【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
ロウに横抱きにされたまま、寝台に連れて行かれた。王太女としての執務室に繋がっている仮眠室のような場所であり、このゲーレの里に入ってから、イザベラはずっとここを使っていた。
「これでよろしいでしょうか、ロウ様?」
ヴァージニアが頭をさげた。
「うん、問題ない。ありがとう、ヴァジー」
ロウが道化たように笑顔になった。
愛称で呼ばれたヴァージニアは、能面のような顔が嘘のように、ぱっと相好を崩す。
「い、いえ、どういたしまして、ご、ご主人様」
そして、顔を真っ赤にする。
どうでもいいが、すでにヴァージニアは、ロウだけを見ていて、イザベラには視線を向けていない気がする。
「ま、待て、ヴァージニア、こいつを止めよ。なにかおかしいぞ」
とにかく、イザベラは狼狽えて言った。
この男は、独裁官とかいうわけのわからない役職を要求し、イザベラが躊躇すると、
なにをされるのかは、さすがに予想はつくが、しかし、お腹にいる子供に問題があるかどうか考えると少し怖い。
「問題ありませんよ、姫様。ロウ様ですから、きっと問題はありません。そもそも、妊娠していても、殿方との性愛は分をわきまえた範疇なら心配ないのです。心配があるとすれば、感染症などの危険性ですが、ロウ様に限れば、その危険もか皆無でしょう。なにしろ、ロウ様は治療術をお仕えになりますから」
「そうだな。ついでに検診をしてやってもいいぞ、イザベラ。完璧なまでに管理してやろう。俺がいる限り、お前も、子供も健康を損なうことは絶対にない。絶対にだ。俺を信じろ」
ロウがイザベラを寝台にそっと横たえた。
どうでもいいが、この男はさっきから、イザベラを呼び捨てにするし、言葉遣いもぞんざいにしてきた。
問題はないし、むしろ、嬉しいのだが、こいつがイザベラを呼び捨てにするたびに、イザベラはかっと身体が熱くなり、落ち着かない気持ちになる。
まだ、慣れてないので、冷静さを保てなくなりそうで困るかもしれない。
「わ、わかった。だが、まずは話をしよう。さっきのお前の申し出だが、やはり……」
どう考えても、独裁官などという役職など認めるわけにはいかない。
さっきのロウの物言いであれば、独裁官というのは、王そのものだ。この男はいきなり、イザベラに王位を要求してきたに等しいのだ。
承知などできるわけがない。
「話は身体を合わせながらだといっただろう、イザベラ……。だが、考えてみれば、確かにイザベラが認めたという対外的な証が欲しいな。これでいいかな。王家の紋章もついているし、俺がこれを持っているということで、なにかしらの証拠になるだろう。黄門様の印籠のようなものさ」
「こうもん……? いんろう? なにを言っておる……。あっ、待て──」
戦闘の真っ最中だということで、イザベラも剣を持っていて、ハロンドール王家の紋章である太陽と鷹をあしらった黄金色の装飾付きのベルトに剣を
「姫様を助けたご褒美に俺がもらうよ。謹んで拝領つかまつります。ロウ=ボルグ・サヴァエルヴ・サタルス、身命を賭して、独裁官の役割を果たします」
ロウがわざとらしく両手でベルトと剣を両手で掲げた。
「わっ、待て──」
取り返そうとして手を伸ばしたが、そのときには、ロウの手の中から消滅していた。
収納術だ。
「お、お前なあ……」
イザベラは呆れて声をあげた。
「では、ロウ様、姫様をよろしくお願いします。姫様は、ロウ様のおられないあいだは、随分と情緒も不安定で苛々することも多かったようです。ロウ様に戻ってきていただいて、きっと姫様もお心の落ち着きを取り戻されると思います。改めて、戻ってきていただいてありがとうございます。そして、わたしたちをお救いいただき感謝します」
「感謝はいいよ、ヴァジー。俺にとって、みんなは家族だ。もしも、俺が危険な目に遭ったら、みんなは助けてくれるだろう? だったら、俺が命をかけて、みんなを助けようとするのは当たり前だ。当たり前のことに感謝はいらない」
ロウが笑った。
すると、ヴァージニアが顔に笑みをこぼした。
「ロウ様はやっぱり不思議ですね……。おられるだけで心が休まります。不安も怖さもすっと溶けてなくなって……。それでは、わたしはこれで……。姫様をよろしくお願いします」
「おう、任せろ、しっかりと躾けて、二度と妊婦のくせに戦場に出るようなどという馬鹿なことを口にしないように、躾けておく」
「はい、お任せします」
ヴァージニアがにっこりと微笑んだまま部屋を出て行く。
ついに、ロウとふたりきりにされてしまった。
「なあ、ロウ……」
イザベラは起きあがろうとした。
いまだに、寝台に横たわらされたままだったのだ。
こいつと閨で話し合いなどをして、イザベラが逆らえるわけがない。なにも考えられなくなり、王権どころか、王位そのものでも譲ってしまいそうだ。
いや、そもそも、王権を渡すことと、王位を譲ることは同じだろう。
こいつが要求しているのはそういうことだ。
「えっ?」
しかし、イザベラは思わず声をあげてしまった。
まったく手足に力が入らないのだ。まるで自分の手足ではないかのようだ。
驚いて、手足以外の部分を動かしてみる。
それは問題ない。
首も動くし、胴体もまた大丈夫。だが、肩から先、太腿の途中から足先だけが弛緩している。
すると、ロウがくくくと喉の奥で笑った。
「どうした? 抵抗しないのか? じゃあ、話し合いといこうか。まずは裸になってもらおうかな」
ロウに抱き起こされて、
対面座位である。
そして、両腕はぶらんと体側に垂れたままだ。
すると、考える余裕もなく、抱きついている状態のロウの身体から、一瞬にして衣服が消滅した。
「わっ」
声をあげたが、気がつくと、イザベラもまた素っ裸になっていた。
ロウも真っ裸だ。
抱きついているイザベラの股間の前には、ロウの男根がそそり勃っている。
「ひんっ、なんだあ?」
そして、急に身体がくすぐったくなった。
ロウはイザベラの背中を両手で抱えているが、それとは別に胸から下腹部にかけてをなにかが動き回ってイザベラを触っている。
視線を落とすと、肌に浮き出た二匹の蛇がイザベラの身体を縦横無尽にうごめいている。
その刺激がイザベラに伝わっているのだ。
なにこれ──?
「こ、これは……あっ、ひやっ」
おかしな術に文句を口にしようと思ったが、乳房から湧き出る甘い疼きに、イザベラは言葉を遮られてしまった。
「姫様……イザベラ……。俺と最初に交わした約束を覚えているか?」
ロウの手がつっと背中の真ん中を上から下に指でなぞり落ちていく。その指がお尻に到達して、イザベラはびくんと身体を反応させてしまった。
その一方で、身体の前は、おかしな蛇の絵のようなものが乳房の周りを泳ぐように動き、舌で乳首をぺろけろと舐めまくっている。
大きな疼きが身体に走り、身体の力が抜けていく。
「や、約束って……。あんっ」
後ろの指がお尻の下に移動して、アナルの入口を揉むように動かしてきた。
だめだ……。
気持ちがいい……。
一瞬にして、すべての思考を奪ってしまうロウの愛撫だ。
イザベラは背中をのけぞらせた。
「ああ、だめえっ」
今度はクリトリス──。
多分、蛇の刺青だろう。
ロウの両手は背中側なのだ。
「約束というのは、イザベラを最初に抱いたときに誓ったことだ……。俺が姫様を守る……。その代わりに、姫様を俺のものにする。調教して……しつけて……。そして、逆らえないようにする……」
ロウが耳元でささやく。
覚えている……。
忘れるわけがない……。
ロウから言われた言葉は、多分全部覚えていると思う。なによりも、あの約束の言葉はイザベラの宝物だ。
だが、それはともかく、ロウの手が……。そして、おかしな刺青の蛇が……。
「お、覚えている……。だ、だけど、そ、そこは……。あああっ」
ロウの指がお尻の中に入ってきたのだ。潤滑油のようなものが指にあり、ほとんど抵抗なく、指がかなり深いところまで一気に挿入してきた。
これもまたロウの術だろう。
おそらく、指の表面から潤滑油のような油剤を出しているのだと思う。それを塗り押し込むように、アナルの中で指を動かされる。
恥ずかしいし、なによりも気持ちよすぎる。
イザベラは腰をくねらせた。
「手の感覚を戻してやろう。俺に抱きつくといい」
ロウの言葉と同時に腕の感覚が戻ったのがわかった。
言われるまま、ロウの背中に手を回して、ロウの肌にしがみつく。
全身の快感が暴走している。
それがわかる。
止まらない……。
止めたくもない。
気持ちいい……。
会いたかった……。
とっても会いたかった……。
ロウ……。
嬉しい……。
なにもかもが頭から消えていく。
頭の中がロウのことだけになる……。
「イザベラ、あのときの言葉通りにさせてもらう……。お前を支配して……すべてをもらう。イザベラと結婚する……。承知の言葉は不要だ。イザベラは俺の性奴隷だ。だから、イザベラはただ従わされるだけだ。俺というご主人様にね……」
ロウがイザベラのお尻の中を愛撫したまま、口づけをしてくる。
口の中を舐め回されて、まずます思考が飛んでいく。
いつの間にか溶けきっていた身体を火のような快感が全身を包んだ。
「んんっ、んっ、んくっ」
舌と舌を絡める。
こんな淫らな口づけも、このロウから教わったことだ。
アナルから指が抜かれて、その指が媚肉に挿入してきた。さらに快感が駆けあがる。
一方でさっきまで指が入っていたアナルには、すっと異物が挿入してきた。
蛇?
お尻の中でうねうねと動く。
「んふううっ」
イザベラはたまらなくなって、ロウから口を離して、腰をがくがくと震わせてしまった。
「イザベラ、俺の言うことをきけ──。守ってやる──。助けてやる──。だから、お前も俺を守れ──。俺を助けろ──。俺に権力を寄越せ──。そして、権力を与えた俺を守れ──」
ロウが指でイザベラの股間をかき回す。
そして、入口の浅いところの上側の土手をぐっと揉み動かした。
「んふううう」
一気に快感が拡がった。
いつの間にか脳が痺れきり、正常な思考もできない。
ロウに従う──。
ロウを守る──。
頭がその思念だけになる。
「ああっ、いくううっ、いくうううっ」
イザベラは背中を大きく弓なりにするとともに、絶叫した。
達するときには、必ず「いく」と叫ぶ。
これも、ロウに教えてもらった「しつけ」だ。
大きなエクスタシーがイザベラを呑み込んだ。
イザベラは完全にロウに抱きついて脱力した。
すると、背中に回していたイザベラの両手首がひとつにまとめられて、なにかに包まれた。
拘束されたようだ。
相変わらずの不思議な術を使う……。
「はあ、はあ、はあ……。わ、わかった……。しょ、承知する……。そ、そなたを……ど、独裁官として……お、王権の代行を……。その証は……わたしの剣とベルトだ……」
イザベラはロウに片手で抱きしめられ、また両手で抱きしめながら言った。
もう、なんでもいい……。
王権でもなんでも渡してやる……。
ロウが膣から指を抜いて、改めて対面座位でイザベラを両手で抱き直した。アナルにいた蛇の感覚も消失している。
「わかった……。任せてくれ……」
ロウがイザベラの髪をすっと撫でた。
安心できる手……。
なにもかも、ロウに任せる……。
そう決心してみると、随分と心が軽くなった気もする。
イザベラは、ロウの肩に置いていた顎を離して、ロウの顔を見た。
鼻と鼻がくっつくような距離だ。
ロウは優しげに微笑んでいた。
「ああ、任せる……。しかし、その代わりに……」
イザベラは自分がどんな顔をしているのかもわからない。
しかし、すでに身体はロウに墜ちている。
自分がなにを口走ろうとしているのかも、よくわからなかった。
「その代わり?」
ロウが微笑んだまま言った。
「その代わりに、離縁など許さぬ。そして、ほかの女たちばかり相手にして、わたしのことをほったらかしにしたら、容赦なく泣き喚くぞ」
「約束する」
ロウが小さく笑った。
「ならば、わたしはお前に飼われる女王になろう。お前の奴隷になる。今生だけでなく、次の世もまでも」
「それも約束しよう」
「嬉しいな」
イザベラはにっこりと微笑んだ。
しかし、急に違和感が沸き起こった。
そして、すぐにそれは現実のものになり、大きな動揺がイザベラを貫いた。
「か、痒い──」
イザベラは飛びあがった。
いや、飛びあがりかけた。
しかし、ロウの背中で手首がまとめて拘束されている。
対面座位の状態から離れられない。
お尻だ──。
お尻が痒い──。
最初に指を挿入されたときに使われた潤滑油だと悟った。
あれがおそらく強い搔痒性のあるものだったのだろう。
とにかく、痒い──。
お尻の中が猛烈に痒い──。
「妊婦様だからな。別に前側に精を放っても問題はないけど、いい機会だからアナルを調教してやろうと思ってな。アナルが大好きなのは、ほかにもふたりほどいるけど、お腹の娘が生まれる頃までには、しっかりと三人目のアナル娘にしてやる」
ロウが笑った。
娘──?
どうして、そんなことがわかるのかと思ったが、それよりもお尻の痒さだ──。
あっという間に、気が狂うような痒みに変わっていく。
「あまり我慢するのはよくないからな。早く、アナル調教を強請るといい」
ロウの優しげな笑みだと思っていたのは、やっぱり鬼畜の微笑みだった。
「ああ、痒いいい」
イザベラは、じっとしていられずに、ロウを抱いている腕と左右に開いている両脚にぎゅっと力を入れて、ロウの身体を力一杯に締めつけた。