【2025.9.5コミック発売】異世界で淫魔師ハレム【完結】 作:ドン・ドナシアン
「あ、ありがとうと言ってくれるのかい?」
「もちろんだ、アネルザ。まずは感謝しかない」
「あっ、ありがとう、ロウ──」
アネルザが力強く抱きついてきた。
一郎はぐいとアネルザの裸身を引き込み、アネルザの両脚が一郎の腰を挟み込むように股を開いて跨がせ、完全に胸と胸が密着するようにした。
いわゆる対面座位だ。
「ああっ」
肌と肌が接することで、それだけで快感が昂ぶったらしく、アネルザが甲高い声をあげて背中をのけぞらせた。
しかも、激しく興奮している。
実は、一郎には、このアネルザが一郎と再会した瞬間から激しく欲情していたことを認識していた。
どうやら、一郎との交合というのは、続けると一種の中毒症状のような作用を引き起こすのか、目の前のアネルザもそうだが、一郎から精を注がれない期間が長くなると、激しい性欲への飢餓感が発生してしまうようなのだ。
スクルドもそうだったし、妊婦でありながらイザベラもそうだった。元来、性欲が強いアネルザなど尚更であるようだ。
平静を装ってはいたものの、一郎たちと会話をしているあいだも、アネルザの股間からはじゅくじゅくと蜜が流れ出ていて、すでにできあがっている状況であることについても、淫魔術でしっかりと確認していた。
一郎は女ではないので、女にとって性欲の飢餓感というのがどれくらいつらいのかはわからないが、おそらく、一郎の淫魔師としての力が強すぎるのだと思う。
これまでそういう認識はなかったが、どうやら一郎に支配された女が離れられなくなるように、勝手に一郎の精がそんな仕事をしてしまうみたいだ。
淫魔師としての本能のようなものかもしれない。
とにかく、そのため、一郎が王都に残してきた女たちは、大なり小なり冷静さを失い、過激な行動に走ることになったのではないだろうか。スクルドからの話をはじめとして、これまでに聞いた王都の混沌と女たちの関わりに関する情報に接し、そう分析している。
そうであれば、一連の王国の騒動について、アネルザは自分がすべての責任だとは言ったが、一郎は自分にも責任はあると思っている。
いずれにしても、アネルザの身体は、一郎の愛欲に飢えて狂わんばかりになっている。
前戯もないのに、股間はびっしょりだ。
一郎はアネルザの股間を引き寄せ、ぬれぬれの陰部に怒張を挿入していった。
「ほおおっ」
アネルザはあられもない声を放って、顔を仰向かせた。
しかも、一郎の怒張の先端が奥までアネルザを貫くと、がくがくと身体を痙攣させて、絶頂の兆候を示し出す。
さらに、まるで失禁したかのように、結合している部分から愛液が噴き出し、男根全体をぎゅうぎゅうと膣が締めつけてきた。
また、背中側で抱きしめるアネルザの腕に力が加わって、両脚まで一郎の腰に巻き付けてくる。
完全に興奮して、常軌を逸している気配だ。
激しすぎる反応に、一郎も苦笑する。
また、周囲の女たちも半分呆気にとられている。
エルザなど、王妃アネルザが豹変した姿に、顔を真っ赤にしながらも目を丸くしていた。
まあ、王妃の性行為のシーンなど目の当たりにしたこともないだろうし、びっくりしているのだろう。
それはともかく、まだ話も終わってないし、簡単にいかせるつもりもない。
アネルザの股間には、一郎がずっと施している悪戯があり、クリトリス全体が小さな男の子の性器ほどに大きくしてある。しかも、尿道口まであって、性的興奮で射精するようにしてあるのだ。それだけでなく、射精すれば、男としての快感も襲い、同時に女としての絶頂感にも貫かれるという仕掛けだ。
しかし、今回の旅にあたって、このアネルザにはその疑似男根の根元に特殊な金属環を嵌め、勝手に射精できないようにもしていた。
この国の王妃アネルザが一郎の性奴隷に成り果てている象徴であるが、これもまた、ずっと堪えていたはずだ。
一郎は、がくがくと絶頂の兆しを示しだしたアネルザの男根の根元の金属環に淫魔力を軽く注ぎ、小さな電撃を起こしてやった。
「んぎゅうううっ」
アネルザが一瞬にして、白目を剥きかけて絶叫する。
絶頂感も引いただろう。
アネルザの絶頂感がぎりぎりのところで、頂点から引き落とされたのがわかった。
「えっ、えっ、なにをしたのですか──?」
エルザが驚きの声を出す。
一方で、ほかの女たちは具体的なことまではわからないかもしれないけど、いつものように、一郎が嗜虐的な「遊び」をしたことは悟っているらしく、慌てる素振りはない。
まあ、嘆息したり、顔を赤らめたり、ちょっと羨望的な表情をしたりと、それぞれだ。
共通するのは、散々に仲間内ではお互いに見られながら、愛し合ったり調教をしたりしているので、一郎がアネルザを犯したこと自体には驚いてもいないし、当惑もないということだ。
新たに加わったエルザだって、すでに全員の前で犯されているので、そういう集団だとすり込まれてしまった気配である。
ただ、エルザについては、王妃が粗雑に扱われたことには、完全に困惑しているようではある。
「いや、どうしたんだろうなあ?」
一郎はとぼけた。
また、亜空間から革帯を出現させて、背中と腰で抱きしめられているアネルザの両腕と両すねを、それぞれに巻き付けるようにしてやった。
これで、アネルザは腕も脚も、一郎の身体から離れることはできない。
つまりは、逃げられないということだ。
「わっ、わっ、わっ。さ、さっきもそうでしたが、どういうことなんですか、それ?」
またもや、エルザが声をあげた。
アネルザが一郎に抱かれている光景も衝撃だとは思うが、好奇心もかなり強い性質らしく、拘束具が突如として出現して女を拘束してしまうという不思議に対して、疑念を抑えられなかったみたいだ。
「そうですねえ……。わたしも疑問です。収納術……なのですよね?」
すぐ横にいるスクルドも驚いている感じだ。
一郎のように、身体に密着しているものを亜空間に収納したり、逆に相手の身体に密着させて出現させるというのは、従来の魔道理論ではあり得ないことらしいので、スクルドにも真似はできないと以前聞いたことがある。
だから、いまも疑問なのだろう。
そんな感じだ。
もっとも、一郎としても、いやらしいことをやろうとしたら、簡単にできるようになったとしか伝えようはないが……。
「ただの収納術だよ。俺流のね。だから、調教と性愛にしか使えない……。ところで、アネルザ、勝手に腰を振るなよ。お預けだ。まずは話だ。感謝するとは言った。だけど、説教は説教だ。ちゃんと話を聞け」
一郎はアネルザを対面に抱きしめながら言った。
「は、話って……。こ、このまま……? あ、相変わらず、ひどい男だよ……。う、うう……、わかったよ……」
アネルザが切なそうに身体をくねらせる。
「自分でぴくりとでも動けば、さっきのように、アネルザの小さなペニスに電撃だ。独裁官の命令だ」
一郎はうそぶく。
「……なにが、独裁官の命令だ……」
離れた場所からイザベラの呆れたような舌打ちが聞こえた。一郎は無視する。
「わ、わかった……」
アネルザが一郎に抱きつく手に力をさらに込めて、歯を喰いしばる仕草をしたのがわかった。
だが、何か月もずっと火照っていた身体に、一郎の怒張を貫かれたにも関わらず、この状況で刺激を耐えるのはつらいのだろう。すぐに息も荒くなったし、そわそわと全身が動き始めだす。
一郎はちょっとほくそ笑んでしまった。
懸命に耐えようとする姿が可愛いのだ。
そして、愛おしい……。
こんな方法で愛したくなるのは、我ながら鬼畜だと思うし、奇妙な性癖を強要して悪いとは思うが、こういう性癖だから我慢してもらうしかない。その代わりに、アネルザに限らず、すべての女がそうであるが、心の底から大切にしたいと思っている。
抱いているアネルザの頭にすっと手を置く。
「……それはともかく、真面目な話をしよう」
「ま、真面目って……。こ、この状態でかい……? そ、そりゃあ、鬼畜だねえ……」
一郎の肩に顔を載せているアネルザが苦笑するのがわかった。
「……まずは、実家の辺境候のことは悪かった……。権力を奪った。そして、レオナルド殿のこと……。やむなくしたこととはいえ、アネルザの弟だ。ああいう結果になって申し訳ない……」
まずは言った。
アネルザが顔をあげて起こし、視線を一郎の眼に合わすようにした。
「く、詳しくは知らないが、多少は情報は入っている……。いや、むしろ、感謝しているよ……。西部全体をリィナに任せるんだろう……。いい人選だ。あいつは能力も高いし、やり手だからねえ。その中でマルエダ家もしっかりと立場を残してくれたみたいじゃないかい……。ありがとう……」
「そう、言ってくれるか?」
「あ、ああ……。レオのこともいい……。確かに、出来は悪かったものの弟には違いなかったが、タリオの間者にそそのかされて、エルフ女王国と敵対するとはね……。愚かすぎる……」
「ほう……、結構詳しく知っているな」
「こ、ここに向かって出立する前に、父から手紙が届いた……。魔道具を使ってね……。父からも、ロウに対する感謝が記してあったよ。レオの死については、わたしからはなにもない……。向こうでのことに感謝しているのは本当さ……。あのまま王都への侵攻などがあったら、本当に王国が割れていたからね……」
アネルザが静かに言った。
「そうか……」
一郎はそれだけを言った。
それはともかく、だんだんとだが、一郎の怒張が嵌まっているアネルザの腰の動きが大きくなっていく。
おそらく、無意識のものだと思う。
ちょっと面白いので、一郎は自分の亀頭の先端から精液の走り汁のようなものをにじませてじわじわと膣内に拡げてやった。
ちょっとした悪戯だ。
ただのにじみ汁ではない。
淫魔師として限界突破のレベルに達した一郎は、自分の体液を自由自在に媚薬に変化できるが、アネルザの膣内にゆっくりとにじみ出るの精液をかなりの強い媚薬成分にしてやったのだ。
いまのアネルザには、効果抜群だろう。
「次に、ちょっとばかりお説教だ。最初に言ったが、俺を助けようとして、国王に反抗してくれたのは感謝している……。しかし、やり方はまずかったな。それに、アネルザにしては、珍しく人を見る目を誤ったものだ。サキのような存在には独特の価値観がある。あいつを人族と同じ感覚でみたらだめだ」
「ふふふ、そう……だったよ。や、やっぱり、お前はよくわかっている……。わたしたちは、あっという間に破綻してな……。と、ところで、まだ、動いちゃだめかい……。つ、つらいんだ……」
アネルザが我慢できなくなったのか、額を一郎の肩にごしごしと擦るような仕草をした。
気を紛らわせたいに違いない。
一郎は返事の代わりに、些細な電撃をアネルザの疑似ペニスの根元に流した。
「ひゃぐううっ」
アネルザが身体を突っ張らせて、引きつった悲鳴をあげる。
「話は終わっていないぞ」
一郎は笑った。
一方で、頭を撫でる手については、いまだに優しく動かしている。
飴と鞭というとこか?
我ながら、鬼畜だとは思うが……。
「す、すまない」
アネルザが泣くような口調で言った。
皆よりも離れているエルザが信じられないという顔をしているのが愉快だ。
「そもそも、お前たちは最初から破綻してたんだぞ。サキを陰謀めいた策戦に参加させたことしかり──。そこのスクルドについてもな。こいつなんて、多分、真面目に謀略のことなんて考えてなかったに違いないぞ。頭がお花畑になってしまって、俺たちを追ってくる口実に使おうくらいしか考えてなかったに決まっている」
一郎は言った。
「ま、まあ、お花畑とはお酷いですわ。ご主人様、ほほほ……」
スクルドがころころと笑う。
「事実でしょうが」
すると、すかさずコゼが横から口を挟んだ。
「ミランダも、サキ同様に謀略には向かない──。アネルザにしては珍しく、なにからなにまで人選ミスだ」
「そ、そうだね……。わ、わたしには……色々なことが手に余った……。転がるように……事態が拡大し……、混乱し……、どうしようかと……。本当にどうしようかと……」
一郎に抱きしめられているアネルザが自嘲気味に笑った。
それはともかく、そろそろ息も荒くなった。最初から息は激しかったが、いまはかなり息も早くなっている。
結構つらそうだ。
まあ、当たり前だが……。膣内ににじみ出ている媚薬がすでにかなり効いている。アネルザの全身からかなりの汗が噴き出してきた。
しかし、まだ解放してやらない。
まだまだだ……。
「……アネルザの愚痴は珍しいな……。いや、そうでもないか……。俺の前ではよく愚痴を言っていたか……。最初は虎のように獰猛だったけどな」
一郎は淫魔術を駆使して、アネルザの心の線にも接触を試みる。
身体の中で暴れまわっているらしい官能の嵐が激しすぎて、それが邪魔だが、アネルザの中にある不安や葛藤や苛立ちの感情の線を見つけては静かにさせる。さらに、孤独感や恐怖もだ。
すると、アネルザの身体からすっと力が抜けるのがはっきりとわかった。
あの無能のルードルフのせいで、国王に代わって、必死に国政を動かさざるを得ず、貴族たちや外国との権謀術数に神経を削り続けてきた。
それが王妃アネルザだ。
しかし、実際には、アネルザにそれほどの能力があったわけではない。ただ。ルードルフ王よりもましだということだけだ。
だからこそ、彼女にとっては、国政というのは荷が重すぎる役割だったと思う。
「お、お前にかかれば、虎も猫さ……。愚痴くらい言うよ……」
アネルザが激しくなっている息を吐きながら言った。
「言えばいいさ……。女の愚痴は大歓迎だ……。言えよ。そもそも、いまもつらいだろう? 身体がおかしくなるほどに疼いているはずだ。それなのに、俺の許可がなければ、腰を動かすことも許されないんだ。愚痴を言ってもいいぞ。どんな気分だ?」
一郎はくすくすと笑った。
「ううう……。つ、つらいさ……。み、惨めで……。情けなくなる……。だ、だけど、もっと苛めて欲しくて……。も、もっともっと、い、意地悪して欲しくて……」
アネルザが泣くような声で言った。
「なら、もっとつらくしてやろう。まだまだ禁止だ。惨めで、情けないアネルザになってもらおうかな……。その代わりに、もっともっともっと、アネルザを支配する。なにからなにまで……。アネルザの持っていたものをこれからは代わりに背負ってやろう……。俺が代わりにやってやるよ」
「代わりに……? ふふふ、お前がわたしが背負っていたものを代わりに背負ってくれるって? 大したものじゃないけど、それなりのものだよ。なにしろ、この腐れて……、古めかしくって……、いまにも崩れそうだけど……、図体ばかりはでかい……この国そのものなんだ……。重いよ……」
「わかっている──。任せろ──。なにから、なにまで俺に任せろ──」
「ああっ、ロウ──」
アネルザが一郎の言葉に感極まったように震えて、再び顔をあげた。
その心に拡がる大きな安堵感がわかる。
多分、アネルザはずっと誰かに頼りたかったのだ。だが、それが許される立場ではなかった。
一郎はアネルザの本質が実は“受け”であり、支配されたい側の人間であることを知っている。ところが、現実には、アネルザは色々な相手に頼られ、責任を渡され、愚痴さえ言えずに、葛藤し続けた。
苦労したのだろう。
だから、アネルザをもっと楽にしてやろう。
そして、教えてやろう……。
支配される快感を……。
人に依存する心地よさを……。
「舌を出せ、アネルザ。口づけをしてやる。ただ、舌を出すだけだ。自分ではなにもするな。命令だ……。なにもかも、俺に任せる練習だ」
「う、嬉しいよ、ロウ……。嬉しい……」
アネルザが口から舌を出した。
一郎はそれを口の中に含み、ゆっくりと舐めこねてやった。