※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

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77  …犬化訓練

 首輪を装着された感覚とともに、ちくりという小さな痛みが首の周りに走った。

 

「ばう、ばう──」

 

 思わず声をあげようとして、口から迸ったのは、犬そのものの鳴き声だった。

 エリカは驚愕した。

 ロウが、エリカの身体を離しながら愉しそうに笑った。

 

「人間の声が喋れなくなる魔道の首環だ。今日は雌犬として躾ける。まあ、お前としても嬉しいはずだ。少なくとも、この首輪をしているあいだは、屈服しないで済むんだ。なにせ、喋れないのだからな」

 

 犬の鳴き声しか出せなくなる魔道の首環?

 怒りというよりは、怖くなってエリカは思わず首輪に手を触れた。

 

「ばがああああっ──ばう、ばぐううっ──」

 

 エリカはいきなり襲いかかった凄まじい衝撃に絶叫してひっくり返った。

 首輪に手を触れようとして、全身に電撃が襲いかかったのだ。

 心臓を締めつけられるような打撃だった。

 だが、口から出るのは、やはり犬そのものの声だ。

 ロウがエリカの様子を見て、さらに笑い声をあげた。

 

「……おいおい、説明を聞かないうちに動くからだ。さっきも説明したが、この首輪は、人間を完全に“犬”そのものにする首輪だ。まず、首輪を外そうとすると、いまのように電撃が全身に走る。もっとも、触ったところで、主人として魔道で登録してある俺以外には外せないがな。それから、移動するときは四歩脚だ。両方の手のひらと足の裏を床につけてしか移動できない。二歩脚で動こうとすれば、やはり、電撃の洗礼だ」

 

 そんな……。

 

 犬の真似などというのは、エルフ族であるエリカにとっては耐えられない恥辱だ。

 だが、さっきの電撃は魂も凍るほどの苦痛だった。

 いまの一発を浴びてしまっては、もうエリカも、ロウに抗議をする気力は完全に失っていた。

 

「……それから、躾に従わなかったり、命令を実行できなかった場合、あるいは、なんらかのことで俺を失望させた場合……。そのときには、こんな風に罰が与えられる」

 

 ロウが指を鳴らした。

 

「ばぐううう──ばぎいいいっ──」

 

 再び電撃だ。

 しかも、電撃は首輪を装着されている首輪ではなく、股間から襲ってきた。もちろん、耐えられるわけもなく、エリカは再び仰向けにひっくり返った。

 

「みっともない恰好で寝るんじゃない、エリカ──。恥ずかしいとは思わないのか?」

 

 ロウが揶揄するようにからかいの言葉をかけてきた。

 エリカは大股を開いて、まるで蛙が仰向けになったような格好になってしまっていたのだ。

 全身に羞恥が走る。

 慌てて身体を起こして、両手で股間を隠した。

 

「ばぐううっ──」

 

 また電撃が襲いかかった。

 

「お前、馬鹿か、エリカ? 犬の格好をしないと電撃だと説明しただろう。許可なく、四つん這いの姿勢を解くな。電撃の苦痛を浴び続けたいなら別だがな」

 

 嫌も応もない。

 考えることもできずに、エリカは両手を床につける。

 すでに肩で息をしていた。

 繰り返される強烈すぎる電撃のために、すっかりと全身が弛緩しかけている。

 

「まずは、号令に対するそれぞれの雌犬姿勢を教える」

 

 ロウが説明を開始した。その手にはあの電撃棒だ。

 

「……まずは、“伏せ”の姿勢だ」

 

 この号令は、四つん這いの体勢から頭を床に密着させ、真っ直ぐに膝を伸ばすこと。

 ロウがにやつきながら言った。

 その小馬鹿にするような表情に胸がむかつく。

 当然、尻が高々と突きあがる恥ずかしい格好だ。

 さっそく、やらされた。

 だが、恥ずかしいなどと考えることはできなかった。

 この号令をかけられて、瞬時でも戸惑ったら首輪に備わった魔道の電撃だ。

 エリカは連続で十数回、それを練習させられた。

 号令をかけられてから、行動を終わらせるまでの余裕は、まさに瞬時だけだ。

 息をつく時間もかけられない。

 考えるよりも早く、行動を終えないと電撃の苦痛だ。

 エリカはそれを繰り返された電撃によって、身体で覚えさせられた。

 

「次は“待て”だ。この号令をかけられたら身動きするな。どんな体勢であってもだ。ぴくりとでも動けば電撃だ」

 

 これば比較的簡単だと思った。

 要は動かなければいいのだ。

 

「やってみるか。“伏せ”──。“待て──”」

 

 続けざまに号令が飛ぶ。

 最初の号令でエリカの身体は、思うよりも速く動いて、尻あげのポーズになる。そして、続く、“待て”の号令で静止した。

 

「そのままだぞ」

 

 ロウがなにかを企んでいるようにくすくすと笑いながら、エリカの背後に回る。

 しかし、それを覗くことはできない。

 顔は額を床に密着させている。それを動かすと、電撃に襲われる。

 

「ばう、ばうう──?」

 

 びっくりした。

 突然にお尻の穴になにかが捻じ込まれたのだ。

 反射的にお尻をよじってしまった。

 

「ばぐううううっ」

 

 また、電撃──。

 エリカは横倒しに倒れた。

 だが、エリカの尻の中には、すでにロウによって、“なにか”が捻じ込まれている。

 それがなにかはすぐにはわからなかった。

 ただ、倒れたときに、ふさふさした毛の感触が尻に当たった気がした。しかも、挿入された部分がぶるぶると淫らな振動を続けている。

 なにかの淫具だとは思うが、挿入した部位には潤滑油のようなものを塗っていたのか、一瞬にして、かなり深くまで挿入されてしまっている。

 とにかく、エリカは慌てて姿勢を戻した。

 そうしなければ電撃が止まらないのだ。

 

「よく似合うな。“よし──”。動いていいぞ。この号令で命令解除だ。後ろを見てみろ」

 

 ロウが愉しそうに言った。

 

「ばう?」

 

 驚いて声をあげ、それが犬の声だったので、慌てて口をつぐむ。

 エリカの尻に挿さっていたのは、エリカの髪の色と同じ金色の房毛のある尻尾だった。しかも、ぷるぷると左右に動いている。また、尻穴に挿入されている部分についても、相変わらず、微弱だが淫らな振動を継続している。

 

「それはお前が性的快感を覚えると、房毛の尾が左右に動くようになっているんだぞ。どうやら、その尻尾付きの尻棒が気に入ったようだな。よかった」

 

 ロウが笑った。

 エリカはかっと全身が熱くなるのがわかった。

 確かにエリカは、お尻に挿入された淫具のために、淫らな疼きがあっという間に全身を覆ってしまっていた。

 だが、それをあからさまに、他人がわかる道具など恥ずかしすぎる。

 しかも、これも紛れもなく魔道の力らしく、挿入された部分はまるでエリカの身体の一部にでもなったかのように抜けるような感触がない。

 

「それから、“ちんちん”の姿勢。これを言われたら、二本脚で身体を起こして、曲げている両膝を身体の真横まで開け。両手は顔の横だ」

 

 あまりもの格好だが、逆らえば、やはり首輪の電撃だ。

 従うしかない。

 エリカは身体を起こして、曲げている両足を大きく開いて性器をこれ見よがしに曝け出す格好になる。

 

「もう、そんなに感じているのか、エリカ? 股がねちょねちょだぞ。それに尻尾の動きもすごいな。やっぱり、エリカはマゾ女だなあ」

 

 エリカの股を覗くようにしたロウが笑った。

 羞恥が身体を駆け巡る。

 しかし、姿勢は崩せない。

 崩した瞬間に電撃の罰だ。

 それに、口惜しいがロウの指摘は本当だ。

 こんな恥ずかしい仕打ちを受けると、エリカは昔からかっと熱くなり、股間が濡れてくる。

 そんな自分の体質をエリカは激しく嫌悪しているのだが、どうしてもそうなってしまうのだ。

 いまもそうだ。

 感じているのは、尾になっている淫具の振動のせいだけではない。ロウにからかうような言葉をかけられるたびに、じんじんと股間が疼く。

 

「最後のひとつだ。号令は“小便ポーズ”だ。これを告げられたら、四つん這いのまま、どっちでもいいから片足首を頭よりも高くなるように片脚をあげろ。つまりは、雄犬が小便をするポーズということだ。お前は雌犬だが、特別だ」

 

 ロウが笑った。

 その姿勢も十数回練習をさせられる。

 次いで、「総合訓練」と告げられ、繰り返して全部の号令を順次に不規則にかけられならが、それに対応して動く練習をさせられた。

 

 “伏せ”は尻上げ。

 

 “待て”は静止。

 

 “ちんちん”は、身体を起こして、がに股開き。

 

 そして、“小便ポーズ”で片脚上げ──。

 

 少しでも動きの開始が遅れると電撃──。

 もちろん、一瞬の躊躇も許されない。

 とにかく、容赦のない電撃──。

 

 また、姿勢が悪いと言っては、ロウが指を鳴らして電撃──。  あるいは、電撃棒による電撃の打撃──。

 

 一体全体、いつまでやるのだろうと思うくらいに、果てしなく繰り返しやらされる。

 いつしか、エリカの身体は汗びっしょりになっていた。顎の下からはぽたぽたと汗の滴が流れ落ちるようになっている。

 全身は火照りきっていた。

 尻の尾も激しく動き続ける。

 もう、なにも考えられない。

 

 

 *

 

 

 エリカは汗びっしょりで、疲労困憊だ。

 号令により動く回数は、百回、二百回ではきかない。

 千回を軽く超したと思う。

 もう身体はくたくただ。

 それでもロウは止めない。

 無慈悲にも思える態度で、淡々と号令をかけるだけだ。

 やがて、どのくらいの時間が経過したのかわからなくなった。

 数もわからない。

 全身の筋肉が針にでも刺されたかのように痛み出した。

 ロウも余分なことを喋らなくなった。

 

 “伏せ”──。

 

 “待て”──。

 

 “ちんちん”──。

 

 “小便ポーズ”──。

 

 “伏せ”──。

 

 “待て”──。

 

 “ちんちん”──。

 

 “小便ポーズ”──。

 

 “伏せ”──。

 

 “待て”──。

 

 “ちんちん”──。

 

 “小便ポーズ”──。

 

 延々と続く。

 

 頭が朦朧として、なにも考えられない。

 すでにエリカの身体は、言葉に反射して、瞬時に動くほどに反応できるようになっていた。

 調教を開始する寸前に食事をしたにも関わらず、空腹を感じ始めている。

 おそらく、それだけの時間が経ったのだろう。

 調教が開始したのが、昼過ぎだとすれば、いまは夕方──?

 そう思った。

 

「よし──。いいだろう。頑張ったな。喉が渇いただろう」

 

 やっとロウはそう言った。

 エリカはその場に崩れ落ちるように突っ伏した。

 ロウは部屋の隅に歩き、部屋の隅の台から水差しを手に取った。見ているとロウは、水差しからコップに水を移して、立て続けに三杯飲んでいた。

 エリカは、それを荒い息とともにじっと見ていた。

 喉が渇いていた。

 とてつもなく……。

 すると、ロウが水差しだけを持って戻ってきた。

 

「飲め」

 

 ロウが水差しの水をエリカの目の前の床にじょろじょろと落とした。

 呆気にとられた。

 床にこぼれた水を舌で舐めろということだろう。

 しかし、精魂尽きてしまっていたエリカには、もう逆らう気力も、反抗する心もわかなかった。諦めの境地でエリカはその場に顔を伏せて、舌で床の水をぺろぺろと舐める。

 

 おいしかった……。

 渇き切った身体に与えられた水は全身に染み透るように美味しかった。

 悲しいくらいにおいしかった……。

 

「来い──。じゃあ、運動だ。廊下に出ろ」

 

 ロウが急に廊下に向かう扉に向かった。

 エリカはくたくたの身体に鞭打って、慌てて四つ足でそれを追おうとした。

 

「うばあああ──」

 

 だが、数歩も移動しないうちに、股間に電撃が迸り、エリカは犬の声で悲鳴をあげながら、その場に倒れた。

 ロウが指を鳴らしたのだ。

 

「命令を受けたら返事をしろ──。今度、黙っていたら、気絶するまで電撃でのたうちまわらせるぞ──」

 

 すごい剣幕でロウが怒鳴った。

 その態度には、いささか芝居じみたものを感じたが、それでも、エリカの身を竦ませるには十分な迫力だった。

 

「ばうっ」

 

 エリカはほとんど無意識のうちに犬の声で返事をしていた。

 すると、ロウがにっこりと笑って破顔した。

 

「いい子だ……。いまのは、考えるよりも先に反応ができたな……。そうやって、身も心も立派な雌犬になるんだぞ。ご褒美だ。小便ポーズ──」

 

 エリカの身体はぱっと片脚上げのポーズになる。

 片脚の足首を頭よりも高く上げないとならないというかなりにつらい姿勢なのだが、いまのエリカは、考えるよりも先に身体が動く。

 そのことに強い屈辱を感じたが、すぐにそんな余裕は消えた。

 ロウがさっとエリカの背後に回ったのだ。

 

「ばう──?」

 

 いきなりだった。

 房毛の尾のある尻たぶの下から、股間に向かってロウの怒張がすっと突き挿された。

 

「ば、ばうううっ、くうう──」

 

 疲労しきっていた身体が生き返ったように弾けた。

 同時に、こんなにも敏感なのかと驚くほどに、性感が異常な急上昇をした。全身の性感という性感が瞬時に沸騰した感じだった。

 

「ぎゃうううう──」

 

 次の瞬間、全身に激しい電撃の苦痛が襲った。

 どうやら、いつの間にか足上げの高さが足りなくなっていたようだ。

 しかし、今度は倒れることはなかった。

 ロウが背後から腰を支えて、エリカを犯しているからだ。

 束の間、エリカは電撃を浴びながら膣を凌辱されるかたちになった。

 それはそれで怖ろしいほどの快感でもあった。

 とにかく、エリカは一生懸命に片脚をあげた。

 

「ばおおっ、おおっ」

 

 口から出るのは犬の声だ。

 しかも、すっかりとさかりのついた欲情した雌犬だ。

 エリカはロウに支えられながら、快楽のうねりに身体を揉み抜かれた。

 

「房毛をそんなに暴れさせるな──。くすぐったい」

 

 ロウが笑った。

 エリカは羞恥に熱くなる。

 だが、そんな羞恥も遠くなる。

 気持ちがいい──。

 やはり、このロウとの性交は気持ちがよすぎる。

 それだけは認めざるを得ない──。

 

 ロウは憎い──。

 いや、憎い?

 

 そんな自分の感情もわからなくなる。

 あるのは、雌犬として犯される肉の悦びだ。

 そして、大きな淫情の波が股間から全身に急激に拡がる。

 

「きゃううううう──」

 

 いななきのような鳴き声がエリカの口からあがった。

 絶頂感が全速力で駆け抜けていた。

 エリカは、全身をぶるぶると震わせて、束の間、歓喜の衝撃に震え続けた。

 

「……よし。脚を下ろしていい」

 

 しばらくしてから、ロウが言った。

 エリカはがっくりと全身を脱力させた。絶頂の余韻に浸っているあいだ、エリカの股間に留まり続けていたロウの一物がすっと抜けた。

 やはり、精は放たなかったのだ。

 エリカは思った。

 呪術の支配のようなものは感じない。

 そのとき、エリカはおかしな空虚感を覚えた。

 不可思議な物足りなさだ。

 それがなにかわからなかったが、ロウがまた扉に向かって歩き出していた。

 

「ばうっ」

 

 それを認めたエリカは、ひと声吠えてから、四つ足でそれを追った。

 

 廊下に出た。

 地下室の廊下も結構長い。廊下の両端には、一階にのぼる階段と、反対側に浴室があり、その間の距離は二十べス──すなわち、大人の男の大股で二十歩分はある。

 

 エリカたちがいたのは、その廊下の左右にある幾つかの調教部屋のうち、もっとも浴室に近い部屋だったのだが、その部屋を出た廊下に、丸い球体に根元が刺さっている張形があった。

 

「エリカ、運動だ──。取ってこい──。ただし、口も手も使うな。股で取ってくるんだ──」

 

 ロウがそれを手に取って、思い切り廊下の反対側に向かって投げた。

 一瞬、躊躇した。

 すぐに、はっとしたが、そのときは遅かった。

 ロウの悲しそうな舌打ちがして、電撃の苦痛を浴びせられた。

 しばらく、のたうっていると電撃が止まる。

 

「ばう」

 

 吠えてから、今度は四つ脚で駆ける。

 命令には返事──。

 それはさっき覚えた。

 だが、数歩も進まないうちに、電撃で転ばされる。

 遅いとロウに叫ばれた。

 

 仕方なくエリカは、今度は跳ぶように駆けた。

 張形の位置に着く。

 

 張形の根元にある丸い球体は底に重りがついているのか、どんな状態で転がっても、必ず張形の先端が天井を向くように動くようだ。

 エリカは張形の先端に股間を当てるように屈むと、ゆっくりと腰を沈めていった。

 

「ばぐうううっ」

 

 また電撃──。

 動きが遅いと言っているに違いない。

 起きあがったエリカは、もう躊躇せずに股間を一気に張形の先端に沈めた。これにもなにかを塗っているのか、ぬるぬるとした潤滑油の感触がある。

 

「ばうああ?」

 

 しかし、エリカは、びっくりして、思わず腰を跳ねあげた。

 エリカが張形が膣に少し入った瞬間に、ずっと動いていなかった張形が淫らな蠕動運動を開始したのだ。

 驚いたエリカは、腰を跳ねあげて張形を落としてしまっていた。

 

 

「ばぐうううっ」

 

 再び、凄まじい全身への電撃だ。

 そのエリカのしくじりをロウから電撃で叱られたのだ。

 ひっくり返った身体をなんとか起こして体勢を作り直す。

 今度はしっかりと覚悟した。

 腰を屈めて張形を股間だけで挿入する。

 振動が開始する。

 エリカは歯を食い縛った。

 締めつける。

 しかも、一連の行動に少しでも躊躇は許されない。

 止まった瞬間に電撃だ。

 股間でそれを締めつけたまま戻る。

 

 張形の反対側の球体は結構な重さだ。

 それを落とさないようにするには、かなりの力で張形を締め続けなければならなかった。

 しかし、振動をする張形を力一杯に股で締めるという行為は、感じやすいエリカにはつらい仕打ちだ。

 とにかく戻る。

 だが、今度はさすがに、そんなに急いでは動けない。

 

「ばぐううっ」

 

 すると、電撃──。

 駆けるしかない──。

 だが、股間に張形を咥え、尻に挿入された尾の根元は休むことなく振動を続けているのだ。それらがふたつの穴で暴れまわる。

 泣きそうなくらいの官能の波だ。

 へなへなと倒れそうになるのを我慢して、ロウのところにやっと戻った。

 しかし、ロウから電撃棒で気絶寸前まで電撃を与えられた。

 

「まったくなってない──。遅すぎる──。もう一度だ──。それでも俺の雌犬か──」

 

 ロウが再び球体付きの張形を思い切り投げた。

 

「ばうっ──」

 

 すでに精根尽きていたが、エリカはもう考えることもできずに、それを四つ脚で駆け追っていった。

 

 

 *

 

 

 十回──。

 二十回──。

 

 果てしなく同じことが繰り返される。

 首輪と電撃棒で浴びせられる電撃は、もう百回を遥かに超えて、もう数えられない──。

 ロウを失望させるほどに遅ければ、激しい苦痛──。

 しかし、ロウを満足させても、また、次は苛酷だ。

 ロウが悦べば、股で咥えてきた張形で、ご褒美の絶頂が与えられるのだ。

 気持ちがいいのだが、数が重なればやはりそれも拷問だ。

 しかも、昇天してすぐに、再び張形を投げられて、取りに戻らなければならないのだ。

 やがて、エリカはどんなに電撃を浴びせられても、もう一歩も動けなくなった。

 

「まあ、これで許してやるか」

 

 ロウが言った気がした。

 そのとき、エリカは浴びせられた電撃の衝撃で完全に朦朧としていた。

 だから、ロウの怒張がエリカの肉孔に根元まで挿入されているということに気がつかなかった。

 

「ばう?」

 

 相変わらずの犬の鳴き声──。

 悲鳴や嬌声さえも犬の声だ──。

 

 エリカをうつ伏せに押し倒したロウが、ゆっくりと腰を動かし始めた。

 瞬く間に、快感が拡がった。

 

「終わったら、動く床で四つん這いで駆け足だ。そのあとは、電撃縄跳びだ。まだまだ、続くぞ」

 

 ロウがエリカの腰を突きながら、愉しそうに笑った。

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