※この作品はR-18です。

【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】   作:ドン・ドナシアン

822 / 1059
822 クロノスの話し合い(その2)【南域】

「おいで、スカンダ」

 

 一郎は、スカンダを呼び寄せた。

 年齢だけなら、百歳くらいだという話だったが、この童女妖魔は見た目のまま、精神的にも知能的にも人間族の童女と同じだ。

 ただ、韋駄天族といい、音を超える速度でどこまでも移動できるという特殊能力を持っている。

 

「あい、ごしゅじんさま」

 

 そのスカンダが嬉しそうに走り寄ってくる。

 一郎はとりあえず、膝の上に乗せていたコゼを横に置き、代わりにスカンダを抱き寄せた。コゼについては縄掛けも解除してやった。

 

「あん、ご主人様……」

 

 コゼが自由になった手足をさするようにして、一郎に寄りかかる。ただ、そのとき、すでにいたスクルドをぐいぐいと押しのけようとしている。

 

「あら、コゼさん。お身体がお冷えになったのでは? お湯の方に入られた方が……」

 

「ご主人様に可愛がられて、まだ身体は火照っているわ。問題ないの。ちょっとどいてね……」

 

「あらあらあら、でも、それはちょっと……」

 

 そんな会話をしながら、ふたりで裸の押し合いを始めた。

 一郎のことをそんなに慕ってくれるというのは、ふたりとも可愛いものだ。だが、放っておいた。

 それよりも、スカンダだ。

 

「この前のことをもう一度話してくれないか。確か、ラポルタだったよね。スカンダを苦しめる薬を飲ませたやつのことだ。嫌なことだろうけど頼む。お話をしてくれたら、気持ちのいいことをしてあげるよ」

 

 一郎は、かつての世界の日本の昔の子供のように、麻に似た材質の着物のような服の合わせの部分に手を入れた。そして、スカンダの童女のままの股間の亀裂をさすってやる。

 

「あん、ご、ごしゅじんさま、きもちいい──」

 

 見た目は童女なのだが、性的には成熟もしていて、多くはないものの反応の激しい性感帯はたくさんある。

 淫魔術と魔眼を駆使して、赤いもやを感じながら、そこを刺激するように指を動かす。

 たちまちにぴったりと閉じ合わされている亀裂から蜜が溢れてきて、一郎の指にまとわりつく。

 

「ああん、あん、きもちいいっ」

 

 スカンダがよがりだす。

 

「はああ……。やっぱり、そいつは、あのスカンダかい……。まあ、こいつまでいつの間にか、しもべにしていたのかい……」

 

 一方で、呆れたような声がした。お湯側の中にいるアネルザだ。

 そういえば、もともとスカンダは、サキによって、ノールの離宮からイザベラやアネルザが移動できないようにするために、そこに送り込まれたと言っていたか……。

 イザベラ同様に、アネルザも顔見知りということだろう。

 

「まあ、この童女妖魔殿も、俺たちの仲間ということだ、アネルザ……。ところで、ほら、お預けだ。もう一度ラポルタの話だぞ」

 

 一郎はすっと指をスカンダの股間から離す。

 

「あんっ、もっと──。もっとです、ごしゅじんさま──」

 

 スカンダが切なそうに身体を震わせた。

 しかし、一郎は赤いもやの中心からちょっとだけ離れた場所に指を移動させて、そこを撫でるようにした。

 だが、あっという間に、そこにも赤いもやが拡がってくる。赤いもやは、一郎だけにわかる女の性感帯の目印だ。さらにその拡がった赤いもやの外側まで指を移動する。股間の亀裂からちょっと遠い内腿の場所になった。

 

「ひやああん。いいますから──。サキ様がスカンダちゃんに……」

 

「違うだろう。よく思い出すんだ。薬……、黒魔(こくま)の毒だったか……? そのときには、サキはいなかっただろう? ラポルタがそれをやったと、この前言っていたよな? どんなやつだった? なにか魔道は使ったか?」

 

「そ、そうです──。ラポルタ様です。スカンダちゃんに、こなをのませて……。いやっていったのに、おくちをあけて、どんどんと黒いこなと、水をおなかがいっぱになるまで……。あくうかんろうって、ばしょに──」

 

「ほう、亜空間牢? そういう術を使うんだな?」

 

 一郎は再び亀裂に指を戻す。

 スカンダが一番感じる場所だと思うところを強くこすってやる。

 

「ひゃあああん。きもちいいですうう──」

 

 スカンダがぶるぶると身体を震わせて、身体をぐっと伸ばした。だが、一郎はそこで指を離した。

 がくんとスカンダの身体が脱力したのがわかる。

 

「うわああん。もっとですう。そこでやめちゃやだああ」

 

 スカンダが泣くような声を出した。

 

「だったら、もっと思い出すんだよ」

 

 再び性感帯のぎりぎり外側を刺激するように愛撫を変える。

 スカンダは、一郎の指を追いかけるように、腰で追いかけようとしてきたが、それはがっしりと抱いて阻止してしまう。

 

「いやああん。ごしゅじんさまの、いじわるうう──。あっ、ごめんなさい──。いじわるじゃないです──。ちょうきょうです」

 

「そうだな。調教だ。思い出せばご褒美だ。思い出すまではお預けだ」

 

 一郎はそうやって、しばらくのあいだ、スカンダを訊問してみた。

 結局のところ、それ以上の大きな情報はなく、一郎はスカンダの亀裂に指を深く挿入して、数点ある膣の中の赤いもやを指先で揉み動かしてやった。

 

「あああんっ、きもちいいですうう。んふうううっ」

 

 スカンダは一郎の指が入っている小さな膣をぎゅうぎゅうと締め付け、さらに指の隙間から汁を拭きだして絶頂した。

 こんなに小さな性器だが、強引にねじ込めば一郎の男根だって受け入れる。それでしっかりと欲情して女の反応をするのだ。

 やっぱり妖魔なのだと思う。

 

「じゃあ、これでご褒美は終わりだ。ありがとうな。すぐに韋駄天の仕事をしてもらう。ちゃんと仕事が終われば、その後で、俺のちんぽを入れてやろう」

 

 一郎はスカンダの着物を整えてやり、膝の上からおろした。

 

「お、おちんぽだいすきです──。ありがとう……ご、ございます……。た、たのしみです。それとお、と、とっても、きもち、よかったです。し、しごとはがんばりますっ。そのときには、ごほうびをおねがいします──」

 

 スカンダが深々と頭をさげた。

 ただ、まだ足もとはふらふらしている。

 一郎は頭を撫でてやった。

 あちこちから、息を吐く音が一斉に聞こえた。周りの女たちだ。どうやら、誰も彼も息を詰めるように凝視していたみたいだ。

 一郎は苦笑した。

 

「指のお掃除しますっ」

 

 すると、何者かが、スカンダがいなくなった一郎の膝の上に身体をさっとのせてきた。

 ミウだ。

 一郎と向かい合わせの感じで膝の上に正座でのり、たったいままでスカンダの股間をいじっていた一郎の指を舐め始める。

 

「あっ、いつの間に」

 

「やられましたわ」

 

 コゼとスクルドだ。

 こいつらは……。

 

「あっ、では、わたしはこっちのご奉仕を……」

 

 反対側から一郎に乳房を密着するようにしていたガドニエルだ。一郎の股間にフェラをしようと、ミウの身体の隙間から顔をねじ入れようとしてきた。

 

「いや、ありがたいが、いまはいいよ、ガド」

 

 一郎は笑って、ガドニエルの背中に腕を伸ばして、ちょっと離れさせる。

 

「あんっ」

 

 片手で抱きしめるかたちになったので、それで満足したのか、顔を一郎の胸になすりつけるようにした。

 

「女王も、ロウにかかれば猫だな」

 

 シャングリアの笑い声が聞こえた。

 

「猫じゃなくて、雌犬よ。しかも、さかりのついたね」

 

 嘆息したのは、ケイラ=ハイエルこと、享ちゃんだ。

 一郎は、ミウがぺろぺろと指を舐めるのをそのままにして、全員を見回すようにした。

 

「いまのスカンダの話で思いつくことがある者は?」

 

 とりあえず、全員に訊ねてみる。

 

「うーん、亜空間牢って、空間魔道だねえ。妖魔では、それなりの上級妖魔だということかなあ」

 

 クグルスだ。

 

「そうですね。残念ながら、わたしに使える空間魔道は収納術くらいですから、人族に当てはめたら、それなりの術士になるのでしょうねえ。ただ、妖魔族のことまではちょっと……」

 

 スクルドが首を傾げながら言った。

 

「ごついのか、しょぼいのか、それくらいは知りたいなあ。サキが捕らわれたなら、まあ、それなりの強敵なのだろうが……」

 

 一郎は応じる。

 

「そういえば、空間術といえば、イムドリスの隠し宮も空間術の発展ですよね。ガド様はなにかおわかりに?」

 

 スクルドがガドニエルに声をかけた。

 しかし、ガドニエルは、にこにこしながら一郎にぎゅうぎゅうと顔を密着させたままだ。

 

「ガド、ラポルタの能力の予想で思いつくことはあるか? まあ、大した情報はなかったけど」

 

 一郎も声をかけた。

 

「えっ、なんですか、ご主人様──? ご奉仕ですか? それはもう喜んで。ガドは一日でも、二日でもご主人様のおちんぽをお舐めいたします──」

 

「二日って、ふやけてしまうだろう。わかった、もういい」

 

 一郎は笑った。

 

「ガドっ──。お前は、どこまでの女王の権威を──」

 

 怒鳴り声をあげたのは享ちゃんだ。

 顔を真っ赤にしている。

 

「わっ、大叔母様、どうしたのです──?」

 

 ガドニエルがびくりと身体を震わせて顔をあげた。

 しかし、きょとんともしている。

 すると、豪快な笑い声が浴場に響いた。

 アネルザだ。

 

「はははは、なんだか愉快な女王様なんだねえ。面識は初めてだけど、なんだか仲良くやれそうさ。同じ男に骨抜きにされた者同士、なかよくやりましょう、女王様」

 

 そして、ガドニエルに声をかけた。

 

「あっ、はい。よろしくお願いしますわ」

 

 ガドニエルも小さく会釈を返した。まだ、一郎に密着したままだが……。

 

「チャルタにも情報をもらいたいけど、まだのようだな」

 

 一郎はもう一度浴場を見回した。

 しかし、湯の中にちょこんと胡座をかいて座っているチャルタを見つけた。人間族の少女の外見だが、彼女もまた、それなりの年齢のサキュバスである。

 

「おっ、チャルタ、いつの間に?」

 

 一郎は微笑んだ。

 

「あら、本当」

 

 エリカだ。

 

「おっ、チャルタ、来たんだな。気紛れだから来ないかと思ったぞ」

 

 クグルスもチャルタに声をかけた。

 

「ちょっと前からさ。ラポルタをやっつけに行くって? おれも連れて行ってよ。あの陰険女をぎゃあという目に遭わせるなら、是非とも目の前で見たいからねえ」

 

 チャルタは笑った。

 

「あのう、この人は……?」

 

 エルザが怪訝そうな表情になっている。

 

「こいつは正真正銘のサキュバスだ。男だけでなく、女も相手にする怖い淫魔だぞ、エルザも気をつけることだ」

 

 一郎は軽口を言った。

 

「えっ」

 

 エルザが顔を引きつらせたのがわかった。

 

「新しいご主人様の恋人だね。もしかして、喰っていいの? そのために、おれを呼び出した?」

 

 チャルタがエルザを見て、にんまりと笑う。

 

「そんなわけあるか、チャルタ。彼女はまだ未調教だ。手を出すなよ」

 

「へーい」

 

 一郎の言葉にチャルタは肩を竦めた。

 それから、チャルタにもラポルタという妖魔のことを訊ねてみた。

 だが、結局、それほどの情報はなかった。

 もともと、知らない相手のようだ。

 

 ただ、改めて、ラポルタはサキの一番の眷属の女妖魔であるという説明があり、さらに、サキが王宮内で動いているとき、実際にあちこちに出没して策を実行していたのは、そのラポルタだということはわかった。

 サキの命令で、チャルタとピカロは辺境候軍に潜入したのだが、具体的な指示は、これもまたラポルタから受けたという。

 辺境候軍では、王都からの情報でサキュバスだとばれて、チャルタとピカロのふたりは捕らわれたが、おそらく、それはサキではなく、そのラポルタの独断の可能性が高いと一郎は思った。

 

「お兄ちゃん、ところで……」

 

 そして、今度は享ちゃんが口を開く。

 一郎は視線を向けた。

 彼女が説明を始めたのは、王都から出る直前までに掴んだ王宮と王軍の動きのことだ。

 

 それによれば、ハロンドールの王都ハロルド周辺には、王都に繋がる街道を抑えるため、四周に防衛のための砦が外縁部にあるのだが、そこに王都軍の各隊が大勢が入ったという。

 しかも、王都に入る主街道には厳しく軍が侵入者を取り締まりだしたということだった。

 さらに、王都の城壁も閉じられたそうだ。すべて、この一両日のことという。

 

 話を聞く限り、アネルザとケイラとエルザが王都を脱してきたのはかなり際どかったみたいだ。

 一日遅れれば、もしかして、ここには来れなかったかもしれないということだった。

 アネルザが補足し、ある程度の王軍の動きを一郎は頭に入れる。

 

「なるほどなあ。急な動きは、ルードルフ王陛下の命令か……。それとも、そのラポルタが全部裏にいるのか……」

 

 ルードルフ王が積極的に動いているのか、それとも操り状態、あるいは傀儡の人形を使っているのか……。それは不明だ。

 それについては、アネルザもイザベラも、判断はつかないみたいだ。

 しかし、一郎の知っているあの国王の性質を考えると、突然に始めた蛮行と、一郎の知っている人格とが繋がってこない。

 少なくとも、一時期は王宮については、あのサキがしばらくは主導権を握って占拠していたのだから、ルードルフ王については無力化されていると考えていい気はする。

 いや、サキならそうするだろう。

 

 以前から、王を処分するから、一郎が新しい王になれとけしかけられていた。そのとき、王家の魔道防御などざるであり、いつでもどうにかなると話していたと思う。

 サキならあっという間に、ルードルフ王を無力化したはずだ。

 そうなれば、いまでも蛮行を続けている国王は偽者か?

 

 女たちを見る。

 だが、答えはなさそうだ。

 まあいい。

 ルードルフ王が偽者だろうが、本物だろうが、結果は同じだ。

 一郎は今度はスクルドを見る。

 

「スクルド、街道が封鎖されている場合は、移動術ができるように結んだゲート施設はどうなっていると思う?」

 

 一郎とナタル森林で合流する前までに、このスクルドは移動術を繰り返して短時間で移動できる魔道設備を応急で作りあげてやってきた。辺境候領からここまでやって来たのも、途中まではそれを使ったのだ。

 それはどうなっているだろう。

 

「一部は使えるとは思います。でも、街道が封鎖されていたり、防衛砦に軍が入っているなら、それ以降は使えないようにされている可能性が高いです。少なくとも、敷設の資料については王宮に届けてありますし、もともと、王宮が管理できるように使うものです。あれは王宮で全体の統制ができるようになってます」

 

「つまりは、役に立たないってこと? 呆れたわねえ」

 

 コゼが言った。

 

「そ、そこまでは……。まあ、ただ、もしかしたら、罠を仕掛けられているとか、そういうこともできるかも、ということです」

 

「やっぱり、役に立たないということじゃないのよ」

 

「まあ、その辺りは、状況に合わせて対応してもらうしかないなあ」

 

 一郎はふたりを制する。

 そして、思念する。

 

 王都が急に軍を動かしたり、警戒を厳重にしたというのは、一郎やイザベラのこの南方での動きに合わせたものと考えた方がいいかもしれない。

 こちらでの戦いが終わり、次はその軍を南方から王都に向けてくると読み、それを警戒するための慌てた動きということだ。

 そうであれば、王宮側はしっかりとこちらに注視しているということであり、ラポルタとやらも、諜報の目くらいはこちらに送っていると考えていいだろう。

 話を聞いている限り、なかなかに用心深く、また思慮深い女妖魔みたいだ。

 ある程度のこっちの動きは見張っていると思う。

 一郎は全員に改めて目をやった。

 

「作戦を告げる。意見があれば言ってくれ。とにかく、王宮のことも、王国の混乱のことも一気に片をつける──。まずは、この人数を三個にわける──。イザベラ──」

 

 一郎は寝椅子に横になっているイザベラに視線を向けた。

 

「ん?」

 

 イザベラが軽く裸の上体をあげる。

 

「悪いがもう一戦をしてもらう。王都に進軍する軍の指揮をしてもらうぞ」

 

「おう、もちろんだ」

 

 イザベラがしっかりと頷いた。

 

「ブルイネン隊は、俺たちとは分かれて、全員がそれにつく。ここにはいないアーネスト殿のエルフ師団の主力もだ。そして、まずは、男爵領から別に向かっているモーリア殿の傭兵隊と合流してくれ。シャングリアもそっちだ」

 

 一郎は言った。

 

「了解だ」

 

 シャングリアが頷く。

 

「わかりましたが、ロウ殿と陛下は別だということですか? もしかして、親衛隊が女王陛下から離れるのですか?」

 

 一方で、ブルイネンは怪訝そうな顔になる。

 

「まあ、そういうことだ。そのイザベラ王太女軍とエルフ軍の共同軍の動きが全体の陽動になる。その動きを欺騙(ぎへん)として、俺以下少数で王都に向かう。そのメンバーは……」

 

 一郎に全員が集中する。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。