【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「な、なんりゃ、これは──」
ラポルタによって、奴隷宮の庭園に連れてこられたサキは、思わず大声をあげた。
「サ、サキ様──?」
「えっ、あれが、サキ様?」
「えええっ?」
また、庭園には集められている大勢の令嬢や令夫人たちがいて、彼女たちは意気消沈したように暗い顔をしていたが、ラポルタの腰に首だけでぶら下げられているサキを見て、一斉にびっくりした声をあげた。
サキがラポルタの裏切りによって、首だけの姿にされて能力を奪われているのは、ベアトリーチェには見られているが、全員は知らなかったのかもしれない。
ほとんどの者が驚愕の声をあげている。
しかし、サキにとっては、目の前の光景の衝撃にそれどころではない。
そこにあったのは、大掛かりなふたつの処刑準備の光景だった。
ひとつは絞首刑の仕掛けであり、木製の大きな二本の柱に渡された横木から吊られている縄で、四人の人間族の女が首を括られて、横になっているひとつの梯子の上に立たされていた。全員が腕を後手に縛られており、梯子の位置は、人の背丈ほどの高さで宙に持ちあげられている。
首を括られているのは、フラントワーズ、ランジーナ、マリアという集めている人間族の女たちの中ではリーダー格になる三人の令夫人と、さらに、女騎士のベアトリーチェだ。
そして、その梯子を両手を伸ばして支えているのが、膝から下を脚を開いた状態で地面に埋められているミランダだ。
ミランダは服を着ておらず、全身に青黒い痣がある。
なぜ、ここにミランダがいるのだと思ったが、それよりも、ミランダはその状態で両手をあげて梯子を支えており、ミランダが梯子から手を離したり、あるいは、梯子が傾いたりしても、その上で立たされている女たちが足を踏み外すことになり、それで、絞首刑が執行されるという状態になっているのだ。
サキは唖然とした。
それだけでなく、ミランダは口に一本の縄を咥えていて、それは地面に置かれた首切り台に跪いて拘束されているベルズの上にあるギロチンの刃に繋がっていた。
こっちはこっちで、ミランダが口から縄を離せば、ベルズの首が切断される仕掛けである。
一方で、そのベルズは首切り台に伸ばした顔を伸ばして、柱につけられた黒い球体を必死に噛んでいる。
ミランダは当然だが、ベルズもまた全身を真っ赤にして、かなりの汗をかいている。
ベルズもまた全裸にされているが、こちらからは、そのベルズの尻が見えていて、その腰はせわしなく震えている。
どうやら、通常の状態でないことは確かだ。
そして、その残酷な処刑装置の周りにいるのが、裸体に貞操帯だけのいつもの姿のほかの令嬢や令夫人たちだ。
彼女たちは、その周りで立たされていて、拘束はされてはいないものの、武器を持っている女眷属に見張られている。おそらく、ちょっとでも動けば、容赦なく武器で痛めつけられることになっているに違いない。
全員が悲痛な表情だ。
それにしても、これはどういう状況なのだ──?
「サキ様にも立会してもらおうと思いましてね。この者たちは、サキ様を助けようと企てた首謀者たちです。あのドワフ女が抱えているのは、サキ様の窮状を外に連絡した者たちです。そして、サキ様を助けようと潜入して捕らえられたのが、そのミランダとベルズです。いかがですか? 夜明け過ぎからこの状態なのでですが、ミランダとベルズのどっちが先に音をあげるか、賭けなどどうです?」
ラポルタが笑い声をあげた。
サキはかっとなった。ついで、絶望に打ちひしがれた。
一体全体、このミランダとベルズに、このラポルタはなにをしている──?
いま、処刑だって──?
いや、確かに処刑だ。
また、いま、ミランダとベルズがサキを救うために潜入したと言ったか?
あり得ない──。
サキがミランダたちについた罵倒を思い出せば、こいつらが、サキを助けようとするなどするわけがないのだ。
そりゃあ、あのとき、気の迷いで、サキの前にやって来たベアトリーチェに、ミランダたちへの謝罪と救出を求める言葉を託したが、まさか、本当に助けに来てくれるとは……。
しかも、捕らわれてしまって……。
サキのために……。
「な、なにをひゃれて、ひゅるのだ──?」
サキは叫んだ。
すると、ラポルタがまずは、四つん這いの格好で首切り台に拘束されているベルズの後ろに近づく。
やはり、ベルズの腰はふるふるとせわしなく震えている。
また、顔に恐怖の色を浮かべて、懸命に咥えさせられている球体を噛んでいた。
「死刑執行中ということですよ。まずは、このベルズには、ミランダの首に嵌めている炸裂環の起爆具になっている球体を噛んでもらっています。すでに起爆の魔道をかけていて、ベルズが口を開いて球体の縮みを緩めた瞬間に、あのミランダの首が爆発するということです。その状態で、サキ様のクリ球に塗ったのと同じ液剤を尻穴に塗ってやりました」
ラポルタが手を伸ばして、無造作にベルズの無防備なアナルに指を伸ばして、表面をくすぐるように刺激を送る。
「んぐううううっ、んんんんんっ」
ベルズの腰が跳ねあがるとともに、拘束を引き千切らんばかりに、身体を暴れさせる。
それでも必死に口だけは、咥えさせられている球体を噛み続けている。
ベルズは、やっとミランダの首に太い首輪が密着して嵌まっていることに気がついた。
あれが、炸裂環か──。
サキはぞっとした。
つまりは、痒み責めに遭っているベルズが音をあげて、悲鳴のひとつでもあげた瞬間に、ミランダの首が爆発して千切れ、ミランダが抱えている梯子が落ちて、首を吊られている上の四人が絞殺されるということか……。
なんという冷酷な仕打ちだ──。
「ひゃ、ひゃめよ──。ひや……いや、やめてくれ──。頼む──。やめてくれえ──」
サキは哀願した。
すると、ラポルタが満足そうに高笑いする。
「いいえ、折角の趣向なのです。ちゃんと説明を聞いていまいますよ。次はミランダに向かいましょう。よく見てください。ミランダの身体にたくさんの蟻が這っているのがわかりますか?」
ラポルタが笑いがとまらないという様子で語り続ける。
「あ、蟻?」
少し遠目でわからなかったが、汗びっしょりのミランダの裸体のあちこちに黒いものがたくさんうごめいている気がする。
言われてみれば、蟻だ。
それはミランダの身体を動き回っている。
「たまたま、見つけましてね。実はミランダの脚を埋めているのは、蟻塚のある場所なんですよ。さあ、向かいましょう。処刑準備の最後の仕上げをしなければなりませんしね」
ラポルタが収納術で小瓶を取り出した。
それを持ってミランダに近づく。
「ひゃ、ひゃめひょ──」
サキは絶叫した。
こいつがなにをしようとしているのかがわかったのだ。
「サキ様がそんなに追い詰められたお顔をなさるなら、手間をかけて処刑装置を作らせた価値がありましたね。ちゃんと喋れるように、舌を出さないと息ができない暗示だけは外してあげましょう」
ラポルタが満足そうに言った。
その瞬間、息苦しかったのが途端に楽になる。
しかし、そんなことはどうでもいい。
とにかく、やめさせないと……。
「待て、ラポルタ──」
「待ちませんよ。さあ、ミランダ、サキ様の到着です。せめて、少しは頑張ってくださいね。それとも、上の人間などどうでもよければ、どうぞ手を離して、蟻をお払いください。その方が少しは、あなたもベルズも長生きできるでしょうし」
ラポルタが小瓶に指を突っ込んで、指先にたっぷりと蜂蜜をすくった。
「んんんっ」
ミランダが必死の形相で顔を横に振った。
それでも口から縄を離さないし、微動だにしないほどしっかりと両手をあげて梯子を支えている。
ラポルタが少し身体を屈めて、ミランダの股間に強引に指をくり込ませる。
「んんっ、んんんっ」
ミランダが筋肉の締まった太腿をぶるぶると震わせた。
「やめよっ、やめるんじゃ──」
サキは叫んだ。
だが、ラポルタは鼻歌を口ずさみながら、両手を使ってミランダの股間を押し開き、まるで土に穴でも抉るように、幾度も深く蜂蜜を塗り込めていく。あっという間に蜂蜜もミランダの膣から溢れだして、太腿をとろとろと伝わってもきた。
「蜂蜜には、蟻を集める匂いも混ぜていますから、すぐに群がってきますよ……。おっ、もうやって来た」
すぐにミランダの股間の下の土が黒々となる。土からさらに蟻が出てきたのだ。それがものすごい勢いで、ミランダの埋められてえる膝から太腿、そして、股間に突撃していく。股間が真っ黒になる。
「んぐうううっ、ふぐううううっ」
ミランダが涙をぼろぼろと流し始めた。
凄まじいほどの蟻の蹂躙だ。
「さあ、後ろの穴も、蟻たちにご馳走をしてあげましょう」
ラポルタがミランダの背後に回る。
そして、双臀に手をかけ、新しい蜂蜜を指につけた。
そこには、すでに十数匹もの蟻がいたが、ラポルタが蜂蜜をミランダの尻穴に塗り込めると、前側の股間と同様に、無数の黒粒が先を争うように、ミランダのお尻の穴に入っていく。
「んんっ、んぐうううっ」
ミランダが首を横に振って号泣しはじめた。
必死になって、腰を振ってうごめく蟻を払おうとするが、どんどんと蟻の数は増えて、もはやミランダの下半身全体が真っ黒になるほどだ。
「やめよっ、頼む──。もう、やめてくれえ──。い、いや、やめてください──。ラポルタ様──。なんでもする──。なんでもするから、もうやめてください。この通りだ──。わしのことなら、どうとでもするがいい。しかし、こいつらを殺すのはやめてくれ──。頼む──。お願いします──」
サキは叫んだ。
気がつくと、サキもまたぼろぼろと涙をこぼしていた。
こんな残酷なことを、ミランダやベルス──、そして、サキを助けようとして動いた女たちが、サキのせいで受けるなど耐えられるものではない。
サキは懸命に、ラポルタに哀願した。
「ほう、思ったよりも効果があるようですね。やはり意外です……。でも、いいでしょう。ならば、まずは、サキ様の口まんこで私を満足させてもらいましょうか。サキ様がいい子でいたら、その分、彼女たちの処刑を伸ばしましょう。サキ様が私を満足させる限り、処刑執行を延期しても構いません」
ラポルタが腰のベルトからサキの髪を解いて、ラポルタの正面にサキの顔が向くように持ちあげる。
「頼む──。い、いや、お願いします──。何卒、こいつらの命を救ってくれ。その代わり、わしはお前の性奴隷、いや、性具になり尽くす。このとおりじゃ──」
サキは再び哀願した。
恥も外聞もない。
こうしているうちにも、ベルズやミランダは力尽きるだろう。
こいつらを死なせたくない──。
凍りつくような口惜しさをぐっと飲み込み、一生懸命にサキはラポルタに媚びを売る言葉を続けた。
「ならば、その覚悟を見せてもらいましょうか。この全員の前でね。サキ様が集めた人間族の女、そして、女眷属たち──。その全員の前で、私に奉仕するサキ様の姿をみせてもらいます」
ラポルタがその場に胡座に座った。
そして、ズボンの前から怒張を出し、サキの顔をその前に持ってくる。
「わ、わかった。その代わり、わしがお前に屈服する限り、こいつらに手を出さんと誓ってくれ。早くミランダとベルズを開放してくれ。なんでもするから」
「私はなにも誓いませんよ。ただ、あなたが私に屈服して性具としての務めを果たすというなら、そのあいだは、気紛れで命を奪わないというだけのことです。早く開放させたければ、早くその口まんこで、私から精液を搾り取ることですね」
「わ、わかった……。い、いや、わかりました、ラポルタ様……。が、頑張るから、お願いじゃ。彼女たちを許してくれ──」
サキは口を大きく開いた。
ラポルタが自分の怒張をサキに顔に咥えさせる。
だが、すぐに手を離された。
バランスがとれずに、口からラポルタの性器が抜けそうになる。だが、もしも、簡単に口から抜けてしまったら、ラポルタはミランダたちを開放してくれないだろう。
とにかく、機嫌をとること。
少しでも、ラポルタをいい気分にさせること……。
いまのサキにできるのは、それしかない──。
サキは舌と口を懸命に動かして、ラポルタの怒張を吸い、舐め、擦った。
周りでは、令嬢たちや令夫人、そして、元のサキの女眷属たちが驚いたようにサキを見ているのがわかるが、それもどうでもいい。
ミランダとベルズの泣き声と苦悶の声が耳に響き続ける。
少しでも早く彼女たちを開放してあげたくて、サキは口奉仕を続けた。
「んんっ、んんっ、んんんっ」
サキの口の中は、ラポルタによって性器そのもの以上に感度をあげられている。
たちまちに、快感が昂ぶり、サキの口からは荒々しい喘ぎ声が漏れ出す。
そして、ついに頭が痺れきり、快感の頂天がサキの脳天を貫いた。
「ああっ、あうううっ」
絶息するような呻き声とともに、サキは絶頂に達した。
「ああ、いい気持ちです──。精を出しますよ。一滴残らず、飲んでください。ひと滴でも残れば、女たちの処刑は中止しません……。いえ、まずは口の中に溜めてもらいましょうか。よしというまで、舌にのせたままです」
口の中にラポルタの精が放たれた。
二射、三射──。吐き気が出そうなのを耐えて、サキは舌に精を集める。
ラポルタが性器をサキの口から抜く。
「さあ、全員に、サキ様が私専用の口まんこになったことを宣言してください。その口の中の精液を見せながらです」
ラポルタが股間をズボンにしまい、サキの髪を掴んで全員にサキの顔が見えるように持ちあげる。
「わ、わひは、りゃぽりゅひゃ、ひゃまの、ふち、まんほ……れす……」
口を閉じれないので、はっきりとは発言できないが、サキはラポルタに言われるままに、屈辱的な言葉を叫んだ。
“わしは、ラポルタ様の口まんこです”──と。
サキの首を持ちあげているラポルタが満足そうに哄笑した。
「いいでしょう……。人間族ども、こいつらを助けて構いません──。その後で、眷属と人間はいつもの調教に戻りなさい──。ただし、ミランダとベルズについては、処刑は見合わせますが、それなりの罰は続行します。サキ様に免じて、命まではまだ奪いませんけどね」
その瞬間、ミランダの首から炸裂環が外れて地面に落ちた。
周りに立たされていた令嬢と令夫人たちが、ミランダとベルズに群がり、彼女たちと梯子の上に立たされている女性たちを開放されるために、慌ただしく動き出した。