師の呪術で心を支配したとはいえ、あのランをあそこまで仕込むには、三箇月かかった。
それなのに、この好色男は一箇月しか愉しむつもりはないらしい。
まあ、ジョナスとしては元手はかかっていないし、支払うものだけ払ってもらえれば、捨てられた小娘など、どうなっても知ったことではない。ただ、面倒なことにならないように、離れる前にランからジョナスに関する記憶を抜き取っておく必要はあるだろう。
ジョナスは、相手の顔を眺めることで、その感情を読心して、その感情を操ることができる。
それがジョナスの密かな能力だ。
特に、相手が若い女の場合は、ほぼ完全に相手の心を操ることが可能だ。
記憶さえも操作できる。
ジョナスは、自分に備わるその呪術の力で、目の前の女の心を捩じってジョナスに対して猛烈な恋心を抱くように心を操り、さんざんに弄んだ挙句にこうやって売り飛ばすということを生業にしていた。
つまりは、女衒だ。
ランのように、好色家の気に入りそうな若い女を見つければ、呪術の力で虜にしてさらい、弄んだ末に、こうやって適当な好事家に売りつけるのだ。
それなりの金になった。
娼婦や奴隷女には飽きている分限者は事欠かず、ジョナスが連れてくる本当の素人女を寝とりたいという好き者は多い。
いまでは、客が客を呼ぶようにもなっていて、ジョナスの得意先もかなり増えた。
目の前のルロイも以前に女を収めたことのある客の紹介で取引することになった「客」だ。
これでも、商業ギルドの重鎮で、かなりの実力のある男らしい。
この女衒商売は、最初は冒険者の仕事の傍らに始めた商売だったが、いまでは、こっちが本職で、冒険者が片手間のようになっている。
ただ、冒険者としてギルドに席を置いていないと、移民であるジョナスは、この王都に居続ける権利を失ってしまう。
だから、一応はジョナスはまだ冒険者だ。
しかも、ブラボー・ランクだ。
ジョナスがいつ頃から、この呪術を目覚めさせたのかは忘れた。
ただ、はっきりと自分には他人の心を操れる能力があるとわかったのは、十年前のことであり、ジョナスが三十歳のときだ。
もっとも、その事実は、目の前のルロイを始めとして誰も知らない。もしも、ジョナスにそんな能力があるとわかれば、おそらく世間はジョナスの存在を許さないだろう。
危険な人物として捕らわれ、なにかの陰謀に利用されるか、あるいは、抹殺されるかだ。
いずれにしても、ジョナスにとって、愉快な未来は想像できない。
だから、ジョナスは、自分が他人の心を操れるという秘密を墓場まで持っていくつもりだ。
第一、ジョナスの操り師としての能力は万能には程遠い。
なにしろ、操り師として強い呪術を加えられるのは若い女だけなのだ。
男や老女などには、かなり限定される。
漠然と相手の感情くらいは読めるが、相手の心に抵抗がある方向には感情は操れないし、操作できるのも、あくまで感情だけだ。
男相手に記憶操作まではできない。
たとえば、目の前のルロイにここで死ぬということを命じることはできない。なにかのきっかけで、ジョナスに対して恐怖心を抱くようにはさせられるが、死にはしないだろう。
また、全財産をジョナスに貢がせるという感情を与えることも不可能と思う。
ジョナスにできるのは、満足したルロイがジョナスに支払う代金を上乗せしてもいいという感情を抱かせたり、ジョナスのことを秘密にして、絶対に他言しないという縛りを与えることくらいだ。
それは、本来のルロイの感情を増幅することであり、簡単なのだ。
いずれにしても、相手の心に反して恋心を抱かせるというような強烈な「刷り込み」の力を駆使できるのは若い女だけのことだ。
それでは、能力を生かせる状況は限られてしまう。
それで始めたのが、女衒の商売だ。
「代金は金貨でいいかな……。それといい仕事をしてくれたので上乗せしておく」
ルロイが合図をした。
影のように従っている男がテーブルの上に十枚ほどの金貨を乗せた。もちろん、余分な金貨を払いたくなるように、ルロイの心に影響を与えている。
「どうも、ありがとうございます」
ジョナスは頭を下げ、布袋を取り出して金貨を袋に入れた。
「ところで、最後にランに会って帰ります。一応は別れの言葉を告げて、因果を含めたいので……」
ジョナスは言ったが、それは実は別れの言葉のためではなく、もう一度呪術を遣って、ランからジョナスの記憶を抜くためだ。
呪術で支配をしていても、これをそのままに放置していると、いずれは操りが解けて、不可思議な術で心を操られたということに、女たちが気がつくのだ。
そうすると、女たちのひとりから、どんなかたちでジョナスが操り師であることが洩れないとも限らない。
だが、いまのうちに記憶を抜いておけば、二度とジョナスのことを思いだすことはない。
ランの場合は、自分の意思で家族や婚約者を捨てたという記憶は残るが、それがどういう動機だったかは思い出すことができなくなるはずだ。
これまでの経験からジョナスは、それがわかっている。
だが、そのとき、ルロイの心に、ジョナスの発言に対する不快な気持ちが沸いたのがわかった。
ルロイは、すでにランをジョナスから買い取っている。
それなのに、ランの昔の男のような振る舞いをされるのは気に喰わないのかもしれない。
「なあに、俺に売られたとはっきりと悟れば、ルロイ様の調教にもこれから身が入るというものでしょう。それで抵抗心が生まれれば、それはそれで愉しいでしょう。どの道、ランは逃げられんのだし」
「それも、そうか……」
ジョナスの言葉で気をよくしたのか、ルロイの心にあった「不快感」が小さくなった。
すかさず、ジョナスは、操り術でルロイの感情を操って、発生した不快の感情を完全に沈めてやった。
相手が男でも、その程度はできる。
「そうか、わかった」
ルロイは、あっさりとうなずいた。
ジョナスが操り師であることを知らないルロイには、ジョナスがルロイの感情を操ったことはわからないだろう。
「……ところで、ジョナス。いい仕事をしてくれたお前に、手に入れて欲しい女がいる。以前からひそかに目をつけている女で、それが手に入れば、さっきの金貨の五倍……いや、十倍支払うがどうだ?」
そのとき、不意にルロイが言った。
ジョナスは驚いた。
十倍といえば、金貨百枚だ。
女を売って得られるものとしては破格だ。
「エルフ女だ。名前はエリカ……。お前と同じ冒険者だ。以前、偶然城郭で見かけてな。あまりの美しさに驚いて、部下に調べさせたら、冒険者ということがわかったのだ。あの女を愉しみたい。それをかなえてくれれば、金貨百枚払う」
ルロイが真剣な表情で言った。
どうやら本気のようだ。
ジョナスは思った。
エリカという女エルフは知っている。
たしか三箇月ほど前にやってきた冒険者であり、やたらと美女が集まっている平凡そうな三十男がリーダーのパーティに属する女だったと思う。
あの女騎士のシャングリアが加入したパーティということでも有名だ。
嘘か本当か知らないが、その男がシャングリアの情夫という噂もあり、ハロルドの冒険者ギルドに属する者で、あのパーティを知らない者はいないだろう。
それに、ギルド加入して、まだ三箇月程度のはずなのに、すでに数個の特異点封鎖の功績もある、いま、一番勢いのあるパーティであることは間違いない。
あのエルフ女か……。
ジョナスは黄金の髪をして、いつも短いスカートで颯爽としている若いエルフ女のエリカのことを頭に思い浮かべた。
女ながらも遣い手だったはずだ。
まあ、そうはいっても、このジョナスの操りの技を遣えば、大して手こずることもないだろう。
ちょっと呪術をかけて連れ出し、眼の前の男に引き渡す。
それで大儲けだ。
リーダーの男やほかの女が邪魔をするようなら、女は根こそぎジョナスが奪ってもいいし、女たちがいなければ、あのリーダーの男はどうということもなさそうだ。
なにしろ、金貨百枚の仕事だ。
女衒の仕事としては、生涯に一度あるかないかの大仕事であることには間違いない。
うまくいったら、そろそろ頃合いだし、ハロンドールを出るか……。
ジョナスの能力があれば、どこでもやっていける。
さて、どこに向かおう……。
エルニア魔道王国は不可能だが、三公国もいいな……。
いま、遣り手の若い大公に代わってから、やたらに景気のいいタリオ公国……。
獣人奴隷の売り買いが盛んなカロリック公国……。
それとも退廃と背徳の文化のデセオ公国もいいな。
いずれにせよ、ハロンドールでの最後の大仕事を成功させてからか……。
「やりましょう」
ジョナスははっきりと言った。