【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
いきなり、温かいものに抱きしめられたと思った。
「ロウ──。遅い──。まったく遅い──。しかも、こんな目に遭わせて──。わたしは、あんたのこと、すっごく怒ってんだからね──」
いきなり抱きついてきたのはユイナだった。
あまり他人の前では感情表現しない女なので、ここまでユイナが心を剥き出しにするのは珍しい。
それだけ、苛酷だったのだろう。
ぎゅうぎゅうと一郎を抱く腕に力が入る。
よく見ると、ユイナは震えているみたいだ。
一郎は、ユイナを片手で抱き返しながら、ユイナの頭に手を置いて自分の胸に押しつけるようにする。
同時に、淫魔術でユイナの心に触れる。
恐怖……。
安堵……。
憐憫……。
動揺……。
不安……。
そんなようなものが複雑に絡み合っていた。
ただ、怒りのような感情は大きくなかった。
怒っていると言いながらも、実際にはまったく怒ってない。
一郎は、実に表現がユイナらしいと思った。
そして、だんだんと“安堵”の感情が膨れあがり、ほかの感情を圧倒していく。心に触れていると、その変化は劇的なほどだった。
そして、固かったユイナの身体が柔らかさとともに熱を帯びてくる。
それはともかく、出迎えはユイナだけみたいだ。
玄関の内側は大広間だが、誰もおらずしんとしている。
「あら、可愛いところあるじゃないの、ユイナちゃん。そんなに震えちゃって」
コゼだ。
すると、一郎の腕の中でユイナがびくりと跳ねたみたいになった。
今度は“反感──”。
そして、“嫉妬”……。
ころころと感情も変化して、色々と忙しいことだ。
一郎はくすりと笑ってしまった。
「あ、あんたらみたいに、殺人狂じゃないのよ。死ぬの、生きるのなんて状態には慣れてないのよ──」
ユイナが一郎からぱっと離れるととともに、コゼをきっと睨んだ。
「あっ、そう。まあいいわ。とにかく、あんたらが大変だったというのは知っているわ。生きていてくれてありがとう。あんたに先に死なれると、苛めがいがないしね」
コゼが笑った。
しかし、コゼは皮肉っぽい物言いだけど、心からほっとしているみたいだ。一郎にはわかるのだ。
「へーえ。だったら、またこいつに頼んで、苛め合いごっこしようか? わたし、いまでも忘れられないのよ。わたしにお尻に搔痒剤を塗られたあんたが、お願いだから、お尻を犯してって泣いたのをいまでも忘れられないの」
すると、ユイナがいきなり憎まれ口を叩いた。
ああ、あのときのことか(作者注:534話)と思ったが、わざわざ、コゼが一番嫌がる話題を出すところなど、ユイナらしいなとも思った。
だが、たまたまユイナの感情に触れていた一郎にはわかる。
ユイナは、コゼに生きていてくれてありがとうと言われて、嬉しかったのだ。とてつもなく嬉しかったのだ。
しかし、その反応が、コゼの嫌がる思い出を口にするということになるのだから、本当にユイナはひねくれている。
「なっ、あ、あれは……。そ、それに、あ、あの後……、あたしだって仕返しを……」
「そうだったわね。だけど、わたしはいつもみんなに苛められているもの。それに比べれば、あんたの泣き顔は新鮮だったわあ」
ユイナがけらけらと笑った。
「あ、あんたねえ……」
コゼが怒りで真っ赤になる。
「お願いだから、お尻に淫具を使ってええ」
すると、ユイナがコゼの声色を真似て言った。
これは、照れ隠しとはいえ、ユイナが悪い。
コゼがさらに激怒したのが、一郎にもわかった。
「こっのう──」
コゼがユイナに飛びかかろうとした。
「うわっ」
さすがに、一対一でコゼにユイナがかなうわけがない。
笑っていた表情が一変して、ユイナが一郎に隠れるようにして盾にする。
「なに、ご主人様の陰に隠れているのよ──」
コゼがユイナに手を伸ばした。
「待てって……」
一郎はコゼに手を伸ばして腕を掴んで、喧嘩を止めるとともに、ユイナの胴体も身体も掴む。
そして、ふたりの肉体に淫魔術で一気に快感の疼きを注ぎ込む。
「ひゃああああっ」
「うわっ、いやあああっ」
身体ではなく、ふたりの脳に直接に絶頂感覚を注ぎ込んだ。
どういう性的快感をふたりが思い浮かべるかわからないが、とにかく、それぞれが一番気持ちいいと考える想像で絶頂してしまったと、身体が反応するはずだ。
そういう淫魔術をかけた。
「ああああっ」
「くふううう」
コゼとユイナのふたりとも、自分のお尻を押さえて、その場に跪く。
ふたりとも、お尻にきたような。
これは面白い。
一郎はほくそ笑んだ。
「ロウ様──。ああ、ミウ、ロウ様が来たのを誰にも教える前に、先に行くなんてずるいです」
「ああ、ロウ──」
「ロウ様」
「ロウ様――」
「ロウ様ああ」
そのときだった。
奥側の扉が開いて、女たちが駆け入ってきた。
先頭はミウだ。
泣きそうな顔をしている。
いや、すでに泣いている。
続いてイライジャ──。
さらに、三人の侍女──トリア、ノルエル、モロッコだ。
「ロウ――」
さらに、一番最後から、シャーラとイザベラとヴァージニアもやって来た。
さすがに、イザベラは走ってくるようなことはなかった。ちょっとゆっくりめに歩いてくる。
とにかく、誰も彼も、歓喜を顔に浮かべていた。
一郎のところにやって来た女たちについては、手を拡げて迎え入れた。
正面からミウがぎゅっと一郎の腰を掴むように抱いてくる。
顔色が悪いし、淫魔術を使うまでもなく、その身体には可哀想なくらいに怯えが走っている。
多分、たくさん人を殺したのだろう。
あの大軍を相手に、二日間、この屋敷がもちこたえたのは、なによりも、ミウが魔道を駆使したに違いない。
さもなければ、こうやって、みんなが生き残れるわけがない。
だが、一郎は、ミウにそういうことをさせたくなかったから、あのとき、モーリア男爵領から、一郎たちと一緒に辺境候域に向かわせることなく、王都に先に戻したのだ。
しかし、その判断が結局、もっとも苛酷な場面をミウに強いることになったかと思うと後悔しかない。
「よく頑張ったな、ミウ。ありがとう」
しかし、こんなときに言葉はない。
ただ、抱きしめるだけだ。
そして、三人の侍女も抱きついてきたので一緒に抱きしめてやる。
さっきのユイナもそうだったが、誰も彼も身体が冷たい。
ずっと極度の緊張状態を強いられていたのだと思う。
「ま、まずは、ミウが一番──。次は、お姫様……。いえ、やっぱり、一番はお姫様かな。一応は王族だしね。二番はミウね……。そして、イライジャさん。それが頑張った順よ……。あとは、どうでもいいわ。似たようなものだから」
すると、まだしゃがみ込んでいるユイナが口を出した。
頑張った順?
もしかして、一郎が抱く順番のことを言っているのか?
どうでもいいが、ユイナはまだ腰が抜けて立てないみたいだ。考えてみれば、一郎が送り込んだのは、最高の快感による想像の絶頂だ。
まだ意識を保っているだけましか。
「な、なんで、あんたが仕切ってんのよ……。まあ、自分を上位にあげてないのは、わかっているみたいだけど……」
今度はコゼだが、やはりその場にしゃがみ込んでいる。
「ふん、そ、そのくらい自覚あるわよ。わ、わたしは、ミウたちみたいには、戦場は出てないしね……。イットとマーズも功労者よ。そういえば、それに比べて、姫様が連れてきた兵隊は、まったく役に立たなかったわ。あいつら、昨日の夜、わたしたちを置いて逃げてしまったんだから」
ユイナが憤慨したように言った。
だが、気にも留めてなかったから忘れていたが、森の中で惨殺された多数の王兵の死体があったと夕べのうちにブルイネンが報告してきた。
もしかして、あれじゃないだろうか。
「いや、わたしなど頑張ってはおらん。や、役立たずだ……。ロウ、この状況を招いたのはわたしのせいだ。しかし、ありがとう。来てくれてよかった。全員が死を覚悟した……。そこにいるユイナもよくやってくれた。魔道がうまく駆使できない穴埋めを魔石具で必死に補填してくれたのだ。だが、なによりもお前だ。ありがとう」
イザベラが一郎に向かって深々と頭をさげた。
一郎は、溜息をついた。
ユイナが、イザベラが一番、ミウが二番だと、一郎に告げた理由がわかったのだ。
それは頑張った順じゃない。
一郎が心のケアをする必要があると考える順番なのだろう。
口は悪いが、勘がいいことについては、一郎の女たちの中では、ユイナが随一だろう。
だから、独特の動物的な勘でちょっと心配な者の名を告げたのに違いない。
わかりにくい娘だ。
一郎は苦笑してしまった。
まあいい……。
とにかく、目の前にいるイザベラは随分と覇気のない顔をしていた。
視線も虚ろだ。
今回のことがかなり堪えたみたいだ。
まあ、真面目な性質だからなあ……。
だが、それはともかく、まずは、なによりもやらなければならないことがある。
「連れてきたのは、エルフ族王家の親衛隊から引き抜いてきた精鋭中の精鋭の三十人の女兵たちです、姫様。数は少ないが、ひとりひとりがこの国の一級王軍魔道師以上の魔道が使える魔道戦士です。率いるのはエルフ族女王のガドニエルの親衛隊長のブルイネン。女王ガドニエルも同行しています。いまは、追撃を指示しました。僭越だと思いましたが、屋敷から出てきた十数名の王兵にも命令をさせてもらいました」
勝手に命令したが、実際には、一郎には命令権などなにもない。
事後承認となるが、認めてもらわなければ仕方がない。
「あ、ああ、確認している……。
イザベラははっとしたように言った。
ガドニエルや親衛隊が同行していることは、イライジャ当たりから聞いているのだろうが、そのガドニエルが戦場にいるなら、なんだというのだろう。
まさか、女王が身体を張っているのに、自分が安全な場所に留まっているのはおかしいとか考えてはいないだろうか。
身重のくせに……。
それはともかく、一郎は紛れもなく、イザベラが一郎の子を孕んでいることを魔眼で確認した。
そうか……。
父親になるのか……。
やっと、実感のようなものが湧いてきた。
それだけでなく、イザベラやイザベラが孕んでいる子を守るための知識のようなものが、一気に頭に浮かんでくる。
これも淫魔術か……。
「ガドは安全な場所に……。あとで挨拶をするでしょう」
一郎は言った。
実際のところ、ガドニエルは一郎の亜空間の中で抱き潰されて寝ている。いまは、亜空間と現実時間の時間経過は完全に一致しているが、少なくとも一ノスは絶対に目を覚まさないだろう。
そのくらいは体力は削ぎ落とした。
「ガ、ガド? エルフ国の女王陛下をそう呼んでおるのか?」
イザベラはびっくりしている。
一郎は、イライジャにちらりと顔を向けた。
ガドニエルのことを“ガド”と呼んでいるのは、一郎だけじゃなく、旅に同行している全員がそうだ。
最初は女王ということで、かしこまっていた感もあったが、あまりにも本人が気さくなのと……なによりも、想像を絶する残念ぶりに、いつの間にか、呼び方どころか、みんな敬語すら使わなくなっていた。
そんな気安さは、イライジャたちからは伝わってないのだろうか。
「あなたと、ガドニエル陛下のことは、なにも伝えてないわ。あなたが説明するべきだと思うしね」
イライジャが微笑んだ。
それはそうか……。
考えてみれば、先にイザベラを妊娠させておいて、ほかの国の女王と婚約をしたのだから、ある意味で一郎は裏切り者だろう。
イザベラへの説明も了承も、一郎自身からすべきか……。
それに、よくよく考えれば、イザベラというこれからハロンドールの女王になろうという女を伴侶にするには、一郎は相手にしている女が多すぎる。
浮気者の限度も越えているだろう。
「なるほど」
一郎はとりあえずそれだけを言った。
すると、イライジャがさらに口を開く。
「ところで、ここにいる姫様から、軍師になってくれと依頼されて、この数日引き受けたけど、あなたが来てくれたなら、あたしは分不相応な役目はおりるわ。あなたが全軍への指図をしてあげて。もっとも、全軍といっても、残っているのは、さっきの十数名だけだけどね」
やっぱり、あの十数名が最後の兵だったのだと思った。
一郎が考えていたよりも、ずっとぎりぎりだったのだ。
死を覚悟したとイザベラは口にしたが真実なのだろう。一郎はぞっとした。
「軍師ねえ……。俺はど素人だぞ。戦の経験などない」
一郎は肩をすくめてみせた。
「あの大軍をあっという間に蹴散らしたあんたがなにを言ってんのよ。素人ならあたしも同じよ。まさか、引き受けないとは言わないわよねえ」
イライジャがちょっとむっとしている。
「さあね。そのそも、軍師なんてものは、譲ったり、譲られたりするものじゃないしね」
一郎はイザベラに視線を戻す。
イザベラははっとした表情になる。
「いや、頼む、ロウ──。わたしたちに……いや、わたしにどうすればいいのか教えてくれ。お前のことなら信頼できる。頼む──」
「引き受けました。ただし、条件があります、姫様」
一郎はあっさりと言った。
もともと、一郎は最初から、このイザベラ隊から軍事的指揮権を奪うつもりだった。
奪わなければ、一郎など、これからやろうとしている事の中では、単なる素浪人に近い。
ガドニエルが大盤振る舞いで与えたエルフ族王家の中における地位など、このハロンドール王国の中では関係ないのだ。
「条件?」
イザベラが訝しんだ。
「一連の事態が収まるまでのあいだ、俺に“大権”をお預けください」
「大権? なんだそれは?」
イザベラはきょとんとしている。
「王国の持っている軍事、行政、外交などのすべての統制権を俺に一時的にお与えください。この国がいま抱えている混沌のこと……。すべて、まずは、俺が責任を背負いましょう。終わればお返しします」
一郎はきっぱりと言った。
イザベラが今度は目を丸くした。
「お、お前を宰相にせよと言っておるのか──?」
「とんでもない。宰相というのは行政責任者でしょう。そもそも国王を出し抜いた権限はない。要求しているのは、行政権のみに留まらず、軍事も外交も……。さらに、法規決定権、司法、税、民事、警邏、流通……すべての国家権限を一時的にお借りするということです。役職は……、そうですねえ……、“独裁官”とでもしましょうか。その役職をもらいましょう」
「ば、ばかな──。それでは国王そのものではないか。そもそも、そんなものをわたしが与える権限などない」
「姫様に権限があろうが、なかろうが……。この国にそんな役職があろうが、なかろうが……。前例になくても、法になくても、そんなものはどうでもいいのです──。姫様は、ただ、俺にその役職を与えると、口にすればいいのです。そうすれば、なにからなにまで、お引き受けします。姫様は、ただ俺に任せればいい」
「そ、そなたに、すべてを任せてなにもするなと? み、見くびるではない──。わたしは王太女だ──。次期女王なのだ。そなたに全責任を負わせて、わたしはなにもしないということなどできることではない」
「なにを暢気なことを言っているのです。俺が失敗すれば、前代未聞の役職を一介の冒険者に与えた姫様も、一緒に首を斬られるか、殺されるかするんです。一連託生ですよ」
一郎は笑った。
イザベラが呆気にとられた顔になる。
しかし、すぐに我に返ったように、口を開く。
「独裁官か? し、しかし、そんな聞いたこともないような役職……。そもそも、わたしがそれをお前に与えたとしても、それに従う者など……。だいだい、ここは戦場だ。勅令を発しようにも、手続きが……。いや、ちょっと考えさせてくれ。その“独裁官”とやらの権限と責任をもう少し丁寧に教えてくれ、ロウ」
イザベラは困惑しているようだ。
「丁寧に説明? そんなものあるわけないでしょう。思いつきなんですから……。いや、もういい。あとは身体に訴えよう……。ヴァージニア、適当な部屋に案内してくれ。一ノスもあれば十分だ。ちょっと姫様とふたりきりになってくる……。シャーラ、いまのうちに、犠牲を調べて報告の準備だ。ヴァージニアたちはそれを手伝ってやれ。隊の再編成も陣のことも、とりあえずエルフ隊に任せればいい。それと、ユイナ、外にスクルドがいる。合流してくれ。この里に埋められている魔素を制限する魔石を見つけて除去する」
一郎は一気に早口で指示を与えると、イザベラに近づいて横抱きにして抱えた。
「きゃああ、な、なにをする──」
イザベラが真っ赤な顔で一郎の首にしがみつく。
「身体に言い聞かせようということだ。いいから、俺の言うとおりにしろ、イザベラ」
一郎は初めて、イザベラを呼び捨てにした。
イザベラがますます顔を赤くするとともに、目を見開いた。
「あっ、犠牲者のリスト……。そ、そうでした」
一方で、慌てたようにシャーラが頷く。
「ええ? わたしが乳女と一緒に? まあいいけど……」
また、ユイナは面倒くさそうに返事した。
「あっ、あたしも一緒に……」
ミウだ。
「……頼む、ミウ」
ちょっと考えて、一郎は頷いた。
ミウの心のケアも必要だが、とりあえずはやることがあった方がいいかもしれない。
それに、自惚れでなければ、ミウも一郎と再会しただけで、ちょっと元気をとりもどしたかもしれない。
「ま、待て、ロウ──。か、身体に言い聞かせるとはどういうことだ……。ま、まだ言ってはいないが、実は、わたしのお腹には、そなたの……」
「もちろん、知ってるよ。とにかく、話は
一郎はイザベラを抱えたまま、ヴァージニアに振り向く。
「では、こちらに……」
ヴァージニアが先導する。
一郎はそれを追った。
少なくとも、一郎を止めようとする者は、ここにはいないようだ。
*
【独裁官】
ハロンドール王国の末期に誕生した公職。非常時における国家大権職として、国家のあらゆる領域に権限を及ぼす政務官と軍事責任者を兼ねた役職であり、事実上の国家独裁権を有する。
最初の例は、兇王ルードルフの起こした蛮行から始まった王国の混沌を解決するため、まだ政治的権限のなかったロウ=ボルグ・サタルスであり、彼はこの「独裁官」の役職によって、一連の事態の沈静化を図ることになる。
騒乱解決後に、ロウは独裁官の役職は返納したが、イザベラ女王の治世下においても、本来は名誉職に過ぎなかった「大公」として、独裁官のように王国のあらゆる分野への統制を継続することになる。
そして……。
ボルティモア著『万世大辞典』より(ここに再録した引用文はすべてスクルズ記念国際図書館から許可を受けて初版本から抜粋して採録したものである。)