【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「エリカとスクルドは、外で見張ってくれ」
天幕の入口のところで、ケイラの腕をお兄ちゃんが摑んだ。その瞬間、お尻の中で動いていた異物の感覚が消滅した。しかし、猛烈な痒みは残っているし、全身が沸騰するような疼きはそのままだ。
明らかに異常だ。
両脇を支えていたエリカとスクルドが手を離したので、その場に腰を落としそうになったが、強引にお兄ちゃんに引きずられるように、天幕の中に放り込まれた。
天幕の中には、ほとんどなにもない。
ただ、天井に天幕の布の屋根を支える金属環の梁があり、天幕の中心から鎖で革の手錠がぶら下がっていた。
それだけだ。ほかにはなにもないがらんどうだ。
床にも敷布もなく、ただの土である。
「あ、あのう、お手柔らかに、ロウ様……」
エリカというエルフ娘が天幕の入口から顔を出して声をかけてきた。スクルドという顔を隠した女もいる。
「手加減はできないな。人間族の都市を魔道の宝珠で消滅させようとしたり、報復として、魔道師団で蹂躙させようとしたやんちゃな奴隷妻には、ちょっと厳しいお仕置きが必要だ」
お兄ちゃんがケイラの腕を引っ張って、片手に手枷を嵌める。反対側もだ。
ケイラは天幕の天井から、両手を引っ張られて立たされる格好になる。鎖の長さは革枷の手錠を嵌められている手首が顔の位置になるくらいだ。
「防音の魔道をかけますね、ご主人様」
顔をベールで隠していたスクルドが布をあげながら言った。ケイラはやっと、スクルドというのが、お兄ちゃんにこの世界で再会したときに、女魔族の脅迫に接して、ひとりで魔道ですっ飛んでいったあの女魔道遣いだという記憶に結びついた。
「不要だ。これは、享ちゃんへの罰だからな。ガドにも言っておいてくれ。天幕から、エルフ族の長老様の悲鳴が聞こえても、それは調教だから、なんの問題もないってね」
お兄ちゃんだ。
やっぱり、怒っている。
ケイラはぞっとした。
お兄ちゃんがケイラに怒りを向けているというだけで、足が小刻みに震えてきた。
お尻の中が猛烈に痒いのだが、それさえも、どうでもよく感じてくるほどだ。
「やっぱり、お手柔らかに……」
エリカが言って、スクルドとともに天幕の布の入口を閉じた。
お兄ちゃんと二人きりになる。
「さて」
お兄ちゃんが立っているケイラの真ん前に立つ。
そして、手を伸ばして、腰に触れる。
次の瞬間、ケイラの腰から下のスカート部分と内側のシュミーズが消滅して、腰の下着と脚だけになる。上衣もシュミーズも上半身部分と繋がる貫頭式なのだが、腰の括れの位置ですっぱりと切断されたようになくなってしまったのだ。
ケイラはびっくりした。
「天幕から出るときには、脚を隠すものは渡してやろう、享ちゃん。だけど、俺が怒っているということはわかるな?」
お兄ちゃんが下着越しにケイラのお尻をするすると撫でる。
ケイラが身につけているのは、「紐パン」というものだ。お兄ちゃんがナタル森林を出ているガドニエルや親衛隊への補給のための転送ゲートの物流を逆に使って、水晶宮までケイラあてに送ってきたものである。
あのとき、お兄ちゃんは、ナタル森林とハロンドールの国境付近での女魔族の兇行の報に接して、すぐに出発したので、ケイラとはゆっくりと会話をするいとまもなかったのだが、紐パンはお兄ちゃんの女たちの全員がしているものであり、ラザニエルも、一度戻ってきたアルオウィンも身につけているものだった。
ケイラにも十枚ほど送ってきたが、ケイラはすぐにこれまでに持っていたすべての下着を処分させて、それだけにした。
ただ、前世の世界の紐パン同様に、ものすごく生地が薄くて、隠している股間の部分もほんの少しだ。
そのお尻をお兄ちゃんがいやらしく撫で回してくる。
「あんっ、お、お兄ちゃん」
ケイラはぶるりと身体を震わせた。
触られたことで、襲っているお尻の中の異常な痒さがよみがえってしまったのだ。
じんじんと痛みにも錯覚する痒みだ。
とても我慢できない。
「返事は──」
思い切りお尻を平手で叩かれた。
「あううっ」
ケイラは目を見開いて声を張りあげていた。
前世でもたくさんの調教をお兄ちゃんから受けたが、叩いたり、鞭で打たれたりするような調教は受けたことがなかったのだ。
想像を超える衝撃がお尻に襲いかかった。
だが、叩かれた瞬間に、痒みもどこかに消滅した。それに気持ちよさを覚えてしまって、ケイラはちょっと狼狽えた感じになった。
「脚を開いて、お尻を出せ──」
二発目が飛んできた。
お兄ちゃんが力の限り打擲した容赦のない一撃だとわかる。
骨まで打ち響き、ケイラの抗う気持ちを完全に粉砕してしまった。
「あぎいっ──、は、はい、お兄ちゃん──」
慌てて脚を開く。さらに、腰を後ろに出すようにする。
すると、今度はすっと指が前側に伸びて、股間の亀裂を下から布越しに撫でるようにしてきた。
「ひんっ、ああっ」
さすがに、大きくよがり声をあげてしまった。
「勝手によがるな──」
すると、両腕が強引に顔の横からどけられて、頬にびんたが飛んできた。
「んぎいいい」
ケイラは吹っ飛びかけたが、鎖に阻まれて身体が引き戻される。
砕けかけている腰に懸命に力を入れて、元の体勢に戻る。お兄ちゃんが前に回ってきて、ケイラの頬を掴んだ。
優しい手だった。
叩かれた頬の痛みと熱さがすっと消滅した。
「痛かったか? 嫌だったら、調教はやめてもいい……。いや、やっぱりやめない。享ちゃんは俺の奥さんだ。俺から離れることも、俺の調教を拒否することも許さない」
「ね、ねえ、お兄ちゃん、怒ってるの?」
ケイラはおずおずと訊ねた。
「怒ってるな。だが、同じくらい愉しんでる。会いたかったぞ、享ちゃん」
お兄ちゃんが優しい口調で言った。
いつものお兄ちゃんだった。
優しくて、いやらしくて、意地悪で……。享子、すなわち、ケイラの大好きなお兄ちゃんだ。
ほっとした。
怒ってるけど、捨てられるわけでも、見捨てられるわけでもないのだ。
心の底からの安堵感に包まれる。
なんだかよくわからない感情が吹き出して、ケイラは泣き出してしまった。
あっという間に涙がぼろぼろと落ちる。
気がつくと、大きな声を出して嗚咽していた。
「うえっ、うええっ、うええええん、うえええええ──」
号泣になった。
お兄ちゃんがケイラを抱きしめて胸に抱えた。
口づけをされる。
お兄ちゃんの舌が口に中に入ってくる。
気持ちのいい場所を舌で愛撫される。
お兄ちゃんのキス──。
頭が真っ白になる。
なにも考えられない。
ケイラは、泣きながらお兄ちゃんの唾液をむさぼり、舌を吸い、手錠をかけられている手でお兄ちゃんの襟近くを掴んで引き寄せる。
お兄ちゃんの匂いを嗅ぐ。
お兄ちゃん──。
お兄ちゃん──。
お兄ちゃん──。
お兄ちゃんがさらにぎゅっと抱きしめてくれる。
心の中のもやもやや、息苦しいような憤りがなにもかもなくなっていく。
エルフ族としての高い誇りと、人間族への憤り──。
お兄ちゃんを傷つけられた激怒の感情──。
人間族の繁栄に対するエルフ族長老としての焦りや、エルフ王家のふがいなさへの焦燥も──。
そういうものがお兄ちゃんとの口づけとともに消えていく。
お兄ちゃんを感じ──。
お兄ちゃんを愛し──。
お兄ちゃんを抱き──。
お兄ちゃんとともに生きる。
それを思い出した。
お兄ちゃんを信じて……。
頼って……。
ただ、ひたすらに、お兄ちゃんをだけを見つめて──。
探して……。
それだけでいいのだ。
心がお兄ちゃんに、満たされていく。
「涙がとまったか、享ちゃん?」
お兄ちゃんが顔を離した。まだ、頬に手を置いたままである。お兄ちゃんの顔はケイラの顔のすぐ前にあった。
微笑んでいた。
ほっとする笑顔だ。
「うう……。お兄ちゃん、ごめんなさい……」
心から素直に言った。
多分、やり過ぎたのだろう。
人間族なんて、粉々に粉砕してやればいいと、強引に魔道師団を引き抜き、三種の神器まで持ち出してきたが、こうやって心が落ち着くと、ちょっとだけだが、とんでもないことをしたという気もしてきた。
「そうだな。俺のためかもしれないけど、たくさんの人に迷惑をかけた。ラザは後始末に大変だそうだ。三種の神器とやらは、すぐに返すぞ。ただ、事情が変わって、魔道師団はありがたい。ラザは、俺がエルフ王家とイムドリスを救ってくれた謝礼として、一個魔道師団を俺につけて、王国南部に派遣する許可をしてくれた。後でハロンドール王国から援軍派遣の要請を受け直すという条件でね……。とにかく、これについては感謝する」
「事情が変わった? なにかあったの、お兄ちゃん?」
ケイラは怪訝に思った。
王国南部とはなんだろう?
援軍派遣?
「それはいい。後で説明する……。それよりも、調教だ。やり過ぎたことを理解したなら、俺の懲罰を受けてもらう。いいな、享ちゃん」
「は、はい。お兄ちゃんの罰をお願いします」
ケイラは言った。
悪いことをして、お兄ちゃんの罰を受ける──。
怖いと思うべきはずなのに、ケイラは心の底からの悦びを覚えていた。
お兄ちゃんというご主人様に、なにもかも支配される……。
忘れていた久しぶりの感覚であり、それがこれほどの嬉しさだったことをケイラは思い出していた。
いや、初めて感じたのか……?
ケイラの中に入って、二十年……。享子としては、お兄ちゃんのいない人生の空虚さに耐えられずに忘れようとしていた感覚だっがたが、ケイラとしては味わったのとのない感覚だろう。
いずれにしても、心が震えるほどの安堵感と悦びだ。
「ご主人様」とは、こういうものだったのだ。
「いい覚悟だ」
お兄ちゃんの手が頬から離れて、今度は眼の横に触れた。
突然に視界が消えた。
布で目隠しをされたとわかったのは、頭の後ろで目隠しの布をしっかりと結わえられてからだ。
「あっ、お兄ちゃん」
恐怖が襲って、思わず声をあげた。
「んぎいっ」
すると、お尻に衝撃が走り、激痛が襲った。
またもや、お尻を平手で思い切り叩かれたのだ。
しかも、なぜか、急に尿意が沸き起こった。尿意はどんどん大きくなる。あっという間に、我慢できないくらいのものになった。
「あっ、あの……、お、お兄ちゃん、な、なんか、おしっこが……」
「言っておくが、おしっこを勝手に漏らしたら、さらに罰を増やすからな、享ちゃん。さて、お転婆な奴隷妻の罰は、何回のお尻ぺんぺんがいいだろうな? ところで、お尻を出さないか」
慌てて、上体を曲げてお尻を突き出す。
お兄ちゃんがケイラの後ろ側に動く気配がした。だが、目隠しをされているので、いつ叩かれるのかわからないで怖い。
自然と脚が震えた。
また、忘れかけてきたお尻の痒みも戻る。さらに尿意が苦しい。
「何発の罰が欲しいと訊いてるだろう──」
お尻が叩かれる。
「はぎいっ、打って──。お兄ちゃんの気が済むまで打ってください──」
「いい覚悟だ。じゃあ、十発だ」
すぐにお尻が叩かれ出す。
覚悟はしていても、お兄ちゃんの力の限りの打擲は烈しかった。
「んんっ」
悲鳴をあげてしまう。
すると、衝撃が頬を襲った。
「はびいっ」
崩れかける身体をケイラは懸命に支えた。
「お尻を叩かれたら、数をかぞえるんだ。それが奴隷の決まりだ」
お兄ちゃんが頬に触れる。
びくりとなってしまったが、すっと痛みが遠のく。
さっきもそうだが、どうやら、なにかの術で痛みを取り除いているのだと悟った。
しかし、思考することをお兄ちゃんは許してくれない。
途端に、お尻に衝撃──。
「いちいいいっ」
ケイラは慌てて声をあげた。
そして、二発目──。
「にいいっ」
間髪入れずに、三発目──。
「さんんん」
打擲が続く。
なにも考えられない。ただただ。必死で数をかぞえる。
四発──。
五発──。
六発──。
乾いた音が小気味よく響き渡る。
ケイラは、一生懸命に数を口に出す。
気を抜けば、数を忘れて、悲鳴だけを叫びそうなのだ。それくらいの衝撃だ。
七発──。
八発──。
九発──。
「きゅうううう」
気がつくと、またケイラは涙を流していた。
だが、気持ちよくもある。
痛みがお尻に走ると、痒みが癒やされて気持ちいい。
それが快感になって、わけがわからなくなる。
涙が流れているのは、感情が混乱しているからだ。
そのとき、腰の紐が解かれて、下着が股間からすっと抜かれた。
股間にお兄ちゃんの指が触れる。
「ひんっ、うあっ、あああっ」
相変わらずの信じられないようなお兄ちゃんの愛撫の気持ちよさだ。
思わず、膀胱を緩めそうになり、ケイラは慌てて力を入れる。
「勝手に失禁も許さんと言ったが、勝手によがるのも許さんぞ──。やり直しだ。二十発にする。それに、なんで、こんなにびしょびしょなんだ、享ちゃん? 叩かれるのが気持ちいいのか?」
お兄ちゃんがケイラの股間を触りながら笑った。
やっぱり、お兄ちゃんは意地悪だ。
意地悪で、だけど、優しくて、頼もしくて……。
そして、気持ちいい……。
触られるのも……。叩かれるのも……。罵られるのも……。
なにもかも、気持ちよくって……。
「う、うん、気持ちいいの、お兄ちゃん──。あ、あと、おしっこさせて……。も、洩れちゃう……」
ケイラは哀願した。
「おしっこは罰の後だな。さあ、二十発だ。途中で声をあげると、数が増えるぞ」
お兄ちゃんがお尻への打擲を再開する。
「いちいいいいいっ」
ケイラは叫んだ。
次は、二回目──。
来た。
衝撃がお尻から全身に響く。
「にいいっ」
三回目──。
「さああんんん」
すると、すっと股間に指の愛撫が襲った。
「ひいいっ、ふわああっ」
ケイラは身体を突っ張らせた。
「やり直し──。残り二十三回──」
お兄ちゃんがまたもや、お尻を叩きだした。
「いちいいい」
ケイラは涙をぼろぼろと流しながら、数を唱えた。
そして、同じことを何度も繰り返した。
いつか愛撫がきて、邪魔をされるとわかっていても、お兄ちゃんの指が襲うと、ケイラは必ずよがり狂ってしまった。
やっと、打擲から開放されたのは、愛撫なしに五十回連続でお尻を打たれたときだと思う。
「まだ、罰は終わらないぞ、享ちゃん。だけど、今度は感じていい……」
お兄ちゃんが突き出ているケイラのお尻を両手で持つ。
はっとした。
お兄ちゃんは、いつの間にかズボンも下着も脱いでいたみたいだ。
屹立した怒張がケイラの腰を後ろから突いていた。前側ではなく、痒みが襲っているアナルの方だったが……。
次の刹那、めりりとお兄ちゃんの熱い肉棒の先端が打ち込まれてきた。
気がついたが、あんなに打たれたのに、お尻は痛くない。熱があってほわほわするが、頬を叩かれた後に、お兄ちゃんに顔を叩かれたときと同じだ。
激痛が引いている。
それはともかく、お兄ちゃんがケイラのアナルにゆっくりと怒張を沈めてくる。
「んんっ、ふわっ」
そして、お尻を犯されることも、想像していた痛みなどない。
それよりも、とてつもなく気持ちがいい。
すると、今度は抜かれていく。
びりびりと痺れるような快感が襲いかかる。
「ああん、お、お兄ちゃん――」
ケイラの口から甘い声が迸る。
我慢しろって命令されたけど、こんなの我慢できない。
今度は、ずんと突いてくる。
「はわあっ」
またもや、おかしな声をあげてしまう。
お兄ちゃんの怒張の表面には、潤滑油のようなものが塗ってあるようだ。それが肌に溶けるように浸透していくみたいだった。
ケイラは次第に、絶頂感に追い込まれていった。
なんといっても、悶絶しそうな痒みがお兄ちゃんの怒張の侵入によって、どんどんと消えていくのである。
これは気持ちよすぎる──。
ケイラから全身の力が抜けていく。
だが、はっとした。
おしっこが──。
しかし、出ない──。
明らかに、股間を緩めたはずなのに、破裂しそう膀胱のまま、放尿が出ないでいる。
「あっ、なにこれ──。あんっ」
ケイラはもがいた。
「おしっこもとめておいた。今度はしたくても、できない苦痛を味わってくれ。それと絶頂は我慢だぞ。もしも、絶頂したら、次の罰だ」
お兄ちゃんが男根を出したり、入れたりして、少しずつお尻の奥に押し込んでくる。
さらに、服の上から乳房を揉み回してもきた。
「はんっ、ああっ、はああっ」
たちまちに地鳴りのような快感のうねりが襲ってくる。
ケイラは耐えようとしたが、それがすぐに崩れた。
お兄ちゃんの怒張がお尻の一番深いところに届く。そして、快感の場所を逆方向に抉りながら、怒張が抜かれる。
すべての掻痒感が消えていき、ケイラから解放感が引き出される。
途轍もないものがやってきた。
頭が白くなる。
全身ががくがくと震えた。
「だ、だめえええ、いぐうううう」
ケイラは絶頂していた。
「またもや、罰の追加だな」
お兄ちゃんが笑った。
そして、先端まで抜けかけていた男根が再びずんずんと潜り始める。
「んひいいい」
ケイラはエクスタシーの旋律に身体を弓なりにして震えつつ、新しい絶頂感に襲われて、裸体を大きくくねらせてしまった。