【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「
ハロンドールの王宮施設内の後宮である。
もともとは、国王の性的欲求を満足させるために集められた女の施設であるが、いまはラポルタと称するサキの部下だった男魔族の巣になっていた。
ここで生首だけの姿で監禁されていたサキを助けようと乗り込み、呆気なくベルズもミランダも捕らわれてしまったのである。
それで、奴隷宮の庭で残酷に処刑されかけたが、サキの必死の哀願で、いまはこうして命を長らえている。
もっとも、ベルズとミランダの首には、「炸裂環」という首を切断する爆薬を仕込んだ首輪をかけられており、そのラポルタが魔道を込めさえすれば、瞬時にベルズとミランダの命は失われることになっている。
その気紛れを必死に抑えているのが「生首奴隷」だとラポルタが揶揄するサキだ。
首だけにされて妖力を奪われているとはいえ、あの自尊心の高いサキが自分を陥れたラポルタに哀願し、ベルズたちの命乞いを続け、思ってもいないはずの愛の言葉を唱え続けている。
ラポルタが自分がいい気分のあいだは、ベルズたちの処刑を執行しないと言っているからだ。
あのサキが──? と疑いたくなるほどの懸命の媚びへつらいだ。
サキからすれば、死んだ方がましなくらいの屈辱なのは間違いないだろうが、ベルズとミランダが呆気なく失敗したために、サキにそんな仕打ちをさせているのだと考えると、情けなさとともに、サキへの申し訳なさが心に溢れる。
「く、ううっ、うううっ」
ベルズと素っ裸で抱き合っているミランダがベルズの胸に顔を押しつけるようにして、身体を震わせだした。
不規則的に発生することになっている双頭の張形の振動だ。
ベルズとミランダが入れられている大きな「鳥籠」のような檻は、後宮内のこの一室に天井からぶら下げられているが、その籠の中で、ベルズとミランダはお互いの股間を密着し合い、鳥籠の中で座って抱き合っている。
両腕はお互いの背中側で、魔道封じの紋様が刻まれている金属の手枷を嵌められているが、それがなくても、ベルズもミランダもこうやって抱き合う格好を崩すことはできない。
なにしろ、あのラポルタという魔族男は、ベルズとミランダの股間に双頭の張形を挿入させ合い、どちらかでも張形をちょっとでも抜けば、相手の首の炸裂環が爆破するように起爆魔道をかけていったのである。
それが本当なのかどうかは確かめようもないが、おそらく真実なのだろう。
だから、こうやってベルズとミランダは懸命に鳥籠の中で座り合った姿勢で股間を密着させ合い、相手が離れないように抱きしめ合っているというわけだ。
さらに意地が悪いのは、ラポルタが不定期にどちらかの股間に挿入している部分が振動を発生するように仕掛けていることだ。
双頭の張形には小枝のような突起も上面にあり、それはしっかりとふたりのそれぞれのクリトリスに密着している。
張形が振動すれば当然に膣だけでなく、敏感なクリトリスも刺激され大きな快感が沸き起こる。
だが、快感に我を忘れて無意識に腰を動かしてしまえば、張形から膣が離れるかもしれない。
いまはミランダに振動が襲いかかっているが、だから、ミランダはベルズを抱きしめる背中の両手の力を強くしたのだ。
しかも、二日目になった今朝からは、振動とともに強烈な痒み効果のある媚薬を張形の表面が膣に撒き散らすように魔道で細工したみたいだ。
だから、さっきもそうだったが、ミランダの肌はみるみる真っ赤になり、脂汗が一斉に噴き出してきている。
お互いに繰り返し同じことをされていて、ベルズの股間にも、その媚薬の余韻は残っている。痒みに負けて腰を動かさないようにするのに必死だ。
とにかく、こんなようなことをこの鳥籠に入れられてから、ほぼ一日以上、ずっとやらされている。
双頭の張形を抜かないようにさえすれば、抱き合いながら寝ることもできるが、振動は頻繁に襲ってくるし、眠ってしまい無意識に腰を動かして、張形の締め付けを緩めてしまうのではないかと思うと、怖くて眠ることもできない。
たったひと晩で、ベルズが朦朧とするほどに体力を削ぎ落とされたのは当然だが、体力に溢れるミランダもまた、すっかりと疲労困憊の状況のようだ。
一方で、ラポルタとサキは、この部屋に来たり、来なかったりだが、いまはいない。
だが、いなくなったからといって、鳥籠の中のベルズたちの苦悶が減るわけでもなく、ベルズもミランダも、ずっと襲っている下腹部の痒みを耐え続けていた。
「痒いのだろう、ミランダ。わたしがしたように、わたしを噛め」
振動に媚薬が混じるようになったのは、今日の朝からだ。
いや、勝手に朝だと考えているが、もしかしたら違うのかもしれない。なにしろ、この部屋には窓はなく、時折、ラポルタがサキを連れてくる以外には誰も来ないので、時間というものを知りようもないのである。
「う、うう……、だ、だけど、歯形が……」
ミランダが躊躇の態度を示した。
ベルズとミランダは身体の大きさが違う。
ドワフ族のミランダは、人間族の童女ほどの大きさであり、こうやって、向かい合って抱き合った場合、ベルズの顎はミランダの肩に乗っているが、ミランダの顔はベルズの胸にある。
口の前にある相手の身体を噛むとすれば、ベルズはミランダの肩を噛むことになるが、ミランダはベルズの乳房に歯形をつけることになる。
だから、躊躇しているのであろう。
「構わん。血が出るまで噛んでくれ。わたしもまだ痒いのだ。痛みで痒みが少しは癒やされる。頼む」
「わ、わかった……。ご、ごめん……。その代わり、あたしの肩も噛んでおくれ」
言葉の直後に脱力したようになったので、とりあえず振動は止まったのだろう。
しかし、振動がなくなっても、媚薬による痒みの影響は続く。
いや、刺激がなくなってからが本格的な苦しさといっていい。
「ご、ごめん──」
ミランダがベルズの柔らかい乳房の外側付近に歯を立てた。
新鮮な媚薬を股間内に撒き散らされて、かなり痒みが強いのか、ミランダがベルズの乳房を噛む力はそれなりに大きい。
しかし、おかげでベルズも股間の痒みが少しは癒やされる。
そして、ベルズもミランダの肩に噛みついた。
しばらく、そうやってお互いの身体を噛み合う。
すると、ふと、鳥籠の外に人の気配を感じた。
「なにか、涙ぐましく協力し合ってるな」
気がつかなかったが、いつの間にかラポルタが「鳥籠」の外からベルズとミランダを覗くようにしていた。
檻が吊られている高さは、「鳥籠」の底が人間族や魔族の膝くらいなので、ラポルタの顔は少し見上げるかたちになる。
ふと見ると、ラポルタは生首のサキの髪を束ねて金具をつけていて、その金具で自分の腰のベルトにサキをぶら下げている。
大抵は、ラポルタはこの格好でサキを連れている。
だが、今日はそれとは別に、水分のようなものが入っている顔ふたつ分ほど大きさがある革袋を肩からぶら下げている。
「ラ、ラポルタかい……」
ミランダがベルズの乳房から口を離して、恨めしそうにラポルタに視線を向けた。
「今日からは退屈凌ぎの仕掛けを増やしたからな。痒みに耐えられなくなったら、なにも我慢はいらん。張形で股間を擦るといい。まあ、相手の首がなくなるかもしれないがな。だが、炸裂薬の量は相手の首が千切れる程度に調整してある。自分には影響ないから、存分に腰を振るといい」
ラポルタが笑った。
ベルズはぎりりと歯噛みした。
「く、くそったれが……」
ミランダが悪態をつく。
「ほおお、勇ましいドワフ族だな。では、お前の方が早く死ぬように、ベルズの膣に痒み液を増量してやろう。ふたりで存分にのたうち回ってくれ」
ラポルタの言葉が終わるやいなや、ベルズの股間の中の張形が激しく振動を開始した。
クリトリスを押しつぶしている小枝の部分とともに……。
「ほぐっ」
ベルズは思わず腰を跳ねあげそうになり、必死に我慢する。
膣の中でどろりとした液体がみるみる溢れ出ているのが、なんとなくわかる。
振動が続く。
激しい振動がベルズを追い詰める。
「うくっ、くくっ」
喰い縛る歯のあいだから声が洩れる。
痒みでただれていた股間への刺激は、凄まじいほどに鋭く、甘美な快感に満ちていた。
だが、腰を動かすのは危険だ。
ベルズはミランダを抱きしめる手に力を入れる。
「あっ、ベルズ──」
ミランダが声をあげた。
だが、激しい振動はまだ続いている。また、それはそれだけの量の媚薬が噴出し続けているということでもある。
「おっ、ああっ、あっ、くっ、くううっ」
なおも振動に打ち抜かれながら、ベルズは震える裸身をミランダに押しつけ続けた。
「ま、まだ、このふたりを許してないのか──。約束と違うぞ──。い、いや、約束を守ってくれ、あ、愛するラポルタ様……」
ラポルタの腰にぶら下げられているサキの顔が叫んだ。
“愛するラポルタ様”……?
そんなことを言わされているのだと思った。
「守っていますよ。だから、こうやっていたぶるだけで、ふたりとも生かしているじゃないですか」
「し、しかし……」
「あなたを追い詰めるには、人質はひとりでいいのですよ。それをおまけをしてふたりとも生かしているじゃないですか。しかも、まだ奴隷宮の女たちには手をつけてない。感謝してもらっていると考えていたのですがね」
ラポルタがサキの方に視線を動かした。
「も、もちろんじゃ、愛するラポルタ様──。だが、慈悲を……。頼むから慈悲を与えてくれ。こいつらがふたりとも生きている限り、わしは愛するラポルタ様の永遠の奴隷じゃ。愛し尽くすことを約束する」
「本当ですか? 魔道契約で誓ってもらいますよ」
「おおっ、それがわしの望みじゃ。魔道契約で誓わせてくれ」
サキが言った。
魔道契約というのは、魔道を持つもの同士が交わす絶対に誓約だ。これで誓い合えば、お互いが解除し合わない限り、魂が誓約に縛られる。
そんなものを交わせば、本当にサキはラポルタの奴隷状態になるが、サキはそれと引き換えに、ベルズやミランダたちの安全を確保できるということだ。
だが、あのサキがここまで、人間族のためにやるのか……?
ベルズは振動に苦しみながら、愕然とする思いに陥る。
一方で、やっと股間の振動が止まった。
しかし、やはり振動が収まると同時に、桁違いの熱さと掻痒感が襲いかかってくる。
「くっ、うう……」
知らずベルズは呻き声をあげてしまった。
「なあ、愛するラポルタ様、魔道契約を……。だから、こいつらや、人間族の女の命を守ってくれ……。頼む」
なおもサキが言った。
しかし、ラポルタは顔の笑みを消して、なんとなく面白くなさそうな表情に変化させた。
「そんなに、こんな短命種族どもが大切ですか?」
「ああ、大切じゃ──。大切な仲間なのだ。頼む、ラポルタ様」
サキが言った。
ラポルタがかすかに舌打ちしたのが聞こえた。
「……いや、気が変わりました。やはり、魔道契約はなしです。こいつらや奴隷宮の人間族の命は、私の気紛れです」
「そ、そんなあ」
サキががっかりした口調で声をあげた。
「それよりも、お前らに用事だ。これは水分だ。次に来るときまでに全部飲み干しておけ」
ラポルタが肩で担いでいた革袋が、魔道で転移して鳥籠の中に出現した。
革袋は頭の少し上にぶら下がっているかたちになった。
そして、その底から二本の管が落ちている。それを口に咥えて中の水分を吸えということか?
しかし、なんとなく異臭がするような……。
「奴隷宮の女奴隷どもから採収した朝の小便だ。身体の保持に必要な養分の粉薬も溶かしてある。次にやってくるまでに、全部なくなっていなければ、尻の穴から強引に体内に注ぎ込む」
ラポルタが笑いながら言った。
ベルズは鼻白んだ。
「と、とにかく飲め、お前たち……。頼む……」
サキが言った。
その元気がなく、申し訳なさそうな物言いは、本当にサキらしくない。
「小便といえば、私もおしっこがしたくなりましたよ。どうします? もしも、サキ様が私のおしっこを飲んでくれれば、こいつらをもう少し長らえさせてもいいですよ」
「わ、わしに、お前の小便を飲めと──?」
サキが声をあげた。
「別にいいですけどね? ただ、私の気紛れの時間が減るだけですから。いつでも処刑執行してもいいですし……」
「いや、する──。させてくれ──。わしの口は、ラポルタ様の口まんこじゃが、いまからは便所だ。ラ、ラポルタ様が問題ないなら……」
「問題ありませんね。さあ、飲んでもらいましょう」
ラポルタが腰から金具を外して、サキの顔を自分の股間に持っていく。ズボンの前から取り出されたラポルタの男性器が、サキの前に突きつけられるのが見えた。
サキは大して躊躇することなく、それを口に含んだ。
「んん、んんっ、んっ」
すぐに放尿が始まったのか、サキが苦しそうに声をあげだす。
それでも、一生懸命に飲み下しているようだ。
どうなっているのかは知らないが、飲み干せばどこかに運ばれるのだろう。サキの口の中にラポルタの小便が注ぎ込まれ続ける。
「さあ、お前たちも管を咥えて飲め。昨日の一日は小便もしなかったようだが、水分が足りてくれば小便も出るだろう。遠慮なく、そのまま下に垂れ流すといい。下に桶がある。それはサキ様に処理させる」
確かに桶が宙吊りの「鳥籠」の真下に置かれている。
尿意がないわけではないが、こんなところで放尿できないので我慢していた。
しかし、それをサキに処理させるだと?
「問題ありませんよね、サキ様?」
放尿が終わったのか、ラポルタがサキを股間から離して、局部をしまってズボンを整える。
サキは苦しそうに咳き込んでいる。
「けほっ、けほっ……。も、問題ない。なんでもする──。だから、こいつらや……人間族の命を奪わないでくれ」
サキが必死の口調で言った。
「さあね……、まあ、オレの気紛れの範囲ですけどね。ところで、小便に次いで、精処理もしてもらいたくなりました。構いませんか?」
ラポルタがわざとらしく言った。
「も、もちろんじゃ。わしはお前の……愛するラポルタ様の性奴隷だ。よ、喜んでお前のちんぽを咥えよう。その代わりに……」
「まあ、サキ様の心掛け次第ですね」
ラポルタが満足そうに高笑いをして、再び性器の前にサキの顔を移動させた。