【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「突撃にいいいい──まええええ──」
ブルイネンの号令が響きわたる。
目の前には、一郎がばら撒かせた火炎油と炸裂薬で爆風とともに燃えあがった賊徒兵の集団が炎にまかれて踊っている。
その向こうが、続々と賊徒たちが三段に構えた防護柵に入ってきている賊徒たちの最終陣地だ。
投入されていっているのは、おそらく、賊徒たちの総力だろう。
その証拠に、いまだに配置につくために動いている賊徒には、女子供はもちろん、老人までも混じっている。
そして、さらにその向こう側の斜面の中腹にある砦の頂上に立つのが頭領のドピィだ。
そいつの横には、全裸で縛られて、まさに陵辱されようとしているシャングリアが繋げられている
ここまで来た。
もう少し……。
一郎の大切な大切な女たちに手を出した酬いは絶対にくれてやる……。
「ロウ様、絶対にわたしたちから離れないでください──。ガド、あんたもよ──」
エリカが怒鳴り声をあげる。
そのときには、一郎たちは駆けだしていた。
しかし、一郎の視界に、ドピィの巣くう山砦のさらに後ろの山中に、白い煙が出ているのを発見した。
白い煙が三本……。
「中止いいい──。突撃中止いい──。全員密集──」
一郎は咄嗟に叫んだ。
駆けだしていた全員の足がとまる。
「ブルイネン──。突撃は中止──。中止よ──。ロウ様、どうしたんですか──?」
すでに得物を弓から剣に換えているエリカが抜き身の剣を握ったまま、一郎を抱きかかえるようにした。
白い煙に気がつかなかったのだろう。
おそらく、なにかの危険を察知して、一郎が突撃を中止させたのだと思ったに違いない。
まあ、それも間違いないだろう。
もともと、はっきりとはわからないが、突撃をしようとしている防護柵の前には、なにかの害意のようなものをぼんやりと感じていた。
罠の匂いがするのだ。
対処できないわけではないが、危険であることには間違いない。
その危険を賭して、突入しようと思っていただけである。
しかし、あの白い煙を見て、突入を中止させた。シャングリアを救援し、賊徒の長の首を跳ね飛ばすための、もっと合理的な手段が頭に浮かんだからだ。
あのシャングリアへの仕打ちに対しては、頭に血は昇っているが、一郎も完全に冷静さを失ったつもりはない。
「あれだ」
一郎は視線で山砦の向こうの山の背に立つ三本の白い煙の筋を示した。
あれは“のろし”だ。
エリカがはっとした顔になった。
「ブルイネン、のろしよ──。あれを──」
すぐにブルイネンに向かって怒鳴るように叫ぶ。
ブルイネンも合点がいったようだ。
「全員横隊──。ロウ殿と陛下を中心に横隊をとれ──。防護隊形だ──」
ブルイネンの号令により、駆けだしていた親衛隊はあっという間に、一郎たちの前に二列の横隊をとった。
「ガド、ここなら結界が刻めるな?」
一郎は振り返った。
ガドニエルは,一郎のすぐ後ろについている。
「は、はいっ。ちょっとお待ちを……」
ガドニエルが周囲を探るような表情をする。
すぐに大きく頷く。
「魔道封じは大きく破砕されています。問題ありません。この一帯であれば、すぐに……」
「だったら、横隊陣を包むよう頼む」
「は、はいっ。お任せを──」
ガドニエルが喜色の混ざった声をあげる。
この女王陛下は、とにかく、一郎に命令されることが嬉しいみたいだ。
一方で一郎は、ガドニエルが防護結界を刻むのを待ち、自分はその場に膝をついてしゃがみ込み、地面に手を置いた。
そして、ガドニエルの刻んだ防護結果の前に、粘性体で作った防壁を瞬時に構築していく。
もともと、不定形で柔らかい粘性体だが、一郎はそれを自在な堅さや形に変化させることができる。
粘性体を地面を走るように飛ばし、人の背丈の高さほどの防護壁を前面に広く作り、さらに身体に溜まっている淫気を注いで最高度の強度にする。
あっという間に防護帯のできあがりだ。
もっとも、これは防護帯のつもりではない。
賊徒を阻む死の壁だ。
「ブルイネン、合図だ。こっちものろしだ」
一郎はそばに来たブルイネンに声をかけた。
「はっ──。それで、何色を?」
「青と赤を三本ずつ──」
「承知です」
ブルイネンがすぐに指示を親衛隊に発した。
まもなく、三本の青色と三本の赤い煙の、あわせて六本ののろしがこっちにもあがった。
「ふう」
一郎は大きく嘆息するとともに、脱力する身体をエリカの肩に手を伸ばして掴まることで支えた。
かなり広い範囲で元は粘性体である防護壁を築いたが、おかげで、ごっそりと身体に蓄積していた淫気が減った気がする。
ちょっと、無理しすぎたのかもしれない。
「あっ、ロウ様、淫気切れですか」
エリカが血相を変え、振り返って一郎を抱きかかえる。
この心配性の女は、パリスとの戦いで、淫気切れで一郎が倒れて死にそうなって以来、とにかく、一郎の淫気切れには敏感になっている。
「たいしたことはない……。ちょっと無理しすぎたかもしれないけどね。少しばかり身体がだるいだけだ」
「一度、亜空間に……。ガドでも、わたしでも……」
親衛隊以外では、いま一郎についているのは、エリカとガドニエルだけだ。確かに、亜空間でどちらかを抱けば、淫気は回復するだろう。
時間だって、亜空間の中でもまったく時間を進まないようにもできる。
そもそも、一郎たちそっくりの人形を準備し、内部に火炎油と炸裂薬を充満する仕掛けを作れたのも、この亜空間と現実側の時間経過の差異を利用したものだ。
だが、一郎は首を横に振った。
「合理的に考えればそうだけど、緊張を切らしたくない……。それに、わざわざ亜空間に逃げ込まずとも、淫気なら簡単に吸収できる。実際、そっちの方がエリカは恥ずかしがるから、淫気の発散が数倍になる」
一郎はにやりと口元をあげると、一郎を支えるように前から抱いているエリカのスカートに手を伸ばして、短い裾の中に手を入れた。
そして、すっと太腿の内側に手を這わせる。
「あっ、な、なにを──」
咄嗟にエリカが身体をよじって逃げようとする。
だが、瞬時に粘性体の糸を飛ばして、下着の中に潜らせ、エリカの股間に嵌まっているクリピアスに糸を繋げてしまう。糸の反対側は一郎の指先だ。
くいと引っ張れば、エリカが「ひいっ」と悲鳴をあげた。
これで逃げることはできなくなった。
動けば、クリトリスが強く引っ張られるからだ。
一郎はスカートに潜り込ませた手で、エリカの内腿の付け根を刺激してやる。もちろん、クリピアスは指先に繋がった糸で微振動を与えながら、痛みと快感のすれすれの強さで引っ張り続ける。
「んくううっ」
エリカが歯を喰いしばって、身体を小刻みに震わせた。
一郎を抱く両手にぐっと力が入るのがわかった。
エリカも、一郎の淫気の再補充は、なによりも優性されると思っている。こんな状況でも、こいつは一郎の悪戯を阻もうとはしない。
一郎がスカートの中の糸をたぐるように、さらに下着に指を接近させると、その糸を通じて、エリカの股間から流れてきた愛液が指先を濡らしてきた。
乳首と股間に、ピアスを嵌めさせているエリカだが、普段は行動の妨げにならないように淫魔術でエリカの身体を制御させているが、ひとたび一郎が解放すれば、その分まで刺激が迸るようにしているのだ。
いまは、開放状態なので、エリカの中で堰き止めていた快楽の大波が弾け飛んでいるはずだ。
「ひんっ、あっ、あああっ」
エリカがぶるぶると身体を震わせはじめた。
感じやすくて、いやらしい身体だ。
一郎はほくそ笑んだ。
「ご、ご主人様──。わ、わたしもご奉仕できます──。わたしも大丈夫です──」
すると、ガドニエルががっしりと横から一郎の腕を両手で抱いてきた。
一郎は苦笑した。
「だったら、おまんこは濡れ濡れか、ガド?」
一郎はエリカの股間への悪戯を続けながら、ちらりとガドニエルに視線を向ける。
絶世の美貌の小鼻を拡げて、ガドニエルが激しく首を縦に振った。このエルフ女王様は、完全に興奮しているようだ。一郎さえ命じれば、この場でも素っ裸になって一郎を受け入れそうである。
また、一方で、一郎はもう一度、賊徒の動きを確かめる。
全勢力を一郎たちの前面に投入する動きは、いまだに続いている。それを確認して、一郎はほっとした。
櫓で見世物のようにされているシャングリアの姿については、腹が煮えかえるがもう少しだ。
「濡れ濡れです──。ガドのおまんこは、濡れ濡れのびしょびしょです──。い、いつでも、ご主人様のお情けをお待ちしている雌犬のガドです──」
一方で、ガドニエルが大きな声をあげた。
「へ、陛下──。ちょっと声を落としてください。一応、エルフ族王家の尊厳もありますし……」
すると、ブルイネンが慌てたようにたしなめた。
「なにを言うのです、ブルイネン──。ご主人様の淫気切れは、わたしたちの命に繋がっているのです。死活問題なのですよ──」
「そんなことを申しているわけでは……。ただ、この世界で最古の国家としての権威が……」
「お黙りなさい──。ああ、ご主人様、ガドは濡れ濡れです。ご主人様に苛められたくて、濡れ濡れになっています」
ガドニエルはブルイネンを強く叱咤すると、一転して、一郎に向かって甘える声を出す。
一郎はくすりと笑った。
「じゃあ、前にまわって奉仕してもらおうかな。俺とエリカのあいだにしゃがみ込んで、俺の股間を奉仕しろ、ガド」
「は、はい、よろこんで」
ガドニエルがさっとうすくまって、一郎の足もとに身体を入り込ませる。
「ひんっ、ガ、ガド、手が引っかかって、糸が──。ああっ、ああああっ」
エリカのクリピアスを引っ張ったり、緩めたりしている一郎の手にガドニエルの身体が当たって、大きく揺すぶるかたちになったようだ。
しかし、激痛からもしっかりと快感を感じてしまうエリカが、大きく身体をのけぞらせて、喘ぎ声をあげた。
「へ、陛下──。くっ、お、お前たち三人来なさい──。賊徒たちから陛下の姿を隠しなさい──。早く──」
横隊に拡がっている親衛隊からブルイネンが三人を呼ぶ。
一郎の前に回って、さっそく夢中になって一郎の怒張をしゃぶり始めたガドニエルに、彼女たちが親しげに笑みを浮かべるのがわかった。
一郎は本格的に始まったガドニエルの奉仕を受けながら、指をエリカの下着の中に入れる。そして、べっとりと濡れているエリカの柔肉に指を挿入し、クリピアスを引っ張ったまま、膣の内側の性感帯の赤いもやの濃い部分をねっとりとこすってやった。
「んぐうううっ」
エリカが身体をがくがくと痙攣させて、その場で昇天する。
どっと一郎の身体に淫気が吸収される。すっと身体が楽になる。
「もう少し溜めるかな。まだまだ頑張れるな、エリカ」
一郎は指の動きをやめない。
達したばかりのエリカの絶頂感は、おちることなく、さらに深い快感に飛翔していく。
「ひんっ」
エリカの身体が脱力して、一郎に抱きつくかたちになった。
「女王様も頑張ってくれ」
一郎は足を伸ばして、しゃがんでいるガドニエルのスカートの中に履き物をつけたまま、股間をごしごしと擦ってやる。
靴のまま股間を愛撫するなど、これほど無礼で屈辱的な行為はないはずだが、この被虐欲の強すぎるエルフ女王殿は、これくらいの方が感じるのだ。
「あっ、あああっ、す、すごいですうう、ご主人様ああ」
ガドニエルが一郎の股間から口を離して、淫らな声をあげた。
「へ、陛下、声を落として──。身体は隠させてますが、声は落としてください──」
ブルイネンが慌てたような声をあげた。