【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
ガヤの南王軍司令部に移ってからのミウたちの部屋は、三名から四名ごとの分室である。
ミウとしては、エルフ族の都の水晶宮にいたときのように、全員で大部屋に集まって過ごしたいが、ロウ様たちは数日以内のうに、ゲーレの里からワルム峡谷という場所に逃亡した賊徒団への攻撃を計画しているらしく、王太女たちとともに話し合いをずっとしている。
だから、まだ子供ということで、ミウたちは話し合いに参加することなく、私室ですごすことを余儀なくされていた。
もっとも、邪魔者のように放置されているわけではない。
ロウ様は、一日に一度は、必ずミウを呼んでくれて、優しく犯してくれる。しかも、賊徒団との戦いで頑張ったご褒美ということで、ミウと二人だけの時間を作ってくれて、ふたりきりで調教をしてくれるのだ。
昨日などは、仮想空間のことだが、美しい高原が見える「温泉」に連れて行ってくれて、身体の洗いっこをしてくれた。
ミウは指錠という道具で後ろ手に拘束されて、ロウ様から全身に泡を塗られて全身をくまなく洗ってももらった。
それこそ、頭のてっぺんから足の指先まですべてだ。お尻の穴や膣の中まで指で擦られた。
我慢しろと言われたけど、どうしても我慢できずに、五回は絶頂したと思う。
そのたびにロウ様が、お仕置きだと言って、ミウの乳首や最後にはお股の豆をきゅっと抓ったりした。
もちろん、痛みで悲鳴をあげたけど、実はぞくぞくとなって不思議な気持ちにもなった。多分、ロウ様にされるなら、痛いことも、つらいことも、気持ちいいことに変わってしまうみたいだ。
やっとロウ様によるミウの身体洗いが終わって、ふらふらになっても、ロウ様はミウを許さず、ミウがロウ様の身体を洗うことを命令した。だけど、ミウの両手は背中で拘束されているので、洗うといっても、ミウの胸やお股に泡をつけてロウ様の全身を洗うのだ。
ロウ様は、これも調教だと言って、ミウの身体の感覚を五倍くらいに敏感にして、しかも絶頂できないように、なにかの術をミウにかけた。
さらに、ミウの身体にまぶした泡には、ロウ様にはなんでもないけど、ミウには痒みを感じる細工をしていたみたいで、それを胸や股間につけられたミウは、その痒みでもすごく苦しんだ。
だから、ミウは痒みを癒やすために、ロウ様の肌に胸やお股を擦りまくり、感度をあげられているので気持ちよさが爆発し、だけど絶頂ができなくて、最後には立てなくなってしまい、ロウ様に犯してくださいと、泣きべそをかきながらお強請りしてしまった。
すると、ロウ様はやっと、ミウの手を自由にして、お湯の中で犯しくれた。
しかも、口の中と、お股と、お尻の全部に精を注いでくれたのだ。
ずっごく、愉しかった。
多分、今日もミウを呼んでくれるのだろう。そう言っていた。
愉しみだ。
「じゃーん、新参者の会の皆様、これを見てください。これがあれば、この会ももっと充実すると思います。どうですか──。すっごいでしょう」
ミウは収納術でしまっていた一本の張形を取り出して、イットとマーズとユイナの前にかざした。
ミウたちがあてがわれているガヤの司令部内の私室である。
もうすぐ夕食になるような時間だったが、作戦のためのロウ様たちの話し合いが長引いていて、まだ呼び出しはない。
この四人がミウが作った「新参者の会」の構成員であり、そして、たまたま、この司令部内に当てがわれた部屋でも同室だった。
ミウがかざしたのは、新参者の会の中では定番のフェラ練習に使うために、新たに作った張形だ。
かたちも色もロウ様の性器が勃起したときにそっくりの外観であり、肌質までも再現している。
まさに傑作品である。
「えっ、これ……」
「なんか、生々しいな」
だけど、イットとマーズは、喜ぶというよりは困惑した感じだ。
もっと嬉しがると思っていたので、ちょっとだけがっかりだ。
「そんな破廉恥な物をこしらえる知恵を与えたのは、あんたの師匠の一号かしら」
ユイナは自分の寝台に寝そべって、こっちに視線を向けていたが、呆れたように言った。
思っていた反応と違う。
こんなにロウ様の「お道具」にそっくりなのに、どうして喜ばないのだろう。
「一号というのはスクルド様のことですか?」
ミウは訊ねた。
まあ、これを作るときに実際に協力してもらったのは確かにスクルドだ。ミウだけでは、なによりも、これだけ完璧なロウ様の勃起状態のかたちを覚えてない。
「淫乱一号はその乳女。二号は残念女王様よ。さしずめ、あんたは三号ね。最初は大人しそうな子供かと思ったけど、見た目と中身の差が激しすぎるのよね。立派な淫乱三号よ。きっと魔道力が高いと、淫乱も跳ねあがるのね」
ユイナが小馬鹿にするような笑いをしながら言った。
だけど、口調ほどユイナに悪気はないのはわかっている。ユイナはなんだかんだで優しい。本当に危ないときには、全力でミウを助けてもくれる。
今回の旅で、ミウはそれがわかった。
「ありがとうございます、ユイナさん。じゃあ、最初にやってみましょうか。この“おちんぽ様”には仕掛けがあるんです。特別な魔道をかけていてですね。奉仕の水準が合格すると、ミルクと蜂蜜を混ぜて作った汁が飛び出すんです。それを目安に練習できます。凄いでしょう──?」
ミウは説明した。
なによりも苦労したのは、どういう状況になったら内蔵の汁が飛び出るようにするかということだ。
フェラ奉仕というのは、刺激が弱くてもいけないし、強すぎてもいけない。相手を見てそれに応じた変化をつけながらすることだし、だから、無機質の張形にどういう細工をすれば、快感というのを再現できるのかということがわからなかった。
スクルドや魔妖精のクグルスまでも呼び出してもらって、あれやこれやと話し合い、舌で与えられる刺激度というのを数値化して、三百以上の魔石の破片を埋め込み、その三百個の魔石片が受ける刺激度の合計が一定水準になると汁が飛び出すというかたちで作ったのだ。
だから、ただの張形ではない。
これ一本に、十以上の魔道が重ね掛けをしてある超高級魔道具だ。
「なんでわたしが最初なのよ──。しかも、“おちんぽ様”って、なんて名前よ──。とにかく、そういうのはリーダーからやりなさい。それはともかく、あんたの変態度もだんだんと桁上がりしていくわねえ」
ユイナが呆れたように言った。
ミウはにっこりと微笑みを返した。
「ありがとうございます、ユイナさん。褒めてもらえて嬉しいです」
「お礼を言うところじゃないわ。いまのわたしの言葉のどこに、褒める要素を感じたのかさっぱりわからないわね」
ユイナが鼻を鳴らした。
「とにかく、わかりました。じゃあ、あたしが最初にします。じゃあ、マーズかイットがこれを腰につけてくれる? この革下着に根元を装着できるようになっているの。やっぱり、人の腰につけないと感じでないし……」
ミウはさらに革下着を取り出した。
ロウ様が調教に使う貞操帯に似ているが、これは内側ではなく外側に張形を装着できるようになっているのだ。
「はああ──。それをつけるのか──?」
「ええっ、本当に──?」
マーズとイットが真っ赤な顔になって声をあげた。
「どっちでもいいよ。下着の上からでいいから」
ミウはふたりに革下着を突きつけた。
なぜか、マーズとイットは目を丸くして硬直した感じになっている。
「い、いや、それは……」
「ちょっと、さすがに……」
ふたりとも躊躇している。
ミウはちょっと困ってしまった。
「じゃあ、あたしが装着しようか? だったら、やっぱり、ユイナさんが最初に……」
「だ、か、らああっ──。なんで、わたしを巻き込むのよ──」
ユイナが怒鳴った。
そのときだった。
部屋の扉が叩かれて、あてがわれている侍女の声がした。侍女といっても本職ではなく、司令部の将校の世話をするために雇われた町女たちだ。
司令部の主人は、あの司令官から王太女のイザベラに変わったが、その世話女たちは、そのまま司令部に雇われていた。
収納術で張形と革下着を隠して返事をした。
「失礼します。ミウ殿にロウ様から伝言です。すぐに来て欲しいとのことです。ご案内します」
侍女が頭をさげた。
「ミウだけ?」
ユイナだ。
「はい。」
だったら、今日の呼び出しだと思った──。
ロウ様は、仮想空間という不思議な術で、時間の経過なしに女たちと遊ぶことができる。
だから、夕食とか気にしないで、遊んでくれる。
終われば、一瞬後に戻るだけなのだ。
多分、作戦のことが終わり、ミウを食事の前に呼んでくれたのかもしれない。
「すぐに行きます」
ミウは嬉しさで心がいっぱいになるのを感じながら立ちあがった。
「ちょっと待ってよ。あいつがあんたら世話女に伝言を頼むなんて珍しいわねえ。いつも、直接に来るか、王太女の侍女たちを使うのに」
ユイナが横になったまま言った。
そういえば、そうかと思った。ロウ様はあまり周りに自分の女以外を近づけない。だから、世話をする町女の侍女はロウ様には近づけないし、だから、伝言を頼むという状況にもなりにくい。
「皆様、立て込んでおいでのようでした。作戦室での話し合いに参加をしていただきたい感じでしたよ。それ以上のことはあたしには……」
彼女が困ったように言った。
だったら、ミウを調教してくれるための呼び出しではなく、賊徒の戦いについてのミウの役目に関することかもしれない。
調教でないのは残念だけど、ロウ様のお役に立てるなら、それにまさることはない。
「わかりました。行きます」
ミウは侍女と一緒に扉に向かう。
すると、イットもついてきた。
「一緒に行くよ、ミウ」
三人で部屋の外に出た。
侍女の案内で進む。
作戦室といっても、それに応じる場所は三箇所ほどあり、内容によって部屋を使い分けているので、今日の場所がどこなのか、ミウも知らない。
中庭を歩き進む。
そのとき、大きなお腹をした妊婦の侍女が横切った。
背をそらしながら危なっかしい足取りで、カートを押しているなと思ったが、目線の先で突然に右手をカートにかけたまま、不意にうずくまってしまった。
「メリー、大丈夫──?」
先を進んでいた侍女が駆け寄っていく。
顔見知りらしい。妊婦はメリーという名前みたいだ。
「大丈夫ですか?」
ミウとイットも駆け寄る。
「治療術をかけましょうか? 問題ありませんか?」
ミウは声をかけた。
貧血みたいだが、妊婦の場合は安易にかけることは用心しなければならない。お腹の中の子供に魔道が影響する場合があるのだ。
もちろん、それを考慮して魔道をかけるつもりだが、まずは彼女に確認する必要がある。
「すみません。ちょっと近くに……。手を貸してください」
妊婦はミウの手を掴み身体に引き寄せるような仕草をした。さらに、イットにも反対の手を伸ばす。
イットもつられた感じで、妊婦の手を掴んでいる。
次の瞬間──。
突如として、妊婦のお腹が爆発した。
爆発したのだ。
「きゃあああ──」
「うわあっ」
ミウとイットは爆風でひっくり返った。
それほどの爆発ではなく、大きな風船が割れた程度のものだったが、それでも至近距離だったので、ミウもイットも吹き飛ばされてしまった。
「な、なにをする──。くわっ──。あ、あれ?」
イットがすぐに立ちあがり、妊婦──。いや、妊婦に扮した女だったが、彼女に飛びかかろうとした。
だが、イットは、すぐにその場に跪いた。
見ると、イットの全身に小さな針がたくさん刺さっている。
イットはそのまま呻き声をあげて、倒れ込んだ。
イット──。
ミウは呼びかけようとしたが、なぜか声が出なかった。
そして、ミウの身体にもまた、イットのように無数の針が刺さっているのを発見した。
意識が遠くなる……。
ミウもまた、その場に倒れ込んだ。
最後に感じたのは、はらわたが軽く捻られるような「移動術」特有の感覚だった。