【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「お姉ちゃん──。ああ、お姉ちゃん──」
「ああ、エヴァー──。見てはだめええ──。見てはだめえ」
リー=ハックの身体の下では、つんざくような悲鳴をあげる若い女がいる。
商家の娘であり、まだ二十になるか、ならないかというところだろう。
その女をリー=ハックは、一糸まとわぬ裸にして、左右の脚を天井に向かってそれぞれに引っ張りあげる格好で寝台に横たわらせていた。
もちろん、両手は後手に縄をかけている。
「なにを言っておる、娘──。しっかりと、犯されるところを妹に見てもらわねばならんであろう。それが妹に手を出さない条件だと言ったはずだ。朝まで十人を相手に気を失わないでいられたら、妹は開放してやろう。だが、もしも、失神すれば、お前の代わりをさせるだけだ」
リー=ハックは、娘を股間を愛撫する手をどかせて、両脚のあいだにさらに身体を割り入れた。
さんざんに媚薬を服用させてやったために、娘の股間はまるで尿でも漏らしたかのように愛液でどろどろになっていた。
また、大した愛撫でもないのに、すでに簡単な刺激だけで三度も気をやっている。
これから本格的な輪姦に入るが、この状態の女が朝まで耐えられるわけがない。
また、妹は処女だが、姉には夫がいて生娘ではない。男を知っている身体だ。だからこそ、この媚薬漬けの状態では、望まなくても快感から逃げられない。
だが、音をあげれば、全裸にして椅子に縛り付けている妹が陵辱だ。
だから、必死になって耐えるしかない。
どんな顔で絶望的な快感に耽るのか、そして、耐えようとするのか、いまから愉しみである。
「へへへ、司令官、その前に、もう一度、媚薬を追加しましょう。ぶっとびますぜ」
「お前もしっかり、眼を開けて見ておけよ。お嬢ちゃんも、すぐに俺たちに犯されることになる。その犯され方を勉強しておくんだ」
十人ほどいる部下たちが、リー=ハックと姉の周りや、さらに、寝台の横の椅子に縛り付けられている妹の周囲に群がって、姉妹に卑猥な言葉を投げかける。
さらに、ひとりが薬液を浸した針をリー=ハックの身体の下の姉の首に近づける。
そういうことに長けた男であり、薬物を細い針を使って肌に刺し、直接に血管に送り込むらしい。
口から服用させるよりも、凄まじい効き目であり、すでに五回ほど媚薬を肌の下に打たれた姉は、なにもしなくても愛液の垂れ流れがとまらないくらいになってしまった。
「いやああ、もういやあああ」
さらに媚薬を打たれるとわかって、姉が半狂乱に暴れ始める。
だが、大した暴れ方ではない。すでに媚薬のために身体も弛緩しかけているのだ。
「そうか。ならば、妹に引き受けてもらうとしよう。妹に打ってやれ」
「だ、だめええ──。あたしに、あたしに打ってください──。お、お願いです──」
姉が眼を見開いて絶叫する。
「お前はこっちに専念しろ。これ以上、媚薬を打つと、半ノスも耐えられなくなるぞ」
リー=ハックは笑いながら事も無げに言うと、露出している怒張を姉に埋めていった。
「あああ、ああああっ」
姉が拘束されている身体をのけぞらせて、嗚咽とともに喘ぎ声をあげる。
だが、一方で媚薬に溶けている媚肉は、まるでリー=ハックを待ち受けていたかのように、熱くたぎり、夥しい反応を見せた。
このまま奥深く貫かせてもいいが、これだけ媚薬によって追い詰められているのであれば、もっといたぶってやろうと思った。
だから、わざと奥まで挿入せずに入口まででやめて、あとは焦らすようにした。
「きゃあああ、あああ」
そのとき、椅子側に妹の絶叫が耳に入ってきた。
媚薬を打たれたのだろう。
ちらりとみると、リー=ハックの部下たちが椅子に縛られて抵抗できない少女の裸身に一斉に手を伸ばして、くすぐるような刺激を与えだしている。
みるみると身体が赤くなっていく妹が劇的なくらいに全身から汗を噴き出させている。
リー=ハックはほくそ笑んだ。
遠征中の南王軍の司令部にしているガヤの城郭である。
副長のジグの喉を切り裂いて、瀕死の重傷を負わせたあと、すぐに賊徒の大軍が接近しているガヤを離脱して、南王軍の直轄域に向かって戻ることを考えたが、それをやめたのは、領都から南進してガヤに向かっていた賊徒の大軍が突然に進攻を中止したという情報が入ってきたからだ。
だから、身ひとつで逃亡することは、とりあえずやめにした。
また、ゲーレの里で賊徒の包囲を受けている王太女の動向については情報はない。だが、魔族のリョノが向かっていることでもあり、おそらく、明日……、早ければ、今夜のうちにでも、リョノが王太女の身柄を連れてくる可能性がある。
ならば、どうせ逃げるにしても、それを待って逃げたい。
王太女のイザベラを犯したいのだ──。
とにかく、その欲望がすべてに優先する。
その感情を我慢できない……。
いずれにしても、賊徒の大軍が進行を中断したことで、時間の余裕が少しできたのはよかった。
なぜ、突然にガヤに向かっている賊徒軍数万が止まったのかはわからないが、続報によれば、少人数ずつに分かれて、周囲の山中などに溶けるようにいなくなっているらしい。
街道沿いにガヤに向かうのではなく、ほかの場所に移動先を変更しているのではないかという報告者の言葉だった。
リー=ハックは、引き続き、動向を見張れと告げるに留まり、そのときやっていた女囚への陵辱を継続することにした。
つまりは、昼間から夜にかけては、仲のよい医師夫婦を夫の眼の前で女が毀れるまで陵辱するということをやり、そして、夜になってからは、新たに連れてきた商家の娘姉妹を輪姦を開始しようとしているというわけだ。
まあ、副長のジグを処断してしまい、軍を実質的にまとめる者がいなくなった。だから、賊徒の大軍がガヤまでやってくれば、リー=ハックが切迫した危機に陥るかもしれないという状況にあるのは承知しているが、目の前に愉しみの材料がふんだんにある状況であり、とりあえず、いまは本能による欲求を優先させたということである。
昼間の陵辱の場所は地下牢だったが、いまは司令官の私室だ。
まあ、やっていることは、ほとんど同じだが……。
「どうだ。もっと欲しいか? もっとか?」
リー=ハックは、嗚咽する表情とは裏腹に、快感とも受け取れる苦悶の叫びをあげている女の股間に手を伸ばした。横に皮下注入した媚薬とは別の塗り薬型の油剤があるが、それを指に塗って、肉芽に足していく。
これだけ媚薬にただれていて、さらに塗り薬の媚薬まで追加されれば、おそらく、姉は本当に正気を失って毀れるだろう。
リー=ハックには確信がある。
「ああ、いやああ」
それに気がついたのか、姉がまたもやけたたましい叫び声をあげた。
「申しあげます──」
そのときだった。
不意に外の廊下から慌ただしく駆けてくる音が聞こえたと思ったが、この部屋の外から、リー=ハックを呼び立てる大声が聞こえてきた。
リー=ハックたちは、朝まで徹夜で姉妹を陵辱するつもりだったので全員が起きていたが、すでに後半夜になった夜中である。
とてもじゃないが、部下が司令官の私室に呼び立てをする時刻ではない。
「何事だ──」
リー=ハックは女から股間を抜き、不機嫌さを隠す事なく、扉に向かってに怒鳴った。
ひっきりなしにやってくる煩わしい報告は、当面無用──。
夕方以降については、まとめて報告を聞くから、リー=ハックが執務室にあがるまで伝えに来るなと命じていたのだ。
心の底には、この情勢でそれはまずいという気持ちがあったが、気がつくと、リー=ハックは自分の本能を優先させていた。
女なぶりを邪魔されたくないという一心のことだ。
「閣下、一大事です。王太女殿下がご来訪です。いますぐに、閣下を連れてこいと、広間でお待ちです」
扉の向こうから伝令らしい部下が叫んだ。
リー=ハックは驚愕した。
王太女は、ゲーレの里で、少人数だけで賊徒の大軍に包囲されて、虫の息だったはずである。
どうして、ここに──?
唖然としたが、さらに慌ただしい物音が廊下から伝わってきて、いきなり扉を蹴破られた。
「なにをするか──」
「閣下の御前だぞ──」
「誰か──」
たったいままでリー=ハックとともに、姉妹を陵辱しようとしていた部下たちが色めきだつ。
しかしながら、リー=ハックとともに、全裸に近い格好だったり、下半身を露出していたりと、様にならないこのこのうえない。
入ってきたのは、武装した南方軍の一隊だ。
つまりは、リー=ハックの部下なのだが、率いているのは銀髪の女騎士だ。リー=ハックは王都から離れているが、結構有名な女騎士なので、顔は見知っていた。
シャングリアだ──。
男嫌いで有名なお転婆騎士だったが、ロウ=ボルグに懸想して愛人になり、そのまま、騎士の立場のまま、冒険者になってしまったという変わった女だ。
それが先頭にいる。
さらに、よく見れば、一緒に入ってきた者たちの中にはエルフ族の美女も大勢いる。そっちの指揮官らしき女の顔は知らないが、美しい軍装姿をしていて、格好からして上級将校という感じだ。
「なんだ、これは──? 司令官の厳命で、誰も通せないということだったが、こんなことをしていたのか? ブルイネン、娘たちを保護してくれ……。そして、お前ら、リー=ハックを姫様とロウの前に連行しろ。司令官以外は、抵抗するなら切り捨てろ」
シャングリアが冷たい視線をリー=ハックたちに向けながら言った。
「ま、待て──。なんかの間違いだ。やめよ──。お前たち、命令だ。すぐに部屋の外に出よ──」
リー=ハックが慌てて絶叫した。
エルフ族やシャングリアはともかく、一緒にやって来た兵は、リー=ハックの部下なのだ。
「やかましい──。すでに、独裁官殿の命令で、お前の指揮権は取りあげられている。ここの南方軍の全員は、独裁官の指揮に入っている。お前の言うことはきかんぞ」
シャングリアが妹のそばにいた手近な部下のひとりを蹴り飛ばした。
「少しだけ待ってやる。服を着て、そのみっともない性器を隠せ。それとも、素っ裸で連行してもらいたいならそうしてやる」
シャングリアが言った。
リー=ハックは慌てて服を身につける。
最小限の服を着たところで、兵たちが一斉に群がって縄をかけていく。リー=ハックにも、縄をかけられた。
一方で、ブルイネンと呼ばれたエルフ族たちは、陵辱の途中だった姉妹を保護している。
「これは……? 薬物でも使ったか? 下衆な連中だ」
そのブルイネンがリー=ハックの横の姉を開放して吐き捨てた。
「大丈夫ですわ。問題ありません。わたしにお任せください……」
すると、混乱しているこの部屋に、さらにひとりの女が入ってきた。フード付きのローブで身を包んでいて、一見して魔道遣いだというのがわかる。
ただ、にこにこと微笑んでいるというのはわかるのに、不思議にも顔が知覚できない。
どうしても、目の前の顔を認識することができないのだ。
おかしな感じだ。
「もう心配ありませんわ……。毒消しをお注ぎしますわ……。あら、でも、おふたりとも、お美人様ですね。よければ、ご主人様にご紹介しましょうか? ご主人様は神様のようなお人です。お加護をいただいて、とても幸せな心地になりますよ」
その女魔道遣いが救出されて号泣している姉妹に魔道を注ぎながら声をかけている。
「スクルド、
シャングリアが呆れたように言った。
スクルド──?
だが、それ以上の思念はできなかった。
縄掛けをされたリー=ハックは、シャングリアの命令で廊下に強制的に連れ出されてしまった。