※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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743 誇り高き妖魔将軍【王宮】

「ぐああっ、んがああっ」

 

 机の上に生首を乗せた状態にあるサキは呻き声をあげた。

 股間に凄まじい激痛が走るのである。

 いや、実際には首から下の身体はないのだから、その感覚が頭を貫くだけなのだが、本物と同様の激痛の苦悶であるのは確かだ。

 

「くあああっ、ぬ、ぬるいろう──。まったくぬるひぃわ──。貴様の拷問なろ、など、ぬるひゅひる、ぬるすぎるぞ──。主殿(しゅどの)に、あ、会いたいろう。主殿なら、わしを愉しませてくくれるろに──」

 

 サキは涙目になっているのを自覚しながら、必死に悪態をついた。

 このところ、ラポルタがサキに接するたびに、繰り返しこうやって罵倒してやっている。

 ラポルタに与えられている錯覚により、ラポルタの精液に対する飢餓感も、喉の渇きも限界を遙かに超しているし、なによりも身体の疼きが尋常じゃない。

 しかし、それでも、サキは、気力を振り絞って喚き続けている。

 

 天道様……つまりは、ロウのことを考えてれば、こんな苦しみも苦しみではない。

 これはロウの与える嗜虐なのだ──。

 あいつらを見習って、そう考えるようにしたら、そのときから苦痛は苦痛でなくなった。

 

 サキが不甲斐なくも、部下に操られて、こうやって拷問を受けるなど、ロウからすれば、サキの裏切りにも等しいだろう。

 だから、罰を与えられている。

 そう思い込み続けている。

 

 すると、不思議なことに苦しさが苦しさでなくなるのだ。

 やはり、ロウはすごいな……。

 サキが見込み、そして、唯一、屈服した男だけある。

 

「ま、まだわからないようですね、サキ様……。家畜として、その口まんこを犯してくださいと言えば、すぐに気持ちよくしてあげられるんですよ。こんな苦痛じゃなくてね……」

 

 机の上に首輪式の台を装着されて置かれているサキに対して、ラポルタはその正面のソファに座り、首のない手のひらの二倍ほどの真っ白い人形を手にしている。

 いや、手にしているらしい。

 ラポルタから、視力を奪われたサキには、なにも見ることはできないのだが、そのラポルタがどんな風にサキをいたぶるのかを事細かく教えるのだ。

 だから、目の前で起きていることをだいたい理解できる。

 

 ともかく、数日前までは、人間族の女の死骸を使ってサキに与える肉体の感覚を作っていたが、いまはその白人形らしい。

 その人形に与えるあらゆる感覚がサキの頭に送られるようになっていて、いまはその人形の両脚を掴んで思い切り左右に引っ張っられている。

 だから、サキには両脚を限界以上に拡げられて、股裂きをされる苦痛が襲っているというわけだ。

 

 おそらく、いまは昼過ぎだと思うが、今日も朝から、ずっとこんな拷問が続いている。

 いつものように、すぐにサキの口を使った性行為をしないのは、あの夜以来、サキがこうやって、ラポルタを見るたびに、ロウのことを引き合いに出して、罵り続けてやっているからだ。

 

 サキとしては、この苦悶と屈辱を少しでも癒やそうとして、ロウのことを口にするようにしたのだが、思いのほか、サキが別の男のことを語るのをラポルタは気に入らないみたいだ。

 それがわかったので、サキは積極的に、ロウの名をラポルタに聞かせてやることにした。

 すると、いよいよ、ラポルタが苛立つようになり、昨日からは、サキの口を性器に変えた疑似性行為ではなく、この白人形を使った拷問を始めるようになったということだ。

 サキとしては、一矢報いたような気がして、実に小気味いい。

 

「ひょ、ひょんなこと……だ、だれひゃ……誰が……いうかっ。わ、わひぃ……わしが愛しているのは……ひゅ、主殿……らけら──」

 

 顎の力を弱められていて動かないし、舌を思い切り出さないと息が止まって苦しいので、サキの舌は、常に犬のように外に出しておらねばならず、うまく喋ることができない。

 それでも必死に、ラポルタに向かって悪態をつく。

 すると、ラポルタの顔が赤黒く染まるのがわかった。

 やはり、ロウのことを喋ると、ラポルタは怒るようだ。

 

「かははははっ、ははははは──。しゅ、主殿のひょうもん……ご、拷問が……な、なひゅかひい……懐かしいのう──。こんな子供だましじゃなく、主殿は本当にわひを……わしをくっひゅく……屈服させたぞ──」

 

 笑いながら罵る。

 そのあいだも、白人形は股を裂かれ続けているので、恐ろしいほどの激痛がサキに襲いかかっている。

 それでも、サキは必死に笑い続けた。

 顔からはおびただしい汗が流れ続けている。

 

「ならば、もっと苦しんでもらいますか……。人形のお代わりはいくらでもありますよ……。せいぜい、つ、強がってください……。サキ様は、この俺に屈服するんです……。そんな人間族なんかじゃなくてね……」

 

 サキの視界の中で、ラポルタが白人形の股を力を込めて裂き始めた。

 

「んぎゃああああっ、んぐううううう」

 

 さすがにサキは絶叫した。

 偽物の感覚であるが、ぼこりと股が外れ、さらに身体が引き千切られていく。想像を絶する痛みだ──。

 

 だが、これはラポルタなどではない──。

 ロウの嗜虐だ──。

 さすがは、ロウだ──。

 サキなど思いもつかないような残酷な嗜虐をしてくる……。

 人形を使って、その感覚をサキに送り込んで、拷問するなど──。

 

「うぎゃあああああ──」 

 

 そして、身体が真っ二つに分かれた──。

 サキはありったけの力を振り絞って吠えていた。

 すると、ラポルタが毀れた白人形を床に放り投げて、新しい白人形を出現させた、

 新しい全身の感覚が結び直される。

 ラポルタが感覚を繋ぎ直したみたいだ。

 

「死んだ気分はどうですか? さすがに、サキ様でも堪えたのでは? どうですか。口まんこで奉仕する気になりましたか?」

 

 ラポルタが燭台を手元に近づけたのがわかった。

 なにをするつもりだと疑念に思ったが、しかし、サキはそれどころではなかった。

 偽物の感覚とはいえ、身体を裂かれて死ぬ感覚は本物だ。

 

「はあ、はあ、はあ……、りゃ、りゃにを……。しゅ、主殿は……ひゅ、ひゅろい……。わ、わしの……ご、ごしゅりん……ご主人様……りゃ……」

 

 頭が働かず、また朦朧としている。

 それでも、ロウのことを考える──。

 すると、気力が戻る……。

 まだだ……。

 まだ、耐えられる……。

 いや、いくらでも……頑張れる……。

 これは……ロウの……罰……なの……だから……。

 

「まだ、その人間族の名を出しますか……。気に入らないですね……。股を蝋燭の火で炙りますね」

 

 白人形の股間が燭台の炎に炙られる。

 

「んぎゃああああ──。あぐいいいいい──。ひぐうううう──、んがあああああ──」

 

 股間が焼ける──。

 苦しいなんてものじゃない──。

 

「口まんこを犯して──。それだけを言えば、火から離してあげましょう。さあ、言うんです──。口まんこを犯してと──。どうです──。耐えられないでしょう──? 人間族の男に屈服するなど、情けない姿を見せないでください、サキ様」

 

 ラポルタが一度白人形を燭台の炎から離し、また、すぐに近づけたようだ。

 

「ぐあああああ、主殿おおおおお」

 

 サキは涙を流しながら叫んだ。

 白人形に炎が燃え移ることはないみたいだが、気を失うような炎の熱さが襲いかかってくる。

 

「しゅどの──しゅどのをおおお──。も、もっと苦しめてくりゃさいい──。しゃ、しゃきは──サキは主殿に罰っされたいいい──。もっと痛みを──。もっと、もっと、もっとりゃあああ──。ひがああああっ、主殿おおおおお──」

 

 股が炙られ続ける。

 もはや、サキは自分がなにを叫んでいるのかも自覚できない。

 ただただ、ロウのことを考える──。

 

 あの性奴隷として集めた人間族の令夫人や令嬢たちも、こうやってロウのこと……天道様のことを考えて苦痛に耐えているのだろう……。だったら、サキも同じことができる──。

 天道様のことを思えば……。

 ロウのことを考えれば──。

 

 だが、苦しい──。

 しかし、苦しくない──。

 

 快感だ──。

 これは快感だ──。

 

 ロウの与える苦痛が気持ちよくないわけはないのだ──。

 サキはロウに罰を与えられているのだ──。

 

「ひがあああああっ、あがあああああっ、主殿おおおおお──。主殿おおおおおっ」

 

 サキは叫び続けた。

 

「くそおっ──。いつまで、人間族の男のことを呼び続けるんだ──」

 

 そのとき、ラポルタが苛立ったように燭台を手で打ち払った音がした。

 いずれにしても、やっと股を焼かれる苦痛が去り、サキはひと息ついた。

 本物の身体ではないので、苦痛の原因がなくなれば、痛みなどは消え去ってしまう。

 サキはラポルタを睨んだ。

 

「りょ、りょう……どうした……。わしを……く、屈服……しゃ……させるのでは……ないのか……? わひは……わしは……まりゃ……屈服しとらんぞ……。やっはり……やっぱり、主殿……ロウ殿でないとな……」

 

 サキは笑い声をあげてやった。

 もちろん、これは空元気だ。

 ほんのちょっとでもいいので、ラポルタの心を傷つけたいのだ。

 そして、ロウの名を出せば、こいつが嫌な気分になるのはわかっているので、気力を振り絞って、ロウの名を出してやる。

 ラポルタが歯ぎしりをするのがわかった。

 

「そ、そうですか……。痛みでは屈服しませんか……。そういえば、最初の頃は、サキ様は色責めによって、屈服しかけたのですよね……。忘れていました……。好色のサキ様には、こちらが好みでしたよね。掻痒剤の壺責めといきましょう。人形を壺に入れますね。すぐに痒みが襲いますよ」

 

 だが、すぐに笑うような口調に変わる。

 ことんと、机で小壺が置かれる音がする。

 はっとした。

 つんとする刺激臭がここまで漂ってきたのだ。

 ねっとりとした油剤に腰全体が浸かる感覚が生まれる。言ったとおりのことをしたのだろう。人形の腰を壺の中に入れたのだ。

 そして、すぐに恐ろしいほどの掻痒感が襲いかかった。

 

「ううううっ」

 

 サキは存在しない身体を突っ張らせて呻いた。

 

「人形から伝わる感覚を十倍に変えました。痒いですよねえ……? どうですか、今度こそ、口まんこを犯して欲しくなったんじゃないですか? 口まんこを俺のちんぽが擦れば痒みが癒えますよ……」

 

 ラポルタがせせら笑った。

 

「ああああっ」

 

 サキは悲鳴をあげた。

 痒い──。

 痒み責めだけは、何度受けても慣れるということはない──。

 女の尊厳そのものを奪う責めだ──。

 拷問で疲労しきっている脳に、掻痒剤による刺激はあまりにも強烈だった。

 あっというまに限界がやってきたと思った。

 

 精神が苛まれる──。

 心が削られる──。

 これ以上、頑張るのは不可能だ──。

 

 しかし、思い出す──。

 痒み責めというのは、ロウが一番好きな責めだった。 

 

 これで何度も泣かされた……。

 そして、死ぬような苦しみの末に、いつもロウはそれをさらに上回る途方もなに快感を与えてくれた。

 

 それを必死に考える。

 

「しゅ、主殿は──しゅ、しゅろい──すごいいいい。か、痒くて、ひに、しにしょうだ──。主殿、サキにもっと罰をひゅれえええ──。罰をくれえええ」

 

「いい加減にやめんかああ──。お前を責めているのは俺だああああ──」

 

 すると、ラポルタが激昂したように立ちあがったと思った。

 乱暴にサキの首を片手で持つ。

 そして、怒張が近づく気配がし、すぐに、サキの口の中に思い切り突っ込んできた。

 

「ほごおっ」

 

 半日以上ものあいだ苛まれていた過酷な苦悶が、その瞬間に快感の歓喜に染め抜かれる。

 なによりも、痒みで苦しい股間の感覚が、ラポルタの怒張で口を強く擦られることで溶岩のような噴火の欲情に変わっていく。

 まさに髪の毛の一本一本まで拡がる喜悦だ。

 

「んぼおおっ」

 

 ラポルタが狂ったように、両手でサキの顔を持って、自分の怒張を咥えさせて前後する。

 容赦のない乱暴で連続の律動だ。亀頭が喉を抉り続ける。

 本物のクリトリス以上に鋭敏になっている舌が怒張に幹で擦られる。

 あっという間に、凄まじい快感が襲う──。

 

「ひべえええっ、んべえええええ」

 

 サキはラポルタに口を犯されて絶頂した。

 しかし、認めない──。

 認めるものか──。

 

 こんな快感は偽物だ──。

 たとえ、脳天の後ろを突き抜けるような絶頂に見舞われようとも、サキが屈服するのはロウにだけだ──。

 ロウだけだ──。

 

「ぐほおおお」

 

「もっと泣き喚いてください、サキ様──。いきましたね?  俺のちんぽを咥えて、情けなく達しましたね──。そして、またいきそうですか? これがサキ様を犯しているちんぽですよ──。気持ちがいいですよね。ほら、ほら、ほら……あああ、気持ちいい──。気持ちいいいいっ──」

 

 また、ラポルタもまた獣のような声を出して腰を震わせた。

 サキの口の中に精が噴出される。

 飢餓と喉の渇きが癒える──。

 

 美味しい──。美味しい──。

 涙が出るほど美味しい──。

 

「んへえええ」

 

 サキは情けない声をあげてしまった。

 しかし、認めるものか──。

 サキが認めるのは天道様……ロウだけだ──。

 

「はあ、はあ、はあ……、思い知りましたか──。みっともなく、絶頂しやがって──。これでわかったでしょう──。お前は俺の与える快感から逃げられねえんだよ──。ざ、ざまあみろ──」

 

 ラポルタがサキの髪を掴んで、自分の顔の高さまで持ちあげる。

 刺激がなくなれば、再び死ぬような痒み襲いかかる。

 いまでも、あの白人形は掻痒剤の油剤の壺に腰部分を浸けられているのだろう。

 見えないがわかる。

 

「そ、粗末な……ちんほ、ちんぽ……ひゃりゃ……じゃのう……。とても……とても……。まるでひりゃう……まるで違うわ……。ああ、はやく、主殿に犯されたいのう──」

 

 それでも、サキは大笑いしてみせる。

 

「まだ言うかあ──」

 

 ラポルタが絶叫した。

 顔の感覚が回転する。

 顔の横に激痛が走り、続いて、顔面を打った。さらに顔が床を転がる感覚……。

 ラポルタに壁に向かって顔を投げられたのだと悟った。

 つんと鼻の奥に痛みが走り、水のようなものが両方の鼻の穴から流れる。

 鼻血だ……。

 

 口の中も切っている。

 鉄のような味がした。

 

 しかし、サキはさっきまで逞しく勃起していたラポルタの男根がいまはしぼんでいるのがわかった。気配でわかるのだ。

 もしかして、サキがロウのことを口に出して、挑発を連発するので、勃起が萎えてしまったか?

 だったら、いい気味だ。

 

「言ええええ──。お前のご主人様は俺だああ。ラポルタだ──。そう言ええええ──」

 

 ラポルタが常軌を逸したように声をあげて、サキの顔を踏んづけた。

 

「しゅどののひんほ、ちんぽは、ひゅがかった……すごかったのう──。そ、それに比べて、誰かさんのは、そ、粗末なこと──。本当に、同じひょの──同じ性器かあ──」

 

 サキは顔を踏まれながらも懸命に嘲笑ってやる。

 

「あああっ、まだ、人間族のことを呼ぶのかあ──」

 

 ラポルタが狂気のような声をあげ、容赦のない力でサキの頭を蹴り飛ばした。

 

「あごおおっ」

 

 空中を顔が飛ぶ。

 今度は後頭部を壁に叩きつけられて、一瞬気が遠くなる。

 そして、跳ね返されて、ころころと床を転がったっところをまた蹴り飛ばされた。

 

 同じことをしばらくされた。

 

 やがて、朦朧となったサキを再び髪の毛を掴んでラポルタが持ちあげる。

 もはや、顔がどういう状態なのかわからない。

 だが、かなりの血が鼻と口から流れているののだけは感じる。

 

「お前は、俺の家畜だ──。そうだな、サキ──。いや、そもそも、お前はサキじゃない。リンネだ──。そう名乗っていたはずだ──。お前はリンネだ──。わかったな──」

 

 ラポルタが真っ赤な顔をして怒鳴る。

 リンネというのは、ロウと出会う前まで名乗っていた呼び名だ。真名をロウに暴かれて支配され、新しい名を付け直されることで、サキという名に変わったのだ。

 

「わ、わひは……わしは……サ、サキ……じゃ……、そ、粗ちん……男……」

 

 サキは言った。

 

「うわあああああ」

 

 すると、ラポルタが髪の毛を掴んでサキの首を振りあげる感覚が襲い、次の瞬間、思い切り床に叩きつけた。

 

「ほごおおっ」

 

 一瞬で目の前が暗くなり、それでサキはなにもわからなくなった。

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