【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「……ひと言で表現すると“天才”ね。いえ、天才になり損ねた青年というのが適切かもしれないわね。ルーベン=クロイツの名で、この国の王立の魔道科学会に送られた古い論文の中に十数個の彼の提出したものを発見したわ」
「ルーベン=クロイツか……。それがドピィの本名というわけか、享ちゃん?」
「ええ、お兄ちゃん。子爵家の令息。でも十年前に、その子爵家は没落しているわね。そのときに、彼の提出していた論文もうやむやになったみたい。少なくとも、このハロンドール王国で、彼の提出した魔道技術が評価された形跡は皆無だったわ」
「魔道論文? 彼は魔道遣いなの?」
エリカが口を挟んだ。
「いえ、そうじゃないみたいよ。だけど、魔道理論については精通していたようね。ほかの系統のものもあったわ。多方面にわたる分野をつまみ食いのように考察しているわ。いわゆる天才肌ね。とにかく、古い資料綴りに放置されていた彼の論文は、実に独創的で画期的だったわ。彼がそのときに、適正な評価を受けなかったのは、この王国の落ち度ね」
享ちゃんが淡々と説明を続ける。
クロイツ領の港湾都市ガヤの司政府である。いまは、駐留している南王軍の司令部になっており、南東軍の指揮権をイザベラに乗っ取らせてからは、一郎たちもまた、この政庁に移動をしてきていた。
もちろん、女たちも一緒であり、いまは、王太女の執務室ということになっている部屋を陣取り、享ちゃんが調査をしてきたドピィに関する情報をみんなで聞いているところである。
一郎は部屋にある横長のソファに座り、説明者のケイラ=ハイエルこと、享ちゃんは向かい側のソファだ。ほかに、イザベラ、イライジャ、エリカ、コゼ、シャングリア、スクルド、ガドニエルなどが、めいめいソファに座っている。一郎の両隣は、ガドニエルとコゼだ。
そして、イザベラの女官長のヴァージニアや侍女、エルフ族の親衛隊も五人ほどいる。
ほかの者は、それぞれにあてがわれた私室だ。
それなりに広い部屋なのだが、さすがに女の匂いがむんむんする。
もちろん、一郎はその匂いが嫌いではないが……。
「王国の古い情報がエルフ族の長老殿の調査で、そこまで、王国の機関のことが筒抜けになるというのは、いささか問題がありすぎるな」
イザベラが大きく嘆息した。
「王太女様には悪いけど、ハロンドール王国の機密事項なんて、ざるもいいところよ。まあ、いまは国が荒れていて、国家組織が崩れているということもあるんでしょうけどね」
「王都を回復できた暁には、もちろん享ちゃんが王国の態勢のたて直しを手伝ってくるんだろう?」
一郎はにっこりと微笑んだ。
「も、もちろんよ──。任せておいて──。機密なんて絶対に漏れない情報態勢をこの国に整えてあげるわね」
すると、享ちゃんが顔を赤くして、意気込むような表情になる。
享ちゃんにしても、ガドニエルにしても、一郎がなにか頼み事をしようものなら、本当に嬉しそうな顔をしてくれる。
ありがたいことだ。
「ちょ、ちょっと、待ってくれ──。ありがたいが、ロウの完璧な息がかかっているとはいえ、他国であるエルフ国に、我が国の王立組織の立て直しを任せるというのは……」
だが、イザベラが慌てたように口を挟んできた。
「固いことを言うな、姫様。すべて、独裁官の俺に任せてくれ。絶対に悪いようにはならないから……」
「いや、信頼していないわけではない。しかし、次の世代、さらに次々代のことを考えれば、そこまで王国の内部機能について、他国に晒すわけにはいかないのだ──」
「まあまあ、先般のことでは不覚をとったとはいえ、あれは、このガドのせいだし、エルフ王国を知り抜いているラザニエルが敵側に回っていたことが原因だ。任せてしまえ。酸いも甘いも知り抜いたエルフ古王国だ。情報態勢の知恵をもらうといい」
「だから、そういう問題じゃなくて……」
イザベラがロウに詰め寄るように身体を寄せた。
しかし、一郎は笑いながら、その腕を掴んで胴体ごと引き寄せる。そのまま、一郎の身体を対面で跨ぐように一郎の脚の上に載せてしまった。
イザベラの身体が一郎に密着する。
「わっ、わっ、な、なにをする──」
一郎に抱きしめられるかたちになったイザベラが激しく狼狽するのがわかる。
「あらまあ」
スクルドが横でにこやかに笑う。
「じゃあ、独裁官と王太女様で、膝を突き詰めた話し合いというこか? 膝じゃなくて、突き詰めるのは腰かもしれないけどね」
一郎はイザベラの両手を背中に回せると、粘性体を飛ばして拘束してしまった。
愛撫を続ける。
下着の上からイザベラの股間を強く弱く擦る。
スカートの中に手を入れて、ゆっくりと下着の上から敏感な場所を刺激していく。
「ひやっ、なっ、な、なにを……する──。ひああっ」
イザベラの身体が跳ねあがり、その唇から甘い声が噴きあがる。
一郎の指が動くたびに、イザベラの身体がびくんびくんと震えるのが面白い。一郎の指が動いている下着は、あっという間にびしょびしょだ。
まあ、例によって、一郎だけに感じることができる「快感の赤いもや」に従って刺激を加えているのだから当然だ。
「姫様、話し合いだ。享ちゃんたちの協力を仰ぐことに同意するよな? それとも、このまま、話し合いを続けようか? 十回ほど連続絶頂すれば、俺の意見に従ってくれるかな? それとも、焦らし責めがいいか? 寸止めを一ノスほど続けようか?」
あっという間にイザベラが絶頂に突き進んでしまったので、一郎は愛撫を押さえて、ぎりぎりの宙ぶらりんの状態でとめてしまう。
イザベラの悶え方が激しくなる。
「あっ、ああっ、や、やめよ──。ひ、卑怯だぞ──。こ、こんな話し合いなど……、あ、あるか。シャ、シャーラ──、ヴァージニア──。な、なんとかせよ──。ああ、ああああっ」
イザベラが身体をのけぞらせて悲鳴をあげた。
「な、なんとせよと、申されても……」
「わ、わたしたちでは、ロウ様のことは……」
シャーラもヴァージニアも顔を真っ赤にして、困惑の態度だ。
「わ、わたしも、腰を突き合わせた話し合いとやらを……」
すると、横のガドニエルが物欲しそうな表情で口を挟む。
いつものように淫乱な女王様だ。一郎はイザベラを愛撫しながら苦笑した。
「じゃあ、あたしも可愛がってください」
コゼもまた一郎に密着してきて、一郎のうなじを舐める仕草をしてきた。
「ふふふ、可愛い王太女様ね……。話を続けていい、お兄ちゃん?」
「ああ、頼む、享ちゃん」
一郎は頷きつつも、イザベラのスカートの中から下着を収納術で消してしまう。
そして、自分のズボンの前部分から怒張を露出させると、イザベラの股間にそのまま挿入してやった。
「あああっ、いいい、んふううう」
イザベラが拘束されている身体をがくがくと震わせる。
だが、絶頂しようとする寸前に、一郎は刺激を一時中断した。
「うくううっ、ロ、ロウ──。そ、そなたは──」
一郎の肩に頭を載せていたイザベラが顔をあげて、一郎を睨む。
だが、すかさず、一郎はイザベラのクリトリスを指で擦ってやる。
「うわあっ、あああっ」
またもやイザベラが跳ねる。
一郎は腰を数回激しく揺すって、イザベラの「快感値」を絶頂寸前に引きあげてから、またとめる。
「ロ、ロウ──。や、やめてくれ──。わ、わかった。わかったから──。従う──。言うことをきく──」
イザベラが身体を弓なりに保ったまま叫んだ。
「……じゃあ、そういうことで……」
一郎はイザベラを絶頂させるための刺激を腰を動かして与える。
貫いている怒張で、快感のは強い場所を数回激しく亀頭で擦ると、イザベラはあっという間に果ててしまった。
一郎はそのまま、イザベラの中に精を放った。
「ああああっ」
イザベラが激しく絶頂して、そのまま脱力してしまった。
「容赦ないな」
すると、ソファの後ろに立っていたシャングリアが笑った。
「ほんと……」
エリカの嘆息も聞こえた。
何事もなかったかのように、享ちゃんが咳払いをしてから口を開く。
「……じゃあ、話を戻すわね。とにかく、そのドピィこと、ルーベン=クロイツの論文は、エルフ族長老のわたしから見ても、画期的な内容だと思うわ。魔道を遣えない者でも扱える簡易的な魔道護符……。下級魔道を活用した製鉄術や火薬術による銃の量産化……。ほかにも、医療、建築などの論文が提出されているわ。いずれも、具体化までには至らない発想段階だけど、見る者が見ていれば、その時点で評価されてもいいはずね」
「そのルーベンは、王立の魔道科学会とやらでは、評価を受けなかったんだな」
一郎は訊ねた。
一方で、イザベラはまだ一郎に身体を預けたまま荒い息をしたままだ。挿入をしたまま抱きしめる。
「そのようね。その経緯はわからないわ。もしかしたら、彼の実家が没落してしまったことに関係があるかもしれないわね。また、その少し後の時期に、そのルーベンの論文技術を使って、タリオ公国が銃の量産化に成功していることを考えれば、彼の論文がその王立魔道科学技術会からタリオに散逸した可能性もあるかもね。さっきも言ったけど、この国の情報保全態勢はざるだから」
享ちゃんが肩を竦めた。
「さっきの話と合わせれば、才能はあったが正しく評価を受けず、さらに実家が没落して、婚約者のシャロン侯爵夫人も失ったということか。だから、その恨みが背景になり、このクロイツ領を狙ったということになるのか? だったら、王国そのものも恨みの対処か?」
シャングリアが口を挟む。
ルーベンことドピィと、シャロン=クロイツ侯爵夫人の因縁については、すでに説明を受けている。
シャロンというのは、ゲーレ村の戦いのときに、一郎の銃弾から身を呈してドピィを守った女のことだろう。
あれは、どう見ても、人質になっている女の行動ではなかった。
侯爵夫人は、望んでドピィと行動を共にしていると考えていい。イザベラからも同様の意見を受けている。
それにしても、あの侯爵夫人は生きているか?
一郎の銃弾を受けた瞬間では、“瀕死”のステータスが出ていたが……。
「ロ、ロウ、い、いい加減に抜いてくれ……」
そのとき、イザベラが腰を悶えさせながら言った。
「ふふふ、可愛いわね。なんか、もっと苛めたくなっちゃうかも」
すると、ずっと黙っていたイライジャがくすくすと笑った。
「おっ、いいぞ。じゃあ、ここにいる全員で遊ぶか? とりあえず、責め側と受け側に分かれよう。受け側で遊びたい者は下着姿になれ。順番に拘束してやる。その代わり、受け側はきついぞ。うんと激しく責め立ててやる」
一郎は笑って言った。
「まあ、楽しみですわ」
最初に反応したのはスクルドだ。
服を脱ぎ始める。
さらに、喚声があがり、イザベラを除く女たちが一斉に服を脱ぎだした。
一郎は目の前のイザベラの衣服を収納術で剥ぎ取ってしまうと、この部屋にいる全員とともに仮想空間に迎え入れた。