【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「んんっ、ううっ、さ、猿ぐつわ……。猿ぐつわして、ロウ」
ミランダは必死になって言った。
テーブルの上に上半身をうつ伏せに押しつけられているミランダは、執拗な肛門への愛撫をロウから受け続けている。
そうやって、ロウに犯され始めて、まだいくらも経っていない。
だが、ロウの指で愛撫されているお尻の穴からは、すでに尋常ではない疼きが拡がっている。秘部にもすっかりと愛液が溢れていて、肛門と秘部がひと塊になって異様な熱さを全身に流れわたらせる。
「この個室で俺たちがなにをしているかなんて、とっくの昔に知れ渡っているよ、ミランダ。遠慮なく声をあげろ」
ロウが片手でミランダの首をテーブルに押しつけ、もう一方の手で尻穴への愛撫を続けているロウが、嘲笑するような声で言った。
ミランダは上半身は衣服を身に着けていたが、腰から下にはなにも身に着けていない。
ギルド本部のアルファー・ランク以上のパーティが使うことができる個室のこの一室にロウが入って来るなり、待っていたミランダからスカートと下着を奪い取ったのだ。
そして、背中側で手錠を嵌められ、こうやって部屋の真ん中にあるテーブルに上半身を突っ伏すように押さえつけられて、お尻の穴に指を入れられたのだ。
すると、たちまちミランダは、全身を凄まじいばかりの甘美感に覆い尽くされた。
ロウに定期的に抱かれるようになって二箇月余り──。
ミランダの肉体は、いまや、どこをどう触れられても、あっという間に快感によがり狂うほどの敏感な肉体に変えられていた。
特に、お尻を犯される快感にミランダは弱い。
いまも、ロウが菊座を指でまさぐるようにするたびに、峻烈な愉悦が巻き起こしている。
「ううっ、お、お願いよ、ロウ……。こ、声が……。布を……なんでもいいから……」
ミランダは狼狽の声をあげた。
ロウに犯されているこの部屋は、鍵もかかっていないギルド本部の一室だ。一方の扉は大勢の冒険者の集まる広いロビーに繋がっているし、反対側の扉はギルドの職員の執務室に通じている。
いまこの瞬間にも、誰が入ってきてもおかしくない。
壁だって、特に防音の処置もない薄いものだ。
ミランダの許可なく誰かがここに入ってくるわけはないが、ミランダが淫らな声をあげれば、何事かと訝しんだ誰かが扉を開かないとも限らない。
しかし、後手に拘束されているミランダには、手で自ら口を塞ぐこともできないのだ。押しつけられている硬いテーブルでは、なにかを噛んで声を堪えるというようなことだって不可能だ。
「ミランダと俺がこういう関係だということは、みんな薄々感づいているさ……。なにしろ、俺がクエストを受けにギルド本部にやってくると、必ず、こうやって、最初にミランダと俺がふたりきりで個室にこもる……。そして、しばらくすれば、ロビーで待っているエリカたちが呼ばれる……。そういうことを繰り返しているしね……。ギルドにやって来るたびにミランダを俺が個室で犯しているということはもうばれてるよ」
「そ、そんな」
ミランダは声をあげた。
だが、ロウのいうことは、当たっているかもしれないと思う。
このところ、職員がミランダを見る目に、なにかからかうような、あるいは、親しみ込めたようなものが混ざっているような気がするのだ。
それに、ロウの情婦のひとりになってから、ミランダはかなり頻繁にスカートをはくようになっている。
ロウがそれを好むからそうしているのだが、エリカといい、シャングリアといい、コゼを除くロウの女は、みんなスカートが短い。
ロウという冒険者が複数の女を愛人にしていることは、すでに有名になりつつあり、そのロウが自分の女に短いスカートをはかせることも知られている。
そんな状況で、ミランダもまた、短か目のスカートをはき、それに加えて、ロウたちがギルド本部にやって来ると、必ず最初に、ロウだけがミランダと個室でふたりきりになってこもるのだ。
確かに、余程に勘の鈍いものでなければ、ロウとミランダが特別な関係であるということはわかるだろう。
もっとも、知られたところでどうということはないし、それで、副ギルド長としてのミランダの指導力が損なわれるわけじゃない。
しかし、ミランダともあろうものが、ひとりの男にこれほどに、のめり込んでいることを知られるのは、やはり恥ずかしい。
だが、やめられない。
ミランダもまた、このギルド本部の個室におけるロウとの情事を愉しみにしているのは事実だ。
ロウに命じられると、まるで操られるように股間を開くミランダがいる。
服を脱げと命じられれば服を脱ぐし、手錠をするから背中に手を回せと言われると、期待感とともにミランダは進んで自由を奪わさせた。
なぜか、ロウには逆らえない。
それは、まるでなにかの魔道のようでもあった。
魔道を使うための指環は指にあるのだから、魔道で逃げることも可能だが、とてもその気にならない。
もしかしたら、ロウは呪術的なものでミランダの心を縛っている……?
そんなことも考えることもある。
だが、それ以上は考えられない……。
ミランダの思考は、それでとまってしまうのだ。
ロウには秘密があるような気がする……。
そう思っているのに、どうしても、その秘密を知ろうという気持ちが起きない。
それは不思議なことだった。
「なにも考えるな、ミランダ……。ミランダは、こうやって俺が与える快感を味わえばそれでいい」
ロウが肛門だけでなく、びっしょりと濡れている股間にも指を挿入してきた。しかも、ふたつの穴を貫いている二本の指をミランダの薄い肉の壁越しに擦り合わせるようにしてきた。
「……んぐうっ、いやああ、そ、それいやあ──」
蕩けきっているふたつの穴の粘膜を擦られて、ミランダは大声をあげて悶絶しかけた。
しかし、首を押さえるようにしていたロウの手がミランダの口を塞いだ。おかげで、大きな声を出さなくて済んだ。
しかも、手錠を背中側でかけられ、口を塞がれて背後から責められるのは、いかにも犯されているという感じであり、ぞくぞくとした震えが身体を駆ける。
ミランダの身体に、まるで電撃でも浴びたように衝撃が走った。
「んぐうっ」
あまりもの快感でミランダは、まったく考えることもできずに全身を悶えさせた。
どうして、こんなにも感じてしまうのかわからない。
しかし、いつもロウの愛撫は、我を忘れるほどの快楽をミランダに与えてくれる。
「ミランダの好きなものだ」
ロウはそう言うと、お尻に喰い込んでいる指をそのままに、股間を抉っていた指だけを抜いた。
そこにロウがズボンから出した一物を押しつけられた。
「んんんっ」
ミランダは息をのんだ。
股間にロウの怒張がめり込むように入ってくる。
押し入ってきた瞬間からミランダは快美のうねりに巻き込まれる。
指でさえも、これほどの快感はありえないと思う。
だが、本物のロウの性器を挿入されたときの気持ちよさは桁違いだった。
この長さ──。
この太さ──。
このかたち──。
もうすっかりと身体が覚え込んでしまったロウの幹がミランダの膣を最奥まで貫いた。
ミランダの全身に苛烈なまでの愉悦が拡がる。
律動が開始された。
驚くほどに速く、ミランダは股間が溶けるような快感を味わっていた。
すぐに五体を揉み砕くような絶頂感が襲いかかってきた。
ミランダは夢中になって股間を締めつけた。
「おおっ」
そのとき、ロウの怒張全体が膨れあがったと思った。
股間の奥にロウの精がはっきりと迸るのを感じた。
「んあああっ」
ミランダもそれを受けて、全身を貫く快感の矢に貫かれ、一気に昇天してしまった。
「はああっ」
ロウの手がミランダの口からずれた。
それによって、ミランダから甲高い嬌声が洩れてしまった。
ミランダは必死に口をつぐむ。
しかし、そんなミランダの努力を嘲笑うかのようにロウの律動が続く。
ロウとの性交の怖さは、一度の射精で終わらないことだ。
放出したばかりだというのに、ロウは抜くことなく、少しも変化のないリズムでミランダの腰に股間を叩きつける。
異常なほどの身体を火照りは続いていて、昇りつめてもミランダの欲情は収まる気配もない。
辛うじて自制心は残っていたが、それももう限界だった。
ミランダは懸命に歯を食い縛った。
気を抜くと吠えるような声をあげてしまいそうだ。
「あうっ、はうっ」
しゃくりあげるような声がロウが股間を突くたびにミランダの口から洩れる。
早くも二度目の絶頂の波がやってきた。
そして、再びミランダの全身を快美感が襲った。
「ああっ」
あられもない嬌声とともに、ミランダは瞬く間に絶頂に駆け昇っていた。
「次は尻だ」
ロウがミランダの中から一物を抜いた。
「も、もう、いいわ……。お、お願い……ロウ……」
ミランダは息も絶え絶えに言った。
あまりにも短い時間で二度も達したために、息が苦しくて死にそうなのだ。
ミランダともあろうものが、こんなにも露わな反応を示すのは恥ずかしすぎる。
しかも、ミランダはドワフ族だ。
快感をあからさまに表に出すのは恥とされる。
だが、ロウに責められて、自制を保つというのは、ほとんど不可能事だ。
そのとき、ミランダの尻たぶが思い切りロウの手によって張られた。
「いっ」
ミランダは尻の痛みよりも、叩かれたということに衝撃を受けた。
もちろん、尻を叩かれるという行為に屈辱感はある。
だが、尻打ちを受けたとき、まるで激しい愛撫でも受けたような大きな興奮が全身を貫いたのだ。
危険だ……。
このロウとの性交は危険すぎる……。
ミランダは本能でそれを悟った。
屈辱感が圧倒的である分、全身を駆け巡る興奮が強烈すぎる。
「尻をもっとあげて上を向けるんだ」
ロウがもう一度ミランダの尻を叩いた。
ミランダはもう我慢できなかった。
ほとんど膝を伸ばすようにして、尻の穴をロウに向けるように掲げる。
その尻たぶにロウが怒張を上から突きおろす。
「ふうううっ」
ロウの灼熱の幹が貫くなり、ミランダの身体には肛門から響き渡る愉悦が大きく拡がっていった。
そして、ロウの亀頭の先端が尻の中にある快感の一点を突いた。
「はああっ」
ミランダは大きく喘いだ。
もう耐えられない。
「あおおっ」
ミランダの身体を三度目の絶頂の戦慄が駆け巡る。
極めようとしていた頂上よりも、遥かに高い絶頂に一気に引き上げられ、ミランダは一瞬頭が真っ白になった。
次の瞬間、ロウの怒張がミランダの尻の奥に劣情の証を浴びせたのを感じた。
そのまま、かなりの時間、ミランダはロウの男根を尻穴に受け入れたまま震えていたと思う。
やがて、ロウがやっと怒張を抜いて、ミランダの身体を離した。
そして、ミランダの手錠を外して胡坐の上にミランダを横抱きにするようの乗せる。
ミランダは小柄だ。
身体を丸めると、ミランダの身体はロウの脚のあいだにすっぽりと収まる。
ミランダはしゃくりあげるような声を漏らしながら、ロウの股の上でしばらく快感の余韻に酔い続けた。
興奮が鎮まるのには、それなりの時間が必要だった。
そのあいだ、ロウはずっとミランダの身体を脚の上で抱いていてくれた。
「はあ、はあ、はあ……。も、もう、大丈夫……」
ミランダはゆっくりとロウの身体から離れた。
身体を起こして、長椅子の上にあるスカートを手に取る。
「さて、そろそろ、仕事の話をするか、ミランダ?」
ミランダが離れると長椅子に座り直していたロウがくすくすと笑った。
さっきまでの鬼畜さはすっかりと影をひそめて、なにもなかったかのように平静な表情だ。
なんだか口惜しい。
一方のミランダは、いまだに興奮が収まっておらず、こうやって普通に立つだけでしゃがみ込みたいほどの疲労なのだ。
しかし、ロウはすっかりといつもの少し大人しそうな平凡人に戻っている。
ひとりの男に、ミランダが身も心も夢中になってのぼせあがっている。
そう思うとたまらなく恥ずかしいと感じるが、逆に不思議な高揚感にもミランダは包まれている。
すべてを捧げるべき男に、自分は犯され、腰を振り、淫らに振る舞う権利を与えられているのだという満足感だ。
このロウの女のひとりになれて、心から満足している──。
それは嘘のない真摯なミランダの感情だった。
「そ、そうね……。クエストの話をしましょうか……」
とりあえず、ミランダは乱れた髪を手で整えて、ロウに向かい合う場所に座った。
「待って。あいつらを呼んでくるよ。クエストの話なら一緒に聞かないとね」
ロウが微笑んで立ちあがった。
ロビーで待っているはずのエリカとコゼとシャングリアを呼ぶためだ。
ロウが離れていく。
待っているあいだ、長椅子の背もたれに身体を預けて、ミランダは、ふと、ロウのことを考えた。
なぜ、自分がロウという男に惹かれるのだろう……?
考えても答えはない。
だが、考えてみれば、ミランダは、最初にギルド本部にエリカとコゼとともにやってきたロウに接したとき、一瞬にしてロウに「男」を意識していたと思う。
それでも、それを表には出さないというくらいの分別はあった。
ミランダは、ロウに対してどうしても異性を意識してしまう心を封印し、ロウとは、数ある冒険者のひとりとしての関係を続けた。
だが、それはある日、呆気なく崩れた。
ミランダの失敗により、危険な幽霊屋敷にロウたちを訪問させてしまった代償として、ロウがミランダの身体を求めたのだ。
拒否することはできなかった。
もともと、ミランダがロウに好意を抱いていたということもあるが、ミランダに性欲を剥き出しにしたロウは、ミランダの知っているロウではなかった。
押しが強くて……。
好色で……。
鬼畜で……
淫乱で……。
なによりも、怖ろしいほどの性の技巧と持久力を持っていた。
このロウに裸身を触れられるだけで、電撃にでも浴びたかのように愉悦が駆け廻る。
あの魔道のような手から正気を保つことなど、ミランダにはできなかった。
そして、ロウの愛人のひとりとしてのミランダの生活が始まった。
あれから、二箇月──。
ロウが暮らしている幽霊屋敷をミランダが訪問するときには、乱交のような性愛が始まるのが常だが、このギルド本部でロウがミランダを抱くときには、必ずロウは女たちをロビーで待たせて一対一で抱いてくれる。
よくはわからないが、それはロウなりのミランダに対する敬意と線引きなのだろう。
いずれにしても、ロウと一緒に暮らしている三人に対して、ミランダがロウに抱かれるのは、十日に一度か二度くらいだ。
だからこそ、ロウがミランダだけに集中して抱いてくれるこのギルド本部での情事は、ミランダにとって大切な時間でもある。
ギルド本部の中で性愛に耽るというのが、危険な行為だとわかっていても、ミランダはもうこれをやめることはできない。
そのとき、だった。
大きな喧噪がロビーで起こった気がした。
ミランダは首を傾げながら、ロビーに向かう扉に向かった。
「きゃあああ──ご主人様──」
「エリカ──なにをするのだ──」
コゼとシャングリアの悲鳴が扉の外に聞こえた。
同時になにかが床に倒れる音もした。
ミランダは、びっくりしてロビーに飛び出した。
騒然としていた。
ロビーには二十人ほどの冒険者やギルド職員がいたが、誰もが茫然とその場に立ち尽くしているという感じで突っ立っていた。
その中心に腹から大量の血を流して倒れているロウがシャングリアとコゼに抱きかかえられている。
ロウは荒い息をしながら、傷を負った腹を手で押さえている。
その手も真っ赤だ。
「ロ、ロウ──。どうしたのよ──?」
ミランダは血相を変えて怒鳴った。
駆け寄る。
だが、ロウの身体からは完全に力が抜けている。
ロウのまぶたは閉じたままだ。
ミランダは、服がロウの血で汚れるのも厭わず、ロウに駆け寄る。
「こ、これはどうしたの? 誰が刺したの──?」
ミランダは声をあげた。
ロウの傷が誰かに刺された傷であることは確かだ。
このギルド本部の中で襲撃──?
さすがのミランダも、その信じられない事象に面して、自分が狼狽えるのがわかった。
「エ、エリカだ──。よくわからないのだ──。突然にエリカがロウを刺したのだ」
シャングリアが狼狽した声をあげた。
「エ、エリカが──?」
そのシャングリアの言葉に、ミランダは声を失った。
しかし、シャングリアとともに、ロウを抱きかかえているコゼも顔を真っ蒼にして頷く。
どうやら、本当のことのようだ。
「そ、そのエリカは、どこ──?」
ミランダは周囲を見回して言った。
辺りには人だかりができていたが、見える範囲にエリカの姿は見当たらない。
「飛び出して逃げて行きました。一体全体、なにが起きたのか……」
コゼも信じられないという口調で言った。