【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「あははははは……ばう、ばう、ばう──ひひひひひ、はははははは──ばう、ばう、ばう……はははははは──ばうばう──」
天井から伸びる左右の縄で両手を頭の上に拡げて拘束されているエリカの裸身が狂ったように揺れている。また、エリカは、両脚も大きく拡げて床の杭に結びつけていた。
そのエリカの身体を一郎は、ひたすら棒の付いた羽根でくすぐり続けている。つまり、エリカは四肢を大きく拡げて立たされている状態で、延々とくすぐり責めを受けているのだ。
「……ばう、ばう、ばう──ひひひ、あははは、ひいいっ」
エリカは美しい顔を、いまはみっともなくぐしゃぐしゃにして、苦悶の笑いをしていた。
これを初めて、すでに半日はすぎていると思う。
エリカは半狂乱だ。
縄がかかっている手首と足首には、暴れすぎで縄で肌が破けたりしないように柔らかい布を巻いて、その上から縄を掛けていた。また、念のために淫魔術による身体の操りで、手首付近の筋肉は弛緩させてもいる。
それで、なんとか怪我はさせないですんでいた。
そうでなければ、とっくの昔に縄の当たっている手首と足首は、皮膚が破れて出血してしまっていただろう。
それくらいエリカの暴れ方はすごい。もっとも、いまは激しい身体のよがりで体力も使い果たしたらしく、少し大人しくなってきた気もする。
いずれにしても、まるで発狂したかのような暴れぶりだ。
「犬の鳴き声と、人間の笑い声と忙しいことだな、エリカ」
ロウはからかいながら、今度は後ろに回って横腹あたりをさわさわと羽根でくすぐる。もう、何百回も繰り返して刺激をしている場所だが、これも淫魔の術で刺激に慣れさせないように細工をしている。しかも、皮膚感覚を通常の十倍にあげてもいた。
そのうえに眼隠しだ。
この身体でくすぐり責めに遭うのは堪らないだろう。エリカの常軌を逸したような激しい反応で、いかにエリカが笑い苦しんでいるかが悟れる。
「はははははは──あははははは──ひいっ、ばう、ばう、ばう──くふふふふふふ──ははははは──ばう、ばう──」
エリカは苦しそうに泣きながら笑い続ける。
一郎は羽根の矛先を脇に変えた。しかも、両手に持っている羽根で左右の脇を同時にだ。
脇は感度をさらにあげて二十倍にしている。
「ばうばうばうばう──ひぎゃあああ、あははははは──」
エリカは悲鳴のような奇声混じりの笑い声をあげて身体を前後に動き暴れる。少しでも羽根を避けようと必死なのだ。
だが、そんなことができるわけがない。一郎の羽根は、拘束されたエリカがどこに身体をずらせても、執拗に脇を追って、感度二十倍の脇をひたすらくすぐる。
「あはははははは、ばうばう、はははははは──」
エリカは笑いと笑いのあいだに、懸命になにかを訴えて言葉を発しようとしている。
だが、それはすべて、エリカの首にある魔道の首環で、犬の声に変換されている。一郎にも人間の言葉として理解できない。
ただ、なにを叫んでいるのかはわかる。
エリカは、奴隷になることに応じるので、くすぐり責めをやめてくれと必死で叫んでいるのだ。
しかし、一郎に装着された首輪の力で、意味のある言葉を喋ろうとすると、すべてが犬の鳴き声になるようにさせている。
今度は、笑い声や嬌声については、人間の声で発することができるのだが、なにかを話そうとすると魔道具の力が働いて、人間の声が遮断されて、犬の声になるという仕掛けだ。
だから、エリカは激しい笑い声に混じって、犬の声でひたすらに吠え続けているというわけだ。
もともとは、この責めを始める前には、犬の首環の魔道具は外していたのだ。犬の吠え声を出させて辱めるのもいいが、嬌声や笑い声については、普段のエリカの声で悲鳴を聞きたかった。
だが、痒み責めやくすぐり責めというのは、もしかしたら電撃鞭や木馬責めよりも苛酷なのかもしれない。
この責めが小一時間も続いて、エリカが最初の気絶から回復した直後、エリカは「奴隷になるのに応じるから、責めるのをやめてくれ」とついに叫んだ。
だが、一郎は聞こえなかったふりをして、犬化の首輪を嵌め直してしまった。だから、いまはエリカは、もう奴隷になると宣言して哀願をすることはできない。
一郎がついに発したエリカの屈服の言葉を無視した理由は簡単だ
まだまだ、エリカにやってみたい趣向はたくさんあるからだ。
このくすぐり責めというのも、そのひとつだ。
一郎は朦朧とする頭で、エリカとやってみたい趣向をひとつひとつ思い浮かべる。
エリカはすでに限界を越しているが、それは一郎も同じだ。
人を三日間も責め続けるというのは、体力も気力も必要な仕事だ。
それがわかった。
いや、それよりも、エリカのことだ……。
エリカをもっと泣き叫びさせるための趣向だ……。
焦らし責め用に調整した貞操帯もあるから、それを装着させて数日間も放置するというのもやってみたい。
その後は、エリカもかなりの度合いでマゾ化が進み、電撃鞭の痛みを快感に変えるような体質に近づいてきているが、まだまだ完全ではない。それも進めたい。
ほかにも、肉芽をもう一度糸吊りをして媚薬漬けにして、親指の先ほどの大きさに拡張するということも考えている。エリカは肉芽が最大の弱点だ。きっと泣き叫ぶだろう。
まだ、エリカには屈服してもらう必要はない。
どうせ、エリカを堕とすための時間はいくらでもある。エリカは三日間我慢すれば終わりだと思い込んでいるかもしれないが、エリカが堕ちなければ、四日目もあるし、五日目もある。
ただ、それまで一郎がもつかだ。
エリカを犯しながらも、精を放たないというのは限界に近かった。
それにしても、エリカとともにこうやって、地下にこもって、いまはどのくらいの時間が経ったのだろうか?
二日目──?
それとも、そろそろ三日目か──?
エリカだけでなく、一郎もまた、この光のない地下でずっとエリカと一緒だ。
エリカと付き合い、エリカを限界まで責め抜いては休ませ、休ませては責めるということを続けていた。
時間の感覚はすでに消えている。
昼も夜もない。
ただ、エリカとの時間だけがすぎていた。
エリカを責めては苦しめ、苦しめては愛し、愛しては責める。
体液という体液を絞り出させ、その強い雌の香りを嗅ぎながら、一郎はエリカという美女の裸身に接し続けている。
エリカだけではなく、一郎もまた自分がおかしくなっているような気がしてきた。
いや、おかしくなっているだろう。
一郎には、自分の思考が不自然になっている自覚がある。
「はがががが──ひゃ、ひゃはははは、ひゃひゃひゃひゃ、ひゃああああ──」
そのとき、エリカの笑い声の調子がおかしなものに変化した。
また、気絶するのかもしれない。
もう二十回以上は、くすぐり責めの挙句に窒息寸前になって意識を保てなくなって気を失っている。
だから、これがその兆候であることはわかるのだ。
「気絶するなよ。今度、気絶したら、また意識を失っているあいだに、陰核に痒み剤を塗るからな」
一郎はそう言いながらも羽根を動かし続けている。そして、片側の脇責めをそのままに、もう片側の羽根は股の後ろから肉芽周辺をゆっくりと撫ぜるようにした。
エリカの肉芽には、十回近くも塗り直した掻痒剤がべっとりと塗ってある。
エリカはくすぐりだけでなく、この痒みにも発狂寸前の苦しさであるのは間違いない。
そこに刺激を受けるか、受けないか程度の些細なくすぐりを受けるのだ。
堪らないだろう。
エリカの身体ががくがくと大きく揺れるとともに、エリカの口から絶息するような音がした。
そして、がっくりと首を垂れて、全身の力が抜ける。
またもや、気絶だ。
そのとき、エリカの股間からは小便と大便が一度にじょろじょろと垂れ落ちた。
「シルキー、また、仕事だ。床とエリカの身体を綺麗にしてやれ。終わったら、肉芽に痒み剤を塗り足せ」
一郎はそう言って、エリカから離れて、部屋の隅にある椅子にどっかりと座り直した。
入れ替わるように、屋敷妖精のシルキーが姿を出現させる。
ずっと姿を消しているシルキーだが、実は四六時中、エリカを監視させている。
しかも、一郎がこうやって責めているあいだについても、できるだけ見守らせて万が一のことがないようにさせている。
一郎は椅子の背もたれに身体を沈める体勢になって眼を閉じた。
かなり、自分も疲れている……。
一郎は思った。
だが、責め側の一郎がこれだけ疲れるのだ。
責められ続けているエリカは、堪ったものじゃないだろう。
しかし、一郎はまだ責め足りない。
もっともっとエリカを苛めたい。苛めて苛めて、苛め抜いてから愛するのだ。
まだまだ、やりたいことはある。
一郎の頭には、エリカを責め抜く趣向が次から次へと湧き出してくる。
エリカは俺の女だ。
誰がなんといっても、エリカ自身がなにを言おうとも、一郎の女なのだ──。
だから徹底的に理不尽に扱っても、なんの問題もない。
「かしこまりました、旦那様……。ところで、さっき一階に戻ったとき、コゼ様やシャングリア様が寂しがっておられましたよ……。それとミランダ様が来られました。旦那様とエリカ様は、まだ地下におられるとお伝えすると、また、夕方にでも様子を見に来るといって戻られましたが」
「ミランダが?」
一郎はうつらうつらしていた顔をあげた。
すでに、エリカが床に垂れ流した汚物は、シルキーの魔道により清潔な状態になっていて、もう匂いもない。
いまは、シルキーは湯の入った桶を出現させて、エリカの尻と股間をその湯で浸した布で拭き始めている。
一郎とともにエリカを見張るように指示しているシルキーだったが、屋敷への訪問者には、屋敷妖精として対応する必要がある。
それで、一階に戻り、訪問してきたミランダや、一階でずっと待っているコゼやシャングリアと話したのだろう。
「はい。やはり、ミランダ様もご心配だったのでしょうね。エリカ様のこともそうですが、旦那様のことも気にしておいででした。旦那様に食事をちゃんととらせるようにと、わたくしめに厳しく告げて帰っていかれましたよ……。旦那様が休まれる隣室に、簡単に口にできるものを準備しているのに、旦那様はエリカ様が休まれると、すぐに眠ってしまわれて、ほとんど口にされてませんね」
シルキーがエリカの身体を拭きながら言った。
確かに一郎は、ここにこもってから、まともに食事をしていない気がする。
最後にちゃんと食べたのは、最初の日にエリカを木馬責めにして放置しているあいだに、コゼたちと一階で食べたのときだろう。
それ以降は、エリカの責めが苛酷になったこともあり、ずっと地下にいてエリカをシルキーとともに監視している。
そのあいだは、エリカは一日に一食しか食べさせていない。
水はふんだんに飲ませているが、体力を削ぐためにそうしているのだ。
調教はまずは、相手の体力を可能な限り落とすところから開始する。
それは基本だ。
体力がなくなれば、気力も削がれる。
責め手に対する反抗心を保つことができなくなるのだ。
そして、生きるためのすべてのことを責めの手段に変える。食事もそうだが、眠ること、休むこと、用便さえも調教の種だ。考えられるもののすべてを、服従に対する褒賞と反抗に対する罰をエリカの心と身体に刻む材料にするのだ。
そうやって、ひとつひとつ追い詰めていく。
エリカにそんな時間を強要しているので、一郎だけ十分に栄養を取るのは申し訳ない気がして、それでなんとなく、一郎は食事を控えめにしていた。
もちろん、責めているあいだに、エリカの前で食事をしないので、一日一食以上を一郎も口にすることはない。
「エリカが堕ちたらゆっくりとみんなで食事をするさ。一階でな──。それにしても、ミランダがやってきたって? いまは夜中じゃないのか? それに昨日もやって来ただろう」
一郎は苦笑した。
一郎が殺したジョナスの処置が終わったと、ミランダがこの屋敷に伝えに来たのは、エリカへの調教を開始した日の夜のことだ。
そのときには、すでに一郎はこの地下に詰めきりになることに決心してここに留まっていたので、ミランダとは会っていない。だが、ミランダの訪問と用件は、屋敷妖精のシルキーから教えられていた。
すると、シルキーがにっこりと微笑んだ。
「いまは、朝でございますよ、旦那様。それにミランダ様が前回来られたのは、二日前でございます」
「朝? 二日前?」
一郎は訝しんだ。
だが、朝と言われれば、朝かもしれないと思い直した。
しかし、だったら、いまは調教を開始して何日目ということになるのだろうか……?
初日にやったのは、逆さ吊りに木馬責め……。
陰核吊りで数時間放置……。
とにかく、最初にやったのは、反抗には罰というのをエリカの身体の芯まで刻み込むことだ。
これで、さすがにロウを憎む暗示を刻まれているエリカといえども、一郎への反抗心を外に出すことはできなくなった。
それを認めた一郎は、それから半日ほど休ませてから、次の段階に移行した。
すなわち、いまも装着させている「犬化の首環」で、徹底的に“雌犬”として躾けて、自分のことを本当に犬としか考えられないくらいに犬の行動を繰り返させた。
これは、自分を愚かな者としか考えられなくするための洗脳のようなものだ。頭で考えることができなくなるくらいに、身体に“犬”としての行動を叩き込んでやった。
あれはどのくらい続けたか……。
どうにも記憶が曖昧だ。
一昼夜──?
それとも、もっと続けた?
とにかく、エリカを四つん這いにさせて、虐待もどきのさまざまな責め苦を与えるだけでなく、食事も用便も身体の洗浄さえも、犬としてさせた。
それが終わって次は浣腸責めだ。
ひたすらに大量に排便させ、淫具でよがりながら大便を繰り返すということを一郎の前でやらせた。
回転責めというのもやった。
丸太に身体を逆海老に拘束し、高速で回転させるのだ。
疲労した身体で受ける回転責めは応えたらしく、エリカは泣き叫んでいた。
その間、なにかと理由をつけて電撃鞭で苦痛を与えた。
自分は家畜のように鞭打たれて躾けられるような存在だとわからせるためだ。
一方で、一郎の言いつけに従えたり、素直な服従な態度を見せたりすれば、逆に精一杯の快感を与えた。
反抗には罰──。
服従には快感──。
尊厳は徹底的に潰して、一郎の奴隷としての心を刻み込む──。
それをやり続けた。
一連の「調教」がどのくらいの効果があったのかはわからない。ただひとつ言えることは、初日にあったような一郎に対する憎しみの態度は、いまのエリカにはまったく見られなくなったということだ。
エリカへの調教は進んでいる。
一応はそう見なせると考えている。
このくすぐり責めを開始した直後の頃には、追い詰められていたとはいえ、「奴隷になる」という言葉を口にしたくらいだ。
シルキーがくすくすと笑った。
「旦那様、もうすでに、丸三日経ちました。初日の夕方に、旦那様の言いつけで、わたくしめは、旦那様とエリカ様の三日間の約束についての魔道の契約を仲介したふりをいたしました。あれから、四回の夜がすぎました。つまりは、いまは四日目ということになります」
一郎はびっくりしてしまった。
すでに三日が終わった──?
それでミランダがやってきたのだ。
初日の夜にやってきたとき、ミランダはエリカへの再調教の時間が“三日”だと耳にしたはずだ。だから、その三日が終わった今朝にやってきたということだ。
「そうですよ、旦那様。だから、コゼ様もシャングリア様も、こちらがどういう状況なのか、大変に気をもんでおいでです。わたくしめなど、さっきは質問責めになりました」
シルキーが桶と布を床に置いた。
エリカの身体の手入れが終わったのだ。
そのエリカはいまだに目が覚めてはいない。
「待て、シルキー──。掻痒剤を塗り足すのはいい。最後の責めに入る」
一郎はさっきの一郎の命令によって、さらに肉芽に痒み剤を足そうとしていたシルキーを制した。
「最後……ですか?」
シルキーが手を止めて、一郎に視線を送る。
潮時だろう。
一郎は思った。
「うん、最後の責めだ──。最後は俺の淫魔力を総動員した責めになる。そして、仕上げは例のものだ。あれは準備できたか?」
一郎はにっこりと笑った。