【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「んんんんっ」
目の前の少女は、手足を大きく伸ばした状態で部屋の中心部の二本の鉄の柱に繋がる鎖つきの革枷で拘束されている。さっきから、なにかを伝えたさそうに、しきりに喋っているが、それは口の中に押し込んでいる布のために言葉にはなっていない。
また、眼には目隠しもしている。
つまりは、こいつは、いま顔の半分を目隠しと猿ぐつわの布で覆われている状態だ。
しかし、それでも、この少女の可愛らしさと美しさは、まったく損なわれていない。
いや、むしろ似合っているかもしれない。
カリュートは、背もたれのない木椅子に腰掛けて、少女が無駄な抵抗をして暴れるのをしばらく眺め続けていた。
領都の大通りでやっていた作業場から、捕縛して連れてきた避難民の少女姉妹のうちの姉の方だ。
カリュートの役目は、避難民に紛れ込んで領都に入っている南王軍の間者を見極めることだが、あのふたりの美少女姉妹が間者である可能性はほぼないと思っていた。
ただ、避難民の中から興味を抱いた女に難癖をつけ、訊問という名の陵辱をするのは、頭領のドピィから留守を託されているカリュートの役得のようなものだ。
そんな愉しみでもなければ、賊徒の幹部などやっていられるわけがない。
いまはこの城郭内にあるの牢舎の訊問室にカリュートとこの少女のふたりきりだ。
姉妹を連れてきたオキュトの部下はいない。少女たちをこの訊問室に拘束させてから、部屋の外に立ち去らせていた。
また、もうひとり同じように連れてきた妹の童女については、オキュトとの約束であるので、オキュトとともに隣の訊問室だ。
あいつがあの童女にどんな訊問をしているのか興味もあるが、それはしばらくそれぞれを愉しんで……いや、「訊問」してから、ふたりを一緒にし、さらに遊ぶことになっている。
それにしても、この姉は、考えていた以上の美少女だ。
いや、美しいというよりは、可愛らしいという感じかもしれない。
一方で、遠目で見たときよりも、ずっと男の色欲をそそる身体をしているとも感じた。小柄だが、身体は大人の女としての成熟をしている。
だが、まだ十八歳にはなっていないだろう。
おそらく、十四、十五……、いや、十六くらいか?
そして、これは勘だが、すでに男を知っている身体と思う。
カリュートは、女に関することでは、ほとんど勘を外したことがないという自負がある。
「さて、そろそろ、仕事に入るかな」
カリュートは立ちあがった。
少女には、目隠しと猿ぐつわだけでなく、すべての音を遮断させるように魔道紋を刻んだ耳栓もさせていた。
その状態で、この営牢まで連れてこさせた。
だから、カリュートが動いても、少女は気配を感じることができないはずだ。
それどころか、現段階では、少女は自分がどこにいるのかも、目の前に誰がいるのかも判断できないと思う。
「さて、まずは味見といくか」
カリュートは、少女の背中側に移動すると、少女の顎から頬にかけてを手のひらで撫ぜた。
「んふううっ」
歯の奥で猿ぐつわの布を強く噛みしめる仕草とともに、少女が必死の様子で顔を横にそむける。
カリュートは、構わずに少女の顔面を撫ぜ回してから、そのまま胸に手をおろして、乳房の膨らみを布の上からまさぐるように動かした。
「んぐううっ、んぐううう」
少女が大きく拡げた状態で鎖で拘束されている手足を懸命に動かして、猛然と抗議するような大きな呻き声をあげた。
カリュートは、それを無視して手を下腹部まで滑りおろす。
この辺りでは見ないような短いスカートであり、膝上までの丈しかない。そういえば、妹もそんな格好をしていた。
そして、カリュートは、最近の王都では、この少女のように短い丈のスカートが流行だと耳にした気がしたことも思い出した。
なんでも、美貌で知られる王太女や神殿の筆頭巫女たちなどが短いスカートを
だったら、もしかして、この姉妹は王都からやって来たのか?
やっぱり、南域の出身ではないか?
だが、それを隠そうとするなら、王都で流行の服装のままやってくるというのも、あまりにも愚かすぎるように思う……。
カリュートは、スカートの上から少女の股間の頂きをしっかりとなぞりながら思った。
「んんっ、んんんっ、んんん」
少女は手首の枷に繋がっている鎖を握りしめるようにしている。
しばらく、少女が屈辱にもがくのを堪能してから、カリュートはやっと少女から猿ぐつわと耳栓を外した。
「ぷはっ、こ、この色魔──。なんのつもりよ──。と、とにかく、あんたたちは誰よ──? 目隠しも外せったら──」
部屋中に響くような大声を少女が響かせた。
「おいおい、質問をするのはこっちの役目だぞ。さあて、なにを訊ねようかな。じゃあ、まずは初体験の相手から訊ねるか。処女じゃないよな?」
カリュートは、笑った。
「ああっ? しょ、初体験って、なに言ってんの……。あれっ? ちょ、ちょっと待って──。ここにはわたしだけ? ミューズはどうしたのよ──? ここにはいないの──?」
ミューズというのは、妹の名だ。
少女が目隠しをしたまま顔をきょろきょろと動かしている。
やっと音が聞こえるようになったので、懸命に気配を探っているのだろうが、妹の存在を感じないため、急に不安を覚えたようだ。
「妹の面倒は俺の部下が別の部屋でみている。心配するな」
カリュートは、再び背後から激しく少女の胸をもみしだいた。
「うわあっ、め、目隠しをとって──。とってったらああ──。け、汚らわしいのよ。放せえええ」
少女が暴れまくる。
それこそ、鎖を引き千切らんばかりにだ。
カリュートは休みなく胸を揉みながら、自分の股間の膨らみを少女の尻に押しつけるようにした。
「ひっ、ひいいっ、聞いてないわよ──。なんで訊問があいつとばらばらなのよお──。訊問って、淫乱男がひとりでやるんじゃないの──」
少女が動顛したように叫ぶ。
淫乱男がひとりで訊問?
なんのことだ?
しかし、カリュートはすぐにはっとした。
このところ、カリュートはこいつと同じような美味しそうな避難民の若い少女を見つけると、こうやってひとりで訊問しては、その身体を愉しむということを繰り返していた。
それは、今日のように複数の女が対象でも同じだ。
たまたま、今回はオキュトが自分も加わらせてくれと
つまりは、こいつと隣の訊問室の妹の童女は、本当に“黒”?
カリュートは当惑した。
捕らえさせはしたが、この姉妹が本当に誰かの間者であるなどとは、思っていなかったのだ。
「こりゃあ、驚いた。本当に潜入者だとはな……。じゃあ、ちょっとは真面目に訊問するか。とりあえず、名前といくか。それと、もうひとりの童女との関係だな。本当の姉妹じゃないだろう?」
「さ、最初に面接をした男に言ったわよ──。わたしは、ユージナ、妹はミューズ。父母は死んだけど、商人の娘よ──。ちょ、ちょっといいかげんにして──。さ、触るなあ──」
「そうか、ユージナか……。なんか、本名じゃない気がするなあ……」
カリュートは、片手で乳房を揉み続けたまま、もう一方の手を下におろして、短いスカートの裾の中に手を入れ、ゆっくりと内腿を撫ぜあげていった。
「ひうっ、やめええっ」
すると、ちょっと触っただけで、こっちがびっくりするくらいに大きな悲鳴をあげて、ユージナが身体を跳ねあげた。
あまりもの激しい反応に、カリュートは思わず呆気にとられて、手を引いてしまった。
だが、次の瞬間、にんまりとしてしまって、また手をスカートの中に戻す。
「いひいっ」
ユージナが引っ張られている鎖を激しく揺り動かしてもがく。
「へええ、これはとてもじゃないが、生娘の反応じゃねえな。しっかりと男を知っている身体だ……。まだ、年端もいかねえのに、この反応とは……。もしかして、生まれつきの淫乱の素質か?」
手のひらが完全に股間に届く。
カリュートは、指を下から股間に当てるように立て、下着の上からクリトリスをぎゅっと押してから、亀裂に沿ってお尻に向かって移動させていく。
「んぐううううっ、いやあああ、あ、あほおおっ──。め、目隠しをとれえええっ」
ユージナが絶叫して、がくがくと身体を痙攣させるようにした。
「こりゃあ、驚いたな。指一本でいきそうになるのか? そりゃあ、敏感すぎるだろうよ」
カリュートは笑った。
また、カリュートは、前側よりも、むしろお尻の方が反応が激しいことに気がついた。
これは、ただの身体じゃない。
カリュートは確信した。
「……お前、誰かに調教でもされたか? どんな刺激でも感じてしまうように、身体を作りあげられたんじゃねえか?」
スカートの中の指をちょっと離す。
一方で、ユージナははっとしたように、身体をびくつかせた。
「な、なにを……ば、ばか、言ってんのよ。ちょ、調教って、なによ……」
ユージナは白を切ったが、これだけの身体をしていて、それは通用しない。しかも、動揺しているのが丸わかりだ。
カリュートは、下着の上からお尻の穴を探して、ぐっと押してやる。
「んほおおっ、や、やめええっ、目隠しを外せえええ」
ユージナが限界まで腰を前に突き出して、指を避けようする。
また、大した愛撫じゃないのに、すでにユージナは汗びっしょりだし、顔が真っ赤だ。
すでにかなり感じてしまっているのがわかる。
すると、布越しにお尻に触れている指に、下着の布に拡がってきた愛液の染みが触れた。ユージナが股間から染み出させたものだ。
随分と汁も多いみたいだ。
一体全体、この少女をここまで仕込んだのは誰なんだろう。
カリュートは、あまりの少女の身体の反応の派手さに、むしろそっちが気になりだしてしまった。
なにしろ、女扱いにかけては、カリュートは誰にも負けない自負がある。しかし、この気の強そうな少女をここまで仕込むというのは、それなりの調教の腕だろう。
そもそも、カリュートはここまで敏感な女というものに接したことがない。
この反応が、少女の生まれつきではなく、作られたものだとすれば、少女を通じて感じる見えない存在に、カリュートはなんとなく嫉妬してしまいそうになる。
一方で、違和感も覚えた。
指をぐっと押したとき、突然にお尻の穴がまるで石にでもなったように固くなったのだ。
筋肉を締めたという感じじゃなく、本当の堅さだ。
なんだ?
「まあいいか。じゃあ、訊ねてやる。誰に頼まれて、この領都に侵入した?」
カリュートは手を離して言った。
ユージナががくりと脱力したようになる。
「はあ、はあ、はあ……。た、頼まれたって……なに? わ、わたしたちは、保護を求めて……」
「やれやれ、じゃあ、ちょっと素直になるように、水浴びをしてもらおうか。随分と汗をかいたみたいだしな」
カリュートは、ユージナから離れると、さっきまで座っていた木椅子を持って石壁の隅のぎりぎりまでさがった。
次の拷問の準備のためだ。
そして、懐に持っていた操作具を作動させる。
この訊問室に仕掛けてある壁の魔道具を動かすためのものだ。
次の刹那、左右の壁に人間の拳よりも少し大きいくらいの穴がそれぞれに三個ずつ開き、一斉に太い水流をものすごい勢いで発射した。
「んがあああっ」
ユージナと名乗った少女の首の両側、背中に近い脇腹、腰の両方から水流が浴びせられる。
四肢を拘束されていなければ、この少女は水圧で吹き飛んでいただろう。あっという間にユージナはびしょ濡れになり、そして、息をしようと必死で顔をもがかせた。
水はどんどんと、床にできた排水穴に吸い込まれる。
「んがっ、んがっ、がっ」
ユージナはほとんど恐慌に陥っている。
小鼻をいっぱいに拡げて息を吸おうともがき、水を飲んでは吐き出すということを繰り返している。
しばらく続けてから、ユージナの足の踏ん張りがほとんどなくなったのを見計らって、カリュートはやっと水をとめた。
「もともと、拷問で流れた血や糞便を洗い流すためのものだけど、これ自体が結構な拷問になるだろう?」
カリュートは笑った。
ユージナは全身をずぶ濡れにして肩で息をしている。
また、目を覆っていた目隠しも、いつの間にか水流で吹き飛んでいた。
ユージナが顔をあげて、カリュートを睨みつける。
激怒している顔はむしろ可愛らしい。
男の征服欲を刺激させる。
カリュートは思わず笑みを浮かべた。
「こ、この……、ゆ、許さないわよ……」
ユージナとはっきりと視線が合う。
カリュートは噴き出した。
「どう許さないのかな? それよりも、その濡れた服のままじゃあ、身体に悪いだろう。とりあえず、全部脱いでしまおうか」
カリュートは腰の後ろに吊っていたナイフを取り出した。
少女に近づく。
「もっと眼を見たらどう? わかっていると思うけど、わたしの眼を見れば見るほど、気持ちいいし、楽になるわよ。わたしに従いたくなるんじゃない?」
すると、突然にユージナが奇妙なことを言った。
「なにを言っている? 楽になるだと?」
「そうよ。わたしの眼を見れば、見るほど……」
ユージナがにっこりと微笑む。
カリュートとユージナの視線は合い続けている。
すると、急に頭がぼんやりとした。
「……ねえ、服を脱がせるには、拘束を解くんじゃないの?」
そして、ユージナがにんまりと微笑んだまま言った。
はっとした。
それもそうかと思ったのだ。
いや、当然のことだ。
服を脱がすのだ……。
そのためには、拘束を解くのか……。
だが、この枷は一応は、魔道封じの効果もあって……。
万が一、こいつが魔道を隠している魔道遣いだったりしたら……。
「ほらほら、服を脱がすんでしょう? 枷を外すのよ……。眼を見て……」
ユージナがカリュートの顔を覗き込むようにする。
再び頭がぼうっとなり、言われたようにすることが正しいように思えてきた。
とにかく、カリュートは早く、この美少女の裸を見たいのだ。
カリュートは、ナイフを腰に戻すと、腰に吊っていた鍵を使って、ユージナの四肢の枷を外していく。
「くううっ、ひ、酷い目にあった……。な、なにが、あんたらなら簡単に操心をかけられるよ……。いきなり目隠しだなんて……。しかも、水って……。それにしても、ミウは無事なんでしょうねえ……」
ユージナがぶつぶつ言いながら、険しい表情のまま、再びカリュートの目を覗き込むような仕草をする。
なにかに、がっしりと頭の中をわしづかみされたような感じが襲ったが、すぐに楽になる。
だが、なにをしようとしていたのかわからず、なぜか頭がぼんやりした。
「外に見張りは? この部屋そのものには防音の結界があるのね」
ユージナがきょろきょろと部屋を見回しながら訊ねた。
「ああ、間者に仕立てた女をもてあそぶために、完全な防音の結界を刻ませているんだ。それと、見張りは立たせてはいないが、巡回はいるし、地上への出入口には牢番の詰め所もある」
訊ねられたことを素直に喋る。
そうしなければ、ならないという感情にも包まれている。
「面倒ねえ……。では、わたしの手首を縄で縛りなさい。軽くよ。そして、妹のところに連れていって。そっちの方が愉しいわよ」
ユージナが言った。
もうひとりの童女のいる訊問室に、ユージナを連れていく。そっちの方が愉しい……。
頭にその言葉が刻まれる。
「そうだな。後ろを向け、ひひひ」
びしょびしょに濡れた少女は、身体に布がぴったりと貼りつき、はっきりと身体の線がわかる。それに肌が透けていて、白い肌に……。
あれっ?
「肌が黒い? 白くないぞ。あれ耳が?」
妹同様に真っ白な肌だったはずなのに、いま目の前にいるユージナという少女の肌は見事な褐色肌に変わっていた。
さらに髪に隠れていた耳は、まるでエルフ族のように少し尖っている。しかし、前に確かめたときには、ちゃんと人間族の耳に見えたはずだ。
「ああ? あっ、ほんとだ──。あれだけの水流だったから、肌の色を変える魔道液も、耳隠しも外れちゃったのね」
ユージナが慌てたようになる。
それはともかく、カリュートの心の中で違和感が拡大する。なにかがおかしいという気持ちになる。
なんだ?
「おっと──。見たまま──。見たままよう。不思議じゃないわ……。この見た目は不思議じゃないのよ……。さあ、眼を見なさい。わたしも、操心術はそんなに熟達しているわけじゃないから、深い暗示は難しいし、心に望まない行動も考えも、とらせにくいのよねえ……。とにかく、なにか変だなと感じそうになったら、わたしの眼を見るの……。そうすれば、そのたびに暗示にかかり直すから……。そして、そうすると、とっても気持ちよくなるわよ……。」
ユージナの眼を見る。
たちまちに心が高揚して、股間が硬くなるのがわかった。
「あれっ、なんで股間が大きく……。ああ、そうか。気持ちがいいって言ったから、うう……」
いまの言葉は聞こえにくかったが、その前の言葉ははっきりと聞き取れた。
まずは、この少女の肌の色が変わったことは不思議じゃない……。
次に、なにかが変だなと思ったら、ユージナの眼を見る。
最後に、ユージナの眼を見ると、気持ちよくなる。
全部、心に刻まれた。
「さあ、早く、妹のところに……」
ユージナがカリュートに背中を向けて、手首を合わせた。
カリュートは部屋の隅から縄束を手に取り、ユージナの手首を軽く縛る。
部屋を出る。
妹とオキュトのいる訊問室はすぐ隣だ。
内側から鍵がかかっているが、鍵は共通なのでカリュートが手にしているもので開く。
「もう嫌です──。許してください」
扉がかすかに開くと同時に、防音の結界が解けて、部屋からあの童女の悲鳴のような声が聞こえてきた。
「ミウ、どうしたのよ──? ねえ、縄を放して、すぐに扉を閉めなさい──」
ユージナが焦ったように叫んで中に入る。
カリュートは言われるままに縄尻を放したが、そもそも、ユージナの手首の縄そのものがすでに外れていた。
ちょっとおかしいなという考えが頭をよぎる。
その途端に、ユージナの眼をまた見なければならないという強迫概念に襲われる。
「えっ?」
「なんで?」
しかし、こっちの訊問室の光景を目の当たりにした途端、カリュートとユージナは、同時に声をあげてしまった。